みんなの議会

置戸町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月17日

置戸町の24年産の農業生産実績について

2013年3月17日、置戸町議会の一般質問で、髙谷勲議員が「置戸町の24年産の農業生産実績について」質問し、町長 井上が答弁しました。

質問者
髙谷勲 議員
答弁者
町長 井上

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 髙谷勲

通告にしたがいまして町長に質問をいたしますが、実は15日に安倍総理がTPP交渉参加を表明いたしました。多くの農業者をはじめ国民の反対を押し切り、十分な議論を果たさないままに交渉参加ということで、これからの農業に、あるいは産業に多大な影響を及ぼす決断でありまして、断じて容認することはできないという思いであります。ただ、今回の一般質問ではそのことにつきましては触れておりませんけれども、次の機会に改めてこの部分については行いたいと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。置戸町の24年産の農業生産実績について伺います。24年の天候は春先の融雪が遅れたこと、5月はじめには長雨が続いたことにより蒔き付け作業が遅れましたが、夏以降は気温が高い状態で推移をいたしました。各作物においては総じて平年並みの収穫を確保できたというふうに思います。部門ごとでは、農産では麦、甜菜、豆類とも生産高では22年産よりは7,400万、23年産より5,000万ほど上回っております。また、畜産においては24年産比1億1,700万、23年では2,170万上回っておりますが、その半面青果部門においては収穫量は平年並みを確保できていると思いますが、対22年産比で2億9,800万の減、23年比では1億5,500万の減となっております。これは玉葱、芋の価格の低迷によるもので大変厳しい状況となりました。年末の組勘の整理の実績においても例年とはちょっと質が変わっているかなというふうに思いますが、置戸町の組合員の約半数がマイナスでありまして、耕種農家平均で473万5,000円のマイナスの精算でありますし、畜産を合わせた平均でも441万円のマイナスと、大変厳しい状況となっております。24年産の精算につきましては概算の精算となっておりますので、25年の本精算となると、いわゆる24年産の追加精算が多く望めない状況でありますから、25年のイモ、タマの価格はよほど高値に推移しない限りかなり厳しい状況が予想されます。きたみらい農協が合併して10年の節目となりますが、合併以降イモ、タマについては高値安定状態が続いており、組合員の体力もかなりついて来たというふうに思いますが、このような状態が続いて行くとしたらさきに向けての不安な状況が予想されます。行政としてこれらに対してどのような対策が考えられるのか町長のお考えをお聞きいたします。また、階層区分においても8地区においての置戸の位置としてはC階層、D階層、E階層の比率が極めて高い状態になっておりまして、きたみらいの1,095戸の組合員中、それらの階層が8.6%の割合を占めている大変厳しい状況でありますが、再建対策となりますといろいろな制約がついてきます。なんとか改善に向けた対策が必要となってきますが、町長のお考えを伺います。先日実施をされました置戸町農業のアンケートの中においても農地の流動化と耕作放棄地の増加が懸念されておりました。6月の嘉藤議員の一般質問の中でも今後の10年間で1,000ヘクタール余り農地が流動化と耕作放棄地の増加についての質問がございました。置戸町における現在の耕作放棄地の実態についてお聞きをいたします。各作物での状況でありますけれども、平成16年比で麦で56ヘクタールの増、豆では120ヘクタールの減、ビートでは150ヘクタールの減と、玉葱では40ヘクタールの増、馬鈴薯は横ばいでありますけれども、デントコーン、飼料作物の50ヘクタールの増と、採草地では340ヘクタールの減ということになっておりまして、その他180ヘクタールの増ということになっております。それらを整理してトータルでは年度ごとの増減はありますが、およそ100ヘクタールの耕作放棄地があると、そのように予想されます。その間には20戸の組合員が減少しており、1戸当たりの平均耕作面積ではおよそ5ヘクタール増加をしております。今後の組合員の減少等を考えると、家族経営が中心の置戸の農業形態を考えると、今後ますます耕作放棄地の増加が懸念されます。2月21日の道新の一面に道内の耕作放棄地についての記事がありましたが、北海道においては2011年の耕作放棄地は1万979ヘクタールに達しておりまして、そのうちの7割、8,051ヘクタールは再生が困難な状況にあるというふうにあります。特に山間部や傾斜地の多いを置戸においては荒廃農地が発生しやすい状況にあるというふうに思います。新規就農などはそう望めない状況にある中で、今後にどのような対策が必要か町長のお考えをお聞きいたします。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

髙谷議員のご質問にお答えする前に、佐藤議員のご質問に対しての私の答弁でちょっと数字の間違いがありましたので訂正をさせていただきたいと思います。銀河スタンプにかかわる事業でありますが、消費活性化事業地域振興活性化事業として322万円を商工会に助成しているというふうに申し上げたようでありますが、322万でなくて522万でありますので訂正をさせていただきたいと思います。それでは髙谷議員の農業精算の状況と耕作放棄地の動向についてのご質問にお答えをしたいと、このように思います。議員の方からいろんな状況もお話しございましたので、私の答弁も少しダブルところがあるかも知れませんがお答えをしたいと、このように思います。昨年ご承知のように集中豪雨があったり、長雨があったり、また高温が続いたりということで、近年にない気候の変動に悩まされた1年でございました。多くの作物で収量あるいは品質、さらには価格にもいろいろと影響が出てきたように思います。初めに置戸町の平成24年産の農業生産物の状況についてでありますが、主要な農業生産物で主に農協出荷分ということになりますが、申し上げたいと思います。秋まき小麦につきましては550ヘクタールの作付でありました。規格外込みでありますが、10アール当たり573キログラム、正品は529キログラムという状況で、きたみらい農協平均を若干下回る状況となりましたが、農家個々で差はあるものの歩留まりもよく、まずまずの状況だったというふうに理解をしております。また、春まき小麦につきましては作付面積は27ヘクタールと少ないものの、きたみらい農協平均が10アール当たり406キログラムの収量に対しまして、本町は461キログラムで、正品も415キログラムという収量、また品質共に春まき小麦については大変よい結果でありました。馬鈴薯につきましては332ヘクタールの作付面積で収量は10アール当たり農協系統、商系を合わせまして3,080キログラムと推計しておりまして、価格は前年より残念ながらと言いましょうか、3割から4割ほど安く推移しているというふうに聞いております。甜菜については450ヘクタールの作付面積であります。移植時期によって収量に個人差があったわけでありますが、10アール当たり平均で5.4トン、糖分は15.2%でありまして、基準糖分と言われる17.1%を大きく下回っておりまして、収量は確保できたものの大きな減収ということになったところであります。玉葱につきましては173ヘクタールほどの作付で、商系と合わせた推計数量でありますが、10アール当たり5,330キログラムと、過去の平均を上回る結果でありました。しかし、品質、価格ともに低下をしまして、前年度比で3割から4割は安く取引されているというふうに聞いております。また、酪農につきましては牧草やデントコーンについてはおおむね適期に収穫されておりまして、良質な粗飼料が確保されました。生乳精算では前年対比103%の目標数量に若干届かないという状況でありました。乳価は2円31銭値上げされたものの、昨年末以来の円安傾向が資材や飼料価格に影響を及ぼすことが懸念をされているところであります。全体的に議員の方からもお話がありましたように平年作ということだというふうに把握しておりますけれども、気候等の影響で品質が低下した作物、あるいは他の産地との兼ね合いで例年の価格に届かなかった作物もございます。農業所得は現在申告の時期でありまして、最終的な取りまとめまで少し時間を要しますが、現時点での予測では残念ながら昨年を下回るのではないかというふうに思います。それから二つ目の置戸町における耕作放棄地の実態と今後における動向についてでありますが、議員からもお話がありましたように先月の北海道新聞に耕作放棄地が平成23年末で初めて1万ヘクタールを超えたというような記事が掲載されておりました。年々増加の傾向にもあるこの問題については大きな問題になりつつあるというふうに報道でもなされていたわけでありますが、北海道の耕地面積115万ヘクタールの約1%にあたるわけでありまして、そんなことを考えましてこれからの置戸町における耕作放棄地の問題になってくるわけでありますが、全道的に言われているようなことと同じように、置戸の実態としても少なからずあるわけであります。平成22年に実施をいたしました農林業センサスの結果を見ますと、自給的農家で9ヘクタール、それから土地持ち非農家で28ヘクタール、合計で37ヘクタールが耕作放棄地だという数字が出ております。また、昨年農用地区域内の農地について農家の人を対象にして調査をいたしました。その結果として40ヘクタールの編入と300ヘクタールの除外が見受けられる状況がございます。この農林業センサスの結果による耕作放棄地の面積のうち、利用不可能な部分についてはただいま申し上げました除外面積に入っております。また、今後10年間において農業者の高齢化、あるいは後継者の問題などで30戸、約1,000ヘクタールほどの減少が見込まれる状況にあります。本町におきましては農業委員会をはじめ関係機関の協力のもと、地域での話し合いや、あるいは適正な農地の斡旋事業によって耕作可能地を適正に異動させて、遊休農地を発生させない努力を今日まで積み重ねてきたところであります。そうした意味では今後とも国の諸政策もあるわけでありますが、人農地プランあるいは農業基盤の強化の促進に関する基本的な構想、これらのことも検討いたしまして、併せて国レベルでの様々な所得補償あるいは規模拡大加算の措置というものも有効利用しながら、耕作放棄地を作らないように取り組んでまいりたいと、このように思っております。ただ、今申し上げましたように、将来と言いますか、これから10年後の予測のことを考えますと非常に厳しい内容が予想されますので、農業者はもちろんありますけれども、農協等の関係団体と言いましょうか、関係機関、そうした方々とも十分将来に向けての置戸における農地のあり方、またそれをどう維持していくのか。いわゆる家族労働だけで十分対応できるのかということも併せてみんなで、そういう意味では協力し合いながらこれからの単なる農地を守るというだけじゃなくて、置戸の農業そのものをどう考えていくのかということも併せもって検討していかなければならない課題だろうと、このように思います。

質問 3番 髙谷勲

今町長の方から関係機関なり国の政策なりを十分活用しながらそれらに向かって対応していくというようなお話をいただきました。まず、24年産の生産についてということでちょっとお話をさせていただきたいと思いますけれども、この部分についてはちょっと十分な回答がいただけていないのかなという部分なんですが、昨年の年末の25年産の組勘の整理状況についてということで過去とどういうふうにというか、ほぼ畜産の関係の整理の状況についてはそう大きく変化がないんですが、特に昨年のイモ、タマの状況の中で従来先程も言いましたように合併して10年くらい玉葱については非常に高値に安定していましたから組合員についても体力がかなりついた状況の中で組勘の整理を迎えたわけですから、本来営農貯金を取り崩すとか、いわゆる見返りの財源で金を借りるとか、そういうことが従来の手法だったんですが、昨年についてはいわゆる手持ちの現金であったり、普通預金なり、そういうところからのいわゆる貯金を充当するようなことで約4,000万円強、それくらいの資金が個人の資産の中から支払われたというか、整理に使われたということでありますし、営農貯金については前年比4倍くらいの約8,700万円ということですから、9,000万円近く営農貯金から取り崩して、いわゆる自分が積み上げてきた営農のために充当しようとする貯金を取り崩して整理をされたという部分がありまして、非常にこれは厳しい状況だなというふうに思っております。先程言いました、いわゆる本来であれば四つの階層、AからDまでの階層の中で区分で分けられたんですが、それにさらにプラスE階層という部分はいわゆる自分の資産と負債のバランスがかなり厳しい状況に置かれている組合員の数だというふうに思うんです。こういう状況が仮に例えば2年なり3年続くと、これはやっぱり離農を決断しなければならないような状況まで来ている組合員がいるんだなというふうに思っているんです。昨年何戸か営農を辞めざるを得ない状況を決断した組合員の例えば麦なり、いろいろそういう作物の生育状況なんかを見ると、極端に言うと平均置戸あたりの生産者の半分くらいの収量しか確保できていないような、そういう厳しい生産条件で営農をしていた方々ですから、あとでちょっと言っている、いわゆる流動化の中では、こういう生産性を伴わない農地については結果的にこれが放棄地につながっていくんだろうなというふうに思うんです。面積を多く確保するけれども、やはりそういう生産性の上がらないものを持つと自分の経営にマイナスに働くということが組合員の中でもやはり思われるわけですから、その辺の対策をどういうふうに考えておられるのか、ちょっと町長のお考えをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

これは非常に難しいですね。農協という大きな組織があるのはもうご承知の通りだと思うんです。そこで一つの方針を立てて、それに基づいてと言いましょうか、基本的にはそれを構成している組合員の人たちが認めて、そしてそれぞれの農家が自分のところの経営規模というか、経営内容に合わせて営農をやっていくんだというふうに思います。そうした中でありますから、一つ一つの作物を取り上げて考えたときにも、人によって同じ作物を植えていても、その植えた時期の問題だとか、収穫するまでの間のいわゆる作物に対する対処の仕方だとか、それから加えて気象状況の非常に変動が激しい中でどういう対応をしていくのかというのが最終的に結果として、もちろん自分たちの努力だけではいかんともしがたい価格の問題というのがありますからどうこうというのはなかなか言い切れない難しいところがあると思います。そうした意味では町としてどうかと、町長としてどうかというふうに非常に問われても、率直に言って難しいところがあるというふうに言わざるを得ないと思います。それと併せて平成23年から戸別所得補償ということでそれぞれの農家の人に、もちろん作っている作物によって入って来ない人がもちろんあるわけですけれども、総額的に言えば平成23年で約4億円近いと思います、3億9500万円。それから平成24年で5億円近いと思いましたけれども、4億7,000万円くらい来ていると思います。これがまた新しい政権になりまして、少なくても戸別所得補償と言われる名称は変わると思います。名称が変わるということは中味も一定程度、今年はともかくとして来年以降中にもやはり一定程度見直しをされていくんじゃないかというふうに心配します。そうしたことを含めて、これからの置戸の農業としてどういうふうに組み立てて行くのか、従来通りでいいのかということも含めてですが、新しい議論がそこには出てこなければいけないようなことにもなっていくのかという感じがいたします。議員から冒頭お話がありましたけれども、このTPPの問題も大きく関わってくると思います。今議員と二人で、二人と言うか私との間でこういうやりとりがありますけれども、その程度で、その程度と言ったら議員に申し訳ないんですが、二人のやりとりの中で済むぐらいの内容で落ちつけばもちろんいいわけですが、いろいろ心配する向きは沢山あるというふうに思います。 置戸の中で作られている米というのは別にしましても、それ以外の部分は置戸の町で耕作されているもの、あるいは酪農の部分を含めてでありますが、大きな影響がもちろんありますし、心配しなければならない課題もたくさんそこにはあるというふうに思います。ぜひ議員の何と言いましょうか、お考えがあれば逆にお聞かせいただければなと、そのことが町の行政の中で反映させられることがあれば私も進めていきたいと、そのように思います。

質問 3番 髙谷勲

お聞きはしたものの、そう簡単に出てくるような答えでありませんので、お互いに知恵を出しながらこの部分についてはこれからも取り組んでいきたいなというふうに思っております。自民党政権時代にいわゆる今の戸別所得補償と言われる前にやられていた品目横断的経営安定対策と、それから比較すると平均では農家1戸当たりの所得はかなり上がったわけであります。それはかなり今の経営というか、ここ何年かの非常に安定した経営にもつながっていたわけでありまして、仮にも去年の生産にプラスこういう戸別所得補償あたりのそういう施策が従来の自民党あたりの政策の品目横断的経営安定対策といった対策で講じられていたとすればさらに大きなマイナスにつながっていたのではないかなというふうに思いますので、まずこの戸別所得補償については行政からも現状を、名称が変わるにしても制度が大きく変わらないように、農家に対する戸別の所得の補償についても下回らないようなそういう要請活動というものを農協と行政が一体となって関係機関と合わせてやっていただきたいなと、そういう思いでありますので、その辺については今後自分なりにも何とか発信する機会を得ながらやっていきたいというふうに思いますのでよろしくお願いをしたいと思います。後日と言っていましたけれども、TPPの関係で出された試算の中にも日本全国のいわゆる農業生産のうちの4割位のものが今回の聖域なき関税撤廃と、そういうような状況に追い込まれたときには農業の中でも3兆と言われるその数字が出されてきました。国の経済効果も3兆2,000億円というふうに言われております。この辺はちょっとどういうふうに試算して、3兆2,000億円というのはその農業の部分を差し引いた部分で3兆2,000億円なのか。仮にも3兆2,000億円と3兆円で、その2,000億円のためにTPPに参加するのかというようなそういう疑問もありますので、その辺はもう少し検証していきたいなというふうに思いますけれども、仮にもこういうものがもし農業に影響を及ぼすとすれば、特にこれから農地の流動化だとかそういうものも進まなくなりますし、いわゆる農協の自己資本比率の8%というのが一つのメドと言うか、そういうものになっておりまして、現状でも北海道の中では5つの農協がすでに8%を割らんとする状況になっていると。それは土地の評価なりそういうもの、貸し出している資金の担保物件となっている土地の評価がこれから先に向けて仮にTPPあたりで土地が動かなくなる、評価額ががっちり下がってしまうということになってしまうと多くの農協はそういう危機に陥るような状況になってくるんではないか。例えば日高管内のある農協ではすでに10%を割り込んで土地の評価を見直すと約10億円くらいの資金が足りなくなってくるというような話も出てきていますし、そういう状況の農協が北海道の中にも5つ、管内の中にも一つそういう農協がありますし、きたみらいのように三つの行政を抱えた農協というのは果たして行政からどういうふうに公平な配分でそういう資金を得られるのかどうかというのもちょっと疑問なものですから、先に向けてはそういう検証もしていかなければなりませんけれども、やはりそういうことにならないようにこれからいろんな団体と協力しながらTPPについてはしっかりと運動を進めていきたいと、そういう意味では町長にもしっかりがんばっていただきたいなとそういう思いがありますので、その辺を申し上げまして再答弁はいりませんけれども、そういう覚悟を決めていただきたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。それでは2点目でありますけれども、置戸町における生活保護の受給状況と受給の条件ということでお伺いをいたします。昨年の12月に3年4カ月に及ぶ民主党政権から自民党に政権が移りました。安倍政権はいち早く生活保護の受給率を3年間で7.3%引き下げの方針を打ち出されました。その一方では連日のように不正受給をする例も後を断っておりません。そこで置戸町における受給の状況と受給のための条件について伺います。先般の議会において冬季生活支援費の支給対象の説明の中で対象者を250戸というふうにされておりました。そのうちの生活保護対象者を15戸というふうに説明されたと思います。この15戸というのは本来生活保護を受けられる対象者のすべてとされて受け止めていいのかどうか。仮にも条件を満たしていながら、それにも関わらず受給されていない方がいるとするならば、今後それらの対象者に対する対策を考えておられるのかお聞きをいたします。それと受給を受ける条件としてどのような要件があるかについてもお聞きをいたします。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

今の内容についての答弁の前に、引き続いての質問はいらないんですが、TPPの問題でご承知のように40%と言われる日本の食糧自給率、その40%と言われる自給率の4分の1を北海道が占めていると。その自給率を下げるなんていうことにはならないだろうというふうに思いますし、当然ながら専業性が高いわけでありますし、また耕地面積も都道府県のことで言えば20倍が北海道なんだということからすれば、私どもとしてこのTPPの問題についてのスタンスはもう今更ながら申し上げるまでもないスタンスであります。そうしたことでこれからも国や北海道に対していろいろとものを申していきたいと、このように思います。さて、置戸町における生活保護の受給状況、あるいは受給条件についてでありますが、ご承知のように生活保護というのは憲法で保障された健康で文化的な最低限度の生活を守るという制度でありまして、病気や失業で暮らしが苦しくなった人を支えていくというような仕組みであります。最後のセーフティーネットと言われるのはそういうことからだろうと思います。初めに本町の受給状況でありますが、19世帯20人でありまして、保護率いわゆる人口に占める非保護人数の比率でありますが、この保護率は0.6%でありまして管内18市町村中17番目となっております。保護世帯の平均年齢は70.8歳でありまして8割以上の方が65歳以上でありまして、施設利用者2人、それから長期の入院者1名ということにもなっております。全国的に保護を受ける方が増えている状況にある中で、オホーツク管内の平均保護率については1.3%。また北海道が3%台でありますので、本町の保護世帯は大変少ないというふうに言っていいと思います。それから受給の条件についてでありますが、生活保護の相談あるいは申請窓口については住んでいる地域を所管すると言いましょうか、そこの福祉事務所の生活保護担当ということになります。福祉事務所は市部では市が、町村部では都道府県が設置しているわけであります。本町はオホーツク総合振興局の保健福祉部が所管となっておりまして、町としては申請手続きに伴う相談あるいは処理の作成や進達事務などについてはそちらの方に行っているということであります。町村長の事務についてでありますが、生活保護法の第19条に規定されておりまして、要保護者を発見し、または被保護者の生計等に変動が発生した場合における報告、それから保護を開始または変更の申請を受け取った場合の処理の進達。それから保護金品の交付、さらに要保護者に関する調査を行うということが町村長の事務として保護法にうたわれているという内容であります。これらに基づいてオホーツク総合振興局の担当ケースワーカーの方とも連絡を密にして事務を執行しているわけであります。生活保護の申請でありますけれども、世帯単位で行いまして、世帯全員がその利用し得る資産あるいは能力、その他あらゆるものを最低限度の生活の維持のために活用することが前提であります。また、扶養義務者の扶養については生活保護法による保護に優先するということになっております。具体的には預貯金あるいは年金、手当など、他の制度で給付を受けたり、また親族からの援助などを総合的に勘案して、その上で世帯の収入と厚生労働大臣の定める基準で計算される最低生活費を比較して、そして収入が最低生活費に満たない場合に保護が適用されるということになっております。このように生活保護についての相談等があった場合にはケースワーカーの方への報告と共に、先程申しました保護要件等を説明して申請をするかどうかそこで判断をお願いするという流れになっております。

質問 3番 髙谷勲

本当に知らないことを聞くというのは非常に難しいなというふうに思うんですが、ちょっと聞き間違えだったんだなということで19戸20名の方が置戸の中では今受給を受けていられるということでありますけれども、想定される例えば本来受給を受ければ、受給条件と言うか、申請を受ければ受けられる方が外にはいないのかという部分についてはどうなのかなというのはちょっとまだいただいていないような気がしますけれども、いろいろな条件をクリアと言うのはちょっとおかしいと思いますけれども、条件を満たした結果の方たちは受給を受けているんだなというふうに思うんです。いわゆる不正受給というような話が最近テレビのニュースなんかでも賑わっておりまして、有名なところでは北海道では滝川市の介護タクシーの役員が2億円にも及ぶ受給を受けたなんていう話があります。それは2007年の話なんですが、これなんかは本来そういう厳しい条件をきちんと調査して、その上で審査すれば当然これは受けられないはずのそういう不正受給の事件だったりしているわけでありますし、あるいは生活保護費を給付されたその日のうちに全部吸収して管理をするという名目で最近ニュースでやっておりましたけれども、1,000万円以上のそういうだまし取るというんですか、そんな例もありました。それとは別に昨年の1月に札幌の白石区で精神障害者の妹と、それからいわゆる何て言うんでしょうかね、頭というか、そういう持病を持っておられる姉の2人がマンションで、姉は病気で病死して、精神障害を持った妹の方は結果的に凍死して亡くなったなんていう痛ましい事件がありました。これは姉が生前と言うか、あれしているときに役所に3度にわたって申請の手続きに行ったんですが、結果的に申請を受けられない、窓口で結局追い返されたというようなそういう状況で、本来受けるべき生活保護が受けられなかったというようなそういう事例がありました。そういう大都市で隣がどういう人かも分からないような、そういう状況の中ではこういうこと当然あるわけで grocery まして、置戸のように向こう3軒両隣ではないですけれども、やはり近くに住んでいる方の状況もよく分かるような環境の中ではそういうことは起こりづらいのかも知れませんけれども、万が一には仮にも食べる物が食べられなくて餓死して死んでしまうとか、そういうことがあったとすれば非常に大きな問題になるなと、そういう意味でぜひそういう何て言うんでしょうかね、いわゆるその不正受給をすることによって過去にそういう事例が多くあったことによって、いわゆる役所のそういう何て言うんですかね、基準なりそういうものが厳しく制限された結果で不正受給も減ったのですが、さらには受けられるべき人たちも受けられない状況が発生しているということも事実だと思うんです。うちの町ではどうなのかなということでちょっと疑問に思いましてその辺について質問をさせていただきました。今聞いたところでは非常に数字としては0.6%ですかね、うちの場合には。北海道は全国でも非常に受給の率としては高い地域なんです。全国で2位ですから。3.03%というのが非常に北海道、全国で2位の数字でありますし、特に鉱工業だとかあるいは水産業で低迷している地域が多いんです。逆に農業地帯である十勝だとかそういう地域については受給率が少ない。オホーツクも聞いたところでは1.3%ということで全道平均からみてもかなり少ない状況でありますし、さらに置戸というのはそういう意味では恵まれた地域なのかなと思いますけれども、再度仮にもそういう受給を受けられる条件にありながら受けないというのか、そういうものがあるのかないのか、その辺をちょっとお聞きしたいんですが。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

あまり予測だけで申し上げるわけにはいかないと思います。そういうことがなかったのかどうかというのは調べて追跡調査してみなければならないとは思います。しかし、社会福祉事務所のケースワーカーの人と私どもの担当の方とは相当連絡を密にして、こうした問題ばかりじゃありませんけれども双方での情報交換を含めて日常的にやっておりますので、私は多分ないだろうというふうに思っております。それといろいろとお話がありましたけれども、不正受給率のことはこれはあってはならないことでありまして、それ以上もそれ以下も申し上げる必要はないと思います。先程平成7年でしたでしょうか、滝川市の方でありましたけれども、自治体のというか、規模の問題もそれぞれありますから一概に他のまちのことをどうこう言うわけにはいかない部分はあると思います。しかし、議員からもお話がありましたけれども、やはりまちの一つの生き方としてと申しましょうか、向こう隣の話もお話がありましたけれども、まさにまちの基盤というか、いちばん重要なものというのはやはり地域におけるコミュニティーがいかに重要なのかということを私もいろんな機会をとらえて申し上げてきているつもりでありますけれども、そうしたことがこうした不正受給の問題にきちんとお互いが目を配ることができると言いましょうか、そういうことがあっちゃいけないという社会を作っていく、だれが責任というよりもむしろみんながそうした思いで地域を作りまちを作っていくんだということが、今申し上げたようないろんな不正というものが生まれない、そうしたまちになっていくんだろうなと、私はそのように思っています。

質問 3番 髙谷勲

コミュニティーと言うか、そういう意味では非常に置戸のまちというのはお互いを干渉とは言いませんけれども、常にそういう観察が行き届いて、福祉という面では非常に恵まれているんだなというふうに思いますので、ぜひこれからも一人一人が幸せな生活を送れるようなそういう環境づくりというんですか、そういうものをやっていただきたいというふうに思います。以上申し上げまして終わります。

出典:置戸町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月17日 議事録 PDF(140ページ) 間違いを知らせる