みんなの議会

小樽市議会 平成14年第3回定例会 2002年9月17日

(1)財政問題と平成13年度決算について/(2)総合計画について/(3)環境基本計画と市の取組/(4)介護保険について/(5)商業振興策の対応と街なか活性化計画について/(6)観光基本計画について/(7)港湾政策と施策の対応について

2002年9月17日、小樽市議会の一般質問で、渡部智議員が「財政問題と平成13年度決算について」「総合計画について」「環境基本計画と市の取組」「介護保険について」「商業振興策の対応と街なか活性化計画について」「観光基本計画について」「港湾政策と施策の対応について」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
渡部智 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 22番 渡部智

平成14年第3回定例会に当たり、民主党・市民連合を代表して、質問いたします。まず、財政問題と平成13年度決算についてです。市は、財政状況の厳しさとスリム化から、いち早く「行政改革実施計画」を策定し、一定の効果とともに、引き続き平成13年度以降も計画を改訂して取り組んでいます。また、財政の点検と今後の見込みから、平成14年2月に入って「小樽市財政健全化緊急対策会議」を立ち上げ、何回かの対策会議を経て、平成15年度に向けて実施するものの内容を検討、決定するということです。これらの対策と厳しさの反映から、広報おたる5月号では 「市の台所は火の車」と題して、市民に緊急特集として織り込んでいます。、先般、第3回定例会の初日において、市長から、平成13年度決算についての説明がありましたが、いずれも厳しい財政状況にあることは言うまでもなく、今後、どう市政執行していくのか、大きな不安と危ぐを抱くものです。以前から、本市の財政は、歳入においては税収基盤がぜい弱で、一般財源である市税収入の割合が他都市に比べて低く、歳出においては義務的経費の割合が高いという、歳入・歳出両面における構造的な問題を抱え、また、総体的に見て、社会・経済状況に大きく左右されるという人口構成等、外的要因を含め、体力的に弱い構造にもあります。多様化する時代のニーズにこたえるため、生活産業基盤の整備や少子高齢化対策など、総合的な基盤確立に向けて、総合計画に掲げた諸施策を進めてきて今日にあります。とりわけ、経済の活力と振興、人口問題等に力を注いでおり、さらには、行財政改革の下に積極的に取り組んできましたが、いずれも構造的な問題が解決に至っておらず、むしろこれからにおいて、更に厳しさと難しい財政運営となることを実感として受け止めているところです。何点かお聞きしますが、まず、平成13年度決算について、その特色と課題、また、市長自身、どのように受け止めておられるか。二つに、財政健全化緊急対策会議では、対策会議を重ねて、平成15年度に向けて実施するものの内容決定とありますが、現状、どのような検討といつごろ内容決定を行うのか。三つに、広報おたる5月号の市民の反応はどうであったのか。四つに、本市の持つ構造的な問題解決にどう対応してこられたのか。反面、依然として解消されないその要因と課題はどこにあるのか。最後に、厳しさの環境と反映から、平成15年度予算において、市が実行すべき事項と同時に、市民への負担という多様な施策展開が予測されますが、大事なことは、公平・公正と市民生活向上、産業基盤の確立等々を基本的に、いつ、いかなる場合においても、発展的要素での財政運営が必要であると考えます。厳しい状況の中での財政運営について、どのようにお考えか、お聞かせください。次は、総合計画についてです。本市の将来計画像を掲げた21世紀プランは、新しい世紀とともに更に発展を期すことから、平成10年にスタートし、これまで2次の実施計画を組みながら着実に事業実施の推進を行い、また、平成14年度終了で10年計画の半分を迎えます。更に、平成15年には、第3次実施計画策定の年を迎えることとなります。一方で、計画推進に当たって、本市は財政的に厳しい状況にあり、その背景には、端的に言って、経済の長期低迷による経済活動の停滞、超高齢化と少子化、人口の構造的問題、国の財政事情等々があることから、計画による展開と推進は、今後において相当の困難が予測されるところです。既に、市は、平成15年以降大幅な財源不足を提起しており、総合的なまちづくり計画は今後どのように推移していくのか、予測のつかないところであり、また先行きの不透明感と不安要素は、そうそうぬぐい去ることのできない社会・経済情勢にあります。しかし、将来像として策定した計画は、市民生活にとって普遍であり、計画に沿って着実な実行から達成に向けなければなりませんし、そのための財源のねん出と確保とともに、今大事なことは、知恵と工夫を持っての対応が求められるところです。何点かお聞きしますが、一つに、平成10年スタートからおおむね半分の5年が経過したわけですが、実施状況についてどう認識され、また、分析されておられるか。二つに、実施計画で第2次まで積み上げてきておりますが、第3次は来年の策定となり、状況から見て非常に厳しいものと判断されますが、どのように見ておられるか。三つに、計画策定当時から見て、状況、環境において相当の変化もあり、また、予測される情勢にもあります。5年経過に当たって、政策アセスの関連を含めて、見直し等の検討も必要かと考え、以前にも提起いたしましたが、市長はどのようにお考えか、再度お伺いいたします。次は、環境基本計画と市の取組についてであります。平成5年11月に環境基本法が制定され、地域の自然的・社会的条件に対応した環境保全措置を計画的に実施すべきというこの精神に基づき、たしか平成8年第2回定例会で質問し、また、委員会で引き続き質疑を行った経過にあります。この時点でも、大気環境、水環境、土壌廃棄物、地球環境等々、環境の範囲が広く、どのように計画を組み立てていくのかの大きな課題、あるいは、市民生活にかかわるごみ問題の具体的計画の関係及び既に条例化されているものとの整合性の問題等々があったのは事実です。その後、国は、平成9年12月からダイオキシン類の規制やごみ焼却施設の改善等の対策を進め、平成11年3月、ダイオキシン対策推進基本指針を策定し、この指針に基づき、平成14年までにダイオキシン類の排出量を平成9年に比べて約9割削減することを規定づけています。また、平成12年12月には、平成6年12月に策定した環境基本計画の変更が行われています。これは、著しい公害を第1の環境の危機とするならば、現在、私たちは、社会の在り方そのものを変えない限り解決できない第2の環境の危機に直面していることから 「持続可能な社会」の構築に向けた環境政策の基本的な方向と取、組の枠組みを明らかにしております。こうした動きと変化の対応から、市は、行政と市民が協力し合って環境の理解度を高め、身近なところから実践を目指した「環境にやさしい小樽市民ルール」について策定し、とりわけごみの減量と地球温暖化対策を懇話会を含めて進めています。一定の経過から何点かお伺いしますが、平成8年当時から見て、策定できる状況にあると判断しており、改めて環境基本計画を策定すべきと思いますが、市長はどのように考えておられるか。また、環境問題は、重要事項の一つであり、環境政策の基本的方向と具体的施策及び取組についてお聞かせください。次は、介護保険についてです。平成12年4月からスタートした介護保険制度は、実施に当たって多くの課題と議論があったことから、その先行きに懸念を示しておりましたが、まずは順調に推移し、2年半を経過したところです。これまでの間、市は、高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画を策定し、高齢者やその家族の生活支援と生活の質の向上を図るため、これらの計画に基づき 「健康・安心・連携」の理念の下に実現に向け、また、平、成13年3月には意識調査の報告及びシルバー情報など、利用者の声及び制度のPRを行ってきました。介護認定者数は、スタート時 3,388人で、12年度利用者数は4月分で在宅 1,238人、施設で 1,425人であり、また、平成14年7月の認定者数は 5,340人となり、6月の利用者数は在宅 2,459人、施設 1,666人という人数になり、認定者数は年間 800人から 1,000人の増となっているようです。保険料は、ご承知のごとく、平成12年4月から9月までは無料、12年10月から13年9月までは半額、そして、13年10月からは、全額支払いとなり、小樽市の基準額は月額 3,090円となっています。また、13年10月から低所得者に対する保険料の減免も行っており、この決算では 409名が対象で約 180万円となっています。更に、低所得者に対する利用者負担の減免として、当初から法施行時の訪問介護利用者は3%。13年1月から、社会福祉法人による減免として5%。14年6月、民間ヘルパー事業で同じく5%の負担となるよう軽減措置を行っています。市が実施したアンケートとその報告によりますと、おおむね利用者への対応と理解が得られているものと思いますし、先日、京都での研修会に参加して、全国的な調査及び傾向と同じような感で見ているところです。ただ、少数意見は大事にして、今後の運営と同時に、いつかの時期に範囲を広めて利用者の声を聞くことも大切であろうと思います。実際の課題として、行政と民間事業の役割分担、自治体の基盤整備の課題、介護予防と生活支援事業の重要性、更に介護の総費用の増大と将来の財源の在り方等、まだまだ多くの課題や問題があるところですが、限られた時間でのことから、当面する事項について市長にお伺いいたします。一つ、アンケート調査結果から満足度は高い比率となっていますが、行き届いた事業という観点から、更に政策的に充実、拡充に向けての施策の展開が必要と考えますが、いかがでしょうか。二つに、冒頭、認定者数について触れましたが、2年で約 2,000人増となっていることから、必然的に、基盤整備として、とりわけ特別養護老人ホーム等の施設が必要となりますが、現状、待機者も相当数おられることから、どのように対応されるのか。また、並行して、介護予防、生活支援事業の重要性もあり 「要介護状、態にしない、させない」ということから、更に積極的な取組が必要と思いますが、いかがでしょうか。三つに、事業実施から3年後に保険料を見直すということですが、本市はどこまで検討が進んでいるのか、また、いつごろ明らかになるのかについてもお聞かせください。次は、商業振興策の対応と街なか活性化計画についてです。平成8年3月に策定された小樽市商業振興策は、大型店の進出に合わせた既存商店街に対する振興策を至急に取りまとめたものであり、その背景として、特にマイカルの進出にあり、平成7年10月に3条申請し、翌年9月決定及び平成11年3月開業と同時に共存共栄の対策と対応にあったと私は思っております。策定では、短期施策で、ハード・ソフト事業は行政14事業、民間21事業、中長期政策では、行政7事業、民間同じく7事業となっており、当時、活力と振興の上に立って議論を行ってきました。また、既に商店街からの要望もあったことから、この振興策以前の平成7年あたりから、できるところは手をかけていき、平成8年の議論を含めながら、実質的には平成9年度から事業を展開しております。この振興策は、やがては国の中心市街地活性化法により、平成11年8月策定の小樽市街なか活性化計画に引き継がれていくわけですが、また、この計画を受けて、TMO構想が平成13年8月に小樽商工会議所が策定し、市は、同年9月、同構想を認定しており、商工会議所は企画調整のTMOとなっています。これら、経過に照らして何点かお伺いするところですが、まず、平成8年3月に策定された小樽市商業振興策に掲げた各種事業の達成状況はどのようになっていたのか、また、総括的にどう見ておられたのか、お聞かせください。中心市街地活性化法の背景には、大型店対応や建築基準緩和及び建設省が主導で進めてきた「シェイプアップマイタウン計画」が、総合的なまちづくり政策としての新たな法律であると思います。こうした流れとして、振興策は、その多くが街なか活性化計画に引き継がれたわけですが、その際の整理と区分がいま一つ不明確であったように思います。とりわけ、共存共栄の反映か、新たな事業展開から総合的理解の下にまちづくり推進なのか、お聞かせください。また、活性化法は、総合的なまちづくりという観点にあり、引き継がれた各種施策と新たな事業推進に当たって、じゅうぶんなる連携の下に対応できる体制になっているのかどうか。更に、街なか活性化計画のエリアを 210ヘクタールに設定しておりますが、活力とにぎわい、また、環境整備等の事業推進の方向性はしっかりとプログラムされているのかどうか。当面、駅前通線の拡幅事業も、平成15年度完成の予定であり、駅前通線に連動する路線の快適と回遊性、また、ブロックごとの循環的な回遊性等から、それに伴う環境及び整備が急がれるところですが、その一つとして、駅前通線の拡幅に伴う次の事業展開についてお聞かせください。次は、観光基本計画についてであります。近年の生活水準の向上や、自由時間の増大等により、人々の価値観は多様化、高度化しており、観光に求めるニーズにも変化が見られつつあります。こうした変化を背景として、日常生活では触れることのできない潤いや心の豊かさが求められている傾向にあります。更に、観光振興は、経済効果のみならず、交流によるにぎわいの創出、都市のイメージアップ等、さまざまな社会的効果が期待できるなど、また、まちの活性化を図る上でも重要なものとなっています。このように、観光を取り巻く環境は変化しており、これらに対応した諸施策を図ることが、従前にも増して必要なことと思います。本市の観光状況は、平成11年度は、過去最高の 973万人を記録し、12年 859万人、13年は 893万人の入込客であり、また、宿泊者は3年間ベースで78万人となっています。更に、12年調査の小樽経済にもたらす効果については、観光客の消費額は 1,351億円で、経済波及効果は実に 3,046億円になっております。また、これらの背景として、本市には、美しい自然と、豊かな歴史、文化にはぐくまれた財産が小樽観光の振興に大きく寄与しており、更に、市長の観光に注ぐ情熱も大きな役割を果たしているものと思います。昨年4月には、機構改革から観光振興室を設置し、更なる振興に目を向け、より積極的に施策の展開を進めてきているところです。更に、小樽観光について、政策的に熟度を高め、諸施策を総合的、体系的にまとめ、次への振興と発展を図ることから、観光基本計画の策定が必要と考えています。これまで、基本計画策定の質問では、総合計画に盛られた諸施策を基本として推進していく旨の答弁であったと思っておりますが、小樽観光の位置づけと更なる飛躍と発展を目指す上で、計画策定を要望するものですが、いかがでしょうか。もう一つは、観光という観光客にとらわれ基本的な一つが忘れがちなものの中に、市民対応と対象をしっかりと位置づけることも必要です。市民がこぞって参加できる仕組みを考え、そこに観光客が参加するといった施策も大事であろうと思います。市民が共鳴して参加することは、もちろん観光客に喜ばれることとなり、そこで人的交流やホスピタリティも生まれてきます。また、子どもたちとの関係では、小樽の豊かな歴史を知り、歴史に戻った体験等を通じ、それこそ知恵と工夫を凝らした事業から文化をはぐくみ、同時に、研修、体験クラフト、実践といった、幅広く、かつ市民と観光客とともにおう歌できるよう考えていってよいのではと思いますが、いかがでしょうか。市長のご所見をお聞かせください。最後は、港湾政策と施策の対応についてであります。小樽港は、波乱と変化に富み、これからの先行きはどうなるのか期待と不安が交錯しています。長年の懸案であった対岸貿易のロシア航路に続いて、悲願とも言うべき中国コンテナ定期航路の開設がこの9月17日に実現しようとしており、喜ばしい限りであります。一方、海運の規制緩和も伴って、船会社の経営方針上、新たな戦略から小樽・敦賀間のフェリーが苫小牧港に航路変更され、更には、日本の輸入規制によるカニは大きな影響をもたらし、いずれも現状並びに今後に大きな課題と不安をもたらしています。国の港湾政策について若干触れてみますと、国土交通省は、第10次港湾整備7カ年計画を策定するために、国際競争力の強化、産業の再生、循環型社会の構築など、実現する港湾政策について交通政策審議会港湾分科会で審議し、年内に答申をまとめることとしています。その中で、スーパー中枢港湾の構想が浮上しており、また経済特区構想とも絡んで、今後の港湾整備計画の柱になるようです。また、何回か質問してきました港湾の規制緩和は、残された地方港における「需給調整規制の撤廃」ありきで本格的な審議を行うところまで来ています。循環型社会構築の一環として、資源の再利用、再使用を進めるため 「静脈物流システム」の構築が課題と、なっています。国土交通省は、総合静脈物流拠点港、リサイクルポートの第1次指定港として、5月30日、道内では室蘭、苫小牧港、また東京、神戸、北九州を指定しております。ごく一部の政策ですが、港湾のみならず、国際競争力の強化、グローバル経済体制に適応するためと称する「市場原理 「自由化 「規制緩和」の名の下に、中小」 」零細事業者や、労働者に大きな犠牲をもたらしている現実にあり、原理による競争激化は多方面にわたって影響をもたらしており、まずありきではなく、あるべき国の社会的責任を明確にして実施すべきであり、こうした動勢や政策について市長はどう認識されておられるか、まずお聞きいたします。以下、順を追って質問していきますが、まず、雇用・能力開発機構廃止問題です。特殊法人の見直しの一環として、雇用・能力開発機構の廃止が決まりました。これに伴い、関係する施設は地方自治体に低価格で売却するということであり、現状、本市においては、港湾労働者福祉センターや雇用促進住宅、勤労青少年体育センターなどがあります。既に、勤労青少年体育センターについては、買収済みであるとのことですが、とりわけ港湾労働者の福利厚生施設の建設、管理運営は、港湾整備を行う港湾管理者の責任ですが、その財政措置は、国が責任を持つべきと考えます。特に、港湾も24時間 364日フルオープンの時代に入っており、ますます福利厚生施設が重要になります。先般、6月21日に、国土交通省、厚生労働省と交渉を行い、港湾管理者に買い取らせたとしても、維持費を含めて国が責任を持つべきと追求しており、引き続き交渉の確認を行っています。現状、国が財政措置を行うことを明確にさせ、具体的費用を予算化しなければ、結果として福利厚生施設が維持できないものと思われます。能力開発機構は、小樽市に対して説明に来ていると思いますが、その経過とそれぞれの施設について、市長のお考えをお聞かせください。次は、港湾労働者の雇用確保についてですが、港湾管理者は、港湾機能と港湾産業の発展を期して、あらゆる角度から検討の上、10年スパンの港湾計画を策定し、また、都度の整備計画に基づき、ハード・ソフト面で拡充を図り、今日に至っております。これらの計画は、港湾整備とともに、港湾運送事業、労働を含めた体制も十分に加味した中での策定であり、当然、港湾管理者は、港湾運営においてその責任を果たすという任務が伴うものと考えます。港湾政策で若干述べてみたわけですが、今、国の推し進める政策は、地方港がひとしく均等した発展ではなく、競争原理と拠点港化に拍車をかける一方です。こうした状況で、生産企業の統廃合及び撤退の問題とともに、追い打ちをかける地方港の規制緩和は、港湾秩序の崩壊であり、真に港湾運送事業並びに港湾労働の正念場の大きな課題と言えます。とりわけ、港湾労働者の雇用は、深刻な問題として提起されるところです。港湾労働者の雇用問題の認識に立って、雇用保障の求めに市長の基本的見解と対応についてお伺いいたします。次に、中国定期コンテナ船の就航についてです。現在、道内における外貿コンテナ船の就航は、石狩湾新港で2船社、週2便、苫小牧港6船社、週6便、室蘭港1船社、週2便、8月31日就航した釧路港は1船社、週1便、そして、この9月17日、小樽港で1船社、週1便となっています。90年代に急速に進んだ日本における国際海上コンテナ取扱量の全国化、地方港化は、90年24港、99年52港、現状58港となっています。日本には、指定港96港及び非指定港があり、2000年の指定港、非指定港合わせて全国のコンテナ取扱量は、約 1,200万TEUで、東京が 296万TEU、横浜港は 240万TEUで、5万TEU未満は47港もあります。これだけの貨物が分散すれば、1個当たりの取扱コストは高くなるばかりか、ターミナル建設費用の回収もできなくなるのは当然で、国の港湾政策そのものに問題があるところです。しかし、物流の流れや国のランクづけ、また各港湾の活力と政策から、ポートセールス、港湾サービスを含めて、躍起の状態であり、競合の激しさがうかがえる港湾動勢にあります。当面して各港共通した課題と必要事項は、一つに、何よりも集荷であり、集荷により増便が左右されることにより、安定的な集荷体制から増量に向けた対策が必要です。二つに、最低限の施設整備です。多い少ないは別にして、外貿コンテナを扱うとなれば 「国際コンテナ、港」と呼称され、他港と比較並びに競合となることから、他港にそん色のない体制が必要です。三つに、誘致活動と他港間競争から原価コストを含めて、港湾サービスをどう考えていくかです。更に、港湾荷役とスムーズな輸送であり、トータル的な物流効率化が求められるところです。大枠、こうしたことが必要であり、どう定着し、増便体制に向けての努力と同時に、コンテナ船以外の船舶誘致に引き続きポートセールスを徹底し、小樽港の取扱貨物の増に向けての対策が必要でありますが、それぞれどうお考えか、お聞かせください。最後に、港湾計画と港湾整備計画についてお伺いいたします。港湾計画は、平成9年から17年度までのおおむね平成10年代後半を目途に改訂され、一方、第9次港湾整備7カ年計画は平成14年度で終了し、現状、15年から、継続を含め、新たな港湾整備の策定年度となります。まず、平成14年度までの港湾計画の進ちょく状況はどのようになっているのか、また、計画で盛り込んだ各整備等の達成について、どう見ておられるのか。次に、第9次7カ年整備計画に掲げた事業の進ちょく状況と、更に、次の第10次の整備計画の策定について、現状、どのように検討し考えておられるか、お聞かせください。国の公共事業に対する考え及び港湾におけるランクづけほか種々の課題があり、更に規制緩和、物流効率化の推進等が相まって地方港は厳しい現実を迎えております。小樽港の存在の確保と振興に当たって、更なる調査、研究及びポートセールス等、重要な課題がありますが、今後、小樽港として機能を果たすべく方向について具体的かつ明らかにしながら対策を講ずることが重要と思います。いかがお考えか、その対策をお聞かせください。以上、再質問を留保して、終わります (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

渡部議員のご質問にお答えいたします。財政問題について、幾つかお尋ねがありました。まず、平成13年度決算の特色についてでありますが、いわゆるバブル崩壊後の景気低迷の中で、微増あるいは横ばい状態を続けていた市税収入が、市民税を中心に大きく減少に転じ、また、消費低迷の影響で地方消費税交付金も減少するなど、年々増加を続けてきました一般財源が前年度に比べ約6億円の減少、財政調整基金からの繰入金を考慮しますと、約12億 6,000万円もの減少となりました。一方、歳出では、扶助費などの義務的経費や繰出金が増加したため、実質単年度収支で約3億 1,800万円の赤字となり、減債基金も約15億 8,000万円取り崩す結果となりました。次に、課題についてでありますが、経常収支比率が非常に高いなど財政が弾力性を失っている状況では、一般財源減少の影響を受けやすいため、経常経費をいかに削減していくかが大きな課題であると考えております。次に、決算の結果をどう受け止めているかというお尋ねですが、まず、経常収支比率についてでありますが、平成13年度は99.8%となり、財政の硬直化が更に進み、早急な対策が必要と考えております。経常収支比率は、80%以下が理想とされておりますが 「財政健全化計画」では、当面90%以下を目標に掲げており、組織のス、リム化、給与・手当の見直し、民間委託の推進など行財政改革の取組を強め、人件費をはじめとする行政コストの徹底した削減に努めてまいりたいと考えております。また、財政調整基金や減債基金も底をついてきており、今後は、歳入に見合った事務事業の選択をいかに行っていくかも大きな課題であります。そのため、本年2月に「財政健全化緊急対策会議」を立ち上げ、事務事業の徹底した見直しに全庁的に取り組んでおります。次に、財政健全化緊急対策会議の検討状況についてでありますが、本年2月に同会議を設置した後、平成15年度予算編成に向けて事務事業の見直しの基本的な考え方や方法を示し、現在、各部におきましては、例外を設けず、すべての事業の点検に取り組んでいるところであります。その結果を踏まえ、更に緊急対策会議で政策的な検討も加えて、平成15年度予算編成作業に入る前までには方向性や内容についてまとめていきたいと考えております。次に、広報おたる5月号に掲載しました本市の財政状況についての緊急特集に対する反応でありますが、今回の特集では、まだ、具体的な施策の見直し内容や対策については掲載しておりませんので、市民の皆さんからの反響は少数にとどまっておりますが 「まち育て出前講座」の財政状況に対する申込みや 「市長への手、 、紙」などで財政状況に対する問合せもありますので、市民の皆様の間にも市の財政状況への関心が徐々に高まってきているものと感じております。次に、本市の持つ財政構造的な問題解決への対応でありますが、本市の場合、歳出の経常的経費の割合が非常に高いことから、平成9年度から平成12年度までの行政改革実施計画期間で63項目の改革を実施し、人件費を中心として約61億円の財政効果を達成し、同計画第2次改訂の初年度となる平成13年度には34項目、約6億5,000万円の実績を上げております。しかしながら、景気の低迷は深刻であり、市税収入や地方交付税の減少に加え、雇用情勢の悪化や高齢化の進展による扶助費の増加が、ぜい弱な本市の財政基盤を更に厳しいものとしている要因であると考えております。今後、少子高齢化の進展は避けられず、景気の回復にも時間がかかるものと思われますので、増加を続ける扶助費にどう歯止めをかけていけるのかが大きな課題であると考えております。もう一つの構造的な問題に、税基盤のぜい弱さがあります。税収は、景気動向に大きく左右されますので、国の経済政策に期待するところが大きいわけでありますが、市として地元経済の活性化にどういった有効な手だてができるかが大きな課題であると考えております。次に、平成15年度の財政運営でありますが、市の歳入の根幹であります市税収入と地方交付税につきましては、今年度以上に厳しい状況になると思われますことから、現在進めております財政健全化の取組を実効あるものとなるよう、まず、組織のスリム化、給与・手当の適正化、事務の合理化を積極的に行うとともに、事業の見直しを徹底し、市民のご理解とご協力の下で行政サービスに対する適正な負担をいただくことも必要と考えております。現在、緊急対策会議で取り組んでおります事務事業の見直しの結果を、できるものから平成15年度予算に反映させていきたいと考えております。なお、市財政の根本的な健全化には、財源の根幹であります税基盤を確立していくことが重要なことであります。市税収入を確保していくためには、地域経済が活性化されることにより、雇用が創出され、設備投資も増加するなど、結果として消費が拡大していくことが必要です。市の単独の施策で目に見える効果を上げていくことは大変困難な問題ではありますが、従前からも取り組んでおります地場産業の振興や商業振興策、更には観光振興策、若年者定住対策や住みよい環境づくりの施策など、きめ細かい取組を行うことにより、地域経済の活性化へつなげていきたいと考えております。次に、総合計画について何点か質問がありました。初めに、総合計画の実施状況についてでありますが、近年の地方自治を取り巻く環境の急速な変化の中で、事業の実施に当たりましては、その事業の緊急性や事業効果をじゅうぶん勘案し、弾力的に対応してまいりました。結果として、実施計画に盛り込まれながら、先送りした事業や、第2次実施計画策定の際の事務事業評価により廃止や縮小した事業もあります。また、21世紀プラン前半の計画につきましては、事業費ベースでは、平成10年度から平成15年度までの計画に対して、平成14年度予算までの実績を見ますと、施策の大綱の五つのプランの進ちょく率は81%となっており、おおむね着実に進められているものと考えております。次に、第3次実施計画策定でありますが、我が国の社会経済情勢の急激な変化や国の財政事情の中で、本市の状況は、計画策定時に比べ、人口の減少、少子高齢化が一層進み、また、極めて厳しい財政環境にあります。したがいまして、事業の選択に当たりましては、市民の視点に立ち、その緊急性や必要性等の観点から優先順位をつけるなど、創意工夫が必要になるものと考えております。次に、政策アセスを含めた見直しの提言についてでありますが、平成12年度には 「効果効率の薄い事業を、継続的に見直し、行財政運営の健全化を図る」ことを目的に、事務事業評価を試行したところでありますが、本年度には計画が中間点を迎えることから、現状の計画について、行政評価などの手法を導入しながら点検を行う必要があると考えており、これらを踏まえて第3次実施計画の策定に反映させていきたいと考えております。次に、環境基本計画の策定でありますが、本市におきましては、市民、事業者、行政の環境パートナーシップの確立を目指して、地球温暖化対策とごみの減量をテーマに、平成12年度から市民参加のルールづくりとして進めてきた「環境にやさしい市民ルール推進員会議」において、環境政策への市民意見の反映を図っているところであります。その中で、市民の皆さんが求めているのは、難しい理念や理論よりも、まず、環境保全のために市民一人一人が今何をなすべきかという「行動計画」であります。また、政府が平成12年12月に策定した新環境基本計画においても、持続可能な社会を目指して、理念から実行への展開と、計画の実行性の確保が強く求められております。このようなことから、本市では、市民ルールの延長線上に、本年度、国で策定される「京都議定書目標達成計画」や「循環型社会形成推進基本計画」を踏まえて、環境保全に向けた「市民行動計画」を環境基本計画に先駆けて策定してまいりたいと考えております。次に、環境政策の基本的方向でありますが、第1にあらゆる場面における環境配慮、第2に規制や環境学習などのさまざまな政策手段の組合せ、第3に市民・事業者・行政の協働であります。また、市の具体的施策としては、地球温暖化や廃棄物問題のような市民の日常生活に起因する課題を、市民参加で解決する取組を更に推進してまいりたいと考えております。次に、介護保険について何点かお尋ねがありました。初めに、介護保険制度の充実、拡充に向けた施策の展開についてでありますが、介護保険が施行され2年5か月を経過し、本市におきましても、サービス利用者、サービス利用量ともに増加傾向にあり、制度が定着しつつあると受け止めております。しかしながら、核家族化の進行や介護の長期化などを背景に、介護サービスのニーズは一層高まっていくものと予想されますので、今後とも、現在策定作業を進めております高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画の中で検討し、必要なサービスの充実、拡充に努めていく必要があると考えております。次に、特別養護老人ホームなどの基盤整備についてでありますが、制度当初と比較して要介護認定者数は約6割増加しており、在宅サービス利用者で約2倍、施設サービス利用者で約2割ほど増加しております。このような介護サービスの利用実績等を踏まえ、特別養護老人ホームの待機者数のほか、今後、在宅サービスや施設サービスの必要量等を総合的に勘案し、特別養護老人ホームを含めた施設整備等について、次期高齢者保健福祉計画の中でじゅうぶん検討してまいりたいと考えております。次に、介護予防・生活支援事業についてでありますが、介護予防・生活支援事業は、介護保険制度の円滑な運営の観点からも大変重要であると考えております。市といたしましても、このような重要性を踏まえ、保健、医療、福祉が連携の下で、健康相談や訪問指導、給食サービスや軽度生活援助サービス等を実施してきましたが、平成14年度には、転倒骨折予防教室や家族介護教室を新たに実施したところであります。厳しい財政状況ではありますが、今後とも、高齢者が要介護状態になることなく、自立して健やかな在宅生活が送られるよう、必要性や緊急性とを勘案しながら、各種支援やサービスの提供に取り組んでいかなければならないと考えております。次に、介護保険料でありますが、現在、保険料改定の基となる介護保険対象サービスの現状、サービス見込み量確保のための方策などの検討作業を進めております。また、平成15年度からの次期保険料でありますが、保険料が明らかになるのは、新たな介護報酬との関連から本年12月ころになるものと考えております。なお、現時点での保険料の水準については、今議会中にお示しできるものと考えております。次に、商業振興策の対応と、街なか活性化策について何点かお尋ねがありました。まず、商業振興策に掲げた各種事業の達成状況でありますが、この振興策は、ソフト・ハード事業合わせて49項目が挙げられており、その達成率を数字等でお示しすることは困難でありますが、行政、民間の緊密な連携、協力の下、それぞれが事業主体となり、各種事業の実現に向けて可能なものから取り組んできております。これまで短期的に取り組むハード事業として、都通り商店街のロードヒーティング敷設や、花園北門商店街、入船銀座商店街等の街路灯設置などの商店街環境整備事業を行ってきておりますほか、既存商店街や市場の活性化策として平成9年度から事業化した商店街空き店舗対策支援事業において、これまでに20件の支援を行ってきております。そのほか、既存商店街や市場の活性化に向けた支援といたしましては、商店街活性化支援事業、商店街等活性化アドバイザー派遣事業、商店街夜のにぎわいづくり支援事業、いきいき市場づくり推進事業など積極的な支援を展開し、本市商業全体の底上げを図っているところであります。次に、商業振興策を総括的にどう見ているかでありますが、振興策として掲げた事業の中で、短期的な事業については、相当部分が達成又は着手している状況にあり、一定の成果はあったものと考えております。しかし、時間の経過とともに見直しが必要となる事業もあろうかと思いますので、今後、検討してまいりたいと考えております。次に、商業振興策と街なか活性化計画とのかかわりでありますが、商業振興策は、大型店の進出等により経営環境が厳しい状況にある既存商店街の機能を強化することや、まちづくりの観点から集客のための魅力を高めることによって、地域の活性化と振興を図ることを目的に策定されたものであり、マイカル進出による既存商店街との均衡ある発展にも配慮したものであります。したがいまして、商業振興策に盛り込まれた既存商店街の振興強化策と、まちづくりの振興策ともに、かなりの部分が街なか活性化計画に盛り込まれております。次に、中心市街地の事業推進体制でありますが、主にソフト面の商業振興事業やハード面での市街地の整備改善事業などから成る「街なか活性化計画」を中心市街地活性化法に基づき平成11年8月に策定し、中心市街地の活性化に向けて、各種施策を鋭意展開しているところであります。この計画の推進体制は、市街地活性化対策室が総括的な窓口となり、各個別事業を担当する庁内関係部局や、中心市街地における商店街のコーディネーター役を務めるTMOなどの関係団体、更に、市民が参加する街なか活性化計画推進協議会などと連携を図り、計画の推進に努めているところであります。次に、中心市街地の活性化における事業推進の方向性でありますが、本市の中心市街地の活性化に向けて策定された街なか活性化計画は 「にぎわいのある交流空間の創出」や「活力ある経済活動の促進」などを基本、方針として 「求心性、中心性を高める都市基盤整備の促進」や 「親しみと魅力にあふれる商業機能の強化」、 、などを目標に各事業が体系づけられております。また、これらの事業の推進に当たっては、各事業ごとに実施時期が設定されており、事業の進ちょく状況を検証しながら着実に進めていくとともに、地区全体の活性化に向けて、今後、施策の検討を行ってまいります。次に、中央通の拡幅事業以降の中心市街地活性化に向けた事業展開でありますが、中央通の拡幅事業は、中心市街地活性化の核的事業と位置づけ、街路空間の快適性と回遊性を高める整備を進めておりますが、今後は、ハード面では、中央通と連動する歩道の整備や都市環境の整備を進めるとともに、ソフト面では、TMOとの連携を深め、TMO構想に掲げられている観光客集客事業や、商店街夜のにぎわいづくり事業などの地域の独自性を考慮した事業展開を図り、中心市街地の面的な活性化を図ってまいります。次に、観光振興について何点かお尋ねがありました。まず、観光基本計画の策定でありますが、現在では年間 900万人に及ぶ観光客が訪れる観光都市となり、今や観光は小樽の基幹的産業にまで成長し、これからの小樽のまちづくりを進める上でも観光振興は重要な要素であると思っております。その意味からも、観光交流の拡大は、地域の活力につながる重要な柱と位置づけ、近年の旅行形態やニーズの変化に対応した長期的な展望に立った観光施策を着実に進める必要があると考えております。例えば、滞在型観光を目指す本市といたしましては、宿泊客を 100万人に到達させるために、目標年次を定めて施策を展開するなど、より具体的な観光振興施策を、市民と企業と行政が一体となって知恵を出し合い、協力して進めていくことが重要であると考えております。こうした観点を踏まえ、本市の中長期的な観光の在り方を示す指針として観光基本計画の策定は必要なことと考えており、今後、官民一体となって取り組む体制づくりなどの諸準備を進めてまいりたいと考えております。次に、市民が中心となった市民参加型事業への取組でありますが、本市では、これまで、市民の方々が主体となった数多くのイベントが開催されてきております。その中でも、小樽雪あかりの路は、まさに、市民が共鳴してイベントに参加する傾向が全市的に見られ、なおかつ、観光客にも本市の新たな冬の魅力として認められつつあります。市といたしましては、今後とも、このような市民、観光客がともに楽しみ交流を深められる事業に対して、市民との連携を図りながら支援してまいりたいと考えております。また、先日、手宮線を会場として、市民の創意工夫によるイベントが開催され、また、去る14日には天狗山から小樽の夜景を楽しむ会が開催されましたが、いずれも大勢の子どもたちや市民がカンテラの製作体験などを楽しんでおりました。こうした魅力的な観光資源を活用した特色ある事業を通して、観光客のみならず、子どもたちも含めた市民の皆さんが本市の豊かな歴史や文化を体験できるよう、今後とも市民と行政が知恵を出し合い各種事業を展開してまいりたいと考えております。次に、港湾問題について何点かお尋ねがありました。まず、港湾動勢や政策についての認識でありますが、近年、アジア地域内において港湾間の競争が激しさを増す中で、日本の港湾は相対的に国際競争力が低下していると言われております。このようなことから、国においては、国際競争力の強化と国民生活の質の向上に資する海上物流サービスを確保するため、港湾運送事業法の改正などによる規制緩和を進めるとともに、いわゆるリサイクルポートを指定し、さらにはスーパー中枢港湾の指定を予定するなど、拠点港化を進めております。こうした情勢により、地方港にとってはますます厳しい状況になると思われますので、今後、産業経済活動など地域の活力を支え、個性ある「みなとまちづくり」に資するなど、より一層、利用しやすい港湾を目指していくことが必要であると認識しております。次に、旧雇用促進事業団が保有する施設でありますが、ご質問にありました3つの施設については、雇用・能力開発機構からは、雇用・能力開発機構法に基づき、いずれも有償で市に譲渡する意向が示されております。市といたしましては、港湾労働者福祉センターにつきましては、港湾労働者にとって貴重な福利厚生施設として認識はしておりますが、会議室などの利用者数が年々減少していることや、譲渡後の維持管理費の負担などを考えると、現時点では譲渡を受けることは難しいものと考えております。雇用促進住宅については、銭函80戸、潮見が丘 120戸、桂岡80戸の合計 280戸の住宅がありますが、いずれも譲渡代金及び維持管理費が多額になることから、現時点では譲渡を受けることは難しいものと考えております。次に、港湾労働者の雇用問題でありますが、近年の物流の効率化の流れの中で、港湾労働者を取り巻く環境にも大きな変化が生じてきていると認識いたしております。本市におきましても、さまざまな要因により、港湾関係業界は大変厳しい経営環境にあり、今後、労働者の雇用問題につながることも懸念されますが、いずれにいたしましても、港湾労働者の雇用の安定を図るためには、港湾活動の活性化が必要であります。市といたしましても、ロシアや中国との定期航路の維持、拡大に努めるほか、構造改革特区の指定による港湾業界への新たな産業への参入なども提案しておりますが、あわせて、経済界をはじめ関係業界の皆様との議論を深めながら、小樽港の一層の利用促進が図られるよう更に努めてまいりたいと考えております。次に、小樽港の取扱貨物の増加対策でありますが、中国定期コンテナ航路につきましては、今週の第1船入港に合わせて必要な施設整備を行い、受入れ体制を整えたところでありますが、航路の定着を図るためには、安定的な貨物の確保が最も重要なことであります。市といたしましては、現在、運航船社並びに船舶代理店と緊密な連携の下に、精力的に集荷活動を進めておりますが、早期により多くの貨物を確保することにより、週1便から2便体制への増便にもつなげていきたいと考えております。一方、コンテナ航路以外につきましては、新日本海フェリー新潟便、舞鶴便の将来にわたる航路の維持、発展を図るため、より一層の集荷対策が必要であります。また、日ロフェリー定期航路につきましては、長期的な視点で発展を図っていかなければならないものと考えており、その他の船舶につきましても、既存貨物の確保に努めるとともに、新たな貨物の開拓に向けて、今後とも、小樽港貿易振興協議会など関係団体とも一体となって引き続き集荷活動に取り組んでまいりたいと考えております。次に、港湾計画の進ちょく状況でありますが、従来からの継続分も含めますと、総事業費 487億円に対し、実施済み事業費が 185億円で進ちょく率は約38%となっており、中央地区再開発や臨港道路など港湾機能の整備と合わせまして、築港臨海公園など親水機能の整備などにも取り組んできたものであり、厳しい財政状況の中で物流機能の強化や親水性に富む憩いの場を求める市民に要望にこたえてきたものであります。次に、第9次7カ年計画の進ちょく状況でありますが、当初計画の事業費 218億円に対し、平成14年度までに実施する事業費は 235億円であり、このうち中央地区再開発1期計画や、運河泊地護岸、勝納築港線などの臨港道路、手宮・北浜岸壁、築港臨海公園、港町公共上屋などの整備が完了し、小樽港縦貫線などは次の第10次計画でも引き続き整備を行ってまいりたいと考えております。また、次の第10次整備計画につきましては、国土交通省が所管する10本の公共事業計画を一本化するとの方針が示されておりますので、今後は、公共事業の横断的な連携や重点化、集中化が更に期待できるものと思われますことから、整備計画策定に当たりましては、今後とも国の動向を見極めながら検討してまいりたいと考えております。次に、小樽港の今後の振興策でありますが、今日、港湾の分野におきましては、拠点港化の流れや規制緩和が進展する中で、港湾間の競争が激化するなど、小樽港をはじめ、地方港を取り巻く環境は一層厳しさを増しております。こうした中で、新たな時代を見据え、今後の小樽港の振興について一定の方向づけを行うことは喫緊の課題であります。今後の振興方策につきましては、物流動向の把握に努めるとともに、国の港湾政策なども踏まえ、関係各界のご意見をお聞きしながら、新たな検討を進めていきたいと考えております。基本的には、物流機能をじゅうぶん発揮するため、中国コンテナ航路や日ロフェリーを生かした対岸貿易の促進、国内フェリー機能の維持、拡大、穀物基地機能の維持に努めるとともに、既存ふ頭の有効活用を図り、一方では、第3ふ頭周辺において「国際観光交流特区」構想やウォーターフロントを活用した親水空間の整備を進め、物流機能と親水機能の調和が図られた形の方向づけを考えております。また、小樽港の今後の在り方の一つとして、石狩湾新港を含めた検討も必要であると考えており、改めて両港の今後の在り方について、関係者のご意見も踏まえ、早急に検討していかなければならないものと考えております。以上です。( 議長、22番」と呼ぶ者あり)「

質問 22番 渡部智

7項目にわたりまして、長い時間、答弁をいただきました。特に歯切れのよかった面は、一つの目標を掲げて、そして、きちっとそういう基本に基づいて政策的に進めている、これは、観光基本計画についてのご答弁でありました。しかし、今回、ちょっと何点か質問させていただくのは、共通して言えることは、整理と区分、それから、簡単に言いますと、めり張りという、その背景と方向というものを、こうした時代の中ではもっと明確にさせて市民の理解を得る、また行政としてはこう進めるということが大事ではないのかなと、そのように私は見ております。再質問をいたしますけれども、総合計画では、10年のおおむね半分が経過いたしました。その上での認識と分析についてどう考えておりますかと、こういう質問をしたわけです。特に、その背景という面でのご答弁をいただきましたけれども、事業費ベースで進ちょく率81%と、そういった面の答弁がありました。これは、参考と言えば、そのことは必要でありますけれども、しかし、計画というのと、それから実施計画というローリングをかけてきた面とは、おのずと、質問をいたしました中では私は違う観点でしておりますので、10年の計画に対しておおよそ半分来ましたと。市長は、半分来たことに対してどう認識され、また分析されておりますかと、こういう面での質問の趣旨でありますので、その点、もう一度、お考えをお聞かせいただきたいというふうに思います。それから、政策アセスにかかわって点検を行う必要があると考えている、第3次の実施計画に反映させたいと、その面の反映というのが非常に大きな言葉であります。今、10年計画に対して半分まで来ましたと、それから、実施計画は、片方3年、3年で、平成15年ではその実施計画が終わっている。しかも、実施計画の次の組立ては来年であります。第3次を掲げたときには、これで9年、その方向が決まっていくということでありますから、もう少し、反映というそのことの中で、政策アセスを含めたいわゆる点検といった面には、もう少しめり張りをつけていく必要があるのではないのかなと。でなければ、前回の総合計画でも一つの10年計画を掲げてきて、そして、全くそれに手をかけることができなかったこと、あるいは、前回、計画に掲げたものが、今回は全くその計画にのっていないというような面があります。それでは、市民の受ける側としても、せっかく10年スパンの総合的なまちづくりという面ではなかなか理解を示してもらえないのではないかとうことで、めり張りというそのものを含めてきちんと考え方を示していただきたいということであります。それから次は、環境の基本計画であります。平成8年当時、環境基本計画という言葉ではなく、思い切って、今の小樽市の状況からしていくならば、もう条例が必要であろうということの質問をさせていただきました。そのときも一定の答弁をいただいて、慎重に対応というか、検討していきたいと。平成8年から今日というと、やはり非常に経過している。確かに、答弁の中で、市長の方から市民との懇談会なり、そういう会合の中で、理念や、いわゆる理想的なそのものではなく、身近にできる、そのことはいつの時代であっても大事にしていかなければならないと思います。しかし、環境にかかわる問題というのは、たくさんありますから、政策的に進めているもの、更には、進めていかなければならないという項目を整理していきながら、やはりそれに到達していくということも大事であろうというふうに私は考えます。そうなりますと、今からそういった面の検討をしていくことによって、環境の基本計画というのは、おおむね3年なら3年を目指してとか、あるいは、そういうようなものというめり張りをしっかりと持つことが大事でないのかなというふうに思います。ごみ問題で相当変化もしておりますから、計画を立てるという面でもなかなか難しい時期を迎えてきました。しかし、広域連合を含めて一定のまとまりができて、来年には、一つごみ問題を含めた総合的な計画も出されることになるのかなというふうにも見ておりますので、そういった面では、もう少し、先に一つの目的に連動するようなそういう取組というのを大事にしていただきたいというこの2点を再質問したいと思います。以上です。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

再質問にお答えをいたします。初めに、計画10年間の認識と分析ということで、さきほどは進ちょく率でお答えしましたけれども、この総合計画を進めるに当たっての基本的な方針といいますか、こういったものがございまして、一つは、市民参加の推進とか、あるいは民間活力、あるいはまた大学等の活用、行財政運営の効率化、健全化、それから広域行政の推進、こういう四つを一つの基本としております。これまで、市民参加につきましては、各種審議会等において市民公募という新しい手法を導入して進めておりますし、あるいはまた、市長への手紙ということでも市民の意見を反映させる、こういうことで取り組んできております。また、民間活力とか、大学の活用につきましては、既にご承知のとおり、地場産業の振興会議におきましては、産学官が連携して知恵を出し合って一つの方向性を出して検討を進めてきているという部分がございます。更に、行政運営の効率化につきましては、ご承知のとおり、行政改革の推進という面での取組を進めております。広域行政については、ごみ問題での広域連合の設置、あるいは観光における広域観光の推進と。こういった面で、じゅうぶんではありませんけれども、そういう総合計画の推進に当たっての四つの基本的な方針の立場に立って進めてきているということでございますので、この点はご理解を願いたいと思います。それから、めり張りをつけてはどうかということでございますけれども、さきほどもお答えしましたが、極めて厳しい財政状況の中で、事業の選択に当たっては、今後とも、急激な時代の変化といいますか、こういったものをじゅうぶん見極めながら、その緊急性とか必要性、優先順位をつけるなど創意工夫をしながら、これからもやっていかなければならないと思います。その際には、当然、市民の皆さんのご意見といいますか、そういったものもじゅうぶん聞きながら、更には、現状の厳しさ等も市民の皆さんにご理解をいただきながら、そういった努力を積み重ねながら、事業の推進といいますか、事業の選択、そういうものをしていかなければならない、こういうふうに思っています。それから、環境の問題で、環境基本計画の策定の問題ですけれども、これは重要な問題であるというふうな認識は持っております。さきほどもお答えしましたとおり、市民ルールの推進員会議で、理念よりもまず市民一人一人が何をすべきかという行動の方が大事だというご意見が非常にあったものですから、一つは、環境基本計画の策定に先駆けて市民行動計画を策定しておくということにしたわけでございます。当然、この基本計画をどうしていくか、同時並行的に検討することも必要であるかと思いますので、この部分については少し検討させてもらいたい、こう思います。( 議長、22番」と呼ぶ者あり)「

質問 22番 渡部智

丁寧なご答弁をいただきましたので、あとは予算特別委員会の方で質問していきたいと思います。終わります。

出典:小樽市議会 平成14年第3回定例会 2002年9月17日 議事録 PDF(82ページ) 間違いを知らせる