みんなの議会

小樽市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月3日

(1)行財政改革について/(2)除排雪問題について/(3)新市立病院について

2006年3月3日、小樽市議会の一般質問で、佐藤利幸議員が「行財政改革について」「除排雪問題について」「新市立病院について」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
佐藤利幸 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 32番 佐藤利幸

公明党を代表して質問をいたします。初めに、行財政改革について伺います。平成11年の地方自治法の改正によって、自治制度の大幅な改革がなされた結果、地方自治の自立が制度化されました。制度の実体化を目指す自治体の分権改革が進められている中で、推進のテーマは地方自治体が公共価値の創出企業としてのサービス提供者への展開が言われるようになってきました。サービスは何かと問われるとき、まずお客様に売れる商品をつくらないと物は売れない。行政サービスという物を売るのに、何をすれば売れるのだろうか、市民が求める新しい価値とは一体何だろうかなどと、いつもサービスの受け手の立場に立って物事を考えること、つまり市民の立場、目線で考えることが大事になります。また、自治省は平成9年に地方自治新時代に対応した地方公共団体の行政改革のための指針を発表していますが、その中で行政改革推進に当たっての基本事項として次の4点を挙げております。1、地方公共団体は、その事務を処理するに当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を上げるようにしなければならない。2、行政改革の推進に当たっては、既存の枠組みや従来の発想にとらわれない柔軟な姿勢で住民へのサービス向上、制度の企画立案等に取り組むことが重要であること。また、今後、地方分権の推進に伴い、地方公共団体がみずから判断する領域が拡大することから、各職員がみずから施策の方向や実施方法を考え、行政運営に当たる必要があること。このため、特に首長のリーダーシップと職員一人一人の意識改革が不可欠であること。3、行政改革は行政運営にかかわるすべての職員がみずからの問題として取り組むことが望まれることから、職員の意欲を高め、主体的な創意工夫を引き出すしくみを設けるよう努めること。4、行政改革の推進に当たっては、住民の参加の下にこれを進めることが適当であり、行政改革推進委員会等はもとより、幅広く住民とのかかわり合いを持つように努めること。その際、特に市町村にあっては住民との意見交換の場を持つことにも意を用いること。このようになっております。つまり、これらのキーワードは、最小の経費で最大の効果、サービス精神と経営感覚、既存の枠組みや発想にとらわれない柔軟姿勢、職員がみずから判断するための意識改革と首長のリーダーシップ、幅広い住民とのかかわりなどであります。これらを実現するための一つの方途として、公的組織の内部統制の原則として、PDCAという四つのプロセスに分けて整理することができます。Plan(プラン)目的の定義の明確化、Do(ドゥ)活動の優先順位、Check(チェック)成果の尺度、Action(アクション)成果による自己管理、以上の事項で取り上げた自治体改革の方向は、現実に行われている行政サービスの提供プロセスやサービスの内容とずれがないのかと気になりますが、これらの行政改革の方向性を明確にする手法として、最近自治体が取り入れているものに、ISO9001品質マネジメントシステムや9004の品質マネジメントシステムパフォーマンス改善の指針があります。例えばISO9004の5の2には、利害関係者のニーズ及び期待として、利害関係者、本市の場合は市民となりますが、そのニーズと期待とに対して調和のとれた対応が想定されます。そこで、明確にされたニーズと期待とを要求事項に変換し、組織内のすべてにその要求事項を伝達することによって、市民との関係の明確化が図れます。8の2には測定及び監視がうたわれており、ここには管理者はプロセスを横断的に比較することが可能な測定法を準備し、また、組織の有効性及び効率の改善を促進するために、プロセスから得るデータを財務情報に変換することが可能となります。財務的測定法には、予防コスト及び評価コスト、不適合のコストの分析、内部及び外部での失敗コストの分析など、行政のコストの考え方を明確にします。特に本市のように職員の意識を変えることや職員数の減少やコストの減少を図るときに最適なのがISO9001だと言われておりますが、本市におけるISOの取得に対しての市長の見解を伺います。次に、行政改革の方向性を明確にすることについて考えていきたいと思います。群馬県太田市は、市の経営方針を作成しており、「市役所はサービス産業である」と明確に位置づけ、市民満足度向上を目指した小さな政府を志向しています。経営方針は次の4点から成っております。「市民の目線で考えます」として、市民は何を望んでいるか。市民は現状をどう評価しているか。2、「質の高い行政サービスを目指します」として、市民満足度を向上させるため何をするべきか。目的意識を持ってサービスを提供しているか。3、「経営資源を有効に活用します」として、コスト意識を重視し、効率的に経営しているか。適正に経営資源である人、物、金を配分しているか。4、「成果を検証し、改善します」として、目標とした成果が得られたか。取組結果を改善サイクルに結びつけているかと、このように常に市民サービスの向上と行政評価の充実を目指した取組をしており、昨年も市が取り組む31の行政サービスに対する満足度と重要度について市民評価を行い、4ランクに分けて満足度と重要度の高いものを重点維持項目とし、両方とも低い項目はウオッチング項目として見直しをしております。また、平成15年から土曜日、日曜日に市役所を開庁し、1日700人の市民の来庁が見られます。そのおかげで、市の税収納高が非常に増えているといいます。しかし、土日に開庁したことによって、役所のコストが上がってはおもしろくない。そこで、NPOを活用し、小さなコストで専門性のある市民をある程度役所の中に入れてコストを下げるということを先に行ってから開庁に踏み切っております。そこには、役所を24時間のコンビニにできないかという発想があり、せめて365日体制にならないかという思いがあり、市内のショッピングセンター2か所にサービスセンターをつくり、土・日も営業しております。また、170人の職員の削減をして行政NPOを設立し、170人の雇用の場を確保し、市役所の多くの部門に配置しておりますが、市役所に市民を入れることによって、職員が常に外から見られているという感覚を保ち、緊張感を維持するという大きな効果をもたらしております。本市も介護包括支援センターの設置の課題や窓口サービスの充実などをはじめ、大幅な職員の削減を掲げておりますが、行政NPOについての見解を伺います。次に、行政評価システムについてでありますが、行政評価システムは、その趣旨、目的によりさまざまな種類がありますが、評価レベルにより事務事業評価、施策事業評価、政策評価などに分かれますが、種類も通常のスコアリング方式、バランススコア方式、ベンチマーク方式などがありますが、そのほか公共事業評価や環境評価など、内容の評価もあります。もともと目的を明確にするというのはある意味では当然ではありますが、市民のために何をやるかという意識に転換していくことが重要と思います。市民の目線という認識は意外と忘れられがちでありますが、本市の評価システムのあり方についての見解を伺います。次に、各事業の目的の明確化について伺います。各部門、各課において、さまざまな行政サービスが行われておりますが、本当の意味での市民サービスにはほど遠いものが多く見られます。例を挙げれば、法律相談などはほとんど役に立たず、事業目的は法律相談を実施することで終わっております。これを相談の実施ではなく、相談によって問題を解決することにできないのか。本当は除排雪相談も行いましたが、業者名の紹介だけで市民が電話をかけても業者にはほとんど断られて、何の役にも立たなかったとの苦情も寄せられておりました。苦情を受けることが目的ではなく、苦情を解決することを目的にするならば、対応のあり方も変わるはずです。中小企業の貸出しに関しても、紹介を目的とせずに借り入れるまでを目的にすべきではないでしょうか。市民サービスの目的の明確化についての見解を伺います。次に、バランスシートについて伺います。企業はその活動により初めて売上げが上がり、経費などを差し引いた分が収益として計上されますが、行政は企業ではないので、最初から税収という売上げが確保されております。しかも、この原資は基本的に事業の成果とは関係なく入ってくるわけです。この財源がどう使われても行政は破たんすることはないと思われておりましたが、昨今の経済情勢の中での本市の状況は大変厳しくなっております。その原因は、まず財源が減少していること、これは景気の低迷により個人、法人を問わず、税収が減ってきていることや交付税や補助金の削減が主な要因となっております。そして、過去の資産から生じる維持・管理費の増大が挙げられます。その改善策、問題の解決策を含めた企画・構想・計画段階での詰めに課題もあり、より多くの人、物、金の資源の流出が懸念されます。行政では企業の感覚とは少し違うものがあり、資金の使途と政策効果が重要となることから、財政収支を明確にすることで庁内の財務運営を健全にすることができるとともに、住民への説明責任を果たすことができる手段であります。バランスシートの作成に当たっては、施策ごとに行い、施策コストの算出を知ることによってコスト意識が高まり、職員一人一人が自覚を新たにすることができるものであります。また、その結果を総括することによって、本市のバランスシートにつながることから、バランスシートの作成についての見解を伺います。今冬は史上まれな大雪に見舞われ、除雪対策本部のほかに市長を本部長とした大雪対策本部が設置され、職員による除雪が行われましたが、これは高齢者が多く、雪の始末に困窮していた市民に大きな評価と成果をもたらしました。本市の課題である市民と行政のつながりの希薄さが多少解消された感がいたします。職員が市民の中に直接入っていき、連携することによって協働のまちづくりが可能になります。これをよい契機として職員の市民との協働とボランティア活動のあり方について考えていただきたいと思いますが、見解を伺います。次に、組織・機構の改革について伺います。土木部と建築都市部の統合により建設部が誕生し、また、社会教育部と学校教育部も統合されました。と同時にグループ制の導入など、組織の効率化を図ってこられましたが、その成果と今後の方向性についてどのように考えられているのか、見解を伺います。人口減と財政の関係について伺います。市長は、当初予算の提案説明の中において、地方交付税について事業費補正などと国勢調査の人口減少を含め試算の結果、対前年度当初予算比で4.3パーセント、6億9,400万円の減と見込まれました。これにより、一般財源総額は対前年度当初予算比で2.8パーセント、10億3,098万円と大幅に減少しております。人口の減少による財政影響額は約7億円に達しようとしており、これが長年の間、継続的に繰り返され、財政の悪化を招く大きな要因となっております。この人口減少は経済にも影響を及ぼしており、交付税のみならず、税収でも影響を受けざるを得ません。応益のため400人の人が他市町村に移転したとの報道もあり、今後の最も大事な政策課題となっております。人口減対策は、全市的な市民サービスにも影響を与えることから、庁内のみならず、市民を巻き込んでの横断的な意識の向上と対策を立てる必要を感じます。高齢者や団塊の世代、若年層の流出を防ぎ、他市町村からの移入をも可能となり得るような対策を立てるための有識者や市民を中心としたプロジェクトの立ち上げを提唱いたしますが、見解を伺います。次に、地域ごとの市民を対象とした予算説明懇談会の開催について提唱いたします。本市の予算に関しては、広報の中で市民の皆さんに発表しておりますが、市民とのかかわりはそれだけにとどまっており、市民の理解にはほど遠いものになっていることは残念であります。市民は財政の厳しさだけを押しつけられて、施策の空白を押さえ、財源不足のせいと考え、市民に閉そく感とあきらめを与えてしまいました。お金がないから何もできないと思わせることは、行政としては施策の行き届かない言いわけには楽ですが、市民から活力感を失わせます。広報で発表するだけで市民が理解できると考えている人は少ないと思います。情報公開があるから勝手に調べられるからよいということにはなりません。提唱する地区懇談会は、年度の予算概要を地区ごとに説明し、新年度における主要事業の内容、各地区における事業の概要について行政が住民から直接意見を得ることを目的とするものです。出席者は市長をはじめ関係各部長とし、市長を囲んだ自由な対話形式で行い、参加者の質問、意見の内容を集計、分析するとともに、各課に情報を伝達し、対応できるものは迅速に対応し、今後の課題とするものは引き続き検討する。予算というものを通して市民との対話を行う政策に生かしていく場をつくるという地区懇談会についての市長の見解を伺います。ともすれば、役所の体質として、市民に対して何でも隠したがるということが見受けられます。これは市民から何か指摘されることを嫌うためで、そのために情報を公開したがらない、公開しなければ指摘されないという理屈になりますが、そういう期間が長く続くと、市民は市政に参加してこなくなります。市民の市政への参加の場をつくるべきだと思います。次に、歳出については約9億7,000万円の財源不足が生じ、他会計からと基金からの借入れなどにより、収支均衡を図り、繰上充用から脱却したように見えますが、実質的にはいずれは返済しなければならない借金であり、会計上のテクニックの問題で、収支の悪化は依然進行しております。歳入の増加はなかなか望める状況にない中、歳出の削減が収支改善のポイントとなります。本市でも財政部を中心にし、各部ごとに真剣に削減に取り組んでいるのは周知の事実ですが、内部的な見直しには限界があるということで、最近では事業仕分が見直しの手法として脚光を浴びております。横浜市では、職員が事業計画を基に事業の目的、内容、進ちょく、自己評価などを説明し、その事業が必要か不必要か、必要なら国、県、市、民間のどこがやるかを分類します。分類作業の流れは、まず世の中に必要な事業かどうかを検討し、次にだれが事業を行うべきかを検討し、まず税金を使ってやるべきか、行政の方が効果的・効率的かなどの視点で、事業を行うのは行政か民間か判断し、行政が事業を行うべきだとなったら、さらに国か地方か県か市かを検討、そして最後に、最も正確にタイムリーに事業の必要度、内容や提供の仕方、費用対効果を把握できるのはどこか、サービスの内容や水準に地域差があってよい事業かなどの視点で仕分けすることになり、この事業を行った3市の平均では13パーセントの事業が不要と、16パーセントの事業が他の行政機関へとされ、引き続き市が行うとされたのは全体の71パーセントに過ぎなかったとのことです。歳出削減の方法としての事業仕分についての市長の見解を伺います。次に、財政再建推進プランについてお聞きいたします。今年2月に配布された財政再建計画については、主な対策として人件費の抑制、事業の見直し、歳入増の取組、その他財源対策等の4項目を重点に推進し、平成18年度には20.5億円の財政効果をカウントし、順次19年、20年と改善を進め、19年から21年までの3か年合計で約108億円の改善を図るとされております。通常、財政再建プランについては、その策定の根源となる数値の裏づけを必要としますが、このプランにはうたわれておりません。最も基本となるのは、市税収入の算定や交付税の基礎となる人口数でありますが、どのようにとらえているのか伺います。現在までの人口減の推移から、平成21年度の人口数を想定しますと、現在の人口数から5,000人から6,000人の減少が考えられますが、再建計画の中にカウントされていないのではないかと思われますが、どのようにとられているのか、また、影響額がどの程度か伺います。また、同じく基本となる歳入と歳出の推移についても触れられていないわけですが、歳入については交付税の算出が難しいとのことですが、推定でも算出し、基礎となすべきと思いますが、あわせて伺います。いずれにしても、本計画は雑ぱくな感は免れないところで、腰を据えた本格的な再建計画を策定すべきと考えますが、市長の見解を伺います。次に、除排雪問題について伺います。この冬は、新潟をはじめ、東北、北海道から西日本まで広い範囲で記録的な豪雪となりました。昨年末の3か月予報では気温、降水量とも平年並みとの予想が発表されましたが、大きく外れてしまいました。自然を読むということがいかに難しいことであるかを思い知らされることになりました。本市における降雪量は6メートル5センチ、積雪量は観測史上最も多い172センチに達しました。当初計上の除雪予算9億4,080万円を使い果たし、急きょ2億3,000万円を補正し、またさらに2億3,000万円を補正し、総額14億80万円と、これもまた過去最高の除雪額になっております。にもかかわらず、市民よりは苦情が多く寄せられ、不評を買ってしまいました。春になれば自然になくなる雪ですが、毎年間違いなく降る雪でもありますので、この際、多角的な角度から検証しながら、除排雪対策の問題について伺います。初めに、ステーション方式について伺います。現在は小樽市内を北地域、中央地域、桜・朝里地域、銭函地域と4ステーション方式をとっておりますが、十分に機能を発揮できるかどうかという問題です。ステーションごとの能力について伺いますが、除雪延長、歩道除雪延長、除排雪車などの車両体制と業者との契約金額についてお答えください。ステーションごとの指令システムについては問題はないのか。スムーズな運営ができているのか、疑問を感じます。市民の苦情についてはどのように処理されているのか、ステーションと建設部に苦情が分かれているようですが、ステーションによっては対応が不十分で市民の怒りを買っている状況も見受けられます。苦情の状況と窓口の処理実態についてお答えください。また、苦情に関しては市民の意見の反映でもあり、苦情の一本化を図り、市民の要望を的確にとらえ、対策に生かしていくべきと思いますが、いかがでしょうか。また、ステーションによって除排雪の取組に相違が生まれておりますが、市内一円が公平に運営されているのか、4ステーションに分散することによって責任も分散されているのではないのか。そのことがちぐはぐな除排雪体制を生んでいるかとも思われますので、除排雪体制の見直し、特に指令の一本化により、より効率的な運営を図っていただきたいと思います。次に、道路パトロールカーについては、現在どのような体制で運用されているのか。日報や報告についてはどのように取り扱われているのか。具体的な効果が見られない状況のように思われますが、素早い除排雪の対応を図るためには大事な部署でありますので、体制の強化を図るべきと思いますが、見解を伺います。次に、市民との協力体制について伺います。昨年も12月に例年どおり町会への説明会を行われておりますが、一方的な除排雪計画の説明になっております。質疑応答の時間はありますが、市民と行政が協働で雪に立ち向かうという意識の高揚をつくる場にはほど遠いように見受けられます。市民の方にはいくら説明を聞いてもいつもと変わらず、また雪の世界の中で春を待つだけというあきらめで家路につき、町会の役員会で説明するときも、いつもと同じですと一言で片づけられておりますが、町会の中の市民一人一人はいろいろな考えを持っております。不満だけをぶつける人もおりますが、前進的な考えを持っている人も多くおります。市民は説明会を望んでいるのではなく、一緒に頑張りたい、そんな体制をつくれないかという要望が多く寄せられております。今年は例年になくボランティアが活躍しておりますが、そのような心情の表れではないでしょうか。十把一からげの政策ではなく、町会ごとに人々の暮らしに合った除排雪対策を進めることを考えていく時期に来ていると感じます。そのためには、早い時期から町会の要望を聞きながら協働の雪対策をつくる、きめ細かな対策をつくるべきと思いますが、見解を伺います。次に、除排雪の市民周知についてはどのように考えているのか。あらかじめ周知することによってのメリット、デメリットはありますが、市民や町会の協力の下に行うことによって、1回の排雪で大きな効果を上げることと推察されますが、いかがでしょうか。と同時に、町会との協力を模索するべきと提案いたします。これからの除排雪体制については、市民の皆さんや町会の皆さんの協力を仰ぎ、官民一致で推進することが大事と思われます。町会と市との連携での除排雪のモデルケースの検討、町会での空き地を利用しての一時排雪場の設置、雪で狭くなった道でも使える小型融雪車の導入など、民間協力の除雪対策の研究をどのように考えているのか。また、現在行われている融雪施設設置資金貸付制度も利用が増大しており、市民みずから雪対策にかかわる意識も芽生えていることから、現制度に合わせて小型除雪機の貸付制度などの導入を検討していただきたいと思いますが、見解を伺います。また、市の除排雪が行き届かないことから、豊川地区においては住民負担で市道を除排雪しましたが、地域は住民1軒につき1万5,000円の負担をし、業者に定期的に除排雪をお願いし、道路の確保に御協力をしていただいたと聞いております。本来市が行うべき仕事でありますが、住民の方々が協力してくれるということであれば、相応の補助金や助成金なども検討すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。次に、雪たい積場の確保について祝津豊井浜、幸1丁目、中央ふ頭、望洋シャンツェ駐車場、銭函御膳水の5か所になっておりますが、今冬は不足していて雪捨てに支障があったと聞いておりますが、今後のたい積場の確保についての見解を伺います。次に、空き家対策については、苦情、要望が相当聞かれますが、件数と取組についてどのように対処されているか、伺います。次に、除排雪の妨げになる路上駐車対策について伺います。市内の知人宅の近くの市道に長期間にわたり駐車していた仁木町の住民が車庫法違反の疑いで逮捕されましたが、市内には青空駐車の車両も多く見られ、警察によるレッカー移動のシステムもないことから、除排雪に支障を来しているようですが、警察による要望も含めて、対策を講じるべきと思いますが、見解を伺います。あわせて、屋根からの落雪防止対策と道路への雪出し対策について見解を伺います。いずれにしても、本市における雪対策も長年における経験を積んできたはずでありますが、例年より降雪量が多かったとはいえ、市民には不満の残る結果となりました。今後も温暖化による影響が少なからずあると予測されておりますので、問題点を整理して今後の方策を検討していただきたいと要望して、この項を終わります。新市立病院について伺います。初めに、人口の推移と病院規模の問題について伺います。平成15年6月作成の新市立病院基本構想の本市の将来推計人口によりますと、2010年には13万4,717人、2015年には12万5,548人と推移されております。この期間に病院の開設が見込まれておりますが、償還計画は5年据置きの30年間償還となっており、仮に2012年に開設し、2017年から償還が始まるとしても、償還の終了は2047年となります。もちろんそのような将来にわたっての人口の推測は可能ではありますが、現実性に乏しく、今ここで議論の対象とはなり得ないのでお聞きいたしませんが、少なくとも直近の10年間や15年間ぐらいのスパンでの検証は行う必要があります。そこでお聞きしますが、現在200億円と見込まれている事業費規模には、人口の減少は折り込まれているのか。人口の減少は患者数の減少に直結しており、基本構想の償還計画はこのままの病院規模では償還できる可能性が厳しいのではないかと思われますが、見解を伺います。次に、建設費については当初予定の学校用地は反対運動の影響も大きく左右し、第2案的な候補地であった築港地域に検討の対象が移りましたが、それはまたそれで反対という声が聞かれております。こういうことは、市民総意は難しいとはいえ、市民の声である以上は無視することはできないことですので、あえてお聞きいたしますが、市商連をはじめ反対を表明している方、また、最近では地域の方々からも学校用地の再考を求める声が出ておりますが、新病院の建設のタイムリミットを過ぎており、これ以上の遅れは現病院の老朽化とそれに伴う経営の悪化が増大するとともに、病院関係者の意欲の低下を招きかねない状況となっており、一刻の猶予もないと思われますが、市長の見解はいかがでしょうか。次に、最短の開業開設業務スケジュールについては、初めに基本設計に向けての意見反映として、議会と市民への周知、関係団体との調整などを行い、基本設計に向けて実施することによる期間、設計業者の選定、基本設計、実施設計、施工業者の選定、建築工事、外構工事などが考えられますが、それぞれのスケジュールと最短の開設時期についてお答えください。また、基本設計と実施設計の業者の選定にかかわる入札方式と基本設計と実施設計の業者は、単体なのか、セットで考えているのかをお答えください。基本設計が行われる段階では、新市立病院の基本構想が固まっていなければならないわけですが、多くの問題も抱えております。医師の確保と診療科については、大変厳しい状況となっております。小樽病院では現状でも、10人もの医師の不足により産科は4月から閉鎖に追い込まれ、新病院の開設時までめどが立たない状況になっておりますが、新病院が開院されても医師の確保ができるのかは不安な状況にあります。医師免許取得後の研修制度が2年間の指導を受けながら、診療経験を積まなければならない制度に変更され、臨床研修中に小児科志望医があまりの労働条件の厳しさに内科などに志望を変えるケースが多くなっており、小児科医が激減していると聞きますが、医師の確保が困難なら周産期医療を設置する方向も一考する必要はないのか。今後も研修制度が継続されることは明らかであり、医師不足が継続するのではないかと思われます。病院が新築されるから医師の確保ができるという安易な考え方はできないと考えます。また、医師の確保が約束されないままに診療科目を決定しなければならない状況に追い込まれることも十分に考えられます。箱をつくってから中身が入らない状況だけは避けなければなりません。したがって、慎重に新病院の規模については再検討をするべきと思いますが、見解を伺います。次に、病院敷地が築港地区土地利用推進プロジェクト委員会によって3万7,000平方メートルが1万9,000平方メートルに半減いたしましたが、これは建築物の高層化を想定しているかと思われますが、ここに至るまでの経過が不明であります。経過を明らかにしていただきたい。これに伴う土地の取得についてはJRの所有であり、了承を得ているのか、また、価格交渉については行われているのか、また、土地の利用形態が変わったことによる道路などの環境整備についてもあわせてお答えください。なお、再質問はいたしません。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

佐藤議員の御質問にお答えいたします。初めに、行財政改革についてでございますが、まずISOの認証取得でありますが、ISO9001は製品やサービスの品質管理のためのマネジメントの国際規格として定められたものであります。自治体においても市民を顧客としてとらえ、その満足度を高めるしくみをつくり、行政サービスの向上や職員の意識改革を図るため、全国の約40の自治体で認証取得がされております。この認証取得に当たりましては、庁内の体制の整備や取得までの期間、審査に係る費用などの課題もあると聞いておりますので、現時点での認証取得は難しいと考えておりますが、市民に対する行政サービスの向上を図る取組手法の一つとも思いますので、他都市の導入事例などを研究してまいりたいと考えております。次に、行政のNPOの参画でございますが、厳しい財政状況の中で地域住民やボランティア、NPOなどの方々と協働して行政運営を行っていくのは大変重要なことと認識しております。これまでも地域の方々と連携を図りながら、各種業務の推進に当たってまいりましたが、平成17年度からはNPO法人に旧日本郵船株式会社小樽支店と手宮洞窟保存館の管理業務を行っていただいております。市民ニーズが多様化・高度化する中、市民サービスの向上を図りながら組織・機構のスリム化を進めていかなければなりませんので、公共施設の管理業務や窓口業務などへのNPOなど市民団体の方々の参画について検討を行ってまいりたいと考えております。次に、行政評価システムでありますけれども、市といたしましては、これまで総合計画21世紀プランの第1次実施計画への事務事業評価、さらに同プランの中間点検時に今後の方針検討のための施策評価を行い、それぞれ評価結果は次年度予算及び今後の方針に反映させてきており、担当者の意識改革や業務の厳選、予算編成などに一定の効果があったものと思っております。一方で、評価指数の判断基準に客観性を持たせづらく主観的判断が先行したこと、事業全体を判断する指標ではなかったことなどの課題がありました。このようなことから、このたび策定した財政再建推進プラン実施計画に位置づけた事業評価システムの確立に当たっては、多様化・高度化する市民ニーズと限られた行政資源の状況下で有効性・効率性が高く、さらに市民の視点に立った行財政運営を推進することを目的に、本市に適した事務事業評価システムの構築を目指しているものであります。次に、市民サービスの目的の明確化でありますけれども、社会経済情勢や価値観の変化に伴い、市民が公共サービスに求めるものも多様化・高度化しており、市民ニーズのすべてに対応していくことには大変難しく限界があるものと考えますが、これまでも市民の立場に立った適切なサービスができるよう努めてまいりました。今後も引き続き事業の目的を明確化し、取組内容で改善できるものは改善するなど、市民の視点に立った行政運営に努めてまいりたいと考えております。次に、バランスシートの作成でありますけれども、御提言のように職員のコスト意識や行政コストへの自覚を促す手法として、また、施策の選択や使用料改定時の分析ツールとしてバランスシートやコスト計算書の考え方を用いることは有効性があると考えており、行政評価システムとともに研究していくことも必要であると考えております。一方で、決算情報開示の手法となる市全体のバランスシート等の導入については、他都市との比較や小樽市の財務情報の年度間比較のために有効とは思いますが、資産や剰余金の評価が実態と合うのかどうか、都市間の作成手法が統一できるのかどうかなどの課題もありますので、いましばらく研究と時間が必要と認識しております。いずれにいたしましても、財政分析には今後とも創意工夫をしていくことが重要なことであると考えております。次に、職員のボランティア活動でありますが、これまでも市役所の体育会系クラブがボランティア登録をして福祉除雪をしておりますし、一昨年の台風18号による農業施設被害の復旧作業にもボランティアで従事しております。今年の大雪への対応としましては、福祉除雪の観点から、除雪に従事する職員に所管業務と兼務発令をして、延べ280名が高齢者の世帯などの除雪を行いました。年明けからの降雪と積雪で高齢者世帯で通路確保や明かり窓の確保など、緊急対応が必要となりましたので、業務として位置づけて行ったものであります。市民との協働につきましては、多くの行政課題の解決のために職員が積極的に市民の中に入り、意見を聞くだけでなく、ともに行動する姿勢が大切であると考えております。また、職員のボランティアにつきましては、これまでも行われておりますが、今後も小樽市民の一員であるという自覚を持っていただき、積極的に参加をしてほしいと思っておりますので、その環境づくりに努めていきたいと思っております。次に、機構の改革の成果と今後の方向性でありますが、平成16年度の機構改革では、総務部、建設部、教育部の統合などを含む大規模な組織・機構の見直しを行いました。これらの見直しにより、建設部では土木と建築、教育部では学校教育と社会教育の相互に関連する事業実施の円滑化・効率化の観点で、一定の効果があったものと考えております。また、グループ制の導入により、職員間の業務量の平準化や課全体として応援、協力体制がとりやすくなったことなど、事業の業務の効率化の面で効果があったものと考えております。財政再生推進プラン実施計画では、平成21年度まで原則退職者不補充として計画的に職員数の削減を行うこととしておりますので、業務の委託化や事務事業の見直しを行い、多様化する市民ニーズに迅速かつ着実に対応できるよう、部の再編を含め、簡素で効率的な組織・機構となるよう、継続して見直しを行っていく必要があるものと考えております。次に、市民を中心としたプロジェクトでありますけれども、昨年12月、庁内に人口対策会議を設置し、人口の減少要因の分析、これまでの事業の検証や新たな施策などについて検討を行っており、今月中には中間報告がなされる予定であります。人口問題は行政のみならず市民全体の課題であり、今後、市民の皆さんに対し、本市の現状に関する情報提供を進めるともに、企業・団体等と協働で取り組む体制も必要と思っております。御提言の市民を中心にしたプロジェクトの立ち上げにつきましては、検討してまいりたいと思います。次に、地区懇談会の開催という御提言がございました。現在、さまざまな機会を通して市民の皆さんとの懇談の場を設けまして、行政全般にわたって御意見を伺っておりますけれども、今後この行政地区懇談会につきましては検討してみたいと思います。次に、事業仕分でありますけれども、この事業仕分は行財政の効率化を図るための手法の一つで、行政の仕事として本当に必要かどうかを洗い出し、「不要」、「民間委託」、「その他の行政機関の事業」、「引き続きやるべき事業」に仕分をし、歳出の削減を図るものです。本市においては、これまで財政健全化の取組の中で仕分の区分は異なりますが、同様の考えですべての事務事業を、法令等で定められれているもの、義務的なものであるが選択の余地があるもの、任意のものなどに区分を行い、事務事業の徹底した見直しを行ってまいりました。今後も引き続き事務事業の見直しが必要となりますので、先進都市での導入事例も参考にして、行財政改革の取組を進めてまいりたいと思います。次に、財政再建推進プラン実施計画でありますけれども、このたび策定した実施計画は、昨年3月に策定した財政再建推進プランの基本的な考え方や基本方針に基づき、平成18年度予算編成を踏まえて策定をいたしました。内容は、これまでの財政健全化の取組をさらに進め、退職者不補充を原則とした職員数の削減を盛り込んだ定員管理計画に加え、職員給与の独自削減など内部努力の徹底を図るとともに、平成21年度までの具体的な取組項目とそれらの実施年次、財政効果額なども可能な限り具体的に明示したものであります。御指摘のとおり、本市の人口は減少傾向にあり、市税収入などへの影響や平成19年度以降の地方交付税制度改革による影響も考えられますが、いずれも現時点でこの影響額を算出することは困難であり、一定の条件の中で策定したものであります。本市のように一般財源の多くを地方交付税などの依存財源が占める自治体では、国の財政政策の影響により、その財政影響が左右されることとなるため、それらを見込んでの計画策定は難しいものがありますが、財政再建の取組は今後も不断に続けていかなければなりません。本市財政再建のため、本実施計画に掲げた各項目を着実に実施していくことが重要なことであると考えております。次に、除排雪問題でありますけれども、初めにステーションごとの除雪延長でありますが、北地区の第1ステーションは、除雪延長159.3キロメートル、歩道除雪延長28.9キロメートル、除排雪車両27台、1回目の設計変更後の契約金額は1億5,985万2,000円であります。次に、中央地区の第2ステーションは、除雪延長128.6キロメートル、歩道除雪延長43.2キロメートル、除排雪車両36台、契約金額は1億9,195万円であります。次に、桜・朝里地区の第3ステーションは、除雪延長107.2キロメートル、歩道除雪延長14.9キロメートル、除排雪車両16台、契約金額は9,902万5,000円であります。最後に、銭函地区の第4ステーションは、除雪延長71.7キロメートル、歩道除雪延長12.4キロメートル、除排雪車両12台、契約金額は7,008万7,000円であります。次に、苦情の状況と窓口の処理実態でありますが、苦情件数は2月末日現在で2,615件、内容は除雪依頼が1,268件、そのほかに置き雪など除雪後の苦情が405件、排雪希望が455件、砂散布依頼が125件、その他段差解消などが362件であります。現在、苦情や要望につきましては、雪対策課を中心とする建設部所管課や市長への手紙、ホームページで寄せられた案件については、除雪対策本部が取りまとめ、職員や各ステーションごとの請負業者にその都度指示をし、処理を行っております。また、請負業者の各ステーションが受けた苦情や要望につきましては、請負業者の責任の範囲で現地対応を行うとともに、その結果を雪対策課に報告するシステムとなっております。次に、市民要望を的確にとらえるための一本化という御意見でありますが、現在、苦情・要望は、市・各ステーションでそれぞれ受付をし、ステーションは除雪について出動基準や路面管理基準に基づきみずからの判断で、また、排雪については市との協議を経て処理作業を行うシステムをとっております。このことから、苦情の種類ごとに敏速に対応する必要があり、相談窓口がそれぞれ必要なものと考えておりますが、現行システムの課題整理や相談窓口のあり方について、今後検討してまいりたいと思います。次に、ステーションの除排雪体制の見直しと指令の一本化でありますが、請負業者に対する管理の体制は除雪対策本部に現場単位のステーション担当者を配置し、市内同一の除排雪基準で作業を進めるよう、除排雪業者を指導、監督する方法で行っております。しかしながら、今年の記録的な大雪やステーションごとの降雪量、積雪深に大きな格差があったこと、地域の道路状況の相違などにより、ステーション間の除排雪水準に格差が生じたものではないかと考えております。今後、除雪対策本部及びステーションの体制について検証し、効率的な除排雪に努めてまいりたいと思います。次に、道路パトロールでありますけれども、市のパトロールの目的は、円滑な交通の確保ができているか、どのような道路状態になっているかを把握し、排雪の要否の判断をすることや請負業者が行っている除雪作業の状況把握などであります。一方、請負業者のパトロールは、道路の積雪状況や路面状況を把握して、みずから判断し、的確に除雪を実施することや排雪の指示を得るため、市に情報を報告することなどを目的として行っております。また、請負業者から提出されるパトロール日報につきましては、指定箇所の積雪深の計測、路面状況等の記載があり、それらの情報分析をし、作業班に指示を行うとともに、市の担当者にも逐次報告がなされております。次に、パトロール体制の強化でありますけれども、迅速な相互の情報伝達を行い、情報の共有化やパトロールにつきまして今後検証してまいりたいと思います。次に、町会の要望を聞きながらの協働の雪対策でありますけれども、これまでは町会単位で降雪間近に除雪懇談会を開催し、除雪方法について地域と話合いを行ってまいりました。除排雪作業は市民の皆さんの協力が必要不可欠であることから、町会の方々と十分話合いを行い、相互理解を深める必要があると考えております。このため、今年は早い時期から町会単位で市民の方々と協働の雪対策について話合いを進めてまいりたいと考えております。次に、除排雪の市民周知でありますけれども、除排雪の日程を周知することで作業前に自家用車の作業範囲外への移動が可能となることや、市内全域での除排雪状況の周知が図れるなどのメリットがあります。一方、デメリットとしては、道路以外から市道への大量の雪出しなどによる作業日程の狂いで、多数の市民からの苦情が寄せられた経過があります。このことから、除排雪日程の周知については、課題の整理が必要であり、今後、先ほど申し上げました町会との協力体制の中で協議してまいりたいと思います。次に、民間協力の除雪対策の研究でありますけれども、今年度、地域の方と市との共同排雪である貸出しダンプ制度の一部について見直しを行い、貸出しロータリーでの排雪を試行しましたので、その結果の分析、検証を行ってまいりたいと考えております。また、町会での空き地利用については、これまでも実施しておりましたが、今年度初めて広報おたるで市民の皆さんに御協力をお願いしたところであります。なお、小型融雪車の導入については、今後、他都市の状況などについて研究してまいりたいと思います。次に、小型除雪機の資金貸付制度の導入でありますけれども、現在、制度を実施している融雪施設につきましては、土地に埋め込みの固定された資産であることから、その所有が明確になり、持ち主の転換が難しいものとなっております。しかし、小型除雪機は動産であり、その所有権が容易に転換できることから、制度の適正な運用が難しいものではないかと考えております。次に、除排雪に係る地域住民への補助金制度でありますけれども、市道除排雪の水準は、公平性を持たせるため市内同一で設定しており、それに基づき除排雪を行っております。それを超えた除排雪を住民が希望される場合は、市の貸出しダンプ制度で支援を行っておりますので、その活用をお願いしているところでございます。なお、個々の地区に対する補助金制度の創設は、難しいものではないかと考えております。次に、雪たい積場の確保でありますけれども、市内には道路管理者専用、また、道路管理者と市民が共用している雪たい積場があります。道路管理者と市民共用の雪たい積場は現在も雪の受入れを行っておりますけれども、道路管理者専用の一部の雪たい積場は、今年の大雪で例年にない排雪の受入れを行っており、早い段階から満杯状態になり、新たに第2ふ頭、第3ふ頭間の水面を利用した雪捨場を臨時的に開設しました。通常の降雪ではそれぞれ現状の雪たい積場の確保で対応が可能ですが、今年のような大雪においては、一定の雪捨場の拡大が必要と考えております。次に、空き家対策についての件数と取組でありますけれども、落雪等の危険家屋で市民からの通報やパトロールにおいて対応した空き家の件数は、12月から2月末までに建築指導課118件、消防17件となっております。取組としましては、通報を受けて現地の状況を確認し、所有者を調べ、判明したものに対して電話や文書により早急な雪おろしや管理の要請を行い、遠方の所有者に対しては、市内の雪おろし業者などを紹介し、対応しております。しかしながら、所有者が判明しなかったり、対応を拒否された場合や、また、雪おろしまでに時間がかかるなどで、危険回避を要する場合は、警察と連携し、緊急措置としてバリケードなどで歩行者の安全確保を図るなどの対応をしているところであります。次に、除排雪の妨げになる路上駐車対策でありますけれども、違反駐車車両については市より車両ナンバー等を警察に連絡をし、警察が所有者に連絡をとって車両移動が行われております。今後とも警察との連携を図り、違法駐車の追放に努めてまいりたいと思います。次に、屋根からの落雪と道路への雪出し対策でありますけれども、初めに屋根の落雪防止対策につきましては、新築などの建築確認申請の際に、道路や隣地に落雪するような屋根の形状に対して雪止めの設置などの指導を行っております。また、既存の建物については、近隣住民からの通報やパトロールをする中で指導するとともに、広報おたるで落雪防止や雪止め設置の啓発に努めているところであります。次に、道路への雪出し対策ですが、広報おたるや除雪だよりで雪出し禁止を周知する一方、住民からの通報やパトロールをする中で指導するとともに、雪出しが多い地域については雪出し禁止のポスターのてん付などの啓発に努めているところであります。次に、除排雪の問題整理でありますけれども、問題としましては、市民要望に対する迅速な対応や除排雪水準の地域格差、また、道路管理者が使用している雪捨場の不足、除排雪に支障となる違法駐車や道路への雪出しなどが多くあります。このため、各ステーション区域の見直し、除排雪機動力の効率的な運用、さらに雪捨場の管理、また、市民に対し除排雪に対する協力の周知、また、国、道との連携強化など、問題解決に向け検討を進めてまいりたいと思います。次に、新市立病院についてのお尋ねでございますけれども、まず初めに人口減少と事業費規模でありますが、基本構想における事業費規模の根幹をなしているのは建設工事費で、全体の病床数を算定基礎としております。新市立病院の全体病床数493床につきましては、まず平成42年までの本市の年齢別の人口、疾病分類別の入院・外来患者の推計を行い、両市立病院の過去の入院患者の動向も考慮に入れ、新病院の入院患者数を想定しております。その上で厚生労働省の想定を基に、5年ごとに平均在院日数を10パーセントずつ短縮することを前提とし、平成22年から平成42年までの必要病床数の推移を再度想定し、その平均値を採用する方法をとっておりますので、結果といたしまして、将来の人口減少などを折り込んだ事業費規模となっております。次に、償還計画でありますけれども、事業費全体をさらに見直し、圧縮できるものは圧縮をし、起債総額をできるだけ抑えることが必要と考えております。また、起債の償還に対しましては、一定の交付税措置もありますし、負担増となる部分につきまして、新病院の効率的な経営による収支改善の中で解消していけるものと考えております。なお、そのためには常に医療環境の変化に対応した診療体制を整えていくことが必要ですし、将来的には患者動向を見据えながら、さらなるダウンサイジングを適宜実施するなど、健全経営の確立・維持に努めていくことが必要と思っております。さらに、地方公営企業法の全部適用なども視野に入れた運営体制の検討も行っていきたいと思います。次に、新市立病院建設の緊急性でありますけれども、現病院の老朽化に伴う医療環境の悪化は著しく、そのことが医師確保を大変困難なものとしており、このままの状態が続けば、市立病院としての診療機能の維持そのものが困難となってきます。また、このことは患者数の減少、医業収支の悪化につながり、財政再建を進めていく上にも影響を及ぼしかねません。このことからも、一日も早い統合新築が必要であると考えております。次に、最短の開院に向けたスケジュールでありますけれども、まず現在検討を進めております建設敷地を決定することが必要と考えており、その後この地区の現在の都市計画や港湾計画で定めている土地利用計画の変更手続を開始し、変更に向けた作業を進めていくことになります。これと並行しまして、基本設計を発注するための設計与条件などの整理を進め、議会や市民の皆さんに十分な周知を図った後、本年第3回定例会での補正予算を予定しており、年内に基本設計に着手したいと考えております。具体的な業務期間につきましては、基本設計に約1年間、実施設計は約10か月程度の期間が必要であり、その後建設工事には2年3か月程度の工事期間を要するものと考えております。また、建物完成後、開院までに準備期間が通常5か月程度必要なことなどを考慮いたしますと、新市立病院の開院の時期は、基本設計の着手からおおむね4年半から5年後となる平成23年の夏ごろになるものと考えておりますが、今後それぞれの業務期間の精査を行い、一日も早い開院を目指してまいりたいと考えております。次に、基本設計と実施設計を発注する上での業者選定の考え方でありますが、基本設計は設計者のこれまでの経験や実績を生かし、建設敷地の条件を含む設計与条件を理解して、病院関係者との十分な協議を行い、それを踏まえて基本計画や基本設計図などを作成するものであり、一方、実施設計は基本設計を基に工事の発注に向けて必要な図面の作成や積算などを行うものであります。このように、性格の違う設計業務となることや、実施設計からが起債対象となることから、それぞれ単体での発注になるものと考えております。なお、発注の方式につきましては、最近の自治体病院の発注事例から、基本設計はプロポーザル方式の採用が多く見られますし、実施設計は競争入札又は随意契約の方式で採用しておりますので、これらも参考にしながら、より経済的な発注方式を検討してまいりたいと考えております。次に、新病院における周産期医療でありますけれども、基本構想にありますとおり、総合的な診療を行う上で小児科や産婦人科は必要な診療科目と考えておりますが、全国的な医師不足の影響が各地で実際に現れてきているのが現状であります。そのため昨年の基本構想の見直しの中でも、周産期医療については、医師確保への影響の現れ方を見ていく必要があるとしておりますので、今後の状況を見ながら、地域周産期母子医療センターであります協会病院との協議も行い、方向性を出していきたいと考えております。次に、医師確保の面からの病院の規模・機能の再検討についてでありますが、医師の研修制度の影響もあり、全国的に大学の医局に医師が不足している状況であります。この3月で前期講習が終了しますが、それぞれ後期研修が行われるということで、状況は徐々に改善されてきていますが、医師確保のめどを立てられるのは数年先と言われております。また、小樽市の場合、札幌に近いこともあり、新しい市立病院ができるとなると希望者も増え、状況も変わるだろうとの感触も得ておりますので、早い段階で時期を含めたビジョンを示すことが必要と考えております。なお、規模・機能につきましては、先ほどお答えしたとおり、病床数については大きくダウンサイジングを行い、開院当初は不足も予想される状況でありますが、基本構想自体がコンクリートされるものとは考えておりませんので、今後の状況に応じて、検討・修正を加えていくことが必要であると思っております。次に、新病院の敷地面積の検討経過でありますけれども、築港地区土地利用推進プロジェクト委員会では、当該地区に区画道路を挟んで二つの街区があり、病院利用者の安全性や利便性を考慮した場合、一つの街区に病院建物と駐車場を集約することが望ましいと判断しております。課題であった駐車場については、立体化することで一定の収容台数の確保が可能となること、また、近隣の環境やJR築港駅までの距離などを勘案し、築港114番地を建設地とすることが適当であるとしておりますし、このことで土地取得面積は約2万平方メートル弱に縮小が図られることになります。土地取得については、現所有者に打診はしておりますが、価格交渉はしておりません。また、道路等の環境整備につきましては、新病院の出入口や残地の位置づけなどを踏まえ、今後検討してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月3日 議事録 PDF(70ページ) 間違いを知らせる