小樽市議会 平成18年第2回定例会 2006年6月13日
米空母キティホークの小樽港への寄港について
2006年6月13日、小樽市議会の一般質問で、菊地葉子議員が「米空母キティホークの小樽港への寄港について」質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。
- 質問者
- 菊地葉子 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 菊地葉子
日本共産党を代表して質問します。初めに、米空母キティホークの小樽港への寄港についてお伺いします。7月1日から5日までの入港を予定し、バース手配依頼の照会がありました。この問題で、我が党はいち早く港湾施設使用は拒否するよう申入れをしたところです。米空母キティホークは御存じのように、ベトナム、アフガン、イラク戦争の先頭に立ってきた第5空母航空団、約80機を搭載する米第7艦隊の主力空母です。小樽港の軍港化を懸念する市民団体からも、寄港反対の申入れ、陳情も寄せられています。小樽方式と言われている米艦船入港への対応は、一つには核兵器搭載の有無の確認ができること、二つには商船荷役に支障を来さないこと、三つ目に港湾の安全性が確保されること。小樽港への米艦船の入港は、1961年7月からの45年間で66回、インディペンデンス入港以来空母のバース要請は3回目です。実態として、核兵器搭載の有無については、外務省への問い合わせでの確認と米総領事館への照会にとどまり、係留施設は船舶の入港が少なく、あいていることが多く、三つ目の入港に際しての港湾の安全は、2度の空母の入港でクリアされており歯止めにはなっていません。米艦船入港に際して、検討を要するとする三つの基準では、結局は入港に歯止めをかけることができないのではないでしょうか、お伺いします。現実に進行している米軍基地再編・強化と憲法改悪との問題でも、大いに問題があります。在日米軍再編計画の最終報告は、その特徴の一つが在日米軍部隊の殴り込み能力を一段と強化することにあります。さらに、海外での米軍と自衛隊との共同作戦を可能にする体制を強化することが強調されていることです。米軍再編計画のねらいは、日本を米国と共同で海外で戦争する国につくりかえることにあるのは、明白になってきています。しかし、憲法第9条がある限り、それは不可能です。アーミテージ前米国務副長官が地球規模の役割を果たすよう憲法第9条を変えよと求めたように、今回の米軍再編は改憲を実態から先取りしようとするもので、改憲へのロードマップと一体化している、その計画上に小樽港への米艦船寄港のたび重なる要請があるとすれば、このような策動を許すわけにはいかないと考えるものです。さて、乗組員の犯罪から市民を守らなければなりません。空母キティホークの乗組員が凶暴な事件を相次いで起こしています。昨年12月には、東京都八王子市で女性兵士が児童をひき逃げ、今年1月には、男性水兵が横須賀市内で強盗殺人事件を起こし、基地のある地域住民に大きな不安と強い衝撃を与えています。なぜ、繰り返し凶悪な犯罪が起きるのでしょうか。キティホークの乗組員は、2003年開始のイラク戦争で艦載機から繰り返しイラク本土を無差別に攻撃し、多数の民間人を殺りくしています。常時、戦時下に置かれる乗組員のストレス、心身症的な状況と凶悪的事件の関係は否定できません。小樽港への入港が友好・親善と称しても、市民にとってははかり知れない不安の日々を送らなければなりません。平和を願う市民感情を尊重していただき、何よりも住民の安全に責任を負う立場から、市長は港湾管理者として、きっぱりと港湾施設使用を拒否すべきです。見解をお聞かせください。核搭載が疑われ、核搭載をしていないという証明ができない場合には、港湾使用を認めない姿勢を貫くことが何としても必要です。市長はこれまでにも入港再考の意思を伝えるなど、所定の手続を駆使して、米艦船の入港に歯止めをかけようとしてきました。その努力はことごとく覆されてきたわけですが、これまでの市長の努力が報われるためにも、現実的に効果のある神戸方式のような非核港湾条例の一日も早い制定が求められると考えます。市長の見解をお示しください。次に、財政問題で何点かお尋ねします。第1回定例会で、我が党の古沢議員の質問に、市長は、「我が国の経済状況は全体的には回復基調にありますけれども、地域間の格差はあるものと認識しております」と答えています。そのことを裏づけるように、北海道が2005年度決算で、道政史上初めての赤字となったその最大の原因は、法人事業税の伸び悩みであると高橋知事は説明しています。道外企業が順調に税収を伸ばしている反面、道内の企業からの税収が3年連続減少になることが、2005年度決算から明らかになりました。地域経済の格差は、雇用格差、生活格差など階層格差の一層の拡大を進行させています。小樽市の市民生活では、この10年間、経済格差がどのように広がっているのか、検証してみたいと思います。生活保護世帯では、平成7年、平成17年との比較で872人増えています。国保の加入世帯、平成6年、平成16年との比較で、1万2,243世帯増えています。市職員の平均給与、平成7年と平成16年の比較で21万円の減少です。数字を見る限りでも、市民生活の困窮ぶりは深刻だと考えますが、市長の見解をお示しください。この深刻な地域間経済格差は、新自由主義経済を進めてきた小泉首相の構造改革路線の大きな負の遺産ではなかったでしょうか。市長はどのようにお考えでしょうか。経済復興は、その6割を占める個人消費の伸びが大きなかぎと言われています。総務省が5月30日に発表した家計調査報告平成18年4月分速報では、全世帯の消費支出が名目で1.6パーセント、実質2パーセントの減少で4か月連続減少、勤労者世帯の実質収入は前年同月との比較で実質4.9パーセントの減少、6か月連続の減少と、国民にとって景気回復などほど遠いというのが実感ではないでしょうか。景気回復の遅れによる個人市民税の減少に加え、小泉内閣の三位一体改革による地方自治体の財源保障である地方交付税の削減が、行政サービスの低下を招いています。さて、第11回経済財政諮問会議で論議された内容は、人口と面積を基準に交付税を算定していくなど、課税客体が弱体だったり、豪雪地帯、山坂の多い小樽のような自治体には、さらに厳しい地方財政攻撃ではないかと考えるのですが、市長の御見解をお聞かせください。こうした政府の地方財政政策がそのまま推し進められるとするならば、各自治体が財政再建にどれほど労を費やしても水の泡です。経済財政諮問会議では、2010年代初頭までに、基礎的財政収支の黒字化を目指すとして、歳出・歳入一体改革を議論しています。地方交付税は、6兆円減可能と試算、歳出削減目標を骨太の方針2006に反映しようとしています。地方交付税は、地方の固有財源であり、財源保障機能と財政調整機能をあわせ持つ地方交付税制度の充実こそが求められます。市長には、その立場で政府の地方財政攻撃に対じしていただきたいと望みますが、御見解をお示しください。さて、今議会に市税条例の改正案が提案されています。平成19年4月1日から、住民税所得割の税率が10パーセントに統一され、所得税率は6段階へと区分されます。総務省の説明では、人的控除の差に対応した減額措置を講ずるので、納税者の負担は変わらないとのことですが、小樽市の納税者は、制度改正前と比較して、だれ一人として納税額が変化しないのかお伺いします。平成19年は税源移譲で個人市民税の増収を幾らと見込んでいるのか、お答えください。所得譲与税との相殺で、歳入はどう変化すると見込んでいるのでしょうか。財政再建推進プラン、歳入見込みへの影響はないのでしょうか、お伺いします。次に、病院問題でお尋ねします。市立小樽病院の新築は、多くの市民の切なる要求です。しかし、市長が新病院の建設場所を築港地区に決めたとマスコミで報道されて以降、市民、商店街から反対の声が大きく上がっています。建設場所の問題では、なぜ築港地区なのか、現在地は何よりも通院に便利な場所、バスの路線で乗りかえなしで行ける、高潮や津波、災害の心配がない、隣接する協会病院との医療提携ができる、こういった利点こそは、市民の8割がアンケートで駅前周辺の中心部、そこから若干離れた地域を選んだ理由であることは、この間、ますます鮮明になってきました。新病院建設で、市民が疑問に感じている新病院の規模、機能についてお聞きします。建設場所の問題では、「3万平方メートル必要」から、「1万9,000平方メートルで建設可能」と二転三転の説明を繰り返してきました。基本構想から、ころころ変わっています。しかし、一貫して変わらないのが病院規模です。これからの医療は、地域完結型と言われています。地域医療担当を配置し、今後の地域医療の連携について探っていくとのことです。基本構想は、平成12年当時の人口推移の予測に立ってつくられていますが、人口減少に拍車がかかっています。小樽には、公的医療機関等が4施設あり、協会病院と連携して、一つの総合病院になるぐらいの規模・機能で建設してもよいのではとの意見もあります。新病院の規模・機能について再考すべきではありませんか、お伺いします。新病院建設にかかわる財政計画についてお尋ねします。起債271億円の50パーセントを病院事業会計で返済していくという計画が示されていますが、新病院の経営で利益を生み出すことが可能だとする根拠はどこにあるのでしょうか、お伺いします。道内他都市の経験から見ても、この間の医師研修制度の推移などから、新病院設立の後も経営の健全化が図られているかといえば、必ずしもそうはなっていません。留萌市立病院は、2001年8月に病床数350、17診療科目で新病院をオープンさせています。5年経過した現在、各年ごとに不良債務発生の経営状況となり、昨年度末で累積赤字13億円となり、経営健全化計画のつくり直しが迫られているというものです。新築6年目の函館市立病院とて、医師不足で産科は休床、患者が激減、水道会計から5億円を借り入れて赤字を埋めている状況です。留萌市議会の議論では、設計を計画していた平成10年には大学に医者がいなくなることや、また診療報酬のマイナス改定も想定できなかったことを理由にしていますが、この先、医療制度のさまざまな改定がなされたとしても、純利益を生み出せるという計画は何に基づいているのでしょう。これらの例からも、新病院を建設さえすれば医師不足も解消され、患者も増え、病院事業会計で借金も返していけるとの計画に市民が疑念を抱くのは当然です。新医師臨床研修制度の下では、新病院を建設するだけで医師を確保できないことは、留萌市や函館市の例を見るまでもありません。医師確保に成功している病院では、大学病院頼みではなく、実習医学生を積極的に受け入れるなど、病院独自の相当な努力が必要であることを物語っています。新病院を建設したものの医師が確保できなかった、患者の動向が変わった、医療制度が予測不能な内容で変更になったなどの理由で、市民負担が大きくならないとの保証はできるのでしょうか、お伺いします。さて、新病院建設が焦点として掲載されている広報おたる6月号に触れておかなければなりません。建設場所を築港地区にした理由を、小学校の適正配置計画案が保護者の理解を得られなかったからと述べられています。そもそも小樽市立病院の建設と小学校の適正配置計画との実施とは何の関係もないと繰り返し保護者に説明していたのは、市長の意を受けた教育委員会であったはずです。にもかかわらず、今になって量徳小学校の保護者が反対したから、病院建設用地を築港にしたかのような説明は、量徳小学校の保護者に対する冒とくであり、行政に対し不信感を増大させる結果となっています。建設場所について、既に4年前、我が党は住吉中学校の跡地に量徳小学校を移転し、現在地と量徳小学校跡地を活用しての病院建設を提案しています。それを断ったのは市長であり、みずから量徳小学校跡地を利用しての建設の可能性をつぶしたことには一切触れない。広報おたるには、そういった経過についても掲載するのでなければ、病院建設場所の問題で、市民に正確な情報を提供していることにはなりません。新病院建設に当たっては、建設場所、病院規模、財政負担計画等について、市民、商店街の意見にしっかりと耳を傾けるべきです。室内水泳プールとまちづくりに関してお聞きします。駅前再々開発準備室は、ツインタワー構想の中にプール建設を認めないとの結論に至ったとのことです。問題なのは、第3ビルの床の権利者の一員である小樽市が、年間5万人の市民が利用する社会教育施設の存続を望む、こういった市民の声にどのように臨もうとしているかということです。継続審査となっています陳情第85号小樽室内水泳プール存続の署名数が3万3,692筆、陳情数が210件となっています。市長の市政に臨む三つの基本姿勢からいっても、市民の声にしっかりと向き合い、納得のいく道を示していただかなければなりません。市営プールの管理者は、教育委員会ですが、そこを利用し、生きがいを生み出したり、健康保持に努めたり、ひきこもりを防ぎ社会への参加に活路を見いだすなど、プールを活用することで生み出される効能は、要介護防止策であり、だれもが生きがいを持ち、安全・安心に暮らすことのできる市長自身が目指すまちづくりの姿ではないですか。障害を持つ子供たちの夢を奪い去る再開発ではなく、より広範な市民の期待に添う開発にいま一度努力すべきです。御所見を伺います。さて、この市営プール陳情書提出者の数十名から、後になって取下げの意向が示されました。陳情を提出することも取り下げることも市民の権利ですから、そのことについてとやかく言いませんが、第3ビルの再開発準備会の一員から反対することをやめてほしいと訴えられ、陳情を取り下げたというのでは問題ありです。小樽市も加わる当該再開発準備会のこうした行動は、市民の権利である請願権への介入ではありませんか、お伺いします。我が党は過日、日本共産党花岡ユリ子北海道議会議員事務所主催で「街づくりシンポジウム」を開催しました。駅前再開発や市立小樽病院新築問題など、市の将来像にかかわる重大懸案を抱える行政側からパネリストとして参加いただけなかったのは大変残念なことでしたが、小樽商大教授、昆布店の店主、元市役所幹部職員など、多彩なパネリストの皆さんが縦横無尽にまちづくりについての意見を語ってくださいました。運河を見に来た観光客を商店街まで呼び寄せる取組を紹介し、市民が力と知恵を出し合うことの大切さを強調したパネリストのお話や230人の出席者からの発言などを聞き、まちづくりの基本は行政、経済界、市民が協働していくことが大切だと、新たな確信になりました。室内水泳プールの存続を求める3万3,692人の署名、210件を超える陳情者、こうした声にどのように市長は向き合うのでしょうか。再開発事業によって、市営プールを利用する市民の権利が脅かされることは、市長の掲げるバランスのとれた施策になるのでしょうか、お伺いします。次に、教育基本法並びに学校適正配置に関してお聞きします。まず、教育基本法です。今国会で教育基本法改正案が審議されています。今回の政府の改正案は一部手直しではなく、教育基本法の全部を改正するものと政府自身が説明しているように、現行基本法を廃止して、文字どおりの新法に置きかえる全面改正案です。初めに、教育基本法を変える必要性についてお聞きします。政府の提案理由では、制定以来半世紀が過ぎた、教育をめぐる状況は大きく変化した、さまざまな課題が生じたなどと述べていますが、これらは具体性に欠け、政府が改正の理由として挙げる課題と改定条文の関連性は明らかにされていません。現行の教育基本法が戦前の教育の反省の上に個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期待し、戦後の日本の教育に果たしてきた意義は大きく、多くの国民から今なぜ教育基本法の改正なのか、現行法の下で目的実現への努力こそが大切との声が大きく上がっています。今、教育基本法を変える必要はないと考えますが、市長はどのようにお考えでしょうか、お伺いします。今度の改正案の第一の問題点は、教育の目標に国を愛する態度など20に及ぶ徳目を列挙し、その目標の達成を国民全体に義務づけていることです。2002年度に福岡市の小学校6年生で使われた通知票には、我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を持つとともに、平和を願う世界の日本人としての自覚を持とうとするとあります。すなわち、愛国心が評価の対象とされ、ABC3段階で成績がつけられていました。国会でこの通知票を手にとって小泉首相は、率直に言って、評価するのは難しい、こういう項目は持たなくてよいと答弁し、文部科学相はABCをつけるなんてとんでもないとまで述べました。政府自身が評価は難しいとしていることを法律に書き込もうとすること自体、道理の立たないことです。諸国友好の愛国心、市民道徳を培うことは大切なことです。しかし、人間の心は法律で強制して育つものではありません。改正案第2条は、憲法第19条に違反し、内心の自由を侵害するものと考えますが、この点について市長の見解を伺います。教育基本法3点目の質問です。現行の教育基本法がその第1条で教育の目標を、一人一人の子供の発達の可能性を最大限に伸ばすこと、すなわち人格の完成に置いていることは御承知のとおりです。この目的を実現する保証として、教育は不当な支配に服することなく、国民全体に対し、直接に責任を負って行われるべきものであると、このように第10条で国家権力による教育内容への不当な支配を厳しく禁止しました。改正案は、国民への直接責任を削り、かわりにこの法律及び他の法律の定めにより行われるべきが挿入され、政府の教育内容への無制限な介入、支配に道を開くものとなっています。政府も国家介入は抑制的であるべきと国会答弁していますが、戦前の教育が国家権力の強い統制、支配下に置かれ、画一的な教育が押しつけられ、やがて軍国主義一色に染められていった、その歴史の教訓に立ってつくられた現行の教育基本法第10条は変えてはいけないと考えますが、市長の考えをお示しください。教育の問題で、次に小中学校適正配置計画についてお尋ねします。小樽市立学校の規模・配置の在り方検討委員会を構成すべく、市民公募も行われています。小規模学校の弊害、1学年2学級がなければ教育環境としてふさわしくないとの教育委員会の主張が保護者、地域関係者の合意を得られなかったことが、さきの小学校適正配置計画案を白紙撤回せざるを得なかった大きな要因です。出席した保護者からは、口々に小規模学校のよさが語られました。子供の通学路の安全確保については、通学距離はできるだけ短く、地域の目が行き届く距離とすべきとの声も圧倒的でした。そこで、確認しておきたいのですが、市民検討委員会では小学校の統廃合を基本に配置計画を検討するのではなく、少人数学級で複数学級をつくっていくことも基本とすべきです。教育長の見解をお聞かせください。次に、介護保険の問題でお聞きします。初めに、地域包括支援センターです。4月からの介護保険制度の見直しで、予防重視のシステムへ力点が置かれ、これまでの要支援と要介護1の大部分に当たる人たちは、新予防給付に移ることになりました。小樽市では、新予防給付開始に向けて準備中ですが、準備作業の進ちょく状況、運営主体、設置数についてお知らせください。さきに我が党が会派視察でお邪魔をしました東久留米市では、地域包括支援センターを委託で3か所設置しました。市は、地域包括支援センター設置に向けて、数年かけて地域全体の事業の把握、調整に努め、介護サービス事業者協会の立ち上げなど、地域包括支援システムづくりに取り組んできました。そのようにしてスタートしても、利用者とのトラブルで市の職員は説明に追われていると言います。4月から開設したところでは、予防プランの作成が間に合わないなど、見切り発車による混乱が続いているようです。小樽市でも新たな要介護者のケアプラン作成のマネジャーが見つからないなどの現象も出ています。新予防介護プラン作成や介護サービスの低下にならないような人的手だてをお示しください。老人医療の高額医療費の返還についてお尋ねします。さきに開かれました臨時会では、老人保健の対象者の3割近くが未申請であることがわかりました。また、既に請求権が消滅している金額が1,000万円近くなっていると言います。高齢者が相手ですから、文書による通知だけではなく、足を運び面談して申請手続についての説明を行うことなども検討すべきです。見解をお示しください。議案第29号小樽市議会議員定数条例の一部を改正する条例案についてです。昨年の第4回定例会、今年の第1回定例会に続き、議員定数を現行32名から4名削減するとの提案です。前2回は少数否決、今回で3回目です。そこで、改めてお伺いします。まず、前回の第1回定例会において、我が党の古沢議員は、前回12月の提案理由から市民負担の軽減が消えたのはなぜかとお尋ねしました。これに対して、提案者は議員定数削減の提案理由は、人口減少、市民負担の軽減、民意、市民の声であり、前回からの主張と何も変わりありませんと答えています。小樽市の議会費が類似市に比べて高く、その負担を軽減したいという提案者の理由は全く根拠のないものであることを我が党は指摘しておきました。逆に、当市の議会費は、これらの類似市に比べても明らかに低いと思うのですが、今回の提案理由で挙げている類似5市との比較でお答えください。次に、民意、市民の声に関してです。今回もまた議員定数の削減、議会は少数精鋭でとする陳情が提出されています。こうした主張には、必ずしも同意できません。しかし、その願意、真意とするところは、市民から見て、これまで当議会が重要視されてこなかったことへのサインではないでしょうか。つまり議会としてしっかり仕事をしてほしいというのが市民の声ではないでしょうか。削減に込めた市民の真意をどのように受け止められているのかお聞かせください。これとの関連ですが、1998年から2002年にかけた定数論議の中で、各会派の皆さんが非常にわかりやすく見解表明をされています。「市民が議員定数削減を叫ぶことの真意は、何かを考えるべきである。議会や議員の資質が大きく問われている」、このように述べたのは自民党です。「議員数は多い方が望ましい。市長提案にすべてよしの議員ばかり集まってもよくならない」、公明党の皆さんです。「単に人口問題だけではなく、議員の任務、議会改革の必要がある」、このようにまとめたのは、民主党・市民連合の皆さんです。「議員を減らせという市民の声は、議員の資質への根深い疑問、一体何をやっているのかわからないからだ」、平成会の前身である市民クラブの皆さんは、このように述べました。議会と市民の関係、議会に対する市民の願いをこれほどわかりやすく、これほど見事に表現しているものはないと思います。先輩議員の水準の高さに感動を感じます。提案者はどのような見解をお持ちでしょうか、お聞かせください。次は、人口基準についてです。12月提案のときは、5市平均による4,880人に1人、前回はこれが5,000人に1人、この際なぜ微調整せざるを得なかったのか、変えなければ自民党案の30名にこそ根拠がある、この点はこれも我が党の指摘で明らかになりました。今回は、この5,000人に1人という基準に加えて、全国の118市の平均28.5人まで登場しました。何が何でも28人が先にありきの提案と言われても仕方がないのではないでしょうか。提案者の人口基準を基に条例改正をすることは、地方自治法第91条第2項第7号を5,000人に1人を基準にすると読み替えなければなりません。人口10万人以上20万人未満の区分ですから、つまり40人から20人の範囲で決めることを意味するのではないでしょうか。我が党が特異な基準と言うのは、提案者の人口基準がこのように法律に根拠を置くものではないからです。法律を超えて条例の制定、改正はできません。この点での見解をお聞かせください。憲法の要請に基づく地方自治制度はしっかりと守っていかなければなりません。地方自治の本旨は、団体自治、住民自治を確立することにあります。そのために、地方自治法は、議会の一定の規模、整合性ある議員定数を示しています。これを市民とともにしっかりと守っていくのが議会の務めではないでしょうか。このほど全国議長会などと連携して、地方議会制度の改革に取り組んできた第2次地方議会活性化研究会が「あるべき議会像を求めて」と題する最終答申を出しています。その冒頭、佐藤委員長は、全国議長会や個別の議会のこれまでの活性化努力にもかかわらず、住民の議会への風当たりは一向に弱まる気配が見られず、どこでも定数削減圧力はとどまるところを知らない。この逆風を乗り切る方策の大前提は、議会が民主的地方自治の根幹たることの認識を住民の間に広め、その削減が結局は住民に不利益としてはね返ってくることを知ってもらうしかない、このように述べています。そして、提言8、議員定数の項では、議員定数削減を是とする風潮は、議会制民主主義を危うくし、議会運営を困難にする。議会の存在意義を身をもって示すことにより、この流れを阻止するよう努力する、このように提言しました。加えて、この提言の概説においては、定数削減圧力は、帰するところ議会無用論、議会制民主主義否定にもつながるおそれがある。議会活動の活性化により、その存在意義について住民の理解を深め、これ以上の削減は食いとめるよう努力する必要がある、このように強調されています。市民と議会にとっては、大変心強い応援だと思いますが、この提言に対する見解をお聞かせください。再質問を留保し、質問といたします。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
菊地議員の御質問にお答えいたします。初めに、米空母キティホークの入港問題でありますけれども、まず米艦船入港に際して検討を要するとする三つの基準でありますけれども、本市ではこれまでも米国艦船の入港要請に当たりましては、小樽港の港湾機能への影響、入出港時の安全性とあわせまして核兵器搭載の有無を外務省及び在札幌米国総領事館に照会をし、慎重に判断をしておりますが、平成12年当時突然入港要請のあった随伴艦ビンセンスについては、商船との競合によりバースが確保されなかったことから、入港を断った経過もあり、必ずしも歯止めをかけられないということではないと考えております。次に、市民の安全の問題でありますけれども、そのために拒否すべきとのことでありますけれども、確かに米兵による事件が発生しているようでありますが、これらのことも含めて総合的に判断してまいりたいと思っております。次に、非核港湾条例の制定ということでありますが、我が国は非核三原則を国是としております。市といたしましても、米国艦船の入港に当たりましては、その都度外務省及び在札幌米国総領事館に核兵器搭載の有無を照会し回答を得て対応しておりますので、今後もこの考えを堅持してまいりたいと思っております。次に、財政問題のお尋ねでありますけれども、まず地域経済格差と構造改革でありますが、いわゆるバブル崩壊後の経済の長期低迷と少子高齢化の加速、こうした状況下で生じた雇用環境、労働慣行の激変などを背景に、国民の将来に対する不安感が高まるとともに、国・地方の厳しい財政状況を反映して、負担と受益の関係が見直されるなど、市民生活にも少なからぬ影響が現れたと認識しております。最近では、首都圏などでは、着実に企業業績も改善に向かい、雇用や賃金に反映してきているものの、北海道においては、公共事業の縮小などもあって、地場企業の収益も悪化傾向を示しており、企業間の格差、地域経済格差などが生じているものと考えております。今後の人口減、少子高齢化時代を見据え、将来にわたって持続可能な社会システムを構築するために、構造改革は必要であるとは考えますが、経済基盤の弱い地方や社会的経済的弱者に対する安心・安全のためのセーフティネットを整えた上で改革を進めることが重要であると思っております。次に、経済財政諮問会議で議論されております地方交付税の算定でありますけれども、竹中総務大臣が示した新型交付税は複雑でわかりにくい交付税制度を人口と面積を基準にわかりやすい算定にし、平成19年度から3年間で5兆円規模を目指すという内容でありますが、人口と面積の算定割合などについては、詳細が示されていないことから、当市への影響額について把握できない状況にありますので、今後その具体的な制度設計の情報収集などに努めてまいりたいと思います。次に、政府の地方交付税の大幅削減の議論でありますけれども、経済財政諮問会議や総務大臣の私的懇談会の地方分権21世紀ビジョン懇談会などで、地方交付税の削減などの議論がされていることは承知しております。全国市長会などの地方六団体が設置する新地方分権構想検討委員会では、地方交付税は地域社会の存立基盤を維持し、国で定めた一定水準の行政サービスを国民が全国どこでも享受できるようにするための地方固有の財源であり、地方全体で共有している財源であるという考えなどから、地方共有税に名称を変更し、定期的に法定率を変更すべきと提言しています。地方六団体においては、この提言を踏まえ、地方交付税改革を含む税財政改革を中心とした七つの提言を取りまとめ、去る6月7日に地方分権の推進に関する意見書を総務大臣に提出し、平成6年以来、実に12年ぶりに意見書提出権を行使したところであります。いずれにいたしましても、地方交付税の大幅な削減は地方自治の根幹にかかわると同時に、本市の財政運営に深刻な影響を及ぼす極めて重大な問題であることから、今後とも全国市長会や地方六団体などと連携を図りながら、あらゆる機会を通じ、その総額の安定的な確保について国に強く働きかけてまいる考えであります。次に、市税条例の一部改正等についての御質問でありますけれども、今回の税源移譲に当たっては、個々の納税者の税負担が極力変動しないよう制度設計が行われておりますが、所得税が現年度課税、個人住民税が翌年度課税と仕組みが違うことや納税者それぞれの所得控除額が多種多様でありますので、すべての人の納税額が変わらないと一概には言えないものと思っております。次に、個人市民税についてでありますが、平成19年度に実施されます所得税から個人住民税への税源移譲による影響額は、平成18年度当初予算ベースの試算で約9億5,800万円程度と推計しております。平成18年度の所得譲与税の当初予算額は10億100万円でありますから、比較いたしますと約4,300万円の減となります。また、財政再建推進プランの歳入見込みへの影響でありますが、推計した税源移譲額では、減収が見込まれますが、平成19年度以降の地方財政改革の内容が現時点では不透明であり、市税、地方交付税などの一般財源収入全体の動向を見極めなければ、財政再建推進プランへの影響を判断することが難しいものと考えております。次に、新市立病院の新築に関してのお尋ねでありますけれども、まず初めに、新病院の規模・機能の再考ということでありますけれども、推計人口につきましては、平成15年度に国立社会保障人口問題研究所で出したものもありますが、基本構想とほぼ同様の傾向を示しています。規模につきましては、おおむね病床数で決まってまいりますが、病床数の493床につきましては、人口減少の予測を基に現在の許可病床数をほぼ半減したものであり、平成16年度の1日平均入院患者数約580人から見ましても、病床利用率を考慮すれば、患者数の4分の1、約140人を減少させなくてはならない程度の規模となります。そのため、これ以上の大幅な病床削減は、市民が必要なときに必要な入院治療が受けられない状況を招くことになりますので、難しいものと考えております。また、規模に関しましては、駐車場の問題があります。さきの市立病院調査特別委員会でお示しした築港地区での建設モデルでは、駐車台数を約350台に絞り込み、2層化することにより確保しております。駐車場は市民要望が非常に強く、これ以上の縮小は困難と考えております。次に、新病院の機能でありますけれども、市立病院新築検討懇話会の提言に始まり、一貫して高度医療体制、また2次・3次救急の充実が求められており、現在お示ししている20診療科は必要であると考えております。なお、病床数を大きく減らすことから、公的医療機関をはじめ、他の医療機関との連携による機能分担は不可欠でありますので、地域医療連携の機能を十分発揮しなければならないと考えております。また、現在、国会で医療関連改革法案が審議されているなど、医療を取り巻く環境はめまぐるしく変化してきておりますので、今後も基本構想もすべてコンクリートすることなく、状況の変化に対応していくことが必要であると考えております。次に、新病院における収支改善の根拠でありますが、まず大きな要素として、統合新築することにより、二つに分かれていることによる経営面での非効率性が解消されることが挙げられると思います。また、適正な病床規模と病棟編成、良好な医療環境の下での効率的な運営を行うことにより、大幅な収支改善が可能と考えております。そのためには、患者や医師をはじめとするスタッフに選ばれる病院となることが必要であることから、現在、医療の質の向上や職員の意識改革につながる病院機能評価の認定を受けるべく取組を既に始めておりますし、新病院の運営上も欠かせない地域医療連携を強化するため、地域医療連携担当職員をこの4月から配置して取組を始めました。また、今後は計画の具体化に伴い、より精度の高い収支試算を行っていきますが、その際、経営成績のよい他の病院との比較、分析を行うなど、収支改善をより確かなものにしていきたいと考えております。次に、状況の変化で市民負担が大きくならないかということでありますけれども、まず両病院の現状から医師の確保が今後さらに困難な状況になり市民負担が増大する、そういったことを食いとめるためにも一日も早い統合新築が必要となっていることを御理解いただきたいと思います。医師確保については、現病院においても研修医の受入れに積極的に取り組んでまいりたいと考えておりますし、これまでの大学医局との話合いの経緯などから、統合新築により新しい医療環境の整った病院になれば、札幌近郊であるという立地条件からも確保は可能であると考えております。また、今後の医療制度改革など、医療を取り巻く環境の変化に柔軟に対応した病院経営が求められていますので、病院建設を進める過程でもそれらに可能な限り対応し、市民の皆さんの負担を最小限にする努力をしてまいりたいと考えております。次に、室内水泳プールについての御質問でございますけれども、まず存続についてさらに努力すべきということでありますが、プールはこれまでも市民の多くの方に利用されており、存続の思いについても理解しているところであります。市といたしましては、再開発検討の初期の段階から、プール導入について準備会に要請してきたところであります。準備会では、プール導入について検討しておりましたが、本年5月30日に開催された総会で、物理的な面、資金的な面の両面からプール導入は困難としたものであります。市では、準備会からの検討結果やプールを導入した場合の市の財政負担などを総合的に検討した結果、最終的に当該事業にプールの導入を求めることを断念したものであります。次に、陳情の取下げということでありますが、準備会の事務局に確認したところ、そういう事実はないという回答をもらっております。次に、プールを利用する市民の要望でありますが、先ほどもお答えしましたように、市民の皆さんのプールへの思いにつきましては、十分承知しているところであります。市といたしましては、この事業は中心市街地の活性化に向けた核的事業であることから、駅前の顔にふさわしい施設として、まちなか居住のニーズに対応する住宅や利便性を生かした商業施設、ホテル、又は駐車場の整備など、民間の力をかりて早急に進めていかなければならないものと考えております。次に、教育基本法についての御質問でございますけれども、まず教育基本法改正の必要性や改正案第2条と憲法第19条のかかわりでありますけれども、現行の教育基本法は戦後の教育に大きな役割を果たしてきたものと承知をしております。また、改正に当たっては、内心の自由を侵害する懸念があるとして見直しに反対の声が上がる一方、改正を求める声もあるのも事実であります。今後、国会の場において、憲法の精神を踏まえた現行法の意義を尊重しつつ、慎重に審議をしていただきたいと思っております。次に、現行の教育基本法第10条でありますけれども、これは教育への不当な介入を抑制する条文であると理解しており、改正案においてもこうしたことは明記されております。これにつきましても、国会において十分議論をしていただきたいと思います。次に、介護保険制度でありますが、初めに地域包括支援センターの設置準備でありますが、平成19年1月の新予防給付開始に向けて、4月に準備室を立ち上げ、これまでに他都市の実施状況等を調査いたしました。その結果、他都市では、実務経験のある社会福祉士等の専門職員の確保が直営では難しく、既存の在宅介護支援センターを活用しながら業務を社会福祉法人等に委託している事例が多く、本市においても社会資源の活用が求められていることから、運営主体は社会福祉法人等への委託を基本方針とし、6月7日開催の第1回地域包括支援センター運営協議会でその方向を確認いただいたところであります。運営主体の候補は、これまで在宅介護支援センターを運営してきた六つの社会福祉法人等と社会福祉協議会の7法人とし、6月12日までに各法人に市の方針を伝え、地域包括支援センター業務の受託についての検討を依頼したところであります。また、センターの設置数については、介護保険事業計画にお示ししたとおり、三つの日常生活圏に1か所ずつの計3か所を予定しております。次に、ケアマネジャーの問題でありますが、今回の制度改正によりケアマネジャー1人当たり要介護者の担当件数の上限が50人から35人に引き下げられ、10月からは件数超過による報酬の減算が実施される予定であることから、全国的に経過的要介護や要介護1など、軽度の新規利用者がケアマネジャーを見つけにくい事態が生じております。また、予防プランについては、委託の場合、ケアマネジャー1人当たり8件という制限があることから、新予防給付実施市町村で混乱を生じており、厚生労働省では、この事態を憂慮して、経過措置の延期等、所要の措置を実施する方向であるとの情報もいただいております。本市においては、介護支援専門員連絡協議会との情報交換の中で、軽度の要介護者のサービス低下にならないよう、ケアプランを作成可能な事業所の紹介に努めているところであり、新予防給付の実施に当たっては、予防プランの作成について支障を来さない体制の構築に努めてまいりたいと考えております。次に、老人医療の高額医療費についてでありますけれども、高齢者に対してはよりわかりやすい内容でお知らせしていくほか、実際に医療機関を受診した際の窓口での説明がより効果的であると考えられますので、引き続き医療機関の協力を得ながら周知を図ってまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
菊地議員の御質問にお答えいたします。7月からスタートします小樽市立学校の規模・配置の在り方検討委員会での検討内容についてでありますが、平成19年9月のまとめをめどに、学校規模のあり方、学校配置のあり方、適正配置の進め方、そして配慮すべき事項などについて話合いをいただくことになります。御質問いただきました少人数学級につきましては、学校の規模のあり方の中で、また通学路の安全確保につきましては、通学距離を含めて、考慮すべき事項の中で委員の方々に検討をしていただくことになります。
質問 2番 森井秀明
菊地議員の御質問にお答えします。まず、市民負担の軽減についてですけれども、昨年の12月に提案説明をさせていただいてから、1度もその提案理由についての変化は起きておりません。ですので、今回も提案説明の中でその変化が起きていないという背景の中で、市民負担の軽減、人口の減少、そして民意、その3点について話させていただきました。共産党がおっしゃるような形での提案説明となっていないかもしれませんが、それについては12月定例会と何も変わっていないということで御了承いただければと思います。次に、議員定数の削減や議会の少数精鋭をという陳情における市民の真意ということにおける質問でありますけれども、今回のこの陳情を改めて読ませていただきましたが、こちらの方に書かれているように、私たち市民の願いである議員定数の削減を真しに受け止めていただきたい。また、市民の代表である市議会議員は少数精鋭であるべきだと思っています。この陳情における願意を妥当だと我々は考え、今まで2度も否決されておりますが、3度目の提案をさせてもらっている次第です。また、この中で前回の議会では、こうした市民の思いが伝わることなく、過去の市政運営の責任追及に終始し、議員定数削減が白紙となり、現状維持を打ち出したことは大変残念でなりませんでしたとも書かれております。私たちは、ぜひこの定例会において我々が提出している議案第29号に対して皆さん自身の思いがつながるようにお願いしたいと思っております。また、今までの定数議論にかかわってそれぞれの会派における見解表明に対してというお話ですけれども、今までも経済動向における変化、また一番初めに議員定数の削減の話が出たときから、それぞれの会派における見解が大きく変化をしたりしています。その中で、それぞれの会派におけるものに対しての見解を我々が答えるというところは、少し難しい部分があると思いますが、今までの定数削減論議にかかわって一致している部分というのは、議会を活性化すべきという点では一致しているのではないかと思います。また、人口基準を基に条例を改正することは、地方自治法第91条を逸脱した行為ではないかとお話しされていますが、この点についても、前回、第1回定例会において古沢議員より、また12月議会では北野議員より御質問がありましたけれども、1995年5月に成立した地方分権一括法により地方自治法が改正され、その背景の下で地方分権の推進に対応するよう地方自治の自主性、自立性を高められるようになったと我々は思っております。実際に、菊地議員が質問の中で語られたように、我々が28人と語る前から全国の人口10万人都市における議員定数の平均は28.54人です。私たちがその数字に合わせたわけではなくて、それは全国の平均として既に出ておりますので、もし菊地議員がおっしゃるとおりであれば、ほかの議会における議員の定数がそこに抵触しているというお話になります。それは私たちから見て、根拠にはならないというふうに思っております。また、最後に第2次地方議会活性化研究会の最終答申における文章から抜粋されておりますけれども、議員定数削減を是とする風潮は議会制民主主義を危うくし、議会運営を困難にするものである。また、この背景により議会無用論、議会制民主主義否定にもつながるおそれがあるというようなお話が出ておりますが、我々が提案しているこの議員定数削減はこれを目的として行っているわけではありません。特に、私たちは人口減少に合わせ5,000人に1人という話をずっと主張させていただきました。これは、小樽市において議会が不要だとか、議員が必要ない、議員が本当に少なくていい、1人でも2人でもいい、そういう話をしているわけではなく、5,000人に1人という規模において、ある意味一つの基準でこれだけの人数が必要ですという話をさせていただいております。現在、その背景の中でずっと取り組ませていただいている中で、今まで提案をさせていただいておりますけれども、今までの話のとおり、このあるべき議会像を求めてというこの第2次地方議会活性化研究会、これに伴う危ぐに対して、自分たちはそこに向かって歩き始めているわけではなく、現在の小樽の人口背景、市民負担、そして民意、この背景で5,000人に1人ということで28人という数字を出させていただいております。以上、菊地議員の質問にお答えいたしました。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)
再質問 8番 菊地葉子
何点か再質問します。まず、キティホークの入港の問題なのですが、昨日の毎日新聞では、米海軍の横須賀基地への原子力空母ジョージ・ワシントンの配備に横須賀市は容認かとの報道がされていました。ジョージ・ワシントンは御存じのとおり、今、横須賀基地を母港とするキティホークの後継艦としての配備を日米両政府が発表して、横須賀市議会は撤回を求める意見書を全会一致で採択してきたという経過もあります。原子力空母です。一たび事故が起きれば、首都圏が破壊的に被害を受ける、そのような原子力空母が配備されること自体は許しがたいことで、容認すべきではないと私は思いますが、小樽市にとっては、現に横須賀基地を母港にしている空母が寄港しようとしている、こういうことからもひとごとではないと思います。この先、横須賀基地への原子力空母が配置されないことを望みながらも、原子力空母がこの小樽港に寄港することなど、そういうことが起こらないように、より一層ここで歯止めをかけるためには、キティホークの入港を拒否して、非核港湾条例の制定に力を注ぐべきだと考えますが、改めて市長の見解をお伺いしておきます。市営プールの問題で、市役所は有力な床の権利者なのですね。問題は、例えば再開発でその床の権利を手放さざるを得なくなったという事態が生じたとしても、その持っていた権利をどれだけ多くの市民のために新たに有効活用するかという使命もまた行政側にはあるはずです。しかも、この再開発には補助金として市税も投入するわけです。あれこれの理由があって、床の権利を手放さざるを得なくなったとしても、その代償として得た財源ですね、その財源はその施設を利用できなくなって不利益をこうむる市民のためにきちんと使うべきだと思います。それが、市長が常々言う、バランスのとれた市政運営ではないかと思うのですが、では、室内水泳プールがなくなることになりました、理解ください、そういうことだけで済まされる問題なのでしょうか、お伺いいたします。それから、先ほど準備会の事務局に確認したら、陳情の取下げに動いた事実はないというお話でしたが、実際に陳情取下げをした方たちが言っているのです。準備会の一員の方からお願いされて自分もプールを使いたいと思っているけれども、近所のよしみだし、つき合いで仕方なく取り下げた、こういう事実があるわけです。しかも、市も参加している当事者です、準備会というのは。そういうことは、実際にあったことですので、改めて市民の陳情権への侵害となっていないのかということについて、改めてお聞きしたいと思います。それから、病院の問題です。今日午前中に「新小樽病院を現在地・中心地に建設することを求める会」の方が署名を議長に提出しました。5月の初めからですから、わずか1か月で1万筆を超えています。代表者の方が一筆一筆非常に重い署名です、そういうふうにおっしゃって提出していました。議長も特別委員会でしっかり審議をさせていただきますというふうにお答えになっています。建築場所も含めて、多くの市民が現在地を含む中心部に建ててほしい、そういう重い要請です。改めて市民の思いを議会できちんと論議しながら、その声を無視して、場所の問題も含めて、建設に踏み込むというようなことのないように要望しながら、市長の見解を求めたいと思います。次は、議案第29号の提案者に再質問したいと思います。平成10年の議員定数の特別委員会で、当時この委員会の委員長を務めた中畑委員長がこのように報告しています。「議員定数の問題を契機に議会の活性化が前向きに取り組まれてきた。議会は住民の願いを行政に反映させる場であり、行政機関をチェックするという重要な責務を負っている。議会活動は民主主義の根幹にかかわるものであり、その基本となる議員定数を軽々に削減するべきではない」。この特別委員長の報告に当時の小樽市議会の水準、この問題に対する高い到達点を感じます。この平成10年の到達水準、中畑委員長の報告を支えたのは、各会派の態度表明、そのことが担保していたということを再確認させられています。この平成10年の特別委員会には、北海学園大学の森教授が招かれて、一つには、少子高齢化など社会情勢の変化で地方議会の役割は重要性を増しており、定数削減を軽々しく論じられないこと。二つ目に、定数削減ありきの議論よりは、多様化する住民要望を行政に反映できるような議会改革こそ急ぐべきである。この小樽市議会の目指すこの二つの指針が示されています。小樽市議会は、こういう議会の歴史や、それからこれまで議会とは何か、それから議会の活性化をどうするのかということを論議してきた、そういう経過の上にしっかりと立つべきではないか。先ほど森井議員が人口区分の問題で、改めてほかの地域は28.5人という平均値を出していると。それだったら、地方自治法に抵触しているのはほかの議会ではないかと、そういうことをおっしゃっていましたが、私たちは今小樽市議会のことを論議しています。小樽市議会が論議してきた、そういう到達点、それから活性化を目指しながらやってきて、なおかつ市民から削減すべきだということが陳情として上がってくる、その真意は何なのか。結局は活性化と言いながら、市民の要求、それから要望にきちんとこたえるべき議会の論争が行われてきたのかということも、改めて考えなければいけないのではないかと思うのですが、その点についての御見解をお願いいたします。それから、これまでも何度も人口区分とそれから定数の問題については論議してきたところなのですけれども、先ほど議会制民主主義の根幹にかかわる、そういった議会が形成されなくなってしまう。議会が結局は軽んじられるのではないかというふうに、人口基準を最優先させて、そういうことではないのだというふうにお答えになっていますけれども、地方自治法の第91条の超えない範囲ということ、これは上限数についてははっきりさせていて、下限については何も書いていない。それはこれまでも提案者の皆さんが言ってきたことです。しかし、一方でこの範囲というのは一定の決まった広がりがあるというふうに考えられると思います。上限数を規定している以上、法律が想定する、あるいは求めているもう一方の着地点といいますか、それがあるはずです。それが、法律で言っている人口区分による10万人から20万人、そして20万人を超える、そこの小樽市で言えば、10万人から20万人、それならその下の10万未満のところの範囲、これが下限だというふうにきちんととらえるべきではないかというふうに思うのですが、人口区分が最優先するということは、結局は5,000人に1人、それを最優先していったならば、人口減少がどんどん進んでいったときに、さらに議員定数が削減されて民意の反映は難しくなるというようには考えられないでしょうか、お伺いいたします。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
再質問にお答えしますけれども、最初にキティホークの問題で、キティホークが2年後に退役するということで、その後継艦として原子力空母という話がありますけれども、詳しい情報は新聞報道でしかわかりませんけれども、小樽港としては今回の問題については、先ほどお答えしたような対応をしてまいりたいと思っています。それから、プールの問題ですけれども、利用できなくなる、不利益をこうむる人にどう対応するかというお話ですけれども、これはこれからの問題ですから、十分教育委員会とも連携をとって不利益にならないような形を何とかつくっていきたいなというふうには思っております。それから、準備会の陳情の取下げですけれども、私ども取り下げた方に直接お会いしたことがあって、出したのも何かよくわからないうちに出てしまったとか、いろいろあるみたいで、この問題をここで議論してもしようがないのかと思いますので、それは御理解願いたいと思います。それから、病院の問題で市の広報のお話が出ていましたけれども、あえてここでまた言いませんけれども、現在地で建てられるのであれば建てた方がいいのでしょう。けれども、現実問題として不可能であるという。それから中心部でぜひというお話がありますけれども、中心部にあればやります。しかし、土地がないのですね。中心部に土地がないということと、それから現病院での建て替えは困難だという、これはどうしてもクリアできない問題なのですよね。ですから、ベストではないけれども、よりベターな場所として築港でやらざるを得ないということですので、陳情者の方はどこかいい土地があるのであれば、ぜひ教えていただきたいのですけれども、ないので困っているわけですよね。ですから、そのことをぜひ御理解をいただきたいと思います。(「議長、32番」と呼ぶ者あり)