みんなの議会

小樽市議会 平成17年第4回定例会 2005年12月13日

(1)耐震強度偽造問題について/(2)室内水泳プールについて/(3)季節労働者の問題について

2005年12月13日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「耐震強度偽造問題について」「室内水泳プールについて」「季節労働者の問題について」について質問し、市長 山田勝麿、教育委員会委員長 高木正一、教育長 菊譲、建設部長 嶋田和男が答弁しました。

質問者
新谷とし 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育委員会委員長 高木正一、教育長 菊譲、建設部長 嶋田和男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 20番 新谷とし

初めに、耐震強度偽造問題について伺います。姉歯建築士による耐震強度偽造事件は、日本じゅうに衝撃を与え、大問題となっています。なぜ、このような問題が起きたのか。その原因背景には、1998年の建築基準法改定により、それまで自治体が行ってきた建築確認・完了検査を民間の検査機関でもできるようにした規制緩和があります。1998年5月15日の衆議院建設委員会で、自民党の高市早苗議員が、「自治体が行ってきた建築確認・完了検査に時間がかかりすぎる。民間が行う場合、最も期待されるのは確認時間の短縮だ」とし、見通しをただしたのに対し、建設省住宅局長は、「民間が行う確認検査は行政がやるよりも格段にスピードが早くなる。民間に任せた場合は、確認対象法令に合致しているか否かという、ただその1点を事務的・機械的にさばくことが業務になる」と答弁しています。日本共産党は、民間開放は民間任せであり、行政のチェック体制が不十分、手抜き検査の横行を危ぐし反対しましたが、ほかの各党は「21世紀に向けた大きな基準法体系の再構築だ」「指定確認検査機関をつくる以上は、できるだけ行政が中に入ってチェックしないように、民間指定機関の責任で完了検査までやることで初めて緩和になる」などと絶賛し、法が成立したのです。今、まさに官から民への弊害が如実に表れており、しかも政治家との癒着も表面化し、この制度をつくった国と法を成立された各党の責任が問われます。制度が実施された1999年には、わずか21機関に過ぎなかった指定機関は、5年後には5倍以上に急増し、取り扱う件数も2004年には民間は41万8,871件、自治体の33万3,665件を大きく超えています。小樽市における実態はどのようになっていますか。平成14年度から年度別に確認申請件数の自治体と民間との比較、小樽市内の指定確認検査機関名と建物の種類などをお示しください。また、確認に要する日数を市が行う場合、民間が行う場合の比較をお示しください。偽造事件が発覚してから、北海道は道内10市に対して、審査方法・体制に問題がなかったか、文書で調査を実施したということですが、どのような内容で行ったのですか。また、北海道が行った民間に対する検査は、知事指定の3社に限られています。小樽市が受け付けた民間の機関は、国土交通大臣が指定した日本ERIの確認検査が大方です。ERIは、姉歯建築士の偽造を見抜いた設計事務所代表が、偽造されていることを指摘したにもかかわらず、放置した責任は重いと思います。日本ERIは、北海道だけでも昨年度1,324件の確認検査をしていますが、すべて問題ないのか疑問です。市に提出される建築計画概要書だけでは、安全か否かわからないのではありませんか。市民の命・財産を守るため、市としてどのようにして安全確認をするお考えか、お聞きします。次に、市の体制について伺います。耐震強度設計に用いられる構造計算書は大変難解で、確認検査は手計算の場合かなりの時間を要し、マンションの場合、法で定められている3週間ではとても厳しいと聞いております。小樽市で確認検査を行う建築主事は、平成14年度から16年度までは3名だったのが、17年度は2名です。この体制で間違いがないかどうか、確実にかつ迅速にチェックすることができるのでしょうか。また、耐震強度構造計算は手計算ということですから、能率も上がりません。この際、建築主事を増やすこと、あわせて国土交通省認定のコンピュータソフトを購入して、万全の体制で臨むべきではないでしょうか。次に、市内に民間の指定確認検査機関が確認を行い、問題となっている建築会社が建築を行っているアパートがあります。建築の下請を予定していた小さな会社は、「安全な建物か、仕事を引き受けて大丈夫か」と大変心配をしていました。入居者はもちろん、この仕事で生計を立てられるかどうかの小さな会社にまで被害を及ぼすほど深刻な問題となっていることは、行政として黙って見過ごすことはできないと思います。国に対しては、民間検査機関の検査を第三者機関が再度チェックする体制を整備すること、行き過ぎたコスト削減競争を推進する建設業界、ハウスメーカーの体質改善を要求してください。また、今起きている不安解消のために、緊急の対策として入居住民、管理組合などに対する相談窓口を開設し、直ちに安全確認検査を実施すべきと考えますが、いかがですか。次は、市営室内プールの問題についてです。第3回定例会で、室内水泳プールについて、建設常任委員会と総務常任委員会でそれぞれ報告されました。教育委員長にお尋ねしますが、総務常任委員会で教育委員会は「新たな施設を整備することが難しい状況であることから、当分の間、高島小学校温水プールなど既存施設を活用していくことを検討しており、今後、競技団体などとも話し合いながら具体的な対応について詰めてまいりたいと考えている」と報告しています。この委員会に先立つ9月29日に、教育委員会第9回定例会が開かれ、教育部長から非公開の中で総務常任委員会に対する報告があり、全員が了承したということですが、室内水泳プールの管理執行は御承知のように教育委員会の職務権限です。まだ再開発計画が未確定であり、しかも教育委員会として協議もせず廃止の決定もしないうちに、高島プールや民間施設の活用の具体的検討をすることを認めたのは、何に基づいたものなのか、御説明ください。さらに、11月17日教育委員会第11回定例会では、室内水泳プールについて協議されたものの、非公開にされています。地教行法第13条、会議にかかわる文部科学省事務次官通知では、教育委員会は地域住民に対して積極的に情報提供を行い、説明責任を果たすよう述べています。幼児から高齢者まで年間5万人もの利用があり、そのうち高齢者、身障者、小学校の水泳学習などで1万6,000人です。大勢の利用なのに、なぜ非公開にしなければならないのですか。その理由をお尋ねします。以上、お答えください。次に、9月29日の第9回定例会で教育部長は、「小樽駅前再開発事業にかかわる室内水泳プールについて、庁内関係部署により協議を重ねてきたが、室内水泳プールを整備することは大変難しい状況である。また、新設も厳しい」と報告しています。このような教育委員会の態度は、初めからプール廃止を合意していたとしか思われません。室内プールに対して、教育委員会はどのような意見を述べてきたのですか。次に、庁内関係部署により協議を重ねてきたということですが、そこでプール存続のため、どのような努力をしたのか、お答えください。次に、教育委員会の現室内水泳プールに対する考え方が見えません。役割や必要性をどう考えているのですか。しかも、平成12年度から14年度にかけて、約9,105万円をかけて改修した目的は何だったのか、伺います。今、市民から寄せられている存続に関しての意見要望の内容と、それにはどう対応しているのかもお示しください。次に、市長に伺います。市長は11月1日のホームページに、第3ビル再開発の市営プール存続は事業の採算性からいって困難であるとの判断を示し、利用者の皆さんには、高島小学校の温水プールを含めて、民間施設と合わせ利用いただきたいという趣旨を述べていますが、これは教育委員会の職務権限を越えたものではありませんか。室内水泳プールは小樽市が強く望んで国の補助を受け3億円以上の市民の税金が投入され、さらに多額の市民の寄付が集められて建設されたということを聞いております。仮にプールを廃止するとしたら、そのとき夢と希望を持って協力した市民に申し開きできないのではないでしょうか。さらに、「プールの存続を求め続けると再開発事業はとんざする」と述べていますが、これはどういうことか、御説明ください。本音は、この際、民間主導の再開発を理由にプールを廃止し、市財政に貢献したいということではないのでしょうか。ところで、第3ビル再開発基本計画はいつできるのですか。もし、プールが廃止されると、水泳競技大会もできない上、健康保持のために利用している市民の健康、楽しみを奪うことになります。民間は料金が高いから今までのようには行けない。場所がよいので利用しやすい。高島まではとても行けない。何とか残してほしい。このような市民の切実な声にどうこたえるのでしょうか。小樽市が市営室内プールを廃止すると、全道10万人市で唯一この種のプールがなくなってしまいます。市民、利用者の立場で、あらゆる角度から駅前第3ビル再開発事業で設置の可能性を探り、存続に向けて努力をすることを要望します。お答えください。次に、季節労働者の問題について伺います。初めに、建退共加入率の引上げについてです。小樽市の登録業者の建退共制度加入状況は、平成12年度全工種で62.3パーセント、土木・建築一式は88.8パーセントから、16年度は全工種71.4パーセント、土木・建築92.3パーセントと引き上げられてきました。これは市の努力があったからだと伺っていますが、17年度は全工種67.4パーセント、土木・建築90.5パーセントと下がり気味です。心配されるのは、2次以下下請季節労働者が建退共手帳を持っていないという実態があることです。工事発注者として2次以下下請労働者が建退共制度に加入できるよう指導するとともに、市登録業者の加入率を上げるよう努力していただきたいと思います。いかがですか。次に、季節労働者の労働条件についてです。公共事業の賃金は、公共事業労務費積算単価2省協定で決められていますが、5年前に比べ、例えば普通作業員4,000円、とび工3,700円、型枠工5,600円など大幅に単価が下がっています。しかも、受け取る日給は2005年度公共工事労務単価より2,000円から5,000円ほど低くなっています。普通作業員の場合、日給8,000円から9,000円、年間180万円から200万円にしかならず、厳しい生活実態です。これらは全日本建設交運一般労働組合小樽支部の調査によるものですが、市は賃金実態をどのように把握していますか。同じく、建交労が行った調査では、有給休暇をとっている人は一人もいません。私もこの調査に同行いたしました。有休はとらないのですかと聞くと、「有休、そんなものをとると金にならない」と、一日も無駄にできないという切実さです。北海道は3か月以上働いたら、まず3日程度の有給休暇を与えるよう指導しているということですが、現場はそうはなっていません。季節労働者の生活向上、健康を守るため、市も賃金や有休の実態を調査し、改善するよう指導すべきではないでしょうか。同時に、経営者も仕事が減り、労働者の待遇改善をしたくてもできないと悩んでいます。契約管財課発注工事も平成16年度は65件、12年度と比較すると40件、約4割、金額にして7億6,280万円の落ち込みです。市民要望の強い道路や側溝改修、学校、住宅の修繕など、市民生活に根差した公共事業は地元の会社と雇用を守ることになりますから、むしろ拡大すべきです。次に、季節労働者の冬期援護制度拡充・延長についてです。冬期の季節労働者の命綱となっている援護制度は、延長を求める声に押され、平成16年から3年間は延長されたものの、給付金額は大幅減額、65歳以上は技能講習会から排除されてしまい、中には無年金の人もいて苦しい生活を余儀なくされています。議会では、第3回定例会で全会一致で、国の財政支援を含めた制度の存続・延長を求める意見書を採択しました。2年後制度が打ち切られると、労働者の生活は一層厳しくなると同時に、市経済に及ぼす影響も大きいと思いますが、これをどのようにお考えでしょうか。市として冬期援護制度の拡充・延長を国に強く要望していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。以上、再質問を留保して、終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

新谷議員の御質問にお答えいたします。初めに、耐震強度偽造問題に関して何点か御質問がございました。初めに、本市と民間の指定確認検査機関の確認申請の件数でありますけれども、平成14年度は小樽市が738件、民間は1件、平成15年度は小樽市が736件、民間6件、平成16年度は小樽市が692件、民間は22件、平成17年度は12月2日現在で小樽市が504件、民間は66件となっております。次に、小樽市を業務区域とする指定確認検査機関は、財団法人日本建築センター、日本ERI株式会社、ハウスプラス住宅保証株式会社、ユーイック株式会社都市居住評価センター、ビューローベリタスジャパン株式会社、株式会社国際確認検査センター、株式会社東日本住宅評価センター、日本建築検査協会株式会社、財団法人北海道建築指導センター、株式会社札幌工業検査の10社であります。このうち、平成14年度から17年12月2日までに小樽市における民間が扱った申請件数は、日本ERI株式会社が共同住宅、工場、店舗、寄宿舎など92件、株式会社札幌工業検査が共同住宅や戸建て住宅など3件となっております。また、申請から確認まで要した日数で、小樽市が行った場合と民間が行った場合の比較でありますけれども、平成14年度から17年11月末までの平均日数は、共同住宅、工場、店舗、寄宿舎などでは小樽市が16日、民間は22日、戸建て住宅などは小樽市が9日、民間10日、エレベーター及び工作物などは本市が9日、民間は2日となっております。次に、北海道が小樽市に対して文書で行った調査内容でありますけれども、北海道では国の緊急点検調書に基づいて、建築確認における構造計算書の審査項目として、国土交通大臣の認定書及び性能評価書の有無など9項目、また、審査体制については、審査マニュアルの整備の有無など3項目について回答を求めたものであります。次に、小樽市で日本ERI株式会社が確認した物件に対する安全確認でありますけれども、国土交通省では、同社は国で指定した民間の指定確認検査機関であることから、国が当該機関に対し適正に確認業務が行われていたかどうか、立入検査を行うこととしております。市といたしましては、今後、国なり北海道の指導があった場合には、適切に対処してまいりたいと考えております。次に、本市における確認申請の審査体制でありますけれども、建築確認における構造計算書の審査内容は、構造解析に使用されたコンピュータソフトの利用者証明書の有無や入力数値を確認し、出力結果と構造図面との照合などを行うこととされており、独自にコンピュータでの再計算をする業務はありません。このため、構造計算書審査のための建築主事の増員の必要はないものと考えております。次に、国に対して民間確認検査機関が行った検査などを第三者機関が再度チェックする体制の整備でありますけれども、国土交通省は「緊急建築確認事務点検本部」を設置し、民間確認検査機関への立入り調査等を実施することや、建築基準法の罰則強化及び建築士法の改正等の防止策の検討を行うと聞いております。また、コスト削減につきましては、建物の安全及び機能が確保される中での企業努力によりコスト削減が図られるものと認識しております。次に、住民不安解消の相談窓口の開設及び安全確認検査についてでありますけれども、従前より建築指導課窓口で建物の全般について相談を受けております。窓口では平成13年施行の「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」で、構造計算書を含む設計図書をマンション管理組合に渡すことが義務づけられたことを説明するなど不安解消に努めるともに、民間相談機関を紹介しております。また、昨日、北海道建築士会小樽支部と北海道建築設計事務所協会小樽支部が共同で相談窓口を開設したところであります。次に、室内水泳プールの問題ですけれども、初めに関係部署はプールの存続のためにどう努力したかということでありますけれども、旧国際ホテルの所有者である小山グランドパレスホテルから、その権利を取得し、再開発に協力したい旨申し出た企業があったことを受けまして、庁内関係部長会議を開催して、本市の権利床である室内水泳プールについての協議を行い、プールも再開発事業に組み入れてもらうことを申し合わせました。その後、7月25日に設立されました準備会が事業計画の策定を依頼したまちづくり支援団体NPO法人に対して、プールの存続について要請を行ってきたところであります。次に、11月1日の私のメッセージでありますけれども、この事業は民間による再開発事業であり、準備会から事業の採算性などによりプールのない計画案が示されたことから、存続は大変厳しい状況であるという認識を述べたものでありまして、教育委員会の職務権限を越えたものとは思っておりません。次に、室内水泳プールに対する市民の思いでありますけれども、これまでも市民の多くの方に利用されたプールであり、存続の思いにつきましては理解をしているところであります。一方、市民や商業関係団体からも、再開発に向けて強い要望があります。市といたしましては、この再開発事業は中心市街地の活性化に向け、商業・サービス機能の集積やまちなか居住の導入を図ることのできる核的な事業であり、事業を成立させる必要があるものと考えております。次に、プール存続を主張したときの再開発事業への影響でありますけれども、現在、再開発準備会では用途・規模など権利者の合意形成を前提とし、採算性の面などからプールを導入しない形での事業計画で検討が進められております。今後さらに市がプールの導入を求め続けることは、事業協力者の撤退などが懸念され、事業自体が成立しなくなる可能性が出てくることをお示ししたものであります。次に、民間の再開発事業を理由にプールを廃止するという御指摘でございますが、小樽駅前の顔であります小樽駅前第3ビルの旧国際ホテルが閉鎖になってから3年余りが経過し、関係者の皆さんのこれまでの努力により、いよいよ再開発事業としてスタートしようとしております。市といたしましても、この再開発事業はぜひ実現させなければならない事業と考えておりますし、財政問題とは全く関係ございません。次に、基本計画の策定時期でありますが、準備会では、今年度末までに基本計画を策定する予定となっております。また、改めて市営プールの存続をということがございましたけれども、先ほどお答えしたとおり、この事業計画へのプールの導入は大変難しい状況であると考えております。次に、季節労働者についての御質問でございますが、まず建設業退職金共済制度、いわゆる建退共でありますが、市が発注する工事につきましては、2次以下の下請に至るケースはほとんどありませんが、建退共手帳の交付に関しては、毎年実施しています市の発注工事の現地調査において、下請を含めた労働者に、交付の有無について直接聞き取り調査を行っており、その結果はおおむね良好であります。また、元請業者に対しては、手帳の確実な交付や証紙のちょう付の履行、さらには未加入下請業者に対する加入の奨励など、制度の積極的な活用について現地で指導しているほか、契約時には文書で指導しているところであります。次に、市登録業者の加入率の向上でありますが、これまでもさきに述べた現地での指導や文書による指導のほか、加入手続についてフロー図を使ってわかりやすく説明した文書の配布や、建退共事業本部が毎年10月に実施する加入促進強化月間における広報活動への協力など、積極的に取り組んできたところであります。今後とも公共工事における建設労働者の福祉増進が図られるよう、指導してまいりたいと考えております。次に、季節労働者の労働実態でありますけれども、市では毎年9月末に市内企業約600社を対象に労働実態調査を実施しております。この調査では従業員を正規従業員、契約社員、パート、アルバイトの雇用形態別に分類しており、季節労働者の賃金や有給休暇などの状況については、把握しておりませんが、労働団体等が調査した状況については承知いたしております。また、季節労働者等の労働条件が遵守されているかどうかについての指導権限は、労働基準監督署にありますけれども、市の発注工事につきましては、工事契約締結時に季節労働者を含めて適正な賃金が支払われるよう配慮すること、有給休暇を適切に付与することなどについて文書で要請をしており、建設業に従事する労働者の労働条件や労働環境の改善に努めているところであります。次に、冬期雇用援護制度でありますけれども、まず制度が廃止になった場合の影響でありますけれども、本制度に基づき小樽管内の事業主や季節労働者に支給された給付金額は、平成15年度約2億2,700万円、平成16年度約1億2,400万円となっており、地元での消費ということを考えますと、地域経済への一定の影響があるものと思います。また、本制度につきましては、積雪寒冷という北海道特有の気象条件によって冬期の失業を余儀なくされる季節労働者の生活安定に長年の間大きく貢献し、さらには季節労働者の通年雇用化に効果を上げてきたものであります。市といたしましては、今後とも本制度が存続するよう、北海道や北海道市長会などを通じて要請をしてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育委員会委員長 高木正一

それでは、新谷議員の質問にお答えいたします。初めに、第3回定例会総務常任委員会での教育委員会からの報告についてでありますが、報告の趣旨は小樽駅前第3ビル周辺地区再開発準備会発足後の検討経過の内容と、今後、教育委員会としての対応が必要になってくるであろうとの観点から、教育委員会事務局としての考え方について説明したものであります。なお、9月29日開催の教育委員会第9回定例会におきましては、これらのことを本定例会総務常任委員会に報告することを了承したものであります。今後、準備会として再開発事業計画が確定し、計画が示された段階で、正式に教育委員会での協議を行うことになるものと考えております。次に、教育委員会第11回定例会において、室内水泳プールについての協議を非公開としたことについてでありますが、再開発準備会としての事業計画が確定し、その計画を受けて教育委員会としての方針を決定するまでは意思形成過程であるため、非公開としたものであります。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

新谷議員の御質問にお答えいたします。まず、庁内関係部による協議の中での教育委員会の意見についてでありますが、教育委員会事務局としては、室内水泳プールのこれまでの利用状況や経過などを踏まえて、存続を要望してまいりました。次に、室内水泳プールの必要性や役割についてでありますが、水泳は年齢や性別を問わず手軽に行うことができる運動として、また水の事故から身を守る上からも必要であり、最近では肥満予防やリハビリという医学的立場からも奨励されるスポーツであります。こうしたことから、年間を通じて継続して実施することが望ましく、室内温水プールの整備は必要なものと認識しております。また、室内プールは市民の健康増進に寄与するとともに、水泳の普及や青少年の健全育成の場としての役割も担っているものと考えております。次に、平成12年度から14年度に行った改修の目的についてでありますが、平成11年度に築後22年を経過したプール水槽及び配管の腐食度調査を実施したところ、配管の改修、機器類の取替えや水槽の塗装など、早期の改善が必要と診断されましたことから、漏水事故の防止と耐用年数の延長を図るため、3か年計画で改修を行ったものでございます。最後に、市民からの存続に関しての意見や要望の内容とその対応についてでありますが、広報おたる12月号にも掲載されていますように、存続につきましては、賛否両論の意見・要望も寄せられておりますが、教育委員会といたしましては、公表されている内容は再開発準備会が検討を進めている内容であること、準備会は民間主体の再開発事業であり、採算性を検討した結果、存続は極めて困難であると判断していること、そして今後、再開発事業計画が確定し、プールを廃止せざるを得ない場合には、具体的な対応を示していくことなどについて、現状を説明している段階にあります。(「意思形成過程は秘密会にするというのは答弁になっていないからね。答弁していないと同じだよ。」と呼ぶ者あり)(「条例に基づいてやってくれや」と呼ぶ者あり)(「暗黒世界だよ」と呼ぶ者あり)(「議長、20番」と呼ぶ者あり)

質問 20番 新谷とし

まず、耐震偽造問題で伺います。北海道の調査なのですけれども、書面でのやり方を調査したということで、書面に書いているものだけですね。これではこれまでの物件の安全が本当に確認されたのかどうかということはわかりません。このやり方というのは、北海道が行ったものであるけれども、不確実なものではないかなと思います。それから、体制についてなのですけれども、これまでの皆さんの質問からもわかりましたけれども、大きな建物は民間に確認検査が行っております。それで、小樽市にはあまり最近来ていないのかもしれませんが、構造計算、これをやる場合にかなりの時間がかかるということを聞いています。さっきはそのそういうものは必要ないということで、人数も必要がないということでしたけれども、しかし、人数が減ったというのは、民間に確認検査が行ったせいで減らしたのではないのかなというふうに思います。今、自治体でも、調査でも検査でも間違いが見抜けなかったという報道もありますけれども、実際にそのマンションに住んでいる住民の不安は大きく、市の窓口に相談に来たという報告もありますし、私自身も相談を受けているということもあります。ですから、やはりここはさっき相談窓口は北海道建築設計事務所協会と、それから北海道建築士会、両方とも小樽支部ですが、ここの両者で行っていくということで、建築指導課の窓口でも受け付けているとは言いますけれども、先ほどの答弁を聞きましたら、建築設計事務所協会、こちらの方の窓口を紹介するということを言っていましたけれども、それでは行政としての責任が果たせるのかなというふうに思います。だから、人数の点で本当に足りるのかどうなのか、その辺をもっと人数を充実して、市民の心配・不安、そういうものに答えていくべきだと思います。それから、次はプールの問題で教育委員会にお聞きします。10月19日決算特別委員会で、古沢委員が総務常任委員会に報告するに当たってどういう手順を踏んだのかと質問しましたら、教育委員会、まず事務局としては本市のまちなかの活性化を図らなければならない大きな重要な事業であるという認識を持つ中で、用途が徐々に示され、スペース的には難しい状況にあるという話がずいぶんあったと。そして新たな再開発事業の取組状況を委員の皆さんとお話をした経緯があると。プールの対応については、これから検討に入らなければならないと思う。そして、具体的に今後、詰めていく必要があるから、総務常任委員会で報告したという趣旨の発言をしております。プールについて教育委員会として正式協議したのは11月17日です。それまでは1回か3回かわかりませんけれども、また以前のような小学校適正配置のときのようなお茶懇で話したものを、なぜ総務常任委員会で報告できたのか、この辺が非常におかしいと思うのです。ですから、ここの9月29日の報告は成り立たないものではないかなと思います。それから、教育委員長にお伺いしますが、教育委員の皆さんは個々の政策執行において、大きな偏りや問題がないかを大局的にチェックする役割があり、そのために地域住民全体の代表という性格を有し、中立・公正で大局的判断をしなければなりません。その立場で、年間5万人の利用があるというプールの役割、今るる説明されましたけれども、そういう役割をしっかりと認識していると思うのですけれども、そういう点で非公開にしないで、秘密会にしないで、堂々と公開で審議していただきたいと思います。これまでの経過を見る限り、市長部局の政策、教育委員会事務局の説明を追認しているようにしか思えません。そうはなっていないでしょうか。教育委員会は市長部局から独立した機関ですから、プールの問題を堂々と非公開にせず審議していただきたい、そうすべきだと思いますが、いかがでしょうか。それから、市長の答弁の中でちょっとわからない点がありましたが、まずホームページ、これまで民間のNPOがつくったものだと。その図面制作者が勝手にプールのない図面をつくったかのように聞こえましたが、そうではないでしょうか。普通は個人の家の図面を書くときには、建て主にまず聞きますよね。それで、7月25日の準備会までにプールの廃止を決めていたのではないかなというふうに思います。なぜかといいますと、7月25日の次に、庁内部署会議を開いたのは、それから2か月も開かれていないわけです。その間に8月に計画案、図面ができておりますが、それ自体がもう不自然でならないのです。それであれば、もっと庁内部署会議というのが開かれて決めるべきなのに、もう7月25日の間もなく図ができていたということ自体がおかしいのではないでしょうか。それから、市街地の活性化ということをおっしゃいますが、活性化というならこの年間5万人の利用者、大変な活性化になっているのではないですか。5万人の利用者、これが駅前に来て、5万人だけではないのですよ。それに例えば少年少女の子供たちの水泳教室に親たちがついてきます。それで待っている間買物をしたりということで、年間5万人だけではないのです。そして、買物をするということで、この人数こそやはり活性化につながっているのではないかなというふうに思うのです。小樽市はプールの床を権利として持っているわけですから、民間がやるとなれば採算がとれないからやめるというふうになるかもしれませんが、このプールというのは採算をとるものではないと思うのです。ですから、権利を持っている以上、お金はかかるかもしれませんが、ぜひ存続をするように改めて要望いたします。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

耐震偽造の問題は、建設部長から答えさせますけれども、プールの問題ですけれども、初めに、我々はプールを要らないと言っているわけではないのです。5万人の利用もありますから、ぜひ必要だということは認識しているのですけれども、先ほども申し上げましたけれども、駅前のあそこをどう再開発するかという、そこで今これをどうしてもプールを計画の中に押し込んでくれという要請をしても、たぶんディベロッパーは採算性の問題からいって引き上げると思うのです。そこが、我々も一番悩むところでございまして、次から次と新しいディベロッパーが出てくればいいですけれども、そんな状況ではありませんので、やむを得ずこれはまだ最終図面が来ておりませんけれども、今の状況の中ではそういうプールを取り込めないという状況なものですから、ある意味やむを得ないなというふうに思っています。それから、図面を見た上で図面の中にプールを取り込んでなかったものですから、それは確認したのが9月の末だと思いますけれども、7月の段階ではまだプールを今後要請していこうという話合いをしていましたから、最終的に9月の末ぐらいのときに協議の中で、これは現在の国際ホテルの敷地だけでは足りなくて、買い増しをした中で再開発事業をしようという、そういう中で計画ができていますから、その中でどうしてもプールを押し込めると、そういうことにはならないのだろうというふうに我々は思っておりますので、御理解を願いたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 建設部長 嶋田和男(建設部長は2009年3月まで)

新谷議員の再質問にお答えをします。私の方から耐震の関係で2点ほどだと思います。まず1点目、こういった問題に関して、北海道が民間の機関又は市役所なりの調査する部分については不足ではないかというお話でございます。北海道は国、国土交通省の方から指示を受けて、9項目について検査機関がどういうような体制でそれをやっているのかという調査をするということで、今回、照会がございました。報道によりますと、今、国ではそういった9項目以外に、もっと立ち入った検査をすべきという話になっているようで、まもなくその立入検査をするということで考えています。それによって構造計算の安全性なり、今の問題についても全体がはっきりするというふうに考えてございます。2点目、建築指導課の体制でございますが、小樽市では今この業務に携わっているのは3名の建築主事資格者がおりまして、そのうち2名がたまたま建築主事として任命されているということでございまして、実際には3名のスタッフがかかわってございます。そういった中で、増員というお話でございますけれども、特定行政庁の構造検査のチェックというのは、国が認定している106種類の構造計算ソフトに対して、それを使われているかどうかというのが一つ確認されます。そのときに、当然この計算書の入り口でどういった建物で、どういった階層で、どういった重さがあって、外力、要するに外から力がどんなに入るのかというのをまずインプットします。その中で当然プログラムに沿って計算がされます。これはとても解析なんてできるものではありません。その結果として鉄筋が何ぼ、コンクリートの厚さが何ぼと出ます。ですから、その出た数値を構造図、要するに図面に間違いなく鉄筋が何本入っているのかという部分のチェックでございますので、当然、構造計算書を全部計算するようなことになりませんので、今の体制の中で十分だと思っています。しかし、今、国ではそういった確認のシステムそのものを変えようというふうに検討したというふうに報道されていますので、その結果によっては、今、議員の御指摘の部分もないとは言えないと思いますが、現在はそういったことにはならないというふうに理解をしています。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

新谷議員の再質問にお答えいたします。1点目についてでありますが、準備会の事業計画が進める中、プールの存続が難しい状況と庁内関係会議で報告されたことを受けまして、教育委員会に私どもは報告したところでございます。それから、二つ目、教育委員会が中立であるというような話もございましたが、2回ほど教育委員会に、これにかかわりまして報告したり、それぞれの思いだとかを語ってもらったのですが、私もお話しさせてもらいましたが、残りの4人の委員もそれぞれのお立場からいろいろと話題を提供してくれました。この中で、厳しい状況につきましては、それぞれの委員もかなり御理解は示しましたが、プール存続うんぬんということについての御意見もあったかに記憶してございます。三つ目についてでございますが、現在、駅前再開発準備会において事業計画が進められている段階でございまして、教育委員会といたしまして、現時点においては意思形成過程であることから非公開としているものでございます。(「議長、20番」と呼ぶ者あり)

再々質問 20番 新谷とし

再々質問します。まず、市長の方にですけれども、7月25日の準備会が立ち上がって9月末の協議の中で廃止を決めたみたいな、それでいいのですよね。そういうふうにおっしゃっていましたよね。でも、8月にその計画案ができているのですよ、図面。おかしいのではないですか。やはりそれは全くプールの問題は、事業主体が民間でやるということですから、どこかわかりませんけれども、大和ハウスですか、そこがやるとなったら、もう損するからやめるというふうになるかもしれませんけれども、プールの役割、それから権利床を持っているわけですから、2億幾らであの当時購入しましたよね。その権利を持っていますよね、今もっと安いかもしれませんが。ですから、そういうことで市がやるとなったら違うのではないですか。そういうことで相談してみたのですか。その2点。それから、さっきちょっと教育委員会に聞くのを忘れましたが、小樽市の広報で賛否両論が載っていると言いました。よくよく調べたら、市長への手紙、両論と言うから公平に、例えば2通対2通とか、そういうふうなのかと思いましたけれども、違いますよ。これは残してほしいという意見や要望が圧倒的で、お金がかかるからやめた方がいいとかというのは一つしかありませんでした。この辺をちゃんと、それこそ公正に考えていただきたいと思うのです。それから、秘密会のことを、今、教育長が答えましたけれども、私は教育委員長にお伺いをしたのです。教育委員長、教育委員の皆さんは先ほど言いましたけれども、やはり事務方とは違った役割があるわけです。市民の皆さんの立場をよく考えて発言するやはり義務があると思います。そういう点で、意思過程だ意思過程だと言うけれども、そうなったら何もすべて秘密会で推移してしまって、教育委員会とは一体何かということになりませんか。今の推移をずっと見ていますと、独立した機関というよりも、市長部局に追認した立場でしかないように思うのです。ですから、総務常任委員会で報告した内容と建設常任委員会での報告の内容を比べてみますと、総務常任委員会の方、要するに教育委員会の方が一歩進んだ報告をしているわけです。建設常任委員会ではプールの絵はなかった。けれども、教育委員会はもっと進んで、利用団体とこれから交渉を、話していかなければならないというふうに言っているわけですよね。だから、その点では本当に独立した機関としてこの問題をきちんと考えてもらいたいのと、それから報告に関してなのですけれども、お茶懇程度のもので何でも報告報告となったら、これはやはり会議規則とか、そういうものを無視して行っているわけですから、それの内々で話したことを報告とするのは全くおかしいと思うのです。違いますか。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

プールの問題ですけれども、所有者の変更があって、ずっといろいろな経過があって、最終的にはエストラストというところが取得をするという、たしか6月ぐらいにそういう話があって、それ以前からいろいろ今後のあそこの再開発といいますか、どうするかという議論は庁内でしてきました。そんな中で、これはプールが必要だということについては、皆さん教育委員会も含めて意見は一致していたわけですから。それで7月25日に準備会が設立されましたので、その正式の場で市としてはプールの存続を求めますよと、そういう意見を申し上げてきたと、そういうことでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

再々質問にお答えいたします。新谷議員からお茶懇という言葉がございましたが、今、私たち教育委員会におきましては、お茶懇とか、そういう用語は一切使っていません。あくまでも教育委員会の報告という内容で扱わせていただきまして、その中で、私以外の、私もお話ししましたが、4人の委員からいろいろとお考えを聞いたところでございます。次に、12月に掲載されている広報おたるについてでございますが、広報おたるも一つの集約する、意見をいただく場でもございますが、そのほかにインターネットとか、いろいろな集まりでいろいろな方からいろいろな意見をいただいていますので、それも含めまして今回のときにはたまたま広報おたるということでお話しさせていただいたところでございます。(「広報おたると言ったから」と呼ぶ者あり)

出典:小樽市議会 平成17年第4回定例会 2005年12月13日 議事録 PDF(118ページ) 間違いを知らせる