小樽市議会 平成20年第3回定例会 2008年9月18日
(1)市立病院について/(2)空き家の活用について/(3)小樽カジノ構想について
2008年9月18日、小樽市議会の一般質問で、鈴木喜明議員が「市立病院について」「空き家の活用について」「小樽カジノ構想について」について質問し、市長 山田勝麿、副市長 山田厚が答弁しました。
- 質問者
- 鈴木喜明 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、副市長 山田厚
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 鈴木喜明
第3回定例会の一般質問をいたします。まずは、市立病院関連につきましてお聞きいたします。なお、財務内容につきましては、自民党の代表質問で佐藤議員から行っておりますので、私は地域医療の観点からお聞きいたします。平成13年11月に発せられた医療制度改革大綱の診療報酬の項で、「診療報酬体系の基本的な見直しを視野に入れつつ、包括払いの拡大、大病院等の診療報酬の取扱い、かかりつけ医と病院の連携、公私の医療機関の機能分担等について検討を急ぐ」とありました。この答申を受け、14年には診療報酬本体1.3パーセント、薬価・医療材料1.4パーセント、合わせて2.7パーセント、18年にはそれぞれ1.36パーセント、1.8パーセントと合わせて3.16パーセントの減額となりました。このことによる診療報酬の削減は約1兆円であり、国の医療費削減効果は2,390億円となりましたが、この国の医療費総額抑制政策等による医療機関を取り巻く状況は、市立病院のみならず市内の医療機関にも多大なる経営不安を与えてきました。実際、全国の病床数で比較しますと、13年は病床総数164万6,797床、うち一般病床数99万4,315床、療養病床27万2,217床、18年には病床総数162万6,589床、うち一般病床数91万1,014床、療養病床数は35万230床となっています。すなわち5年間で総病床数は若干の減少を見たものの、ほとんど変化せず、我々がけがや病気で入院する一般病床が約1割減り、その分療養病床へ移行しているという現状です。このことは、一般診療では医療点数が稼げず、収入の安定が図れる療養型に転向しているということです。また、その療養病床も、医療保険でのコスト高により削減され、国の施策として介護保険施設への吸収を余儀なくされています。以上の状況からも、官民問わず中・大規模病院の再編は当然の流れと言えます。平成15年6月に出された新市立病院基本構想の概要の中で「新市立病院は、地域中核病院として地域完結型医療の提供を目指し、地域医療連携担当を設置しオープン病床を確保することにより、地域医療連携の中心的な役割を果たします」とあります。当時、病床数は493床の構想でした。16年10月に出された新市立病院基本構想の中でも、地域医療連携について触れておりますし、17年11月に出された新市立病院基本構想見直し結果の中にも「現在、地域医療においては、医師確保や病院経営の困難さなどから、連携による医療資源の効率的な活用が求められており、また、新市立病院においても、大幅な病床削減が行われることから、市内あるいは近隣の医療機関などとの連携が不可欠となっています。医療連携といっても一朝一夕にできるものではないため、今後、なるべく早い時期に医療連携室を立ち上げ、他の医療機関の連携室などと情報を共有するなど、地域医療連携の推進に努めることとします」とあります。小樽市として早くから地域医療連携をうたい、今も新市立病院に対するその基本姿勢は変わらないものと考えます。また、現市立病院にも、その実現に向け導入できることは、新市立病院建設を待たずして行い、公立病院改革プランにも明記すべきと考えます。しかしながら、先月、先々月、その医療連携の中核である市内の公的3病院、すなわち北海道済生会小樽病院、小樽協会病院、小樽掖済会病院の各院長にお会いしてきました。3院長が口をそろえておっしゃっていたことは、平成15年6月に出された新市立病院基本構想概要の説明を受けたとき、地域完結型医療を目指し、地域医療連携を掲げてはいるが、診療科目、病床数にかんがみると、市立病院一病院完結型を目指し、我々との連携を考えているとはとても思えないという印象だったとお聞きいたしました。また、総花的な診療科目で、今後の医師確保の難しさからも、このプランの困難さを直観的に感じ、市との基本構想に対する説明会の中でも、診療科目、病床数、今後の医師確保などについての問題点は進言したが、取り上げられる雰囲気でもなかったともあります。また、当時、いずれは市立病院との連携の必要性を感じつつも、自分たちの病院の経営で手がいっぱいで、市から呼びかけもなく、そのままになっていたとあります。しかしながら、現在、市内3公的病院とも、前項で述べた診療報酬抑制の余波のみならず、医師不足による診療科目の閉鎖、看護師不足による看護体制維持の難しさなど、直接経営を圧迫する問題が起こっています。そして、既存の市立病院の必要性と新市立病院に寄せる大きな期待があります。特に新市立病院で掲げている三本柱、脳・神経疾患診療、心・血管疾患診療、がん診療は、今後の小樽地域完結型医療には欠くことのできないものとの認識で、これに付随する内科、外科についても当然、経営安定のためにも持つべきだとの御意見でございました。しかし、小樽を一つの医療地域とみなした場合、一部は重複するにしても市内個人病院で対応可能な診療科目、公的3病院に任せる診療科目、みずからが担う診療科目とおのずと選別されるわけで、小樽市民の皆様も市立病院に何でも求めているのではなく、小樽地域としてのどんな病状にも不足なく高いレベルで対応してもらえる地域医療を望んでいるわけです。今回、このタイミングでの新市立病院建設中断にかかわる公立病院改革プランの策定並びに再編・ネットワーク化協議会の設置は、市内3公的病院の院長の皆さんにも、そこに寄せる期待、すなわち真の意味での市立病院が基幹病院の役割を目指し、高次医療を担い、地域全体で市外流出の患者数を減らし、それぞれの病院が財務内容の改善を図れるということです。残念なことに、4回行われた同協議会も、最初の2回は入り口論、3回目にしてやっと核心に触れてきたと聞きます。これからというときに4回目でまとめに入ったと聞いております。ガイドラインの策定のためとはいえ、この4回のみでは、あまりにもおざなりだと言わざるを得ません。また、小樽市が言い続けてきた地域医療連携が実現できるとも思えません。市長にお聞きいたします。前段で触れた国の医療費総額抑制政策で、現市立病院が受けた影響とは何でしょうか。また、その対応として、どうしてきましたか。現市立病院や新市立病院が目指す地域医療連携とは何ですか。また、具体的に地域医療連携について、過去のプロセス、現在の状況、これからの計画についてお聞かせください。また、このたびの再編・ネットワーク化協議会の中で公立病院改革プランに盛り込む診療科目の再編、病床数等につきまして市立病院と3公的病院との連携の具体案がありましたらお知らせください。これはお願いですけれども、今後の再編・ネットワーク化協議会のより有意義な運営と存続をお願いしたいのですが、いかがでしょうか。また、市内医療連携では解決することが難しいと思われる事項として、小樽・後志唯一の結核病床休床の状態が生じました。自治体病院だからこそ維持できると言われている結核診療ですが、近年の結核患者の微増傾向は全国的にも懸念されるところでございます。今回、市立病院の結核病床休床の決定は、市民の皆様にも不安を与えているようで、休床による影響と今後のお考えを聞かせてください。市立病院につきまして、別な角度からもう一つ質問いたします。先ほどの医療を取り巻く現状の中でも述べさせていただきましたが、看護師不足の問題です。先般、市立小樽病院高等看護学院のほうへ出向き、現状の看護師を取り巻く社会状況をお聞きしてきました。要約しますと、現在、看護師は不足している。ただし、資格を持ちながら働いていない看護師も相当数いる。看護学校の難易度や少子化を考え合わせると、今後も大幅な増員は見込めないとのことでした。看護師不足解消の手段としては、もちろん現在働いていない看護師の再就職促進が一番とは思いますが、幸い小樽市には高等看護学院がありますので、お聞きいたします。過去3年間の高等看護学院の卒業者数と就職状況をお知らせください。また、入学金、授業料、過去3年間の収支をお知らせください。平成16年第3回定例会の市長答弁の中で、「看護師養成については、4年制大学への移行が近年の大きな流れであり、その動向を十分に見極めなければならないと考えております」とのお答えがありました。現在は高等看護学院についてどうお考えか、お聞かせください。先般、新聞報道で、経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアから介護福祉士候補と看護師候補の第1弾、計205名が8月7日来日との記事がありました。北海道ではどこも受入先として名乗りを上げていないそうですが、今後フィリピンとのEPAも始まります。そうした中、小樽市として過去にこの制度を検討したことがありますか。また、受入れ施設として現市立病院は可能なのか、制度の簡略説明とともにお示しください。国際都市を目指し、今後、充実した地域医療実現のためにも、また団塊の世代が移住先の重要な条件として挙げるのが医療機関の充実と老後の福祉環境とのことですが、リタイア組の移住促進の観点からも、このような制度を市立病院として利用するつもりはありせんか。次に、前項で移住促進の話をしました。移住者が移住先を選定する基準要素として、医療機関などの充実ともう一つ、安価な居住用住宅のあっせん・取得が可能かなどがあります。そこで、平成19年第2回定例会の一般質問の中で、住宅問題について触れておりますので、その後の経過について確認させていただきます。私は、昨年の第2回定例会の一般質問で「小樽の高校生、大学生、20代、30代の若者は、将来に対して不安を募らせている。私たちは、この大好きな小樽に住んでいられるのだろうか。家庭を持って子供を育てていけるのだろうかと叫んでいる」とお伝えしました。その際、地域が抱える空き家を調査し、市外への人口流出防止策として若い世代が安価な住宅を賃借できるよう、また移住者向け対策の一環として、空き家の活用を市が主体的立場で積極的にかかわってはいかがでしょうかと提案させていただきました。答弁で、空き家バンクの制度の立ち上げというものについて、これから検討していきたいと市長は述べられています。そこでお伺いいたします。その後、市内全域での空き家の調査はされましたか。今後、空き家に関して新たな調査項目がありましたらお知らせください。また、空き家の活用策についてもお尋ねしています。その後、どのような形で活用をお考えなのか、お聞かせください。最後に、カジノ構想についてお聞きいたします。市長は、前回の第2回定例会の我が会派のカジノ新法に関する質問で、合法化されるのであれば前向きに考えていいのではないかという旨の答弁をされました。自民党をはじめ全国各地において、法制度や勧誘に向け研究や検討がされているところでありますが、と博という性格からさまざまなデメリットが指摘されている半面、小樽市民の皆さんの中から、「カジノ構想の実現が停滞した小樽の地域経済活性化や市中の景気浮揚につながるはず、どうなるの」との意見が寄せられています。小樽市として誘致に対してどのような考えをお持ちなのか、お聞かせください。また、先般、新聞報道において商工会議所などの民間が主導し、市民の間でカジノ誘致に対して論議をしていこうとする小樽における取組が紹介されていましたが、小樽市としてカジノの特別法が成立するまで具体的な行動を起こさないつもりなのでしょうか。法が成立してから準備を始めるのでは、先行している他都市の誘致活動からかなり出遅れることになると思いますが、どのようにお考えなのかお聞かせください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
鈴木議員の御質問にお答えいたします。初めに、市立病院についての御質問でありますけれども、まず医療費総額抑制政策の市立病院への影響でありますけれども、平成14年度から18年度にかけての診療報酬改定では、薬価や診療材料の引下げのほか、画像診断や検査、透析など診療報酬本体での引下げなどが直接診療報酬への影響がありますし、高齢者の自己負担引上げなどについても影響があるものと考えております。その対応としましては、薬価や診療材料費の引下げに対しましては、積極的な価格交渉により納入価格の引下げに努めてきたところであります。また、平成18年度の改定で新設された7対1入院基本料を算定すべく、看護師の勤務体制や平均在院日数を下げるなどの条件整備を行い、第二病院は18年6月から、小樽病院は18年10月から、道内自治体病院の中ではいち早く7対1入院基本料取得を実現し、対応したところであります。次に、地域医療連携についてでありますけれども、地域医療連携の目的は、市民の命と健康を守るため、市内の医療機関相互の連携を深めて地域完結型医療を目指すものと考えております。小樽病院では、昭和44年に全国初のオープン病棟を開設し、高度な医療機器、検査機器や看護体制を市内の開業医の皆様に御利用いただくなど、地域連携の先駆的な取組をしてまいりました。また、平成19年4月には両病院に地域医療連携室を設置し、市立病院と市内や後志地区の医療機関との間で患者の相互紹介を行っているところであります。今後の医療連携につきましては、現在、改革プランの視点の一つである再編・ネットワーク化を検討する中で協議会を組織し、市立病院のあるべき姿、市内の公的病院、診療所との役割分担や連携について協議を進めているところであります。次に、再編・ネットワーク化協議会でありますけれども、9月11日に行われた第4回目の協議会において、短期間では結論を得ることが難しく、第1段階として地域医療の現状や課題を整理し、両市立病院の当面の方向性について中間報告をまとめることにしたと聞いておりますので、近いうちに提出していただけるものと思います。その上で同協議会を継続し、第2段階として再編・ネットワーク化の方向性や連携の具体的な方策などについて、引き続き協議することで意見が一致したと聞いておりますので、今後とも同協議会を存続し、さらなる議論をお願いしたいと考えております。次に、結核病床の休床による影響と今後の方針でありますが、結核を担当する呼吸器科の医師が今月末で退職し不在になることから、当面の間、休診せざるを得ない状況となっております。今後、市内、後志管内で入院が必要となる患者が発生した場合には、札幌市内の結核病床を持つ病院への受入れを依頼することになります。また、結核病床を持つ病院は、後志二次医療圏で唯一小樽病院でありまして、小樽病院が果たす役割も大きいことから維持すべきであると考えておりまして、北海道とも協議を行っております。今後、病床の再開に向け、医師確保に努力をしてまいりたいと思っております。次に、高等看護学院でありますけれども、平成17年度から19年度までの3年間の卒業者数は延べ86名になります。卒業生の就職状況でありますが、市立病院に就職した者が37名、札幌を中心とする道内に就職した者が34名、道外へは4名が就職しております。このほか保健師、助産師等の資格取得のため進学した者が11名となっております。次に、高等看護学院では、現在、入学金の制度はなく、授業料は一月1万円となっております。学院の収支状況でありますけれども、各年度とも主な収入は授業料及び受験料でおおむね1,300万円であり、支出については学院職員の給与費、院外の講師への謝礼、教材費、施設管理経費でおおむね7,300万円となっており、これらの支出額を授業料などの収入額で賄えない分を交付税で措置される一般会計からの繰入金おおむね6,000万円をもって収支均衡を図っております。次に、学院の4年制大学への移行でありますが、近年の医療の高度化に対応するため、看護基礎教育の期間の延長を図り、大学での教育に移行していく流れが本格化していることは認識しております。一方で、地域医療を実践する上で、看護師を継続して確保していくためにも、大学に一律に限定せず、多様な看護師養成の場が必要であるとの議論もあり、本市の高等看護学院の必要性は高いと考えておりますので、当面は現行の3年制の養成施設として存続をしていきたいと考えております。次に、インドネシアとの経済連携協定に基づく看護師の派遣制度でありますけれども、これはインドネシアと日本との経済活動の連携強化の観点から、我が国ではこれまで外国人労働者の受入れを認めてこなかった看護師について、2国間の協定に基づき特例的に受入れを行うもので、インドネシアの看護師資格者が日本で就労しながら、3年間で日本の看護師資格を取得し、就労できるようにする制度で、受入れについては厚生労働省の外郭団体である社団法人国際厚生事業団で行っており、首都圏を中心に受入れ施設が決まったと聞いております。この制度について本市では、これまでその検討をしたことはありませんし、言葉の問題など現実の対応が困難であり、現時点ではこの制度を利用する考えは持っておりません。次に、空き家の活用についての御質問でありますが、初めに調査についてでありますが、これまでも消防本部や建設部では一部の空き家については把握しておりますが、市内全域を対象にした調査については未実施であります。そのため、今年度と来年度の2か年の予定で、地域再生チャレンジ交付金により空き家の実態を調査し、位置やその状態をデータベース化することとしておりまして、今年度の予算につきましては本定例会に補正予算として提案したところであります。次に、空き家の活用でありますけれども、庁内関係部局で構成する空き家対策庁内連絡会議において、移住者の居住やまちなか居住の促進などに活用すべく検討を行っているところであります。次に、カジノ構想についての御質問でありますが、初めにカジノ誘致に対する考え方でありますが、我が国ではカジノは刑法により明治期から現在まで一貫して非合法なと博として禁止されていますが、近年、先進諸国においては、楽しい雰囲気の中で時間を過ごすというエンターテインメントの一つとしてとらえられています。日本を除いたG8各国をはじめ140か国を超える国がカジノを合法化している点を見ても、もはや国際観光のグローバルスタンダードになりつつあるのではないかと思われます。現在、国内では、特別法の制定や誘致に向けての活動が高まっており、立法化された場合においては、観光資源として地域経済の活性化の可能性を秘めているものであり、国際観光都市小樽としても誘致について積極的な検討をすることに値するものと考えております。次に、カジノ誘致活動を始める時期でありますけれども、現在、小樽商工会議所を中心とした民間レベルにおいて、カジノ誘致に向けた検討組織を立ち上げ、市民の意見を聞き、議論していこうとする動きがありますが、市といたしましても、その検討の場に参加をしていきたいと考えております。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)
再質問 3番 鈴木喜明
それでは、再質問をさせていただきます。こちらはお答えをいただかなくても結構ですけれども、空き家の問題ですけれども、やはり私が住んでいる地域にも本当にぼろぼろというか、かなり危険な空き家がいっぱいあるということもありまして、何とか早い実施といいますか、そういう具体案のほうを進めていただきたいというお願いでございます。あと、カジノにつきましても、お答えは要りません。と博という性格上、賛否両論があるのはわかっております。しかしながら、この小樽で本当になかなか経済活性化が進まない中で、ひとつ大きな起爆剤ともなり得るものについて、やはり真しにいろいろ情報を集めて、なおかつ、できるできないも含めまして論議をしていくということをお勧めいたします。それと最後に、これは質問でございますけれども、ただいま市長の御答弁の中で、再編・ネットワーク化協議会が継続されるというお答えをいただきましてありがとうございます。これは大変評価しております。そういった中で、私もこの再編・ネットワーク化協議会につきましては、やはりこれから市立病院や小樽の地域医療ということの観点からしましても、重要な会議であろうかというふうに思っております。それで、その会議から後ほど中間報告をいただけるというお話だったので、たぶんその会議の内容はまだあまりまとまっていないのかというふうな思いはあります。しかしながら、その会議の中でこういうのがあったとか、こういう議題でお話が上っていたとか、そういう参考になる意見を多少でもお知らせいただければというふうに思っております。この点につきましては、副市長が再編・ネットワーク化協議会の委員長ということですので、ぜひとも参考になる意見等がありましたら、生の声として二、三、お聞かせ願いたいということでございます。それから、できましたら、今後のスケジュールをもうちょっと具体的に言っていただければということで、再々質問はいたしません。ほかの答弁につきましては各委員会で行いますので、御答弁をよろしくお願いいたします。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 副市長 山田厚(副市長は2010年6月まで)
再編・ネットワーク化協議会の委員長ということで4回会議を仕切ってきましたけれども、まず基本的に議員が御質問の中でお話しをされていたように、院長とお会いになった際のお話にもあったとおり、基本的なスタンスがどうしてもそこにございましたものですから、私どもが今回の協議会をスタートするに当たって、基本的には地域医療の現状や課題を話し合って、市内の診療所や病院の役割、そして現状の小樽病院の役割といいますか、それと相互連携というものを改めて再編・構築してネットワーク化をしていくためのいろいろな御意見を賜りたいという趣旨で開いたわけですけれども、どうしてもやはり新しい病院のスタンスがどうなるのかということに、議論が先行して進みましたものですから、今回の再編・ネットワークというものをつくり上げる、いわゆるガイドラインに沿った改革プランをつくるという趣旨からすると、新病院をどうするかという議論をここでされても困るという話をするなど、第1回目、第2回目はいろいろな話で終始いたしましたので、最終的に4回やった部分で当初の目的といいますか、考えていたような内容で時間的な問題を含めて整理しきれなかった。それで、やはり発言の中で、特徴的といいますか、感じたのは、たくさん御議論がありましたけれども、いわゆる今回の切り口というのが総務省が出している切り口なわけですから、旧自治省でいわゆる自治体の財政の健全、なかんずく病院を持っている自治体がとりわけ赤字ということなので、医師不足ということも相まって地域医療というものを見直しして、自治体病院の役割というものをきちんと整理して、自治体の健全な経営をするというのが切り口にありますので、どうしても地域医療という立場でいけば、監督官庁的に言うと厚生労働省から地域のこの疲弊した病院問題をどうするかという議論があるべきでないかというのが、ある程度内在しながらの議論かという感じはしました。したがいまして、公的病院についての悩みとしては、いわゆる自治体病院もそうかもしれないけれども、経常収支を黒字にするというのがやはり民間病院としての使命だという、これがまず第一にあって、そういう中で現在の診療報酬なり、医療環境を取り巻く医師不足等の問題は、やはり民間病院にとって大変大きな問題なのだと。それを単に公的病院がこういう状況なので役割分担をするという話を持ってこられても、いわゆる順序としては、市立病院なり、小樽市が地域の医療をどうするのだという、こういうことのスタンスをきちんと示しながら意見を求めてもらわないと、我々にいろいろな意見を求めて、それに基づいて市立病院を何とかしようなんていうのは、ちょっと順番が違わないかというのが最初に話としてございましたので、そういったことを整理しながら、少なくとも現状認識とか課題というものだけは、まず共通項にしようではないか。そして、当面、小樽病院がこういう現状なので、ここ数年間はこういう形で頑張らせてもらうというような案を示し、お互いに了解点といいますか、そういうものを探りながら何とか4回目で、今、内容精査を最終的にして、近々市長に報告させてもらいたいというふうに思っています。したがいまして、御質問にあったように、具体的にどこの科をどうするとか、病棟をどれだけ振っていくとかという、極めてシビアな問題ですので、協議会でまともに、どこどこ医院の院長が、私がそれをやります、あれをやりますなんていう話にはちょっと難しいというふうに私は認識していますので、一定程度これから市長とも相談をして進めなければならないと思いますけれども、いわゆる経営主体の考え方ですね、北海道済生会小樽病院であれば、前に言ったように、いわゆる恩賜財団済生会のほうの考え方といいますか。ですから、院長と議論するというのも必要ですけれども、経営する母体の考え方としてどういう方向で地域の病院として考えていられるのかというあたりも含めて話合いをしながら、そういうことをして協議会というものを、お互いに表舞台でまた議論をしていくという、このような話を私としては考えていますので、今後のスケジュールについては具体的にいつ何をするかというよりも、ただ改革プランのリミットという意味では、今回やりました内容について具体的に今回の中で報告をするということで、道なり国のほうには間に合いますといいますか、それで、次にどうするかということを書いていなければだめなので、少なくとも1年以内には具体的にネットワークというものをこういうふうにするというものを一定程度方向づけしなければならないというふうに思っていますので、ここ1年以内には今申し上げたような具体の部分については、つくり上げたいというふうに思っているところでございます。