みんなの議会

ニセコ町議会 令和2年第11回定例会 2020年12月16日

JR並行在来線について

2020年12月16日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「JR並行在来線について」質問し、町長 片山健也、企画環境課参事 柏木邦子が答弁しました。

質問者
高木直良 議員
答弁者
町長 片山健也、企画環境課参事 柏木邦子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 8番 高木直良

8番、高木議員です。通告に従いまして4件ほど質問させていただきます。最初に、JR並行在来線についてお尋ねいたします。政府は、今年の2月7日、持続可能な運輸サービスの提供の確保に資する取組を推進するための地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等の一部を改正する法律案を閣議決定いたしました。この際に、持続可能な運送サービスの提供を確保するため、地方公共団体が公共交通事業者等と連携して最新技術等も活用しつつ、既存の公共交通サービスの改善、充実を徹底するとともに、地域の輸送資源を総動員する取組を推進する必要がありますという文書を発表しております。これは、並行在来線をめぐる現在の対策協議会の論議の内容と相矛盾していると考えております。沿線9市町首長による8月26日、並行在来線対策協議会後志ブロック会議における議論に関連して、函館本線山線の存続問題について、以下項目をご質問いたします。1つは、並行在来線に関する議論の大前提がJRからの経営分離ありきで進められておりますが、この法的根拠は何か、町長の認識を伺いたいと思います。2点目、新幹線、これは整備新幹線です、の札幌延伸によって、ニセコ町にどのような経済波及効果があると考えるか。現在の新青森北斗間の収支は、2018年度営業赤字が約96億円、小樽長万部間では23億円の赤字と発表されていますが、札幌延伸でこの整備新幹線の北海道区間黒字転換するとお考えでしょうか。3点目は、渡島トンネル、各地でトンネル工事が行われておりますが、渡島トンネルからは環境基準の270倍ものヒ素を含む大量の有害残土が問題となっております。黒松内町などでも処分地での管理がずさんで自然環境、河川の水環境、生態系への悪影響が心配されています。現在機構が行っているトンネル工事から発生する大量の残土処分についてどのようにお考えでしょうか。4点目、協議会ではバス路線への転換に関することが各首長から多く発言されている。これは記録によりますが、現時点で町長としてバス転換をどう評価しているか。5点目、並行在来線は魅力的な観光資源として積極的活用が可能だと私は考えております。その大前提として、サービスの改善、例えば次期ダイヤ改正が迫っておりますけれども、次期ダイヤ改正時の増便、駅舎のバリアフリー化、それからICカードが使用できるようにするなど、町としても要求すべきと考えますが、これについてはいかがお考えでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

それでは、ただいまの議員のご質問にお答え申し上げます。まず、JRからの経営分離の法的根拠についての関係でありますが、JRからの経営分離につきましては法律ではなく、平成21年12月24日に開催された国土交通省政務三役における整備新幹線問題検討会議において示された整備新幹線整備に関する基本方針によるものという認識をしております。そこでは、着工に当たって基本的な5つの条件として、1つ目が安定的な財源見通しの確保、2つ目が収支採算性、3つ目が投資効果、4つ目が営業主体としてのJRの同意、そして5番目に並行在来線の経営分離についての沿線自治体の合意という5つのこととなってございます。整備後の新幹線と並行在来線を共に経営することが営業主体であるJRにとって過重な負担となる場合には、並行在来線をJRの経営から分離せざるを得ず、その経営分離について沿線自治体の同意を得ることが着工条件の一つとされております。次に、2つ目の新幹線の札幌延伸の関係でありますが、新幹線の札幌延伸によるニセコ町への経済効果ということでありますが、新幹線の札幌延伸による経済波及効果につきましては、平成25年に北海道が実施した北海道新幹線札幌延伸による経済波及効果調査によりますと、北海道全体として建設投資の効果は約2兆5,870億円、雇用創出効果として約19万7,000人、開業による経済波及効果は2030年度開業で約1,000億円を超えるという調査結果が出ております。ニセコ町を含むニセコエリアは、近年世界有数のリゾート地、観光の目的地として広く認識されており、倶知安町に新幹線の駅ができ、交通の利便性が向上することで一層のこのエリアの価値が高まることが期待されると思っております。経済波及効果を広げていくためには、できるだけ早期に並行在来線についての方向性を定め、駅からの移動手段など二次交通の検討を進めるとともに、観光資源や町の魅力を戦略的にPRしていくことが重要と考えております。次に、札幌延伸で黒字転換するかということでございますが、北海道新幹線の沿線には世界的なリゾート地として認識されているニセコエリアの玄関口に当たる倶知安駅があり、同じく観光都市として小樽市もあります。このような観光資源の魅力と新幹線の利便性を戦略的にPRしていくことで利用者の需要は高まるのではないかと考えております。次に、3つ目の渡島トンネルからの関係でありますが、次に北海道新幹線とトンネル工事の発生残土処理につきましては、北海道新幹線建設工事に伴うニセコ町内のトンネル工事の箇所は、現在掘削中の昆布トンネル宮田工区、それからニセコトンネル、そして令和3年から掘削予定の羊蹄トンネル有島工区の3か所となってございます。ニセコ町の工区においては、現時点では重金属が含まれる要対策土は発生しておらず、発生土の受入れ地につきましては町民の皆様の多大なるご理解とご協力によりほぼ決定をしているところでございます。受入れ地においては、事前に専門家による環境影響評価を行い、必要に応じて動植物の移植を行うなど、自然環境への影響を最小限にするための対応が行われております。なお、北海道新幹線工事の発注元である鉄道運輸機構によりますと、トンネル発生土及び堅硬な岩、硬い岩は土壌汚染対策法の適用対象ではありませんが、鉄道運輸機構としてはトンネル発生土に含まれる自然由来の重金属等の溶出傾向や含有、含まれているその傾向によって周辺環境への影響を考慮し、安全、安心のために自主的に対処することとして対応しているという説明を受けてございます。具体的には、国土交通省の建設工事における自然由来重金属等含有岩石・土壌への対応マニュアルに基づき、トンネル発生土の分析、評価を行い、重金属の基準以上に含まれる要対策土が発生した場合は、学識経験者等の専門知識を有する第三者による委員会で受入れ地ごとに対策工の審議、検討を行い、地権者と自治体などで協議した上で施工されることとなっております。また、対策を行うに当たっては、環境基本法、土壌汚染対策法、水質汚濁防止法等で定められた基準に基づき行われると報告を受けております。このように、北海道新幹線トンネル工事の発生土の処理につきましては、専門家の意見と基準に沿って対応されているものと認識しておりますが、今後とも鉄道運輸機構と連携を密にしながら、引き続き地域住民の皆さんの生活環境に支障が生じることのないよう努めてまいりたいと考えております。次、4点目のバスの関係でありますが、現時点におけるバス転換の評価ということにつきましては、現在北海道新幹線並行在来線対策協議会におきまして函館線、この函館小樽間の旅客流動調査、将来需要予測調査、収支予測調査を行っております。これらの調査には並行在来線経営分離後の地域交通の確保方策を検討する基礎資料とするため、第三セクター鉄道やバス転換に係る客観的な事業収支予測などが盛り込まれることとなっております。この調査結果は、町民の皆さんに提示した上で鉄道、バスともに選択肢の一つとして評価及び比較検討を行い、町民の皆さんと共に議論をしてまいりたいというふうに考えているところであります。また、ご質問の前段にもありました本年8月26日に開催された並行在来線対策協議会後志ブロック会議において、並行在来線の方向性を見出す期限を当初は札幌延伸開業の5年前までとしていたところ、これにつきましては開業7年前の遅くとも2023年までに前倒して議論をするということを決めております。本町としても、町民の皆さんと議論した内容を基に、他の自治体と共にいずれにしましても納得のいく判断につなげていきたいというふうに考えているところであります。次に、5番目の関係でありますが、JRのサービス改善につきましては、北海道では北海道交通政策総合指針を策定しており、2021年から2023年までの重点戦略の見直しを行う会議として今年度北海道交通物流連携会議重点戦略検討ワーキンググループが設置され、構成員としてJR北海道をはじめ、各交通事業者や自治体からはニセコ町と網走市が参画をしております。本年9月4日に開催されたワーキング会議において、本町からはJRの各駅における自動改札機の設置と運賃の電子決済化、また災害対応として各駅の避難所機能の整備について次期重点戦略に盛り込むべきであるとの意見を述べているところであります。本町としては、引き続きこうした会議の場や意見を述べる機会などを捉えて、これまで何度もJR北海道に対して駅舎を含めた改善を申し入れておりますが、JR北海道に対してさらなるサービス改善について要望を続けてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。

議員の質問 8番 高木直良

今私の質問にお答えいただきました。改めてお聞きいたします。最初の並行在来線を経営分離するという前提条件は、お答えのとおり法律ではなくて、国交省の政務三役による検討会議の決定事項であります。つまり法定事項ではないと、そのことを確認いたしました。その上で、5つ条件が挙がったうちの最後の5番目、お話にありましたように、並行在来線の経営分離については沿線自治体の同意、合意が必要だというふうになっておりまして、片山町長もそういった文書を提出したというふうにされております。その点でお伺いします。沿線自治体の同意、これは町長の同意とイコールなのでしょうか。町長の同意文書が出ているということはお聞きしておりますが、これはどのような経過を経て町長として判断され、同意をされたのかお聞きしたいと思います。また、根本的な問題なのですが、ここで並行在来線の問題が問題になっているわけですが、国交省の文書によりますと、札幌小樽間は経営分離されないと書いているのです。これは、並行在来線という私たちが考えている内容とちょっと矛盾するというか、ご都合主義で、ここからここは入るけれども、ここからここは分離するというような発想についてどのように、これは合理的とお考えでしょうか。それから、経済効果、経済波及効果について先ほど道全体の波及効果の試算がありますと、倶知安にも駅ができるので、エリア全体の価値が高まるということで、それによる経済効果があるのではないかということだと思うのです。では、ニセコ町として独自にこれについてシミュレーションするとか、例えば倶知安と合同でやるとか、蘭越等も含めてニセコエリアにでは具体的にどのような波及効果があるということを研究、検討されたのかどうか。また、そういう事実があるとすれば、その結果は公表されているでしょうか。それについてお尋ねいたします。札幌延伸しても、なかなか黒字化は難しいという観測があります。例えば東京圏から北海道札幌、あるいはニセコエリアも含めて向かってくる、向かってくるというか、旅行なり用務のために来る方は、当然飛行機と競争するのです。現在新千歳と全国を結んでいる便数というのは、日本一混雑しているくらい非常に需要があるのです。しかし、飛行機の今の需要に対するどのぐらいのシェアがあると黒字転換できるかという試算がありますけれども、これは新幹線で、飛行機も含めて、一部船もありますけれども、シェア争いで新幹線が28%ぐらい占めないと黒字が難しいのではないかという試算を見たことがございます。そういう意味で、現在新函館北斗までですから、これは延伸した後の需要がどうなるかというのは私も断定はできません。しかし、私の体験から、飛行機の時間の問題、あるいはお金、運賃です。これの関係で比較したときに非常に厳しいのではないか。よく4時間の壁ということが言われています。整備新幹線と航空機との競争の際に、一つは4時間という壁を切れるかどうかというのが分かれ道になるという、そういう研究の内容も発表されております。今恐らくこのまま整備されても、それから東京と札幌の間は5時間ちょっと、5時間を切ることが大変で、青函トンネルの貨車との関係について議論されている。そういう状況です。ですから、札幌まで延伸ができても黒字転換は厳しいという状況にあります。これについてどのようにお考えかお尋ねいたします。それから、残土問題でありますけれども、確かに今まで機構から説明を受けておりますのはニセコ工区間においては要対策土ではないというお話がございました。これもずっと言われておりますが、ただ今年何月かに企画環境課齋藤係長さんからの議会に対する説明の中で、現在倶知安方面にシールドマシンでトンネル工事を行う際に、シールドマシンを入れる立て坑を掘削する工事、これがご説明のときはまだその工事が始まったばかりでしたけれども、その中に重金属が含まれていますと、ただこれは基準からすれば問題になるような含有量ではありませんという説明を聞いております。その後の経過、情報提供がどのようにされているかお尋ねいたします。それから、バス転換の問題ですが、各首長から非常に問題が提起されている記録を読みますと、非常に具体的な問題が指摘されております。つまりバス転換が今のJRの本数を横引きする。つまりJRの気動車からバスの転換というのは、それだけの本数をただバスに置き換えるだけと、これでは何にもならないではないかというような各首長さんからのご意見がたくさん載っていました。その辺について今現在、先ほどのお話ではこれから協議会の中で調査結果も踏まえて議論をしていくということでありますが、今現在のご認識があればということでお尋ねいたしました。その辺について再度お聞きしたいと思います。それから、5番目のサービス改善の問題は、今初めて知ったのですけれども、ワーキンググループにニセコ町が入っていて、先ほど私が言ったようなサービス改善について問題提起されているということなのですが、私は一番大事なのは、ダイヤ改正するたびに便数が減らされ、倶知安止まりになったり、とにかく使いづらくなっているのです。だから、私からすれば、何か乗りにくくして利用者を減らしているのではないかと。その実績をもって、さらに路線の廃止なり経営分離の理由にしていくと。これは、本当におかしいと思います。ですから、ダイヤ改正の時期に元に戻すくらい、そのぐらいのダイヤの便数の便利さ、それをぜひ、先ほど言ったようなICカードの問題だとかバリアフリーの問題も含めてぜひ強くワーキンググループの中で主張していただきたい、反映させていただきたいと考えております。

答弁 企画環境課参事 柏木邦子(企画環境課参事は2021年3月まで)

ただいまの髙木議員からのご質問にお答えしたいと思います。私のほうからお答えできる限りということでご了承いただければと思います。ご質問今いただいた中で、まず北海道全体の波及効果に関して今町長のほうから答弁があって、ニセコ町として独自のシミュレーションをやる考えはあるのかどうかと、検討しているのかどうかといったご質問ございました。これに関しては、今のところは特段こういったものは調査もしておりませんし、やるという予定はしておりません。ただ、ニセコ町に限らず、ニセコエリア全体の例えば地域経済の状況ですとか、そういったものに関しては、JRの新幹線の問題だけに限らず、地域経済の循環状況どうなっているのかというのは地方創生の観点から一定の時期に調査を行うのは必要だという話を実際に自治創生協議会の中で有識者の先生方からご指摘いただいております。なので、恐らく四、五年ぐらいのサイクルでなると思うのですけれども、そういった調査をこの後やっていきたいなというふうに考えておりますので、その中で、当然今総合戦略の中でも新幹線の延伸ということを盛り込んでおりますので、そういったものも踏まえながら、地域経済の全体的な状況、そういったものは定期的に見ていきたいなというふうに思っております。それと、当時新幹線残土の関係です。羊蹄トンネルの立て坑の掘削のところから重金属が出てきていたと。ただし、その基準値は下回っているのだけれども、その後どうなのかといったようなご質問に関してなのですけれども、その後その基準を超えるような要対策土が出てきているといったような報告は鉄道運輸機構のほうから受けておりません。過去3か年ということになりますけれども、鉄道運輸機構のほうからも過去3か年の間で今までに計7回、トンネル工事の進捗状況、あるいは残土の発生状況ですとか、あるいは受入れ、搬入状況について住民向けの説明会開催していただいております。また、個別に周辺の住民の方ですとか、説明会欠席された方に対して戸別訪問で機構のほうで説明に回っていただいているというような状況もあります。そういった中で、私どもも町のほうとしましても運輸機構のほうと連携密にしながら、発生土の状況、あるいは工事の進捗状況、その辺りは情報を取りながら適切に対応してまいりたいというふうに思っております。すみません、取りあえず私のほうからは以上ということでお答えをさせていただきたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

まず、ご質問の順番にお答えさせていただきたいと思います。町長の同意ということです。平成24年5月11日、経営分離について国土交通局の当時の久保鉄道局長から、経営分離について貴町の考え方を文書で回答するようにということがありまして、5月17日付、これは沿線自治体統一して同意をするということで動いておりますので、この中で鉄道局長に対して、経営分離について同意をするという旨の文書を出させていただいております。当時は、新幹線着工ということで我々にとっても大変重要なことでありますので、沿線含めて、この後志として期成会要望として全体で経済界含めて動いていたことでありますので、当然町長として提出をさせていただいたというようなことであります。また、札幌と小樽だけ、言ってみれば並行在来線の中で残るという、これはやっぱりおかしくないかということでありますが、整備新幹線の整備に関する基本方針、政務三役の中でも、さっき5つのこと、整備新幹線着工に関する基本的な考え方ありまして、その中の一番最後に、並行在来線の経営分離について沿線自治体の同意ということがありまして、整備後の新幹線と並行在来線をともに経営することは営業主体であるJRにとって過重な負担となる場合がある。この場合は、並行在来線をJRの経営から分離せざるを得ないが、その経営分離について沿線自治体の同意を得るものとするということでありまして、JR北海道としては札幌小樽間にあっては黒字運営ができるということでありますので、営業主体としてのJRにとっては合理的な判断、そこは営業戦略としてここは残しましょうと、それ以外は持てませんという判断をするのはJRとして当然の判断かなというふうに思います。それから、黒字化は難しいのではないかと、当初計画どおりそんないいことにならないのではないかというようなご指摘かと思いますが、そこは我々も国策と一緒になってこのエリア全体の公共の福祉の向上のために頑張るということで、黒字化に向けて町としてもいろんな応援をしていきたいなというふうに考えております。それから、6点目のバス転換につきまして、バス転換についていろんな意見が首長の関係から出ているとおっしゃいましたけれども、私も欠席1回だけで、あとはほとんど首長会議に出ていますけれども、この中でバス転換についてバス転換でいこうという考え方の意見というのはそんなになかったと思います。逆に、前回倶知安町でやった会議にも私出させてもらいましたけれども、バス転換と簡単に言っても、バスの運転手自体が今いないと。運転手がいなくて路線廃止にしているとこも今現実に後志管内でいっぱいあります。これは、全国でも同じような状況続いています。だから、機械的にバス転換という話にはならないと。だから、バス転換にしたときの課題、経費、それから並行在来線にしたときの経費、それらを本当に地域で覚悟としてその応分の負担に耐えれるのかと、どっちが本当に将来の住民にとって豊かかという比較検討しようということにしておりまして、先ほど説明しました2023年、遅くとも結論を得るというのは実は私が提案をさせていただいて、皆さんの合意を得たものであります。本当は2022年と言いたかったのですが、北海道の作業もいろいろおありになるということから、私としては1年遅く2023年、遅くともそれまでには結論を出して、並行在来線を残すのであれば残すなりの覚悟、ですから特別車両をつくるとか、4億円、1両かかるというのを12億円みんなで集めて、特別列車で並行在来線盛り上げて、それを赤字解消できるのかどうか。やっぱりそういうことも戦略的に早めに決めてやらなくてはならないという思いで進めているということをご理解いただきたいと思います。これまでも議会で述べましたとおり、私は鉄道文化、並行在来線自体は地域の歴史と文化をしょって立つものであって大変重要だと思っています。将来のエネルギー政策に関しても重要だと思っていますので、残せるものなら残したいというのが基本的な考えです。ただ、それが将来見通して持続するかどうかという話だと思います。そこはしっかり比較検討させていただければと思います。それから、サービスの関係につきましては、ダイヤの改正のたびに減便していてということで、本当に我々もじくじたるものがあります。再三再四、営業部長さんよく説明に来られますが、そのときに、何としても通学や観光客あるいは生活の足としてできるだけ利便残してほしいという要請はしておりますが、ご承知のとおりJRの島田社長をはじめ、本当に必死になって営業やっておりますが、それでもなかなか大変な実情から、やっぱり限界はあるのではないかということで協議をさせていただいています。なお、例えばSuicaを使えるだとか、スマートフォンを使えるとか、あるいはいろんなICT化含めてサービスの利便、それからニセコ駅はどうしても橋を渡るのが、荷物持って高齢の皆さんも観光客も大変なのです。それで、接続、到着をうまく、こっち側と言ったら変ですけれども、改札側のホームを使って相互にできないかとか、いろんな提案とか協議はさせていただいておりますが、なかなか進まないという、JRさんも一生懸命やっていただいているのですが、なかなか進まないということありますし、ニセコ駅のトイレなんかももうずっと言い続けて、やっと少しずつ直しつつあると。極端なこと言えば、ウォシュレットを町でつけてもいいから直したいと言っても、ちょっとそれはまずいと、ニセコだけやるわけにはいかないということがあったり、そこは相当今いろんなお願いをこれまでもしておりますし、これからもできるだけニセコの顔としてあるニセコ駅含めたJRとの連携は進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

議員の質問 8番 高木直良

町長は残せるものなら在来線は残すという方向についてお考えということは、よく分かりました。その上で、経営分離するという大前提が私自身は、法律に基づくものではなくて一省庁の考え方というふうに思います。それで、よく最近新聞なんかでも並行在来線は赤字がこれだけあります。それから、100年以上たっているトンネルや橋梁がこれだけあります。これを維持し、さらに車両も新しくすると今後約20年間で総額183億円かかるなどと報道されています。これは、これだけ見ますとこれは大変だと、年間赤字23億円、そして今後30年間、インフラだけで180億円かかるというようなことだけが知らされますと、もうこれはしようがないなというふうに刷り込まれていると思うのです。一方、では新幹線はどのぐらいお金かけているのかということなのです。これに対しては、道の資料でありますけれども、新青森札幌間の建設に2兆2,483億円かかると、そのうち北海道全体としては自治体として基礎自治体が3,000億円、それから国はその2倍の6,000億円出すのです。機構がどこかから自前で整備するのではなくて、上下分離方式というふうに言われていますが、基礎部分については国もお金を出していますし、町もお金を、町といいますか、道の中の自治体として30億円も出している。それに比べて、ここを残して100年たったトンネルや橋、これ放置してきたことがJRの問題であって、それを今やるとこれだけかかるという宣伝が一方的に流されるといいますか、そうなるとこれは残すことはできないなという雰囲気ができてしまうと思うのです。ですから、先ほど今後在来線を残すための調査、どのぐらいの負担かということも調査されるということでありますけれども、それを尊重するのは、それはそれで一定の根拠に基づいた計算をするでしょうから、それはやむを得ないとしても、北海道なり日本の公共交通、とりわけ分割民営化したことから始まっている北海道の赤字問題については、きちっと正確な情報を町としても町民にも流していただきたい。その上で一緒に考えていくと。2023年までに結論をということでありますが、この結論を出していく過程で、町民が今言ったように正しいというか、バランスの取れた情報を得て、その上でどうするのかということをしっかり考えられるその時間なり場所をぜひ保障していただきたいというふうに思います。例えばサービスの向上ということで言いますと、これはやっぱり地元の努力だと思いますが、朝里駅があります。小樽からすぐです。ここには、これはネットで話題になっているのですけれども、そこにICカードをタッチしてJRに乗ると、降りるときにまたタッチするという2つ、それだけが置いてあるのです。それから、JR西日本は、電車の中に、バスと同じですよね、バスで一部そうなっていますけれども、タッチして乗って、タッチして降りるという独立的な据付け型のICパネルというのもあるのです。ですから、これは先ほどいくら言ってもなかなか聞いてくれないということでありますけれども、言い続ける。とりわけニセコだけがというわけではないですけれども、今は止まっていますが、外国人の方も来ると、千歳から乗ってここに来るときに降り口で詰まってしまうのです。ICが使えないということが出口で分かると、降りるときに分かって、それはJRアナウンスしていますよ、確かに。していますけれども、降りるときに精算のために入り口で詰まってしまって、後ろ側にずっと並んでしまうというようなことまで起きています。これは運行上も非常に問題ですので、ぜひそういったことを、やっぱりサービスあっての、サービスしようとあまり考えていないような雰囲気ですけれども、ぜひ強く言っていただきたいというふうに思います。それから、同じホームを使って上下乗ることができれば、階段を重い荷物持って上がることをなくすることができると思います。そういったことも含めて、ぜひ取り組みをよろしくお願いしたいと思います。総合的に見解があれば、お願いいたします。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

鉄道の歴史を考えると、北海道と四国というのは分割民営化をされて、本当に苦境といいますか、そもそも分割民営化がよかったのかなと私は疑問に思っておりますが、とはいえ、北海道JRの皆さん、島田社長はじめ本当に懸命に努力を今されています。道民挙げてJR北海道を応援し、できることをみんなで支え合うのが必要ではないかというふうに考えておりますので、これまでもJRさんとは本当に緊密な連携を取っておりますし、ニセコに向けての特別列車を出してくれたり、それから今回新たな車両も函館山線に入れていただいたり、決して何もやっていないわけではなくて、JR北海道としても大いなる努力をしていただいていますので、さらに今後とも連携を強化させていきたいというように考えております。よろしくお願いをいたします。

出典:ニセコ町議会 令和2年第11回定例会 2020年12月16日 議事録 PDF(35ページ) 間違いを知らせる