みんなの議会

ニセコ町議会 令和5年第6回定例会 2023年9月14日

ニセコ町における熱中症対策の具体的ないくつかの取組の実現について

2023年9月14日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「ニセコ町における熱中症対策の具体的ないくつかの取組の実現について」質問し、町長 片山健也、都市建設課長 橋本啓二が答弁しました。

質問者
高木直良 議員
答弁者
町長 片山健也、都市建設課長 橋本啓二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 3番 高木直良

2 問目であります。熱中症対策を総合的に行うことが必要ではないか。今年の北海道の夏は観測史上最も高い気温を更新したり、「熱中症警戒アラート」が連日発令されたりという異常な状況が続きました。小学校での熱中症での死亡事故や高齢者の救急搬送が多発いたしました。こうした状況を受けて「気候変動適応法」の改正が行われ、「熱中症対策実行計画」が閣議決定されております。そこで、ニセコ町における熱中症対策の具体的ないくつかの取組の実現についてお尋ねいたします。(1)「気候変動適応法」の改正によって、公民館等の冷房設備を有する等の要件を満たす施設を指定暑熱退避施設、いわゆる「クーリングシェルター」を市町村長が新たに指定できることになりました。ニセコ町の公共施設(役場や町民センターなど)、あるいはニセコ医院。実はニセコ医院にお聞きしたら冷房装置はないそうです。これは私の早とちりでしたけれども、倉庫群も 1 室のみということでありました。それから綺羅乃湯のマイトリエさんの前のスペースには未整備ということで、これも私の情報不足でした。それからラジオニセコなど、公共性の高い施設、そして民間でもここに挙げているような協力店舗を募ることができます。こうした取組をニセコ町でも検討できないか伺いたいと思います。(2)災害時の避難場所として指定を受けている各地域のコミュニティセンターや公営住宅の集会室、高齢者介護施設、障がい者施設には、公費によって空調施設を新規導入すべきと考えるが、いかがでしょうか。10(3)町営住宅入居者が自己負担であっても空調設備を希望しており、壁穴などの工事を許可してもらいたいという声があります。また、それに対する工事補助、あるいは全額公費負担による壁穴工事など検討すべきと思いますけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

それではただいまのご質問にお答えいたします。1 点目の冷房設備を有するニセコ町の公共施設や公共性の高い施設、民間企業の店舗などを指定暑熱避難施設、いわゆるクーリングシェルターとして町民が利用できるようにしてはどうかとのご意見ですが、ニセコ町の公共施設や公共性の高い施設に関しては、町のフリースペースでくつろぎませんかと自由に利用できる場所として、広報ニセコ 7 月号においてご紹介をさせていただいたところでございます。しかしながら、この暑さ対策の場所として利用できるというのが、町民の皆さんに浸透していないということも理解できますので、今後広報紙やホームページ、ラジオニセコなどを活用して、町民の皆さんは広くクーラーが入っている場所として周知をしてまいりたいと考えております。なお、ご質問の中に民間施設がありましたが、これにつきましては既に来た場合はどうぞ休んでくださいと言っている施設もあると聞いておりますので、それぞれの実情に合わせて適宜対応いただいていると伺っております。次に 2 点目のご質問でございますが、災害時の避難場所として指定を受けている各地域のコミュニティセンターや、公営住宅の集会室、高齢者介護施設、障害者施設へ空調施設を新規導入すべきとのご意見ですが、町としましても道内における猛暑日の記録更新など、熱中症対策として町内の各施設へ冷房設備の設置を行いたいと考えております。今後は町内における災害時の避難場所や、教育施設など優先順位をつけながら、順次設備に向けて取り組んでまいりたいと考えております。3 点目の町営住宅でのエアコンの設置につきまして、壁に穴を空けることについては、退去のときに原則としては原状に戻していただくことでお願いをしておりますが、それぞれ建物の状況もありますので、事前にご相談をいただければ対応してまいりたいと考えております。工事費の補助につきましては、住宅の条件によって工事費は全く異なるという状況でありますが、おおむね 1 件当たりすると 8 万円程度の費用を要するとお伺いしているところであります。また、住宅の構造によっては設置が難しいというところもありまして、公営住宅全体の戸数も多いことから、公営住宅につきましては個人での設置をお願いしてまいりたいと考えておりますのでご理解をよろしくお願いを申し上げます。

議員の再質問 3番 高木直良

1 項目めの再質問をさせていただきます。ニセコ町は先見的だと思うんですけれども、21 年 4 月に気候変動適応方針という文書を策定しております。この中で将来予測される影響として、熱中症による死亡者や医療機関受診者の増加を挙げております。そして、特に高齢者を中心に、健康への影響が懸念されるということを挙げております。しかし、取組の方向性は熱中症や感染症、健康への影響に関する情報の提供と対策予防の普及・啓発というところでとどまっております。先ほどの回答にありましたけれども、自由に使えますよという紹介はしますということでありますけれども、私はさらに一歩進めて、他都市の事例でありますけ11れども、あるいは政府が事例紹介してるのは、小さなポスターのようなものをつくるんですね。それで、この施設は一時避難、少し冷房で休んでくださいみたいなポスター、これは統一したものじゃなくて各市、あるいは区によって工夫されたイラストやアニメのようなキャラクターをつけた目立つものを入り口に貼ってるんです。先ほど民間ももう既に休んでいただいてるという現状の報告がありましたけれども、より分かりやすく、そういう指定を町が改めてした場合に、一括的な発信と同時にそれぞれの店舗なり施設の入り口に、ここはそういう場所だよと、気兼ねなく立ち寄ってちょっと休んでくださいというような親切な広報の仕方を検討していただいたらどうかなと。よりそれが効果的に発揮されると思います。これは国内でもだんだん広がっておりますけれども、海外、例えばロンドン市などもそういう事例を設けております。ぜひ前向きの対応ということで改めてお聞きしたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

今、暑熱避難施設、そういうクーリングできるところについて、ポスターとかステッカーのようなものをということでありますので、それにつきましては検討させていただきたいと思います。これまでも学校の保健室にクーラーを入れるですとか、幼児センターにクーラーを一部入れるですとか少しずつやってまいりましたが、今年の夏につきましてはニセコ町で記録されてる中では 33 度、それから最大の日は 34 度までということで、しかも夜が全く冷えないというような状況で、我々もこれまで経験したことのない暑さでした。このままいくと今後、健康被害も大きく広がっていくんじゃないかという懸念を相当持っています。先般、政権与党との懇談会におきましても、我々のほうから強く、これらに対する国としての支援制度の創設、あるいは現在ある制度自体も全く予算上足りていないので、補正予算を早急につくって、北海道あるいは東北地域の現状について対応いただくようお願いをしたところであります。できるだけ早めに対策を打っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

議員の再質問 3番 高木直良

2 項目めの再質問させていただきます。予算を伴うことですので、今設備のないところについて優先順位をつけてということでありました。政府の熱中症対策実行計画がありますけれども、ここでは都道府県とか市町村は国と連携する、あるいは庁内体制を整備するとか、自主的・主体的に対策を推進するということまでは書いてるんですね。しかし、残念ながらそれに対する予算措置については不明確であります。今町長からもお話がありまして、支援制度について要望されてるということでありますので、これをより強力に進めていただく必要があるかと思います。環境省は予算の問題にも若干触れてるんですけども、環境省は予算を持っていません。ですから、国の支援事業の周知・活用について働きかけを行うというところで環境省は留まっています。ですから、私は近隣自治体とも連携しながら、この予算確保について国あるいは道に対して強く働きかける必要があると思いますけれども、改めて所見を伺いたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

この間の国のほうの意見交換の中では、クーリング施設の設置が北海道・東北が 22%ということで大変遅れていると。しかし、本州のその他のところについてはそれぞれこれ12まで苦労してやってきているので、今回暑さが厳しくなったからといって、北海道・東北のためにあえてそういった予算を組むのはいかがなものかということも財務省をはじめ、国の中で議論されていて、なかなか新たなそれ用の補助制度は難しい、だから既存の制度を有効に活用してくれという趣旨であります、しかし、そもそも既存の制度枠自体がもうない状況になっておりますので、これについては補正予算を組むなり、予算全体を増やすとか配慮してくれということの要請活動を行ってきております。また、2 項目めの質問の中でそれぞれ各施設書かれておりましたが、コミュニティセンターにつきましては一部地域からも、ご高齢の皆さんが全部役場や町民センターに行けるわけではないので、地区のコミュニティセンターに避難できるようにクーラー設置を何とかという声もありますので、これらの実情も踏まえながらできるだけ早期に予算全体のことと国の過疎債、あるいは特別交付税の状況を勘案しながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。以上です。

議員の再々質問 3番 高木直良

再々質問であります。ピンポイントの話なんですけども、実は昨年 9 月議会で小松議員が高齢者あるいは障害者世帯に対するクーラーを設置する場合の補助金について質問しておりました。その際にニセコハイツの事例が町長から答弁がありまして、病室などはスポットクーラーなどで対応しているということで、今はそれで済むのではないかという回答がありました。確かにお年寄りによってはクーラーが苦手という方もいらっしゃいます。しかし、そういう状況のもとであってもぜひ必要かなと思いますのは、働いてる職員の方が大変な苦労されていると。職員の執務室や休憩室には早急に冷房施設、エアコンが必要だと思うんですね。ですから先ほど全体の予算の話がありましたけれども、スポット的には急いでやっていくべき場所だと思いますので、検討していただきたいと思いますがいかがでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

老人福祉施設ニセコハイツにつきましては、関係者、施設長とも十分協議をしておりまして、調理室には設置をさせていただいて、あとスポットクーラーを一部置きました。それから先般も意見交換して、職員数含めて必要なところについては見積り書を上げていただき、その中で相談していこうということにしております。現場の実態を尊重して、今後とも進めていきたいと考えております。また、障害者施設の中で町が所管してるところについては、やっぱりクーリング施設は必要だと考えておりますので、できるだけ早めにこういった対応をしてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。

議員の再々質問 3番 高木直良

3 項目めの再質問であります。町営住宅の穴あけ工事については原状に戻すということでありますけども、これは原状に戻すといっても穴全体をふさぐということはできないと思いますので、穴のところにキャップをかぶせるとかそういう趣旨と捉えました。それでいいのか確認いたします。13それから、今は補助できないというお話の理由の中で、住宅構造によってはできない構造の住宅もあるので不公平が生じる可能性があるということでありますが、構造上問題になるっていうのは、私が推測するのは室外機を設置できるベランダがあるところ、ないところということと私も推察します。それはどのような比率になってるか、設置可能、不可能というところの比率ですね、住宅戸数などがもし分かればお聞きしたいと思います。私がお尋ねした中でニセコ医院からお聞きしたのは、今年の夏、10 人前後の方が体調不良、熱中症かなあという思いで診察・診療を受けたという方がいらっしゃいました。それから福祉課のほうで対象のところを見守りといいますか回った際に、3 人ぐらいの方がちょっと症状が熱中症に近いのかなっていうことが身請けられたということもお聞きしております。ニセコ町の高齢者保健福祉計画の中では「高齢者にやさしいまちづくり」という項目があって、高齢者にやさしい住居環境の整備という項目では公的住宅(生活支援ハウス的な低層集合住宅)の検討など、高齢者が生活しやすい構造設備に配慮した住宅づくりを進めると記載されております。そういう意味では今後、町営住宅については冷房用の壁穴だとか、あるいは設置する上で必要な専用コンセントをブレーカーから直接引かなくちゃいけないという工事費もかかりますので、そういったものについての公費負担というのは今後検討することが必要ではないかなと思ってます。今、中央団地で大規模改修をやっておりますけども、可能であればそこの設計変更によって、大規模改修から標準装備できるようにしていくとか、何らかの創意工夫が必要かと思います。資金的な面では、例えば今回の補正予算に上がっておりますが、地方創生臨時交付金などが活用可能かどうかということも検討すべきではないかと思いますが、これについていかがでしょうか。

答弁 都市建設課長 橋本啓二

高木議員の再質問にお答えいたします。まず一つ目の壁に穴をあけて原状に戻すの件についてですが、高木議員のおっしゃるとおり、キャップで問題はございません。ただキャップで蓋をするのではなくて、壁に断熱材を入れてからキャップをするという形でお願いしております。二つ目のエアコンが設置できるかどうかの住宅の比率ですが、申し訳ございません、ちょっとこの場でお答えするのは難しいのですが、エアコンが設置できない住宅構造といいますのは、基本的に高木議員のご推察のとおりで、室外機がやはりネックになっております。例えば平屋住宅、あと片流れ屋根が室外機側に向いているものについては非常に設置が困難だと考えております。スペース的にも室外機が設置できない住宅もございますので、今後の住宅建設の際にはその辺も考慮していきますので、どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

最初のほうにご質問ありました原状復旧について、内容的には橋本課長が言ったとおりでありますが、先日の防災の講演会で家具などもきちっと固定することが命をつなぐことになるということで、原状復旧義務の解除をすべきではないかというような先生のご指導もありました。こういったことも含めて、どの程度の原状復旧がいいのか、そのあとの使い方によって変わってくると思いますので、その辺は臨機応変に対応するように心がけたいとは考えております。なお、14専用コンセントですとか、どういうものを入れるかによっても相当違ってくると思いますので、その辺はちょっと勉強させていただきたいと思います。それから地方創生臨時交付金につきましては、今年は物価対策をメインにした地方創生臨時交付金ということでありますので、これにつきましては余力がない状況です。何らかの財源が確保できるかどうか、その辺はまたいろんなアンテナを張って情報収集してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

答弁 都市建設課長 橋本啓二

すみません、補足いたします。まず、中央団地の件に関しましては、今もうだいぶん工事が進んでいる中で、足場も組んでいる状況なので、現在のところは設計変更等でのやり変えは考えておりません。あと中央団地の国の補助金については調べまして、後日ご連絡させていただければと思います。よろしくお願いします。

議員の再々質問 3番 高木直良

再々質問であります。昨年の 9 月議会で小松議員がエアコン、特に高齢者・障がい者のいる世帯への補助金について質問しております。その際、保健福祉課長の回答の中で、エアコンとセットで住宅を改修するなど総合的な対策についての回答がございました。また、町長からは今後の検討課題ということで、補助金についての答弁をされております。ある自治体では、高齢者対象の暮らしの快適化補助金みたいな補助金制度を設けておりまして、冷房装置の設置費用の一部負担をしております。補助するというケースもございます。まさに去年の回答を凌駕する夏の状況が現実に起きておりますので、検討課題というよりも、もう喫緊の課題と受け止める、そういう認識をすべき段階だと思ってます。一つの事例でありますけど、茨城県下妻市では助成金として上限 5 万円を出しております。また、これは規模が全然違いますけども、東京都においては上限 8 万円の補助金を出してるという事例もございます。そういった状況を含めまして、改めて補助金の検討について、再度町長の決意といいますか、お考えを伺いたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

今高木議員がおっしゃったような補助制度を設けているところも実際見聞きしておりますが、優先順位としてどこに財源を投資するかということではないかと思います。私ども今一生懸命努力してきまして、自主財源比率はこれまで 0.24、3 割に届かないというような状況でありましたが、本当に多くの皆さんの努力によって 0.32、いわゆる 3 割自治という、全体の中では 3割は自己財源確保できるという面では財政的な成長は少しありましたが、現在の財政状況全般を見ていて、ふんだんに回るような状況では決してありませんので、そこは国の助成制度、あるいは今回過疎地域にも残りましたので、そういった制度の活用を含め、財源手当てのことも考慮しながら、できるだけのクーリング施設の拡充に努めてまいりたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いをしたいと思います。

出典:ニセコ町議会 令和5年第6回定例会 2023年9月14日 議事録 PDF(9ページ) 間違いを知らせる