みんなの議会

小樽市議会 平成13年第4回定例会 2001年12月10日

(1)市財政状況と政策について/(2)人口対策について/(3)ごみ問題について/(4)経済問題について/(5)港湾問題について

2001年12月10日、小樽市議会の一般質問で、渡部智議員が「市財政状況と政策について」「人口対策について」「ごみ問題について」「経済問題について」「港湾問題について」について質問し、市長 山田勝麿、港湾部長 兵藤公雄が答弁しました。

質問者
渡部智 議員
答弁者
市長 山田勝麿、港湾部長 兵藤公雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 22番 渡部智

第4回定例会に当たり、民主党・市民連合を代表して質問いたします。まず、市財政状況と政策についてです。本市の財政は、ご承知のごとく、歳入歳出両面における構造的な問題を抱えており、厳しい財政事情の中で、多様化する市政、市民ニーズに対応しているところです。昨今、国の地方歳出の抑制策や地方分権時代の対応等から見て、従前にない財政環境の悪化と厳しさが増すものと考えられ、さらに、多様化する行政需要に的確にこたえていくためにも、認識を新たに健全な財政構造の保持に努めていく必要があります。平成13年に入り、論議のありましたとおり、市税の動向、景気低迷のあおり、さらには交付税など、財政に影響を及ぼすという情勢は従来に増して厳しさが予想されると思いますが、現実はどのような状況にあるのか、まずお伺いいたします。次に、国の政策上からの影響は、目に見えて地方財政を圧迫する状況にあり、14年度予算編成は、殊のほか、厳しいことが予測されますが、現状、見通しについてお聞かせください。財政健全化は、本市の最優先課題であり、再構築をしっかりと基本に据えることが重要であり、そのための認識を十分に身につけることが必要と思います。そのためには、歳入と歳出のバランスから、予算配分については従来に増して政策課題の枠組みを徹底して議論し、教育と育成、安心と暮らしの豊かさはもちろんのこと、本市全体への寄与と活力及び振興・発展策を重点的に絞り込むことも必要な時期に来ているのではと考えますが、いかがでしょうか。また、財政環境から評価システムを的確に行い、市長公約の政策的実現のために、これまで検討あるいは掲げてきた政策について、時代背景と環境、市民生活等、十分な議論と吟味の上に立ち、かつ、大胆な発想と創造から政策アセスも必要と思いますが、市長のご所見と考えについてお聞かせください。次は、人口対策です。人口は、その都市のバロメーターであり、総合計画など大きな政策は人口とのかかわりがあり、重要な政策課題であります。本市の人口は、年々減少の一途をたどり、今また、節目とされていた15万台の壁が崩れそうになっています。人口の推移による大台減少の変化は、昭和50年以降から見て、18万台から17万台になったのは昭和58年で、18万人を維持してきた期間は10年間、17万台から16万台は昭和58年から平成元年で、期間は6年間、16万台から15万台は平成元年から平成6年で、期間は6年間、そして15万台から14万台になろうとしているのは平成14年と見て、維持してきた期間は9年ということになります。総合計画の前期 「新総合計画」は、平成元年からスタートし、人口目標値を20万人に設定し、今期の「21世、紀プラン」は平成10年から実施となっていますが、人口対策としては16万人台を確保し、さらに増を視野に置いたプランでありました。しかし、14万人台は時間の問題という状況にあり、また、これまでの年度別推移で見ても着実に減少を極めており、平成元年当時の人口から今日までに約1万 6,000人の減少であり、極めて深刻な結果となっています。また、この減少は、16万人台から15万人台の時代より、14万人台への落込みは、実のところショックを隠せないものがあります。まず、市長は、この現実をどのように認識し、受け止めておられるか、また、大台割れの時代背景と本市の状況、さらに総合計画との関連性についてお聞かせください。市は、16万人台から15万人台に移行する時期に、敏感な対応から、平成6年、庁内人口問題研究会を設置し、その検討結果に基づき、重要整理を行いつつ、総合的に施策を明らかにして推進していくことをまとめました。その項目は、大まかに言って、一つに雇用・労働対策、二つに住宅対策で、これは若年者の雇用と若者定住で、三つに福祉・保健医療対策、これについては子育て支援策を主に取り上げており、四つに教育対策で教育関連支援を指し、五つに基盤整備対策を挙げ、主に銭函地域基盤整備となっています。これらの項目について、平成6年度人口対策関連事業として今日も継続されているわけですが、推進は推進として、結果的に人口対策になり得ていない面は政策的に克服が求められるところであり、反面、社会経済、都市における状況の変化及び多様化の時代の中にあって鋭意努力してきたことは評価するものです。そこで、お聞きいたしますが、これらの施策及びその他人口対策の推進について、どう評価し、分析されているでしょうか。また、結果として減少となっているわけですが、その主たる要因についてお答えください。今日の時代背景から見て、市内の経済状況は殊のほか厳しく、先行きも不透明であることから、今日まで掲げてきた施策のみでは、到底、人口増につながるという状況になく、そういう環境であると思います。都市形成の原点に立って、人口対策は構成のバランス、次の時代の布石、活力等々、多くの政策的課題とともに、積極的な施策の展開が重要であることは十分に認識されているものと思います。そのためには、これまで議論されてきたいわば社会的責任の基本に立って、小樽市全体で、都市形成の創造からそれぞれの分野で責任を果たすことを確かめ、見ていく必要があります。端的に申し上げて、少子高齢化時代にあって、市の人口年齢構成による生産年齢人口の推移は平成元年11月で 69.07%でしたが、平成13年11月では 64.68%になり、また、15歳から29歳の若者で見るならば、元年で3万 2,487人が13年では2万 6,246人で 6,241人の減少となっています。いかに若者を中心とした生産年齢者の人口増を図るかが今後においても重要なポイントであり、現状及び将来の小樽を考えたとき、全市を挙げての大きな課題ということになります。同時に、行政としても共通課題の認識の下に、これまで以上の施策をもって実効ある対策が求められるところです。市長は、都市形成の創造及び人口問題についてどのようなお考えか、また、全市を挙げての課題への取組及び総合的な対策についてお聞かせください。次は、ごみ問題についてです。本市における施設状況と計画は、平成12年6月に伍助沢埋立処分の搬入を停止し、その後、平成13年3月に天神焼却場の用途廃止となっています。この代替を含め、将来のごみ対策として、市単独で桃内地域において埋立処分場計画並びに焼却処理施設等、総合的な計画を平成8年3月に策定し、平成12年7月、まず埋立処分地の供用開始となりました。新焼却処理施設については、平成8年3月の一般廃棄物処理基本計画において、単独建設計画として平成15年着工予定でありましたが、国、道のダイオキシン対策を中心とする広域計画での指導等から、平成12年3月に北後志地域ごみ処理広域化基本計画を策定し、今日に至っております。この広域計画による焼却処理施設の設置に当たっては、運搬距離の要素では余市町、運搬距離に運搬量を加味した要素からは小樽市がそれぞれ建設適地となっています。これに基づき、適地としての小樽市と余市町との協議に立ち、現状では候補地を桃内地域に絞り、住民との話合いになっているようです。そこで、お伺いしますが、当初、市内処理から広域処理ということで地域住民から抵抗があるように聞いているのですが、現状、どのような協議が行われているのか。また、課題等についてもお聞かせください。とりもなおさず、候補地は絞られたものの、立地に関する諸条件や環境等は地域住民との合意が先決であり、広域処理という観点から、一日も早い合意形成が求められ、遅れることがあっては、逆に他市町村に影響等が出ることは必至であります。したがって、広域行政について誠意を尽くして解決することが必要と思いますが、いかがでしょうか。また、聞くところによりますと、協議を重ね、この12月末にも町会の意思決定がされるとのことですが、大事なことは、計画の過程において市単独から広域という大きな変化があったことです。これまでは、どちらかといいますと、地域の要望等の解決といった形式的な策であったと思われます。しかし、その後の広域的な計画になったことから10月下旬に市の考え方を提示したようですが、この積極策は評価いたしますが、内容は承知しておりませんので、お聞かせください。さらに、合意形成に至った場合、広域連合の設置や建設事業スケジュール等の手続があり、その上で着工めど等が決まるようですが、状況から見て、何年に着工し、供用開始をいつと見ておられるのか、その見通しについてお聞かせください。次は、経済問題であります。第2回定例会では、日本銀行の金融月報による基調からご質問をいたしましたが、社会経済はより厳しさを増していることから、このたびは総務庁内閣府の月例報告と関連して本市の状況についてお尋ねいたします。総務省内閣府の月例経済報告による11月月例報告は、基調判断として、景気は一段と悪化しており、個人消費は弱含み、そして、失業率はこれまでにない高さに上昇し、求人や残業時間、賃金も弱い動きが続いている。また、輸出、生産が大幅に減少し、企業収益、設備投資も減少している。先行きについては米国の同時多発テロ事件等の影響もあり、世界経済が同時的に減速するなど、懸念が強まっていると指摘しています。各論で見ると、消費、投資などの需要動向では、個人消費は消費総合指数で見て弱い動きが続き、家計調査では、実質消費支出は平成13年9月は前月を下回り、このところ弱い動きが続いています。小売業販売額やチェーンストア販売額は依然として弱い動きにあり、耐久消費財も同じ現象で、その他家電販売、旅行、家計収入等がありますが、いずれも弱含みとなっています。設備投資は、平成12年中は増加基調が続き、景気を支える要素にもあったようですが、生産の減少、企業収益の鈍化を背景に、平成13年に入り頭打ちに転じ、このところ減少しています。住宅建設は、平成13年4月から6月期は 115万戸程度と、前期比で2・四半期連続の減少となっています。この背景として、雇用・所得環境が厳しさを増していること、不動産価格の長期的下落傾向により、買いが困難になっていることなどから、消費者の住宅取得マインドが低下していると考えられ、7月から9月期は年率120万戸を上回ったが、これはマンションの着工が大幅に増加したことを挙げています。公共投資は、総じて低調に推移しています。平成13年度当初における公共事業関連予算を見ると、国の公共事業関係費は、前年度に近い予算現額を確保しているものの、地方の投資的経費は厳しい財政状況を反映して、引き続き前年度を下回っています。このような状況を反映して7月から9月の公共工事請負金額は、引き続き前年を下回り、四半期での前年割れは2年半にわたっています。また、大手50社受注額も、3・四半期連続で前年比マイナスとなっており、10月から12月期の公共投資については、地方の投資的経費の減少傾向が続いていることから、引き続き前年を下回ると考えられております。大まかに見ての月例報告ですが、これらの状況及び資料は、経済部としても、当然、認識並びに分析されていることと思います。本市における経済状況は、一口に言って動きが鈍く、一層の冷込みと思うわけですが、経済状況の現状把握と認識並びに月例報告に沿って動向、分析等についてお聞かせください。次に、企業活動と雇用情勢についてですが、月例報告にあるとおり、生産は大幅に減少し、在庫率は高水準にあり、また、企業収益は減少、企業での業況判断では製造業を中心に大幅に悪化しており、一層厳しさが増している状況から、倒産件数はやや高い水準となっているとあります。また、雇用情勢は、9月の完全失業率は前月比 0.3%上昇し 5.3%と、これまでにない水準となり、これは、雇用者数がサービス業等を除き減少していることと、同時に完全失業者数も大きく増加していることによるとしており、要因として、増加していた自発的な離職によるものに加え、非自発的な離職も増加しているようです。また、新規求人数は、前年同月比、前月比ともに減少しており、製造業の残業時間については11カ月連続で前月比減となっています。完全失業者全体に占める失業期間1年以上の者の割合も増加傾向にあることから、雇用情勢は厳しさを増しており、連動して賃金の動きでは現金給与総額、定期給与は前年を下回っており、弱い動きが続いているようです。本市においての企業活動も、厳しい状況にあり、需要動向の低迷から生産活動の先行きに懸念があるなど、現状、多くの課題があり、また、一方では、大型・中堅企業の倒産をはじめ、自主廃業、企業のリストラ・合理化等々が進行している実態にあり、経済活動の深刻かつ危機的状況とも言えそうです。まず、本市の製造業、商業、サービス業の動向と実態及び業況の先行きについてお聞かせください。次に、企業活動の低迷や先行きの不透明感から雇用環境は殊のほか厳しく、小樽ハローワークの労働市場概況によると、10月末現在、職を求めている人が 4,642人、求人は 1,848人であり、月間有効求人倍率は0.40倍となっており、昨年同月比0.02ポイントのマイナスとなっております。現状、市内の企業において、倒産、自主廃業、合理化による希望退職募集等があり、厳しさが増す一方の情勢にありますが、本市における雇用情勢並びに環境についての掌握と認識についてお聞かせください。小樽市は、深刻な社会経済情勢と状況から、活発なる企業・商業活動を支えるため「商工業振興策」を展開してきているわけですが、情勢でのお話のように、変化と多様化及び何よりも流れのテンポは速く、これらの施策による着実な基盤確立になっているのかどうか思慮しているところです。これらの施策に対する評価をどのように見ておられるか、その効果と次へのステップにつながっているのかどうか、分析等についてもお聞かせください。加えて、今日的状況を踏まえ、地場産業の活力を見いだすための総体的な対策についてお聞かせください。さらに、企業活動の厳しさと低迷は、一方ではリストラ、採用控え等、雇用環境も常用雇用から契約、臨時、パート、派遣という変化が出てきており、当然、これに伴う賃金、就労条件等にも影響が予測されるわけですが、市内企業での動向はどのようになっているのか、お聞かせください。雇用対策については、国は平成11年から緊急対策特別交付金で対応を講じ、さらには、平成14年度も準備のようでありますが、なかなか対策というまでにはほど遠く、英断ある対策が求められるところです。本市における雇用の具体的対策は、主に国、道の政策や施策に連携した形で対策を講じてきておりますが、これだけでは、とうてい、雇用の解決とはならず、市独自の発想に立って雇用の創出を真剣に考えていく時期にあるのではと思います。反面、雇用問題は市の施策だけではなしえないものであり、いずれも市内企業者の十分なる認識と意識変革から政策的に実行すべきでありますが、いかがお考えか、ご所見と同時に対策についてお伺いいたします。こうした情勢のお話をしているうちに、早いもので年末年始を迎えます。金融動向の不安感と同時に、問題や課題を背負いながらの年越しであり、新年を迎えることになります。この情勢の中でも、歯を食いしばっての企業もあり、また、難題を抱えての企業もあると思います。とりわけ年末年始の融資を含めての対策は、早目の手だてと新規のメニューで講じていくことが必要と思われ、また、厳しい中にも企業の頑張りに期待するものですが、その対策についてどう講じられるのか、お聞かせください。経済問題の最後に、マイカル問題と小樽商工信組についてお伺いいたします。マイカル破たんから2カ月後の11月22日、大手スーパーのイオンの再建支援を受けることが決まり、店舗と従業員を包括的に引き受ける再建案を提示していたイオンの意向に沿って、マイカルも民事再生から会社更生に変えたとの報道があり、また、小樽ベイシティ開発は引き続き民事再生で再建の計画を進めるということであり、さらに、本体との関係からマイカル小樽内における動静の成り行きが注目されるところです。まず、11月22日、マイカル本体が会社更生手続の申立てに至った経緯と理由、またそれによりOBCの民事再生に及ぼす影響はないのか、どのように見ておられるか。また、マイカル小樽内のサティ、ビブレ、ヒルトンホテル、さらにはテナントの現状とあわせて雇用の現状についてもお聞かせください。築港地区再開発に当たって、当初から55ヘクタール全体のまちづくりについて提起してまいりましたが、再開発の中核施設が破たんという大きな動きにありますが、55ヘクタール全体のまちづくりに対する基本姿勢、基本コンセプトは変わっていくことになるのかどうか、お伺いします。また、関連的にレジデンシャル、JR、北ガス、土地開発公社等の所有地の現状と今後の方向についてお聞かせください。次に、小樽商工信組についてですが、この7月に破たんし、事業譲渡の問題があったわけですが、10月18日に小樽信金ということで基本合意に達し、一定の安堵となりましたが、事業継承等からいま少し見ていく必要があるのではと思いますが、掌握していることがありましたらお聞かせください。また、問題は雇用です。商工信組の組合から市に要望が上げられているようですが、現状況と、どう対応されるのか、お聞かせください。最後に、港湾問題についてです。我が国港湾の国際的地位向上を主たる目的として、規制緩和の実施や、それに伴う物流効率化推進に向けて、24時間 365日フルオープン化の実現等、中央6大港をはじめとして、地方主要港において議論が展開されており、こうした流れは少なからず地方港に波及と大きな影響をもたらすものと懸念され、一層の競合と、それに耐えうる基盤づくりと位置づけが求められる、昨今の港湾情勢にあります。まず、現状、道内港湾における港湾整備並びに物流効率化に向けての動静と、これらの動静から、小樽港の位置づけと振興策について具体的にお聞かせください。次に、石狩湾新港についてですが、かねてから話題になっておりましたガントリークレーンがこの12月7日から稼動開始となりました。現状、韓国航路コンテナ船2社が週2便体制で、本格までとはいかないものの、それにしても港湾としてのインパクトは大きく、小樽港の遅れを反省しなければならないところです。小樽港では、これまでの議論から、中国コンテナ航路誘致での提起がありましたが、実現可能なのかどうか、不透明であります。誘致における絶対条件として、貨物の集荷、港湾施設ほか、受入態勢、物流の効率的運用と港湾サービスその他諸条件のクリア等があるわけですが、小樽にそれらの条件や対策が出来ているのでしょうか。また、船会社との協議や調査等はどのようになっているのか、見通しを含めてお聞かせください。次は、小樽港の現況についてですが、小樽港は、真に危機的状況に直面しています。平成12年のフェリーを除く取扱貨物量は、平成9年から減少をたどり、 166万 6,000トンであり、さらに港湾運送事業ベースで見ていくならば、せいぜい90万トン何がしという取扱いであろうと思われます。小樽港の港湾運送事業社は9社ですから、数字上から見て厳しいだけでは済まされない実態です。今日まで扱ってきた貨物は、物流の変化等から、消費地、製造・生産活動、小樽港の位置と立地条件、道路整備等、物流と需要の変化は小樽港の位置そのものが大きくさま変わりしてきた結果のものであり、港湾関係事業を含めて深刻な問題と課題を投げかけています。これらの深刻な問題について相当以前から指摘と対策を求めてきたわけですが、改めて、これらの変化に対しての具体的調査及び追跡と分析並びに本港への復元への研究と措置等、体制含めて、実際のところ実施されてきたのかどうか、お聞かせください。また、小樽港は、食料備蓄を含めた食料基地と銘打って現在にありますが、食料に関する貨物も流通変化を来し、また、備蓄も国の政策と物流コストにより相当の厳しさに直面しておりますが、それらの変化から基地としての存在感の低下になっていないか、その状況についてお伺いいたします。いずれにしても、今日まで、港湾政策含めてあらゆる角度から指摘してきましたが、実効あるところまで到達せず、むしろ衰退の色が年々濃くなっていく感じさえ受けます。簡単に言って、認識はしてもらえるものの、反面、危機を持っての対応、対策が希薄と言われても仕方ない実態にあります。商工、港湾都市小樽の位置づけと存在感から、今日を底として着実に振興機運に乗せる具体的戦略と対策が求められるところですが、それこそ危機感を持って、新たな発想と創造に立って、具体的な発展策についてお聞かせください。次に、このたびの補正予算と港湾秩序並びに社会的問題からお聞きいたします。今、社会問題となっている盗難車の不正輸出の防止策について、港湾における社会的役割を果たす立場から相当以前から指摘してまいりましたが、一向に解決に至らずで今日に来ています。これは、全国的な問題であり、今年6月に入って、全国の港湾労働組合も容認出来ないことから、警察庁、財務省関税局、国土交通省、外国船舶協会、日本船主協会、そして日本港運協会に 「港湾地域における盗難車チェック方策に関する申入、れ」を行い、積極的対応を求めており、ご承知のように、国会の交通部会でも指摘されているところです。この申入れは、中央並びに港単位に「対策協議会」の設置ほか、チェック体制、モータープールの設置、内陸地での対策等々についてであり、現状、その対策についてそれぞれの機関で検討しているところです。まず、こうした全国的な動静について、どう掌握されているでしょうか。また、これまでの指摘から、小樽港対策について協議願っているわけですが、具体的にどこまで進展しているのか、お伺いいたします。補正予算で港湾施設管理費で安全対策費 2,000万円が計上されておりますが、対策上における入口面の措置として理解出来るわけですが、従来からの指摘のとおり、管理上の体制が十分に図れるのかどうか、また、この面だけでは総体的な対策にならず、あくまでもステップ上のものと受け止めますが、次の対策としてどのように実施するのか、具体的にお聞かせください。港湾問題の最後ですが、以前から何回か指摘してきました安全・防災対策についてです。この8月11日及び8月21日、第3ふ頭突端においてロシア船が火災を起こし、消防出動の騒ぎがありましたが、大事に至らず、また、ほかに影響がなかったようです。そして、11月7日未明に、同じくロシア船が余市沖で出火し、小樽港に緊急入港し、8日目にして鎮火するという大ごとがありました。小樽港に入港、接岸ということで何とか大事は免れたものの、時間的なことなどから、途中、祝津、高島漁港及び前浜となったときのことを思っただけでも背筋が凍る思いがします。これまでの指摘から、入港から出港までの安全・防災対策についてどのような対策を講じてこられたのか、また、当面、火災後も接岸しているロシア船についてどう対応されるのか、お伺いいたします。以上、再質問を留保して終わります。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

渡部議員の質問にお答えいたします。市の財政状況と政策について何点かお尋ねがありました。まず初めに、本市における今年度の市税と地方交付税の状況についてでありますが、個人市民税につきましては、納税義務者数の減少、1人当たり所得割額の減少により、また、法人市民税につきましても企業収益の悪化により、それぞれ減収となっており、市税全体では予算に比べまして約6億円と大幅な減収となる見込みであります。次に、普通交付税につきましては、基準財政需要額の見直しなどにより、予算に比べますと4億 7,000万円ほどの減収となり、大変厳しい状況となっております。次に、平成14年度予算編成の現状と見通しについてでありますが、市税収入や地方交付税が今年度予算を大きく下回る見込みであり、さらに、現在の景気動向を考えますと、来年度におきましても税収の増加を見込むことは難しい状況にあります。また、国の構造改革の中でも、地方交付税制度そのものを見直す方向で論議されており、国の交付税に依存している本市の財政状況からしますと、歳入の面では大変厳しい状況が予想されます。予算編成に際しましては、このような状況を踏まえて、具体的な項目を挙げて事務事業を徹底して見直すよう各部に指示をしております。今後は、国の予算編成の動向を注視するとともに、行政改革を積極的に進め、さらには事業の厳選を行いながら、市民サービスの低下を招かないよう予算編成を行ってまいりたいと考えております。次に、財政健全化のための施策の重点的な絞込みについてでありますが、昨年策定しました「財政健全化計画」におきましては、緊急性や優先度を見極め、施策の厳選に努めることとしております。今後、財源的には大変厳しい状況となっていくと予想されますので、中長期的展望に立って、限られた財源をより効果的な施策へ重点的に予算配分していくことが必要であります。そのため、社会情勢や市民ニーズの変化を見据えて、政策課題を整理し、施策を厳選してまいりたいと考えております。次に 「政策アセス」のご提言についてでありますが、昨年、試行として実施いたしました事務事業評価シス、テムの目的の一つに 「効果、効率の薄い事業を継続的に見直し、行財政運営への健全化を図る」ことを挙げて、おります。本格実施は平成15年を予定しておりますので、総合計画の体系に沿って、事務事業の上位に位置づけされる施策や政策の評価システム導入も視野に入れ、より効果・効率的な行財政運営に努めてまいりたいと思っております。次に、人口問題について何点かご質問がありました。まず、人口減少についての現状認識についてでありますが、本市の人口のピークは昭和39年9月の20万 7,000人であり、以降、今日まで減少傾向に歯どめがかからず、15万人台を割る状況については、正直、残念な気持ちでいっぱいであります。しかし、この状況を真しに受け止め、引き続き粘り強く人口問題に取り組んでまいりたいと考えております。次に、大台割れの時代背景と小樽市の状況についてでありますが、昭和58年当時は、第2次オイルショックの影響から脱却し、我が国経済は比較的安定期に入っており、国においては、第3次全国総合開発計画の中で居住環境の総合的整備を目的とした定住圏構想が推し進められたころであります。本市の状況としましては、祝津団地、かもめヶ丘タウンや桜東団地など住宅整備を充実させるため努力してきた時期であります。17万人を割った平成元年はバブル期の真っただ中にあり、国においては、四全総の下、多極分散型国土の構築を目標に、定住と交流による地域の活性化を求めた時期であります。本市においては、港湾貨物量、観光客入込み、企業誘致のいわゆる3Kが好調に推移した年で、小樽市新総合計画がスタートした年でもあります。16万人を切った平成6年は、バブル崩壊後の平成不況が続く時期であり、本市の状況としては若年者の雇用促進、定住対策、子育て支援など、人口対策を体系的に位置づけをして施策の推進を図っていた年であります。次に、総合計画との関連についてでありますが、21世紀プランの人口目標16万人につきましては、総合計画策定時の人口規模である平成7年国勢調査人口15万 7,000人の維持を基本に、今後、各種施策を展開することにより、最大限の増加に努める考えから、目標年次における人口を16万人としたものであります。総合計画の目標人口と現状との差が広がり、厳しい状況にありますが、今後も幅広い角度からの対策が必要なものと考えております。次に、人口対策事業の評価についてでありますが、平成6年度から、若年者の雇用促進や定住の促進、また、子育て支援や教育関連の支援など、平成13年度までに42事業を進めてまいりました。その結果、平成10年と11年の社会動態の減少数は 446人、 565人とやや鈍化を示したものの、昨年は減少数も 1,020人と増加しており、平成6年以降さまざまな対策を講じてきたにもかかわらず、人口減に歯どめがかかっていないのが実態であると思っております。本市の人口減の要因としては、多くの要因が絡み合ってのものと思いますが、就労の場の減少による若年層の流出や住環境不足を原因とした社会減、さらには、出生数の低下と死亡数の増加が示す自然減が相まっての減少と考えております。次に、人口問題についての総合的な考え方と今後の対策についてでありますが、我が国の人口は2007年をピークとして減少傾向に入り、 100年後には現在の人口の約半分になると予測されております。したがいまして、今後は一部の大都市を除き、各都市におきましては、若年者の定住対策が重要課題になるものと考えます。特に、本市においては、若年層、20歳から29歳台の流出が突出しておりますので、若年者定住対策については、その緊急性と必要性の観点から、新たな施策の展開が必要なものと考えておりますが、行政の力だけではなく、民間の活力も利用し、官民が協働して取り組まなければならない課題と思っております。次に、ごみ問題について何点かご質問がありました。初めに、建設候補地の桃内地域住民との協議についてでありますが、昨年の住民説明会の中では、ダイオキシンについての不安や広域処理による他町村のごみが搬入されることに対しての意見などが出されておりました。その後の説明会の中では、ダイオキシンについては排出規制が強化されていることや、24時間連続燃焼と高温処理により環境基準が達成できること、また、他町村のごみを受け入れることについては、1日の搬入台数が少なく、地域の影響が小さいなどの説明をし、一定の理解が得られたものと考えております。そのほかには、町内会独自でのダイオキシン勉強会、札幌市と苫小牧市の焼却施設の視察を実施するとともに、市としては、本年8月には桃内町会全世帯を対象に2度目の個別説明を行ったところであります。今後については、桃内町内会から基本同意を得られた場合、生活環境影響調査や施設規模、性能の調査等を実施し、その内容について説明するなど、情報提供に努めることが必要であると考えております。次に、地域住民との早期の合意形成についてでありますが、焼却処理施設などの建設事業を円滑に進めるためには、建設候補地の桃内地域住民の理解を得ることが必要不可欠であるとの基本的認識に立ち、地域住民の方々のご意見などについては誠意を持って説明や協議を行っているところであります。また、他町村への影響についてでありますが、北後志5町村は、広域による新焼却処理施設の供用開始までの間、既存施設を改修し対応することとしておりますので、これに影響が出ないように、一日も早い合意に向け努力をしてまいりたいと考えております。次に、焼却処理施設などの建設に当たって市が提示した地域振興策についてでありますが、桃内町内会の全世帯を対象とした個別説明の中で、住民の方々から、建設について判断する際の検討材料として、振興策について市の考えがあるのであれば提示するべきであるとの意見などがありました。このことから、建設に基本同意を得た場合との条件で、町内会活動、町内会館運営などの地域振興策、桃内地域の水洗化などの環境整備、焼却処理施設の余熱利用、地元住民の雇用についての地域振興策を提示したところであります。次に、建設事業スケジュールの見通しについてでありますが、現在のところ、平成15年度着工、18年度の供用開始を予定しておりますが、建設に当たっては、各種計画の策定や生活環境影響調査等を実施するとともに、施設の性能、規模の決定、事業概算額の算出、また、事業主体である広域連合の設置という大きな課題があります。これらのことから、地元との基本合意が得られた後、国や北海道と十分協議し、着工時期について改めて判断してまいりたいと考えております。次に、経済問題について何点かお尋ねがありました。まず、本市における経済状況についてでありますが、日銀小樽支店が公表した11月の管内の金融概況によりますと 「公共投資は、工事の見直し等から減少傾向にあり、住宅投資についても、景気低迷の中、持ち家着工、戸数が減少しております。また、設備投資は、福祉関連施設や倉庫建設の着工などから若干明るい兆しが見られるものの、企業の資金需要は依然低迷していると言われております。一方、個人消費については、大型小売店売上高や乗用車、家電販売も低調に推移しておりますし、観光面では入込客数が道外ツアー客や修学旅行の減少などから前年を下回っており、こうした需要不振等を背景に企業の生産活動は全体として低水準にあります。また、雇用面についても、求職者の増加から、有効求人倍率に悪化の兆しが見られる状況にあり、以上のことから、総じて管内景気は厳しさが増している」と述べられております。こうした現状に加え、マイカル小樽や小樽商工信用組合の破たんという大きな課題もあり、本市の経済状況はいましばらく厳しさが続くものと認識しております。次に、本市産業の業種別の状況についてでありますが、本年7月から9月にかけて市内企業 200社を対象としたアンケート調査の結果も踏まえた分析によれば、業況については、全業種のDI値はマイナス34.4と前年同期比12ポイント、マイナス幅が縮小しておりますが、依然として業況が悪いとする企業が多い状況にあります。業種別では、製造業におきましては、全体的に原材料価格の上昇や販売価格の低下が進み、一部には工場の統廃合や事業縮小が表面化しており、DI値もマイナス50.0と前年に比べてマイナス幅を拡大しており、いましばらく厳しい状況が続くものと予測されます。また、商業の分野におきましては、卸売業、小売業ともDI値は前年比マイナス幅を縮小する傾向にはありますが、競争の激化と消費購買力の減退が続いており、マイカル小樽の破たんや長崎屋奥沢店の閉店の動きなどの影響を考えると、依然として難しい局面にあるものと考えております。サービス業につきましては、DI値はマイナス17.4で前年同期比でマイナス幅を48.0ポイントも縮小し、業況の改善が見られております。特に、利用客数が大幅に伸びたほか、客単価、従業員数も増加しており、景況は回復しつつあるものと思われます。これらのことから、本市産業の業況は、全体としていましばらくは回復の足取りは鈍いものと認識しております。次に、本市における雇用情勢についてのお尋ねでありますが、10月末で倒産により離職した従業員数は 181名と前年同期比に比べて若干少なくなっておりますが、10月末の新規求職者数は前年同期比 136人増の 1,116人で、うち、事業主都合により離職し、求職している人が 277人で前年同期比70人増加しております。今後の雇用情勢は、長崎屋奥沢店の閉鎖が決定していることや、製造業関係で事業縮小などが進められている中で、市内企業には新たな雇用吸収力が弱く、いましばらく厳しさが続くものと考えております。次に、商工業振興策の評価についてでありますが、これまで、本市産業の振興を図るため、国や道の諸施策と有機的な連携を図りながら、生活環境の整備や経営基盤の強化、さらには人材育成や技術開発など、ハード・ソフト両面にわたる施策を実施してまいりましたが、これらの取組が市内各企業、商店街などの事業展開に少なからず貢献しているものと考えております。また、現在実施中の施策につきましても、絶えず点検・見直しを行いながら、時代の変化やニーズに的確に対応した新たな施策に反映してまいりたいと考えております。次に、地場企業の活力を見いだすための対策についてでありますが、一昨年、地場商工業の振興を図るため、「地場産業振興会議」を設置し、産学官の連携の下に取組を進めてまいりましたが、その中から三つの成果が得られております。その一つは、本市の産業情報の受発信拠点として、本年8月「まち育て情報センター」を開設しており、公募ブースでIT関連有力企業が事業展開しているほか、各種セミナーを開催するなど、多くの皆さんに活用されております。さらには、朝里川温泉地区におきましては 「観光クラスター研究会」が立ち、上がり、具体的な顧客満足度調査や温泉水を利用した酒づくり、ハーブを使ったワインづくりなどの研究が積極的に進められており、一方では、ゼオライトの研究開発も行われております。こうした動きの中から、地場企業が活力を見いだし、本市の産業振興につながるものと期待しており、市としても積極的に対応してまいりたいと考えております。次に、市内企業での雇用環境の変化に伴う賃金、労働条件への影響についてでありますが、新規求人数はわずかに増加しているものの、そのうち、常用的パートの占める割合は36.8%と前年同期比より 1.9ポイント増加しており、常用雇用がパートにシフトしてきているものと考えられます。また、賃金につきましても、小樽職安管内の中途採用者平均賃金は、平成7年末は増加傾向にありましたが、平成11年の20万 4,000円をピークに平成12年からは前年同月比マイナスとなり、平成13年4月から6月期では19万 8,000円と減少し、厳しい状況が続いているものと認識しております。次に、市独自の発想に立った施策と市内企業者の意識変革についてでありますが、これまで、国の緊急地域雇用特別交付金事業などを活用し雇用創出に努めてまいりましたが、厳しい雇用情勢が続く中、さらに雇用の創出は大きな課題であります。市といたしましては、現在、イベント事業その他などで職員の時間外勤務を一部臨時雇用に振り替えるなどのいわゆるワークシェアリング的雇用創出を進めることとしております。また、市内企業に対しては、これまで同様、雇用創出や確保の依頼を続けていくことはもとより、各企業や各種団体等との意見交換の場の活用や、関係機関と連携し、雇用の重要性についての認識を深めていただくよう努めてまいりたいと考えております。次に、年末年始の融資対策についてでありますが、今年も中小企業者の年末の資金確保に関し、11月28、29日の両日、国民生活金融公庫、北海道、小樽商工会議所と小樽市による合同金融相談窓口を開設しておりますが、厳しい経済環境下にありますので、今後の状況を見ながらさらに開設するなど、対応してまいりたいと考えております。次に、マイカル問題についてでありますが、まず、株式会社マイカルが会社更生の申立てに至った経緯につきましては、同社の文書によりますと、9月14日の民事再生手続の申立て以降、再生に向けて支援を仰ぐべくスポンサー選定作業を進めておりましたが、今般、イオン株式会社が会社更生手続による会社再建を条件に、包括的に支援する意向を表明したことから、11月22日、会社更生法の手続を申し立てたものであります。また、OBCの民事再生に及ぼす影響につきましては、11月26日、OBCから、今回の動きがOBCの再建計画に影響するものではなく、これまでどおり民事再生に基づく再建を進めると報告を受けております。次に、マイカル小樽内の各テナントの状況についてでありますが、サティとヒルトンホテルにつきましては、株式会社小樽ベイシティ開発の民事再生申請以降も大きな影響もなく営業を続けており、特に、サティは前年実績を上回る売上げを達成していると伺っております。また、ビブレにつきましては、1階の大規模リニューアル工事途中での法的整理であったため、変則的な状態で営業を余儀なくされ、数社のテナントが撤退したと聞いております。また、雇用の状況につきましては、11月14日現在で調査した結果、約 3,000人の雇用が確保されており、そのうち市内在住者は約 2,200人となっております。その内訳は、ビブレ、サティなど主要11社で約 1,500人、ウォールなどのテナント 210社で約 1,500人となっております。次に、築港再開発の55ヘクタールのまちづくりの基本姿勢等についてでありますが、本地区は、ウォーターフロントの立地条件を生かし、広域からの集客、雇用の場の確保、人口の定着など、本市が抱える諸課題の解決につながるまちづくりを基本として、今後も市民の皆さんのご理解を得ながら進めてまいりたいと考えております。また、レジデンシャルゾーンの住宅建設は、OBCの資金問題もあったものと思いますし、住宅業界の需要動向も厳しいことから、住宅建設が進まなかったものと判断しております。一方、JR、北ガス所有の未利用地は、これまで数件の土地利用計画が提案されましたが、いずれも大型商業店舗を核とするものであり、土地所有者に再検討を要請し、今日に至っております。基本的には、今後も土地利用の方針に沿った活用を望んでおりますが、土地利用の方針を定めてから約8年を経過していることや、社会経済環境の変化などから、方針の見直しを含めて、土地利用の在り方を再検討する必要があるのではないかと考えております。次に、小樽商工信用組合についてでありますが、小樽信用金庫と事業譲渡に関する基本合意がなされ、現在、同商工信組の金融整理管財人と小樽信金との間で資産の切分けなどの作業が進められており、事業譲渡契約の締結に向け、具体的な協議が行われていると伺っております。同商工信組の職員の雇用につきましては、市といたしましては、小樽信金に対し、取引先や店舗とともに、職員についてもできるだけ多く引き受けていただくよう従前から要請をしており、同商工信組の労働組合からも市に対し、職員の雇用確保に関する要望がなされております。これらについては、譲渡契約締結後でなければ明らかにならないとのことでありますので、その状況を見た上で対応してまいりたいと考えております。次に、港湾問題について何点かお尋ねがありました。まず、道内港湾の動静と本港の位置づけについてでありますが、苫小牧港や函館港においては、外貿コンテナも扱う多目的国際ターミナルとしてマイナス14メートルや12メートル岸壁の整備を、また、釧路港においても、外貿コンテナを扱うマイナス10メートル岸壁や石炭、肥料などのばら荷貨物を取り扱うマイナス14メートル、12メートル岸壁の整備を進めていると承知しております。小樽港におきましては、物流の効率化を図るため、道内他港に先駆けてパナマックス船などの大型船舶が接岸可能な大水深岸壁の整備に取り組んだところであり、平成5年度には、勝納ふ頭にマイナス13メートル岸壁が、また平成12年度には港町ふ頭に暫定マイナス13メートルと12メートル岸壁の供用を開始するとともに、港湾関連交通の円滑化を図るため、国道5号と連絡する幹線道路として、小樽港縦貫線の4車線化も進めております。今後も、これらの大水深岸壁を利用する穀物などの、ばら荷貨物の維持・拡大や新規貨物の開拓を行うとともに、中国などの環日本海諸国との定期コンテナ航路の開設を目指すなど、日本海北部の国際物流港湾として、また、フェリー貨物を中心とした国内物流拠点港湾として、官民一体となり、ポートセールスのより一層の強化を図ってまいりたいと考えております。次に、中国コンテナ航路誘致に当たっての受入体制などの条件についてでありますが、貨物の集荷につきましては、船社及び港湾関係業界とともに、調査や情報収集に努めながら、年間を通じて、安定的な貨物の確保が図られるよう、企業へのセールスに当たっているところであります。また、受入れに必要な荷役設備等につきましては、コンテナ貨物に対応できる荷さばき地のコンクリート舗装、照明設備、ゲートなどは整備済みでありますが、今後、ガントリークレーンや冷凍コンテナ用電源設備、検査上屋などが必要になりますので、航路開設が決定した時点で整備してまいりたいと考えております。また、コンテナターミナルの管理運営につきましては、現在、本港において活動している企業により対応すべく検討を進めております。市といたしましても、利用しやすい体制づくりのため、船社側と協議を進めており、中国コンテナ航路の早期実現のために最大限の努力をしてまいりたいと考えております。次に、小樽港の貨物増対策と発展策についてでありますが、まず、小樽港における物流調査につきましては、港湾取扱貨物の流れを広域的視点、総合物流体系の視点に立って調査研究することは、ポートセールス戦略に当たって大変重要なことであると認識しております。これまでも、小樽港外貿定期コンテナ誘致のための調査検討や物流関係企業経営動向調査を実施しており、これらの調査を基にしながら、既存貨物の維持・拡大、新規貨物の開拓、フェリー貨物の増大などを目指し、関係業界と一体となって企業訪問に取り組んでいるところであります。また、今年度においては、小樽市が構成員となっている、日ロフェリー定期航路利用促進協議会において、日ロフェリー定期航路における貨物量の増大に向けた調査を実施しているところであり、今後とも、物流に関する調査研究に努めてまいりたいと考えております。なお、小樽港と石狩湾新港の今後の在り方を検討するため、庁内関係部から成る会議を設置し、さらには、早い時期に経済界や港湾関係業界との意見交換の場を設けることにしております。次に、小樽港の食料基地としての位置づけについてでありますが、小樽港は、従前から、大麦、小麦の輸入港の指定を受けており、また、平成7年には、釧路港や苫小牧港などとともに米穀の輸入港に指定され、政府備蓄米を保管できる政府指定低温倉庫の保管能力では、苫小牧港に次ぐ規模を有しております。近年の物流の変化や新たな輸入港の指定により、小樽港における大麦や水産品、政府備蓄米の取扱量は減少傾向にあります。次に、小樽港の具体的な発展策についてでありますが、これまでも、小樽港は、その立地条件を生かしつつ、社会経済のニーズに基づき、中央ふ頭や勝納ふ頭の整備のほか、近年の船舶の大型化やユニットロード化など、港湾荷役体系の変化に対応した港町ふ頭や上屋の整備、さらには臨港道路、小樽港縦貫線の整備など、港湾機能の充実に努めてまいりました。規制緩和や物流の変化などに伴い、港間の競争はより一層激化するものと予想されますが、今後とも、経済界や港湾関係業界と連携をとりながら、中国定期コンテナ航路の早期実現を目指すとともに、昨年4月に再開された日ロ定期フェリーの利用拡大を図り、さらには、先ほども答弁申し上げました庁内会議の中で、小樽港の発展策についても検討を重ねながら、道央圏の日本海側流通港としての発展を期してまいりたいと考えております。次に、盗難車の不正輸出防止対策についてでありますが、最近の自動車盗難被害の急増と、盗難車の不正輸出の増加を受けて、国としてもその対策を具体的に進めることとしており、既に各港湾管理者に対しましても、ふ頭の管理強化について協力要請がなされております。さらに、ご質問にありました申入れなどを踏まえ、今年9月、政府内に警察庁や国土交通省等の国の機関のほか、日本自動車工業会や日本損害保険協会等の民間機関も含めた自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチームが設置され、年内をめどとした総合的対策の取りまとめに向けて検討が進められていると聞いております。なお、本市においても、特に今年に入りましてからは、税関や警察などの関係機関との間で協議を進めており、当面は、今回の補正予算案にありますゲートの設置等が一番効果的なものとなるよう、各機関にも協力を要請しているところであります。次に、今回の補正予算と今後の対策についてでありますが、盗難車の不正輸出防止の面からは、ゲートの設置などの対策に加えて、中古車積込み場所の指定の必要性についても、従前からご意見があるとおりであり、市といたしましても、先進都市の事例を参考としながら、検討いたしております。今後は、港湾関係企業とも協議を行う一方で、多額の財政負担に対する国等の支援を求めながら、来年度中の実現に向け、努力してまいりたいと考えております。次に、港湾区域内における安全・防災対策についてでありますが、今年に入りましてから、4件の船舶火災が発生しており、港湾管理者としてその対応に苦慮する状況も起きております。災害の発生後は、地域防災計画を踏まえ、関係機関と連携をとりながら迅速な対応をしておりますが、今後とも、船主責任保険加入の啓発とともに、さまざまな災害を想定した連絡体制の確立について検討してまいりたいと考えております。なお、港町ふ頭に接岸中のロシア船につきましては、鎮火後、既にかなりの日数がたっておりますので、早急に出港もしくは撤去するよう、現在、船主並びに札幌のロシア総領事館に対して要請するとともに、北海道とも相談しているところであります。以上です。( 議長、22番」と呼ぶ者あり)「

質問 22番 渡部智

各質問に対して、一定のご答弁をいただきました。港湾問題に限って総体的に再質問してまいりたいと思います。質問でも申し述べましたが、港湾の活力振興、そして発展策、これらについては以前から何回も質問してきております。けれども、今日、危機的状況にあるという訴えに対して、何か力強く、そのことの対策を含めてというのは実感として受け止められないというのが強い印象でありますし、何か今までの域を脱し切れないご答弁なのかなと、そういう思いでいっぱいです。小樽港の実態ということについては、市長もやはり危機的状況にあると、そのことは受け止めていただいておると思いますし、緊張感を持って指揮官への対応という、今それが求められているのではないか。小樽の都市の位置づけは、商工港湾都市であります。港湾はやはり、本市の基幹産業ということであります。こういった状況の中で、商工港湾都市そのものをどう見られておられるのか。それからもう一つは、分析を含めて今後の対策ということで、これまで何回もお聞きしてまいりました。今回もお聞きしたわけでありますけれども、やはり、一つの港湾を語るというそのものから見ていくならば、商工港湾都市の位置づけとともに、小樽港のもたらす経済効果というのはどのように推移しているのか、これも一つの大事な要素であり、分析事項、それと同時に、対策につながるものというふうに、私は基本事項として見ておりますが、それらを市長はどのように見ておられるのか。ただいまは再質問でありますから、市長の見方のみについてお伺いしたいと思います。それから、2度ほど、これからの港湾の変化で、物流調査等、そして、他港湾との競合等に小樽港の位置づけを明らかにしていくために、庁内関係会議の設置、そしてさらに、今度は関係機関等を拡大していくようなご答弁があったように受け止めました。今日まで、港湾ばかりでなく、大事な問題がそこに発生したときに、庁内の検討会議、あるいは対策会議というものを持たれて、そこで検討してきましたけれども、大方の面で、私の受止めとしては、その現象に対して対策会議が持たれたり、協議が持たれるというのはいいのですが、起承転結がどうもきちっとされていないのではないか、持たれたのはわかるけれども、その後、どういうまとめをして、いつそれが終わっていったのかなということがわからない状態のものもたくさんありました。何回も申し上げるように、港湾は、本市経済にとって重要な役割を果たす位置にありますので、対策会議を設置したときには、やはり、振興、そして発展につながるという、その面でひとつ進めていただきたいというふうに思います。もう一つお話しいたしますと、今まで何回も話をしてきて、対策はどうですか、分析はどうですか、調査はどうですか、そして措置はどうですかと聞いても、同じような答弁をいただいて、そして具体的なものがない中で、今度は対策というと、前に掲げてきたいろいろな質問一つにしても何か消えてしまうような感じがいたします。以前から指摘してきた事項を含めて、しっかりと受け止めていただいて、発展に寄与する、そういった対策会議を設置していただきたいというふうに思います。もう一つは、安全・防災の対策についてであります。これも、以前から質問をしてまいりました。しかし、今日の答弁では、ただ対策を講じていくためにということであります。質問とのかかわりで、以前のご答弁では、マニュアルを含めて、あるいは関係機関ともしっかりと協議をしてというようなところまで進んでいたはずであります。しかし、こうして大ごとにはなりませんでしたけれども、事故が起きてということになりますと、最終的には、どの港においても、地方自治体がかぶっていかざるを得ないという状況にもありますし、周辺を含めて多大な損害を被るということがあってはなりません。やはり、入口から出口までの安全防災のルールをしっかりと確立していくことが重要でありますから、その点を含めて再質問をしたいと思います。以上です。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

初めに、小樽港の位置づけといいますか、基幹産業の一つかというような話でございますが、ご承知のように、小樽港は、商工港湾都市として小樽のまちが発展してまいりまして、港とともに発展してきたわけでございます。近年は、時代の変化といいますか、物流の効率化という変化、あるいはまた、景気の低迷による貨物の取扱量の減少、こんなような課題もあるわけでございます。しかし、港湾というのは、小樽にとっては重要な基幹産業の一つだろうという認識を持っておりますので、今後とも、道央圏の日本海側の拠点港としてどう発展させていくのか、十分検討し、そしてまた、その役割を担っていかなければならないという認識の下で進めてまいりたいというふうに思っています。それから、経済効果の把握の問題ですけれども、確かに、港湾の本市経済に与える影響を十分把握するということは重要なことだと思っておりますが、平成6年に一度実施しておりますけれども、今後、どのような調査手法があるのか、どの程度のことが市独自でできるか、十分検討していきたいと思います。それから、庁内の検討会議の問題ですけれども、先ほど申し上げましたとおり、いろいろと課題がたくさんあるわけでございまして、そういった意味で、小樽港の将来の展望、そしてまた、石狩湾新港との関係をどうしていくのか、こういった問題について庁内でも十分議論し、そしてまた、関係業界とも議論をしていきたい、こういうふうに思っておりますので、そういった庁内会議の場、あるいはまた、関係業界との意見交換の場を早くつくっていきたいと思っております。港湾の防災関係につきましては、港湾部長から答弁させます。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 港湾部長 兵藤公雄(港湾部長は2001年12月まで)

渡部議員の再質問にお答えいたします。安全対策ということで、ルールづくりというお話でございますけれども、先ほども市長の方から答弁させていただきましたが、基本的には、地域防災計画を踏まえて、関係機関との連携をとりながら対応しているところでございますけれども、具体的に今我々が持っているのは、油流出事故、それから転落車両等の事故処理、こういった連絡体制、それから消防体制については確立をしていて、マニュアル的なものをつくっておりますが、このたびの船舶火災につきましては、これを契機に船舶の火災事故によります同様の連絡体制等をつくっていこうかなと、このように考えているところでございます。以上でございます。

出典:小樽市議会 平成13年第4回定例会 2001年12月10日 議事録 PDF(79ページ) 間違いを知らせる