小樽市議会 平成12年第1回定例会 2000年3月6日
市長の政治姿勢について
2000年3月6日、小樽市議会の一般質問で、高階孝次議員が「市長の政治姿勢について」質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 高階孝次 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 26番 高階孝次
今年は2000年、20世紀締めくくりの年とともに、新しいミレニアムの始まりです。しかし、我が「小樽丸」はどこへ向かうのか、いま一つはっきりしません。小樽丸の針路を念頭に置きながら、日本共産党を代表し質問します。まず最初に、市長の政治姿勢についてお尋ねします。市長は、保守であれ、革新であれ、はたまた「市民党」であれ、憲法、地方自治法の遵守は当然のことです。かじ取りに迷うことはありません。憲法、地方自治法こそ羅針盤です。羅針盤が指し示す方向に勇気を持って進んでいただきたい。まず、憲法から。憲法は 「50年もたつと時代おくれ 「現実に合わなくなった 「アメリカの押しつけ憲法」、 」、 」、などと言われてきました。このほど国会に「憲法調査会」がつくられ、去る2月16日、17日から、向こう5年間をめどに論議を開始しました。我が党は現憲法の民主的・平和的条項は時代おくれどころか、むしろ先駆的なもの。世界にも、また21世紀にも十分通用すると考えます。次は、地方自治法です。我が党は、地方自治は国民主権、平和主義、基本的人権、議会制民主主義と並んで、憲法の五原則の1つと考えます。昨今 「地方分権時代」と言われ、地方自治法の大幅な改正が行われました。それ、でも地方自治体及びその長の責務は「住民の安全、福祉、健康を保持すること」これには変わりがありません。吉野川可動堰の、あるいはこの前の芦浜原発を引き合いに出すまでもなく、国といえども地方自治体の長や住民の意志を無視することはできません。憲法や地方自治法こそ羅針盤です。そのような認識で市政に当たってほしいと願うものですが、市長のお考えをお尋ねします。次は、具体的な点でお尋ねします。1つは 「21世紀プラン」です。市長は機会あるごとにプランの遂行を強調されます。策定以来、はや3年目を、迎えました。昨今の激動する社会経済情勢にうまく対応できているのか疑問です。私も「総合計画審議会」の一員でした 「築港再開発は地元商店に大きなダメージを与えこそすれ、小樽の活性化にはならない 「国の借金政策。 」、をうのみにしていては、市財政は取り返しのつかないことになる 「経済や財政などの目標値を示さないのは無責」、任だ。初めから逃げ道をつくっている 「経済波及効果、雇用効果の大きい福祉の重視を」などと意見を述べまし」、た。我が党は議会でもこれに反対しました。例えば 「将来人口16万人は努力目標だからこれでいいのだ」これでは済まされません。総合計画にはいろいろ、な目標がありますけれども、こうしたものが現実から大きく乖離しているということから、この際に大幅な軌道修正、方向転換が必要ではないかと思いますが、お答えください。、 、次は、築港再開発についてです。市長は年末年始のあいさつで 「人口減は歯止めがかからない、若者の流出雇用不安、少子・高齢化の進行、市財政は厳しい」と決まり文句のようにあいさつされておられました。これを聞くたびに「築港再開発は小樽活性化の起爆剤たりえたのか」と、いぶかるのは私一人ではないはずです。いかがでしょう、お答えください。平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録次は、市民参加の市政についてです。市長公約の病院の懇話会 「地場産業振興会議」などがいよいよスタート、しました。市にはこのような審議会、市独自のものだけでも60くらいあります。広く市民の声を聞き、市政に反映させることは、民主主義のイロハです。決してポピュリズム、大衆迎合の非難は当たりません。問題は審議会を行政の隠れみのに使うことです。どこへ行っても同じ顔触れ、これはいかがなものでしょう。審議会の構成は性別、年齢、階層を広く網羅し、会議も公開してこそ市民参加の市政と言えるのではないでしょうか。お答えください。次は、綱紀粛正についてです。職員の不祥事が相次ぐのは極めて残念です。そのたびに信頼回復、再発防止を誓うのですが、さっぱり効果がありません。当の本人が悪いことは言うまでもありませんが、たとえだれかが不心得を起こしても、二重、三重にチェックされる、未然に防ぐというのが役所のシステムではないのですか。上に立つ者がしっかりしなければ、下が緩むというのは世の常です。監督責任は大きいです。こう相次ぐのは役所に巣くっている体質に問題があるからではないですか。江戸時代の「よらしむべし、知らしむべからず」のおごりはないのか。京都や新潟の警察を笑ってはおれません。なれ合い、事なかれ主義、秘密主義、失敗してもだれも責任をとらない、謝れば一件落着、この繰り返しでは困ります。どこに問題があるのか、その原因を徹底解明するとともに、不祥事根絶にどうこれから対処されるのか、市長の決意を伺います。次は、市民を二の次にする今のような姿勢というのは、今回の「モービルベイ」の入港の問題にもあらわれております。海保からバース手配の要請が来る、市長が最終的に入港の許可をする、こういう情報は市民はマスコミを通じて知らされ、いつも後回しです。ところが、しかるべき団体にはもう真っ先にそのことが知らされて、そうした団体は早々と歓迎行事を取り組む。市民の安全、命と財産を預かる市長の仕事からいっても、まず市民にそのことを知らせ、市民の合意を取りつけるということを最優先にすべきでないのか。強く改善を求めます。お答えください。次は、財政問題について伺います。、 、第1は、今後の景気の見通しについてです。小渕首相は 「二兎を追う者一兎も得ず」と景気回復を最優先に財政再建は二の次。すぐにも景気が回復するかのような言いぶりです。人によっては「アブ、ハチ取らず 、こう」いうふうに言う人もおります。景気の動向は財政に深いかかわりがありますので、最初に伺います。新年度予算では国と地方合わせて 148兆円の規模、そのうち借金払いに充てられる分が37兆円、残り 111兆円が事業費です。一方、収入を見ると、税収などで96兆円、足りない分52兆円は新たに国債発行、借金で賄うというものです。その結果、借金の残高は 645兆円、GDPの 1.3倍、国民1人当たり 510万円になります。途方もない借金を抱えるのに、小渕首相をはじめ宮沢大蔵大臣、堺屋経企庁長官は「回復の兆しが見える 「秋ごろには好転す」、」 、る 。相変わらずのんきというか、無責任な態度であります。GDPの60%を占める個人消費が冷え込んだまま一向に回復を見せない。まさに前途多難と見るべきでないでしょうか。市長は今後の景気回復についてどのように見られておられるか、お尋ねをいたします。次は、市の新年度予算についてです。一般会計は前年度2定比伸び率 4.3%の減、約31億円の落ち込みですが、全会計では4月スタートの介護保険、融雪融資特会などがあって 1,570億円と、ほぼ前年度並みです。市長は福祉、教育、生活環境整備に力を入れたと言います。なるほど、我が党が要求した乳幼児医療費助成1歳拡大、雇用特別交付金、少子化対策特例交付金の積極的な活用、学校の校舎の改築などなど実現されたものもあります。しかし、何もかにも結構というわけにはいきません。平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録財源を見ると、国の借金政策に振り回され、借金依存の体質は変わらず、財源の不足分は減債基金14億 6,300万円の取り崩しです。ちなみに11年度を見ますと、当初48億円の借金をします。年度末には結局61億円と、これが例年並みに膨れ上がる見込みであります。市長は従来同様 「より有利な資金の導入に努める」と、この間の、提案説明で言われております。いつまでたっても、これでは財政再建はできないのではないか。お答えください。市が財政再建の切り札としている「地方行革」は、いよいよ最終年度を迎えます。計画どおり進んでいるのか、その財政効果はどうなのか、焼け石に水ではないのか。市長は「13年度以降も続ける」と言いますが、どういう「やり方」をするのか、お答えください。次に、市が導入を考えている「事務事業評価システム」についてです。その導入の目的は何か。平成13年以降の地方行革の布石にするのではないのか。三重県の例を見ると 「評価」に基づき福祉、暮らしの切り捨ての根拠に、しています。その導入の意図について最初にお尋ねします。次は、市長が約束した「財政再建計画 、これはいつ提示するのか。先ほどの質問の中にも今年度中という話が」ありましたが、市長はしきりに「財政再建が急務」と言われますが、その割に借金は相変わらずですし 「無駄遣、い」は改められていません。今度は地方分権をかさに、さらに人件費の抑制、市民サービスの切り詰め・切り捨ての「地方行革」を強行するのか。むしろ経済波及効果、雇用効果の拡大につながる福祉、教育に文字どおり力を入れ、個人消費を温めてこそ財政再建、景気回復につながると考えます。4月から介護保険がスタートするのにホームヘルパーを減らす、学校や保育所の統廃合、 300人を超えて待機者がいるのに特養ホームはなかなかつくらない、これは納得できません。我が党は、石狩湾新港や平磯線、望洋パークタウンの開発を3~4億円に拡大していく、小樽港の再開発、中央通、築港再開発は抜本的に見直すことを主張してきました。市は財政再建の案をいつ、そしてどういう内容をもって提示するのか、お答えください。次は 「地方分権」について基本的な点でお尋ねします。、「地方分権一括法」の施行に伴い、地方自治法をはじめ多くの法令が改正され、来る4月1日から施行されます。市長は「これからは地方分権の時代」を強調されます。そこで伺います。第1は、地方分権の意図、ねらいについてであります。憲法第8章に地方自治がうたわれ、これを実のあるものにするよう、これまでの国と地方の関係、指揮監督の上下関係から対等、平等、協力の関係に改めるといいます。そのこと自体結構ですし、今回の案についても改正についても全くプラスの面はない、こういう乱暴なことは言いませんが、しかし、中身は大変問題があると思います。新自由主義を標榜する学者やエコノミストにあおられて 「何でも国が背負うから大変な借金を抱え込むのだ 、、 」「できるだけ仕事を地方や民間に回せ 「これからの政府というのは小さな政府を目指すべきだ 、ここに地方分」、 」権の根っこがあると思います。国と地方の関係が対等、平等になる、そんなきれい事では済まされません。地方分権の意図、ねらいについてまずお尋ねします。次は、地方統制の問題です 「国の機関委任事務は廃止され、地方に移されますが、そのうちの45%が法定受託。」 、事務」で、国の統制がかなり強く残ります。そのほかが「自治事務 。これも助言、勧告、資料提出要求、協議是正要求など、形や程度には差がありますけれども、国の関与、かかわりができるような仕組みになっております。こんなふうになっているのが地方分権の実際の中身ではないでしょうか。住民が願う地方自治、地方主権とおよそほど遠いものではないかと思いますが、市長の見解を伺います。平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録次は、地方分権と地方行革との関連です。これまで国は機会あるごとに地方行革を自治体に押しつけてきました。市が今進めている「地方行革 、これもそうです。国は景気対策に名をかりた大企業奉仕、無駄使いの大型公共事」業を、借金を財源に地方に押しつけ、地方はどこでも火の車です。それなのに今度は地方分権を盾に、財源を移すことなく、借金の穴埋めは自前でやれと、それぞれの自治体が単独でできなければ市町村合併してやれ、こういう言い方であります。このように国が責任を持つべき仕事を、お金の裏づけもなく押しつけますから、地方はいや応なし、人件費の抑制、福祉・教育の切り捨て、いわば身銭を切って地方行革をやらざるを得なくなっています。こんな状態ですから、お金がない自治体は結局公共料金を上げるとか、増税をしなければならない。必置規制も緩和・廃止したのだから、民間にそれを任せれば負担も軽くなるなんて、こんな調子ですから、これから財源移譲なんていっても期待できるものではないと思います。地方自治、地方分権どころか、本音は国の責任転嫁、地方行革の押しつけではないか、このように見ますが、いかがでしょうか。次は、雇用問題についてお尋ねします。昨今の雇用状況は極めて深刻です。全国の完全失業率が 4.7%、最悪です。本市も例外ではありません。職安の資料によりますと、有効求人倍率は0.32。全国が 0.5ですから、その半分くらいということになりますか。特に高校卒業者の内定率は、工業とか水産高校はほぼ全国並みとしても、商業とか双葉高校は最悪の状態。せっかく高校へ進学したのに、こんな状況では、その生徒たちの人生を台無しにしてしまいます 「不況、不景気だから仕方が。ない」とは言っておられません。不況の長期化、効果の上がらない景気対策も自自公政権の責任です。それなのに政府は大企業には「リストラ」を奨励し、おまけにリストラをすれば助成金まで出す、これが例の「産業再生法」ではなかったですか。国民は踏んだり蹴られたりです。日本の代表的な経営者のトヨタの奥田氏、ソニーの盛田氏は 「こんなやり方を続けているなら日本経済は台無、しになってしまう 、こう警告しております。輸出一辺倒、国際的大競争に勝つためにはコストの引き下げは、資」本の有機的構成から見ますと、そのしわ寄せは可変資本に当たる労働者の賃金の引き下げ、労働強化に向けられ、これが内需・個人消費を冷え込ませ、ますます外の輸出に頼らなければならない。これがよくいうところの「悪魔のサイクル」です。構造的なものであります。このサイクルを断ち切らない限り、日本経済そのものがだめになってしまいます。昨年11月、我が党は「異常なリストラ解雇の横行を抑え、雇用の拡大・創出を 、このように題する緊急提案を」発表いたしました。この中では、これまでの判例法や制定法、ILO、OECDなど世界の流れを取り入れたものです。詳細は略しますけれども、その中で新しい「解雇規制法案」だとか 「企業組織再編に伴う労働者保護法、案」だとか、3つ目には「サービス残業根絶特別措置法案」など3つの法案、これを提案しました。今日の「ルールなき資本主義・日本」のもとで、傍若無人なリストラ解雇から労働者、国民の暮らしと権利を守るものと確信するものです。このリストラと抱き合わせの国の雇用対策を抜本的に改めるよう国に要求すべきです。市長の見解を伺います。次は、市独自の雇用対策について何点か伺います。国の緊急雇用特別交付金は、いろいろな条件がありますが、新たな雇用創出に問題があります。しかし、当面はそれを満度の活用を求めるとともに、これはあくまで3年間という時限の措置ですから、国に引き続き継続を求め平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録る。国がそこで打ち切るなんていうことがあっても、市は独自にこれを継続すべきと考えますが、いかがですか。次は、官公需を地元企業を優先に拡大する、この問題です。議会でもよく論議されますが、市はその方針だと言います。しかし、実際には大手がどんどん割り込んでくる 「地元業者と共同体を組んでいるから 、こういうふう。 」にも言いますが、その中身がよくわかりません。地元業者の声をよく聞いて、これをぜひ生かしてもらいたいと思います。官公需を地元に拡大することは、同時に市民の雇用の機会創出・拡大に大きな力になることは間違いありません。お答えください。次は、財政難から地方行革で人件費の削減、人減らしに市は躍起となっておりますが、雇用対策にこれは逆行します 「地方行革、職員OBの天下りは取りやめ 「少人数学級のための教員を増やす 「消防力基準にまだ満た。 」、 」、ない消防職員を増やす 「介護保険開始に伴うヘルパーは必要であり、福祉の職員を増やす 。少子化対策を言う」、 」ならば 「保育所の職員を増やす 。市が率先して職員を増やすべきです。正職員、臨時、嘱託、これを問わず職員、 」を増やして市が雇用の創出の機会を図ることをやるべきだと思います。いかがですか。同じような趣旨から、市の公共事業を請け負う業者、市の補助金・交付金を受けている各団体についても積極的に働きかけ、協力を求めるべきです。特に 156億円の税金を投入したOBC、マイカルについては高卒者の就職は皆無に等しいと、こう言われております。若者の流出をストップさせる、雇用創出は築港再開発事業のまさにうたい文句であったわけですから、この点からも強くOBCやマイカルに要求すべきです。それぞれお答えください。次は、中小企業対策についてお尋ねします。中小企業は事業所数で98.9%、従業員数では78%、まさに日本経済の主役です。大企業のない本市においてはなおさらであります。今日の中小企業の危機は、日本経済の土台を取り崩すと言っても過言ではありません。ところが、自自公の政権の中小企業対策はどうなっているでしょうか。口先だけは中小企業は重要だ、その支援を強調しますけれども、やることは逆です。昨年の臨時国会を政府は「中小企業国会」と銘打って、36年ぶりに「中小企業基本法」を改正しました。ところが 「基本法」の理念である大企業との格差をなくする、これは踏みにじられてしまいました。中小企業予算の削、減、大幅な規制緩和、大企業の横暴、勝手は野放しにし、一層中小企業を苦境に追い込むことになりました。具体的に幾つか例を挙げますが、中小企業の予算は新年度は20億円、額では増えております。しかし、一般歳出に占める比率は0.41%から 0.4%低下する。ベンチャーは別扱いのようですけれども、既存の中小企業対策というのは大幅に切り捨てられる。規制緩和もこれは大変です。大店法の廃止、小売酒販免許の緩和、小売米穀店は免許制から届け出制へ、医薬品販売の緩和。これからは書籍の再販制度の見直しをはじめ、理容師、美容師、司法書士、税理士、弁護士に至るまで、 101項目に及ぶ公的資格制度の見直しがメジロ押しです。以上のように、国の中小企業対策は中小企業の振興どころか、これを滅ぼすことになると思いますが、市長はいかがお考えですか。昨年11月、我が党は中小企業の問題についても 「中小企業は日本経済の主役、それにふさわしい本格的対、策」と題する中小企業対策を発表しました。これは中小企業の予算の抜本的な増額、2つには中小企業の経営に役立つ支援、3つは大企業・大銀行の横暴を抑え、中小企業の事業活動を守るルールの確立、この3つが柱となっております。詳細は略します。この柱に沿って市の中小企業対策についてお尋ねします。平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録1つは、融資制度についてです。市の中小企業予算が、主に商工業の振興費ですけれども、年間大体50億円前後です。このように推移しておりますが、その90%が制度融資であります。十分これが活用されていればいいのですけれども、10年度末の決算を見ますと5億円が不用額、使わないで残っているわけです。こうなりますと、この制」、度が効果があったのか疑問であります。市は「冬あったか資金」だとか、今度は「商業観光変化対応特別資金「生き生き資金」と、こうネーミングされておりますけれども、時宜にかなった制度だと思います。マイカルの影響など、売り上げが10%から30%ダウンした商業者を対象とする。せっかくこういういい名前がついているわけですから、それが本当に利用される、助けるものになってほしいと思いますが、聞くところによりますと、結局、最終的に融資を判断するのは相変わらず金融機関。こういうことであれば、せっかくの制度が生かされないわけであります。この生き生き資金でいえば、マイカルの影響を重視し、緊急の措置だというのであれば、もっと借りやすい条件にすべきでないでしょうか。いかがですか。この際、さらに注文いたします。旭川などでは実施しておりますけれども、万が一こげついた場合には市も一部その負担を負う、こういうことをはっきりさせれば、貸し渋りなんかも緩められるのではないかと思います。また、市にはノウハウを持った専門家が職員の中に大分おられるようであります。我が党は「暮らしの緊急資金 「駆け込み緊急資金」など「直貸し」の制度を市が実施すべきでないかと。市はそういうノウハウを持った者」、が職員の中にいないからということで、それを理由に断ってきているわけでありますが、そういう専門家もいるわけですから、ぜひこれは実施していただきたい、こう思います。次は 「中小企業支援センター」についてです。市は中小企業対策を行政の正面に据えて、予算の増額とともに、、商業を含め広く地場産業を対象とし、製品の検査、技術研修、製品開発、販売開拓など施策を強化するため、既存の中小企業センター、これを発展的に解消して、中小企業支援センターという形で本市の商工業振興の核とすべきではないかと思いますが、いかがですか。お答えください。次は、中小企業の企業活動を守るルールをつくる問題です。これは主に国の施策として行われておりますが、大企業の横暴から中小企業を守る法律、これがあるのですけれども、余り効果を上げていない。これを立ち入って検査し、監督する、その体制が十分でない。こういうことについても、国に任せないで市ができることは、相当地元業者が大手のもとで働いているわけですから、こういう面からも絶えず指導すべきでないかと思います。今急がれるのは、金融機関の貸し渋り解消の問題です。単なる物的担保主義を改めて、中小企業の経営全体を総合的に評価して融資をする、こういうこともすべきだと思います。信用金庫など地域に根差した金融機関の育成、政府系金融機関の融資を利用しやすいように改善する、こういうことを関係機関に強く要求すべきです。このほか、無担保・無保証人制度の拡大だとか、金融安定化特別保証制度の拡充だとか、市が積極的に働きかけを行うべきだと思います。中小企業を弱肉強食の自由競争にさらして、それに勝てなくて落ちこぼれるのは仕方がないのだ、これでは地域経済の活性化や、ひいては日本経済の再建はできません。市長は経済、その道の専門家ですから、積極的な答弁を期待するものであります。次は 「地域活性化」問題でお尋ねいたします。、まず 「長崎屋」の問題です。長崎屋は会社更生法の手続を東京の地裁に申請して、事実上倒産という格好にな、りました。長崎屋は小樽の表玄関、小樽駅前再開発のキーテナントとして市が誘致したものであります。これから空洞化した中心市街地の活性化に取り組むという矢先ですから、大変なことです。当分営業は続けるというものの、平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録これからの中央通りの再開発、ひいては小樽の全体のまちづくりの上からも影響ははかり知れないと思います。我が党は市や長崎屋に要請もし、そこに入っているテナントの皆さんの声も聞きました。長崎屋はもちろんのこと、地元関連業者、納入業者、従業員、こうしたものに対する対策を急いで講ずるべきである、こういうふうに思います。次は、大型店の出店についてお尋ねします。大店法は、今年5月廃止されます。それにかわる、いわゆるまちづくり三法があるとしても、大型店の出店はさらに容易になってしまいます。一方、自治体の中にはこうした動きを見越して、独自に出店の規制、事前の協議・調整を図るよう、条例や要綱をつくっているところもあります。例えば滑川市の「まちづくり条例 、川崎市の「大型小売店舗出店に関する要綱」などがそれです。」市長は日ごろ 「小樽には大型店はこれ以上進出する余地はない 、こう言っておりますが、現状では出店を規制、 」するものがなくなってしまいます。大型店依存はだめだということは、マイカルの問題や長崎屋の問題で明らかです。だから、地元の中小企業を育てるという、その対策の意味からも、大型店にどう対処するかというのは、大変大事な問題だと思います。この問題について市はどのように対処されるのか、お答えください。次は、中央通の再開発事業についてです。このところ共同ビル、共同再建を予定したものが、地権者の合意が得られないということで単体の再建になってしまう、こういう報告が聞かされます。この事業は単なる用地買収方式ではなくて、道路の拡幅も含めた、中央通の拡幅も含めた沿道土地区画整理事業の手法で進められています。こんなふうに歯こぼれ、こんな状態になってしまいますと、あの中央通、小樽の中心でありますけれども、虫食い状態になってしまって、当初予定したような魅力ある中心街、都市景観の形成、小樽の顔づくりができないのではないか、こういうふうに思いますが、今後の見通しについて伺います。次は、中心街活性化事業を進める上で、その中核となるタウンマネジメント機関(TMO)についてお尋ねします。TMOは商工会議所を中心に進めるといいます。新年度予算ではTMOの構想策定補助金が計上されております。現時点での進捗の状況はどうなっているのか。市民参加は名ばかりで、一部の者で進めるということになると、またマイカルの二の舞いになってしまいます。市民参加を保障する、そのための例えば大垣市の「マイスター倶楽部 、これは学ぶべきところが多いと思います。学生や商業者、自治体の職員、80人くらいが集まって中心市街地」活性化基本計画、TMO構想の策定に参加し、市民参加のまちづくりシステムの重要性について提案しております。大垣だけではありません。高崎市では、高崎経済大学がこれに加わって、名前も「高崎活性剤本舗 、薬屋の名」前になっていますが、これが有名です。本市は小樽商大があるわけですから、その手をかりない手はないと思います。お答えください。次は、築港駅舎の無償譲渡に関する住民監査請求についてお尋ねします。監査委員は請求を棄却した理由として、「市の財政は、平成10年度決算では単年度収支は赤字だが、実質収支は黒字 。暗に余裕がないとは言えない、こ」ういう言い分のようです。また 「財政の実態を判断する数値基準というのはないのだ」と。私たちがよく使う財、政力指数だとか経常収支比率、これも何か当てにならないと、こういう言い方のようであります。また、駅舎の無償譲渡について 「駅は55ヘクタール、まちづくりの拠点である望洋パークタウンなど周辺地区、住民が利用する。広場、道路など公共施設も隣接している。この事業については国も道も認可した。手続も適正に行われた。JRだってそれ相当の負担をしている。だから公益性があるのだ」と、こんなふうに言いたいようであります。平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録さらに、25日の特別委員会では、監査委員の答弁を要約すると 「事業はまだ70~80%の進捗、効果はこれから、だ」と、再三これを繰り返されております 「築港駅の利用客の増加は、周辺の整備が進んだからだ」と。マイカ。ルのためということはちょっと言わなかったのですけれども、周辺の整備ということは事実上マイカルのことではないかと思います。それは「築港駅はマイカル駅なのだ」と、こういうふうに言っていると同じことではないでしょうか。財政問題では、寄付できないほどの財政事情ではない、こういうことであります。そこでお尋ねするのですが、マイカルの効果について、現在70~80%の進捗。 100%になると計画どおり効果が上がるのだと見ているようでありますが、本当の効果というのは足し算だけしたらだめだと思います。このマイカルのためにマイナスの面があるわけです。今度 「生き生き資金」をつくるというのも、そういうことなのですね。、地元業者がそのあおりを食らって、ひどい状態になっている。地元業者を助けなければならないということでありますから、足し算だけしてはだめだと思います。地元商業、あるいは長崎屋の問題、アネックス店がだめになる、こういうことも総合的に判断すべきでないでしょうか。地方自治法第 232条の2の解釈の問題ですが、監査委員の見解は極めて恣意的です。これはいろいろな行政実例を見ても、寄付する場合でも、公益性があると判断する場合でも、これは客観的な根拠がなければならない。別な言い方をすれば、市民のだれが見てももっともだと、こういうものでなければならない。ところが、極めてお金の使い方や公益性の判断というのは恣意的だと、こういうふうに私は思います。余裕があるといって、7億1,000 万円の駅をつくってJRにくれてやる。市民感情からいえば、その先に福祉や医療、教育に回してほしい、病院の改築の方が先でないのか、これが市民感情ではないでしょうか。財政認識で大きな違いがあります。市長、行革懇 - 地方行革を進めている市の行革懇ですね、それから市の財政のいろいろな資料。先ほど新野議員の質問の中にも、与党の方からの質問ですよ、財政が厳しいということを触れておりますし、市長の先ほどの答弁にも財政が厳しいということを言っているわけです。大方の人が財政が大変なのだと、こういう状況なのです。決して7億円もJRにくれてやるような財政に余力があるなんていうふうに見るのは非常におかしいのではないかと私は思います。監査委員自身も決してそれを 100%否定しているわけではないのですけれども、市長や議会から独立した機関ですから、そしてまた木野下委員は外部監査ということで、余りそういうことにとらわれない客観的な、第三者的な立場に立てる方なのですが、どうもその判断というのは理事者に追従した格好になっている。極めて残念であります。その辺のところをひとつ、公益性や財政の問題でお答えください。次は、港湾問題についてお尋ねします。最初は、小樽港と石狩湾新港の逆転についてです。96年、一般貨物の取扱量は、小樽港が 217万トン、これに対し石狩湾新港が 250万トン、逆転しました。また、昨年は輸出入総額は、小樽港が 327億 7,000万円、石狩湾新港が 348億 6,000万円、今度はお金の面でも逆転しております。もともと石狩湾新港というのは小樽港の補完港、副港、こうしてスタートしたものです。将来これは逆転するのではないか、議会でも大変心配して論議が続けられてきました。そのたびに理事者は、機能分担が守られるのだと、管理組合議会には小樽からも議員が入っている、小樽の意向は十分ここでは反映できるのだ、チェックできる、こういう言い方をしてきたのですが、どうでしょう。本末転倒というか、主客転倒といいますか、こういう状態になっております。平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録コンテナ船が新港に奪い取られたというのは91年です。94年に新港は開港、一人前の港になります。97年には釜山との間に定期コンテナ船が開通する。今回の逆転というのは当然の帰結と言えましょう。この間、市のあいまいな態度がこういうことをもたらしたと言わざるを得ません。海運貨物が停滞する中で、物流の拠点港は太平洋側は苫小牧だと、日本海側は新港だと、小樽港はレジャー港に、こういう道央圏の港湾構想というのが前からあるのですけれども、これに毅然たる態度をとれなかった。そればかりでない。小樽港の後背地は狭いのだと言っていながら、大事な臨港地区をマイカルに売り渡してしまう。やることがレジャー港をみずから追認している、こういうことになっているのではないでしょうか。小樽港のとらの子とも言えるフェリー新潟便6便が苫小牧に奪われてしまいました。これにも一応は抵抗しますけれども、最後は泣き寝入りです。その上、石狩湾新港の建設には87年以来23年間に60数億円、負担金をつぎ込んできました。自分の首を締めることであります。事ほどさように行政の対応が今日の結果を招いたと言わざるを得ません。いかがでしょうか、お答えください。今後の対応です。市は今までどおりの政策を続けるのか、機能分担は守られるのか、新港に血税を注ぎながら当てもない本港の整備にお金をつぎ込む、市財政はますます悪化する。二またをかける、そんなやり方をまだ続けるのか。我が党は 「新港の新規工事はストップし、小樽港の整備を優先させるべきだ 、このように主張してきまし、 」た。逆転の事態になっても施策の見直しをしないのか、お答えください。次は、調整役だった北海道の態度について伺います。フェリー新潟便が半分苫小牧へ移ったときに、小樽港は400 万トン、お金で 7,000万円減ってしまう、こう見込まれました。小樽港の強い反対に調整役の道は、その代償になるかわかりませんけれども、小樽港の振興に力を入れるということを約束したわけです。ところが、目に見えて何が小樽港の振興になったのか、道がそういうことを約束を守ったのか 「カラ手形」ではなかったのかと。具、体的に振興策があるというならば示してください。お答えください。次は、平磯線の改修の問題です。我が党は 「平磯海上ルートは事実上マイカルの道路だ、築港再開発の第2ラ、ウンドだ」と、見直しを強く要求し、見直されることになりました。市長の言をかりますと 「国の事業といえど、も要求すれば変えることができる 、こういうふうに言っておられたようです。こんな調子で道路に限らず、大型」プロジェクトも見直ししてほしいものです。見直しによって規模は小さくなるわけですが、先ほど総事業費は80億円という話がありましたが、工事の期間、道路の規模の裏づけになっている交通量、これについてはどうなるのか。港湾関連とマイカルとの関連の内訳も一緒に示してほしいと思います。次は、港の問題の最後ですけれども 「モービルベイ」の問題です。入港許可に至る経過を見ると、従来の対、応とどうも変わっていない、こんなふうに思います。新ガイドライン法、戦争法が制定されたわけですから、もっと緊張してこれに対処するのかと思うと、どうも同じような対応でしかない。どこか変わった対応をしたというのであれば教えてください。外務省の回答は、いまだかつて一度も事前協議がなかったのに、事前協議がないのだから、これは核の持ち込みなんかないのだと。核の持ち込みというのは、アメリカの資料で、密約で持ち込まれていることはもう常識になっております。米総領事は昨年の米艦の入港のときに、海軍の高官が答えたのをそのままオウム返しにしているだけです。大変失礼な話だと思います。平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録市長は米艦の入港についてはケース・バイ・ケースだ、こういうふうにいつか答えておられました。これはケース・バイ・ケースですから、断らないというのではなくて、断ることもあるのだという意味ですから、どんな場合に断るつもりでおるのか、具体的にお示しいただきたいと思います。これからアメリカと協力する後方支援というのは、昔でいうと兵たん活動ですから、戦争行為の一環で、こんなことになりますと小樽は攻撃されかねません。攻撃を受けても、また受けそうになっても、平時から小樽は平和な商業港を貫くのだと、小樽には核兵器廃絶平和宣言、こういうものがあるのだということを絶えず内外に知らせることが1つの大きな防波堤になると思います。地方分権のところにも関連するわけですけれども、自治体というのは最後は国の言いなりにならざるを得ない仕組みになっているわけです。政府の考え方では 「その自治体が非核宣言をしていようと、地方議会で決議を上げ、ようと、住民が要求していようと、自治体はこれを拒否できないのだ」と、こういうことであります。自治体の長である市長が憲法と地方自治法を遵守するのだ、それには体を張るのだというのであれば、これはそれで結構であります。大いに市民はバックアップすると思います。しかし、そういうことがないのであれば、きちんと非核平和条例なり、あるいは無防備の地域条例なりつくって対応すべきでないか。周辺事態法第9条は「法令及び基本計画に従う」というふうになっております。小樽が平和条例を持っている場合に、条例も法令の1つであるというふうに政府は言っておりますから、こうした不当な米艦の入港を断ることができると思います。次に、最後ですが、泊原発3号機の増設の問題に関連してお尋ねします。この間の2月22日に三重県の北川知事が、県内に予定されておりました芦浜原発について、原発に対する国民の不信、不安が高まる中、住民の同意と協力は得られない、計画を白紙に戻す、こういうことを表明されました。これは昨年の東海村の臨界事故など、たび重なる原発の事故から、今回の知事の態度になったのかと思います。大変評価できるものだと思います。ところが、小樽では原子力の二法の制定を突破口にして、一時中断しておりました「意見を聴く会 、これを早」急に開くということで動き出しております。これを5カ所やりまして、終わった段階では泊原発3号機にゴーサインを出す、こういうことでないでしょうか。原発の安全性そのものも問題ですし、そこでたかれるMOX燃料、いうところの「プルサーマル計画」というのも、これは安全性が確立しておりません。泊原発を同じ管内に抱える小樽市としては、いつまでも道任せでは許されないと思います。市民の命と財産を預かる市長としては、原子力の防災対策の強化はもちろんのことでありますけれども、今、道が進めようとする「意見を聴く会 、道民の合意はしばらく得られないということで延期を申し入れる、ひいては3号機の増設、これは」取りやめるよう道に強く要求すべきだと思います。お答えください。以上、再質問を留保し、質問を終わります (拍手)。平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
高階議員の御質問にお答えいたします。まず、憲法と地方自治法についてでありますが、言うまでもなく日本国憲法は我が国の最高法規であり、地方自治法はすべての地方行政に関する法律の基本であって、地方自治行政の執行に当たりましては、憲法や地方自治法をはじめとした各法令の規定を遵守することは当然であります。地方自治法につきましては、時代の変遷に合わせてこれまでも何度か改正をされてきており、今回も大きな改正があったわけでありますが、これからも「あるべき自治の姿」としての「地方自治の本旨」をより一層促進するための改正がなされていくものと考えております。次に 「21世紀プラン」についてでありますが、この「21世紀プラン」の策定に当たりましては、御承知のとお、り、広く市民の皆さんから貴重な御意見や御提言をいただくとともに、市内各界各層の方々より構成された審議会で時間をかけて十分御議論いただき、本市の将来都市像とその実現に向けた中長期的な市政の展開方向や主要施策を指針として明らかにしたものであります。本年は第2次実施計画の策定の年に当たり、第1次実施計画の進捗を点検するとともに、情勢の変化に対応しながら、実施期間内に新たに必要となる事業や、見直しの必要が生じた場合には、その緊急性や事業効果を勘案し、弾力的に対応してまいりたいと考えております。次に、各種会合での私のあいさつの内容についてでありますが、低迷する日本経済や小樽市の現状について総括的に認識をお示ししたものであります。築港地区の再開発については、近年の経済社会情勢の厳しい環境の中で、計画全体が未達成ではありますが、雇用や集客による観光客の増加など経済的な効果はあるものと考えており、一定の評価はできるものと考えております。次に、審議会などの委員の選任についてでありますが、それぞれの審議会の性格に合わせて、各種団体からの推薦や、学識経験者などから幅広く選任しているところであります。一方、昨年発足しました「市立病院新築検討懇話会」におきましては、15名の委員のうち5名を市民公募しており、広く市民の声を取り入れ、開かれた市政の発展を図る努力もいたしております。また、会議の公開につきましては、それぞれ合議制機関としての自主的な判断を尊重いたしたいと考えております。次に、観光課職員の不祥事についての御質問でありますが、綱紀の厳正な保持や公務員としての倫理観は職員1人1人の自覚にまつところが大きく、研修や庁達などを通じ、繰り返し注意を喚起しているところであります。しかしながら、今回の不祥事においては、チェック体制が全くなされていなかったことが最大の原因であります。このことから、早急にチェック体制の見直しを図るとともに、管理監督する立場にある管理職の自覚を促し、十分指導してまいりたいと考えております。また、これまでも職場内研修の1つとして職場ミーティングを行ってきておりますが、この中でも仕事の進め方など、職員間の意思疎通が十分図られるよう徹底してまいりたいと考えております。次に 「モービルベイ」の入港についてでありますが、経過につきましては、1月6日、海上保安部からバース、平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録手配の依頼がありましたので、すぐに在札幌米総領事館に事実関係と入港目的を確認し、核搭載の有無を外務省及び領事館に文書をもって照会したものであります。外務省からは1月20日、総領事館からは1月26日に回答があり、非核三原則が守られていると判断し、あわせて入出航時の安全性と港湾機能の支障の有無を勘案した結果、1月26日、バースの使用を認めたものであります。したがいまして、それ以前に小樽市がいかなる団体等にも最終判断を示した経過はございませんので、御理解願いたいと思います。次に、財政問題についてでありますが、まず今後の景気見通しについてでありますが、2月の月例経済報告や最近の株価の動向を見ますと、総体として少しずつではありますが改善の方向にあるのではないかと感じております。また、経済企画庁が1月にさまざまな業種の労働者の方々 500人に初めて調査した現実の景気認識におきましても、2~3カ月後には改善を見込むとの回答がやや優勢であったようであり、今後に対する期待感が出てきているようにも思われます。しかしながら、依然として個人消費の回復が思わしくないことや、企業間において好不調の格差があることを考えますと、多くの国民が景気の回復を実感としてとらえるまでには、いましばらくの時間がかかるのではないかと考えております。いずれにいたしましても、政府におきましては 「経済の新生」を最優先の課題として取り組むこととしており、ますので、財政、金融両面にわたる継続的な政策により、着実に景気の回復が図られることを期待いたしております。次に、新年度予算において、市債の面からお尋ねがありましたが、現状の厳しい経済情勢や減税等の影響により、地方税や地方交付税が伸び悩んでいるため、近年の地方財政対策では、当面その財源不足を地方債で賄い、将来の税収で補てんする方式をとらざるを得ない状況にあります。国の政策に振り回されているのではという御指摘でありますが、一地方自治体としては交付税や起債を含めたこれらの財政措置の中で対応せざるを得ないのが現実であります。しかしながら、市としてはこれまでも市民福祉の向上の観点から事業選択を行っており、政策面で単に国に追従してきているとは考えておりませんし、市債の発行につきましても、その都度慎重に判断をしてきております。なお、平成12年度当初予算におきましては、市債の発行額が11年度より大幅に減少することから、全会計での残高も減少する見込みであり、今後とも後年度負担を十分考慮し、事業選択に努めてまいりたいと考えております。次に、行政改革についてでありますが、現在のところ項目数での実施率は73.1%であり、ほぼ計画どおりに進捗しているものと考えております。財政効果につきましては、平成10年度までの目標金額約22億 6,000万円に対し、実績は約22億 1,000万円で、達成率は約98%となっております。平成11年度の財政効果につきましては、決算額が確定した段階で御報告したいと思います。平成13年度以降につきましても、地方分権による行政のあり方や、さらに市民ニーズの変化も念頭に置きながら、社会経済情勢の変化や多様化する行政需要に即応し、最小の経費で最大の効果が上げられるような行政改革を行ってまいりたいと考えております。次に 「事務事業評価システム」についてでありますが、地方自治体が行う政策や事業を事前または事後に評価、し、その政策や予算に反映することによって効率的な行政の推進を目指す「事務事業評価システム」が近年、特に平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録注目され、多くの自治体で取り組みがされております。本市におきましては、まずこのシステムを「21世紀プラン」の実施計画の各事業を対象に事業を分析して、その成果を順次把握し、それを適切に管理、評価するシステムをつくり上げていこうとするものであります。この制度を導入することにより、市民ニーズを把握し、事業の必要性やサービスの充足度などの分析を行い、効果の薄い事業や効率の悪い事業を継続的に見直しをするなど、効率的・効果的に事業を推進していこうとするものであります。次に、いわゆる「財政健全化計画」についてでありますが、平成12年度予算における減債基金の取り崩し状況や今後の11年度予算の決算見通しなどを踏まえた上で、今年中に策定してまいりたいと考えております。なお、いろいろな例を挙げて御意見があったわけでありますが、健全化を進めるためには、庁内が一丸となって事務事業の見直しにも一層取り組まなければならないと考えており、また各事業選択に当たりましても、緊急度や優先度等を十分に見きわめながら、その内容について検討してまいりたいと考えております。次に、地方分権についてでありますが、憲法第92条に地方自治の基本原則として規定されている「地方自治の本旨」を実現するためには、その前提として地方分権が確立されている必要があります。各地域にはそれぞれ地域の特性があり、行政に対する住民ニーズは多種多様で、それらの要望にこたえるためには、きめ細かな行政を行う必要がありますが、国の行う行政は統一的、マクロ的にならざるを得なくなり、やはり地域に密着した自治体がその事務を処理することとする方が望ましいものであります。従来は多くの事務を機関委任事務として、国や都道府県の包括的な指揮監督のもと、自治体の執行機関を国の機関として位置づけて、その処理に当たらせてきましたが、そこでは自治体が主体的に事務処理をする余地はなく、地域特性を考慮するよりも、統一的な事務処理が要求されていました。このたびの法改正では、国と地方自治体との役割分担を明確にし、機関委任事務制度を廃止するとともに、国や都道府県による市町村に対する関与についても見直しが行われました。これらのことにより、憲法に規定する「地方自治の本旨」という考え方がより前進することになるものと思っております。次に、自治体に対する国の関与などについてでありますが、関与につきましては今回の法改正でかなり改善されたものと考えております。このたびの地方自治法の改正によりまして 「関与の法定主義 「関与の基本原則」な、 」、どについて規定されたほか、関与の手続や国地方係争処理委員会の設置についても規定されました。自治事務に対する関与につきましては、原則として「助言または勧告 「資料の提出の要求」及び「是正の要」、求」に限られ、基本的には「代執行」ではなく、その他の関与は法律で定める例外的な場合にのみ認められることとされております。法定受託事務につきましては、その事務の性質から関与の範囲も自治事務よりは広くなっておりますが、従前の機関委任事務の処理についての包括的な指揮監督権や、市町村長が行った機関委任事務に係る処分を都道府県知事が取り消すことができるというような広範な関与から考えますと、相当程度改善されたものと思われます。次に、行政改革についてでありますが、財政問題は国にとっても地方にとっても大きな問題となっております。当市の財政が厳しい状況にあることは繰り返し申し上げているとおりでありますが、当市の行政改革は財政の健全化という面からだけではなく、時代の変化に対応し、市民のニーズに即応できるような行政の再構築を目指しているものであることを御理解いただきたいと思います。また、地方分権により市町村の事務が増加する一方で、今回の改正では地方税財源の充実確保については見送ら平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録れたという事実もありますので、全国市長会としては地方分権を支える税財源の充実強化について国に強く要請しているところであります。次に、雇用対策について何点かお尋ねがありましたが、まず国の雇用対策についてでありますが、これまでに実施された「緊急経済対策」等、各種の政策効果に下支えされ、景気は緩やかながら回復に向けた動きが続いていると発表されております。雇用情勢は、有効求人倍率が幾らか上昇したものの、依然として失業率が高く、厳しい状況にあり、雇用の創出・安定化は緊急課題であると考えております。国の緊急雇用対策や経済新生対策などの諸施策が具体化していく中で、雇用の拡大や就業の創出が一層図られていくことを期待するものであります。次に、市の雇用対策についてでありますが、緊急地域雇用特別交付金は国の雇用対策の一環として実施されている事業で、本市におきましては11年度では3事業を実施し、12年度では17事業の実施を予定しております。この事業の実施に当たりましては、国の基準に基づき、できるだけ多くの雇用創出を図るよう努めておりますが、継続が必要な事業については今後も検討してまいりたいと考えております。次に、官公需の地元業者優先拡大についてでありますが、本市の工事等の発注に当たりましては、地元企業の育成を図るため、市内業者で施工可能なものについては、すべて市内業者発注に努めてきたところであります。また、一部市内業者で対応できない工事等であっても、地元業者を含めた共同企業体の施工として発注し、地元企業の受注拡大に努めてきたところであります。今後とも地元企業優先を基本として発注に努めてまいりたいと考えております。次に、雇用対策として臨時、嘱託を含めた職員の雇用についてでありますが、行政改革は時代に即応した簡素で効率的な行政を推進し、新しい時代にふさわしい行政の再構築を目指し、進めてきております。したがいまして、これまでも単に人員削減のみではなく、介護保険など新たな行政需要に対しては必要な職員を採用し、適正な職員配置に努めてきているところであります。次に、関係団体の雇用拡大についてでありますが、これまでも小樽公共職業安定所等、関係機関と連携し、市内の各企業や団体などを訪問し、雇用の拡大について依頼してきたところであります。また、依然として厳しい雇用状況が続いていることから、2月には再度、小樽商工会議所及び会員の方々に要請いたしました。今後とも機会あるごとに関係各機関と連携し、雇用の拡大に努めてまいりたいと考えております。次に、OBCの雇用についてでありますが、マイカル小樽の開業時の調査結果では 3,800人を超える雇用が創出されており、大きく雇用の拡大につながったものと考えております。しかし、現状の厳しい経済状況でありますが、雇用の実態把握に努めながら、新規学卒者の採用等を中心に今後とも要請をしてまいりたいと考えております。次に、中小企業対策について何点かお尋ねがありました。まず、国の政策についてでありますが、昨年の臨時国会において、中小企業を取り巻く環境の変化にかんがみ、21世紀に向けた中小企業に関する施策の総合的な推進を図るため 「中小企業基本法」等の改正が行われたものと、理解しております。現在、国においては、融資制度の充実や成長が期待される企業への支援など施策の展開がなされており、それらを活用することにより中小企業の育成、発展が図られていくものと考えております。次に、商業環境変化対応資金についてでありますが、この資金は、長引く消費の低迷や大型店の進出などで売り上げの減少を余儀なくされている商業者の方々を対象に、本市制度融資の中で最も低利な利率を採用するとともに、信用保証協会の保証づけが必要とされたケースについては、その保証料の半額を市が助成するなど、利用しやすい平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録内容に配慮したものであります。また、返済が滞った場合の市の一部負担や直貸しにつきましては、回収にかかわる問題等、種々の課題があり、現状では困難であると考えております。次に、中小企業支援センターの設置についてでありますが、本市の商工業の振興に当たりましては、現在、経済部商工課と中小企業センターが緊密に連絡をとりながら進めているところであります。商工業の振興のための核的な組織づくりにつきましては、昨今の経済社会情勢や商工業者のニーズに的確に対応できるよう、今後の検討課題としたいと考えております。次に、中小企業を守るルールについてでありますが、厳しい金融環境の中で、国においては中小企業などに対する、いわゆる貸し渋り対策の一環として、中小企業金融公庫では担保となる資産が乏しい企業に対する融資の 創設など、政府系金融機関における融資の拡充や、無担保・無保証人制度による貸付限度額が 750万円から 1,000 万円に拡大されたところであります。さらには、中小企業金融安定化特別保証制度の保証額の拡大と、適用期間の1年延長などが図られることとなっており、企業活動に必要な資金の活用が円滑に行われるよう配慮されているものと理解しております。次に、地域の活性化について何点かお尋ねがありましたが、まず長崎屋の会社更生法申請に係る対策についてでありますが、市といたしましては直ちに長崎屋に対し 「小樽店 「奥沢店」の存続や、両店に勤務する従業員の、 」、雇用の安定、納入業者等への対応について要請を行うとともに、市内取引業者への融資の円滑化を図るため、金融機関等にお願いしたところであります。また、商工会議所と中小企業センターに特別相談窓口を開設するとともに、マルタル資金の別枠活用による融資の充実を図ったところであります。市といたしましては、特に小樽店は駅前ゾーン商店街の核となる施設として重要な役割を果たしていると認識しており、今後とも可能な限り支援をしてまいりたいと考えております。次に、大型店出店規制についてでありますが、御質問にもありますように、本年5月をもっていわゆる「大店法」が廃止され、6月からは改正都市計画法、大店立地法、中心市街地活性化法のまちづくり関連三法により、地域の特性を生かしたまちづくりが進められることとなっております。今後は大店立地法の中で、生活環境への影響など社会的規制の側面から、出店に対する新たな調整の仕組みが定められております。市といたしましては、今後の社会経済情勢の推移を十分見きわめなければなりませんが、本市の商業環境を考えたとき、現在のところ大型店が出店する、進出する状況にはないものと考えております。次に、中央通地区土地区画整理事業の今後の見通しについてでありますが、平成11年1月に区域内に残る地権者宅地の再配置、いわゆる仮換地指定を行い、現在、地権者による建物解体、引き続き再建が順次進められていくことから、空地の解消がなされるものと考えております。今後も建物の外観形成の支援や歩行者にやさしい街路築造などの導入に向けて北海道と協議を進め、建物と街路が一体となった街並みや空間が創出されるよう努めてまいりたいと考えております。また、事業スケジュールでありますが、一般移転補償契約を平成14年度までに、街路築造工事は平成13年度から始まり、15年で終了する予定となっており、事業は順調に進むものと考えております。次に 「TMO構想策定」事業の進捗状況についてでありますが、商工会議所ではTMO構想の策定のため、昨、年の12月にその調査研究を行う「小樽まちづくり研究会」の設置を決め、現在 「小樽まちづくり研究会」の事業、平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録内容、スケジュール等について検討を行っております。当研究会の事業推進に当たっては、通産省の支援事業である「商業タウンマネジメント計画策定事業」の導入について、関係機関に対し要望を行っているところであります。また、策定に当たっては広く市民が参加すべきとのことでありますが 「小樽まちづくり研究会」の委員として、、市民、まちづくり団体や学識経験者、商店街等から幅広く人選を考えており、市民の声が構想に生かされるよう、今後とも商工会議所と協議を行ってまいりたいと考えております。次に、港湾問題について何点かお尋ねがありました。まず、石狩湾新港との貨物量などの比較についてでありますが、新港の実績については、港湾施設整備の進捗に伴い、石油製品等の集荷や外貿定期コンテナ航路の誘致に努めた結果と受け止めております。一方、小樽港の実績は、前年を若干下回っておりますが、貨物によっては増加傾向を示しているものもあり、外航船の入港隻数は過去最高の 1,500隻強を記録しております。さらには、港町埠頭の全面供用を契機に新たな航路の誘致や、より一層の集荷に努め、小樽港における貨物の増大を図ってまいりたいと考えております。次に、両港の港湾整備についてでありますが、小樽港と新港はそれぞれの特性を生かしながら、道央圏の日本海側の流通拠点港として発展していくことが必要であると考えております。両港の整備に当たっては、社会経済情勢を踏まえ、今後の貨物動向や施設の必要性、優先度などを十分検討しながら対応してまいりたいと考えております。次に、道の「振興策」についてでありますが、苫小牧東港区へのフェリー機能導入に伴い、小樽港の振興策をはじめ、道内各港湾の均衡ある発展を図ることを目的に4項目の要望をいたしております。要望の中には時間を要するものもありますが、実現に向け引き続き道と協議を続けております。次に、平磯線についてでありますが、今回のルートの見直しにつきましては、ほぼ現道に沿った線形となっており、当面、平成15年度の暫定2車線完成を目指し、これに要する総事業費は約80億円が見込まれると伺っております。また、道路の規模の根拠となります4車線の計画交通量は、1日当たり約1万 2,100台であります。その内訳としては、港湾関連で57%、そのうちマイカル関連として25%の交通量を見込んでおります。次に 「モービルベイ号」の小樽港入港についてでありますが、入港目的を平時における休養・親善と確認いた、しましたので、米艦船入港に当たってのこれまでの小樽市の考え方であります入出港時及び接岸時の安全性、港湾機能の支障の有無とあわせて、核兵器搭載の有無を外務省及び在札幌米国総領事館に照会し、判断したものであります。したがいまして、入港目的から照らし、これまでの対応と同様であります。次に、米艦船の入港についての対応でありますが、いわゆる周辺事態における協力要請に際しての御質問に対し、現状ではどのような事態が発生し、どのような協力要請があるのか想定できないとの観点から、ケース・バイ・ケースで対応したいとお答えしております。私は市民の平和と安全を守る立場でありますので、協力内容が市民生活にどのような影響を及ぼすか、その時々の事態に対応して判断してまいりたいと考えております。また、平時における米艦の入港につきましては、先ほど申し上げましたように、これまでの判断基準に沿って慎重に判断してまいります。次に、非核平和条例や無防備地域条例についてでありますが、昭和57年に核兵器廃絶平和都市宣言が決議され、昭和60年以来、平和事業を実施しており、現段階で非核平和条例を制定することは考えておりません。また、無防備地域条例につきましては、無防備地域の定義等、その具体的な内容を承知しておりませんので、今平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録後調査してみたいと思います。次に、泊原発3号機の増設に関連した御質問ですが、昨年9月の東海村での臨界事故を契機に、国において原子力防災新法の制定や安全委員会の事故調査委員会報告がなされました。また、道においては、泊原発への立入調査や原子力防災体制の見直しを進めているところであります。また、3号機の増設につきましては、道としては3月18日から札幌市や泊村など道内5カ所において 「北海道、エネルギー問題委員会」の報告書の説明も含めて「道民の御意見を聴く会」の開催を予定しており、広く道民の意見を聞いた上で、地元4町村の意向も把握し、現在開催されている道議会での議論を十分踏まえて総合的に判断し、対処するとのことであります。市としては、これらの推移を見守りたいと考えております。以上であります。( 議長」と呼ぶ者あり)「
質問 監査委員 木野下智哉
高階議員の御質問にお答えいたします。今回の住民監査請求につきましては、地方自治法第 232条の2について、築港駅舎の無償譲渡を、財政事情が厳しく、公益上の必要もないので、違法な財産処分として、市長に対し損害回復の措置を求めるものでありました。まず、財政状況につきましては、市の人口構成や地理的な特殊性などを背景に厳しいものでありますが、なお市の活性化のための投資的経費の支出をしており、それらの予算執行及び財政運営の結果として実質収支において黒字であったことから、財政上の余裕がないとは断定できないと判断したものであります。また、公益上の必要については、築港周辺をまちづくりの重要拠点とした開発計画による利益を公益であると判断し、整備基本計画の内容、整備の状況、譲与の手続を確認し、市長及び議会の裁量権行使に違法性はなかったと判断したものです。なお、築港周辺においてマイカル効果が大きいとは言えますが、計画推進の途上であることから、現段階でマイカルだけの駅とは言えないと考えております。市内の消費動向は、全国的な景気低迷による消費の冷え込みの影響と、マイカルの影響があったことは否定できません。しかし、札幌市への消費の流出をあそこで止め、また後志や道内外からの集客効果があったことも否定できないと考えております。以上でございます。平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録( 議長、26番」と呼ぶ者あり)「
再質問 26番 高階孝次
それでは、何点か再質問いたします。質問が多岐にわたっておりますので、全面について言うわけにもいきませんから、多くはまたの機会に譲りたいと思いますが、財政の問題で1つは、質問の中でも触れましたけれども、市長は従前同様に「有利な」といいますか 「良質の資金の導入 、わかりやすい言葉でいえば借金ですけれども、これは続けていくということをお話をさ、 」れました。歴代の市長も大体そういうことでこられたと思うのですが、その積み重ねが大変大きな借金を背負うということになったわけであります。そこのところを改めなければならないのではないかというふうにお話ししたのですけれども、どうもそこは改めるということにはならないようであります。もう一度お考えをそういう点で伺っておきたいと思います。それから、財政再建の案は今年中に示すと。大変期待もします。時期は今年中と。中身が問題なのですが、我が党は今まで市が進めてきたような大規模プロジェクトとでもいいますか、これを抜本的に見直すべきだと。公共事業そのものは否定はしません。生活型、あるいは福祉型と。これから介護保険が始まるわけですし、特養などの施設も足りないというのであれば、そういう方向に方向転換すべきでないのかと。これは地元の業者もできる仕事ですし、また市民もそこで働くという人も出てくるということで、何重にも効果があるのではないかなと、こういうふうに思います。マイカルの問題でもこの論議は重ねましたけれども、目に見えて地元の業者が仕事にありついたとか、そこで働けたとかという話が聞こえてこなかった。大体大きいところはそうではないかと思うので、その切替えによって財政の再建を図るべきだと、こういうことをうるさく言ってきているわけですけれども、そういう我が党の考え方については市長はどうお考えか。それから、これは質問ではないですけれども、分権のところで財源の移譲が問題だと、これから強く国に要求していくと、こういうふうに言われますので、その点はしつこくはやりません。ただ、現状では兵糧攻めに遭っているわけですから、これでいろいろなことをやれやれといっても、自治体は結局は自分のところで身銭を切るよりしようがないのですね。そういうところにいかざるを得ないのだと。だから、財政の移譲については、機会あるごとにぜひ要求してもらいたい。これは答えなくてもいいです。それから、雇用のことに関係して、中小事業を含めてですけれども、日本の経営者のトップであるこういう方々が、今のやり方では日本の経済そのものがだめになってしまう、土台が崩れてしまう、こういうふうに言われているわけですね。これは単に気分的に言っているのではなくて、資本主義経済というものの仕組みの上から、そういう矛盾が出てくるのだということを言っているのだろうと思うのです。そういう矛盾を解決する仕事が政府にあったり、地方自治体にあったりするというふうに私は思います。ところが、何でも成り行き任せと、自由にやっていればいいのだと、そういうことにはならないので、行政の役割というのはそういうところにあるのではないのかと。これは、これまでの近代史をひもといてみれば、はっきりしているのではないですか。労働運動がなぜ盛んになって今日に至るのか、あるいは、それぞれの国が社会保障制度というものに力を入れなければならないのかというのは、そうした矛盾を資本主義の枠を崩さない中で何とか手当てしなければならないということで生まれて平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録きたいろいろな手だてだと思うのですよ。これを全部 - 全部というのはちょっとオーバーですけれども、否定するような動きに流れているということが問題なので、行政の役割というのはそういうところにあるのではないかということを改めてお尋ねします。それから、監査委員から今お答えいただいたわけですけれども、監査の結果報告されたものに書かれていることを、違うことを言えるわけはないですよね、それを繰り返されておられたのですけれども、財政のことで言いますと、ただ最後の年度の帳じりがこういうことになって余裕がないとは言えないと。ずっと何年も単年度収支は赤字なのですね。たまたまあの年については、10年ですか、実質収支が黒になったと、こう言うのですけれども、実質収支を黒にするためには、先ほどから市長とも言い合っておりますけれども、借金してもこれは収入になるわけですよね。そういうことは伏せていて、ただ最後の数字だけがプラスとかマイナスだったとかというだけで地方自治体の財政というのは論じられないのではないかと。片方には一般会計に匹敵するような、全会計でいえば倍ぐらいになりますけれども、こういう借金を抱えていることは一切触れないで、財政に余裕があるなんていうふうな言い方をされたのでは、数字に詳しい木野下委員についてはいかがかなと思って今聞きました。それから、公益性の問題についても、何もマイカルだけではないと、こういうふうに言われますけれども、現状ではかなりマイカルですよね。しかし、周辺の人も利用するのだと、一般の市民も利用するのだ。まさにそうですけれども、そういうことでいえば、ほかの駅もみんなそうなので、これからは小樽駅が何かするか、南樽駅が何かするか、どこかに駅できたといったら、みんな駅舎を市がつくってやらなければならないという乱暴な論理になっていくわけですね。だから、そういう点からも、築港マイカルの開発については公益性があるのだと、財政上余裕があるなんていうことを言われても、そうかなというふうにはどうも。立場が違うので、反対党だからそう言っているというのではなくて、市民の皆さんに聞かせても、いかがなものかというのが市民の皆さんの素直な見方ではないかなと思うので、その点いかがですか。公益性と財政の認識の仕方については、市長もう一度答弁してください。それから、平磯線のことについて見直されたというのは、よかったと思うのですが、それでも80億円というふうになっているのですね。これは暫定2車線で80億円ですから、計画どおりこれが4車線になる、あるいは立体交差なんていうふうになっていくと、何か途方もないお金がかかるのかなと、こういうふうに思いますね。これは先ほど交通量の話もありましたけれども、あの海に飛び出したルートのときの交通量と同じ交通量という見方をしているのです。苫小牧に新潟便6便も持っていかれてしまって、なお交通量が増えるのだ、貨物が増えるのだという乱暴なことを言わないで、それはやはり減るわけですから、 400万トン減るわけですから、そういうことも現実の問題としてあるわけですから、本当に港湾の道路となれば、それに限定すべきだ。石狩湾新港ができたときに湾岸道路 - 今、湾岸道路と言ったら皆さん笑われましたけれども、あのころは湾岸道路と言ったのです。しかし、それはつくられないと。札樽バイパス、これを無料にしてそれを使ってください。国道の4車線を急いでやってくれと言ったら、これもバイパスを使ってくれ。最近は4車線を始めるようになりましたけれども、ずっとそういうふうに言ってきたわけなのです。ところが、そういう約束は全くほごにしてしまう。私は、港湾の振興策、何か4点ほど要求していると、こう言うのですから、この道路全部を道に引き取ってもらったらいいのではないですか。小樽市は負担しなくて済むのですよ。道道にして現道を少しまずいところは手直し平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録するということで、マイカルに来る道路は無料になったバイパスでも使えばいいのではないかと、そういうふうに思いますが、いかがでしょう。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
最初に、財政問題から御質問ありましたけれども、有利な資金導入ということで前からお話し申し上げておりますけれども、やはり今、一般財源がこういう厳しい状況の中で、一定程度の借金をしないと事業ができないといいますか、財政、予算を組めないという状況の中で、これを大きく改めるということについては、そう簡単にいかないだろうと、こういうふうに思っております。それから、公共事業の関係、福祉型という話ですけれども、国の方も12年度予算の編成に当たっては、少しそういう方向に向いてきたのかなという感じはしますので、そのこと自体についてはやはり否定すべきものではないなというふうに思っております。それから、雇用の問題につきましては、なかなか一地方自治体だけでこの問題を解決するというのは非常に難しい問題だろうと思いますし、やはりこういう景気の状況といいますか、経済状況の中では、国がきちっとこういったものの対策を打ち出すべきだろうと。それに基づいてまた市も、それに沿った形での対応が考えられるのかなと思いますので、この問題につきましてはもう少し、いろいろな高度なお話もありましたので、少し勉強させてもらわないと的確なお答えができないだろうと思います。それから、平磯線の関係につきましては、交通量というものをやはりきちっと押さえた中で、次期の4車線化なりというものを考える必要があるだろうと。ただ、減るだけでなくて、今後また定期航路の誘致等もあって増える可能性もないわけではございませんので、一概にこれもまた減るということも断定できないのかなと思いますし、それから4項目の問題につきましては、平磯線の問題も入っておりまして、これは財政支援といいますか、そういったことの要求のように記憶しておりますので、さらにまた道の方といろいろな面で協議をしてまいりたいと思っております。それから、監査委員への質問のときに質問を聞いていなかったものですから、大変申しわけないです、ちょっと後でもう1回質問願いたいと思います。( 議長」と呼ぶ者あり)「
質問 監査委員 木野下智哉
財政運営についてですが、地理的な行政の効率性、また景気の低迷、高齢化の進行などから、道内の類似都市に比較しても厳しい財政構造になっておることは間違いないと思います。ただし、今回、まちづくりなどの投資経費として、一般会計及び特別会計の合計で約 136億 3,000万円を決済しております。ということは、投資的経費も行政を行う上には必要ではないかと私は思っております。そういう意味と、あと例の再開発計画ですか、自体が公益性あるものだと判断したわけです。それでよろしいですか。( 議長」と呼ぶ者あり)「平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
ちょっと質問の趣旨をはっきり理解しているかわかりませんけれども、財政状況については非常に厳しいのは間違いないわけでございまして、そういう厳しい中で一定の判断をして進めてきたものと、こういうふうに思っております。( 議長、26番」と呼ぶ者あり)「
再質問 26番 高階孝次
今、監査委員の答弁でしたけれども、ああそうですかというふうには私たちはなりません。せっかく、常任の監査ではございませんけれども、外から入られた監査委員で、いろいろ客観的に物が見れる立場だということに大いに期待したわけですけれども、なかなかそういうことになっていないと。市長と監査委員の財政についての見方が、この辺のときは余裕があったというものではないのです。もうバブルはじけてから、ずっとこれは年々深刻な状態になってきているわけですね。そういう食い違いというのは、これは大きいと思うのですよ。この辺がはっきりしたので、これは次の手続ということになっていくのかなと私は思います。そういうやりとりをここでやるつもりはありませんので、そういうことだけは一つはっきりさせておきたいと思います。それから、市長に伺いますけれども、今の財政の問題やら、それから地方分権の問題やら、最近のいろいろな国の動きを見ておりますと、自自公あるいは自民党の政権のバックになっているのがいわゆる自由主義経済を標榜する学者なのですね。エコノミストなのですよ。先ほどもちょっと質問の中で触れましたけれども、何かケインズ主義に基づくような財政の動きというのは、これはもうとんでもないことになると。ますます国はいろいろなものを背負わなければならないと。これを全部身軽になって切り捨てて、市場の原理というのですか、自由競争というのか、市場競争にすべて任せればいいのだと。政府というのは、できるだけ小さい政府でなければならないと、こういうことを言って、橋本さんなんかはそれにすっかりのっかって、政治生命なくしたとは言わないけれども、総理大臣やめざるを得なくなったのですね。その後を受けた小渕内閣、いろいろあの大臣は好き勝手なことを言っていますよね。小さな政府だと。堺屋さんはやはりそういうことをなお言っておりますけれども、片方ではどんどん金をつぎ込むのですね。これは小さな政府でないですよ。それだけ、護送船団方式という昔のスタイルではないですけれども、財政が物すごくいろいろなことに関与しているわけですね。自由に何でもやらせるというのではないと。一体この人方は何をやっているのかというふうに私は思います。今、何をやっていいかわからないという状況ではないでしょうか。その辺を、国がやるから、ただそれに従っているというわけではないというふうに市長は言われましたけれども、こうしたいろいろな、あえて御用学者とは言いませんけれども、名前を挙げてもいいですよ。中谷巌さんだとか、竹中平蔵さんだとか、戦略会議の重要メンバーですよ。こういう人方がしょっちゅうテレビに出てきてやっていますよね。きのう言っていることと今日言うことが違う。それに振り回されているという状況なので、こうした自由主義経済学者たちの言うことについてどうなのでしょう。仮に自由に任せたとしても、資本主義の営みというのは、これは最後は寡占、独占に行くのですよ。自由競争なんかできなくなっていくのです。大企業や大銀行が全部合併しているわけでしょう、この競争の中で。これが資本主義の一つの流れですよ。そういうことをきちんと見きわめる必要があるのではないかと。それに振り回されない平 成 12 年 第1 回 定例 会 本 会 議録で、きちんと。市長は経済にお詳しいのですから、振り回されないで、ちゃんと主体性を持って、小樽市民のためにきちんと責任を果たしてほしいということを最後にお尋ねします。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
経済の専門家ではありませんので、そういう的確なお答えできませんけれども、いろいろな学者の方がいろいろ言われているのは幾らか知っております。ケインズ経済学がどうのこうのという話も何か言われているような学者もいらっしゃいますけれども、いわゆる現状としましては、やはり多くの企業が厳しい状況、大企業が見舞われていると。この中で言われていますのは、リストラが成功した企業はうまくいっているとか、それに失敗した企業が今大変な状況にあるとかという、いろいろな話は聞きますけれども、その実態はよくわかりませんので、私からお答えできませんけれども、やはり何といっても今の状況としましては、景気の回復ということが一番でありますから、このことがやはりどう今後推移するのか。宮沢大蔵大臣の話を聞きますと、来年度以降、これ以上の公共投資はできないのでないかという、これが最後でないかなんていうお話もありまして、一体どうなるのか、我々としても先行き全く不透明でございまして、何とか早く、一日も早く景気が回復して、財政も安定するような方向に行ってほしいなと思いますし、私としてもそういった厳しい財政状況の中できちっとした財政運営はしなければならないと、将来を見越した財政運営をしなければならないなということは肝に命じております。