小樽市議会 平成22年第4回定例会 2010年12月8日
(1)医療・福祉問題/(2)経済問題
2010年12月8日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「医療・福祉問題」「経済問題」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 新谷とし 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 20番 新谷とし
初めに、医療・福祉について伺います。第1に、乳幼児医療費の助成拡大についてです。子供の健やかな成長は、だれもが願うことです。小樽市は、小樽市次世代育成支援行動計画後期実施計画策定に当たり、市民の次世代育成支援に関するニーズ調査を行っています。設問の項の子育てをする上で特に不安に思っていることや感じていることでは、子育ての出費がかさむが23パーセントで、この項のトップになっています。子育てに関して日常悩んでいることや気になることでは、病気や発育・発達に関することがこの項の上から4番目、また、行政の子育て支援サービスに対する意見・要望では、乳幼児医療費等の医療助成費の拡大は上から2番目になっています。子供が病気になったとき、お金の心配をしないで安心して病院にかかりたいという親の願いが広がり、平成16年10月1日から就学前まで拡大されました。しかし、自己負担が導入され、3歳未満の乳幼児は、医科580円、歯科510円の初診時一部負担金が、3歳以上の幼児は、市民税非課税世帯は同様に初診時一部負担金がかかり、市民税課税世帯では医療費の1割負担があります。平成22年4月1日現在の全道の類似都市の乳幼児医療費助成状況はどうなっているか、お知らせください。乳幼児医療費は、まだ全面的に無料化になってはいないものの、近年、全道的にも医療費無料化を望む母親たちの運動が前進してきました。後志管内を見ると、黒松内町、神恵内村、古平町では中学校3年生まで、寿都町、真狩村、留寿都村では小学校6年生までの助成、蘭越町では高校生まで拡大されています。仁木町は、就学前までは所得制限なしで全額助成、小学生の入院も全額助成されています。後志管内の19自治体のうち、12自治体で所得制限を設けていません。乳幼児医療費助成は、小樽市の少子化対策としても重要な役割を果たす施策であると思いますが、市長は、今後の施策についてどのようなお考えをお持ちでしょうか。本来、子供の医療費の無料化は国の政策として行われるべきだと思いますが、当面、小樽市において、課税世帯を含め、初診時一部負担金を市が負担して子育ての負担を軽減できないでしょうか。次に、ひとり親医療費助成制度について伺います。「収入が10万円を超えたことで市民税がかかり、しかも、児童扶養手当も減らされ、生活が苦しいです。自分の保険料も3割負担になり、母子家庭にはつらい世の中です。」「夫が亡くなり、小樽に4歳の子供と戻り、2人で生活しているが、現在は働き、収入が安定しているものの、体調を崩し、心療内科と脳外科にかかっており、月2万円の医療費が厳しいです。」などの訴えが、本年10月、花岡ユリ子道議会議員事務所で行った市民アンケートに寄せられました。母子家庭に係る医療費の切実さが胸を打ちます。ひとり親家庭の医療費助成制度はありますが、市民税が均等割でもかかると課税世帯となり、親は3割負担ですから、病気をすると重い負担になります。一生懸命働きながら子育てに頑張っているひとり親の市民税均等割世帯の親の外来の医療費負担を非課税世帯と同じ1割負担にしたら大変助かりますが、いかがでしょうか。次に、乳幼児医療費の現物給付についてお聞きします。乳幼児が小樽市内と札幌市手稲区の北海道立子ども総合医療・療育センター以外の医療機関で受診した場合は、小樽市に償還払いの手続をしなければなりません。以前は小樽市役所まで来て手続をしなければならなかったのが大変で、何とか近くのサービスセンターで手続できないものかと市民から陳情も上がり、平成15年から、市役所のほか、市内各サービスセンターで申請できるようになりました。このことは市民から大変喜ばれましたが、市外の医療機関にかかるときは、いったんお金も必要ですし、手続にも日数を要します。現在、各サービスセンターで申請を受け付けしている95パーセントが銭函地区と伺っていますが、この地区は、札幌市手稲区にも近いことから、この地域の医療機関にかかることが多いということです。手稲区の小児科は夜7時まで営業していることや、手稲渓仁会病院の小児科も夜間の診療を受け入れていることなど、共働き家庭には大変助かると聞いています。現在、支払基金に委託して現物給付を行っている全道の市町村は、平成22年7月1日現在39で、このほか、江別市では北海道大学病院、天使病院のほか、札幌市豊平区、清田区で各1病院、厚別区では8医療機関で現物給付を行っています。石狩市では、札幌市の医師会などと協定を結び、現物給付を行っています。どちらの市も、札幌の医療機関にかかる乳幼児が多いからとの説明でした。現物給付にしてほしいという市民の願いが出てから時間がたっています。我が党の議会質問の後、どのような努力をされたのか、伺います。そして、ぜひ現物給付にしていただきたいと思いますが、いかがですか。次に、障害者タクシー券の助成拡大について伺います。「足が不自由なので、高齢者が車を利用するとき、少しでも安く乗車できるようにお願いします」花岡事務所に届いたアンケートに寄せられた声です。ほかにも、「足が悪くてタクシーを利用するが、タクシー代がかかって困る、タクシー代の助成をしてもらいたい」「札幌市は障害者に対する助成がいいから札幌市に移りたい」という声も聞きます。札幌市の知人が障害3級でタクシー券の助成を受けていると聞き、札幌市に聞き取りをしましたら、札幌市は、病名に関係なく1級から4級まで助成があり、1級及び2級は重度障害とし、年間500円券が30冊、3級及び4級は中度障害として500円券が10冊、療育手帳Aと精神障害1級及び2級は重度、療育手帳Bと精神障害3級及び4級は中度と同じ扱いになっています。ただし、申請月によって助成枚数は違います。また、タクシー券か、ガソリン券年間3万円か、ウィズユーカードのいずれかを選択できるということです。その他の全道類似都市のタクシー券の助成状況はどうなっているか、お知らせください。小樽市の障害者タクシー券利用助成制度は、市内に住所を有し、両下肢、体幹、移動機能の1級・2級、視覚1級、腎臓機能障害1級の場合にタクシー券を年間1冊助成となっていますが、それぞれの交付人数と助成金額の合計を平成19年度から21年度でお知らせください。また、小樽市の身体障害と精神障害手帳交付の1級から3級の各人数、療育手帳交付の人数を19年度から21年度でお知らせください。平成19年3月に策定された小樽市障害者計画・障害福祉計画の生活環境の整備では、まず、福祉のまちづくりの推進をうたっています。その中の交通環境、移動手段の充実の現状と課題として、移動支援事業や障害者タクシー利用助成制度などの施策により、障害者の外出の機会を増やし、行動範囲が拡大できるよう支援を行っていること、障害のある人が今後さらに積極的に社会参加していくために、障害の特性に応じた移動手段の確保や交通環境の整備を一層推進する必要があると述べています。この趣旨に沿うと、小樽市の助成は、知的や精神障害に助成がない上、障害の対象範囲が狭いと思いますが、いかがですか。他市の実施状況や市民の声からも、障害者タクシー利用助成の対象範囲をもっと拡大すべきです。お答えください。次に、経済問題について伺います。一つ目は、忍路漁港整備にかかわってお聞きします。忍路漁港は、平成23年度から5か年計画で整備する計画で、来年度は測量調査等に着手する予定でした。しかし、平成23年度、農林水産概算要求において水産基盤整備事業が対前年比88パーセントと大幅に縮減され、北海道関係の水産基盤整備事業も対前年比88.1パーセントで、補助事業の漁港整備事業は対前年比79.4パーセントと特に大きく縮減され、さらに、国は、漁港整備について、利用漁船100隻未満又は陸揚金額5億円未満の漁港整備を抑制する方針を打ち出しているということを産業港湾部から説明を受けました。この基準が採択されると忍路漁港整備は事業予算が不採択になる可能性が大ということで、忍路漁港関係者はもとより、小樽の漁業にとっても大きな打撃です。全国的には第1種漁港は2,200港あり、そのうち214港が北海道だと聞きますが、小規模漁港が地元の経済を支えているのに、漁港整備の基準を満たしていないからといって小規模漁港整備を抑制する政府の方針は認められません。特に、忍路では、漁業従事者のうち、20代、30代の若い世代が27.5パーセントを占め、後継者が育っているのは貴重です。ついこの前、小樽港が重点港湾から外され、さらにこうした漁港でも選択と集中の国のやり方を市長はどうお考えですか。市長は、小樽市漁協と上京し、小樽市忍路漁港の整備事業に関する要望書を地元選出国会議員などに手渡すなど頑張ってこられましたが、その後の国の動きや見通しはいかがですか。また、この事業が採択されない場合、漁業者だけでなく、地元建設事業者への影響も大きいと思いますが、その場合、来年度の測量をはじめ漁港整備の計画はどうなりますか。次は、冬の観光について伺います。平成19年度から21年度の下期の観光入込客数は、19年度336万2,000人、20年度315万4,000人、21年度310万3,000人と下降しています。しかし、その中でも2月は他の月を大きく上回っているのは、市民や多くのボランティアの皆さんで盛り上げている雪あかりの路が全国的に広がったためと思います。冬場はどうしても観光入込客数が落ち込むところを、逆に寒い冬でも楽しめる雪を活用する小樽ならではの施策はほかにもあると思います。かつて、小樽はスキーのメッカでした。今年からスキー修学旅行に対する助成制度が始まりますが、一般観光客に旧国鉄手宮線を活用した歩くスキーを楽しんでいただいたらよいのではないかというアイデアが市民から寄せられました。これを参考に、観光客の皆さんに歩くスキーを楽しんでいただくことはできないでしょうか。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
新谷議員の御質問にお答えいたします。最初に、医療・福祉問題について何点か御質問がございました。まず、平成22年4月1日現在の道内主要10市の乳幼児医療助成についての状況でありますけれども、北海道の基準と同一内容で助成している市は、本市のほか、室蘭市、釧路市、江別市の4市であり、このほか、給付対象年齢の拡大や自己負担額の軽減などをしている市は、札幌市をはじめ、6市となっております。次に、本市の少子化対策としての乳幼児医療助成の今後の施策でありますけれども、安心して子供を生み、健やかに育てることができる環境整備の一環として、医療費の一部助成による負担軽減策としての乳幼児等医療助成事業の果たす役割は重要なものと考えておりますので、一層の負担軽減が望ましいとは思いますが、財政的な面も考慮し、道の補助基準に沿って事業を継続してまいりたいと考えております。次に、乳幼児医療等医療助成における対象者すべての方の初診時一部負担金を市に負担してほしいということでありますけれども、小樽市においては、昭和48年の制度創設以来、初診時一部負担金の助成を実施してまいりましたが、平成16年10月の北海道の制度改正を機に廃止した経緯があります。この事業は、北海道から2分の1の補助を受けておりますが、平成21年度決算においては一般財源で約6,000万円の負担となっており、助成の拡大には新たな財政負担が生じることから、現状の厳しい財政状況を考えますと実施は難しいものと考えております。次に、ひとり親家庭の市民税均等割世帯の親に対する負担の軽減についてでありますけれども、本市では、これまでも、市民税非課税世帯の親に対する通院の助成を市単独事業として拡大実施してきております。現在、道内主要都市の中で親に対する助成の拡大を行っているところは、本市を含め、3市のみであります。これまでも、大変厳しい財政状況の中で制度の維持に努めてきたところであり、平成21年度では約2,200万円を負担しており、これ以上の新たな助成は難しいものと考えております。次に、市外での受診に係る現物給付の実施についての御質問ですけれども、まず、平成18年第2回定例会で御指摘後の経過でありますけれども、平成18年度から診療報酬支払基金や国保連合会が、順次、安い手数料で道内どこでも現物給付が可能な事務代行の受託体制を整えたことから、道内全体の動向を注視しながら情報収集に努めてきたほか、北海道市長会の事務研修会において、既に実施している重度心身障害者やひとり親家庭に加えて、乳幼児分も全道一律で現物給付が可能となるように北海道が主体となって調整してほしい旨を要望してきたところであります。次に、乳幼児等医療助成受給者が医療機関の窓口において助成分を除いた自己負担分のみを支払う、いわゆる現物給付化についてでありますが、道としては実施の意向がありませんので、既に実施している他都市の状況も参考にしながら、札幌市医師会などと協議し、実施に向けて検討してまいりたいと思います。次に、障害者タクシー券についての御質問ですけれども、まず、全道類似都市の助成状況でありますが、対象となる障害区分及び等級で申し上げますと、函館市は、「両下肢・体幹・移動機能」1級から3級、視覚1・2級、すべての内部障害1級、療育手帳A、旭川市は、「両下肢・体幹・移動機能・視覚」1・2級、すべての内部障害1級、療育手帳A、釧路市は、「両下肢・上肢・体幹・移動機能・視覚」1・2級、すべての内部障害1級、療育手帳A、帯広市は、「両下肢・体幹・移動機能」1・2級、視覚1級、すべての内部障害1級、療育手帳A、精神1級、北見市は、「両下肢・体幹・移動機能・視覚」1・2級、すべての内部障害1級、苫小牧市は、「両下肢・体幹・移動機能・視覚」1・2級、上肢1級、腎臓1級、療育手帳A、江別市は、「両下肢・上肢・体幹・移動機能・視覚」1・2級、聴覚2級、すべての内部障害1級、免疫機能2級、療育手帳A、精神1級という状況であります。次に、障害者タクシー券の障害区分別の交付人数と助成金額でありますけれども、平成19年度は、両下肢・体幹・移動機能619人、視覚90人、腎臓312人の計1,021人、助成金額は996万3,295円、20年度は、両下肢・体幹・移動機能613人、視覚94人、腎臓317人の計1,024人、助成金額986万6,457円、21年度は、両下肢・体幹・移動機能583人、視覚97人、腎臓335人の1,015人、助成金額950万1,385円となっております。次に、本市の身体障害、精神障害の1級から3級の手帳交付者数及び療育手帳の交付者数でありますが、平成19年度は、身体障害1級2,365人、2級1,471人、3級1,317人、精神障害1級47人、2級235人、3級65人、療育手帳A441人、B524人、20年度は、身体障害1級2,389人、2級1,451人、3級1,328人、精神障害1級49人、2級258人、3級81人、療育手帳A451人、B551人、21年度は、身体障害1級2,374人、2級1,398人、3級1,323人、精神障害1級55人、2級284人、3級83人、療育手帳A457人、B584人となっております。次に、小樽市障害者計画の趣旨からすると対象となる障害者の範囲が狭いという御指摘でありますけれども、知的障害者、精神障害者については、身体的能力の面ではタクシー以外の公共交通機関を利用しての移動が可能であるとの判断により、現在のところ、助成対象としてはおりません。また、このような給付事業は、一度、対象範囲を拡大するとその後の縮小は極めて難しいため、財政状況を踏まえて、安定的な継続性を考慮しつつ、昭和55年度事業開始以来、数回の改正を経て、平成16年度から現在の助成対象に至っているものであります。最後に、他都市の状況などから、助成対象範囲をもっと広げるべきとの御提言でありますけれども、本事業は、本市の単独事業として実施しており、助成対象の拡大につきましては、他の障害福祉サービスとのバランスにも配慮して慎重に検討を重ねなければならないものと考えております。次に、経済問題について、忍路漁港の整備に関連しての御質問ですけれども、まず、漁港整備予算の縮減など国の公共投資に対する選択と集中の考え方でありますが、人口減少、少子高齢化の進展、財政状況の逼迫により、社会資本整備が抑制的にならざるを得ない中で、選択と集中という視点に関しては基本的には理解しております。しかし、その判断をするに当たっては、投資効果を求める余り画一的に基準を当てはめるのではなく、地域の実情や振興に十分配慮されなければならないものと考えております。忍路漁港地区は、規模としては小さいものの、漁業後継者の育成が進んでいる地域であり、漁港整備は、水産業の発展はもとより、地域振興の上からも極めて重要でありますことから、決してむだな公共事業ではないと考えております。次に、中央要請活動以降の国の動きや見通しでありますけれども、要請した道内選出国会議員を通じ、国へ忍路漁港の整備や小規模漁港の整備抑制方針の撤廃について協議いただいておりますけれども、今のところ具体的な動きはございません。また、見通しでありますけれども、平成23年度予算の全体の状況は、水産基盤整備事業費の大幅な削減が予想されるなど大変厳しいものとなっておりますが、いずれにいたしましても、最後まであきらめず予算確保に向けて努力してまいりたいと考えております。次に、事業採択されない場合の来年度に予定されていた測量をはじめとする整備事業でありますけれども、国においては、このたびの小規模漁港の考え方について、平成23年度概算要求に当たってのものであり、今後の次期計画の考え方ではないという話を道を通じて聞いておりますので、引き続き、道及び国に対し、忍路漁港の整備の必要性及び重要性を強く訴えて整備の実現を求めてまいりたいと考えております。最後に、冬の観光についてでございますが、小樽観光大学校の運営委員の方からも、雪を楽しみにして本市を訪れる中国人観光客を中心とした皆さんに歩くスキーを楽しんでいただく観光メニューについての提案がなされており、スキー関係者の方々もこれまでも実現の可能性について検討してきたところであります。旧国鉄手宮線での実施につきましては、毎年2月に開催される小樽雪あかりの路のメーン会場となるため、1月下旬からの準備作業段階はもとより、イベント期間終了後においても実行委員会の予算の関係から除排雪が難しく、現状のままで雪解けを待つこととなり、歩くスキーのコースとしての活用は困難な状況であります。一方、市内中心部では、例えば、総合博物館本館構内や色内埠頭公園などのように平たんで広い敷地の施設や場所がありますので、市としても、現在、観光客や市民の皆さんが歩くスキーを楽しむことができるコースとして実現に向けた検討を進めているところであります。(「議長、20番」と呼ぶ者あり)
再質問 20番 新谷とし
再質問を行います。乳幼児等医療費の助成拡大についてですけれども、全道の類似都市の状況をお答えいただきましたが、非常に簡単で詳しくなかったですけれども、例えば、札幌市では、就学前は初診時一部負担金で、1割負担はありませんし、旭川市では、初診時一部負担金相当分を助成して、さらに3歳未満は市民税非課税世帯が全額助成で、帯広市は、就学前は全額助成、苫小牧市は、就学前は初診時一部負担金だけということですね。このほかにも北広島市では、市内の病院にかかる場合のみ全額助成しております。北斗市は、中学卒業まで医療費の助成を行ってきましたけれども、本年10月から子ども医療費助成制度と名称を変えて、高校生まで対象を広げ、自己負担の全額を助成します。これは、北斗市の広報に載っていました。今、全国的に見ても、勤労者世帯の収入が1997年を頂点に減り続けています。それが、市が次世代育成支援に対して行ったアンケートで、子育ての出費がかさむという回答に表れていると思います。先ほど一般財源6,000万円がかかっているという御答弁でしたけれども、平成21年度で見ますと、3歳未満の市民の一部負担金は913万3,000円ほど、就学前の課税非課税世帯の市民負担分は約2,756万円です。このうち、課税世帯の初診時一部負担金は幾らかわかりませんけれども、そう多くない予算でできると思います。仮に、3歳未満から小学生に係る一部負担金を小樽市が全部負担するとしたら4,000万円と伺っております。本当は全額を要望したいところですけれども、せめて初診時一部負担金を小樽市が負担するというささやかな要望でございます。これくらい、すぐできるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。それから、ひとり親家庭医療費助成について、日本における貧困化が大変問題になっております。2007年の母1人子1人の母子家庭の貧困ラインは手取りで195万円と言われております。このライン以下で暮らしている子供たちは約58パーセントで、諸外国、OECDの中でも突出している状況です。昼と夜とかけ持ちで必死に働いていても貧しいのは国の政策が問題だと思いますが、親が健康で働ければいいですが、病気になったときに困ります。給与収入が204万4,000円を超えると小樽市の市民税均等割がかかって、それで親の通院助成がなくなって3割負担になりますから、医療費の負担は重いです。先ほど小樽市も含めて独自施策として3市があるということでしたけれども、前はたしか無料だったと思いますけれども、少しでも均等割のみのひとり親への通院助成は考えられないでしょうか。それから、乳幼児医療費の現物給付についてですけれども、これは、札幌市医師会と相談をして検討していきたいということでしたけれども、私は、平成11年6月、本会議での初質問だったのですけれども、手稲渓仁会病院で小樽からの乳幼児の救急受入れを質問して、それがすぐ実現しました。これは、協定書もないし、手数料もかかっていないということです。これができて現物給付ができないのはなぜかというふうに思っておりましたけれども、検討するということでしたので、早く実現するように、ぜひこれはよろしくお願いしたいと思います。それから、障害者タクシー券助成拡大ですけれども、先ほどお答えいただきましたけれども、類似都市でのタクシー券助成は小樽市より範囲が広いです。身体障害者手帳交付の数を聞きましたけれども、3年間で1級から3級は58人少なくなって、1・2級では64人少なくなっています。療育手帳は16人、精神障害1級は8人増えております。障害者手帳交付は、全体でそう多くは増えておりません。タクシー券利用助成枚数は3年間で若干増えておりますけれども、合計金額をお聞きしましたらだんだん少なくなっております。この分を勘案して、身体障害者の1・2級の少なくなった部分を3級まで拡大するとか、療育手帳Aなどに拡大できるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。それから、忍路漁港整備については、本当にそのとおりだと思います。ぜひ、引き続き予算をつけてもらうように頑張っていただきたいと思います。以上について、再質問をいたします。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
医療助成の関係、乳幼児、それからひとり親それぞれございましたけれども、現状としては、財政的に余裕のあるところが拡大して実施しているというような状況でありますけれども、いわゆる少子化対策として本当にやろうと思うのであれば、国としてこういったものをきちんと制度化するべきではないか、基本的に私はそう思います。したがいまして、今いろいろお話がございましたけれども、なかなか厳しい財政状況の中では、現状ではすぐに拡大というふうにはなかなかならないのではないかというふうに思っています。それから、乳幼児医療の現物給付の関係は、いろいろ議論がありましたけれども、ぜひ実施していきたいということで、これは、手続的に医師会との協議その他ありますので、なかなかすぐにというふうにいきませんけれども、早速、協議を始めて、早い時期に実施していきたいと思いますので、御理解願いたいと思います。また、タクシー券の助成につきましても、いろいろ各市の状況が違いますので、また、それぞれの市の考え方でやっておりますので、財政的に余裕があれば拡大も考えられますけれども、現状を御理解願いたいと思います。(「議長、20番」と呼ぶ者あり)
再々質問 20番 新谷とし
再々質問を行います。乳幼児医療費助成の拡大ですが、なかなか財政が厳しいということですけれども、合計特殊出生率は、平成21年度で見ますと小樽市は1.08です。北海道は1.19、それから全国は1.37ですから、小樽市は大変低い状況です。先ほど高校生まで対象を広げたという北斗市は1.40.1.50とちょっと高い水準です。小樽市のこの状況を見ますと、それだけ子育てをしにくいということが表れていると思います。先ほども言いましたけれども、小樽市が全額助成するとしたら約4,000万円、そのうちの初診時一部負担金を市が持つのは最低の支援ではないかというふうに思いますが、ぜひ前向きに考えていただきたいと思います。それから、今日、いいニュースが来ました。北海道が、市町村ごとの地域活性化交付金・きめ細かな臨時交付金、それから、住民生活に光をそそぐ交付金、この配分が小樽市に1億3,300万円措置されるということが飛び込んでまいりました。これは、住民生活に光をそそぐ交付金の概要ということで、国のほうの考え方としては、幾つか挙げておりますけれども、その中の一つに弱者対策自立支援というものがあります。こういうお金が来るということですので、これも活用しながら、乳幼児医療費の助成とか障害者タクシー券の助成拡大などに充てていけないのか、ぜひ検討をしていただきたいと思います。いかがでしょうか。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
地域活性化交付金の話は、額的には内々の通知をもらっていますけれども、詳細はまだ来ておりません。したがって、これからどういう中身になるのか、詳細をよく検討した上で、どういった事業に充てていくのか、これから検討になりますので、それを待っていただきたいと思いますけれども、聞くところによりますと、今年度、配分されて、来年度の事業計画を今年中に出せという話ですから、来年度の事業になるかと思いますので、よく内容を検討した上で、どういった事業に充てていくのか考えたいと思います。