ニセコ町議会 令和6年第6回定例会 2024年9月13日
バス転換の方針を改め、山線存続に向け合意形成を
2024年9月13日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「バス転換の方針を改め、山線存続に向け合意形成を」について質問し、町長 片山健也が答弁しました。
- 質問者
- 高木直良 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 3番 高木直良
バス転換の方針を改め、山線存続に向け合意形成を。8 月 28 日、昨年 5 月以来約 1 年 3 か月ぶりに「北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議」が後志総合振興局で開かれ、道は長万部~小樽間を 9 区間に分けて、代替バス本数を初めて提示しました。ブロック会議に「初めて出席した中央バス、ニセコバス、道南バスは、いずれも運転士不足の窮状を訴えるとともに、道提案の代替本数は一様に困難との姿勢を示した」と報じられております。そこでお尋ねします。(1)出席した沿線首長たちは「バス会社の厳しい姿勢を受け発言した」と報じられておりますけれども、町長はその場でどのような発言をされたでしょうか。(2)これまでの道やバス会社の姿勢や発言、バス運転士不足、バス路線の廃止・縮小の現状から、山線の廃止・バス転換の方針を撤回して、山線存続に向けた沿線首長の合意形成を図る努力をすべきではないでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまの御質問にお答えいたします。1点目の 8 月 25 日に行われた「北海道新幹線並行在来線対策協議会第 17 回後志ブロック会議」では、バス事業者の方々から「運転士の不足」などの現状についての報告がありました。また、沿線区長からは解決しなければならない課題について、多くの意見が出されていたところでございます。その中で私は、一つは既存の乗客数で路線やダイヤの検討がこれまでなされていることから、「全国では既に多くの新幹線が開業しており、それらで開業における乗客の変動もあることから、これらを加味して実現可能なバス路線と運行ダイヤを作成し、理想との乖離が埋まるかどうかを勘案して、より実現可能な形での議論を進めるべきではないか」という意見を申し上げさせていただきました。また二つ目は、これまでの会議の中で早期にバス転換を図るべきとの意見もあったことから、「これらを踏まえて、今般新幹線の開業が延びたことにより、並行在来線の廃止及びバス転換の時期も開業に合わせて延びるものと理解してよいか」という確認の質問をさせていただいたところでございます。一つ目につきましては、事務局を担っている北海道の責任者から「意見も踏まえて検討したい」とのことで、二つ目については「当初の合意にあるように、開業に合わせて延びるものである」との回答を13得たところでございます。次に、2 点目の「山線存続に向けた合意形成を図る必要があるのではないか」との御質問につきましては、現在のバス事業者が抱える運転士不足などの課題が、山線存続への変更という理解にはなりにくいのではないかと考えております。小樽~長万部間の維持経費が年間 24 億円の赤字という現状から、沿線での負担は現実的ではないとの判断がなされ、バス転換やむなしとの結論に至った経緯もこれまで御説明させていただいてきたとおりでございます。鉄路の維持に関して抜本的に国の方針が変わらない限り難しいものと考えておりますので、御理解をよろしくお願いをいたします。
議員の質問 3番 高木直良
会議の模様については議事録もあります。それを端的に報道が伝えております。余市町の齊藤啓輔町長は「道の案は、バス会社の意見を踏まえると成立しないことが分かった」と強調したと。また、蘭越町の金秀行町長も「相当詰めていかないとできない」とし、小樽市の迫俊哉市長は「持続性のある交通体系をどうやって構築していけるかが大きなテーマだ」と意見を述べたと報じられております。バス転換を白紙に戻すという意見は出なかったものの、各市町村長の発言からは代替バスの運行を要請するだけではバス転換は実現しそうにないとの考えが深くにじんだと報じられております。先ほど町長の答弁では赤字の問題をまた述べたわけですけれども、国の政策が変わらない限りということもお話に出ました。そこで改めてお尋ねしたいんですけれども、沿線首長として全体がまとまってですね、山線の存続ということを強く確認して、そのあと道や国に対して、これに関する町の負担はできる状況にないということを踏まえて、道や国に対して働きかけていくと。やっぱり国にとって、過疎がどんどん進んでいく、人口減少が進んでいく中での地域の交通、とりわけ鉄道というのは大事だという観点から、上下分離方式も含めて改めて働きかける、その必要があると思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
残せるものは残したいということで、これまで黒松内・蘭越含めて首長が集まりJRの要請活動を行いました。また、国交省の鉄道局長にも会いに行き、上下分離も含めて可能性についてお願いをしてまいりました。これまで新幹線についてはほかの過去のこれまでの自治体全て同じ方式でやってるので、北海道あるいは函館山線だけ特別扱いは一切できない、そういうことは考えられないという回答を得て、やむなしということで皆さんで決断をしてバス転換というふうにしていたわけであります。ただ、現状で今乗ってる人たちがそのまま移行した場合にどうなるかっていうことで、ずっとバスの路線だとか回数ですね、こういったものをやってきましたけど、新幹線に移行すると新幹線に乗り換える皆さんだってたくさんおられるわけでありまして、それらのことをしっかり検証してもう 1 回見直すべきでないかというのが私が申し上げた趣旨であります。そういった検証する中で、高木議員がおっしゃるようなそもそも論としてどうなのかということが将来あり得るかもしれませんが、今現状ではバス会社も入っていただいて、あるいは新幹線の機構の皆さんも入っていただいて検討している中で、さらに熟度を高める努力をするということが現実14的な課題対応ではないかと考えておりますので、次回の会議においてもできるだけ熟度を上げるよう努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議員の質問 3番 高木直良
ただいま熟度を上げるということが度々出てきました。これは言葉として都合のいい言葉だというふうに私は感じました。改めて出席のバス会社 3 社の方がどのように言ってるかというと、非常に縮めて言いますと、まず北海道中央バスの事業部長が言ってるのは「乗務員不足が深刻で現行路線を維持していくだけでも難しい。現在でも生活路線の維持をしていくだけの人手と車両の確保すら難しいというのが今現在の状況である」というふうに発言しております。また、ニセコバスの総務部長さんは「弊社につきましても、今の路線をどう維持していくのか、これに絶えず頭を悩ましてる状況でございますので」ということを言っています。道南バスの輸送安全部長さんは「倶知安事業所では離職が進み、近隣の営業所が兼務で何とかやりくりしている。応募者による採用も行っておりますけれども労働条件を改善したとしてもなかなか応募が見られない状況」というような発言が記録されております。こういうことの発言があった上でも、まだ熟度を増していくっていうことが可能ですか。バス転換を本当にどんどん議論していけば進むというふうにお考えなんでしょうか。私は全くそれは見えません。度々報道されているように、札幌市内においてもバスの路線を縮小しているという状況です。そういう中にあって、私はバス転換をこれ以上議論してもですね、道が言うようなことにはならないというふうに思ってます。記録の中には、道の担当者が「シーズンによるインバウンドの需要がすごく増えていて大変な状況」とこれを認識しているような発言もありました。そういった状況から見て、鉄路、山線の今後の活用、今貨物が不祥事で止まったりしてますけれども、貨物列車を通すということも、これは町長も今まで度々貨車の大きさが違ってきているのでできないというお話でしたけれども、可能性はあるという知識者の声も聞いております。そういうことも含めて、あらゆる可能性、山線を生かしていくということで、ぜひバス転換のこの間の決定については見直しをして、存続の方向へ首長皆さんで議論していただきたいと思いますけれども、改めていかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
私たちは何としてもやりたいと言ってバス路線にしたわけでありません。先ほど申し上げたとおり、24 億円もの赤字をどうやって出せるのかということで、当初はJRにもお願いして特別列車 1 輌 4 億、12 億集まって、そういうものをクラウドファンディングで集めて、何とかそういう収益できないかとか、いろんなことは首長同士で集まって検討もしました。しかし、この 24 億に及ぶ赤字、まして鉄路自体の人員の確保を含めて管理をJRがやるかっていうとやらないという前提で進んでいるので、そのときにやっぱり無理だよね、残念だけどやむを得ないよねという、本当に苦渋の決断でバス転換ということになったわけであります。理想としてはね、高木議員おっしゃるとおりよく分かりますけど、具体論でそれを国が持つとか、道は一切やらないことをはっきり言われておりますので、上下分離といっても下を誰が持つのかっていうことは相当難しい議論だと思います。これが本当にバスも全くできないということであれば、15いろんな考え出ると思います。例えば長野県は県外から来たバスの運転手さんへ 100 万円出しますと募集してます。北海道自体では、バスの運転士さんの待遇を含めて大きく上げる決断をして公共で応援してるかっていうとしてないんですよね。そういう意見も今回出たんです。バスの運転手確保に対して、もうちょっと道やいろんなところが応援すべきじゃないかというような意見も出されました。そういった努力をした上で、なおかつ本当に足が確保できないとなれば、また別な考えが生まれるかもしれませんが、今は皆さんで合意形成としてバスに転換するということにしたので、その運転手確保をどうやったら本当に確保できるのかということも含めて議論をしていくことが、真摯な対応ではないかと思っております。当面そのことに配慮してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。