小樽市議会 平成12年第3回定例会 2000年9月11日
財政問題について
2000年9月11日、小樽市議会の一般質問で、松本聖議員が「財政問題について」質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 松本聖 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 松本聖
平成12年第3回定例会に当たり、市民クラブを代表して質問いたします。まず初めに、市長の政治姿勢について何点か伺います。財政問題についてであります。経常収支比率の改善など一部財政状況に好転の兆しは見えるものの、予断は許さないという趣旨の市長提案説明は、我々市民クラブとしても同感であります。普通交付税の一時的な増額、言いかえれば瞬間風速のごとき要素を差し引いた財政状況をどう判断されておりますでしょうか。市長みずからの取り組みによって財政状況はどのように変わったのかをまずお示し願いたいと存じます。「依然として厳しい財政状況」という言葉が決まり文句になっている自治体財政を、より正確に把握し、方向を見きわめるためには、中・長期的展望を示す必要があると考えます。いわゆる「中期財政計画」の作成が急務であると思いますが、いかがでしょうか。お答え願いたいと存じます。次に、地域間競争についてであります。地方分権の理念が少しずつではありますが浸透してきていると思われます。この理念を実践に移すに当たり、それぞれの街が持つ特徴や潜在能力を改めて見詰め直し、アピールすることが大切であると言われております。全国的に市町村合併が進められている反面、各市町村がそれぞれの地域の位置づけを高めるために個性的な施策を打ち平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録出し、事実上、隣接・近隣市町村の人口を吸収していく、いわゆる地域間競争の時代が到来しているのであります。この地域間競争を勝ち抜くためには、首長の強力な指導性のもと、施策の方針を具体的に定め、推進することが求められているのであります。市長の地域間競争に対する認識と、それに伴う施策の方針をお示し願いたいと存じます。廃棄物広域処理及び広域連合についてお尋ねいたします。小樽単独方式から広域処理に方針が変更されました。本件に関しては単独方式で計画を進めてきたのですから、市民は言うに及ばず、私たち議会にも当然戸惑いや不安、心配な点がかなりあると思います。国との関係、すなわち財源確保が方針変更の最たる理由とも聞きます。そこでまず、本当に市単独方式では財源確保ができないのか、国や道との交渉の経過を含め、お示しください。次に、多くの議員が疑問視しているスケジュールの問題であります。平成13年第1回定例会に広域連合関連議案が示されるとされてまいりましたが、去る8月30日の厚生常任委員会に提出された資料によりますと、本年4定に広域連合規約案と施設整備計画策定等経費負担金予算が提案されるとあります。市長は4定の限られた時間でこの2案件の可否を判断できるとお考えなのでしょうか。また、事前にどのような判断材料や資料をお示しいただけるのでしょうか。お伺いいたします。また、桃内住民との同意形成や、これまで収集体制、処理方法の異なる1市4町1村が共通の処理マニュアルを速やかに作成できるのか、極めて心配であります。ごみ広域処理基本計画でいうところの統一処理等基準の原案は既にできているのでしょうか。お答えください。また、このマニュアルが作成されなければ、住民説明もできないのではないでしょうか。今議会終了後から4定までの2カ月間に規約案を道と協議し、確定させるとあります。さらには、施設整備策定委託費を確定させ、事前協議を行うともあります。可能なスケジュールなのでしょうか。さきの厚生常任委員会でも質問させていただきましたが、明確な御答弁をいただいておりません。極めて疑問であります。このスケジュールを可能にする方法は、たった1つ、議会への打診や報告を省略して進めるほかにないと映るのですが、いかがでしょうか。お答えください。一たび広域連合が立ち上げられれば、独立した地方公共団体として事業が進められます。具体的には、広域連合の事実上の主体である一部の職員の原案が広域連合案として示され、広域連合議会の議員の判断を仰ぐことになりましょう。ここで問題なのは、私たち小樽市議会としては、本市の行政事務と違い、原案段階でチェックできないことであります。仮に広域連合が立ち上げられた後も、その主体的構成員である小樽市が意見を述べる際には、必ず事前に議会に報告するくらいの透明性を持った安全策を講じるべきと考えます。市長の見解をお示しください。施設整備計画策定等委託についてであります。8月30日の厚生常任委員会、並びに8月10日の第1回北後志廃棄物処理広域連合設置協議会調整会議資料によりますと、9月上旬、プロポーザル要領等確定、9月下旬、施設整備計画策定等委託コンサルタント選定開始、10月上旬、コンサル選定業務委託、11月上旬、コンサル決定とあります。それぞれ、だれがどのような内容の業務・作業を行うのか、詳細にお知らせください。また、コンサルタント選定の仕様書に当たるものは、この計画から考えて既にできていると思われますが、あわせてお示しください。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録この項の最後に、市長に要望の意味を込めてお尋ねいたします。桃内の最終処分場建設発注に当たり、その疑惑が取りざたされ、議会としても特別に審議をいたしました。その結果、かなり不可解な点が指摘されたにもかかわらず、議会の権限の壁に当たったことは、まだ記憶に新しいものと感じます。また、本年2定での最終処分場業務委託に関する我が会派の斉藤裕敬議員の質問では、環境部と業者とのずさんな関係も明らかになりました。本来であれば、指名基準そのものの見直しがなされてしかるべき状態にもかかわらず、いまだに始末書の1枚すら取っていないことから考えると、環境部への議会の信頼が回復されたとは考えにくいのであります。巨額の事業費を要する施設整備でありますので、透明性の確保を含め十分留意されることを切に望みます。情報の開示を含め、市長のお考えをお聞かせください。小樽市社会福祉協議会の訪問介護サービス事業についてお尋ねいたします。「介護保険法」の施行に当たり、小樽市社会福祉協議会は平成12年2月1日、小樽市嘱託職員であったホームヘルパー67名を雇用し、指定訪問介護サービス事業者として同年4月1日よりその事業を行ってきたところであります。新しい法が施行され、我が国の高齢者福祉は従前の措置制度から、民間企業が営利を目的として参入できる制度へと大きな変革を遂げたのであります。すなわち 「介護保険法」のもとでは、適切な経費管理を行えば利益が、生まれるということであります。とはいえ、撤退を余儀なくされた例も見受けられます。その主たる要因は、予想以上に需要が少なかったからだと聞くところであります。ところで、小樽市社会福祉協議会においては、制度が大きく変わったにもかかわらず、従前からの小樽市における雇用条件を踏襲し、その運営費に不足が生じるとして 3,100万円もの補助金を申請したところであります。申請に当たり社協では「経営努力に努める」とし、また本年第1回定例会における質疑においても 「その収支に欠損、を出さぬよう十分に指導する」旨の答弁でありました。そこでお尋ねいたします。事業開始から間もなく半年になりますが、この間、社協における訪問介護サービス事業の収支状況はどのようになっているでしょうか。また、需要の動向はどのようになっているのでしょうか。今後の見通しも含めてお答え願います。予算の調製とその執行に関する市長の権限についてお尋ねいたします。地方自治法第 149条、これは普通地方公共団体の長、すなわち本市においては市長の権限の主要なものを例示した規定であります。本条第2号によりますと 「予算の調製とその執行は市長の担任事務である」とあります。ま、た、予算は議会の議決を得るべき事件でありますから、予算案の議会への提出は本条第1号によりますと、これも市長の担任事務であります。すなわち、予算を調製し、これを予算案として議会へ提出し、議決を経た後これを執行することは、すべて市長の職務権限のもとに行われなければならない事件であります。そこで、このたびの国民健康保険短期被保険者証の発行に係る予算でありますが、さきの厚生常任委員会における理事者の説明では 「既に本年第2回定例会において提出された予算案に事務費として含まれている」とのこと、でありました。この件につき質疑の中で市長に確認いたしましたところ 「本件に係る経費が2定で議決された予、算に含まれていることを知ったのは8月17日であった」との御答弁をいただいております。2定の市長提案は6月2日でありました。市長は、かかる重要な案件が含まれていることを原課吏員から何らの説明も受けぬまま、予算案を提出するに至ったのであります。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録我々議員とて同様であります。私を含め、だれ一人として気づくことなく議決してしまいました。もちろん、本件に関し、担当理事者からは何らの説明もありませんでした。市長は8月17日、本件の持つ重要性を初めて知り、直ちに議会に対し説明するよう原課に指示を出されたと伺っております。市長もさぞや驚かれたことと推察いたします。吏員は職務権限者である市長に、その事務内容を逐一報告する義務があるのではないでしょうか。とはいえ、実際すべて報告するなどというのは不可能であることは十分承知しております。何が重要であるのか、何を優先するべきであるのか、見きわめる能力が必要なのではないでしょうか。そこでお尋ねいたします。本件について市長はどのようにお考えでしょうか。御所見を賜りたいと存じます。また、今後どのような対策をとろうとお考えでしょうか。あわせてお答え願います。原発事故対策についてお尋ねいたします。去る8月23日、市長は定例記者会見の場において、北電泊原発での死亡人身事故に関連して、小樽市内の病院で急患受け入れを検討する考えを明らかにしたとの新聞報道がなされました。しかも、市立病院のみならず、民間病院も含めてとのことでありました。このたびの事故では、放射能で汚染された患者が、その事実を知らされないまま救急隊員によって病院に搬送されたとのことであります。たとえ知らされていたとしても、病院には除染設備があったのでしょうか。小樽市にはそのような設備を備えた病院があるのでしょうか。そもそも、放射能で汚染された患者を受け入れるためには、どのような設備が必要なのか把握しておられるのでしょうか。お答えください。以前、東海村での放射能漏れ事故の際、私は委員会において質問しております 「小樽市では原発事故に対して。。 。どのような対策をとっているのか」と。理事者の答弁は次のようでありました 「サーベイメーターが1台あるまた、医療支援チーム用の防護服等を10人分、道から預かっている。さらに、道・国の対応を見守りたい」とのことでありました。すなわち、現状において小樽市においては何もできないということであります。道の原子力防災計画では小樽市の役割はどのようになっておりますか。お答えください。放射能に汚染された患者を受け入れるということは、多大な設備費を要するということではないでしょうか。しかも、民間病院を含めてということであれば、その費用は一体だれが負担するのでしょうか。これは道に対し、原子力防災計画の見直しを迫ることではないのでしょうか。小樽市は道に対し、どのような申し入れや要望をしているのでしょうか。お答えください。市長は市立病院の統合・新築に当たり、放射能対策を盛り込むお考えなのでしょうか。日本国内はもとより、世界各地で起きている原発事故を考えるとき、原発の安全神話がとうに意味をなさないことは、だれしもが気づいているであろうと思います。電力需要の現状を考えるとき、原発問題は避けて通れない問題であると言えます。事故は起こるのだという認識のもとに、万全の対策を講じておく必要があるのではないでしょうか。市長の御所見を賜りたいと存じます。入船公園用地についてお尋ねいたします。入船公園は皆様御承知のとおり、市の中心部に位置し、花園公園とともに憩いの場、運動の場として多くの市民に利用されております。この用地は旧北海道拓殖銀行が所有していたものであり、小樽市は旧拓銀からこれを公園用地として借用していたものであったと伺っております。平成10年の拓銀破綻、これによって貴重な公園用地がど平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録うなってしまうのかと危惧していたところでありますが、現在その大半が整理回収機構の所有となっているとのことであります。そこでお尋ねいたしますが、この用地の賃借料は幾らなのでしょうか。拓銀破綻の前後で料金に変更はなかったのでしょうか。この間の契約の更新等のいきさつも含め、お答え願います。また、この貴重な公園用地を市長はどのようにしていくお考えなのでしょうか。市民の憩いの場として小樽市が購入し、小樽市の責任において今後とも整備していく必要があると考えますが、いかがでしょうか。都市計画道路についてお尋ねいたします。このたび我が国政府が公共事業の大幅な見直しを行うことを決定したことは、皆様御承知のとおりであります。限られた財源をいかに有効に使うか、これは国も地方もその論拠を同じくするものであります。国においては、既に着工している巨大プロジェクトも見直しの対象になっていると聞きます。今、何が必要とされているのか、何をすることが今、最も有効なのか。公共事業とは、その波及効果を十分に検討し、最良の方法で行うことが重要なのではないでしょうか。小樽市においてはどうでしょうか。都市計画道路、既に整備を終え、美しく生まれ変わった街並みも多くあります。しかし、さかのぼること昭和10年、内務省告示により決定されてから65年間、全く手つかずのまま放置され、計画だけが今も存在する。そこに住む住民はその権利を制限され、住宅や店舗の建替えもままならず、不自由な生活を余儀なくされております。昭和10年以来、我が小樽市の都市計画道路決定においては、2度の大きな見直しが行われております。第1回目は昭和38年、高度経済成長真っただ中であり、翌年に東京オリンピックを控え、日本中が特需に沸いていたころだと聞いております。第2回目は昭和47年、言わずと知れた田中内閣の「日本列島改造論」です。これまた日本中、至るところで土木・建築工事が行われていたころであります。どちらも我が国の政策が大きく転換した時期であります。そして、バブル崩壊後のこの大不況。その底にたどり着いたであろう今、我が小樽市の都市計画も今こそ見直す時期なのではないでしょうか。いま一度、現状認識を新たにし、全市的に新たな計画を持って、美しく住みやすい「安らぎのまち小樽」を目指そうではありませんか。市長は、その不便さを訴える市民の声をどのように受け止めておられますでしょうか。将来の小樽の街並みを見据えた都市計画を基本に据えるべきと考えますが、市長の御所見を賜りたいと存じます。以上、再質問を留保して質問を終わります (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
松本聖議員の御質問にお答えいたします。まず初めに、財政問題についてお尋ねがありました。11年度決算の収支改善は普通交付税の増額によるところが大きく、一時的な状況ととらえております。市税収入の伸びが依然として低いことや、扶助費や公債費の増加状況を勘案いたしますと、財政構造としては大平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録きな変化はないものと考えております。私自身の取り組みについてもお尋ねがありましたが、財政の健全化を進めるために特に内部経費の縮減が必要と考え、助役を1人体制とし、事務処理の効率化を図りながら職員配置の見直しを行うなど人件費の削減に努めるとともに、臨港道路などの事業につきましても一部見直しをし、事業費の軽減に努めてまいりました。また、それらを含めた行政改革全般にわたる取り組みの中で一定の財政効果も上がっておりますが、今後ともより一層の財政状況の健全化に向け努力してまいりたいと考えております。次に、中期財政計画の作成についてでありますが、この件につきましては、これまでも議会等で御意見をいただいており、重要な課題と認識しております。現在 「21世紀プラン」の次期実施計画の策定作業を進めるとともに、、行政改革の今後の取り組みにつきましても検討を進めておりますので、それらと整合性をとりながら中期的な健全化計画を策定してまいりたいと考えております。次に、地域間競争に対する認識についてでありますが、今回の地方分権のキーワードとして「自主・自立 「自」己決定 「自己責任 「自己負担」ということが言われていますが 「地域特性を生かした自主的なまちづくり」と」 」 、いうものも1つのキーワードであると考えております。地方分権を実現するための条件整備につきましては、まだ十分とは言えない状況と考えますが、地方分権による新しい制度をいかに活用していくかが地域間競争のポイントになるものと思っております。次に、地域間競争に伴う施策の方針についてでありますが、本市は豊かな自然と先人が築き上げてきた歴史や文化、また運河や石づくり倉庫などを中心とした落ちついた景観や雰囲気など、他都市にはないものがあり、まずこの特性を生かしたまちづくりの推進に当たってまいりたいと考えております。また、本市は道内主要都市の中でも最も高齢化率が高い状況にあることから、高齢者の方々が安心して暮らすことのできる施策の充実を図るとともに、若者の定着を図るための新たな雇用の場の創出と拡大に取り組み、経済活動の活発化を進めていくことが重要なことと考えております。地方分権のスタートにより、今後、地域間格差が顕著になってくるものと予想されます。いずれにいたしましても、本市の特性、現状を見きわめ、長所については特化させ、短所については創意工夫により絶えず改善を図っていくことが必要と考えております。次に、廃棄物広域処理及び広域連合についてのお尋ねでございますが、初めに小樽市単独方式と財源確保についてでありますが、厚生省環境整備課長の「廃棄物処理施設整備計画の提出について」の通知において、道が各自治体の施設整備計画を判定する場合は、平成9年5月の同課長通知に基づき、道が策定した広域化計画と十分に整合性を図ることが明記されております。また、これまでの道との打ち合わせや協議の場においても 「実質、広域化、が国庫補助の前提となっている」旨の説明を受けております。次に、広域連合規約案と施設整備計画策定経費の予算措置と議会との関係についてでありますが、この広域連合の設置運営の基本となる規約は、地方自治法第 284条第2項及び第3項の規定により 「広域連合構成6市町村長、の協議により定めること」とされ、その定めた規約について、同法第 291条の11の規定により 「構成市町村の各、議会の議決を得ること」とされておりますので、これらの規定に沿って処理する考えであります。規約の内容については構成6市町村で協議することになりますが、必要に応じて議会の御意見をお伺いしながら対応してまいりたいと考えております。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録また、施設整備計画等策定経費については、計画策定を委託するコンサルタントの選定業務を委託する予定の社団法人全国都市清掃会議と現在協議中であり、10月上旬にそれらの詳細が固まりますので、その段階で資料等についてお示しできるものと考えております。次に、広域処理のための統一処理基準等についてでありますが、このことについては基本計画の中に、各市町村ごとに現状と課題について一定の整理をしております。今後これを基礎資料として、6市町村担当者レベルで協議を行うことを予定しています。実際には全体ごみ量の80%強を占めることになる小樽市の現在の処理基準等に沿った形になるものと考えられ、施設整備計画や住民説明などに際しては大きな障害を来さないものと判断をしております。次に、事務スケジュールについてでありますが、さきの厚生常任委員会で報告した日程については、その説明の際に 「これらの日程はあくまでも現段階でのものであり、今後、廃棄物広域処理推進協議会での議論や住民合意、との関係で変更もあり得ますので、弾力的対応も考慮する必要がある」旨を申し上げておりますので、御理解いただきたいと思います。次に、広域連合議会と小樽市議会との関係についてでありますが、広域連合議会議員の選挙の方法は地方自治法で2つの方法が規定されておりますが、常任委員会でも考え方として説明いたしましたように、現実的には各市町村議会での選挙によることになるものと考えられます。小樽市議会との関係については、広域連合議会としての考え方もあろうかと思われますが、広域連合についての負担金や業務の状況などについては、当然小樽市議会の所管委員会にお諮りすることになると考えております。次に、施設整備計画等策定委託についてでありますが、最初に「北後志地域廃棄物広域処理推進協議会」が社団法人全国都市清掃会議に業務委託として、プロポーザル手法により施設整備計画等を策定するコンサルタントの選定を行うことになります。このコンサルタント選定業務委託仕様については、現在、プロポーザルの実施方法等について協議中であり、その内容を踏まえて決定する予定であります。次に、選定したコンサルタントには、ごみ処理施設整備計画、廃棄物循環型社会基盤整備事業計画、生活環境影響調査及び施設建設見積仕様の作成を委託する予定であります。次に、この事業実施に当たっての透明性確保等についてでありますが、事業実施に際しましては透明性や公正性の確保は絶対条件であると考えておりますので、御指摘のあったものも含め今後とも十分配意してまいりたいと考えております。次に、小樽市社会福祉協議会の訪問介護事業についてでありますが、7月までの4カ月の収支状況につきましては、介護報酬等の収入見込み約 5,150万円に対し、支出は約 6,540万円と伺っております。このまま推移したとしますと、年度当初予想しておりました収支不足額を上回るものではないかと思っております。ただ、社会福祉協議会としても、支出の縮減対策として常勤ヘルパーの実働時間の拡大、退職ヘルパーの不補充と登録ヘルパーの導入などを進めているところであり、今後の推移を見守っていきたいと考えております。また、需要の動向でありますが、介護保険分については35%を身体介護と見込んでおりましたが、複合型や家事援助にシフトし、9%に落ち込んだものの、総体の派遣時間数は予想をやや上回った状態で、微増の傾向にあります。なお、障害者分については若干予想を下回った実績で推移しておりますが、自立者支援分については予想をかな平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録り下回った需要で推移しているところであります。次に、市長の権限と職員の義務についてでありますが、第2回定例会において収納対策事務費の内訳について、具体的な使途については議会に対し説明を申し上げなかったことにつきましては、8月30日の厚生常任委員会においておわびを申し上げたところであります。御指摘のとおり、行政を進めていく上で職員が適切な判断力を培うことは大切なことと考えております。日ごろから政策にかかわる重要事項や懸案事項については、その経過も含め常に報告するよう指導しておりますが、これを機会に改めて担当部はもちろんのこと、職員1人1人が常に問題意識を持って業務に当たるよう徹底してまいりたいと考えております。次に、原発事故における汚染患者の受け入れについてでありますが、今回の泊発電所での作業事故に際して、作業員が搬送された病院には除染設備はなかったと聞いております。また、小樽市内には除染設備を備えた病院はありません。道の地域防災計画、原子力防災計画には、放射線障害専門病院として北大、札幌医大、旭川医大の3つの付属病院が定められております。また、岩内町、神恵内村には汚染検査室を備えた建物があり、シャワー室やホール・ボディー・カウンター、放射線測定機器など、緊急時医療に要する器材が配置されていると聞いております。次に、道の原子力防災計画における小樽市の役割についてでありますが、緊急時医療活動において医療班が組織された場合、一般傷病者に対する医療活動に従事するため、小樽市医師会など3チームが編成されております。次に、放射能に汚染された患者の受け入れについてでありますが、北海道の現行の地域防災計画では、小樽市が放射線被曝者を受け入れる位置づけにはなっておりません。道においては原子力防災計画について、昨年の東海村での事故後、新たに制定された「原子力災害対策特別措置法」などにより計画の見直しを行い、現在、国と協議中とのことであり、今後、小樽市に関係するものがあれば検討いたしたいと考えており、現在のところ道に対して申し入れや要望は行っておりません。次に、市立病院の新築・統合に当たっての放射能対策の考え方についてでありますが、現時点では放射能汚染患者の受け入れ施設を取り組むかどうか白紙の状況でありますが、今後の建設計画を策定するときの1つの課題として認識いたしております。次に、事故対策についてでありますが、原子力発電所等は法律に基づき、設計、建設、運転などの各段階において、多重防護等の考え方により厳重に安全規制がなされて、さまざまな安全対策がなされていると聞いております。一方で、昨年の東海村での臨界事故やさまざまなトラブルも発生していることから、国の防災基本計画や道の地域防災計画、また専門的・技術的事項については、国の「原子力安全委員会」において対策が決定されております。本市においてもどのような対応が可能なのか、今後、道とも協議しながら検討してみたいと考えております。次に、入船公園の賃貸借についてでありますが、この賃貸料は年間約 260万円で、平成9年より据え置きのままであります。なお、契約更新についてでありますが、これにつきましては旧拓銀から整理回収銀行へ地位承継されているもので、新たな契約は不要となっております。入船公園の今後の整備計画についてでありますが、取得後の再整備につきましては、今後、地区公園としての現在の機能のあり方や市民ニーズも考慮しながら検討してまいりたいと考えております。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録次に、都市計画道路の見直しについてでありますが、都市計画道路は、市街地における骨格的な機能を持つ道路について都市計画決定をし、順次整備を進めてきたところであります。都市計画決定後、相当な時間が経過した道路については、土地利用の促進状況や現況の交通量の把握など現状認識をしながら、将来を見据えた土地利用計画や将来交通量予測を勘案し、都市計画道路網のあり方について慎重に検討していきたいと考えております。次に、市民の声についてでありますが、都市計画道路の決定については地先権利者の方々の私権の制限を伴うものであり、その決定に当たっては、関係機関や住民の意見を聞きながら決定を行っているところであります。しかしながら、一部で住宅・店舗の建替え時期などにおいて、都市計画道路の見直しも含めた御意見が出されていることは承知いたしております。なお、建替えに当たっては、住民の方々の御理解を得られるように努めているところであります。次に、将来を見据えた都市計画を基本に据えるべきとのことでありますが、まちづくりはこれまで総合計画や都市計画の基本方針であります「整備、開発または保全の方針」などに基づき、全市的な視点に立って、都市基盤整備や良好な民間開発の誘導など、小樽の特色を生かしたまちづくりに取り組んできたところであります。今後も都市計画の基本理念を踏まえ、小樽の将来像の実現に向けたまちづくりを進めてまいりたいと考えております。以上です。( 議長、7番」と呼ぶ者あり)「
再質問 7番 松本聖
数点、再質問をさせていただきます。まずは、社会福祉協議会の収支の均衡がとれていないという問題でございますけれども、先ほどのお話では赤字になる可能性が高いということでございましたが、もう既に 3,100万円という補助金をお渡しして、なおかつ欠損が出ると。社会福祉協議会、社会福祉法人という性格上、赤字決算をして果たしていいものかどうかという疑問もあるのでございますけれども、間違いなく赤字になるであろうと私は予測しているところなのでありますが、その際、以前の委員会での質問においても 「赤字は出さないようにするのだ」と、そういう御答弁でありました 「も、 。し赤字を出したときにはどうするのか」という質問をさせていただきましたが、その答えは 「出さないように努、力させる。そういう指導をしていくのだ」という御答弁しかいただいておりませんでした。いざ、ふたをあけてみますと、やはりといいますか、予想どおりに赤字が出ているわけであります。これに対して果たして追加の補助金を出す御予定なのか、この補正予算を組むのかどうか、市長の御所見をまず賜りたいと思います。もし出さないということであれば、赤字の決算を提出させるのかどうか、それも含めてお答えください。それと、原発事故に対してお尋ねいたしますが、市長は記者会見で患者を受け入れるというお話をされたのですね。受け入れるからには、その体制を整えなければならないという前提があるのではないでしょうか。しかし、小樽市においては何らその受け入れ体制ができていない、その設備はない。また、先ほどの御答弁の中には、どんな設備が必要なのか、私はお伺いしたのですが、中に入っておりませんでしたが、私もよくわかりません。原子力のことに関しては素人でありますから、果たしてどんな設備が病院で必要なのか、よくわかりませんが、市長はそれも含めて記者会見で御意見を述べられたのだと思っておるのですが、い平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録かがなのでしょうか。何の責任もなく御発言されたのだとは思いたくないのですが、果たして今後ですよ、市長がその受け入れをしなければならんのだという発言をされたのだとしたら、これはどのように今後対処していくのか。市立病院がもしやるとしたらですよ、率先して受け入れていかなければならないのだと思うのです。放射線医療の専門家というのは、私の知る限り小樽には1人もおられないと思うのですが、今後そういった医者を置いていくのか。市立病院では相当に経費がかかる問題だと思うのですが、今、やっと今年、平成12年ですね、今年、収支の均衡がとれるかもしれないと言っている矢先にこの話ですから、どのくらいの設備投資をせにゃならんのかという問題だと思うのですけれども、再度市長の御意見をお伺いしたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
お答えいたします。初めに、社協の赤字の関係でございますけれども、当初 3,100万円という予想を立てておりましたけれども、今の収支状況を見ますと、さらにこれが増えるだろうと予想がされますので、社協に赤字を出させると、こういうわけにいきませんので、追加の補助は考えていかなければならないと、こういうふうに思っています。それから、原発事故の関係で、記者会見との関係でお話がありましたけれども、原発事故による汚染患者を受け入れると、こういう意味ではなくて、今回、作業上の関係で、労災の関係でそういう事故があったと、患者が出たと。そういうことで岩内の病院に収容されたわけですけれども 「もし仮にそういった作業員がそういう事故に遭、った場合の受け入れについてどうですか」という質問があったので、そういうものについては民間も含めて検討しなければならない課題なのかなと、そういうことで申し上げましたので、設備をするとか何をするとか、そういうことで申し上げていませんので、御理解を願いたいと思います。( 議長、7番」と呼ぶ者あり)「
再質問 7番 松本聖
済みません。市長の発言の真意がよくつかめないのです、記者に対して。受け入れなければならないという、受け入れる必要があるから検討しなければならないという市長の発言の御趣旨だと私は、新聞報道しか見ておりませんが、受け取ったのでございます。確かに社会的な責任といいますか、後志の基幹病院の市立病院として、そういった患者さんを受け入れる社会的な責任というのは大いにあると私も思いますし、率先してやるべきであろうという気持ちでありますけれども、何とも上辺だけといいますか、市長の今の御答弁でしたら、実際に設備云々かんぬんはどうこうして、聞かれたから受け入れにゃならんのだと、リップサービスのように聞こえたのですがね、市長の御答弁は。やる気もない発言を記者を前にやるというのは、どうも納得できない。市長は責任ある立場なのですから、やると言ったからには何か具体的な案をお示しいただけるものだと私はてっきり思ったのですが、何とも記者に対するリップサービスで終わってしまったのかなという気持ちであります。その記者会見における市長の御発言の真意を再度お尋ねしたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
記者の発言としましては、小樽への搬送、救急搬送があるのではないかと。その場合、小樽ではどうするのですかというふうなことの質問があったものですから、道の防災計画なんかもありますけれども、そういった除染された、被害に遭った、事故に遭った患者さんを受け入れないということにはならないだろうと、要請があった場合ですね。そのことについて検討してみたいなと、そういうことで申し上げておりますので、御理解願いたいと思います。