置戸町議会 令和4年第2回定例会 2022年3月13日
農業集落排水事業の地方公営企業法の適用について
2022年3月13日、置戸町議会の一般質問で、阿部光久議員が「農業集落排水事業の地方公営企業法の適用について」質問し、町長 深川が答弁しました。
- 質問者
- 阿部光久 議員
- 答弁者
- 町長 深川
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 阿部光久
通告にしたがいまして町長に質問をいたします。簡易水道事業、特定環境保全公共下水道事業、農業集落排水事業の地方公営企業法の適用について伺いたいと思います。多くの課題と問題解決のため、平成24年に良質で安定的に水を供給できる常呂川水系緑川支流三ノ沢川の水源としまして全町に給水する簡易水道事業の統合に着手。8年の歳月を要し、総事業費約32億円に及ぶ事業が令和2年3月に完成しました。今後においては統合事業の財源のため、借り入れした地方債償還の増加により、一般会計からの繰り入れの増大が始まっています。安定した財源確保のため、平成30年7月より平均20%増の使用料の改定を行っていますが、支出削減などを含め、経営安定化が求められるところでございます。置戸町は簡易水道事業、特定環境保全公共下水道事業、農業集落排水事業の3事業を地方公営企業法の適用を受けるための作業がそれぞれ進められていることと、このように思いますが、平成31年発出の新たなロードマップでは、令和5年度を第2次取り組み期間とされています。このことについて進捗状況も含めてお伺いをします。
答弁 町長 深川
今の阿部議員からご質問のとおり、平成24年から32億円の巨費をかけて再編事業が進められ完了いたしました。しかしながら、簡水施設、それから下水道も含めて老朽化は毎年毎年進んでいく状況であります。先ほどのなかにもありましたが、この人口が減少して、そして給水者数も減っていくなかで、この借り入れを起こした償還圧がどんどん高くなってまいります。令和7年度にピークを迎え、その時で1億7,000万円を超える償還をしなければならない計画となっております。現在の水道の使用料は7,000万円程度の使用料でございますし、毎年毎年修繕費や維持補修、そして物件費が上がっている状況でありますので、またいずれかの段階では利用料の見直しを図らなければならないというふうに認識しております。さて、簡易水道事業、特定環境公共下水道事業、集落排水事業の地方公営企業法の適用についての現在の進捗状況のお尋ねでございます。本町の簡易水道事業、特定環境保全下水道事業及び集落排水事業につきましては、現在地方公営企業法の適用をしない非適用での経営となっております。総務省63が平成31年1月に発出した法適用拡大に係る通知において、人口3万人未満の地方自治体は令和6年4月までに地方公営企業法を適用することが要請されたところでございます。本町では令和2年から令和4年度にかけて法適用化への移行事務を行い、令和5年4月をスタートと目指して作業を進めているところでございます。そのスケジュールでありますが、令和2年には法適用に係る基本方針の策定、地方公営企業法の一部を適用する財務適用とすることとし、会計方式を民間企業と同様の会計処理による財務諸表を作成するということを決定しております。令和3年では固定資産台帳の作成及び条例の整理を行っております。簡易水道事業、下水道事業とも過去の契約書や設計書、決算書、事務報告などさまざまな書類から固定資産の洗い出しを行い、また各資産の財源の整理も合わせて行っており、精度の高い固定資産台帳の作成を図ろうと準備をしておりました。令和4年度では公営企業会計を適用するためのシステム構築を中心に作業を行います。今回の公営企業の法適用化は人口減少により使用料が減少する一方で、施設の老朽化に伴い更新費用が増大することなど、経営環境は厳しさを増していくなかで、経営基盤強化や財政マネージメントの向上などを迅速かつ的確に取り組むために財務書類を作成するものであります。民間企業の会計基準と同様に、複式簿記により資産の保有状況や経費区分を明確にし、公表、企画、分析することでの経営の見える化を図り、一層の効率化と経営基盤の強化を図ることが可能となるということになっておりますが、実際先ほども本町の水道、下水道会計の財務状況といたしましては、町からの一定程度の繰り出しがなければままならない状況のなかで、実際にこれが法移行をされても大きく改善されるということは現実的には見込まれないと思います。しかしながら、これらの方式を使いながら効率的な運営、そして将来への投資に控えた計画づくりに努めていきたいというふうに考えておりますので、どうぞご理解いただきたいと思います。
質問 3番 阿部光久
ただいま町長の方から進捗状況についてご説明をいただきました。簡易水道事業及び下水道事業は地方公共団体の財政規模において相当額の比率を占め、財政運営に与える影響は非常に大きく、行政改革や財政健全化に取り組むなかでは経営基盤の強化が急務となっています。ただ、ただいま説明がありましたように、一般会計から繰り入れをしなければ経営そのものが成り立たないということであります。人口減少も利用料の減少に即つながるわけですし、先ほど言われたように、施設管路等の老朽化に伴う投資、これも非常に増大をすると。ただ、この企業会計の導入、すなわちですね、経営も企業としてどうなのかということになるわけでありまして、企業で考えると赤字経営は基本的に許されるのではございません。じゃあ利用料を上げましょうかと、簡単にそういう話になっても利用者の立場からすると非常に困惑するところだと、そのように思いますから、まぁ今までどおり一般会計からの繰入額を維持しながらということになろうかと思います。ただですね、現在まだ20億円、これから払っていかなければならないお金が必要なわけでありまして、そんなことを考えますと、もうちょっと何とかならないのかと思うのは漏水の関係なんです。漏水事故がありますと、どうしてもその事故を処理するために経費がかかります。なぜそれを事前にというと。配管の地図がないと。地図のない水路がそこら中にあるということであります。新しい施64設になってから3年、まぁ令和2年までのデータでございますけれども、3年間で100万トンの水が地下に流れていきました。それを作るのに非常に高いお金がかかるわけでありますから、そのことがいつまでも続くようでは企業としては全く成り立たないだろうということになるわけで、100万トンの水3年間でそんだけ流れましたけども、お金にしたらどれだけになりますか。まぁそれはあの流れてしまったものですから。ただ、利用した人がお金を払ったというと、2億円を超すようなそういう大きなお金になりますから。さらにその漏水の工事に莫大なお金を投資するっていうのは、もう企業としては非常に苦しいことだというふうに思います。全国の市町村でこういったことが、同じようなことが、経営状態の良いところは民間で水道会社やりますよなんて、こんな話まであります。非常に不謹慎だと思います。何百年もそこに住んでた人が何十年もかかってそういう施設を作ったもの。鷹が油揚げを横取りするように、民間企業がそこに参入をしておいしいところだけ取っていこうとか、そんなことを、まぁ役所が認めているわけですから、絶対だめだっていうことではないのかもしれませんけど、もう少し企業経営者としては真摯な対応が求められるんではないかなと、このように思うところでございます。まぁ、このことについて町長の方で考えがあればお聞かせ願います。
答弁 町長 深川
あの後段の公営企業会計法の移行につきましては、当初民間にこの水道事業委ねることによって経費の節減や、それから利用料の上げ幅の圧縮等を図られるんではないかという政府のお話もありましたが、実際には民営化になったところは数自治体にしかなりません。やはり生きてく上で、その地域で住民の方々が生きていく上で、この水、そして下水も含めてですね、必要なインフラですし、大事にあの自治体が守っていくという姿勢は多くの町村でされております。その一方で、先ほども課題になりましたいろいろなコストが増大していくなかでは、漏水もその一つの事象ではございますが、やはりなんとかそれを解消、そして修繕しながら持続的なまちづくり、そして長寿命化を図っていかなければならないというふうに思っていますし、そのための本町は32億円の投資だったと思います。しかしながら、管路、末端までの管路はなかなか整備ができない現実もあります。これは費用の面でもありますし、既存の建物の下に潜っていたり、そして今議員がおっしゃられたとおり、実際には簿上に載っている管とは違うような管がたくさんあったり、現実には整理しきれない地中の出来事もありますので、なかなか難しさもありますし、この漏水とて簡単に解消できていません。以前も箇所箇所漏水調査を進めながら、この経費の節減、それから計画的な整備を進めようということできましたが、なかなか漏水率が完全になることはないんだろうと思います。このあとの質問で通告の部分でもあるかと思いますが、先に申し上げさせていただければ、水道管は約本町で58キロメートルあります。そこからの漏水が発生してるので、それを突き止めて全部を改修するのはなかなか困難であると思います。部分的に漏水の大きな箇所が見つかっていますが、それにつきましても、今手を下せるような状況でない河川の下であったり、先ほど申し上げました、もう個人の所有の土地のなかに入っているような管もございます。そんななかではやはり費用と効果を見極めながら漏水の解消は図っていかなければならないかなというふうに思ってますし、本町におきましてはそれも踏まえながらも、公営企業化になりましても、町が責任をもって運営すべきだと今の段階では私は思ってございます。65
質問 3番 阿部光久
漏水の話、先にしてしまいましたけれども、厚生労働省の資料によりますと、法定耐用年数40年を経過して使われている水道管の割合は年々増えている。平成28年の時点で今後20年間で更新が必要な水道管は全体の23%程度に上ると予測をされています。重要なライフラインである水道を守るためには、先ほど言われましたように、老朽化した水道管の更新は欠かせません。しかし、その工事は追いついていないのが実情です。市町村などが運営する水道事業の収入が減少し、人手も予算も足りないという状況に陥っています。しかし、老朽化した水道管が破裂をすると大量の水が噴出したり、修繕のため断水をしたりと、甚大な被害となる。このように思っています。先ほど伺いました地方公営企業法適用の質問とは相いれないということになりますけれども、今後の対応含めて町長に見解を伺います。そのことについてお答えをいただいておりますから、2番目の質問の核心に迫りたいと思いますのでよろしくお願いします。一昨年私ども緑栄町内において老朽管破裂による漏水事故が発生しました。担当者は単なる漏水として業者に依頼、止水工事で終了としました。その後下手にある寺院地下の納骨堂が浸水し、納骨堂全部を移設しなければならなくなりました。平成3年8月建築から29年間、そのような異常がなかったこと。例年より降雪量も少なく、30年近くも何もなかった地下で何が起こったんだろうと。担当者はこのたびの事故は水道管漏水によるものではない、このように見解をされたところですけれども、どのような調査検証を行った結果なのか。また、こうした事故の場合、被害者が調査し損害賠償請求をするべきか。町長の考えを伺います。
答弁 町長 深川
先ほどの質問のつながりにもなりますが、本町においては半分程度漏水があるという現実でいきますと、漏水は至る管路で起きている事象だと思います。最後の阿部議員からのご質問でありました、一昨年、令和2年の春先の出来事でありました。緑栄町内の一部で雪解け時に漏水が発見されております。その際には寺社の地下への侵入っていうことは知り得ませんでしたが、後日その関係者の方、檀家の方がお見えになられて、もしやこの漏水と因果関係があるのではないかということで、役場の方においでいただいた経過があります。先ほど議員、役場のせいではないので補償はできないというようなお答えをいただいたというふうにされてますが、実際にはその両者でお話をさせていただいたなかで経過をみましょうと。役場もできる限り原因究明をしますということでありましたが、なかなか3か月経った後での、そしてその地下への侵入の排水を整理した後での報告でございましたので、そのなかなか証拠が揃わないというのも現実でありましたし、先ほど言われましたように、その後過去にこのようなことはなかったし、この2年間そのような事実が発生してないなかでは、この漏水が大きな原因の一つとして考えられるのではないかというふうに、今回、今年につきましてもお話がなされております。町といたしましては、漏水が原因であれば確実にこれは補償をしなければならないというふうに私は考えておりますが、その確定の仕方についてはいろんなことが必要だと思います。その立証責任を被害があった寺社の方だけにということではございませんが、役場と双方で知恵を絞りながらですね、あの原因を究明させていただきたいと思います。しかしながら、安易に状況証拠だけで補償賠償するということになれば、ほかのいろんな事例にも66影響することから、やはり慎重を期して進めなければならないと思っていますし、私はそのことが道筋が立てば誠意をもって賠償にも応えていきたいというふうに考えますし、その際には議会にもお諮りをしたいと思います。
質問 3番 阿部光久
そういうお話が私に聞こえていれば、こういう質問の仕方はしなかったんですが、全く私どもの檀家の連中が町長のところに行った話は聞いてますけども、ほとんどタッチをしていただかなかったんだっていう話から、じゃあ聞くだけ聞きましょうということで今回質問させていただきました。先ほどお答えをいただいたような丁寧な話であれば、私はこの場でこんな質問はしなかったというふうに思っております。ただ、まぁいずれにしても、お互い、片方は被害者でありますから、その被害が町の責任だと、何とかって言うにしても、お互いにもう少し調査検証をしなければならないことだというふうに思いますから、そのことは帰ってそれらの者に報告をしたいというふうに思います。また、あの出会いの場があれば、お互いに誠意ある対応をお願いをして私の質問を終わります。◎岩藤議長 これで一般質問を終わります。ここで、傍聴席の皆様に一言お礼を申し上げたいと存じます。9時30分からこの時間まで熱心に傍聴していただきまして誠にありがとうございました。今日の議場の雰囲気あるいは一般質問のやり取りについて、町のなかで話題にしていただければ幸いと存じます。また、昨年の12月定例会より、今議場にカメラが入っておりますけれども、YouTubeによる議会の録画配信を開始しております。そちらの方も見ていただければ幸いと存じます。◎散会宣言