みんなの議会

中頓別町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月7日

義務教育学校中頓別学園の理念について

2022年6月7日、中頓別町議会の一般質問で、東海林繁幸議員が「義務教育学校中頓別学園の理念について」質問し、町長 小林生吉、教育長 相座豊が答弁しました。

質問者
東海林繁幸 議員
答弁者
町長 小林生吉、教育長 相座豊

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 東海林繁幸

2問目の義務教育学校中頓別学園の理念について伺います。文部科学省の新しい時代の学びの環境整備先導的開発事業に全国2か所のモデルとして本町が採択されたことは快挙であり、担当した皆様の努力に敬意を表します。この件については、本町が義務教育学校への移行を検討している段階であったこととタイミングが合い、よい成果が期待できます。そこで、次の点について質問いたします。まず、1点目は、本件の企画提案の代表者は中頓別町長であります。内容の実務担当は教育行政の範疇でありますが、学校の設置者であり、町の教育に関しての最高責任者は町理事者にあります。とかくこのような件について、代表者は町長としても教育委員会にお任せの例はよくあることです。ただ、この件についてはそのようなことではなりません。理事者としての理念と覚悟について伺います。と申しますのは、審査結果の評価点の中で学校設置者等が主体となり、関係者との連携を十分に図りながら事業の検討を進める体制を有していることが10点満点のうち本町は9.2で、他の項目より非常に高く評価されているというこの現実があることを前提にして伺います。第2点には、文科省のモデル審査結果の評価点、これは満点が61.5なのです。当町は52点であり、評価内容に具体的事項は記述されていませんが、私なりに本件が採択された重要な点が次にあると思います。1つは、義務教育学校にこども園を位置づけたこと、もう一点はコミュニティスクールの発想が根づいていることと考えましたが、この点教育長の考えを伺いたいと思っております。3点、この件は学校教育を主体としているものですが、運営には地域性を重視しており、施設的には社会教育施設との連携も重視されています。しかし、事業体制、中頓別学園設置協議会のメンバーにPTAを除き社会教育関係者はおりません。社会教育専門職等を配置しながら、ここに社会教育関係者がいないのはどのような考え方からでしょうか。伺います。

答弁 町長 小林生吉

1点目について私のほうからお答えをしたいと思います。子供本位で未来を見据えた新しい学校づくりに取り組むため、総合教育会議の場を含め私の思いを伝えつつ、ここまで長い時間をかけて田邊前教育長、相座現教育長をはじめ教育関係者と共に考えてきたところであります。幼小中一貫教育を核とする中頓別学園の構想は、そうした議論を土台に昨年行った町民ワークショップで出していただいた意見、アイデアを加え、全世代型の学びと交流の場をつくろうとするものです。少子高齢化が進む中、人生100年時代を生きていく子供たちが未来に夢と希望を持って、様々な困難を超えてしなやかに生き抜いていくための力を育めるよう構想実現に向けて町長として全力で取り組んでいく覚悟であります。

答弁 教育長 相座豊(教育長は2024年6月まで)

私のほうから2点目についてご答弁申し上げます。文部科学省では、1人1台端末環境や少人数学級の実現等により学びの在り方が大きく変わる中、肌着までもインターネットにつながり、体調管理を行う時代が10年、20年後には訪れると言われているように、急激な社会変化を迎えることが予想されます。そうした背景を踏まえ、学校教育の一層の質的向上のためには授業や行事などの教育内容の小学校と中学校の接続を強め、教育効果を高める必要があります。本町では、中学校の建て替えを機に義務教育学校中頓別学園とすることでこれを実現しようとしています。その特徴は、ご質問にもあるとおり、義務教育学校にこども園を位置づけたことにあります。現在幼児教育は、厚生労働省管轄の保育所と文部科学省管轄の幼稚園に分かれております。幼保一元化が図られていますが、実態としては各園の独自性によりほかの園と教育内容の連携は薄いと言わざるを得ず、小学校へ入学した時点ではそれまで各幼児教育施設で蓄積した能力がばらばらなために、学校としては一からスタートせざるを得ないのが実態です。本町では、こども園、小学校、中学校が1つずつという環境を優位に生かして一貫した教育が可能であると捉えたもので、小学校と中学校のみの接続だけでなく、乳児から一貫した教育方針と福祉の連携で、少なくとも中学卒業までの成長についてこの事業応募によって町が支援していく姿勢を明確に示したものです。今回応募した事業を審査した委員の方々から非常にチャレンジングで夢がある、幼小中一貫教育の推進及び乳児から老人まで多くの住民が集う地域コミュニティーの新たな生涯教育のモデルに資する取組として期待できると評価いただいたところです。既存の公共施設の有効な利活用と改修により、学校という教育施設に地域コミュニティーとしての機能を持たせることを考えております。施設を造ったが、有効な活用がされずに空き部屋ばかりが目立つという状況にしないためには、施設運営について学校と地域をつなぐコーディネーターが必要になると考えております。その役割を果たすのが学校運営協議会と地学協働本部、現在では学校支援地域本部というふうに中頓別町では名称が指定されていますが、この事業だと考えております。学校運営について学校と地域が共同で協議する学校運営協議会と地域と学校の要望や支援を整理していく地学協働本部事業をより有効に結びつけ、地域と学校が一体となって学校を運営するコミュニティスクールの本旨をより具体化していく必要があると考えております。3点目の質問にお答えしますが、今回の申請は公募から締切りまで実質2週間程度と短かったことから、まず応募し、内容の修正を加えて再申請の予定でいました。再申請については、文部科学省に直接照会したところ最初の応募で応募要件は満たしているので、再申請の必要はないとのことで、内容吟味の不十分さを一部残したままの計画となってしまっております。設置協議会のメンバー構成については、人数制限があるのか、本町の考え方に基づき考えてよいのか不明なままの申請だったためにメンバー構成に不十分な点がありました。社会教育主事を加えなかったのは、積極的な意味合いがあるわけではなくて、先行事例を参考に協議会の規模を先に決めたという結果であります。今般文部科学省に出向き、担当者と直接打ち合わせた上で、必要最小限のメンバー構成以外は現地に任されるということを確認できたので、生涯教育施設の機能も有する学校建設にするため、社会教育主事及びICT専門家を新たにメンバーに加えた形で委嘱に向けて動く予定であります。以上でございます。

再質問 5番 東海林繁幸

それでは、再質問させていただきます。まず初めに、この事業に対する町長の本気度を聞かせていただきました。私も長い町職員の経験からして、何かと何かの事業では町長を代表者にするけれども、実際は担当課、所管する者がその気になってやっているだけで、町長はおまえたちに任せるぐらいのつもりのものが結構多かったわけです。だから、ちょっと本気度を聞きたかっただけで、小林町長のやる気は十分分かりました。町長がいつもバックについているのだということで、教育長に全てを任せて応援してあげてください。よろしくお願いします。それから、2点目について、私の意見に迎合してくれたわけではないでしょうけれども、教育長の理念にもこども園を一体化した、位置づけたということ、それから地域コミュニティー、それとコミュニティスクールの発想をやはり大事にしたという点、これはお互いに共通理解ができたなと思っております。私もそういった観点ではこういう立場、自治会の役員としての立場からも応援したいと思っております。よろしくお願いします。これも再質問にはなりません。評価でありました。さて、3番目なのですけれども、教育長、私はかつて自分が社会教育主事だったから言うわけではないのですけれども、常に教育の場面では学校教育と社会教育は教育の共同車輪、両輪のごとしと言っていたのです、昔から。学校教育と社会教育は車の両輪のごとし。ただ、私は、昔からうまいこと言ったって学校教育が先行しているのではないかと。両輪はあるけれども、直径が違ったらぐるぐる回って前へ進まないのです。それから、自転車の前後の輪にしても必ず前の輪が学校教育で、後が社会教育でついてくるような状況。これを両輪のごとしとは言わないのです。そこで、昔とは環境は随分変わりましたけれども、今は本当にそういう意味では社会教育が遅れただけ重要視されています。はっきり言って遅れました、今。それだけに重要視されるだけに、新しい学校づくりを目指したときに地域の力や地域の考え方をうまく活用して、そこにコミュニティスクールの理念があるわけで、かつて1960年代にコミュニティスクールの発想が出たのです。そのときにまさしくできたのが中頓別町農業高等学校。これを普通科の高等学校から農業科もつくったそのときには本当に地域と一体、地域の農家と一体になってやらないと、この農業高等学校は持っていかれないぞと、こういう話で、本当の意味のコミュニティスクールというのは当時の農業高等学校に実現された時代がありました。残念ながら廃校になりましたけれども、そういう意味ではいかに学校の運営にある程度の関わりを一般住民が持つということ、それから学校を応援するという理念が常に地域住民が持っているということがコミュニティスクールの理念でありますから、どうかこの点についても社会教育との関わりを十分に持っていくべき。PTA以外という言い方を私はわざとしたのです。PTAは、まだ学校教育、学校組織の一部だと思っている人が大部分なのです。PTAというのはどんな団体なのかというのは、これはアメリカから押しつけられたからとかいいながら、本当にまだ学校の組織の一部だと思っているのですが、あれはもともとペアレント、ティーチャーのアソシエーション、言うなれば父母と先生たちの自主的な団体なわけです。自主的な団体です。それは、まさしく領域的にいえば社会教育団体なのです。そういう意味からもして、あえて私はPTA以外はないと言って、PTAをいかにも社会教育団体と言おうとしたのだけれども、その辺の私のずるい意図というか何とかを紹介しながら、私は社会教育主事だけが専門職とは思っていませんので、社会教育委員も含めて、そういった方々についてもどうぞ大事にしていただきたいし、本当に施設的に社会教育を運営していく方、それから社会教育団体のリーダー、例えば郷土資料館なら学芸員とか、そういった人がいたらぜひそういう人たちも含めてメンバーにしたほうがいいのではないかと思って申し上げました。ご理解いただけるかどうか、教育長のお考えを伺いたいと思います。

答弁 教育長 相座豊(教育長は2024年6月まで)

貴重なご提言ありがとうございました。私が現在考えていますのは、東海林議員がおっしゃっているとおり、学校教育と社会教育、これを融合させた形で学校が運営されなければならないというふうに思っております。実態としては、学校は学校、社会教育は教育委員会というようなすみ分けになってしまっている実態があると思うのですけれども、それを一体化して、社会教育も含めて、ここにもありますとおり乳児から老人まで学べる場所としての学校というふうになれるように学校運営協議会や地学協働本部の事業をうまく機能させて、鉛筆を持って勉強するところだけではなくて、学校の先生も社会教育の先生になってほしいと思っていますし、地域の方も学校の授業の先生にもなってほしいと思っていますし、そこから新たな交流が生まれるような学校を目指していきたいと思っておりますので、今後ともご支援と、それからご助言をいただければと思っております。以上です。

再質問 5番 東海林繁幸

終わりますが、教育長が今最後におっしゃったような形、かつて私が社会教育主事時代の私の応援者は全て校長先生以下教員の皆さんでした。それはそれで本当に今求められる格好の姿だったと思い出しましたので、今後とも先生の理念を生かされますようにお願い申し上げて、質問を終わります。

出典:中頓別町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月7日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる