小樽市議会 平成12年第2回定例会 2000年6月6日
まちづくり理念について
2000年6月6日、小樽市議会の一般質問で、渡部智議員が「まちづくり理念について」質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 渡部智 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 22番 渡部智
第2回定例会に当たり、民主党・市民連合を代表して質問いたします。最初は、まちづくり理念についてです。昨今、景気、経済、地域社会論といった、そのまちの活力を見出す議論より、景気はいつよくなるのだろうか、小樽のまちは果たして活力に満ちることができるのだろうかといった悲観論と待望論が大方のように見受けられます。確かにまちの状況はよくない。景気、雇用問題、市場原理に基づく競争激化によるリストラ及び倒産等々、情勢は厳しい面ばかりであります。厳しい状況は今始まったものでなく、その対応は、これまで現実をしっかりと見詰めながら、将来への展望を切り開いていくために、1つ1つ着実に事業推進に当たってきたところであります。しかし、時代の流れは殊のほか早く、情勢への対応は多様化の上に新たな課題を抱きながら、しかも自主・自立が求められる時代にと突入しました。この項では、地方自治体首長のビジョンと、それに基づく職員の一丸体制及び人材育成についてお伺いいたします。これまで種々まちづくりについて研修会、シンポジウム等、議論の場に出席してまいりましたが、地方自治体の特色ある取り組みに共鳴できるのは、まずいずれも首長の手腕であり、その指導性とまちづくりの理念であります。同時に、連携したシステムをつくり、職員の能力を引き出しているところに注目してきましたが、市長のまちづくり理念をまずお聞かせください。首長の指導性というのは、時代が大きく転換する過渡期のときであればあるほど問われてきますし、現状の厳、しい時代背景と新たな創造が求められる今日、首長のまちづくりに対するビジョンを職員の相互理解のもとに何をしなければならないかの目的意識とやる気が必要であります。同時に、市民の意思を集約するための新しい手法も考慮に入れながら、時代の変化に対応できる人材育成、並びにそれぞれの分野において即戦力として発揮できる人材の配置等が問われる時代と思いますが、時代の変化に対応できる人材育成についてのお考えをお聞かせください。まちづくりは、広範な角度から現実をシビアにとらえ、従前よりのパターンから脱却して、その街にふさわしい基底をつくり上げなければなりませんし、横並び意識から質的向上を図っていく必要があり、文字どおり地方分権にふさわしいまちづくりを大いに期待するところであります。次は、経済問題についてであります。まず、景気状況と雇用対策です。道内経済の回復のおくれを示す報道ほか、厳しい認識が続いています。日銀札幌支店では、道内景気について、「民間需要が依然として盛り上がりに欠ける中、各種政策効果の一服感から持ち直しの動きに幾分足踏み感がうかがえる」と、回復のおくれを指摘しています。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録一方、経済企画庁も地域経済動向を発表していますが、全国10地域のうち近畿、九州、沖縄の3地区で景況が上方修正されましたが、北海道は4回連続で「緩やかな改善が続いている」に据え置かれています。さらに、経済企画庁は全国的に来月にも「底入れ宣言」を行う見通しであり、宣言となりますと、今回の景気後退は25カ月続いたことになり、第2次石油危機後36カ月、バブル崩壊後32カ月に続く戦後3番目の長さとなるようです。国の「底入れ宣言」が行われたにしても、北海道では経済そのものが全般的に冷え切っており、加えて有珠山の噴火、低温気象等の影響が懸念されるところです。底上げの背景となる先陣企業とそれに続く企業の活力、また、北海道経済に刺激を与える大きな要素には、まだまだ時間がかかりそうです。本市における経済動向の景況観並びに業況判断については、日銀小樽支店、商工会議所、道財務局ほか関係先から発表されておりますが、その実態から実感がなかなか持てません。市長はどうとらえ、認識されておられるか。また、景況見通しと底上げに寄与する施策等についてお聞かせください。企業間競争の激化、リストラ等のテンポは速く、社会経済に大きな波紋と課題を投げかけている現状にあります。4月下旬 「道内失業率、最悪の 6.5%」という報道を目にしました。総務庁の調査によるものですが、統、計を取り始めた1983年以降、全期を通じて最も高い数値です。同庁によると、道内の完全失業者数は18万人、前年同期より何と4万人増です。全国的にその原因については、倒産やリストラなど非自発的理由による失業者は減り、若い層を中心とした自発的離職者や学卒の未就職が増えたのが特徴としていますし、また、中小企業の相次ぐ倒産による失業者が多かった時期でもあったことを理由にしています。労働省は北海道の状況に対し 「緊急雇用創出特別奨励金」を初めて発動することを決定し、期間は3カ月間、としています。この奨励金は、45歳以上60歳未満の非自発的失業者を職業安定所の紹介で新たに雇用した事業主に、1人当たり30万円を支給する仕組みとなっているようです。一方、職安管内の雇用情勢を見ても、依然として厳しいことに変わりはないようであり、現状、経済、企業活動の関連から見て、雇用対策に即効薬はないように思います。そのためにも、国や道が打ち出している各種の対策を十分活用することが大事であり、同時に雇用問題は、改善を含めて一歩一歩着実に根気強く進めていくことが現状求められた道であると考えます。市長は、市の雇用情勢について、どう掌握され、認識しておられるか。また、改善の見通し等についてお聞かせください。雇用問題の解決を図っていくために、産業界、経済界、行政、関係機関等が一体となり、経済の活力を通じて雇用機会の拡大をもとに、必要な対策を講じていくことが求められますが、雇用対策について、これまでどのような体制でどう進めてきているのか。その実効性と今後の具体的取り組みについてお聞かせください。労働省は昨年、緊急雇用対策の主要な柱として「緊急地域雇用特別交付金」を創設し、道と連携し各種事業などに取り組み、新規の雇用と就業機会の創出を目指すこととしています。小樽市が実施する12年度の事業は18事業、総額 9,623万円で、これらの事業で予定している雇用創出効果は延べ 8,992人日、うち新規雇用分は延べ7,598 人日を予定しています。したがって、効果に期待するわけでありますが、これらの事業について市民に十分PRされているのでしょうか。また、その他の雇用創出、確保及び対策における各事業と相談について行き届いた対応となっているのか、お聞かせ願います。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録2つ目は、企業誘致と企業倒産についてです。5月に入って「企業誘致曲がり角」という記事を目にしました。土地の広さや立地支援策の充実といった従来型の企業誘致には限界に来ていることを指摘しています。また、道内の企業立地策の課題をまとめた調査が載っていますが、戦略的にここまで来たのかという感じです。今は進出企業の要望に沿ったオーダーメードの時代と言われ、戦略的に再構築も考えなければと思います。道通産局による道内工業団地の売却件数並びに札幌圏の状況等も発表されていますが、状況はいずれも厳しく、「冬の時代」と表現しており、その中に石狩開発(株)の厳しい実態も載っております。先日、企画部より石狩開発(株)の状況説明を受けましたが、北海道の対策は最終的にどのように結論づけられ、また、今後の見通しについて、まず、市長の御見解をお伺いいたします。また、工業団地における状況の厳しさもあり、戦略的にどう考えていかれるのか。再構築等の検討がなされているのかどうかを含め、お聞かせください。この5月に入って、先ほど代表質問にもありましたように、スロバキアの機械メーカーが銭函工業団地に隣接する地域に進出となり、2005年から本格操業を目指すと聞いております。一方では、観光面で朝里川温泉に洞爺山水が進出との話もあり、企業誘致上、朗報と言えます。一方、中小企業センターの報告によりますと、この4月で大型倒産が3件あり、負債総額は計約50億円となっており、単月の負債総額としては過去10年間で最多になっているようです。原因は販売不振とされており、現状の経済・消費動向から見て引き続き予断は許されない状況にあります。お伺いしますが、今年に入ってから、この4月の倒産を含めて、前段から救済及び存続の措置はとれなかったのでしょうか。また、離職者の対応はどのようになっているのか。さらに、ここ数年の企業廃業数と新設企業の状況についてどう掌握しておられるか、あわせてお聞かせください。企業活動の活発化、健全化は大事な問題です。御承知のように、人口定着、雇用による若者の流出をとどめるほか、あらゆる分野に通ずる要因です。積極的対応が望まれるところですが、反面、経済・社会状況の厳しさは当分続く要素にあり、企業体質の点検ほか、その手立てと指導は以前にも増して重要です。市長はどのような方針並びに方策を持って臨まれるか、お伺いいたします。昨年12月に発足した「小樽市地場産業振興会議」ほか、市の経済、産業、商業の振興に向けて、さまざまな議論と実践が展開されています。それぞれの分野において振興策が軌道に乗り、現状打開と将来につながる基盤が確立されることを強く期待するものであります。次は、大店立地法についてです。現行の大店法にかわって、この6月1日から大店立地法が施行され、従前の規制ルールはがらりと変わり、、「経済的な規制」の側面から「社会的な規制」に重きが置かれるようになりました。その違いは簡単に言って法の目的では大店法は中小小売業の保護などとしていましたが、大店立地法は大型店周辺の生活環境の保持など、としており、規制の対象を店舗面積 500平方メートルを超えるものが 1,000平方メートルを超えるものとなり届け出事項は店舗面積、閉店時間、年間の休業日数とされていたものが、駐車場台数、騒音対策、廃棄物保管施設、荷捌施設に関する要領等となり、手続の目安は1年であったものが最短8カ月となっています。これは規制緩和に伴う一連の措置の一つであり、さらに経済活動の競合がより激化するものと予測され、地元商業及び中小平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録小売業への影響が懸念されます。市長はどのように受け止めておられるか、御所見をお聞かせください。運営主体は、この立地法では都道府県と政令都市となっています。札幌市は既に運営主体として運営基準を作成しておりますが、本市の場合はどういう手順で進められるのかお伺いいたします。実際のところ、地元商業の保護政策に走りがちになりますが、法制上から経済規制のねらいがあってはならないようです 「自分たちのまちをいかに住みよく、また、調和のとれたものにしていくか」に関する社会的規制。を前面に打ち出していくことが必要であり、場合によっては運用基準にプラスして補完のために、例えば建築指導にあるように指導要綱等を考えていくことも検討すべきと思いますが、お考えをお聞かせください。次は、介護保険についてであります。大きな不安と期待が寄せられる中、関係者の日夜にわたる調査並びに任務から、この4月1日から実施となり、携わった関係者の労苦にまず敬意を表したいと思います。同時に、引き続き認定作業をはじめ実務・実践に当たらなければならず、さらに体制強化から目的に沿ってスムーズに運営推進されるよう願うものであります。この実施に当たっては、初めてのことでもあり、議会においても早くから多くの質疑が交わされ、改善を含めて運営上の指摘がありました。4月からの実施に当たり、当面する課題を含め何点かお伺いいたします。まず、要介護認定の状況ですが、介護保険課の報告では、3月末までの申請者は 3,841人、うち在宅 2,136人、施設 1,705人となっており、3月末で認定が終了した人が 3,525人となっています。その内訳は、要介護認定者2,947 人、要支援者 441人、自立が 137人となっています。この結果について、当初予測と比較してどのように見ておられるか。あわせて、全国的な状況について、まずお伺いいたします。また、認定結果についての苦情及び不服申し立てはあったのでしょうか。あったとしたら、その内容についてお聞かせください。介護認定については、訪問調査の結果をコンピュータで判定し、主治医の意見書や訪問調査の特記事項をもとに審査会で審査判定を行っているようですが、1次判定と2次判定の変更の状況についてはどのようになっているでしょうか。アップ・ダウンの関係についてと、全国的に言われている変更率のばらつきについて、本市の場合どのような実態か、お聞かせください。先日 「介護保険制度が始まると施設を出なければならない」と悩み、今年の2月、苦にして自殺という介護、保険の犠牲報道がありました。要支援以下の施設入所者については、5年間の経過措置がある特別養護老人ホームの入所者を除き、在宅介護などに移行するなどの措置をとるよう厚生省は自治体に指導しているようです。当然、施設サービスが利用できない仕組みにあり、不安を抱いての生活です。福祉施策としては、不安を除去することもケアの一つと考え、説明、対応、措置が行き届かなかった面、問われるべき点があったのではと思います。今後、推進していく上で不安解消のための相談、改善等、重要であります。介護保険導入のために十分に周知されなかった点での指摘も多々あり、高齢者の立場に立った懇切丁寧な説明を欠くことなく、しっかりとした情報とともに手立てを講じていくべきと思いますが、いかがでしょうか。介護をめぐる問題は多くの課題があり、多岐にわたっております。事業者の質の向上、要介護認定の見直しと、客観性と公平性の確保及び透明性、利用者負担の軽減、安心できる介護システムの構築等々、今後においての自治体の力量が問われ、試されるところであります。この項の最後に、4月からの実施状況を見て、その感想と実施における課題についてお伺いいたします。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録次は、道路政策についてです。市内国道5号の拡幅工事が着々と進められ、本年度は張碓トンネル工事、景勝橋、礼文塚川、銭函川上部工事等が整備され、平成13年3月ごろには札樽間全線が4車線化の予定となり、社会・経済面に大きな役割を果たすものとなっています。一方では、経済、産業、観光道路として広域的に整備が進められ、既に赤井川村へは平成元年から通年通行となり、小樽・仁木間の(通称)フルーツ街道は平成4年に完成、それらと連動及び市内交通の連携する道道小樽環状線といった整備も進められてきました。また、つい最近では、朝里・定山渓を通年でつなぐ「ゆらぎ街道」の開通に伴い、とりわけ観光面において大いに期待が持てるところです。昨今の話題は、長年にわたって広域後志圏の要望であった国幹道が、そのルートも確定し、日本道路公団において施工命令に向けた調査を進めていると聞いております。現状、稲穂峠を山越えし、圏内町村に行くには、時間と安全性等からすれば、国幹道への期待は広がるわけですが、しかし、地域性、環境等を考えたとき、多くの課題があります。まず、ルート上において埋蔵文化財包蔵地の網がかかっているところもあり、どう措置を講じていこうとしているのか。2つに、桃内の廃棄物最終処分場との関係と工夫上の件。3つに、自然環境上において大きな破壊にならないか。また、道路公害が発生しないのか。4つに、農用地区域にもあり、ルートによって農地分断及び廃止に追い込まれないか。等々あるわけですが、これらについてどう課題解決しようとしているのか、お伺いいたします。また、新光地区にジャンクションの計画がされ、塩谷小学校通にインターチェンジの計画となっているようですが、市内道路とのネットワークを現状どのように描き、2カ所の根拠についてお聞かせください。さらに、整備新幹線は後志地域をルートとしており 「新おたる駅」と国幹道のかかわりについてどのように、見ておられるか、お伺いいたします。さて、市内の都市道路・交通のあり方について、以前より基本調査を進め、しっかりとした基礎づくりからネットワーク化について提起し、今日に至っています。これまで道路整備は相当の時間を経過しながら、順次改良を含めて整備されてきているところですが、都市道路としてのネットワーク化や付随する整備等、まだまだ課題があります。市長は都市道路のあり方について現状どう認識され、また、将来の道路政策についてどのようにお考えか、お聞かせください。最後は、港湾問題についてです。これまで課題提起してまいりました港湾運送事業法の一部を改正する法律案が3月30日、参議院の交通・情報通信委員会で付帯決議を付して賛成多数で可決となり、引き続いて5月10日に衆議院運輸委員会で、これも付帯決議を付して可決となってしまいました。港湾関係者は、規制緩和によってダンピング競争が激しくなることや、悪質事業者の参入によって港湾の混乱と港湾労働者の雇用不安が広がることを指摘し、国会審議でも規制緩和による港湾労働者の雇用悪化と中小港運事業者の経営圧迫をどのように防ぐかが争点となり、政府にただしています。政府や政府委員は根本問題に答えないばかりか、緊急監査や料金変更命令の措置があるなど、従来の主張を繰り返すといった、いわばお粗末な答弁に終始していたようです。今後、政省令の作成作業を経て6カ月以内に法平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録律が施行されますが、付記した付帯決議では、規制緩和によって労働者へのしわ寄せを及ぼさないことや、ダンピングの防止のために船社やユーザーにも必要な指導をすることが明記され、さらに拠出金の確保の努力と、規制緩和される9港以外の地方港湾においては免許制と認可料金の遵守が強調されています。まず、港湾管理者の長である市長は一部改正の可決をどのように受け止めておられるか。また、物流、経済原則及び他省庁による規制緩和と自由競争のあおりから見て、地方港に与える影響とその対応についてどのように考えておられるか、御所見をお聞かせください。規制緩和の流れと荷主メーカーの企業再構築と相まって、裏面では相当数の秩序破壊が現実にあります。先日、、小樽港に入港予定の飼料船が苫小牧に引き抜かれ、しかも相当の安値で持っていかれたとの指摘があり、先般苫小牧港に出向き、調査含めて厳重に言い渡しを行い、一方、運輸局も他を含めて監査を行った結果、御承知のように文書警告を発しています。、また、大手港運業の苫小牧港への進出により、倉庫、サイロ建設までは何とか調整をとりながら来たものの先日、港運業免許取得をしたいという動きがあり、厳しい港湾動静にあって大手港運業の事業免許取得は既存業者の死活問題につながりかねないし、また、港湾の規制緩和進行中にあって規制緩和の先取りとその後の波及性を呼び込むことになり、問題が大き過ぎることから、これも苫小牧港に出かけ、調査と一定の申し出を行っております。その他、規制緩和ばかりでありませんが、石狩市から大手港運業に新港への誘致や大手港運業の釧路港への進出等々、水面下ではそれぞれの動きが出ています。規制緩和の流れの中と、当面する港湾動静について市長はどのように掌握し、その対応等についてのお考えをお聞かせください。規制緩和は当面9港先行で進められていくようになりますが、しかし、冒頭述べましたように、企業の再構築と先行9港の連動から、その流れに食い込まれていく様相を呈しています。地方港は2年か3年後にとの運輸省、の考え方でありますが、地方港は規模も小さく、また範囲も広く、条件の違いや港の生い立ちも違うことからそう簡単にいかない港湾環境にあります。だとすれば、9港先行により徐々に自然淘汰も考えられ、いつの間にか規制緩和の中に押し込まれていくのではないかと、その危険要素は多分にあります。港は自由に行き来できるものであり、港によって法の網が違うでは、いつまでも通用するものではなく、加えて何よりも荷主、メーカー、船社の攻勢が強いからです。いつの場合も、その港のしっかりとした位置づけから、港湾整備と条件、貨物量の確保、輸送体系、労働力の確保と港湾サービス等々を構築し、どのような変化にも対応できる港湾環境が重要です。市長の港湾行政のあり方と港湾整備ほか、構築についてどのように考えておられるか、具体的にお聞かせください。次は、ポートセールスの関係でお伺いします。北朝鮮への10万トン救援米の第1船が先般、小樽港に入港し、関係者の努力もあって無事積み込みを終え、出航いたしました。第2船、第3船は名古屋、博多、門司と決まっているように聞いておりますが、その後は公表されていないようです。米の場合は、船内、沿岸、倉庫、トラックと港湾の全体的な動きとなり、活気を呼びます。今日に来て小樽・室蘭港抱き合わせで第2船目として小樽港に入港ということでの話も浮上しており、第1船同様、港湾秩序ある積み込みができますよう万全の体制をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。まずお伺いいたします。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録小樽港にバナナ船が入ると、港湾荷役そのものに活気がありました。毎年見る荷役風景です。しかし、今年からは残念ながら見られない結果となっています。また一つ、港湾指定が消えていくことになるのだろうか。それに、マトンも小樽港指定であり、当時に比べると見る回数が少なくなってきています。消費低迷、需要、割高から、原価コスト削減と効率性といったことがシビアに物流にはね返ってきているのが現状です。特にバナナ並びにマトンは港湾の歴史的なものがあり、港湾物流の変化ばかりの問題で終わらせるのではなく、小樽港に回復誘致と貨物の位置づけとしての取り組みが重要です。また、港指定との関連からすると大麦、小麦がありますが、大麦の場合、今年に入ってS・B・Sにより苫小牧港で荷扱いが行われるようになり、その分また、小樽港の減少となっています。さらに、家畜伝染病予防法に基づく輸入動物検疫港の指定がこの4月1日から石狩湾新港で扱えるようになり、今後どのような変化が生ずるかが不安材料の1つでもあります。こうしたことから、小樽港での貨物が指定港を含めて物流の変化が目に見えて顕著となってきており、不安要素の拡大となっています。現存の港湾貨物の確保と新たな貨物誘致に全力を注ぐため、ポートセールスの重要性はますます高まっています。どうしたら確保できるのか、また、誘致かの環境条件を明らかにして取り組むための施策について具体的にお聞かせください。以上、再質問を留保して終わります (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
渡部議員の御質問にお答えいたします。、初めに、まちづくりの理念についてでありますが、本市には豊かな自然と先人が築き上げてきた歴史や文化また、運河や石づくり倉庫などを中心とした落ちついた景観や雰囲気など他都市にはないものがあり、まずこの特性を生かしたまちづくりの推進に当たってまいりたいと考えております。また、65歳以上の高齢者の割合が道内主要都市の中で最も高い状況にあることから、高齢者の方々が安心して暮らすことのできる施策の充実を図るとともに、若者が生き生きと暮らせるよう新たな雇用の場の創出と拡大に取り組み、経済活動の活発化を進めていくことが重要なことと考えております。さらには、小樽は道央圏に位置し、日本海に面していることから、地理的な利点を生かしながら、対岸貿易等の活発化と交流に努めてまいりたいと思っております。これらを主な柱としながら、市民の皆さんからの御意見や御提言もいただき、風格のある生き生きとした小樽を築き上げて、次代に託していきたいものと考えております。次に、まちづくりに向けての人材の育成についてでありますが、私はこれからの時代は、従来の枠組みを見直し、特に若手職員が意見やアイデアなどを積極的に議論できる職場づくりや仕組みづくりが必要と考えております。就任以来、庁内各部の若手職員との対話を心がけ、私の考えを直接伝え、また、意見を聞くなど、コミュニケーションを深める機会をつくってまいりました。また、先月25日に立ち上げた「人口問題庁内検討委員会」の委員には若手職員を指名し、自由活発な討議をお願いしております。さらに、庁内職員による横断的な政策研究グループが自主的に活動しており、期待している平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録ところであります。私は常々、職場ミーティングの実施や職員の意見を施策に反映できるよう指示しており、今後とも職員研修の内容の工夫のほか、あらゆる機会を通じて地方分権の時代にふさわしい人材育成を図っていくとともに、人材の活用についても努めてまいりたいと考えております。次に、経済問題について何点かお尋ねがありました。まず、景気の見通しについてでありますが、5月の経済企画庁の報告によりますと、企業の自律的回復に向けた動きも徐々にあらわれてきており、景気は緩やかな改善が続いていると公表されております。しかし、北海道におきましては、雇用情勢など依然厳しい状態にあり、個人消費は足踏みの状態にあると言われております。また、本市におきましても、雇用の伸び悩みや企業倒産の増加など厳しい局面が続いており、回復が実感できる状況には至っておりません。現状の景気状況を改善するため、一地方自治体として有効な景気対策を打ち出すことはなかなか難しいわけでありますが、今後とも国や道の経済対策と連携を図りながら進めてまいりたいと考えております。次に、雇用情勢についてでありますが、昨年4月の有効求人倍率は、マイカル開業の効果もあり、0.43倍と比較的好調でありましたが、本年4月は0.33倍と3人に1人しか職がない状況となっており、依然として厳しい状況にあると認識しております。求人数は、建設業において前年比プラス基調となるなど一部に若干の明るさも見えますが、卸小売、飲食店関係などにおいては減少傾向にあり、総体的に厳しい状況はいましばらく続くものと考えております。次に、雇用対策の体制についてでありますが、本市におきましては、昭和47年に小樽市と市内の各企業・団体で構成する「小樽市雇用促進協会」を設置して以来、雇用情勢や雇用対策について情報の提供や意見の交換を行い、若年労働者の地元定着のための方策を講じてきております。さらに毎年、市内企業を対象に実施している労働実態調査の結果を各企業に情報提供することにより現状認識をしていただくとともに、インターンシップ事業など新たな施策を進めるほか、関係機関との連携をしながら雇用の安定確保に努めてまいりたいと考えております。次に、緊急地域雇用特別交付金事業の市民へのPRについてでありますが、本年度実施する「緊急地域雇用特別交付金事業」の事業実施予定期間、新規雇用予定人員数等を一覧にしたチラシを作成して、求職者ができるだけ早く情報が得られるように、市の施設や公共職業安定所に用意をして周知を図っております。また、雇用対策事業の周知につきましては、市内各企業・団体等を対象とした説明会を開催するなど、さまざまな機会を通じてPRに努めているところであり、各種相談にも応じているところであります。次に、企業誘致との関連での石狩開発(株)への支援についてでありますが、石狩湾新港地域後背地の土地分譲の促進には行政・会社・金融団が一体となった取り組みが必要であります。石狩開発(株)においては、運営経費の削減と土地リース等による固定収入の確保など改善に向けた取り組みに努めることとし、行政においては、立地助成制度の導入及び事業活動資金の確保を図ることとして、その上で金融団には同社に対する長期貸し付けの金利の引き下げと随時償還についての支援を求めることとしております。現在、道は金融団との最終的な調整を行っている段階であると聞いております。次に、新港地域への企業立地の再構築等の検討についてでありますが、新規立地企業の道内への立地の理由は、平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録用地の確保が容易であること、原材料等の入手の利便性、市場や関連企業への近接性、労働力の確保と、あわせて行政の助成・協力が重要視されております。また、最近の傾向としては、1件当たりの立地面積が小さく、小規模化と借地型の立地が増加しております。新港地域につきましても、こうした企業ニーズを十分認識し、立地希望企業の要望に柔軟に対応できるよう、土地利用計画の見直し等について「地域開発連絡協議会」において検討していくこととしております。また、石狩開発(株)の経営合理化による分譲価格の引き下げ、さらには行政による立地助成などで他の工業団地との価格競争力をつけることにより、分譲促進の効果を得ることが見込まれるものと考えております。次に、倒産関連についてでありますが、今日の景気低迷による経営不振など、中小企業を取り巻く状況は依然として厳しいものがあります。市といたしましては、経営・融資相談や国の特別保証制度の活用を図るなど、倒産を未然に防ぐための努力をしているところであります。、また、離職者への対応につきましては、未払い賃金の申し立てや雇用保険の手続の相談に対応しているほか小樽公共職業安定所など関係機関と連携を図っているところであります。次に、企業数の推移についてでありますが、企業の廃業や新設については届け出義務がありませんので、現状の把握はなかなか難しいものがありますが、できる限りその把握に努めてまいりたいと考えております。なお、事業所統計調査によりますと、平成8年から平成11年までの3カ年の本市における新設事業所は 1,007件、廃業事業所数は 1,461件となっております。次に、企業活動の活発化、健全化についてでありますが、企業活動が活発に、また、健全に行われるためには、企業みずからが財務体質の強化や経営手法の確立に努めることが大切であります。市といたしましては、中小企業の経営基盤強化のため商店街活性化セミナー、地場産業振興セミナーや経営戦略セミナーなどを開催するほか、各種セミナーを開催し、経営診断の実施あるいは各種融資制度の充実を図るほか、先般、小樽商工会議所に設置されました「小樽・後志地域中小企業支援センター」の有効活用を呼びかけるなど、一層の支援に努めてまいりたいと考えております。さらに、御質問にもあります「地場産業振興会議」の中で、より具体的な振興策を見出すよう議論が重ねられております。その結論を待っているところであります。次に、大規模小売店舗立地法について何点かお尋ねがありました。まず、法施行に当たっての認識についてでありますが、この法律は、中小小売業者の事業機会の確保という大規模小売店舗法の考え方から、環境保全を主眼とした発想に転換したものであります。今後は、改正都市計画法や市街地活性化法と一体となった対応が求められているところでありますが、その実施段階ではいまだ不透明な部分も残されていることから、慎重な対応が必要になるものと考えております。次に、本市における審査手順についてでありますが、御質問にもありますように、大店立地法におきましては都道府県、政令指定都市が運用主体となっております。また、本市における大型店の立地に際しましては、北海道が先般公表した運用基準に基づき審査を進めるものであります。なお、その審議過程の中で市としての意見を求められることから、既に庁内関係各部による打ち合わせ会議を設置するなど、市として適切に対応するための体制の整備に努めているところであります。次に、指導要綱等についてでありますが、立地法では都道府県や政令指定都市が運用基準により市町村や地元平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録住民からの意見をもとに大型店の出店を審査することとなっております。市といたしましては、周辺地域の生活環境の保持の見地はもとより、地域の実情に合った観点から慎重な協議の上、意見を提出してまいりたいと考えておりますが、御指摘の件につきましては、今後、改正都市計画法等も視野に入れながら、本市全体のまちづくりの中でその可能性について研究を進めてまいりたいと考えております。次に、介護保険について何点かのお尋ねがありました。初めに、要介護者等の当初見込みとの比較についてでありますが、12年度は要介護が 4,190人、要支援が 614人との見込みに対し、3月末時点では要介護で 1,243人、要支援で 173人、それぞれ少なくなっております。また、要介護と要支援の割合は、当初見込みとほぼ同率となっております。3月末の全国の状況についてでありますが、要介護が82%、要支援が12.4%、自立が 5.6%となっており、これに比べ本市の場合は自立が若干低くなっております。、また、認定結果に関する苦情等についてでありますが、家族の方から説明を求められたケースがほとんどで心身の状況が変わったと思われる場合には再申請してもらっております。また、心身の状況等から要支援の認定の取り消しを求める不服申し立てが1件ありましたが、この申し立てを棄却した旨、北海道から通知がありました。次に、1次判定と2次判定の変更の状況についてでありますが、3月末までに判定済みの 3,525件のうち、2次判定で変更されたものが 1,079件で、変更率は30.6%となっています。このうち、介護度が上がったものが約6割で 676件、下がったものが約4割で 403件となっております。次に、施設入所者の不安解消についてでありますが、介護保険は初めての制度であり、特に高齢者にとって複雑でわかりづらい面がありますので、不安を与えないよう、介護保険制度や施設入所者に対する経過措置などについて、施設と協力して利用者等に説明してきたところであります。今後さらに施設などと相談し、個々のケースで具体的に対応していくことが必要であると考えております。次に、介護保険の実施に伴う感想などについてでありますが、4月の利用状況を見ますと、短期入所は利用日数が少なかったものの、訪問介護や通所サービスでは利用回数が増えており、また、介護報酬の請求に各事業者とも苦慮されたと聞いておりますが、関係者の努力により大きなトラブルもなく、まずまずのスタートではないかと感じております。また、実施上の課題についてでありますが、短期入所の利用の拡大や通所介護等の待機者の解消、サービス内容等の点検・監視、低所得者に対する手立て、さらにはサービス事業者の市民への情報提供などが当面の課題と考えております。次に、道路政策に関して何点かお尋ねがありました。まず、国幹道のルートと埋蔵文化財包蔵地とのかかわりについてでありますが、当該路線の選定に当たっては、地形、地質等の自然条件や道路、河川、土地利用等の社会的・公共的条件を勘案しながら、忍路環状列石など文化財を極力避けるルートになっております。やむを得ず通過する埋蔵文化財の包蔵地につきましては、現地踏査による所在確認調査、いわゆるA調査を実施し、現地の状況を把握しながら、北海道教育委員会と協議し、ルートを決定したところであります。事業の実施に当たりましては、事業者が関係機関と協議しながら、発掘調査等の必要な措置が講じられることになっております。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録次に、廃棄物最終処分場との関係についてでありますが、最終処分場付近のルートにつきましては、忍路環状列石等の文化財や塩谷地区の用途地域への影響に配慮し (仮称)小樽西インターチェンジとの整合性を図るル、ートで計画されていることから、最終処分場の埋立処分施設と浸出水処理施設との間を通過することになっております。両施設の間には管理道路や浸出水導水管、さらには河川があることから、これらの道路等の維持管理に支障を来すことのないよう配慮していただくことになっております。次に、自然環境の破壊と道路公害の発生についてでありますが、当該道路の計画に際しましては環境影響評価を実施しております。自然環境の保全に係る環境要素としては、植物、動物、景観について予測評価を行った結果、いずれも環境保全目標を満足しているところであります。なお、事業を進めるに当たっては、計画路線周辺の自然環境の状態を勘案し、地形及び植生の改変を極力少なくするよう配慮するなど自然環境の保全に努めるとともに、工事前及び工事中において希少な野生動植物が確認された場合には、学識経験者の意見を聞き、現地調査を実施した上で、これらの生息・生育環境に対する影響が最小限になるよう、必要に応じて適切な保全対策を講じることとなっております。また、道路公害の防止に係る環境要素としては、大気汚染、騒音及び振動について予測評価を行った結果、大気汚染及び振動については環境保全目標を満足しておりますが、騒音については一部の地区で環境保全目標を満足していないことから、遮音壁等の保全対策を講じるよう事業者に要請しております。次に、農用地区域の分断でありますが、当該道路は全体延長21.2キロメートルあり、そのうち約 7.4キロメートルで農用地区域を通過することになっております。道路の構造としては橋梁、トンネル、切盛土となっておりますが、橋梁とトンネル部については農用地区域の分断を極力回避することができるものと考えております。しかしながら、切盛土区間については分断される箇所があることから、今後、地権者と十分協議を行いながら、可能な限り機能回復に努めるよう事業者に要請しております。次に、ジャンクションとインターチェンジの計画についてでありますが、ジャンクションとは自動車専用道路が相互に直接接続される完全立体交差点のことであり、インターチェンジとは自動車専用道路と一般道路とを連、結する立体交差点であります。これらの位置を決めるに当たっては、利用する交通やそれに伴う経済性の検討隣接するインターチェンジとの間隔、さらには沿道地域の環境条件等を勘案しながら計画しております。当該道路のジャンクションにつきましては、市中心部からの利便性、現朝里インターチェンジや張碓トンネルとの間隔及び周辺の土地利用状況を踏まえて、新光地区に計画しております。インターチェンジにつきましては、既存の小樽、朝里、銭函の3つのインターチェンジを考慮しながら、隣接するインターチェンジとの相互間距離、既存の幹線道路との接続性等を総合的に判断し、塩谷地区に計画し、市の西部地域の高速ネットワーク化を図るものであります。次に、新幹線「新おたる駅」と高速道路のかかわりについてでありますが、均衡ある地域振興の上からも高速交通ネットワークの早期整備が待たれるところであります。新幹線による高速大量輸送は人的交流や情報交流の飛躍的な促進が期待されるところであり、また、高速道路の整備は物流の効率化、広域環状ルートの形成による経済波及効果を創出するものであり、このたびの有珠山の噴火により、防災上からもその必要性が再認識されたところであります。今後、新幹線の整備計画が示される中で、高速交通網の交通結節点としての利点を生かすよう、関係行政機関などと連携を図り、新幹線、高速道路、それぞれの異なった役割を有機的に結びつけ、本市を平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録含む後志管内の活性化に最大限生かしていくことが必要であると考えております。次に、都市道路の現状認識についてでありますが、都市道路は円滑な都市交通の確保、公共交通施設や防災空間の確保など、極めて多様かつ重要な機能を果たすものであります。小樽市においても、札樽道、国幹道、国道、道道及び市道まで、それぞれの特性に応じ、また、土地利用計画などの整合を図りながら、道路交通ネットワークを形成しております。また、将来の道路政策につきましては、総合計画や都市計画の基本方針であります「整備、開発または保全の方針」に基づく都市の将来像及び都市交通の動向などを総合的に判断し、都市計画決定や変更を行い、整備を進めていかなければならないものと考えております。次に、港湾問題について何点かお尋ねがありました。まず、港湾運送事業法の一部改正についてでありますが、日本における港湾の国際競争力の強化や港湾の安定経営を確立することを目的に改正されたものと認識しております。また、地方港に与える影響についてでありますが、小樽の港湾運送事業への影響は避けられないものと思っており、先行して実施される京浜港などの本州9大港の推移を見ながら対応してまいりたいと考えております。次に、港湾動静についてでありますが、先行して実施される9大港における規制緩和とともに、今後、地方港の港湾運送事業への影響が考えられます。本州と北海道を結ぶフェリー航路の見直し、再編やローロー船の就航など、港湾を取り巻く物流や輸送形態が変化してきており、各港湾が競争の時代に入ってきているものと思っております。小樽港も、このような情勢を十分認識し、情報収集を行うとともに、関係業界と相談し協議しながら、対応してまいりたいと考えております。次に、港湾行政のあり方についてでありますが、小樽港はフェリーや穀物基地機能を有した道央の日本海側の流通拠点港として整備を進めてきており、環日本海諸国を視野に入れた「効率的で使いやすい魅力ある港」を目指しております。今後とも港町埠頭を中心としたポートセールスや港湾サービスの向上を図るとともに、各港の。競争時代に対応し得るハード・ソフト両面にわたる方策を、関係業界と協議してまいりたいと考えております次に、支援米船についてでありますが、世界食糧計画に基づく北朝鮮向け支援米船の第1船が1万トンの米を積み終え、大きな混乱もなく5月23日、小樽港を出航したところであります。また、小樽港からの第2船の積み込み予定もあると伺っており、関係機関と協議し港湾関係業界の協力を得ながら、第1船と同様の対応をしてまいりたいと考えております。次に、既存港湾貨物の確保と新規貨物誘致の施策についてでありますが、港湾貨物の確保を図るため、これまでも勝納埠頭における大型岸壁の整備や、利用実態に合わせた係船料の12時間体制への移行などのサービス向上に努め、また「小樽港利用促進協議会」などと連携しながら、ポートセールス活動も積極的に行ってきております。近年、港間の競争が激しくなってきておりますことから、外国貿易における輸送船型の大型化やユニットロード化の進展などに対応するために整備をしました港町埠頭の有効活用や、対岸諸国との関係、札幌の隣接地という立地条件の有利性を最大限に生かしながら、港湾業界などと官民一体となった取り組みを進め、より一層小樽港の利用促進を図るとともに、コンテナ船を含めた外国航路誘致に努めてまいりたいと考えております。以上です。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録( 議長、22番」と呼ぶ者あり)「
再質問 22番 渡部智
再質問いたします。時間的なこともあり、大店立地法に限って大枠お聞きし、細部にわたっては予特で行いたいと思います。まず、大店法から大店立地法に変わっても、その趣旨は自由競争の流れであり、地元商業者にとっては今まで以上に影響の心配があろうと思います。「大店立地法についてどう認識されておられるのか」との質問に対しまして 「改正都市計画法や市街地活性、化法と一体となった対応が求められる。実施段階で不透明な部分もあり、慎重に」という御答弁であったと思います。しかし、法は6月1日からの施行でありまして、いまだに不透明とは何を指して言われているのか。これが1つと、もう1つは 「小樽市は道の運用基準に基づき審査を進めるものであり、その過程において市の意見、が求められるので慎重に」と答えられております。まず、道の運用基準はどのようなものなのか。それに基づく市の対応として、地域住民、商工会あるいは商工会議所、また、専門家による出店審査等々、全く見えてこない状況にありますし、情報開示もない状況です。これらを含めて現状どのようになっておられるのか、改めてお聞きいたしたいと思います。以上です。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
大店立地法の関係についてお尋ねありましたが、不透明な部分ということで何を指しているかということでございますけれども、先ほどもお答えしましたが、旧法は既存の商店への影響を配慮する立場からの経済的な規制であったわけですが、新法は競争を原則的に認める前提に立って、地域の環境を守るための社会的規制を強化したものであると、こういうふうに言われております。しかしながら、実際の運用段階におきましては、果たして規制緩和になるのかどうか、あるいはまた、規制強化につながるおそれはないかという指摘もありますので、いまだ不透明な部分があるという認識を申し上げたところであります。それから、北海道の運用基準でありますが、北海道におきましては立地法の施行に当たり、その円滑な運用に資するため 「大規模小売店舗立地法に関する手続要領」を定めたところであります。その中で基本的には国が、定めた環境指針に基づいた審査が進められるわけでありますが、一方で、北海道として独自に出店届け出の2カ月前までに、事前の出店計画の説明を求める方針を定めております。また、出店審査に当たりましては、有識者10名による「大規模小売店舗立地審議会」を設置するとともに、地域の実情をより反映していくため、道内5ブロックに部会を設置して、届けに係る審議を進めていくこととなっております。市といたしましては、北海道から届け出の通知があった場合は、書類の縦覧を行うなど市民への情報の開示に努めるとともに、先ほどもお答えしましたとおり、地域の実情を踏まえて協議を行い、意見書の提出をしてまいりたいと、こういうふうに考えております。