みんなの議会

小樽市議会 平成14年第4回定例会 2002年12月9日

(1)平成15年度予算編成方針と財政健全化について/(2)小樽市土地開発公社の保有土地売却について/(3)雇用・失業対策について/(4)入浴施設の外国人差別問題について/(5)東南部地区へのコミュニティセンターの設置について/(6)芸術文化振興条例の制定について/(7)自然再生型の河川整備について

2002年12月9日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「平成15年度予算編成方針と財政健全化について」「小樽市土地開発公社の保有土地売却について」「雇用・失業対策について」「入浴施設の外国人差別問題について」「東南部地区へのコミュニティセンターの設置について」「芸術文化振興条例の制定について」「自然再生型の河川整備について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。

質問者
斉藤陽一良 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 33番 斉藤陽一良

平成14年第4回定例会に当たり、公明党を代表して質問いたします。まず、平成15年度予選編成方針に関連して、財政問題についてお伺いをいたします。去る10月30日、小坂助役名で本市全庁に通達された予算編成方針には、現下の経済・雇用情勢から市税の減、収が見込まれる一方、交付税の伸びが期待できないなど、一般財源の確保が極めて難しく、歳出では公債費扶助費の増大が見込まれ、平成15年から17年の3か年で約 150億円の収支不足が発生するなど、赤字再建団体への転落も危ぐされるとの認識が示されています。平成14年度当初予算では、市税収入は 163億 2,700万円余りとなっておりますが、この収納見通しとその理由、さらに、15年度の市税収入の見込みについてお示しください。また、同じく地方交付税は 169億 8,400万円となっておりますが、現時点での収入見込額とその理由、来年度の見通しをお示しください。このまま進んだ場合、平成14年度の収支はどうなるのか、もし収支不足が発生するとしたらその額はどの程度か、お示しください。また、平成15年度予算の収支均衡を図るため、不足する財源の額はどのぐらいと見積もられているのか、お知らせください。平成15年度は市長と市議会議員の改選があり、当初予算は骨格予算となりますが、それにしても厳しい予算枠の設定は避けられず、その具体的な方針、考え方についてお示しください。また、今後の財政健全化については、より一段踏み込んだ具体的な道筋を一日も早く示し、まち全体の暗い沈滞ムードを打ち破り、将来に何らかの希望を指し示す市長の強力なリーダーシップが求められているのではないかと考えますが、ご所見をお伺いいたします。次に、小樽市土地開発公社の保有する土地の売却についてお伺いいたします。現在、小樽市土地開発公社の保有する土地で、取得後5年以上の土地の面積及び金額とそれぞれの全保有地に対する割合をお示しください。土地開発公社は公共用地の先行取得の目的から 「公有地の拡大の推進に関する法律」に基づき、議会の議決、によって設立されたものと理解しておりますが、現在、社会経済状況は設立時と大きく変化し、長期の土地保有は公社の経営を圧迫し、最終的に一般会計を圧迫することになると考えます。公社の今後の経営を考えると、保有する土地の売却が順調に進むことが基本的に重要と考えますが、保有する土地の売却には売払先についての制限など、どのような条件があるのか。また、その条件の下で、長期保有の改善の可能性があるのか、見通しをお示しください。今後、長期にわたって改善の見込みがないとすれば、抜本的に公社そのものの存廃も視野に入れた議論が必要になるのではないかと考えますが、ご見解を求めます。次に、雇用・失業対策について伺います。雇用、求人の実態については、小樽職安管内の今年9月の有効求人倍率は常用で0.43倍となっており、今年最悪だった1月の0.29倍に比べるとやや持ち直してきてはいるものの、この数字は、北海道0.46倍、全国の0.55倍と比較しても、極めて厳しい数字となっています。また、失業については、平成14年7月から9月の労働力調査の速報で見ますと、全国の完全失業率は 5.4%で、前年同期に比べて 0.3ポイントの上昇となっており、北海道は実数で 5.9%、増減で 0.8ポイント増と、実数でも増減でも全国最悪の数字となっております。新規学卒者については、平成15年3月に卒業予定で就職を希望している高校生の就職内定率が、9月30日現在、全国で33.4%。道内は過去最低の12.8%と全国平均を大きく下回っています。さらに、小樽職安管内の高校生の求人倍率は、9月末現在、0.40倍と厳しい状況が続いています。このような状況を踏まえて、何点かお伺いいたします。まず、最近の失業の傾向として、会社の倒産やリストラによる解雇など自己都合以外の理由での離職、いわゆる非自発的離職が本市でも増えているのではないか。また、そのような離職が多いのはどのような産業分野か、お示しください。これに対して、国では、求職と求人のミスマッチの解消や成長分野への労働力の誘導を進めるとしていますが、新規成長分野における雇用機会の創出について、本市では具体的にどの分野からどの分野への誘導を目指すのか、その方向性や具体策をお示しください。また、現在本市で行われている労働者派遣事業、また民間の職業紹介事業について、事業所数、稼働状況などをお示しください。さらに、職業訓練の場を提供したり、離職者を雇い入れる事業所や受講者への奨励金、給付金等の制度の利用状況、利用上の問題点、また、周知や利用促進のための取組をお知らせください。加えて、今年度から実施された、緊急地域雇用創出特別交付金の活用事業の件数と雇用創出実績についてお示しください。次に、平成13年度小樽市労働実態調査によりますと、パート労働者を雇用している事業所は44.6%と昨年より 5.6ポイント減少し、過去6年間で最も低いとされていますが、全国的傾向としては、パート労働者そのものも、雇用している事業所の実数、その割合のいずれも増加しているものと考えますが、本市の状況がこれと逆の傾向を示している原因は何か、ご見解を求めます。もし、その原因が倒産や廃業によって、正社員、パートを問わず、雇用の場そのものが失われている結果だとすれば、正に本市の雇用状況の厳しさを象徴するものであり、この解決をこそ真っ先に急がなければならないと考えますが、重ねてご所見を伺います。しかし、パート労働者の増加は、正社員の削減、人件費切詰めというマイナス要素ばかりではなく、一定量の仕事を多くの人が分け合うという本来のワークシェアリングとしての意味もあり、正社員との賃金格差の是正など一定の改善を進めることによって、将来的、長期的には雇用問題解決の有効な施策ともなりうるものと考えます。女性の社会進出、高齢化の進展という流れの中で、パート労働のウエートは長期的に見て高まる可能性が強いと思われますが、一日の労働時間が比較的長く、週労働日数も一般の労働者とほとんど変わらないパート労働者が多い本市の実態から見て、本市の労働行政に求められるパート労働者への施策として 「同一労働、同一、賃金」の原則に基づいた一般労働者との処遇・労働条件の均衡確保を図るための独自の制度づくりを考えるべきではないかと思いますが、ご所見をお伺いいたします。また、国の「中小企業短時間労働者雇用管理改善等助成金」の本市における利用状況についてもお示しください。次に、去る11月11日、人種差別撤廃条約違反の有無などをめぐって、本市と本市の入浴施設を経営する会社が訴えられていた問題で、札幌地裁は入浴施設を経営する会社に対して 300万円の損害賠償を命じ、本市の責任については、訴えを退ける判決を下したとの報道がありました。まず、この判決の概要と本市としての受止め方をお伺いします。次に、訴えは、市に対して、強制力や罰則の伴う差別撤廃条例を制定しなかったことによる損害の賠償を求めるものでしたが、判決は、本市が人種差別を禁止し終了させる義務を負うとしても、政治的責務にとどまり、個々の市民との間で法的義務を負うものではないとして、条例を制定しなかった不作為の違法性を問うことはできないとしています。しかし、これは、逆に言えば、本市は、条例制定以外の活動も含めて、市民全体に対して、市の裁量の範囲において人種差別を禁止し終了させるために有効な施策をとる政治的責務を負うということでもあります。本市に限らず、外国人の流入は全国的に問題となっており、浜松市の提案で発足した「外国人集住都市会議」は、昨年 「浜松宣言及び提言」をまとめ、本年11月、東京会議を開催し、国に対し外国人との共生を目指す基本方、針を策定し、省庁間で足並みがそろわない外国人政策を総合的に調整する組織の設置を求めるアピールを採択しています。、我が党は、生命、生活、生存を最大に尊重する人間主義を掲げ、宗教をはじめ、思想、信条、人種、国籍社会的身分、経済的地位など、あらゆる差別に反対しています。本市も、今回の経験を生かす意味で、人種差別や外国人差別を一日も早く全廃させるために、国連人種差別撤廃条約に盛られた自由権的な権利のみならず、社会経済的及び文化的権利、輸送機関、ホテル、飲食店、喫茶店、劇場、公園等、一般公衆の使用を目的とするあらゆる場所又はサービスを利用する権利など、社会権、生存権のプログラム規定を取り入れた「人種差別撤廃都市宣言」を、努力目標的な意味合いも込めて制定することについてご見解を求めます。次に、朝里・新光地区の住民のみならず、多くの市民の要望である、東南部地区へのコミュニティセンターの設置についてお伺いいたします。まず、場所については、国道5号朝里十字街に広大な市有地の更地になっている土地がありますが、この利用方針についてはどのような検討をされているのか、お示しください。次に、コミュニティセンター建設用地の備えるべき必要条件と、現状で可能性のある場所をお示しください。また、コミュニティセンター建設には多くの手続が必要になると考えますが、そのおおよそのスケジュールと建設の時期についてお知らせください。機能については、音楽会や演劇の上演できる多目的ホール、会議室、集会室、体育館、児童館、また読み聞かせなどのできる児童書、絵本なども備えた市立図書館の分館的な位置づけの図書室、さらに、公営住宅やマンションなどの居住区画や、老人福祉施設の併設などいろいろな要望について、その可能性を検討すべきと考えますが、ご見解を求めます。また、利用者の動線で見た場合、主な利用者の直前の出発地としてはどのような範囲を想定されているのか、お示しください。その場合、距離的には比較的近くにありながら、直通のバス路線がない望洋台方面からのアクセスについてはどのようにお考えか、ご所見をお示しください。この問題については、自家用車は相当普及したとはいっても、子育て最中の比較的若い主婦層、また高齢者世帯にとって路線バスへのニーズは依然として無視できないものがあると考えます。それどころか、これらの層は、今後の本市のまちづくりを考えるとき、人口減対策、産業政策、福祉政策などあらゆる行政課題において、そのニーズに対して最優先で対応すべき人々ではないでしょうか。、朝里・望洋台間の路線バス運用については、北海道中央バス株式会社による2回の実験運行の努力に対しその市民ニーズへの誠実な対応に深く敬意を表するものであります。その上で、地域要望で求められていた国道5号を運行する路線との接続の問題については、実験運行以前から朝里・望洋台間単独の路線としてはどうしても利用者が限定されざるをえないという懸念は、多くの関係者から出されていました。しかし、バス事業者としては、実験運行という意味では単独路線として切り離して運行しても、国道5号との接続便の利用者の推計は計算上で可能なので、本運行での接続については別途に検討したいとの意向が示されていました。しかし、実験運行での乗車実績が大幅に見込みを下回ってしまったために、接続についての検討にまで至らなかった経緯があります。したがって、今後、朝里・新光方面に利用頻度の高い公共施設ができた場合、また、望洋台の開発、造成が更に進み、居住人口が相当増えた場合などには、桜・望洋台地区と新光・朝里方面とを結ぶ路線について検討する余地はあると考えます。さらに、従来の手宮発新光町十字街行き、高島三丁目発桜町行き、小樽駅前発望洋パークタウン行きなどからの乗換えについても乗継ぎ券等で対応し、極力、利用者の料金負担の増加を抑えるべきと考えますが、ご所見を求めます。次に、芸術文化振興条例の制定に関してお伺いをいたします。国は、昨年、文化芸術振興基本法を制定し 「文化芸術団体が個人や民間団体、企業などから寄附を受けやす、くする税の優遇措置などの施策を講ずるよう努めること 「芸術家の育成 「高齢者や青少年、心や体に障害」、 」、を持つ人の文化活動の充実」など幅広い推進施策を盛り込むと同時に、地方公共団体の責務として 「国との連、携を図りつつ、自主的かつ主体的にその地域の特性に応じた施策を策定し実施すること」を求めています。現下の深刻な社会経済状況から、ともすれば芸術や文化の振興は等閑視されがちで、財政面でも、新規事業や施設の充実はおろか、既存の事業についても削減の危機が叫ばれております。むしろ、このような深刻な社、会状況であればあるほど、芸術や文化の振興はその必要性を増してきており、早期の条例制定を求めますがご所見をお示しください。確かに、財政的に厳しい中での施策にいろいろな制約や限界があることは認めざるをえませんが、現在ある施設や人材の活用方法を工夫して、余りお金をかけずに思い切った芸術文化施策を今こそ打ち出していくべきときではないかと考えます。例えば、既存の施設、建物を文化団体などが使用するときに、夜間あるいは明朝までの使用を認める、又は使用料を思い切って引下げる、あるいは、無料にする。また、単に会場を貸すだけではなく登録ボランティアなどを活用して使用目的に応じた工夫、指導者やアドバイザーをあっせんするなどの積極的なサービスを工夫してみてはいかがでしょうか。箱物を新しくつくるのではなく、今ある施設、今小、樽にいる人材を、官も民もフル活用して、新しい小樽の文化を切り開いていく出発点とすべきと思いますがご見解を求めます。昨年の第4回定例会の我が党の代表質問に対し、市長は、芸術文化関連事業の果たすべき役割は大きいものと考えるので、基本的には21世紀プランの実施計画に沿った形で予算措置を行っていくと述べられております。平成15年度までの21世紀プラン第2次実施計画には、施策の体系として3分野10項目20事業が上げられています。平成15年度予算においては、基本的にどのようなお考えで臨まれるのか、ご所見をお伺いいたします。次に、芸術文化振興条例の制定を見通したとき、国の基本法が求める「自主的かつ主体的に、その地域に応じた施策を策定し、実施する」ためには、その施策の総合的かつ計画的推進のため、長期にわたる施策の大綱について芸術文化振興基本方針を定め、また、主な事項については、基本計画の策定が必要になると考えます。この点では、現在の21世紀プランで、2007年度、平成19年度までの基本計画には盛り込まれていて、第2次計画では見送られている博物館や美術館、文学館の新館建設に向けての取組なども、今後21世紀プランとの整合性をとる中で検討していくべきと考えます。いずれにしても、21世紀プランの基本計画を踏襲するにしても、新たな芸術文化振興基本計画を定めるにしても、従来から社会教育施設を管理し多くの文化団体などとの窓口となっている教育委員会や、庁内各部局間の調整を行い、事業相互の調整や欠落している部分を補うなど、計画を全体として推進するための専門の組織体制が必要になるのではないかと考えますが、市長のご見解を求めます。この項の最後に、本市の総合的なまちづくりを展望した上で、芸術文化振興の方向性として、文化と経済がともに発展する場の創出という観点からお伺いいたします。芸術文化の境界領域として、印刷・デザイン、家具・室内装飾、木工・金工、陶芸・ガラス陶芸、服飾・染色などいわゆる産業工芸は、その作品が芸術的な営為の所産であると同時に、実用的な使用価値を持つ商品でもあるという意味で、芸術文化振興が同時に一定の産業振興の意味も持つ特別な分野であると考えます。本市は、歴史的に多くの職人的な技能が集積しており、小樽職人の会が中心となって、第1回全国職人学会を開催するなど、全国レベルで発信可能な技能集約的な産業を育成する基盤はできているものと考えます。この際、このような分野に必要な情報や資材、設備などを提供し、共同利用できる教育研修施設などを公的に整備すべきではないかと考えます。本市単独の事業として難しい場合は、道や国の地場産業施策の導入などの検討はできないか、ご見解を求めます。最後に、自然再生型の河川整備についてお伺いいたします。去る11月19日の衆院本会議において、自然再生推進法案が可決いたしました。これは、我が党が、今年1月、法案の要綱を独自にまとめ、その後、与党3党の「環境施策に関するプロジェクトチーム」で協議し、今国会に議員立法として提案しているもので、参院での審議が順調に進めば年内成立、明年1月の施行となる見込みです。内容としては、河川、湿原、干潟、藻場、里山などの自然再生事業について、省庁や担当部局が複数にまたがる縦割り行政の弊害を取り除き、計画段階から地域住民やNPO、専門家、自治体などが参加する地域主導の新たな事業と位置づけ、地域に密着した維持管理などに住民、NPO、自治体などが協力して取り組む道筋を明確化するものです。、本市では、主に河川の利活用の面として、蘭島川、勝納川、朝里川が「子どもの水辺」に選定、登録され小中学生の体験学習、総合学習などへの幅広い活用が目指されております。ハード面の整備としては、蘭島川が旧建設省の「水辺の楽校」としての指定を受けて、地域住民などによる協議会を設けた形での改修整備が完了しており、勝納川については、北海道によって、現在、第2期運河から奥沢水源地下流までの河川再生事業が行われています。朝里川については、現在、北海道による整備事業に向けた地域団体や本市関係部局、道などから成るワーキングチームが整備の方向性や内容について検討を重ねています。国や道とのかかわりの中で、本市域で今後取り組まれる河川再生事業について、再蛇行化や自然護岸の回復、流域の植栽や生物相の復元など、自然再生事業に取り組むに当たっての市としての考え方をお示しください。その上で、これから整備が検討されている朝里川については、洪水などの水害防止の観点からは、朝里ダムによって常に水量がコントロールされており、再蛇行化や自然な川岸に戻す整備を行ったとしても防災上の危険は少ないものと考えますが、ご所見をお示しください。、そうだとすれば、他の条件、例えば土木技術的条件、環境保護上又は生態系の上からの検討、地域の協力財政的条件などがクリアされれば、朝里川については自然再生型の河川整備が望ましいものと考えますが、ご所見をお示しください。以上、再質問はいたしませんので、明解なる答弁を求めます (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

斉藤陽一良議員のご質問にお答えいたします。初めに、平成15年度予算編成方針と財政健全化について幾つかお尋ねがございました。まず、市税収入でありますが、まだ不確定な要素もありますけれども、個人市民税の動向を勘案いたしますと、市税全体では予算に比べ2億 5,000万円を超える減収になるのではないかと考えております。その理由といたしましては、高齢化や景気低迷による納税義務者の減少や、市内の総所得金額の減少などが考えられます。また、平成15年度の見通しでありますが、市内の景気動向や雇用情勢を考えますと、市民税の増加は見込めず、また、固定資産税につきましては評価替えの影響もありますので、市税全体としても大変厳しい状況になると考えております。次に、地方交付税でありますが、特別交付税の今年度の金額はまだ決まっておりませんけれども、普通交付税の算定は終わっており、予算に比べて約2億 3,000万円の減少となっております。その主な理由といたしましては、基準財政需要額の算定基礎であります単価が、地方歳出の見直しの影響で予想以上に引き下げられたためであります。また、平成15年度の見込みでありますが、現在、地方交付税制度の見直しが議論されており、総務省と財務省の考え方にも大きな隔たりがあるなど見通しがつかない状況にありますけれども、交付税の原資であります国税が落ち込む中での増額は期待できないものと考えております。次に、平成14年度の収支見通しでありますが、本定例会補正後の予算では約5億 7,000万円の収支不足を減債基金の繰入れで補てんする形となっております。今後、市税収入や交付税で5億円近い減収が見込まれますし、消費の低迷から地方消費税交付金の減少なども予想され、不用額などを考慮いたしましても平成14年度の収支不足は10億円を超えると予想されます。次に、平成15年度の不足財源でありますが、現在、各部で予算見積り作業を行っており、また、平成14年度の収支状況にも大きく影響されますので、お答えできる段階ではありませんが、財政健全化計画の収支見通しでは約45億の収支不足と見込んでおりますし、基金の残額も考えますと、かなり厳しい状況であると考えております。次に、平成15年度の予算編成の方針と考え方でありますが、予算編成方針にもありますとおり、一般財源が大きく減少し、基金も底をつく状況でありますので、各部で取り組んでまいりました事務事業の見直しや、財政健全化緊急対策会議での検討内容を確実に反映させ、収支のバランスをとっていくことが大きな課題と考えております。また、財源が大きく落ち込む中で、従来のような個別事業ごとに査定し積み上げていく方法での編成は難しく、各部の裁量により、めり張りをつけた調整を行った上で予算要求に当たる必要があるため、一定の予算枠の配分を行ったところであります。今後、各部から提出された内容についてヒアリングを行いながら、予算編成を進めてまいりたいと考えております。次に、財政健全化の具体的な道筋でありますが、本市の置かれております厳しい財政状況の克服は、職員はもちろんのこと、議会や市民の皆様の理解と協力なしには不可能と考えますので、現在取り組んでおります事務事業の見直し項目などがまとまり次第、議会や市民にお示しをし、ご意見をいただきながら進めてまいりたいと考えております。また、その結果としての健全化の道筋も同時にお示しすることも重要と考えますので、その作業も併せて行っているところであります。いずれにいたしましても、健全な財政環境をつくり上げることが当面する最大の課題と認識し、取り組んでまいりたいと考えております。次に、土地開発公社についてのお尋ねでありますが、取得後5年以上の土地は7か所ありまして、面積が約4万 1,700平方メートル、金額が約4億 2,800万円で、全保有地に対する割合は、面積が91.1%、金額が70.5%となっております。次に、保有地の売払いの制限でありますが、土地開発公社としては、将来の公共用地確保のため、市からの依頼により取得しておりますので、原則として市以外への売却は想定いたしておりません。しかし、公社としては、取得後、市としての利用見通しが薄れ売り払う場合は、まず、国や北海道に取得意向を確認し、意向がなければ個人や事業者に売り払うことができます。次に、長期保有の改善でありますが、土地開発公社としては、今年度、赤岩1丁目保有地の9区画を民間に売り払うこととし、これまで7区画、約 1,460平方メートルを処分し、更に引き続き、残る区画の売払いに努めていると承知しております。また、今後の見通しでありますが、公社所有地につきましては市の買戻しが前提となりますが、その利用見通しが薄れ買戻しが難しくなった土地につきましては、公社と市の協議の下に売却を検討していかなければならないものと考えております。次に、公社の存廃についてでありますが、昨今の経済情勢から用地の先行取得の意義が薄れてきております。しかし、今後の補助事業の実施に当たり、公共用地を公社で先行取得することが必要になる場合もありますので、当面は存続する必要があると考えております。次に、雇用・失業対策について何点かお尋ねがありました。まず、非自発的離職者が多い産業分野でありますが、平成14年4月から9月までのハローワーク小樽の産業別雇用保険適用状況調べによりますと、卸小売業、飲食店に続き、製造業、サービス業の順となっております。次に、成長分野への労働力の誘導でありますが、本市の産業は多種多様な業種が小規模な形で集積している構造にあることから、大きな労働力を吸収できるような分野や誘導の具体策を明らかにすることは困難でありますが、雇用促進助成を受けて進出している企業が多い食品製造・加工産業のほか、低迷する本市経済の中にあって比較的元気のよい観光関連産業、本市の高齢化に対応した福祉・医療関連産業などがより一層成長することにより、雇用の創出が図られることを期待いたしております。次に、民間の労働者派遣業や職業紹介業についてでありますが、ハローワーク小樽によりますと、平成13年度は職業紹介業2事業所、平成14年度は職業紹介業1事業所、職業紹介兼人材派遣業1事業所となっております。稼働状況につきましては、平成13年度実績で申し上げますと、求職登録者数 166人、そのうち一般職業紹介51人、臨時日雇い紹介延べ 7,784人ということでありました。次に、職業訓練や離職者雇用等への奨励金・給付金制度についてお尋ねでございました。まず、職業訓練の場を提供した事業主への助成についてでありますが、主なものとしましては、国の職場適応訓練助成や再就職促進講習給付金助成等の各制度があり、利用状況につきましては、この二つの制度を合わせて、本市では平成13年度、14年度ともに5社が利用していると聞いております。また、離職者を雇い入れた事業主への助成制度としては、国の新規・成長分野雇用奨励金及び能力開発奨励金、緊急雇用創出特別奨励金等の各制度があり、三つの制度を合わせた平成14年度の利用状況は、北海道全体で申請件数 569件、決定件数489件と聞いております。次に、受講者への奨励金等についてでありますが、主なものとしては国の職業訓練奨励金や新規成長分野能力開発受講奨励金があり、平成14年度の利用状況につきましては、前者がパソコン講座や介護・医療講座など282人、後者がITコンサルティング科やOA経理科など17人とのことであります。利用上の問題点につきましては、これら制度全体に言えることとして、申請から給付までに数か月を要することについてのクレームが寄せられており、各関係機関ともに改善に向け努力していると聞いております。また、制度の周知等につきましては、ハローワークとしては関係団体や地方自治体に対しパンフレットの配布や広報機関誌等への掲載をお願いし、PRを図っていると聞いております。次に、緊急地域雇用創出特別交付金事業でありますが、平成14年度の計画で申し上げますと、10事業、総事業費 8,191万円、雇用者数75人、うち新規雇用者数62人となっております。次に、パートタイム労働者でありますが、まず、小樽市労働実態調査によると、パートタイム労働者が全従。業員に占める割合は全体として逓増傾向にありますけれども、雇用する事業所の割合は逓減傾向にありますこの調査だけでは明確な原因を把握することはできませんが、全従業員数に占めるアルバイトの割合が増加していることから、雇用形態がパートタイムからアルバイトに移行していることや、本市の事業所の大宗を占める小規模な事業所での雇用が減少していることなどが考えられますので、今後、関係機関と協議しながら雇用創出に努めてまいりたいと考えております。次に、パートタイム労働者に対する独自の処遇制度についてでありますが、我が国のパートタイム労働者の適正な労働条件の確保につきましては、現在、国の研究機関において、我が国のパート労働市場が賃金制度などの点で欧米と異なっているという実情に配慮し、いわゆる日本型均衡処遇ルールの導入を盛り込んだ報告書がまとめられたところであります。パート労働者の処遇改善は重要なことと認識しておりますので、今後とも、こうした国の研究の成果等を注意深く見守ってまいりいたいと考えております。また、中小企業短時間労働者雇用管理改善等助成金の利用状況でありますが、21世紀職業財団によりますと、現在、市内では平成12年度に申請した1社が3年間継続して助成を受けているとのことであります。次に 「外国人入浴拒否訴訟」の判決概要と本市の受止め方でありますが、11月11日に札幌地裁でありました、判決では、入浴施設経営会社に対しては、外国人の一律入浴拒否は不合理な差別で、社会的に許容される限度、を超えた不法行為であるとして、原告3人に対し計 300万円の支払いを命じるとともに、小樽市に対しては、違法と言うべき不法行為は認めがたいとして、原告の訴えを棄却する内容でありました。判決理由の中では地方自治体である小樽市が、国と同様に、人種差別を禁止し終了させる義務を負うとしても、それは政治的責務にとどまり、個々の市民との間で具体的な人種差別を禁止し終了させることが法的に義務づけられるものではないこと、また、小樽市は外国人一律入浴拒否を中止させるための諸施策を実行してきており、現法制下において小樽市が行った諸施策以外の有効な施策は想定できないから、小樽市の不作為は認められないとの判断が示されました。市といたしましては、このたびの判決は妥当なものと考えておりますが、今回のような事件が発生したことについては非常に残念なことと思っており、今後とも、人種差別をなくすための必要な施策を、関係機関とも協議しながら、着実に進めてまいりたいと考えております。次に 「人種差別撤廃都市宣言」の制定でありますが、人種差別や外国人差別をなくする有効な施策について、は限られており、その中で人種差別撤廃都市宣言を制定することは、小樽市の姿勢を示すという意味合いはあるものと考えますけれども、このような差別を生じる根本には、個人の意識の中に外国人に対する偏見があり、これを解消しない限り差別はなくならないものと考えております。市といたしましては、これまで、外国人入浴拒否問題に関し、国際交流関連団体連絡会議の開催や法務局との意見交換、さらに、ホームページ、広報誌による啓発など、市民の理解と協力を求めるための啓発活動を行ってまいりましたが、今後とも市民の差別意識解消に向けさまざまな啓発を行うことが当面最も重要であると認識しておりますので、人種差別撤廃都市宣言の制定につきましては、今後の研究課題とさせていただきたいと考えております。次に、東南地区のコミュニティセンター建設に関連しまして何点かご質問がありました。まず、朝里共同住宅跡地の利用方針についてでありますが、現在、普通財産としての管理であり、基本的には将来の有効活用を念頭に置き、民間等への売却は考えておりません。また、コミュニティセンター建設用地としての条件は、その機能により異なりますが、一定規模の面積や交通アクセスなどの地理的な優位性も条件となりますことから、朝里共同住宅跡地は有力な候補地と考えております。しかしながら、本市の財政事情からいって、現時点で調査費を計上することや建設時期を明確にすることは難しいものがありますが、地元の皆さんの強い要望を真しに受け止めながら、事業手法も含めた検討を進めてまいりたいと思います。なお、コミュニティセンターの機能につきましては、計画方針が定まった時点で、住民要望、行政としての必要施設に何があるか等、あらゆる角度から検討しなければならないものと考えております。次に、朝里十字街にコミュニティセンターが整備された場合の桜・望洋台方面からの交通アクセスでありますが、両地区を結ぶ路線バスの運行につきましては、さきほどご指摘がありましたように、北海道中央バスが平成12年、13年に2回の実験運行を行っておりますけれども、実際の利用は運行経費を賄う利用人員予想を大幅に下回り、路線開設はできなかったと聞いております。今後、ご質問のコミュニティセンターの建設や周辺地域での大規模な宅地開発などにより、利用客の増加が見込まれる場合には、改めて同社に話をしてみたいと考えております。また、既設路線との乗継ぎについても、その可能性について要請してまいります。次に、21世紀プランの実施計画に盛り込まれております芸術文化事業と平成15年度予算についてでありますが、基本的には、昨年の第4回定例会でご答弁いたしましたとおりでありますけれども、それぞれの事業につきましては、予算編成の中で全体的な見地から判断してまいりたいと考えております。次に、計画推進のための専門の組織体制でありますが、現在、行財政健全化対策としてすべての事務事業について緊急性、重要性などから見直しを進めており、今後、市の組織・機構の全体的な見直しについても検討することにしておりますので、専門の組織体制については、その中で総合的に検討してまいりたいと思います。次に、産業工芸分野の振興のために共同利用できる教育施設などの整備でありますが、NPO法人として昨年6月に発足した北海道職人技塾大学校では、小樽職人の会や小樽染紋塾などの職人団体が中心となって、職人業の研さんや後継者の育成などを目的に、市内の既存施設を活用して物づくり職人活動を展開しております。本市におきましては、さまざまな産業分野で実用的な中にも芸術性を持った製品が数多くつくられておりますが、これらを含めた幅広い産業振興を図ることは、地場産業の振興、発展のためには重要なことと思っております。ご提言のありました情報などを提供し、共同利用できる教育施設の設置につきましては、市として単独で建設することは難しいことから、国や道の施策の中で実現が可能かどうかを含め検討してまいりたいと考えております。次に、自然再生型の河川整備でありますが、河川の整備に当たっては、災害の防止や軽減などのほか、自然環境や親水性、景観などに配慮した整備が求められています。現在、小樽市域の河川においては、北海度の事業により、勝納川の整備が進められております。また、朝里川につきましては、平成15年度からの整備予定と伺っており、この整備に当たっては、計画段階より、住民や小樽市、関係団体などが参加したワーキング形式により、幅広い意見を取り入れた自然環境、親水性、景観などに配慮した計画となっております。実施に当たっては、可能な限り自然護岸の回復、流域の植栽や生物相の復元などに配慮するとともに、市民の憩いの場として親しめる河川整備を要望してまいりたいと考えております。次に、朝里川の再蛇行化や自然な川岸に戻す整備でありますが、議員ご指摘のとおり、朝里ダムは水量調整が可能なことから、防災上の危険は少ないものと考えております。整備方針については、ゾーンを定めて自然を育てるなど自然環境に配慮し、現状河川を利用した計画と伺っております。朝里川については、古くから川幅が狭く、急流な箇所もあり、大きな蛇行河川でないことから、再蛇行化は難しいものと考えております。次に、自然再生型など望ましい朝里川の河川整備でありますが、四季折々に朝里川に集い憩うための親しみ。の持てる河川空間づくりを目指しており、既存樹木の保全、緑豊かな植栽などの整備方針となっております市といたしましては、朝里まちづくりの会をはじめ、地域の協力や財政的な問題など諸条件が整うのであれば、自然環境に配した自然再生型の河川整備は望ましいものと考えております。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)

斉藤陽一良議員のご質問にお答えいたします。まず、芸術文化振興条例の早期制定についてでありますが、現在のように深刻な社会情勢、経済情勢にあっても、芸術、文化の振興は必要であるとの認識を持っております。道内においては、昨年、国が制定した文化芸術振興基本法を受けて、苫小牧市がいち早く条例を制定いたしましたが、その事例や策定時の体制などについて、今後、研究してまいりたいと考えています。次に、お金をかけない芸術文化施策についてですが、既存の施設や建物の利用についての工夫や人材の活用など貴重なご提言をいただきました。使用料の値下げや無料化は、現在の財政状況の下で難しさがありますが、利用者に対するサービスにつきましては、そのニーズに応じて工夫を凝らしていくことは可能であり、できるところから少しでも進め、小樽の文化に資するよう努めてまいります。以上であります。

出典:小樽市議会 平成14年第4回定例会 2002年12月9日 議事録 PDF(70ページ) 間違いを知らせる