みんなの議会

小樽市議会 平成15年第1回定例会 2003年2月28日

(1)財政問題について/(2)街づくりについて/(3)福祉問題について/(4)港湾問題について/(5)消防行政について/(6)市長選の決意は

2003年2月28日、小樽市議会の一般質問で、佐野治男議員が「財政問題について」「街づくりについて」「福祉問題について」「港湾問題について」「消防行政について」「市長選の決意は」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
佐野治男 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 35番 佐野治男

第1回定例会に当たり、公明党を代表して、質問をいたします。早いもので、平成11年の選挙で市民の負託を受けてから4年の歳月が流れました。この間、本市を取り巻くさまざまな状況も大きく変化してまいりました。戦後一貫して続いた成長社会も、制度疲労が起き、長引く景気の低迷が国や地方自治体の行財政運営に深刻な影響を及ぼしている現状であります。これに加えて、本市においても、歯止めのかからない人口減少や少子高齢化の進行、地域経済の衰退による市財政の悪化など、どれ一つ見ても大変に厳しい市政運営を余儀なくされているのが現実であります。こうした中、山田市長は、平成15年度予算案を提案いたしました。骨格予算とはいえ、大変に厳しい財政状況の中、正に知恵を絞り、骨を削る思いでの予算内容であり、本格予算と変わらないほどの内容ではないかと認識をしているところでございます。以下、財政問題をはじめとして、何点かについてご質問をしたいと思います。まず最初に、財政問題から伺います。昨今の経済情勢を見てみますと、政府の月例報告では、昨年の一時期、底入れ感があった景気動向も、下方修正され、昨年12月の完全失業率も 5.5パーセントと、大変厳しい状況が続いております。そのことが、税の減収をもたらし、社会保障費の増高につながっております。国の平成15年度予算案を見ましても、税収は大きく落ち込み、歳出を抑制しているにもかかわらず、社会保障費は増加となっており、収支不足については赤字国債を増発することとなっております。現在、国と地方の借入金の総額は約 700兆円と膨大で、それが更に増加していくわけで、これは、国にとっても地方にとっても、今まで経験したことのない深刻な状況であり、緊急的な財政健全化の取組が必要となっていると認識しております。国の構造改革は、平成14年6月に閣議決定されました。経済財政運営と構造改革に関する基本方針2002に基づき、進められております。税源、地方交付税、国庫補助負担金の三位一体の見直しが行われております。全体像はまだ見えておりませんが、補助金負担の一般財源への振り替えなど一部見直しが進んでおり、今後、この動向いかんで地方財政への影響は甚大であります。平成15年第1回定例会 本 会 議 録そういった中で、小樽市といたしましても、早期に経済変動や制度改革の荒波に耐え得る「スリムで強く、その中で質の高い行政サービスを提供できる体制」の確立をしていかなければ、正に赤字再建団体といった事態になりかねないと思いますので、そういう観点に立って何点か伺いたいと思います。まず、平成14年度の補正予算についてでありますが、税収、地方交付税などの減収で約8億円の減となっております。市税については、景気低迷や納入義務者の減などの影響と思いますが、まず、その要因をお聞かせください。また、市税以外の主な減収内容についても、お聞かせいただきたいと思います。次に、不足財源を財政調整基金と減債基金で補てんし、その残額は、財政調整基金はなくなり、減債基金が約3億 6,700万となっていますが、今後の決算見込みはどうなのか、お聞かせいただきたいと思います。次に、平成15年度予算でありますが、骨格予算ではありますけれども、他都市と同様、税収が減少し、地方交付税は補てん措置される臨時財政対策債を合わせても横ばい、扶助費、公債費は増加という傾向は顕著に現れていると思います。税収、収支不足は8億円で、企業会計からの借入金で措置することとなっております。まず、この措置は以前になかった措置でありますが、その妥当性についてどうお考えでしょうか、また、償還方法なども含めてお答えをいただきたいと思います。実施事業を見てみますと、新規事業は第2回定例会での予算措置となりますので、いわば継続事業を中心に組まれておりますけれども、補助金など、かなり見直しもされていると思います。ここでは個々の事業については触れませんけれども、市長は、記者会見でも述べられているように、基金も底をつき、財源もない中での編成ですので、財政健全化の観点から全体的な見直しがなされたと思いますが、どういった考え方で、どういった手順で行い、どういった効果が生まれたのかについてもお考えをお聞きしておきたいと思います。また、2定補正を考慮しても、建設事業の縮小や、人件費や管理経費の削減で、財政規模はかなり縮小されると思いますが、結果として収支不足が生じ、基金ではなく企業会計からの借入れという措置をとらざるを得ないわけで、それでも今後は使えない手法と考えますので、今後の財政健全化はどういった形で進めていくべきなのか、その道筋についても何点か伺っておきたいと思います。財政健全化計画では約45億円となっていた収支不足が、今回の当初予算で8億円の不足となっております。また、繰出金の減額分が4億円ありますので、それを考慮しますと12億円、さらに、第2回定例会で10億から11億の財源は多分必要と思いますので、合計すると23億円程度の不足になるという考え方になります。健全化計画の45億と比較すると約22億円ほど収支が改善した、このように考えていいのでしょうか。また、そうであれば、その要因は何かとお尋ねをしておきたいと思います。次に、財政健全化計画によりますと、平成16年度は約49億円、17年度は約54億円の収支不足となっておりますが、それぞれ今後どういった見通しになるのかを含めてお考えをお聞きしておきたいと思います。次に、健全化の道筋についてでありますが、具体的な方策については改選後の新体制で決定していくとしましても、新聞報道などで、市民の皆さんはもちろん、職員の皆さんも今後どうなっていくのかという不安を持たれていると思います。財政健全化には、さきほど申し上げたように状況の変化に耐え得るスリムで強固な行政の構築が必要と考えておりますが、それらも含めて、健全化に向けたいわば道筋を早い時点で示していくことが必要と考えますので、今後の財政健全化の基本的な考え方をお聞きして、次に移りたいと思います。まちづくりについて伺います。平成15年第1回定例会 本 会 議 録さきほど来、小樽市財政について、今後の見通しや基本的な健全化の進め方などを伺いました。質問しながら実感するのは、今、本市を取り巻く非常に厳しい財政問題も、日本経済がなかなか再生しない背景としての構造問題に起因した地方財政の悪化という根深い問題であるという認識であります。私たちは、かつて、人口が増え、成長が続き、財政の自然増収が確保されていたよき時代を過ごしてきました。そして、行政は、市民の多様なニーズにじゅうぶんにこたえることができたときもありました。しかし、今はどうでしょう。長引く経済の停滞は、これまでのしくみやシステムにき裂を生み、人口減少、少子高齢化の進行など社会的課題も増幅し、巨額の財政赤字が発生したことから、行政の果たすべき役割に大きな制約が加わってきております。私たちは、今、本当に厳しい、かつて経験したことのないマニュアルのない時代を迎えていると思っております。今、財政赤字に直面している多くの自治体は、事実上、政策の選択の余地の少ない厳しい局面に立たされております。財政破たんを避けながら、地域の活性化を図るためにはどうすればよいのか。どんなに苦しくても、多様化する行政需要にこたえ、地域を活性化させることは、地方行政にとって果たすべき重要な役割であります。正に、このまちのまちづくりの先頭に立つ市長の一挙手一投足に市民の期待の目が注がれているのであります。そうした背景に立ち、まず最初に、これらのまちづくりに向けた市長の基本的な認識とスタンスについて、見解を求めておきたいと思います。次に、本市の市政推進の方針である21世紀プランについてであります。昨年12月、第4回定例会で、市長は計画策定から約5年を経過したことも踏まえ、計画の中間点検を実施する旨の発言がございました。確かに、21世紀プラン計画策定時の平成8年から9年に比べますと、今、この小樽を取り巻くさまざまな背景は大きく変化しており、特に長引く景気の低迷がもたらした地域経済の後退は、企業倒産や雇用悪化などを招き、まちの活力が失われた印象は否めません。そうした意味からも、計画全体を点検し、検証することは大切なことであると思います。しかし一方で、この計画の策定に当たっては、多くの市民の皆さんの声や要望が集約され、いわば市民総意でつくり上げたものであります。それらの声や思いもじゅうぶん勘案しながら点検を実施すべきと思います。したがいまして、中間点検の現状と、今後それをどう生かしていこうとしているのか、見解を求めておきたいと思います。あわせて、この21世紀プランの第3次実施計画が本年策定される予定となっております。この計画を策定するに当たり、現在、既に推進されている財政健全化計画と行政改革との整合性をどう保っていくのか。私はこの3者は密接不可分の関係にあると認識しております。これらを推進する中で、いかに実効性のある結果を生み出していくのか、現段階における市長の基本的な考え方を示していただきたいと思います。次に、これからのまちづくりのキーワードであります。山田市長は、折に触れて発言する話の中に、21世紀のキーワードは地域である、そして、これまでの枠組みで事業や施策を進めるだけでは地域は活性できない、地方みずからが個性を発揮し、公と民が知恵と戦略を持って新たなパートナーシップに基づき連帯をしていくことが大切であるとのお話を常にされます。同感であります。私は、この小樽のまちを支える21世紀のキーワードは、そういった意味では観光がその一つだと思っております。総体的な地域経済の落込みの中で、小樽観光は、平成12年の経済波及効果調査によれば、年間消費額は 1,351億円、また、この波及効果が 3,046億円、さらに、雇用効果は1万 7,695人、平成15年第1回定例会 本 会 議 録この数字を見ただけでも、観光が本市の基幹的産業に成長してきたということが示されていると思います。なかなか底上げを図れない状況にある本市経済を、正に下支えしている存在であると言っても過言ではありません。今日、多くの観光客がこのまちを、小樽を訪れ、運河周辺や堺町通のにぎわいをつくり出しております。このことは、多く小樽を訪れる方々が、このまちのどこかに魅力や安らぎを感じて、リピーターとして再訪していただいている結果であると思っております。地元にいる私たち市民一人一人が、地域に根差した観光立国を目指し、日常的にガイドや案内人としての役割を果たしていくことが、小樽観光を一回りも二回りも成長させていく基本だと、このように考えております。新たな観光資源の発掘や、通過型から宿泊滞在型へ移行、またホスピタリティの向上など、小樽観光にはまだまだ多くの課題、問題があることも事実であります。それだけに、これから我がまち小樽を飛躍させる大きな可能性が秘められているものと思っています。これからのまちづくりのキーワードとして、市長はいかがお考えなのか、ご見解を求めておきたいと思います。次に、福祉について何点か伺います。初めに、障害者の介護保険とも言われている支援費制度について伺います。平成12年6月に、社会福祉の増進のための社会福祉法等の一部を改正する法律が成立いたしました。この法律は、昭和26年の社会福祉事業法制定以来、大きな改正が行われていない社会福祉事業法、社会福祉法人、又は措置制度などの社会福祉の共通基盤制度について、今後、増大又は多様化が見込まれる国民の福祉ニーズに対応するため、見直しが行われたものと認識をしております。この社会福祉基礎構造改革の一つとして、障害者福祉サービスについては、利用者の立場に立った制度を構築するため、これまでの行政がサービスの受け手を選定しサービス内容を決定するいわゆる措置制度から、新たな利用のしくみである支援費制度に平成15年度から移行することになりました。支援費制度は、障害者の自己決定を尊重し、利用者本位のサービスの提供を基本として、事業者等との対等な関係に基づき、障害者みずからがサービスを選択し、契約によりサービスを利用するしくみであり、事業者等は行政からの受託者としてサービスを提供していたものから、サービスを提供する主体者として利用者の選択にじゅうぶんにこたえることができるようなサービスの質の向上を図ることが求められることになります。これにより、障害者個人としての尊厳を重視した福祉サービスの利用制度となることが期待されているところであります。そこで、数点、支援費について伺っておきたいと思います。まず、第1点目は、福祉サービスと言いましても多種多様なサービスがありますが、そのうちどのようなサービスが支援費制度に移行するのか、お答えをいただきたいと思います。2点目として、支援費制度に移行する障害者福祉サービスと介護保険制度との適用関係がどうなるのかお答えをいただきたいと思います。3点目として、支援費制度における在宅サービスを希望する対象者は市内で何人いるのか、現在の申請状況も含めて、できればサービスの種類ごとにお答えをいただきたいと思います。4点目として、昨年から市民周知を図ってきていると聞いておりますが、これまでどのような方法で制度の周知を図ってきたのか、また、それがじゅうぶんなのかどうか、お考えをいただきたいと思います。この質問の最後ですが、支援費制度の福祉サービスを提供するためには、知事が認定する指定事業所にな平成15年第1回定例会 本 会 議 録らなければなりませんが、現時点では何件ぐらい指定申請があるのでしょうか。また、一部の福祉サービスにおいて、指定事業所がなくサービスを提供できないといった心配はないのかどうかを含めて、お聞かせいただきたいと思います。次に、子育て支援について伺います。子育ては、経済的負担に加え、精神的な不安も増大しており、育児ノイローゼや児童虐待の急増など、今日の子育てを取り巻く環境は大変厳しいものがあります。そうした、子育ての悩みの相談や適切な情報の提供、そして、子育て家庭の子どもを含めた親同士の交流の場が身近な地域にあり、気軽に相談、交流できることは、子育て家庭の親にとっても大変心強いものと思っております。その意味からも、地域における子育て支援センターや保育所の開放事業を積極的に展開していることは、いわゆる評価に値するものと思っておりますが、この事業の今後の拡大など、方向性についてどのように考えているのか、お聞かせください。また、市民ニーズの高い産休明け保育や延長保育の今後の方向性についても、あわせてお考えを聞いておきたいと思います。次に、社会福祉協議会への貸付金についてであります。平成12年度から介護保険のスタートに伴い、社会福祉協議会が指定事業所となり、それまで市が実施していたホームヘルプサービス事業を実施することになったという経過があります。議会でも大きな議論になりましたが、市としては、当面、収支の状況が改善するまでの間、貸付金及び補助金が必要であるとの認識であったと思います。しかし、15年度予算書を見ますと、 1,500万の貸付金は計上されておりますが、補助金は計上されておりません。そこで、お尋ねいたしますが、補助金は必要がなくなったのか、今後の補正予算での計上になるのか、また、必要がなくなったとすれば、その理由と、併せて貸付金の今後の見通しも含めてお聞かせください。福祉関係の最後の質問ですが、全国的に少子高齢化が進む中で、小樽市は、全道10万人以上の都市の中で初めて高齢化率25パーセントを超え、超高齢化社会を迎えました。今後も、戦後生まれの人口規模の大きな世代が高齢期に向かうにつれて、さらに高齢化が進むことが当然予測されます。一方、小樽市の財政状況は、長引く景気の低迷による市税収入の落込みや、地方交付税の減少による歳入減、また、生活保護や医療費などの扶助費の増加に伴う歳出増により、大きな財源不足が見込まれ、大変厳しい状況にございます。このように、今まで経験したことのない社会経済情勢の中で、今後の福祉行政をどのように進めていくのか、市長の基本的な考え方を承っておきたいと思います。次に、港湾問題についてお尋ねをいたします。長期にわたる厳しい経済状況が続き、北海道全体の港湾貨物が伸び悩んでいる中、各港間の競争も大変厳しさを増しているものとお聞きしております。このような状況の下、昨年は、小樽港におきましても、経済活動のグローバル化の急速な進展や港湾関係業界を取り巻く規制緩和の流れなどを受け、近年にも増してさまざまな変化があった年であったと認識をしております。中でも、小樽港にとりまして初めての外貿コンテナ航路となる中国との定期コンテナが9月に開設され、上海、大連、青島など中国の主要港との物流ルートができましたことは、今後、物流港湾としての小樽港に新たな展開が広がっていくものと大きな期待を寄せるものであります。しかし一方では、新日本海フェリーの敦賀便が苫小牧へ移転することとなり、企業戦略上、やむをえない平成15年第1回定例会 本 会 議 録こととはいえ、非常に残念なこともございました。港湾をめぐるさまざまな変化の波は、今後とも予断を許さないところであり、港湾の管理運営については何かと苦心をされているものと思います。国の港湾政策につきましても、最近は、我が国の港湾の国際競争力の強化という観点から、大都市圏の主要港の整備に力点が置かれ、地方港には大変厳しい状況になっているように感じられるわけでありますが、地方港には、地方港なりに地域の特性を生かした発展方法があるものと思っております。小樽港におきましても、そのような観点から、既成観念にとらわれることなく、時代の流れを的確に見極めながら今後の港湾運営に当たっていただきたいと考えておりますが、当面、小樽港の基本的な発展の方向性についてどのように考えているのか、市長の見解を伺っておきたいと思います。次に、今後の小樽港の整備についてお尋ねをいたします。現在、国や全国の地方自治体では、財政改革の一環として公共事業全般の改革が進められており、長期計画の在り方を含めた港湾行政の見直しが求められております。今後の港湾の整備に当たっては、投資の重点化や事業評価制度の充実を進めることはもちろんでありますし、既存ストックを最大限に利用するなど、港湾が本来有する能力を適切に発揮させていく必要があると思います。このような意味からも、小樽港の港湾施設として最も重要であり、北海道遺産にも選ばれた北防波堤については、建設から 100年を経過し、その老朽化が懸念されているところでありますが、調査の状況や今後の改良の見通しについて考え方を聞いておきたいと思います。また、先月、雪あかりの路のイベントが小樽運河周辺を中心に行われました。運河周辺につきましては、年間を通して多くの観光客が訪れており、小樽の観光にとっても大変喜ばしい限りであります。一方で、完成当初の面影を残す北部運河へいま一つ観光客の足が向いていないように思います。したがいまして、市が平成14年度から北部運河において進めている海域環境創造事業による水質浄化には大いに期待をいたすところでありますが、現在までの進ちょく状況と今後の見通しについてお考えをお聞かせいただきたいと思います。次に、臨港地区の分区指定の見直しについてお尋ねをいたします。私は、ちょうど1年前の平成14年第1回定例会でも、この件についてお伺いをいたしました。今日的な経済状況や港湾動向の変化の中で、分区条例の根幹を変えることなく、例えば地域の活性化に寄与する事業などについては弾力的な運用ができないものかという質問でありました。その際での答弁では、たしか関係部の間で協議を進め、また方針をまとめていきたいとのことであったと思いますが、その後の進ちょく状況はいかがでしょうか。この間に、実際に、臨港地区内において、分区条例上は認められていないもの、また、ある種の事業展開をしたいというような相談はあったのでしょうか。私といたしましては、どうしても純粋な港湾活動の発展がなかなか難しいといった大変厳しい状況の中では、ある程度の規制緩和は必要ではないかといっそう感ずるわけでありますが、この機会に、改めて、今後どのように対応されていこうとしておられるのか、市長の見解を求めておきたいと思います。港湾問題の質問の最後に、石狩湾新港の港名変更及び通称名について伺っておきます。新港の港名変更や通称名については、石狩湾新港議会でも議論があります。いわゆるポートセールスの観点に立つとき 「札幌港」とすることによって、より知名度が高まり、その結果として新港の発展にもつなが、るとの発想、見解であります。管理組合としても、通称名として「札幌港」とする方向で議論しているとい平成15年第1回定例会 本 会 議 録う認識をしておりますが、管理者の一員としての小樽市の考え方はどうなのか、この際、市長の見解を求めておきたいと思います。次に、消防行政についてお尋ねをいたします。国内外に目を向けて見ますと、近年、火災をはじめ、台風など大規模な自然災害が多発しており、特に米国での同時多発テロや東京新宿歌舞伎町での多くの尊い人命が失われたことは、まだ記憶に新しいところであります。市民の生命、身体、財産をこれらの事故や災害から守る消防業務の重要性は、ますます高まっているものと思います。したがって、消防行政について何点か伺っておきます。まず初めに、昨年来、大きな問題として取り上げられております救急救命士の応急処置範囲の拡大についてお尋ねをしておきます。救急業務、とりわけ救急救命士の問題につきましては、新聞報道等によりますと、一昨年10月に発覚した、秋田市などの救急救命士が医師のみに認められている気管挿管を行い、違法な医療行為を行ったとして、世論を巻込んでさまざまな議論が交わされた、このように聞いております。こうした議論は、救急業務が市民生活にとって市民に欠くことのできない重要なものとして定着し、市民の期待と関心が更に高まっていることを物語り、実感させるものがあります。小樽市の人口に占める65歳以上の割合は、高齢化率が25.04パーセントと伺っておりますが、高齢化による小樽市の救急車の出動件数はどうなっているのか、全国に比較してどういう状況にあるのか、まず伺っておきたいと思います。高齢化社会が進む中で、本市のみならず、各自治体においても救命率を高めるために、救急救命士の養成が積極的に行われていると聞いております。平成3年に、救急救命士法が施行されて既に10年以上が経過しているものの、現在、救急救命士が行える救急応急処置というのが一定の条件の中でしか行うことができず、国においても、この応急処置を更に拡大し、救命率を高めることができるよう制度改正されると聞いております。これがどういう内容であるのか、また、今後、小樽市としてどう対応していくのか、お聞かせいただきたいと思います。次に、火災出動のときの消防車のサイレンについてお尋ねをいたします。小樽市では、昨年1年間、救急以外の火災や救助などの出動件数は約 340件と伺っております。これらに出動する消防車などのサイレンの音は、すべて同じウーウーウーという音で走っているのを聞いております。最近の新聞報道によりますと、帯広市では、本年4月から消防車のサイレンの音を火災と火災以外の音に分ける、こう聞いております。小樽市においても、市民の方は消防車のサイレンを聞くと即火事だと思い、消防署へ場所などの問い合わせを行い、消防職員も対応に追われているということもあるのではないかと思っています。また、地域の消防団も、火災と火災以外の判別ができず、苦慮されていると思いますので、これらについて見解をお聞かせいただきたいと思います。次に、消防出初め式についてお尋ねをしておきます。私は、新春恒例の消防出初め式には毎年出席し、郷土小樽を守る消防職員及び消防団員の心意気を寒い中で肌で感じている者の一人であります。今年も、1月12日に、佐々木団長以下、消防職員、消防団員が整然と観閲行進されるのを見て、本当に感激をした一人であります。しかし、会場には市民の姿はほとんどありません。そこで、提案申し上げたいと思いますが、一般市民の皆様が参加できる場所で、例えば屋外行事を都通り平成15年第1回定例会 本 会 議 録などで、屋内行事はマリンセンターなどで消防出初め式をやったらいかがでしょうか。そうすると、消防職員や消防団の方々の勇姿を、限られた人だけではなく、一般市民の皆さんにもご披露でき、火災予防の啓発にもなるでしょうし、また、一生懸命頑張っている消防団員の家族にも見ていただくことができ、団員の皆さんの大変大きな励みになるのではないかと。現在、体育館で行っている理由と、今後見直していく考えをお持ちなのかどうか見解を求めておきたいと思います。ちょっと時間になりましたけれども、最後です。この第1回定例会が終了しますと、いよいよ統一地方選挙が始まります。既に、昨年11月に、山田市長は、2期目に向けて立候補表明がなされております。21世紀における私たちのまち小樽が、希望に満ち、活力にあふれ、前進することを願い、1、財政の健全化に向けた取組に全力を尽くすこと、2、市民の皆様が安心して暮らせるまちづくりを進めること、3、市民の声を大切にする開かれた行政運営に努めること、以上の3点が、小樽市経済界、自民党、公明党、民主党、連合小樽、市民政策連合との間で交わされた基本合意であります。今回の市長選挙は、いわゆるオール市民的な支援体制であります。山田市長は、今日に至るまで対立候補が決まらず、さぞかしもどかしい毎日であったと推察いたしておりますが、本日、中小企業診断士庄司俊雄氏が正式に市長選に出馬を表明したと伺っております。これで、相手が決まりました、ぜひ圧倒的市民の信任をいただき、2期目の市政運営を支えるよう私どもも一生懸命ご支援を申し上げる決意であります。改めて、市長の決意を伺っておきたいと思います。最後です。今期をもって勇退される議員の皆様には、今日までのご苦労、ご活躍に心から敬意を申し上げたいと思います。同時に、今後も健康に留意され、ますますご健勝とご活躍をお祈りいたしまして、質問を終わります。再質問はいたしません。市長の誠意あるご答弁をお願いいたします。以上でございます (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

佐野議員のご質問にお答えいたします。財政問題について、幾つかお尋ねがございました。まず最初に、平成14年度補正予算における市税収入の減収要因でありますが、当初予算に比べまして、個人市民税で納税義務者数が均等割で 700人、所得割で 1,500人それぞれ減少し、また、課税所得の減少により約1億 2,500万円、土地家屋の固定資産税及び都市計画税で収納率の低下などにより約 5,500万円、償却資産で課税標準の低下などにより約 6,100万円それぞれ減少となる見込みであります。市税以外では、普通交付税で基準財政需要額の経常的経費におきまして単位費用の改正などにより約2億3,900万円、地方消費税交付金で消費低迷や算定期間の関係から一部翌年度に繰越されたことにより約1億9,000万円、利子割交付金で預金利子の減少により 8,000万円それぞれ減少となる見込みであります。次に、平成14年度の決算見込みでありますが、減債基金の残額が約3億 6,700万円となり、今後新たに生じます収支不足額がそれを上回った場合には赤字決算を余儀なくされます。市税の収納率の低下や使用料・平成15年第1回定例会 本 会 議 録手数料の減収など、歳入の落込みが心配されますし、不用額につきましてもかなり厳しい予算措置をしておりますので、そう多くは見込めませんので、赤字決算となる可能性も考えられます。次に、企業会計からの借入れでありますが、一般会計から企業会計に対する繰入れや貸付けは通常行われておりますが、その逆は余り想定されておりません。しかし、財政調整基金や減債基金は底をつき、補てん財源にできない状況下では、企業会計の経営に支障のない範囲での運用はやむをえない措置と考えております。借り入れました資金は、いずれもそれぞれの会計において今後必要となる留保資金でありますので、その償還につきましては、各会計の経営に影響を及ぼさないよう計画的に利息を付して返済していくことになります。次に、財政健全化の取組でありますが、まず見直しの考え方であります。一つには、事務事業の見直しにより生み出すべき財政効果の目標額を設定すること。次に、やみくもに削減するというのではなく見直しの観点を示し、統一した考え方で行うこと。そして、聖域を設けず、すべての事業についてゼロから見直すことなどに留意し、進めてまいりました。手順といたしましては、まず、方針を協議、決定していくため、部長職から成る財政健全化緊急対策会議を設置し、各部にはそれぞれ事務事業見直しの検討チームを設置し、見直し作業を進めました。次に、各部での検討内容についてヒアリングを実施し、その内容を緊急対策会議に諮り、全体的な見地からの検討も加えて方向性を決定し、予算編成作業を通して平成15年度予算に反映できるものは反映させたというところであります。その結果、人件費においては約9億円、事務事業見直しで約7億円、合わせまして約16億円の財政効果を生み出すことができました。次に、財政健全化計画と平成15年度予算との比較であります。財政健全化計画の収支見通しにおきましては、平成15年度は約45億円の収支不足と見込んでおりましたが、ご指摘のとおり、第2回定例会での所要一般財源を11億円と仮定いたしますと、健全化計画と比較しますと22億円ほど収支が改善したことになります。その要因としましては、まず、今回、平成15年度予算編成に向けて取り組みました人件費や事務事業の見直しなどで約16億円の財政効果を生み出すことができました。また、健全化計画は、平成12年度予算をベースに策定しており、その後、主な項目について補正いたしましたが、平成13年度及び14年度の予算編成における削減効果や自然減に加え、扶助費の伸びが見込みより低く推移したことなどにより、6億円程度の改善要素が生じたものと考えております。いずれにいたしましても、計画数値と実数とに相違が生じてきておりますので、平成14年度の決算の状況を踏まえて財政健全化計画の全面的な見直しが必要であると考えております。次に、財政健全化計画と平成16年度、平成17年度の収支見込みとの比較であります。さきほどもお答えしたとおり、財政健全化計画の全面的な見直しを行うことを考えておりますが、現状で考えますと、平成15年度では健全化計画と比較しまして約22億円程度の改善が見込めます。その効果は、平成16年度以降にも及ぶものと考えられますので、平成16年度で27億円、平成17年度で32億円の収支不足と、相当圧縮はできましたけれども、収支バランスをとるためには、今後更に相当思い切った健全化の取組が必要と考えております。次に、今後の財政健全化の進め方でありますが、歳入に見合った歳出構造の構築が基本であると考えております。まず、組織・機構を可能な限りスリム化する必要があります。そのためには、更に事務事業全体の見直しも必要ですし、民間委託も積極的に取り入れていく必要があります。平成15年第1回定例会 本 会 議 録事務事業の見直しにつきましては、長い経過の中で事業を拡大してきた部分もありますし、事業実施の財源は最終的には市税によるところが多いわけですので、こういった財政状況の下でどういった事業が必要か見極め、思い切った見直しを行うことにより、相対的にスリム化する必要があります。そのためには、全庁を挙げた知恵を出しての取組はもちろんでありますが、市民の皆さんの幅広い協力も得ての取組が必要となってきます。それには、こういった取組をすれば財政状況はこうなるのだという健全化の道筋を早期に示すことが必要と考えますので、第2回定例会後に全面的な見直しを行います財政健全化計画では、そうした道筋も含めた計画にしたいと考えております。次に、これからのまちづくりに向けた基本姿勢であります。私といたしましては、常日ごろから、これからのまちづくりには市民の皆さんとの協働が大切なものと考えており、また、提案説明の際にイベント「雪あかりの路」を例に挙げて申し上げましたが、市民の皆さんとの協働の心が着実に広がりつつあるとも感じております。市民の皆さんや民間の方々の行動力、さらには、それを支える行政との一体感がこのまちの財産ではないかと思いますので、これらの財産を生かしながら今後のまちづくりを進めていきたいと考えております。次に、21世紀プランの中間点検でありますが、本市の総合計画である21世紀プランは、平成9年度に基本構想が議決され、基本計画の期間を平成19年までと定め、諸施策の積極的な推進に努めているところであります。しかし、計画当初に比べ、本市を取り巻く環境は、人口の減少、少子高齢化の進行、さらには財政状況の悪化など予想以上の変化を示しておりますことから、21世紀プラン全体の中間点検が必要なものと判断したところであります。現在は、基本計画にあります36施策を対象として21世紀プランの中間点検を実施中であり、この点検結果を踏まえ、平成16年度からとなる第3次実施計画に反映させていきたいと考えております。また、第3次実施計画につきましては、現在の財政状況から、事務事業の緊急性、妥当性、有効性など考慮しながら策定しなければならない一方、社会経済状況の変化を的確にとらえ、今、市民が望んでいる事業が何かを判断し、効率性のある計画策定が必要なものと考えており、これまで以上にめり張りのきいた実施計画を目指したいと考えております。次に、まちづくりのキーワードでありますが、21世紀は、これまでの画一的な発展よりも、それぞれの地域の特性を生かし、固有の価値を磨き上げる知恵の時代になったと感じております。その意味からも、地域が自立し、市民の熱い思いを結集して、たくましい郷土小樽を築き上げていかなければならないと考えております。まちづくりには多様な要素がありますが、小樽は、年間 900万人にも及ぶ観光客が訪れる観光都市となり、観光関連産業が本市の基幹産業に成長した今、小樽観光を踏まえたまちづくりの視点も重要であると考えております。そのためにも、平成15年度に着手いたします小樽観光の指針とも言うべき小樽市観光基本計画の策定に際しては、市民と企業と行政が一体となって知恵を出し合い、協働の心を大切にし、地域に活力を生み出す観光交流の拡大や中長期的な展望に立った観光施策の展開を通して、活力と個性あふれるまちづくりを目指してまいりたいと考えております。次に、福祉問題で何点かお尋ねがありました。初めに、支援費制度に移行する福祉サービスでありますが、施設サービスについては、身体障害者及び知平成15年第1回定例会 本 会 議 録的障害者更生施設や授産施設などが支援費の対象となります。また、在宅サービスについては、身体障害者、知的障害者、障害児のいずれも、ホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイの三つのサービスが措置制度から支援費制度に移行することとなり、知的障害者については、これに加えてグループホームも支援費の対象となります。したがいまして、ただいま申し上げました以外の施設サービスや在宅サービスは、引き続き現行のままサービスが行われることとなります。次に、支援費制度と介護保険制度との関係でありますが、65歳以上の障害者及び40歳以上65歳未満の特定疾患の方で、介護保険の要支援を含め介護度を有する方は、介護保険のサービスを優先して受けることとなります。また、介護保険のメニューになく、盲人ガイドヘルプサービスなど障害者福祉サービスでなければ対応できないような場合は、支援費制度からのサービスを受けることになります。次に、支援費制度における在宅サービスの利用対象者数でありますが、2月20日現在の申請受付数は 227名となっております。これをサービスの種類別に見ますと、身体障害者、知的障害者、障害児を合わせましてホームヘルプサービスが35名、デイサービスが 133名、ショートステイが21名、知的のグループホームが38名となっております。なお、支援費制度がスタートする4月までに申請をする方も見込まれますし、4月以降も随時受付いたしますので、最終的にはただいま申し上げました数より増えるものと考えております。次に、支援費制度の市民周知でありますが、昨年の11月の時点で、障害者福祉サービスを利用している方々、施設、在宅サービス合わせて 850名に支援費制度のパンフレットを郵送し、申請の案内をいたしました。また、11月に市の広報で周知したほか、視覚、聴覚、肢体の障害種類別に説明会を11月と2月にそれぞれ2回ずつ開催しております。今後の予定といたしましては、3月に、再度、市の広報で周知するほか、町内会を通じて回覧板で周知してまいりたいと考えております。次に、指定事業所の登録状況でありますが、まず、既存の15か所の施設サービス事業所につきましては、登録申請をしなくても支援費制度における指定事業所として認定されることとなります。在宅サービス事業所につきましては、現時点では、ホームヘルプサービス事業所が6件、デイサービス事業所が5件、ショートステイが4件、グループホームが8件で合計23件が申請済みであります。また、入浴や昼食をサービスする身体障害者デイサービスにつきましては、市としても申請するよう関係法人に働きかけをしましたが、指定基準をクリアするためには新たな人員の配置が必要になることなどから、今のところ指定申請の動きがありませんので、当面は現行の業務委託により対応してまいりたいと考えております。市といたしましては、今後とも、障害者福祉サービスの充実を図るため、指定事業所の申請登録を促進してまいりたいと考えております。次に、子育て支援でありますが、平成15年度における支援センターの活動といたしましては、これまでの活動が好評なことから 「親子で遊ぼう」は年間90組募集していたものを 120組に拡大するほか、14年度から、始まったボランティアの育成を15年度も実施し、子育て支援ネットワーク結成に向け準備を進めてまいりたいと考えているところであります。また、保育所開放事業については、子育てボランティアの実践の場としても重要なことから、これまで取組をしていなかった手宮保育所でも実施し、市内すべての市立保育所で実施することにしております。次に、産休明け保育については、最近の低年齢の保育需要が多いことから、龍徳オタモイ保育園でも実施することとしたほか、延長保育についても愛育保育園で4月から実施できるよう準備を進めているところで平成15年第1回定例会 本 会 議 録あります。今後におきましても、産休明けや延長保育等の特別保育事業につきましては、要望の多い地域については拡大について検討していきたいと考えております。次に、社会福祉協議会に対する助成でありますが、訪問介護事業の収支が、これまでの社会福祉協議会による経営努力と4月からの介護報酬改定により改善される見込みとなったため、平成15年度以降については補助金が必要なくなったものであります。しかし、貸付金につきましては、資金繰りの関係から一時的に資金不足が見込まれることから、社会福祉協議会が自己資金により調達いたしますが、なお不足する 1,500万円について市が貸し付けるものであります。今後、更に収支の改善が図られる見込みでありますので、一、二年の間に貸付金も不要になるものと考えております。次に、福祉行政に対する基本的な考え方でありますが、今後更に少子高齢化が進み、福祉や社会保障などに要する財政負担の増は避けがたい状況の中で、福祉施策の推進に当たっては、所得や資産の少ない高齢者等に配慮しつつ、適正な受益者負担について検討する必要があるものと考えております。また、自助、共助、公助という言葉に表れているように、福祉行政を社会全体で支えていくために、個人や家庭、また地域社会や行政等、社会を構成するそれぞれの役割分担の在り方についても検討する必要があるものと考えております。次に、港湾問題についてのお尋ねでありますが、まず、小樽港の発展の方向性であります。道内港湾を取り巻く環境は、景気の低迷による港湾貨物量が伸び悩む中、港湾間の競争もいっそう激しさを増しており、厳しい状況を呈しております。こうした中で、小樽港は、道央圏の日本海側の物流拠点としての役割を担うべく、港湾機能の充実を図り、サハリンをはじめ、ロシア極東地域との日ロ定期フェリー航路や中国との定期コンテナ航路などの実現を図ってまいりました。今後につきましても、基本的には、物流機能をじゅうぶん発揮するため、中国やロシア極東地域との対岸貿易の促進、国内フェリー機能の維持、拡大、穀物基地機能の維持に努めるとともに、既存ふ頭の利用の見直しを図り、土地利用の効率化を促進していきたいと考えております。また、まちづくりと一体化した港づくりの観点から、第3ふ頭周辺地区につきましては、背後の運河地区などの集客エリアと連たんした土地利用を念頭に置き、今後、本市ならではの水辺の交流空間として整備を図り、港湾物流機能と親水機能の調和が図られた小樽港の発展に向け、努力してまいりたいと考えております。今後の小樽港の整備でありますが、小樽港の防波堤は、長年にわたり港湾施設や中心市街地を波浪から守ってきたものであり、今後もその機能を維持していくことは大変重要な課題と認識しております。特に、北防波堤は、日本土木学会の選奨土木遺産や北海道遺産にも選定されており、歴史的遺産としての価値を残しながら、どのように老朽化への対応を行っていくのか、国とも連携をとりながら調査、検討を進めているところであります。なお、その着工時期等につきましては、市の財政状況のこともありますので、慎重に判断してまいりたいと思います。また、北部運河における水質の浄化でありますが、平成14年度は現地調査及び実施設計を行っており、今後の計画としては、平成15年度からしゅんせつを行い、事業期間は3年ないし4年を予定しております。事平成15年第1回定例会 本 会 議 録業終了後は、水質の改善が図られ、北部運河を訪れる観光客の増加にもつながるものと期待しております。次に、臨港地区内の分区指定でありますが、昨年以降これまでの間、分区自体の変更はいたしておりませんけれども、このたび市でまとめた都市計画マスタープランの中で、例えば運河周辺などについてはウォーターフロント交流拠点と連携した複合的な土地利用を目標として掲げるなど、この分区指定の問題は、今後は市全体の都市計画の観点からも検討をしていくこととしております。また、現在、何件かの具体的な相談もありますので、その対応について庁内関係部で協議するとともに、北海道開発局にも相談しているところであります。いずれにいたしましても、限られた範囲の中で有効な土地利用を図ることは必要なことでありますので、今後は、単に条例上可能な特認行為にとどまらず、分区指定の変更そのものにつきましても、地方港湾審議会等にお諮りしながら検討を進めてまいりたいと考えております。次に、石狩湾新港の港名でありますが、去る1月27日開催の経済常任委員会において経過を報告させていただきましたけれども、現在、各母体の助役等から成る運営会議において、当面 「札幌」の名称を付した通、称名の使用について議論が交わされているところであります。市といたしましては、港名問題につきましては、設立当初からさまざまな議論経過があることから、通称名でありましても石狩湾新港の母体負担や小樽港の在り方など、全体的な議論と併せて検討されるべきものと考えており、引き続き、議会や関係団体のご意見をお聞きしながら慎重に対応してまいりたいと考えております。次に、消防行政について幾つがご質問がありましたが、初めに救急件数であります。昨年は、 5,516件で4年連続 5,000台を推移しているところであります。救急搬送された方は 5,294人で、そのうち65歳以上の高齢者の方は 2,720人となっております。また、全国との比較でありますが、平成13年中における人口1万人当たりの救急出動件数は、全国平均の 347件に対して、本市は 356件、さらに、平成14年度中は 372件となっております。また、高齢者の割合につきましては、平成13年中の全国平均38.5パーセントに対し、本市は48.5パーセント、平成14年中は51.4パーセントで、本市の高齢者の搬送割合の高いことが顕著に表われております。次に、救急救命士が行う応急処置の拡大でありますが、現在、医師の指示を受けて行われている特定の三つの行為は、除細動、気道確保、点滴であり、そのうち、患者の心臓に電気ショックを与える、いわゆる除細動器の使用が、医師の指示を受けなくても、本年4月から使用できるようになります。また、除細動以外では、心肺停止患者に対する気管内挿管が、講習や30症例以上の病院実習を修了した救急救命士に限り、平成16年7月から医師の指示の下で認められるようになります。市といたしましては、救命率の向上を図るためにも、除細動の使用について、新年度の実施に向けて研修などを早急に取り組みたいと考えており、最新型の二相性波形除細動器の導入について本定例会に予算計上したところであります。また、気管内挿管につきましては、講習や病院実習といった厳しい条件がありますので、実施に向けた体制づくりに努めてまいりたいと考えております。次に、消防車の緊急出動時におけるサイレンの音であります。現在、本市では、火災と火災以外の救急出動などは区分して鳴らしておりませんが、出動の問い合わせについてはトーキー案内装置で対応しているため、通信指令係が電話による問い合わせにより業務に支障が出る状況にはありません。なお、本年4月から実施される帯広市ほか、他都市の状況や効果を見て、検討してまいりたいと考えてお平成15年第1回定例会 本 会 議 録ります。次に、消防出初め式でありますが、例年、体育館前と市民会館で行っておりますのは、消防団員 430名と消防職員 170名、合わせて 600名の観閲を行う場所の確保と観閲後に行われる表彰式の屋内会場の収容力と利便性を考慮したものであります。市民の方にご覧いただければ、更に火災予防の啓発や消防行政を理解していただくよい機会にもなると思いますので、今後、現行の場所も含めて、市民の皆さんの目に触れやすい場所について考えてみたいと思います。最後に、市長選への決意でありますが、2期目は、1期目以上に厳しい社会経済状況や危機的な市の財政状況の中での市政運営になるものと認識いたしておりますけれども、我がまち小樽に住む一人一人が安心して心豊かに暮らせるまちと思えるような、そんな地域社会を創造したいとの思いから立起を表明いたしました。私は、いま一度、初心に返り、全力を傾注しながら、ふるさと小樽のまちづくりに当たりたいと考えております。以上です。

出典:小樽市議会 平成15年第1回定例会 2003年2月28日 議事録 PDF(57ページ) 間違いを知らせる