小樽市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月9日
(1)議案第6号小樽市公の施設の指定管理者に関する条例案/(2)議案第7号小樽市事務分掌条例の一部を改正する条例案/(3)財政健全化に向けての取組
2003年12月9日、小樽市議会の一般質問で、大竹秀文議員が「議案第6号小樽市公の施設の指定管理者に関する条例案」「議案第7号小樽市事務分掌条例の一部を改正する条例案」「財政健全化に向けての取組」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 大竹秀文 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 大竹秀文
平成15年第4回定例会に当たり、自由民主党を代表して、会派代表質問をさせていただきます。我が国は、今、少子高齢化や国民意識の多様化などにより、戦後から20世紀終盤まで使用してきた物差しでは推しはかれない大きな転換期を迎えております。先の大戦後は、物のない悲惨な生活から早く抜け出したい一心で、なりふり構わず、物の豊かさを第一に掲げ、生活水準では中産階級を願い、国民こぞって求めた40年だったと思います。ところが、右肩上がりの経済成長も、バブル神話の崩壊により、奈落の底に突き落とされてしまいました。そして、21世紀までの10年の空白期間が、バブル崩壊の後遺症による経済の低迷と先行き不安を引き起こし、いまだに上陸地点を見つけることができない混迷の時間を漂流しているのが現状ではないでしょうか。これらの対応策として、国政では改革という旗印の下、行財政の立て直しや経済の振興に向けた新たな取組がなされてきましたが、いまだ明るさが見えないのが現状であります。一方、地方自治体に対しては、地方分権という名の下に、地域がみずから考え、実行し、責任を負うことが強く求められております。これを言いかえると、まさに地域の力量、地域の独自性が問われる地域社会の確立が不可欠であり、そのためには、新たな視点に立った地域づくりが、今、必要となっているのではないでしょうか。本定例会においては、何件かの条例改正案が提出されておりますが、議案第6号と第7号について、まずお尋ねいたします。議案第6号は、地方公共団体における指定管理者に関する条例改正であります。これは地方自治法の一部改正により、公の施設の管理委託制度が、指定管理者制度に改められたことによります。そこでまず、この、 、 、 、たびの改定条項で該当する公の施設とは どのようなものがあるのか また 適用対象外の施設についてもあわせてお示しください。、 、 、 。また このたびの改正に至った事情には どのような社会背景があったのでしょうか お伺いいたします民間業者が指定管理者として、地方公共団体の指定を受け、その施設の管理を代行するわけですが、この制度改正における新旧の違いを項目ごとに対比して、お示しください。また、事故があったときの損害賠償についても、あわせてお聞かせください。平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録次に、議案第7号について、お伺いいたします。この条例改正は、地方自治法の第158条に関するものなのでしょうか。また、改正の目的とその効果、条例改正による新旧の違いをお示しいただきたいと思います。小樽市の財政が大変だ、金がないから思うように市民サービスもできないと、嘆き節ともとれる非常事態が、広報などでも早くから市民に語りかけられておりました。このたび市長は、第4回定例会終了後に翌年度の予算編成に関する取組を発表するのが普通でありますが、第4回定例会前に財政健全化対策を各会派にご説明され、取組への並々ならぬ決意を表明されたものと受け止めております。我々与党自民党としても、再建団体に転落しないよう、大いに議論していかなければと思っております。そのためには、お金がないときは知恵を絞れと言われていますように、市民とともに知恵を絞り、汗を流していかなければならないと考えております。小樽の現状と将来展望を考えるとき、社会基盤の整備が一段落し、物質的にも充足しつつある現在、これまでの価値観が見直され、個性的な市民ニーズの把握と的確な対応策が、地方自治体に求められているのではないでしょうか。また、少子高齢化により、福祉や教育などの分野でのニーズが増大し、多様化しており、さらに核家族化や地域社会の変化により、家庭と地域社会の在り方、行政と市民の役割分担などを見直す必要に迫られております。そのほか、環境問題など、現代社会が抱えている課題に対応するためには、市民一人一人の生活の見直しと、市民全体での取組が必要となってまいります。また、最近の市民意識では、仕事中心のライフスタイルの見直し、余暇時間の増大、情報化の進展などにより、市民のまちづくりへの参加意欲が高まり、以前ありがちだった役所に対する要求型から提案型へと変化してきており、まちづくりの方針やさまざまな課題の解決に、市民の参加と選択を重視していくことが必要となるのではないでしょうか。これまでの中央集権体制による全国横並びの地域配分は、もはや期待できない状況の下、地方自治体がこれまでの蓄積や地域の特性を生かし、住民の意向に沿って、自主的にまちづくりを進めなければならない、いわゆる地方分権社会確立への対応策が、急務となっているのではないでしょうか。そこで、お伺いいたします。市長は、たびたび市民の市政参加の充実を図り、市民と協働するまちづくりを目指した市政を推進すると発言されております。地方自治には、団体自治と住民自治がありますが、最近の社会状況の変化を踏まえ、これからの小樽という自治体のあるべき姿と、市民と行政の役割分担、協力関係をどのように進めていこうとしているのか、加えて市民との協働を目指すために、効果的な情報公開の手法も、あわせてお聞かせください。また、市民と行政が、同じ土俵の上で議論し、方向性を共有するための手法として、行政評価に内部評価と外部評価の両方を導入することにより、市民と行政のかい離を縮小することができ、協働のまちづくりに寄与するものと考えますが、外部評価の導入を取り入れるおつもりはございませんでしょうか、お聞きいたします。次に、先に示された財政健全化の視点について、質問いたします。まず、歳入についてお伺いいたします。市民と歩む21世紀プランでは、市民福祉の向上を基本理念とし、市民と行政が一体となって、個性豊かで魅力あるまちづくりを進め、市民が快適で安心して暮らせる活力あふれる地域社会の実現を目指すことを目的に掲げております。このたびの財政健全化策では、聖域なく見直、 、 。すこととしており 他都市に比べ安いものは 道内10万以上都市の平均まで引き上げるとのことでありますこのことは、各市とも似たような歳入構造となり、どこの都市に住んでも、同じようなサービスしか受けら平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録、 、 、れない 極論すれば金太郎あめ的な 特に魅力を感じないまちになってしまうことにつながりはしないかと心配になります。このような状況にあっても、若年人口の増加と定住を目指し、小樽の独自性を強調しなが、 、 、 、ら 魅力あるまちづくりにまい進し このまちに住んでよかった このまちに住み続けたいと感じるようにまた、小樽市の発展を願う21世紀プランの施策とも矛盾を起こさぬように、小樽の独自性や魅力をどのような形で市民に訴えていくおつもりなのか、市長のご所見をお伺いいたします。歳入を増やし、歳出を抑えるのが、財政再建の早道ではありますが、税金という歳入で、すべての市民サービスを賄うことから考えますと、歳出を一方では削れたが、そのために別の歳出が増えるのでは、財政再建の意味がなくなってしまいます。水道料金、下水道使用料の減免制度の見直しでは、生活保護世帯への減免廃止及び引下げが予定されており、水道料金については、保護費の中で措置されている関係もあると聞いておりますが、廃止されることによる新たな市費負担が出るということになりはしないか心配ですが、いかがでしょうか。また、生活保護法の目的とその運用について、生産人口に該当する人とそうでない人への基本的な対応に違いがあるのかどうか、お聞かせください。また、生活保護法の目的として、受給者の自立に向けた指導・助言をしていると思いますが、どのようになされ、どのような成果を現在上げているのか、プライバシーの侵害に触れない範囲で、具体的な事例を挙げて、ご説明願います。財政健全化にとって、新しい歳入増は、一番重要なことであります。税収以外の歳入増には限度がありま。 、 、 。す 税収増は 市内の個人や企業に利益を上げていただき より多く税金を納めていただくしかありませんこれからは、地方交付税もなくなる覚悟で、自治体を運営する手だてを考えておかなければなりません。小樽市の収入は、税金と手数料や使用料の諸収入であります。個人や企業の収入は、給料であり、売上げであ。 、 。 、 、ります 自治体の収入は 市民サービスのために使われます 個人収入の給料は 次代を担う子どものため社会に役立ち、自立できる人間を育てる教育投資に使ったり、次の世代への橋渡しとして、家族が生きていくための生活費に投資されます。現在、我々がこの世で生活できているのは、先人が脈々と続けてくれたその投資のおかげであります。企業の売上げは、仕入れや社員の給料、設備投資、税金などに使われます。このように、個人や企業の支出は、いずれも家庭や企業を継続するために活用され、循環型社会を確立しているのではないでしょうか。同じような観点から、地方自治体が新たな歳入を検討するに当たっては、歳入増となる歳出計画と費用対効果、波及効果と長期展望も含めて検証し、税金の効率的な循環形態を確立することがますます重要となるのではないでしょうか。そこで、地方自治体が税収を上げ、よりよい市民サービスを継続するために、今、早急にしなければならない施策と手法をどのように確立する必要があるとお考えなのか、お聞かせください。平成13年第2回定例会の私の代表質問で、バランスシートと行政コスト計算書について、質問いたしました それに対し 市長は バランスシートは市の将来の財政負担や資産の状況が明らかになることから 行。 、 、「 、財政改革を進める上で有効であり、また、市民への情報公開の面においても意義あるものと認識しております。12年度決算をベースに再度作成してまいりたいと考えております。行政コスト計算書につきましては、人的サービスや給付サービスなど、資産形成につながらない行政サービスをコスト面から把握するもので、バランスシート同様、行政改革を進める上で有効であると考えております」と、ご答弁をいただいております。そこで、このたびの財政健全化に向けた取組に当たって、これらのバランスシートと行政コスト計算書平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録が、どのように活用されたのか、お尋ねいたします。次に、歳出に対する取組について、お伺いいたします。人件費の抑制は、財政健全化のためには、避けて通れない大きな課題であろうと思います。しかし、地方公務員法の中で身分保障されているため、民間が導入しているいわゆるリストラによる人件費の削減ができない状態であります。その対策として、退職者不補充による人員削減という手段はいたし方ないと思います。また、経費削減に向けては、市場原理を導入した民間委託により、直営のときより後退しない市民サービスを少ない経費で提供しようとしており、これも必要なことであります。しかし、退職者不補充の人員削減には、長い年月が必要となります。また、民間委託が直営で運用するより、経費が削減されたとしても、直営部門に残った職員には、退職するまで給料を払い続けなければなりません。これでは、民間委託をして削減した経費以上に、財政負担が増すことになる場合があるのではないでしょうか。民間でできることは民間でといいますが、財政健全化のためには、単に民間委託を急ぐのではなく、退職者や欠員の不補充をしながら、正規職員の削減と臨時職員の補充を同時進行させ、事業の効率化を図りながら、正職員がある程度削減されるまで、直営で事業を進める方がよいのではないかと思います。ある程度の人員削減や配置転換ができた時点で、民間委託をすることにより、財政の効率的な運用ができるのではないでしょうか。これと同じように、市立保育所の民間委託についても同じと思いますが、いかがでしょうか。また、嘱託員と臨時職員の雇用の在り方について、財政健全化を進める上で、これからどのように取り組むおつもりなのかも、お聞かせください。一方 一般ごみの収集業務で 直営と委託では 1トン当たり1万円前後の開きがあります 1日200トン、 、 、 。のごみが収集され、半分が直営、半分が委託としますと、1日100万円の経費の開きがあります。これが月2、 。 、0日稼働すると2,000万円 年に直すと2億4,000万円の経費が余分にかかっていることになります しかしそうだからといって、全部すぐ民間委託にかえることは、先ほど述べましたように、問題が残ります。そこで、先ほど提案した方法と、少し角度を変えた手法として、既に民間委託されている業務を、ある程度の期間、職員を配置転換しながら、直営で運営し、時期が来たら再度、民間委託をしたらいかがでしょうか。現在のリサイクルセンターの民間委託経費は、年間幾らかかっておりますか。これから建設されるリサイクルプラザや寅吉沢、桃内の最終処分場の管理・運営などについても、同様の検討をしてはいかがでしょうか。廃止や休止、延期を検討する事業も、たくさん挙げられておりますが、事業の財政効果上、いたし方ないものもありますが、事業をやめることによる市民に対するマイナス影響は、できるだけ避けなければなりません。そこで、廃止や休止、延期するかわりに、何かほかの施策を検討する余地はないものでしょうか、お伺いいたします。また、市内の8連絡所が廃止となるようですが、今まで近くで利用していた市民にとって、何がしかの影響があろうかと思います。そこで、これらに対する代替案として、郵便局などの窓口でワンストップサービスできる方式を依頼することは、できないものでしょうか。経費の削減と市民サービスの向上にもつながる方法だと思いますが、いかがでしょうか。小樽の観光産業は、基幹産業として、これからも期待されております。過去8年続けて経済常任委員会に、 、 、 、所属していたこともありまして 私は観光産業の視察などで感じたことは 多くのまちでは 新規の投資でテーマパークや集客施設等を新しく建造し、観光産業を興そうとしておりましたが、結果的には失敗するところが多かったようであります。一方、小樽を訪れる観光客のニーズは、元からあるものに少し磨きをかけ平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録ただけの、素顔に近い小樽の特異性に魅力を感じてもらっているのではないでしょうか。これからの地方分権社会が目指すべき地域とは、他都市にはない魅力を、より多くストックすることだと思います。また、観光拠点だけでなく、小樽に住んでいる市民自体が住み心地のよさを満喫し、外から来る人たちに誇りを持って、我がまちを語り、おもてなしできる、そんなまちづくりを官民一体となって構築していくことを、市民は求めているのではないでしょうか。このたびの休止する事業の中に、歴史的建造物保全等補助金がありま、 、 、 、すが 今回の施策が 将来 小樽市全体のまち並み景観や観光資源の喪失といったことにつながらないのか心配しております。代替案も含め、市長のご所見をお伺いいたします。財政健全化は一朝一夕にできるものではありません。小樽市は過去に財政再建団体になったことがあります。これは昭和31年度から昭和34年度までの安達市長の2期目のときから、4年間でありました。また、市立小樽病院は、昭和23年に企業会計に転換後も、不良債権の増加により昭和54年度には経営健全化団体の指定を受け、特別債導入により財政再建に当たりました。また、昭和48年のオイルショックを契機に、我が国経済が高度成長から低成長時代に移行し、昭和50年度には、現在の小樽市と同じような財政状況に陥り、再建団体への転落という空前の財政危機に直面したことがありましたが、このときは再建団体にならずに何とかくぐり抜けた歴史もあります。歴史は繰り返されると言われておりますが、いい対応策を過去の体験から倣うことも必要ではないでしょうか。ご所見をお伺いいたします。最後になりますが、財政健全化に向けた取組に対し、市長は聖域なく見直すと宣言されておりますが、市民から見て、その見直しが偏った施策と評価されることのないよう、じゅうにぶんに熟慮されて、翌年度の事業計画及び予算計上となるよう、切に念願し、再質問を留保し、代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
大竹議員のご質問にお答えいたします。初めに、公の施設の指定管理制度について、幾つかお尋ねがありました。まずこの制度の対象となる公の施設の範囲につきましては、港湾施設や市道、公園など、法令によりその管理者が定められているものを除くすべての公の施設となっております。したがいまして、現在、その管理を委託している総合体育館や観光物産プラザばかりでなく、市民会館や博物館など、現在、直営で運営している施設についても、その管理を行わせようとする場合には、この制度の対象施設として含まれるものであります。次に、今回、公の施設の管理に関して、地方自治法の改正が行われた背景についてでありますが、近年、体育施設や美術館、福祉施設などにおいて、公共的な団体以外の民間団体においても、じゅうぶんなサービス能力があり、かつ効率的な運営をしている事例が出てきております。このような状況の中で、総合規制改革会議や地方分権改革推進会議から、公共施設の管理の在り方の見直しについて、指摘があったことを踏まえ、総務省が政策改革ビジョンの中で、積極的に取り組む姿勢を明らかにし、民間事業者の有するノウハウを有効に活用することを目的として、法の改正に至ったものと理解いたしております。次に、管理委託制度から指定管理者制度に変更になったことによる主な違いでありますが、まず公の施設の管理について、これまで委託業務として、地方公共団体の管理権限の下に、委託を受けた者、いわゆる受平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録託者が行ってきたものを、今後は指定管理者を指定して、業務を代行させることとなります。また、使用許可についても、以前は受託者はできませんでしたが、新制度では代行できることとなっておりますし、管理主体についても、公共的団体、公共団体に限られていたものから、議会の議決を得て、第三セクター以外の株式会社なども含め、広く民間事業者全般に拡大されたところであります。なお、事故があった場合の賠償責任でありますが、基本的には、施設の設置者としての市が責任を負うこととなりますが、仮に管理者の業務執行上の問題に起因するものであれば、市として管理者に求償することになるものと考えております。次に 事務分掌条例の一部改正でありますが 事務分掌条例は 地方自治法第158条を根拠とし 市長の直、 、 、 、近下位の内部組織の設置及びその分掌する事務を定めるものであります。今回の条例改正につきましては、市民サービスの向上及びスリムで効率的な行政運営を目的として、内部組織の見直しを行ったものであります。改正内容につきましては、機能的な行政運営を行うため、企画部の業務を整理し、企画政策部門などを総務部に編入するとともに、土木建築部門をまとめ、総合的なまちづくりを推進するため、土木部と建築都市部を統合し建設部とし、市長部局で2部を削減するものであります。次に、財政健全化の取組について、何点かご質問がありましたが、初めに市民と行政の協働についてでありますが、これまで右肩上がりの経済に支えられ、幅広く公共サービスを提供してきた自治体は、厳しい財政状況に直面し、また、画一的な行政システムでは、多様化する市民ニーズや地域の課題に的確に対応することが難しくなってきました。このような中、私は心の豊かさを尊重し、社会に貢献することや、自己を豊かにすることに意欲を持つ市民の皆さんの力が、たいへん重要なものと認識しており、共通する一つの目的に向かって協力して働くこと、いわゆる行政と市民の協働が、これからのまちづくりには欠かせないものと考えております。本市は、運河論争を契機とした市民相互あるいは市民と行政との対話の歴史があり、その。 、精神が今も市民の皆さんの中に脈々と受け継がれております 市民の皆さんのまちづくりに対する意欲からイベント雪あかりの路が生まれ、最近では地域の方々が先頭に立って盛り上げている手宮夜桜ライトアップというイベントも好評を博しており、これらは市民の郷土に対する誇りと情熱の結集、さらには行政のバックアップがもたらした成果であると思っております。そのほかフィルムコミッションのボランティアスタッフや冬期間の砂まきボランティアなど、市民によるすばらしい取組も根づいてきました。今後も、市政全般を通して、市民の皆さんと行政が協働してまちづくりを進めていきたいと考えております。また、市民の皆さんへの情報公開についてでありますが、これまでも行ってきております市長への手紙やメールによる要望など、市民の声に絶えず耳を傾けるとともに、出前講座や公式ホームページの充実などとあわせて、情報の共有に努めてまいりたいと考えております。次に、行政評価についてでありますが、本市では、平成12年度に、総合計画の事務事業について、内部評価を施行し、また、平成15年度には、総合計画の中間点検を行政評価の手法を導入して行ったところであります。これらの評価は効果的、効率的行政の推進のため、また、職員の自己啓発や政策形成能力の向上、市民への説明責任などを果たす目的で実施されたわけでありますが、成果指標の把握がまだふじゅうぶんであるなど、行政評価の手法がじゅうぶんに確立されていない中での実施でありました。外部評価は、市民による客観的評価や協働型まちづくりを推進するための市民との情報の共有という点で、必要なことであると承知しておりますが、一方では、市民の行政事務に対する熟知度や、委員によって評価の方向性が変化するなどの課題があることから、他都市の実施状況を見極めながら、問題を整理し、外部評価の方法や導入時期等平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録について、今後、研究してまいりたいと考えております。次に、財政健全化について、何点かご質問がありましたが、このたびの財政健全化の視点は、国の管理下となり、実質的に市としての自立性を失う財政再建団体への転落を避け、厳しい社会経済情勢の中でも、市政を継続的に運営することであり、その上で21世紀プランを着実に実行するためにも、他都市に比べて低額なものは、市民の皆さんへのご負担もお願いするものであります。本市の行政サービスが一部他都市並みになるとしても、この危機的な財政状況の中で、行政と市民の皆さんの役割を明確にし、認識いただくことも重要であると考えております。画一的なシステムでは市民ニーズに対応できなくなった今こそ、また、都市間競争が激化する時代だからこそ、私は市民の皆さんとの協働が大切であると認識しております。これからのまちづくりは、これまでの慣例や手法にとらわれることなく、小樽の個性や特徴を生かし、市民の皆さんとともに、心豊かに幸せに暮らせるまちを目指さなければならないものと考えております。次に、減免制度の見直しに関連して、何点かご質問がありましたが、水道料金、下水道使用料の減免制度の見直しについてでありますが、生活保護費では、飲食物費や被服費などの個人的経費と、電気・ガス・水道料金など世帯の共通的経費を合わせた金額を、国が決めた基準に基づいて支給しております。そのため、保護費の中で、水道料を支給しながら、水道料を減免することが、生活保護支給額の実質的な増額になるものと考えております。したがって、減免廃止、引下げ後の料金については、被保護世帯が保護支給額の中から負担していただくことになりますので、市から新たに負担することは考えておりません。次に、生活保護の目的と運用についてでありますが、目的は、自分たちの能力や資産を活用しても生活ができない世帯に対して、その生活を保障し、再び自分たちの力で生活ができるようになるまでの間、経済的な援助を行いながら、その世帯の自立を助ける制度であります。そのため、運用としては、被保護世帯の中で、働ける人はその能力に応じて働き、収入を得ることが必要になるので、65歳未満で高校生、傷病・障害等のため就労が困難であると判断した者以外は就労の対象とみなし、就職が決まるまで、継続的に就労指導。 、 、 、を行っております また 就職していても 明らかに能力の活用がふじゅうぶんであると判断した場合には増収となるような転職指導も行っております。次に、受給者の自立に向けた指導・助言についてでありますが、就労対象者には、就職が決まるまで、毎月、求職活動の状況を文書で報告させるなどの指導をしており、求職活動状況の把握を行っております。ま、 、 、 、 、た 平成8年からは ハローワークのOBを就業指導員として採用し 就職活動について ケースワーカーハローワークとの連携を強化するなどの改善を図り、昨年度では233人に就業指導を行い、107人の就職をさせ、46パーセントの就職率と、大きな実績を上げているところであります。さらに、平成13年からは、国から技能修得費を積極的に活用するよう指導があり、少しでも就労のために有利になるよう、昨年度は9人に対し、ホームヘルパー2級の資格取得の経費を支給しており、その結果、7人が就職するなど、大きな実績を上げております。、 、 、次に 税の効率的な循環形態の確立についてでありますが たいへん難しくかつ重要な問題でありますが税収入の増を図るためには、まず地域の経済が活性化することが必要であり、現在、産学官によります地域経済活性化会議において鋭意検討中でありますが、その成果に期待するとともに、今後もその活動と活性化のための施策を積極的に進めてまいりたいと考えております。また、市内での経済循環を考えたとき、市内の税は市内の需要増にとの考え方から、地元企業への優先的な発注についても、引き続き基本としたいと考えております。さらに、市外との経済循環を考えると、昼間の流入人口を増やすことや、小樽ブランド及び平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録市内企業への受注増につながる施策がますます必要となってまいりますので、今後とも観光客の誘致促進や地場産業の育成などに、引き続き取り組んでいきたいと思っております。次に、バランスシートなどの財務諸表と財政健全化の取組でありますが、今回の財政の健全化の視点をバ、 、 、ランスシートに当てはめて考えてみますと スリムな行政をつくり 財政体質の改善が図られることによりバランスシートの規模も縮小するものと考えております。具体的には、基金等の流動資産の減少に対応するため、既存の施設の有効活用により、有形固定資産の規模を適正に保つことにより、将来の負債となる市債の発行を制限して、資産と負債のバランスを保つことが必要となります。今回の財政健全化の取組につきましては、ここ数年の財源不足の解消を早急に図ることを目的としておりますので、当面は、一般財源ベースでの歳入増や歳出の削減を中心として取り組んでいきたいと考えております。次に、人件費の抑制と民間委託でありますが、今までも民間委託の実施に当たっては、委託する業務に従事する職員については、配置転換や職種変更を行い、他の人員を必要とする業務に従事させるなど、効率的な人員配置を行っております。今後も民間委託を進めるに当たっては、効率的な人員配置に留意して、委託の規模及び時期を検討したいと考えております。また、市立保育所の民間委託につきましても、同様の考えで検討したいと考えております。次に、嘱託員と臨時職員でありますが、嘱託員につきましては、一定の業務を専門的に行ってもらうために、業務の質や量に対応して、多様な形態で任用をしております。また、臨時職員につきましては、退職者不補充などによって、正規職員が欠員状態である箇所や、長期療養や育児休業などで正規職員が不在である箇所において、その箇所の業務処理を補助させるために任用しております。現在、財政健全化に向けて、組織・機構の見直しを進める中で、正規職員の縮減を図っておりますが、嘱託員、臨時職員につきましても、適正配置に配慮し、縮減に努めなければならないものと思っております。次に、既に民間委託している業務の直営化についてでありますが、先ほど答弁いたしましたとおり、効率的な人員の配置にも留意して、民間委託を進めておりますので、一度民間委託をしたものを直営に戻すことは、委託先との関係もあり、現実的には困難であると考えております。次に、天神のリサイクルセンターの民間委託経費についてでありますが、資源物の選別、圧縮・こん包業務の委託額は、平成15年度では約1,740万円であります。次に、建設予定のリサイクルプラザは、北しりべし廃棄物処理広域連合が設置し、管理・運営するものであり、運営方法については、今後、効率性や経済性などをじゅうぶん勘案しながら、具体的に検討していきたいと思っております。また、市のリサイクルセンターや最終処分場の管理・運営につきましても、先ほど答弁いたしましたとおり、直営に戻すことは困難であると考えております。次に、事業の廃止、休止などに絡む施策の展開でありますが、このたびの健全化の取組では、限られた財源の中で、やむをえず一部従来のサービスを続けられない廃止や休止をする事業もありますが、一方で、子育て支援や次代を担う子どもたちへの施策に一定の配慮もいたしました。厳しい財政状況の下では、これまで以上に、最少の経費で最大の効果を上げることを考える必要があり、今後もより効率的で市民ニーズを見極めた事業選択を検討していきたいと考えております。、 、 、次に 郵便局などの窓口を利用して ワンストップ行政サービスができないかというお尋ねでありますが平成13年に施行されました地方公共団体の特定の事務の郵便局における取扱いに関する法律に基づき、住民平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録票の写し等の交付事務が可能となりました。この交付事務を郵便局に依頼することは、機器の設置など、設備費やその後の維持管理費に多額の費用を要することから、現時点では難しいものと判断しております。このため、連絡所にかわる新たな行政サービスとして、郵便局の窓口を利用した郵便請求の利用拡大に努めるほか、市役所当直室での時間外交付やコンビニでの取次交付、高齢者等への宅配について、実施の検討を進めております。次に、歴史的建造物保全等補助金でありますが、昭和61年度より、特に必要と認める歴史的建造物の保全等に対し、助成してまいりましたが、このたびの財政健全化に当たり、平成16年度は助成率を低減し、17年度からは、財政状況が好転するまでの当分の間、休止することとしたものであります。17年度以降のそれぞれの歴史的建造物の改修予定と内容につきましては、現時点で把握しておりませんが、基本的には融資のあっせん、制度の活用や技術的な支援により、保全を行ってまいりたいと考えております。ただ、緊急的に対応しなければ保全が困難な場合には、個々の内容をじゅうぶんに検討した上で、その保全が図られるよう努めてまいりたいと考えております。次に、過去の財政再建の経験を生かすべきとのご意見でありますが、財政再建には、組織の再編を含む人件費の抑制対策、公債費の増加防止のための建設事業の抑制、そして事務事業の見直しが肝要であり、過去の再建策も同様に行われました。昭和50年代の取組では、組織・機構、役職にとらわれず、庁内に幅広く人材を求めた財政健全化対策委員会を設置して取り組んだ例もあり、来年度以降は、庁内の若手職員などによる検討の場を設け、新たな発想も取り入れていきたいと考えております。また、一時期、市の財政再建が小、 、 、樽市のマイナスのイメージにつながり 斜陽のまちと呼ばれたこともありましたが 運河の再整備を機会にまちづくりへの市民意識が高まり、それらの成果として、さまざまな市民イベントが実践され、現在のまちのにぎわいをつくり出しています。今後とも、過去の貴重な経験を踏まえながら、今日の厳しい状況から一日も早く脱却し、地域の活性化を持続できるよう努めてまいりたいと考えております。( 議長、15番」と呼ぶ者あり)「
質問 15番 大竹秀文
今、ご答弁いただいて、ほとんどだいたいそうかなと思う部分もありますけれども、何点かお聞きしておきたいことがありますので、再質問をいたします。まず、議案第6号において、改正に至った事情と社会背景の中でなのですけれども、今、各地方自治体も含めて検討されておりますPFIの関係もございますが、その辺の事情はどうだったのかということです。PFIに関してはどうだったのかという部分をお聞きしたいと思います。それと、外部評価への取組についてでございますが、市長は、今後検討するということでございますが、前から言われていますように、市民とのパートナーシップをやっていく上で、どうしても協力していただくためには、要するにその辺のことが市民に責任を持っていただくという形をとらなければならない部分かなと、私は解釈しているのですけれども、この外部評価につきまして、いま一つ早急にといいますか、進めていただきたいという思いがあるのですが、いかがでしょうか。、 、 。 、それから 民間委託から直営について 現在では困難だというご答弁がございました それにつきまして確かに困難ということは、今、民間に委託しているという問題がありますので、その生活もあるとはいいますけれども、これだけ財政的に大変になっている現状を考えますと、市の財政というものは、すべて市民の税金というか、国民の税金の中からも含まれたものでやられていることから考えますと、できるだけ無駄と平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録いいますか、再建させていかなければならないという体制づくりの上からも、その辺を検討してみて、民間委託へ再度持っていくという形にしないと、どうしても私は残った職員に対する生首が切れないという、そういう状況がありますので、そういうことができないのであれば、逆に人件費をそちらの方にもう少し向け、 、ていく場合に 民間委託を逆に直営にということがありうるのではないかなという思いをしておりますのでもう一度ご説明願います。それから、先ほど郵便局の関係で申しましたけれども、それについては、経費がかかるという面があると言いました。その後に、郵便を使った市民サービスといいますか、郵便を使った中でのいろんな市民サービスがあるようにも伺いましたので、その内容的には、どういうことをすればそういうことになるのかということを、私もよく知らなかったものですから、その辺のことを再度ご説明願います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
PFIの問題ですけれども、PFIは個々の事業によって、導入するかどうか、判断していくものでありまして、現状ではなかなかPFIを導入した場合のいわゆるVFM、バリューフォーマネーというのですか、これがどういう状況になるのか、ここの把握が一番問題でありますので、これは個々のケースによって、それぞれ判断していかなければならない。ただ、このPFIを導入するかどうかも、相当お金がかかるものですから、そういう意味で、現状では公の施設の指定管理とはまた、別な話ではないのかと思います。それから、外部評価の問題ですけれども、確かに制度的には非常にいい制度でないかと思っておりますけれども、実際問題として、道内でもわずか二つのまちしかやっていない状況です。この評価の手法がまだ確立されていないという部分もあると思います。それから、先ほども申し上げましたけれども、多岐にわたる行政事務に対する評価員の熟知度といいますか、行政事務に対してどこまでご存じかといいますか、そういった問題あるいはまた、委員によって評価の方向性が変化するという、そういった課題などもたくさんあるようでございますので、そういった状況をじゅうぶん整理しながら、今後、問題点を整理しながら、導入時期について、研究してまいりたいと思っています。それからもう一つは、一度委託したものをまた直営でやってということのお話ですけれども、理論的にはそういうことも考えられないわけではないのですけれども、ただ、現在、委託しているものを、市がそれを取り上げて市が直営でやって、再度という話になると、現に委託先の雇用の問題、いろいろな問題が生じるのでないかとに思っておりますし、その理論は、どうも役所の論理だけではないのかなという感じがしますので、非常にこれは難しい問題でないのかなと思っています。それから、連絡所の問題、郵便局の問題ですけれども、郵便局を利用するというのは、郵便請求で住民票を請求してもらったらどうかと、そういうことでございます。( 議長、15番」と呼ぶ者あり)「
再質問 15番 大竹秀文
今、いろいろ再質問で伺いまして、あともう少し細かいことにつきましては、後の場で質問したいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。、 、 、 。○議長 中畑恒雄( ) 以上をもって 本日の会派代表質問を終結し 本日は これをもって散会いたします平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録散会 午後 4時00分会議録署名議員中 畑 恒 雄小樽市議会 議 長森 井 秀 明議 員斉 藤 陽 一 良議 員平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録平成15年