ニセコ町議会 令和5年第4回定例会 2023年6月14日
学校給食の無償化に向けて
2023年6月14日、ニセコ町議会の一般質問で、斉藤うめ子議員が「学校給食の無償化に向けて」について質問し、教育長 片岡辰三、町長 片山健也、学校教育課長 淵野伸隆が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤うめ子 議員
- 答弁者
- 教育長 片岡辰三、町長 片山健也、学校教育課長 淵野伸隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 7番 斉藤うめ子
おはようございます。7 番、斉藤うめ子です。通告に従いまして、4 件一般質問をさせていただきます。1 件目、学校給食の無償化に向けて。今、全国で学校給食の無償化を進める自治体が増えてきています。給食費を完全無償化した自治体は 254 自治体に上がっています。全国の約 1,600 市区町村の 3 割が 2020 年度に給食費を無償化しています。これまでは、子どもの医療費無償化と同様に、過疎化や少子化対策として比較的人口の少ない数千人から 5 万人前後が大半の地方の自治体で実施されてきましたが、ロシアのウクライナ侵攻や円安に伴う物価高騰で、人口 20 万規模の市(青森市人口 27 万人)や都市部(東京都内の台東区、葛飾区、北区、品川区、荒川区、中央区、世田谷区、足立区など)では、臨時交付金を活用して無償化を実施しています。また、東京都葛飾区(46 万人)、千葉県市川市(49 万人)は来年度から無償化を実施するとしています。全国でも北海道は学校給食の無償化が一番多く、既に 51 市町村に上がっています。内閣府は 22 年度から臨時交付金を学校給食の食材費などに使えると通達しています。給食費無償化に必要な財源は、全国で 5,120 億円という試算が、既にコロナ禍前の 2016 年に示されています。ニセコ町の給食費の無償化について、教育長、教育長のお考えを伺います。
答弁 教育長 片岡辰三(教育長は2026年3月まで)
斉藤議員のご質問にお答えいたします。議員ご指摘のとおり、多くの自治体において、給食費の無償化について実施または検討している状況については承知してございます。給食の食材費は学校給食法により、学校給食費として保護者が負担するという規定となってございます。本町では、毎年ニセコ町学校給食センター運営委員会で次年度の給食費単価を協議・答申いた4だき、その後ニセコ町教育委員会議で審議の上、町長が決定するという流れになってございます。本町の学校給食費の額は、令和 5 年度は合計で 2,921 万 1,000 円と予定してございます。また、令和 5年度の学校給食の食材費の予算は 3,792 万 8,000 円でございます。この差額の 871 万 7,000 円を町で負担する予定でございます。この差額分は、地域の農産物の活用や食材費の値上がり分として、毎年町が負担しているものでございます。国が検討している小中学校の児童・生徒の学校給食費を無償化するには、毎年多額の食材費を一般財源で確保していく必要があります。教育にかかる保護者の負担軽減の一つとして、学校給食費を無償化することができれば望ましいものと考えてございます。本町としては、食材費が毎年値上げされてきている中、平成 23 年度から保護者の負担軽減を図ることを目的に、学校給食費の 1 食単価を現在まで据置きにしてきてございます。また、本町で実施している学校給食に関わる保護者負担軽減策として、就学援助制度による学校給食費の支給、さらには第三子以降の学校給食費免除により対応しているところでございます。さらに令和 4 年度には、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、子育て世代への生活支援として、町内の 18 歳以下のお子さん 1 人につき 3 万円の商品計を配布したところであり、この 3 万円の根拠は 1 か月分の学校給食費約 5,000 円の 6 か月分としたところでございます。ニセコ町で取り組んでいる学校給食費の保護者負担軽減策は、今後も継続して実施していきたいと考えておりますが、給食費の無償化については国の動向を見ながら、町の財政の見通しなども含めて検討してまいりたいと考えております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
おはようございます。斉藤議員のご質問にお答えいたします。学校給食費の保護者負担軽減については、先ほど教育長から説明があったとおりでございます。現在、国では小中学校の給食の実施状況と学校給食費の無償化の現状について、各自治体に実態調査をする予定と聞いております。その調査の結果を踏まえ、学校給食費無償化に向けた課題の整理を行うとしており、給食費無償化の実施時期はまだ明確にされていないところでございます。日本国憲法は「義務教育はこれを無償とする」と記述をしておりまして、学校給食費も当然のこととして無償化すべきものであると私は考えております。本町においては、長期的な財政負担の展望というものを見通しながら、今後の国の動向を踏まえ、教育委員会とも協議をして進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
議員の質問 7番 斉藤うめ子
町長、私は 2018 年ですね、3 月議会で学校給食の無償化の実施について質問しました。その際に、町長はただいまおっしゃったように、日本国憲法第 26 条第 2 項を引用して「全ての国民は法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせると規定されており、義務教育はこれを無償とすると規定しています。本来義務教育は無償と考えています。義務教育に関わる経費は全て国が負担すべきものと考えております」と述べられて、それから「今後ともいろいろな場面を通じて、国に対して給食費の無償化を訴えてまいりたいと考えております」と答弁されています。その時点で、もう既に 2017 年現在で、全国の自治体の 4 分の 1 に相当する 442 自治体が給食費の全額補助・半額補助・一部補助を実施しています。隣の蘭越町でも半額補助をもう既に5始めていました。それから 5 年後の現在で、全体の 30%に当たる自治体が子育て支援策として、医療費の無償化とともに給食費の無償化を実施しています。そこで以下について質問します。町長の答弁の中にあるように、国に対して給食費の無償化を今日までどのように訴えてこられたのか、町長に伺います。それから、また繰り返しになりますけれども、憲法には義務教育は無償である。教育の一環である給食の無償化は本来国の制度として完全無償化すべきではないかと思いますが、現在給食の無償化は各自治体が独自で行っており、隣の市町村は給食無償化を行っているのに自分たちの住んでいる町を行っていない。それも内容がばらばらで大きな格差が生じています。こうしたことがないように、国の制度として全国で完全無償化を実施すべきと考えますが、町長、教育長この現状をどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
これまでですね、私、提言実践首長会の共同代表でもありますし、勉強会を東京でやるために、国の各省庁の幹部クラスを呼んでの意見交換会や、国の制度の説明会等をやっていただいています。文部科学省等の課長クラスの職員あるいは部長が来られたときについては、地域の実態を訴えて、国として無償化に踏み切るよう要請を日頃から行っているところでございます。国はこれまで三位一体改革の改革を含め、多くの補助交付金を地方交付税に振替える作業をやってきました。これについては廃止をするかわりに、地方交付税を面倒みますということを言ってきたんですね。地方交付税で自治体は、議員ご承知のとおり、昔 20 兆円を安定的に確保していました。今だいたい 16 兆円から 17 兆円です。いろんな補助交付金、例えば学校図書費をはじめ、いろんなものを自治体の地方交付税に入れておりますよって言ってきたんですよね。それで補助交付金を減らしてきました。そして、地方交付税の総額自体は 3 兆円以上、多いときは 4 兆円減らしています。つまり、実額として地方自治体にはお金は来ていないんです。そういう実態をぜひご理解賜ればありがたいと思っております。各自治体により給食費の動向に格差があることについては、私はやっぱり統一して、完全無償化にすべきだと思っています。子どもは地域や国の宝だって言いながら、今なお保護者負担がたくさんあります。我々は 18 歳までの医療費の無料化を完全実施してまいりましたし、これまで小中学校の副教材ですとか、様々な保護者負担でありました。それを相当数町負担に切替えて、保護者負担を軽減したところであります。議員おっしゃるとおり、できればやりたいです。今すぐでも完全無償化に踏み切りたい。しかし将来の財政負担、今はいい、3 年後は分かりませんということはありませんので、その辺の将来見通しを立てて、できるだけ我が町も完全無償化に踏み切るよう努力をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
答弁 教育長 片岡辰三(教育長は2026年3月まで)
ただいま町長からも国へのそういった要望についてはご答弁いただいたと思いますけれども、教育委員会としてもやはり給食費が無償化されて、保護者負担が軽減されることは本当にありがたいことだし、そうあるべきだと思っております。ただ、昨年度も交付金を利用して半年分の無償化と実質対応したところでございますけれども、やはり他の町村分もそういった交付金を利用して踏み切ったというところも聞いてございます。将来的に持続可能な対応をしていくた6めには、やはり町のほうの財政の見通しも含め、現在国のほうでもそういった給食費の無償化に向けて検討もされているというところでございますので、その動向を踏まえ町のほうと調整しながら、委員会としても前向きに検討していきたいと考えてございます。以上です。
議員の質問 7番 斉藤うめ子
どこの自治体もですね、この給食費の無償化っていうのを、もう財源をどうやって捻出するかというのは、全部共通してるんですね。大きい自治体だから、お金持ちだからっていうことだけじゃなくて、大変な苦労をしてるわけですけれども、ニセコ町も児童生徒、0 歳から18 歳まで、800 人少々の子どもたちです。そして、実際学校で、後でまた申し上げますけれども、人数が少ないこともあって、給食費を無償化する財源は 2,500 万ぐらい、私の試算ではそうなるんですけれども、それは今ちょっと置いといて、今年の 1 月 23 日の教育委員会議録をちょっと見ました。そしたら、学校給食センター長が給食費の滞納について述べられているんです。これ平成 27 年、2015 年度からありまして、滞納金は 390 万円ほど、件数にして 60 件近くあります。この 60 件近くは、就学援助制度を受けていない子どもたちが滞納してるんだと思うんです。で、現在、随時連絡をしてお金を回収したり、時効が成立してるものもあるので、時効援用内容の申し出をいただいて整理しているところですってセンター長がおっしゃってます。給食費の徴収を法的にどう取り扱ってよいのかという参考図書が給食センターには一切ないので、実務を行っていく上で不安な部分もあり、参考図書 2 冊購入したところですとあります。この 2 冊の参考図書、給食費滞納の解決方法として有効な方法が書かれてるのか、もし参考にすべき方法があれば教えていただきたいと思います。この給食費が無償化されれば、給食費の滞納のこうした問題もなくなると思います。それと、貧困、これはニセコ町に限ったんじゃなくて全国的にですね、貧困世帯の子どもへの援助として就学援助があるんですけれども、給食費などがその中で全額免除されますけれども、貧困層の中で就学援助を利用している世帯は 6 割にすぎないと言われています。必要な人に届いていない現状があると記されているんですけれども、就学援助っていうのは市区町村の制度で、申請しなければ受けられないわけです。それと収入基準が複雑で、受けられるかどうか分かりづらいということがあります。それから制度を知らない人もいるようです。対象であっても子どもが恥ずかしい思いをする、そういう援助を申請する、これは教育委員会が収入から何から全部調査するわけですね。これ適当かどうかということを調査するわけですから、そういうことで子どもが恥ずかしい思いするのではないかと申請をためらう人もいるようです。ですからニセコ町もどれだけいるか全く私もちょっと分かりませんけれども、申請の基準に相当しても申請しない人もいるのではないかなというふうに、考えられます。こうした現状から、給食費の無償化はやはり必要ではないかと思っています。そこでですね、給食費の無償化を段階的にするという方法もあるのではないかなと思っています。これは一度始めたらやはり継続していかなくてはいけないという問題があると思います。お聞きしたいのは、ニセコ町では第三子から無料になってるんですけれども、無料になっている人数と金額を教えていただきたい。これ申請することになってるのですが、第三子がいても申請してないケースはあるのかなと思っています。いろんなニセコ町のを読んでみましたけれども、いろんなルールっていうか規則が複雑なこともあります。7それと、二つ目、もし第二子以降を無料にした場合、人数と金額はどのくらいになるのか。そしてそれぞれの予算に占める割合どう変化するのか。そこを伺いたいと思います。今年の予算書では食材購入費は 3,793 万円と計上されていますけれども、これは職員も含めて全部入れた食材購入費なんですね。今年度の全児童生徒数は、行政報告にもありましたように 498 人、これ、小学校から高校生までなんですけれども、そうすると小学生は大体 5,000 円少々の給食費で、中学生になると 6,000 円台、そうなると単純に計算するとですね、この食材購入費というのは約 2,500 万円になると思います。繰り返しますけれども、この食材購入費っていうのは職員も関係者も一緒に食事しているので、それはお金払っていると聞いてますけれども、ですから単純に全児童生徒の食材費を計算すると2,500 万円になるかなと私は見ておりますけれども、その点についてと、以上 3 点質問をさせていただきます。
答弁 学校教育課長 淵野伸隆(学校教育課長は2025年3月まで)
本日給食センター長、欠席させていただいておりますので、私のほうからお答えいたします。まず就学援助の関係ですけれども、就学援助につきましては例年年度当初に全ての家庭の皆さんに周知をさせていただいております。私たちのほうでも制度についてはあるよということをきちっとこれからもお知らせしていきたいと思っておりますし、ホームページ等でも制度の内容について周知に努めているところでございます。それからご質問の、第三子以降の給食費免除の実施状況については、教育行政報告の中でも報告させていただいたとおりでございます。今年度については 35 世帯の方からいただいておりまして、決定児童数は 33 人、免除額については 166 万 300 円という状況でございます。申請した、してない人がいるのではないかという部分ですけれども、この第三子以降の免除につきましては可能な限り私どものほうで申請漏れがないか確認をして声掛けをさせていただいておりますので、基本的にはないと承知をしております。それから第二子以降で行った場合どうなるかというところですが、これについては現在のところ試算したことがございませんので、正確な額についてはお答えすることができませんが、本年度の給食費収入については、議員ご承知のとおり 2,921 万の給食費の収入を見込んでいます。第二子となると、これの半分以上、半分程度は少なくとも必要な額になってくるのではないかなというふうに考えられます。それから最後は食材費 2,500 万円ぐらいになるのではないかという部分ですけれども、単純に児童数掛ける給食費で徴収額を計算させていただくと、おおむねその額になるかと承知をしております。ただ、最初に教育長からも答弁させていただいたとおり、地域の農産物を活用するという観点ですとか、近年の食材費の値上がりの部分については、町が負担するという部分で対応しておりますので、給食を提供するためにかかっている食材の費用についてはトータルで 3,793 万円程度の額を予算措置しているという状況でございます。以上です。