小樽市議会 平成22年第1回定例会 2010年3月3日
(1)置き雪対策と福祉除雪について/(2)小樽市の地球温暖化対策について
2010年3月3日、小樽市議会の一般質問で、中島麗子議員が「置き雪対策と福祉除雪について」「小樽市の地球温暖化対策について」について質問し、市長 山田勝麿、生活環境部長 小原正徳、建設部長 竹田文隆が答弁しました。
- 質問者
- 中島麗子 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、生活環境部長 小原正徳、建設部長 竹田文隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 中島麗子
一般質問をします。初めに、置き雪対策と福祉除雪についてお聞きします。小樽市は、平成19年度から車道に除雪車が入った後の置き雪対策を試行し、取り組んでまいりました。21年度の3年目を終了した時点では、試行期間の取組を評価して置き雪対策の方針が求められます。現在、21年度の取組中ではありますが、問題点や今後の置き雪対策について質問します。平成19、20年度は、対象者を65歳以上、又は身体に障害を持ち、除雪が困難な世帯とし、車道に除雪車が入った後に、公道部分の間口の置き雪を1班2人体制で、午前5時から人手を使って除雪しました。市内は6ステーションに分けられていますが、1ステーション1路線とし、その路線上の該当世帯を28軒程度選ぶこととし、実施路線や対象世帯は町会が決めました。また、市は、置き雪処理を行う路線と行わない路線の不公平をなくし、除雪回数を一、二回減らして費用をねん出するため、対策路線の除雪出動基準を15センチメートルから20センチメートルに引き下げました。19年度は5町会76軒が参加しましたが、20年度は3町会28軒です。また、この間、第1ステーションは全く参加していません。この理由について市はどのように把握していますか、お知らせください。対象路線の除雪出動基準の引下げについては、我が党は、その路線沿線に住む置き雪対策の対象者以外の住民にとってはサービスの悪化になり、他の路線との不公平を拡大することになる、除雪出動基準は置き雪対策で減る回数に関係なく過去の平均出動回数で決められているので、経費の節約にもならず、除雪出動基準を引き下げる理由はないと主張してきました。平成21年度の試行対策は、対象者は同じですが、人力をやめ、機械除雪のときに雪を置かないようにする方法に変更しています。対象路線も市が決定し、その路線上の住民に希望調査を実施して該当者を決定しました。21年度試行の対象路線と世帯数及び路線で対象世帯が占める割合もお知らせください。次に、試行期間3年目で方法を大きく変えた理由を説明してください。平成21年度は町会による路線、対象者の選択はやめていますが、その他の件では町会とはどのようにかかわってきたのでしょうか。また、当初計画していた除雪出動基準の引下げは、予定どおり実施されたのでしょうか。平成19年度、20年度の人力除雪と21年度からの機械による置き雪除雪とに分けてお答えください。試行当初、市は、対象路線の除雪出動基準を15センチメートルから20センチメートルに引き下げることで費用が削減になる、ただ除雪回数が減っても置き雪対策の費用が多くなれば、費用対効果としてどうか懸念しておりましたが、この間の取組では結果はどうだったのでしょうか。財政的な点では、平成19年度に141万円を計上していました。19年度と20年度の決算額と21年度の決算見込額についてもお知らせください。平成21年度はまだ試行中ですが、機械除雪と人力除雪で実施してみて、それぞれのメリット・デメリットをどのように受け止めているのでしょうか、また、今後もやはり除雪出動基準の引下げは必要と考えているのでしょうか、質問します。次に、福祉除雪です。平成6年3月の小樽市老人保健福祉計画によると当時、除雪サービスは高校生や民間のボランティア団体が休日を利用して、ひとり暮らしのお年寄り世帯などを対象に行っており、これに加えて平成5年1月から社会福祉協議会が事業主体となって除雪業者に委託し、平日でも対応できる体制をとり、対象を身体障害者、母子世帯にも拡大し、除排雪ができないために日常生活が困難な世帯や危険がある世帯にサービスを開始したとあります。平成4年の記録では、登録世帯は220世帯で、除雪回数は年間245回の実施でした。11年には登録世帯は500世帯を超え、その後、16年の550世帯を最高とし、21年度は460世帯と同程度で推移しています。近年は、ボランティアによる除雪が減少し、業者による除雪が増えています。福祉除雪の問題点は、除雪回数が少ないことです。市民向けの案内では年一、二回とありますが、各年度の世帯数と実施回数を見ると、ほぼ1回しか実施されていない数字です。これでは到底冬期間の除雪になりませんから、窓をふさぐ雪の除雪や屋根の雪おろしに希望が多くなります。平成16年度までは除雪と屋根の雪おろしの区分なく実施してきましたが、18年度からはどちらかの選択方式になり、屋根の雪おろしサービスは1万5,000円の補助金支給に変わりました。さらに20年度からは、補助金は1万円に引下げです。初めに、除雪回数ですが、今回の置き雪対策の対象者は、65歳以上又は身体に障害を持ち、除雪が困難な世帯と、福祉除雪の対象者と重複しています。置き雪除雪の年間実施回数は、平成19年度は7回、20年度は10回程度です。しかし、福祉除雪では年1回、多くても2回に限られています。これでは、冬期間、除雪困難な世帯に対するサービスにはなっていません。福祉除雪の回数を増やし、日常生活に差し支えない回数にするべきと考えますが、いかがでしょうか。次に、屋根の雪おろしですが、一般的に家の大きさや雪の量で料金も違うと思いますが、平成16年度までは除雪と屋根の雪おろしの区別なく、必要時に自己負担なしで実施していました。小樽市の生活保護世帯には住宅維持費として、雪おろしなどをしなければ家屋が損壊するおそれがある場合に、年間11万8,000円を上限に屋根の雪おろし代が認められています。平成19年度は63件の利用があり、1件平均3万8,560円、20年度は8件の利用で1件平均3万1,834円でした。これと比較しても助成額1万円は、あまりにも少ない。さらに引き上げて市民サービス充実を図るべきと考えますが、いかがでしょうか。3年間の試行期間で置き雪対策に着手したことは、市民要望にこたえる取組の一歩と評価いたしますが、反面、除雪出動基準引下げの導入や市民の間に不公平感をつくり出すような抽出、対象選出方法が、効果的な試行を妨げることになったのではないでしょうか。対象者は、福祉除雪の対象とリンクしており、除雪路線以外に住む福祉除雪対象者との格差はなくすべきだと思います。福祉除雪との関係については、今後どのように検討する予定でしょうか、お知らせください。平成19年度、20年度の置き雪対策試行のアンケートでは、80歳以上が3分の1を占めており、70歳以上にすると8割です。全体の半数がひとり暮らしであり、除排雪は冬期間の重要な生活支援策です。先日、目が見えないひとり暮らしのお年寄りから除雪の相談を受けましたが、家の前の道路は機械による置き雪除雪の対象外で、福祉除雪では年1回で間に合わない、結果的に支援策にはなりませんでした。小樽市の福祉除雪制度では、目の見えないひとり暮らしのお年寄りの生活も応援できない実態です。屋根の雪おろしへの補助金の引上げと除雪回数の拡大をぜひ検討してください。市長の見解を求めます。次に、小樽市の地球温暖化対策について質問します。平成21年12月の厚生常任委員会に環境基本条例(原案)が報告されています。本条例は、環境に対する基本理念を表すもので、市民、事業者、市の責務を明らかにし、市が行う環境行政施策の基本となるものです。1月にパブリックコメントで市民の意見を集約し、3月の公害対策審議会で最終的な条例案として答申が出る予定です。条例制定後の環境基本計画の策定、環境審議会の設置により具体的な施策を進めることになりますが、既に第6次小樽市総合計画前期実施計画が策定されています。今後、策定される環境基本計画との関係について説明を求めます。地球温暖化抑止の国際協定である京都議定書が定めた温室効果ガス削減の第1約束期間は、2008年から2012年までの5年間です。これに続く2013年以降の次期枠組みの交渉は、本年11月にメキシコで開催されるCOP16(気候変動枠組み条約第16回締約国会議)で決定されます。アメリカをはじめとして、先進国が大幅削減に踏み込めるのか、拘束力ある合意が得られるのか、大きな課題です。各国は昨年12月に開催されたCOP15の合意を受けて温室効果ガスの削減目標を申告していますが、鳩山由紀夫首相は2020年には1990年度比で25パーセント削減を打ち出しています。しかし、日本の2007年度の温室効果ガス排出量は、1990年度に比べて9.0パーセント増加しており、約束期間の6パーセント削減に向けて効果的な排出削減対策は急務です。小樽市は、温暖化対策のため、平成13年4月から5年間、第2次計画として平成18年4月から5年間の計画を立て、現在21年3月までそれぞれ目標値を設定して取り組み、当初目標を達成してきました。この点について何点かお聞きします。初めに、第2次計画の基準年が京都議定書にある1990年度であるのに、1次計画の基準年が1999年度になっているのはなぜでしょうか。計画の温室効果ガス削減対象は小樽市の事務事業ということですが、対象施設数はどれくらいになるのか、具体的な作業はどのように実施して数値を出しているのか、お知らせください。第1次計画では温室効果ガス総排出量は、1999年度より2パーセント削減目標に対して13.5パーセント、第2次計画では1990年度よりも各年度6パーセント削減予定が2008年度では19.4パーセントですから、数字の上では十分な結果が出ていることになります。これに対する評価と、今後もさらに削減できる見込みなのか、お聞かせください。地方公共団体は、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき、その区域の自然・社会的条件に応じた温室効果ガスの排出抑制等の施策の推進が責務とされています。北海道では、1990年度に比べて2010年度の温室効果ガス排出量を9.2パーセント削減予定でしたが、2006年度では12.3パーセント増になっています。国も北海道も削減どころか増加しているのに、小樽市は大幅削減になっているのはなぜか、市長の見解をお聞かせください。同法律によると、地方公共団体は、みずからの事務事業だけでなく、区域の事業者、住民に対しても温室効果ガスの抑制推進を進める責務があります。小樽市は、既に事業所としての目的を達成していますから、今後さらに対象を拡大して目標設定するべきです。小樽市地域全体の温室効果ガス削減計画を策定し、市民、事業者への積極的な働きかけ、小樽市内全体の温室効果ガス削減に取り組んではいかがでしょうか。質問の2点目は、住民への意識啓発の問題です。今、国民の中では、地球温暖化問題への関心が高まり、自分たちの生活を見直し、環境に優しいライフスタイルに転換し、現在の地球と将来の子供たちに対する責任を果たそうとする声と取組が広がっています。小樽市においても、平成13年度から環境にやさしい小樽市民ルールを策定し、平成17年度にはこれを発展させ環境にやさしいエコ・アクション・プログラムを策定しています。私も改めて読んでみましたが、CO2 削減目標が数字で示され、削減努力方法が具体的に示されており、わかりやすい内容です。問題は、このようにすぐれた内容が生かされているかどうかです。活用状況と普及部数、市民の感想などをお聞かせください。プログラムには、水道、灯油やガソリンの使用量を記入してCO2 排出量に換算し、自分の生活を客観的に見直す環境家計簿の取組があります。京都市では、市民を対象に京都市エコライフチャレンジの取組を実施しています。この取組は、1段階、2段階に分かれており、必要事項を記入したチェックシートを市役所に送ると、第1段階では取組へのアドバイス、3か月実践した結果に対する第2段階では、通信簿が送られてきます。この診断書で、取組前とその後のエコライフ度がわかります。市民にとっては専門家から指導を受けられ、自治体としては市民との実践を通じた交流が深まり、市民啓発を広げることになります。小樽市としてもこの取組を行ってはどうでしょうか。広く一般市民を対象にする前に、幾つかの女性団体などに呼びかけ、取り組み、結果を公表して一般公募をするなど、取り組んでみてはいかがでしょうか、提案をいたします。再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
初めに、置き雪対策と福祉除雪について何点かお尋ねがございました。まず、第1ステーションで置き雪対策が実施されなかったことでありますが、平成19年度及び20年度の試行の際、六つのステーションごとに町会から推薦をいただく方法で対象世帯の選定を行いましたが、第1ステーションの該当する町会からは、対象者の把握ができないこと、また選定が難しいことなどの理由から推薦をいただけなかったため、実施できなかったものであります。また、20年度の町会及び対象世帯の減った理由でありますが、実施に当たって町会に対し、前年度実施した路線以外で試行したい旨、選定の依頼を行ったところ、選定が難しいとの理由により推薦が少なかったためであります。次に、今年度の試行路線と実施世帯数及び実施世帯の占める割合でありますけれども、実施している路線数は8路線、実施世帯数は52世帯、対象路線全世帯数に占める割合は2割程度となっております。次に、今年度、作業方法を大きく変えた理由でありますが、2年間行ってきた人力による作業と機械除雪の際に雪を置かない方法で処理した場合との作業効率及び費用対効果の検証を行うため、変更したものであります。次に、町会とのかかわりでありますが、除雪懇談会で平成20年度の報告を行うとともに、新年度に向けては意見交換を行っております。また、市が選定した路線の町会に対しては、置き雪処理を行う旨、周知を図ったところであります。また、除雪出動基準の引下げについてでありますが、平成19年度及び20年度につきましては引下げを実施し、21年度は実施しておりません。次に、対象路線の除雪出動基準を引き下げたことによる結果でありますが、出動基準を引き下げることで除雪の出動回数は減少しましたが、その反面、路面が悪化し、その処理を行うための出動が増える状況となり、費用削減には至っておりません。次に、置き雪対策の平成19年度と20年度の決算額及び21年度の決算見込みでありますけれども、19年度の決算額は約48万円、20年度の決算額は約34万円となっております。また、平成21年度の見込額については、今後の降雪の状況にもよりますが、13万円程度と考えております。次に、機械作業と人力作業のメリット・デメリットでありますが、機械作業は迅速な対応が可能である反面、人力作業に比べきめ細かな作業が難しく、一方、人力作業は時間がかかり、作業員の確保が課題であると考えております。次に、今後の除雪出動基準の引下げについてでありますが、2年間の試行を行った結果、費用削減には至らなかったことから、現時点では引下げの必要性はないものと考えております。次に、福祉除雪についてでありますけれども、現行では原則一、二回の福祉除雪と屋根の雪おろしのいずれかを選択していただき実施しており、平成20年度の事業実績は除雪が63件、屋根の雪おろし66件となっております。福祉除雪の実施回数を増やすべきとのことでありますが、財源やボランティアの確保の問題など、おのずから限界がありますし、その年の降雪の状況により費用が大きく増減する事業でもあります。今後、各世帯の状況に詳しい民生委員の御意見も伺いながら、事業主体である社会福祉協議会と協議してまいりたいと思います。次に、屋根の雪おろし助成金の引上げでありますが、この助成金額は上限1万円であり、近年は屋根の雪おろしを選択する方が多くなっている傾向にあります。雪おろし作業に要した費用については、家屋や降雪の状況によりさまざまでありますが、平均2万円程度であり、結果として実際に要した費用の半額程度を助成していることになりますので、事業としてはおおむね市民に理解いただけるものと思っております。次に、置き雪対策と福祉除雪の関係でありますが、置き雪対策は車道のかき分け除雪により生じた玄関前の雪を処理するものであることから、宅地内や屋根の雪処理を行う福祉除雪とは目的が異なるものと考えております。なお、置き雪対策につきましては、今年度で試行が終了しますので、しっかりと検証し、来年度以降の対応を考えていきたいと思います。次に、小樽市の地球温暖化対策についての御質問でありますけれども、初めに第6次小樽市総合計画前期実施計画と環境基本計画との関係でありますが、環境基本計画は2011年度から着手して策定まで3年ほどの期間を要することから、現時点におきましては前期実施計画と重複しないものと考えております。次に、小樽市温暖化対策推進実行計画の基準年についてでありますが、本来であれば計画当初から基準年は京都議定書に合わせて1990年に設定すべきではありますが、本市における1990年当時の排出データがなく、また推計もできなかったため、2001年度の第1次計画策定時は、排出データのある直近の1999年度を基準年としたものであります。2006年度の第2次計画策定においては、第1次計画の実績値等によって過去の排出量の推計が可能となったことから、1990年度を基準年としたものであります。次に、温暖化対策推進実行計画における温室効果ガス削減の対象施設数でありますが、この計画では本市が管理しているすべての施設を対象にしており、およそ100施設あります。また、温室効果ガス排出量の算出方法でありますが、各施設における石油、ガス、電気の使用量や公用車の走行距離などの数値と二酸化炭素の排出量に換算するための排出係数を用いて全体の排出量を算出しております。次に、実行計画の削減結果に対する評価でありますが、第1次計画、第2次計画ともに目標を大きく上回って削減できた理由としましては、職員一人一人の省エネ行動や施設管理の徹底等によるほか、近年の暖冬による影響もあるものと考えております。また、国や北海道と比べて大幅な削減を達成している理由でありますが、国などとは削減対象の規模が大きく異なっているため、単に数値だけで判断することはできないものと考えております。市といたしましては、今後も目標以上の達成に向け、削減努力を継続してまいりたいと思います。次に、小樽市全体の温室効果ガス削減計画の策定でありますが、温室効果ガスの主な排出源である石油、ガソリンの使用量は販売元からの情報収集が困難であるため、目標値を盛り込んだ削減計画を策定することは難しい状況にあります。しかしながら、温室効果ガス排出量の削減は市全体として取り組むべき問題でありますので、今後とも市民、事業者に対し、さまざまな機会を通して働きかけを行ってまいりたいと考えております。次に、環境にやさしいエコ・アクション・プログラムについてでありますが、環境問題をテーマにしたまち育てふれあいトークや小中学校の総合学習、環境パネル展等のイベントにおいて、このプログラムを活用しており、これまでに4,000部ほど配布したところであります。市民からは、身近に取り組める省エネ行動が紹介されていること、温室効果ガスの削減量と節約効果がわかりやすく記載されているといった感想をいただいております。最後に、環境家計簿の取組でありますけれども、環境家計簿は各家庭の温室効果ガス排出量を知ることで、生活スタイルを見直すきっかけとなる有効な手法であると考えており、環境にやさしいエコ・アクション・プログラムにも掲載をしております。また、本市におきましても、過去に市民や女性団体等の協力を得て環境家計簿の普及に取り組んだ経過がありますが、期待した成果を得るまでには至りませんでした。今後は、京都市など先進都市の事例や市民、女性団体等の意見を参考にしながら、多くの市民が取り組みやすい仕組みを工夫してまいりたいと考えております。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)
再質問 8番 中島麗子
再質問の前に、お答えが抜けていたものが1点あります。市がこれまで2次計画まででCO2 の削減目標を達成してきたのですけれども、削減してきたその背景については説明いただきましたが、今後も削減が進んでいけると考えているのかどうかという点についてはちょっとお答えがなかったように思うのですが、いかがですか。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 生活環境部長 小原正徳(生活環境部長は2010年3月まで)
御質問にお答えいたします。小樽市の温暖化対策推進実行計画は、1990年度比6パーセント削減ということで進めておりまして、毎年度これを達成しておりますので、今後とも同様に削減が達成できるものというふうに見込んでいるところでございます。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)
再質問 8番 中島麗子
わかりました。再質問ですけれども、先に置き雪対策と福祉除雪の問題なのですけれども、今年度で置き雪対策試行3年目になります。新しい方針が求められる時期だと思うのですけれども、今のお話では除雪出動基準の引下げについては効果がなかったと。回数を減らした分だけ路面が悪くなって、その対策に再び取り組まなければならないために、財政的な効果はなかったということで、除雪出動基準の引下げについては今回は評価できないと、そういうふうに受け止めました。それでは、この間の除雪、置き雪対策をやった上で、今後の置き雪対策をどういうふうにしていくのかという、この3年間の試行が役に立ったのかどうかというあたりについて少し聞いてみたいと思うのですけれども、除雪出動基準についてはお話がわかりました。あと、人力と機械除雪については単純明快にお答えになっていますけれども、財政的な問題については、先ほどのお答えでは大変わずかな額のお答えでしたから、実際には19年度が48万円、20年度が34万円、平成21年度は経過中で13万円と。担当課に聞いてみたところ、除雪経費全体の中に含まれていて、別枠で組んだわけではないと伺っておりますけれども、実際には機械除雪でやったときに、すべての路線でできるわけではないと。例えば、グレーダーなどという第1種路線の除雪に使う機械では、置き雪をかき取るという作業はできないということで、これは、この路線では機械除雪の対象にならないと聞いています。小樽市全体の除雪路線の中で実際に機械で置き雪対策ができる、そういうふうに考えられる路線の割合というのは、全体の路線のどれぐらいになるのでしょうか。これもちょっとお聞きしたいと思います。それと、平成21年度は対象路線で希望者をとってやったところ2割ぐらいだとおっしゃいましたけれども、この2割の方々は65歳以上あるいは障害があってみずから除雪ができないと、こういう条件の方ですよね。これらの方々は福祉除雪の対象者になるというふうに私は思うのですけれども、施策としては置き雪対策と福祉除雪は違うと言いますけれども、対象者にしてみたら、市内で65歳以上で障害があってみずから除雪ができないという方々にしてみたら、機械除雪をする路線に住んでいる人は年7回から10回、家の前の雪をかき取っていく、しかし福祉除雪という項目で対象になる方については、住んでいる場所が違うことによって、年1回しか家の前の雪は持っていかないということになるわけです。これも一つの差ではないかと思うのですけれども、そういう意味では、同じように除雪が困難な方々に対する制度として整備する必要があるのではないかというのが私の質問の趣旨なのです。それともう一つは、先ほど例を出したのですけれども、ひとり暮らしのお年寄りで目の見えない方が家の前の除雪を何とかしてほしいと相談に来ても、小樽市の福祉除雪の制度では応援できない仕組みなのです。こういう仕組みでいいのかどうかということを私はぜひ検討すべきだと思うのです。私たちが冬暮らしている間に雪が降ったら、一定の基準で除雪車が入る仕組みになっています。それと同じように、そういう条件の皆さんも、雪が降ったときには除雪が入るというふうにするべきではないかと思うのです。他都市の状況もちょっと調べてみましたけれども、福祉除雪で1回から2回などと決めているところはほとんどありませんでした。釧路市が3回と言っていましたけれども、これは3回ぐらいしか15センチ以上の雪が降らない地域であって、3回しかやらないということではありませんというお話で、雪が降るたびに除雪をするというのがどこでも通常の福祉除雪だと伺い、当然だと思いました。そういう点で小樽市の福祉除雪のあり方が、毎回雪が降るたびに対応するということではなくて、目的そのものが違うのではないかと思うのですね。「事故を未然に防止して高齢者等の日常生活の安全を確保することを目的にし」、こういうふうにいっておりますから、降雪ごとの除雪ということにはしていないと、そういうふうに理解してよろしいのでしょうか。このこともちょっと確認したいのですけれども。そういう点で、稚内市などでは社会福祉協議会の事業で実施しているのですけれども、歳末助け合い運動から募金240万円をいただいて12月から3月まで1か月60万円で事業者と契約をして、500件の登録世帯がそれぞれ事業者に直接電話をかけて除雪を依頼するというやり方で、平成20年度に400件の利用があったと言っています。やはりこの福祉除雪のあり方も降雪に対するサービスとして検討する必要があるのではないかと思うのですけれども、この点についてはいかがでしょうか。次に、温暖化対策の問題ですが、実際には環境家計簿も女性団体や市民と取り組んだことがあるのだけれども、思うような成果がなくてやめたとおっしゃっていました。それはどれぐらいの期間実施して、どんな実践経過でだめだという判断をしたのか、そこら辺のことについても、ちょっとお聞きしたいと思います。実際には25パーセント削減を首相が言われているわけですけれども、今、国際的な舞台においては主要排出国の参加が前提であって、その条件をクリアしなかったら25パーセント削減もやらないみたいな雰囲気もありまして、ちょっと国際的には問題になっております。ぜひ地域ごとのCO2 削減のためにも、国レベルでの積極的な取組が必要だと思うのですが、小樽市が地域に対して温室効果ガスの削減を進めていくためには、国・道のレベルでの具体的な施策の中身について、どういうことが求められるとお考えなのかも、お聞きしたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
私から福祉除雪の関係についてお答えします。今お話がありましたように、確かに現行の福祉除雪は、屋根の雪とか敷地内の雪を対象にしていますが、入り口の道路等に接する部分はどうするのだという話になって、その部分は道路管理者に任せているという状況ですから、そのあたりをどう整理していったらいいのか。それから、対象世帯の把握と費用の問題についてはちょっと研究して、やはりあり方を見直したほうがいいのではないかという感じがしますので、費用も含めて総合的に少し検討させてもらいたいというふうに思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 竹田文隆(建設部長は2011年7月まで)
置き雪対策ができる路線がどのぐらいの割合を占めるかということでございますけれども、除雪路線が全部で512キロございます。そのうち1種はグレーダーでやりますので、置き雪対策ができるのは、タイヤドーザー等でできる2種路線というふうに考えてございます。2種路線の合計の距離数でいくと約252キロ、今の除雪路線全体の512キロに対しましては約49パーセント、そのぐらいの部分が置き雪対策としては実施可能というふうには思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 生活環境部長 小原正徳(生活環境部長は2010年3月まで)
環境家計簿の小樽市での取組でございますが、現在、活用しております環境にやさしいエコ・アクション・プログラム、この前身で環境にやさしい小樽市民ルールというものを平成13年2月に策定しておりまして、この内容を市民に普及させ理解をしていただくということで、そのモデルケースとして平成14年度から16年度までの3年間にわたりまして、この市民ルールを策定するに当たって協力をいただきました消費者協会等々、主に女性団体に対しまして、この環境家計簿の取組についても協力をお願いした経緯がございます。それで、3年度間でトータルといたしましては353世帯、月数で言いますと1,061か月分のデータを集積をしたところでございます。なかなかこの取組が浸透しなかった理由というか、私どもの判断でございますが、最初の取組というのは非常に世帯数も多かったのですけれども、年度を経るに従ってだんだん少なくなっていったという実態を見まして、やはり最初の取組のときには、今まで行っていない家庭内での省エネ活動を積極的に行いますので、やはりがくんとその数値が落ちまして効果がはっきり見えるようになるのですけれども、その後というのは、家庭内の規模で言えば、それほど新しい分野で省エネ行動を起こすという契機がないものですから、その効果がなかなか目に見えて現れてこないというところが、環境家計簿が継続されなかった主な理由ではないかと思っています。そういったことも含めて、取り組みやすい新しい仕組みを今後工夫してまいりたいと考えております。もう一点、地方における地球温暖化対策ということで温室効果ガス削減に向けての取組で、国・道との関係で地域はどうするのかという御質問についてですが、私どもはやはり地球全体の規模で考えても、なかなかそこまでの領域で考えが及ばないということもありますので、やはり身近なところから省エネ活動に取り組んでいく意識をどんどん広めていくべきだというふうにも考えています。そういう点では、今、環境問題に対する報道も本当に頻繁になされているという状況もございますので、そういう中では、我々の足元からできることを一つ一つやっていくことで、行く行くは地球環境にも好結果をもたらすのだというような認識を広めていく必要があるだろうと考えているところです。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)
再質問 8番 中島麗子
ただいまのお話では、小樽市全体の除雪路線のうち、2種路線を対象に考えれば49パーセント、機械除雪を中心にやろうと思ったら、大体半分のところはこういうやり方で置き雪対策ができる可能性があるというふうに思えるのですけれども、市長も答弁されましたけれども、財政的な裏づけというのがなかなかよくわからない、今回のこの数字だけでは本当にどれぐらいそういうやり方をしてお金がかかるのかもはっきりしないというのが、私の実感です。それで、この3年間の試行期間を終えて大体わかり、次にどうするかという方向が出せるのかどうかということなのです。そういう点におきましても、六つのステーションのうちそれぞれの一部分を抽出してやるという今回のやり方で結論が出せるのかどうかということは甚だ疑問に思います。やはり現実的な数字が見えるようにするには、むしろ積極的に6ステーションのうち1ステーションだけを選んで、ここは全部置き雪対策を機械なら機械で1年やってみて、それで違いと、お金がどうかかるのか、6ステーション全部ならどうなるかという、そういうやり方が試行としても必要だったのではないでしょうか。そういう点では、早急に結論を出さないで、私が一番心配なのは、3年間の試行をやったけれどもお金がかかるからやはりやらないことにしましたという結論になるのではないかという懸念があるのですね。そうだと言われたら困るのですけれども、そういう点も含めてちゃんとした納得できる結論が出るような試行対策を再度検討するべきではないかという点について、もう一度お答えをいただきたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
3年間試行しましたので、それをしっかり検証するということが大事だと思いますので、その上に立って、次はどういうことができるのか、検討してまいります。先ほど言いましたとおりお金がかかりますし、それがどの程度のものになっていくのかということが一番大きい話ですから、その辺も含めてしっかり研究したいと思います。