小樽市議会 平成16年第3回定例会 2004年9月15日
(1)平和の取組について/(2)医療費助成制度の見直しに関して/(3)北海道特定疾患医療費助成制度見直しに関して/(4)障害者支援費制度に関して/(5)次世代育成支援について
2004年9月15日、小樽市議会の一般質問で、菊地葉子議員が「平和の取組について」「医療費助成制度の見直しに関して」「北海道特定疾患医療費助成制度見直しに関して」「障害者支援費制度に関して」「次世代育成支援について」について質問し、市長 山田勝麿、福祉部長 山岸康治が答弁しました。
- 質問者
- 菊地葉子 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、福祉部長 山岸康治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 菊地葉子
第3回定例会に当たり一般質問をいたします。初めに、平和の取組についてお伺いします。来年は広島、長崎に原爆が投下されてから60年を迎えます。核兵器廃絶は人類の熱望であるにもかかわらず、21世紀を迎えた今も、その目的を果たすには至っていません。今年も広島、長崎において、原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式あるいは原水爆禁止世界大会など、原爆による犠牲者のみたまを慰め、平和への誓いを刻む取組が開催されました。秋葉広島市長は、平和祈念式での平和宣言の中で、2004年8月6日から平成 16年第 3回 定例会 本 会議 録2005年8月9日までを 核兵器のない世界をつくるための記憶と行動の1年 にすることを宣言し 核廃絶、「 」 、に向けての並々ならない決意を内外に表明しました。世界109か国、611地域からなる平和市長会議では、昨年4月にジュネーブで開催されたNPT再検討会議準備委員会で、非核宣言都市の市長あてに、2005年5月にニューヨークにおいて行われる核兵器不拡散条約再検討会議に参加するよう呼びかけています。道内では先駆けて核兵器廃絶平和都市宣言を行い、平和に向けた取組をしてきた自治体として、小樽市も積極的にこの提案にこたえ、再検討会議に参加すべきと考えますが、いかがでしょうか。被爆60年に向けて、核兵器廃絶平和宣言都市として、平和祈念行事等も積極的に計画・実施すべきと考えます。ご検討ください。医療費助成制度見直しに関して、お聞きします。北海道単独医療費助成制度の見直しに沿って、小樽市では、この8月1日から、市老制度が廃止になりました。制度の打切りによる医療相談のケースは、どの程度あったのでしょうか。内容、件数でお知らせください。道老の規定では、同一敷地内に子が居住している場合、該当になりません。この場合、同じマンションの違う階に子が居住していたら該当外という規定については、市長としても改善を要求していくべきだと思います。見解をお聞かせください。さきの医療費助成制度の見直しに当たっては、あらかじめ関係諸団体の見解は聞かれたのでしょうか。小樽市医師会には相談されたのでしょうか。医師会の見解はどのようなものであったのでしょうか、お伺いします。北海道は、8月に発表した道の財政建て直しプラン(案)の中で、道単独の特定疾患医療費の見直しを打ち出し、道特定疾患対策協議会が、北海道における今後の難病対策の在り方について、検討報告書で、七つの道単独の難病医療費助成について廃止・見直しを示したことで、今、この問題がクローズアップされています。北海道のこの30年間の難病問題に対する取組は、全国初の難病集団無料検診、難病センターの建設、道独自の医療費無料化を行うなど、全国のモデルともなるべきすぐれた事業だと考えますが、市長はどのように認識されていますでしょうか。このすぐれた制度が、今、崩されようとしています。患者たちから不安の声が上がっています。廃止・見直しの対象とされる難病患者は、小樽市では何名になりますか。8月7日、8日には、当地小樽市において、第31回難病患者・障害者と家族の全道集会が開かれました。難病連の支部のない小樽市で、多くのボランティアの方々が集会を支えていました。大会の基調報告でも、助成が廃止・見直しされたら、医療費の負担増が受診の抑制につながること、早期発見・早期治療ができなくなるおそれがあることを指摘しています。継続的な治療、検査を必要とする疾患を抱える人たちが安心して医療にかかれる道が閉ざされることのないよう、道に対して特定疾患事業の廃止・見直しは行わないよう強力に要請すべきと考えます。市長のお考えをお示しください。次に、障害者支援費制度についてお尋ねします。介護保険法施行後5年の見直しに向けた社会保障審議会介護保険部会の報告書が発表されています。検討過程で浮上してきたのが、介護保険の被保険者の範囲を現行の40歳以上から20歳以上に拡大した上で、若年障害者も介護保険の適用対象者にしようとする介護保険制度と支援費制度との統合案です。統合案については結論を持ち越しにしたようですが、支援費制度が開始されてまだ1年数か月です。統合案には、関係者から不安の声が上がっています。統合に当たっての問題点について、どのように認識されておられるでしょうか。また、この制度の統合案についての市長の見解をお伺いします。次世代育成支援についてお尋ねします。平成 16年第 3回 定例会 本 会議 録小樽市行動計画策定については、市民協議会がこれまでに3回開かれ、先般、私も傍聴させていただきました。委員の皆さんの熱心な討議に敬服しています。今回の行動計画が、単に少子化対策にとどまらない次世代育成という位置づけであることを重視すべきです。次世代育成フォーラム、意見を聞く会の開催などを計画し、全市民的に検討する計画も必要ではないでしょうか。行動計画策定に向けては、基本的事項、内容に関する事項、それぞれに政府指針が出されています。市民協議会の中でも、この指針に基づいての率直な意見が出されていたところです。行動計画策定に関する基本的事項8項目を重視するならば、市民協議会には、福祉部だけではなく、関連部署の職員も列席して、率直な意見に耳を傾けるべきではないでしょうか。市長の見解をお伺いします。絵にかいたもちであってはならないという意見も出されていました。行動計画に盛り込まれた事業を計画、 。 、的に実施できるよう 予算措置は当然行われなくてはなりません 昨年7月8日の参議院厚生労働委員会で、「 」 。雇用均等・児童家庭局長が 厚生労働省としても必要な予算の確保に努めていきたい と答弁していますこの答弁に沿った予算措置はどのように実施されていますか、わかる範囲でお答えください。次世代育成支援は国を挙げての政策です。地方自治体だけに財政負担とならないよう、市としては、予算措置に対しても強力に国に要望していくべきだと考えます。再質問を留保して終わります (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
菊地議員のご質問にお答えいたします。初めに、平和の取組についてでありますけれども、まず核兵器不拡散条約再検討会議に小樽市も参加すべ、 、 、きとのことでありますけれども この会議は条約の運用を検討するため 5年ごとに開催されておりまして日本政府も、平和国家として核兵器のない安全な世界を目指し、非核三原則を堅持する立場でこの会議に出席するものと考えておりますので、市として参加することは考えておりません。次に、来年度の被爆60周年に向けて平和祈念事業を実施すべきとのことでありますけれども、小樽市はご承知のとおり、昭和57年6月28日、議会において、核兵器廃絶平和都市宣言を決議し、以来平和に対する認識・思想の普及を図るため、さまざまな平和事業を実施しており、今年も8月7日に映画上映会を開催しております。来年度は被爆60周年として、命の尊さ、平和であることの大切さを次の世代に引き継いでいくことが大切であることから、60周年の平和事業について検討してまいりたいと考えております。次に、医療費助成制度の見直しの関係ですけれども、初めに市老の廃止に伴う相談でありますが、44件の相談があり、そのうち別居の子の所得が資格要件の所得基準を下回っているなどで、道老の適用となったケースが31件、また、別居の子の所得が基準を上回っている場合や、同一敷地内のマンションなどに住んでいるため、道老の適用にならなかったケースが13件となっております。次に、道老の適用条件緩和でありますが、別居かどうかの判断の基準は実際のケースではいろいろありまして、非常に難しいことから、現状では道が示した基準でやむをえないものと考えておりますが、具体的な事例で公平性に欠ける面があれば、道に対しても改善を要請してまいりたいと考えております。次に、関係者の意見でありますけれども、当市の財政状況が厳しいことから、市が上乗せして制度を継続平成 16年第 3回 定例会 本 会議 録することが困難なため、市の上乗せ制度に対する意見は特に関係者から伺っておりませんが、小樽市医師会につきましては、従来から制度改正に伴って説明や意見交換をしており、今回の北海道の改正とあわせて説明をしております。医師会からは、受給者へじゅうぶん周知を図り、医療機関の窓口で混乱のないようにしていただきたいとの要望は受けております。次に、北海道特定疾患医療費助成制度の見直しの関係でありますが、最初に道の難病対策に対する認識ということでありますけれども、道単独事業は国の事業に上乗せする形で、原因が不明で、治療法の確立していない難病を対象に、特定疾患治療研究事業の当初からの目的である原因の解明や、治療法の開発といった難治性疾患の克服研究に一定の役割を果たすと同時に、医療費負担の軽減という福祉的な側面もあったもの。 、 、 、 、と承知しております 一方 事業発足から30年を経過し 医療技術の進歩に伴い 原因が解明されたものや治療方法が確立されたものもあると考えられることから、専門医で構成する北海道特定疾患対策協議会に検討を依頼し、本年6月に報告書が提出されたものと伺っております。次に、廃止・見直しが検討されている小樽市内の対象患者数でありますけれども、3月末現在で難治性肝炎が592名 橋本病が268名 下垂体機能障害25名 ステロイドホルモン産生異常症が7名の合計892名となっ、 、 、ております。次に、北海道に対する要請でありますけれども、協議会の検討報告書の中にも、特定疾患治療研究事業の安定的な運営を図るための見直しが必要であるとされており、助成制度の見直しについては、道難病連や道医師会等関係団体の意見を反映した上で実施するとのことでありますので、私から見直しを行わないよう要請する考えはありません。次に、介護保険と支援費制度の統合問題でありますけれども、現在、国の社会保障審議会の介護保険部会や障害者部会において協議されているところであります。統合について積極的な考え方といたしましては、介護を必要とする人は、年齢や原因、障害種別等を問わず、公平に介護サービスを利用できるようにすべきであること、財源不足が深刻化している障害者支援費制度などの安定化につながることなどであります。一方、統合に慎重な考えとして、高齢者サービスと障害者サービスを同じ保険システムとしてなじむのかどうか、若年者や企業に新たな負担が課せられるのではないか、障害者のサービス水準が低下するのではないかといったことが言われております。したがいまして、統合について、介護保険部会としては両論併記とし、統合の前提となる被保険者の範囲の見直しについて、今後も議論を重ねていくこととしており、国におきま、 、 。しては 審議会の答申を踏まえて 12月上旬をめどに改正法案の内容を固める方針であると聞いておりますこのことにつきましては、障害者関係8団体からもさまざまな意見が出されているところでありますが、市といたしましては、支援費制度がスタートして2年目ということもありますし、統合案の具体像が見えてこない中では、慎重に考えざるをえないと考えております。いずれにいたしましても、高齢者や障害者が安心して適正な福祉サービスを受けられるようなしくみづくりが構築されるよう、期待いたしております。次に、次世代育成支援でありますけれども、初めにフォーラム等の開催でありますが、市では行動計画に子育て世代の声を反映させるため、ニーズ調査を行い、また、市民協議会を設置して、これまで3回の会議を開催してまいりました。現在、計画素案の策定作業に入ったところであり、市独自のフォーラム等の開催は日程的に難しいと考えておりますが、後志支庁が主催する子育て支援セミナーを、11月上旬に小樽市で開催する予定となっており、市といたしましても広く参加を呼びかけ、参加者のご意見は計画策定の参考にしてまいりたいと考えております。平成 16年第 3回 定例会 本 会議 録次に、市民協議会への職員の参加でありますけれども、これまでの会議では、委員の方々から自由にご意見やご要望を出していただく形で進めてまいりました。次回の協議会では、これまでの意見を盛り込んだ計画素案を議論いただく予定としておりますので、計画内容にかかわる福祉部、教育委員会、保健所の職員の出席を考えております。次に、国の予算措置でありますけれども、少子化対策は、国としても重要課題として取り上げており、子育て支援事業や特別保育事業など、さまざまな補助事業が示されております。市といたしましては、市民ニーズを踏まえ、国等の補助メニュー活用を念頭に置きながら、計画策定を進めてまいりたいと考えておりま。 、 、 。す また 全国市長会としても 子育て支援施策の確実な財源確保について要請しているところであります( 議長、8番」と呼ぶ者あり)「
再質問 8番 菊地葉子
何点か再質問させていただきます。最初に、平和の問題ですが、来年の核不拡散条約再検討会議に市としては参加するつもりはないとのお答えでした。先ほどの我が党の古沢議員の質問にもありましたように、遠征攻撃群の編成強化で小樽港が核の港にされる危険性について問いただしましたが、そのような情勢の中ですので、ぜひこの核廃絶に向けた国際的な取組について、各自治体それから一人一人の国民がどのようなことをやっていかなければならないのか、そういう体現をするためにも、小樽市としての参加を考えていただきたいと思います。もう一度ご検討いただきたいと思います。それと、今年の1月に平和市長会議が開催されていますが、その核兵器廃絶のための緊急行動として、市長それからNGOあるいは市民として、それぞれできることを項目を挙げて行動に移すことを呼びかけています。市長の呼びかけとしては、検討会議への参加、あるいは記念イベントの開催もその一つなのですが、イベントの開催に当たってということで、地元のNGOや平和グループと協力してイベントを開催するということも呼びかけています。先ほどの市長のご答弁にもありましたが、これまでも小樽市としてはさまざまな取組を行ってきていますし、市民グループ等の平和の取組に対しては、小樽市としてもさまざまな形で協力をされてきていますが、ぜひ来年の被爆60年の年に向けては、地元のNGOや平和グループがイベントを開催しようとするときには、予算措置も含めた積極的な協力を検討していただきたいと思いますし、その予算編成に向けて措置をするよう要望します。それから、医療費の問題です。医師会等の意見を聞いたというお答えでしたが、そういうような意見というものは、口頭でのやりとりではなくて、ペーパーによってのきちんとした回答がされるのではないかなと思います。そういうものがありましたら、ぜひ、後ほどでけっこうですので、見せていただきたいと思います。それから、関係諸団体の意見を聞くということに関してなのですが、医療給付事業の見直しの際も、直接影響を受ける患者団体など、当事者の意見を聞くのは、方針が決まった後、当事者不在のやり方だと、これは道議会の中でもそのようなやりとりがあります。それで、今度、道の財政プランの中で出ています難病の医療費助成の見直しにもかかわってきますから、お聞きしますけれども、市町村の意見というものは今度の場合は聞かれるのでしょうか。そのことについて再度聞きたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
最初に、NPTの再検討会議、先ほどお答えしたとおり、参加することは考えていません。それから、イベントの開催の関係で、市民グループの活動にも支援せよと、予算措置してくれというお話ですけれども、要望として聞いておきます。それから、医師会の回答、これは福祉部長からお答えいたします。難病関係の助成制度の関係で、道の建て直しプランについては、後志支庁長の方から書類をいただきましたけれども、それに対する回答ということではないように思っております。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 福祉部長 山岸康治(福祉部長は2006年3月まで)
このたびの改正に当たって、医師会からペーパーが出ているのではないかということでございますが、特に私どもの方にはいただいたということはないと理解しています。( 議長、8番」と呼ぶ者あり)「
再々質問 8番 菊地葉子
再々質問といいますか、要望なのですが、8月7日、8日に難病連の全道集会が開かれたのですが、そこで私も多少お手伝いさせていただいて、感じたことなのですが、治療法も、それから明らかな原因もわからない、そういう疾患を抱えた人たちであっても、病気に負けずに前向きに生きようとする姿勢にすごく感銘しました。先ほど市長から答えていただきました、こういう難病患者の方々、この四つの疾患で892名 小樽市にいるということなのですが この広い北海道あるいは地域の中では点として存、 、在しているこの難病という疾患を持つ人たちが勉強したり、それから手をつなぎ合って前向きに生きようとする姿勢を支援する、それが医療費の助成、そういうものだというふうに考えています。そして、実際、そういう人たちが道を閉ざされることのない、そういう医療費の不安がなく暮らしていけることが、今、非常にありがたいというふうに言っています。ぜひ自治体の長としては、その立場に立って、道に対して見直しあるいは廃止をしないような、そういう意見を上げていただきたいと思います。このことを要望して、再々質問とします。