ニセコ町議会 令和元年第8回定例会 2019年12月19日
国民健康保険税について
2019年12月19日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「国民健康保険税について」質問し、町長 片山健也、保健福祉課長 桜井幸則、税務課長 芳賀善範が答弁しました。
- 質問者
- 高木直良 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、保健福祉課長 桜井幸則、税務課長 芳賀善範
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 高木直良
3つ目の質問であります。国民健康保険税について、12月に行われましたまちづくり懇談会のいくつかの会場で、私も参加しましたけれども、町長は国民健康保険税の今後の値上げについてよろしくと、これは結論的に言えばなのですけれども、報告いたしました。国民健康保険税は、多くの町民にとって家計の大きな負担となっております。根本的には国の国保政策を変えなければなりませんが、町としてもできる限りの町民負担抑制を行わなければいけません。そこで、お尋ねいたします。1点目は、ニセコ町の国民健康保険税額はどのような手続をもって決定されるか、2番目、国民健康保険税の決定に関して国、道及び後志広域連合はどのようにかかわりを持つか。3番目、ニセコ町の国民健康保険税決定に際しての基本的姿勢とは何か。4番目、全国都道府県知事会など地方六団体が協会けんぽ並み保険料負担率まで国民健康保険税を引き下げる要望、あるいは定率国庫負担を引き上げる要望をしております。これを実現して、応益割と言われる均等割、平等割の廃止をすべきだというふうに私も思います。当面家族が多いほど掛金がふえる制度、これが今の国保税の税率計算でありますけれども、この制度のもとでせめて18歳未満の子どもの均等割を減額あるいは廃止する等、町独自の軽減の措置を検討をすべきではないかと思いますが、所見を伺います。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまのご質問にお答えいたします。1点目のご質問でありますが、ニセコ町が国民健康保険税として徴収する総額は、保険者である北海道が全道分の年間必要額を試算し、それを各自治体の医療費と所得水準により振り分けた金額が納付金という形でニセコ町に通知されます。これを受け、本町では北海道から示された納付額、この通知にある額を国民健康保険税としてこの額を徴収するために、必要に応じ税率の調整を行います。具体的な税率の決定は、ニセコ町国民健康保険審議会、これは被保険者と公益代表者の6名で構成しておられるものでありますが、この審議会において協議された後、内容の公表を行い、町民の意見を受けた後、ニセコ町国民健康保険税条例改正案を議会に提出し、議決により決定される仕組みとなってございます。次に、2点目のご質問でありますが、この保険税の設定は納付金を納める各自治体が決定するものであり、国、北海道、後志広域連合が税率の決定に関与するということはございません。ただし、保険税のうち、高額所得者が納める限度額及び国保税の軽減の対象となる所得の基準につきましては国の基準額が示されており、ニセコ町は今までこの基準額に合わせ、設定をさせていただいております。また、北海道からの納付額が通知される際に、北海道が自治体ごとに試算した標準保険料率算定が参考資料として提示をされます。次に、3点目のご質問でありますが、保険税率の決定は、北海道から示される納付額分を被保険者から徴収することを基本としております。しかし、大幅な税率の上昇などは被保険者のご負担となることから、税率の段階的調整や場合によっては基金の取り崩しによる補填を行っております。また、納税者間で負担の不公平が生じないよう、ルールに従った低所得者への軽減措置も行っております。私どもの国保税を決めるに当たっての基本姿勢としましては、1点目は国民健康保険加入者の負担の軽減、2点目は国保会計の持続性の確保、3点目は将来の保険税の一元化、道で将来一本化したいということでありますので、一本化に備えた制度設計ということでございます。3点目のことは、一挙にどんと値上がりすることがないように段階的にそこに制度を導くというイメージで持ってございます。次に、4点目につきましては、独自軽減に係る措置でございますが、直近では平成29年度に国民健康保険基金の取り崩しを行って、被保険者が負担する国保税の金額を抑える措置をとっております。なお、議員が述べられた子どもなど特定者に対する軽減措置というのは、特別なものとしては持っておりません。これにつきましては、極端に国の基準と違うことをやると今ペナルティー的なものも用意される可能性も相当ありますので、それらの動向や他町村の状況なども踏まえながら今後調べて調査をしてみたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
議員の質問 8番 高木直良
今お話がありましたように、大筋のところは国あるいは道が基準を決めてと、最近都道府県に一元管理する方向へ法改正がされておりまして、それが今段階的に移行する時期だと思っております。自治体の国保は、協会けんぽと比べますと加入者数でいうと3,300人と3,600人とほぼ近い加入数です。全国的に見てです。国保と協会けんぽ、そういう規模であります。しかし、加入している方の状況というのは大きく違っておりまして、国保の加入者の平均年齢は51.5歳、そして一方協会けんぽ、これは中小企業などの会社組織の中の組合員です。協会けんぽ、この平均年齢は36.7歳というデータがございます。ですから、加入者の年齢が非常に高い。それから、社会情勢を反映しておりまして、無職や失業者、非正規労働者が多く、ですから非常に所得水準の低い方が大勢いらっしゃいます。そういった構造的な問題を国民健康保険というのは抱えているわけです。一方、出るほうですけれども、医療費は協会けんぽに比べて、どうしても高齢者などが多いために2倍ぐらいの支出がございます。医療費は2倍かかっています。一方で、国庫負担ということで国が負担、お金を出していた補助金がございましたけれども、これをどんどん引き下げていくということが近年ずっと行われてきました。そのことによって、結果的には保険料がずっと上がってきていると、これが続いているという状況です。さらに比較をしますと、65歳から74歳の方の割合が国民健康保険は37%強、一方協会けんぽのほうはこの年齢の方は6%、それから加入者1人当たりの医療費ということでいいますと、国保の平均は33.7万円、協会けんぽのほうは16.7万円、2分の1ぐらいです。そういう差がございます。一方、加入者の平均所得ということで見ますと、平均所得がこれは1人当たりだと平均86万円、これは国保です。一方、協会けんぽのほうは1人当たりの所得は142万円というふうなデータがございます。一方、この保険料を比較しますと、これも平均でありますけれども、国保は8.5万円で、協会けんぽのほう10.7万円ということです。ただし、負担率ということで考えますと、所得に対する掛金、保険料の比率は国保のほうは9.9%であり、協会のほうは7.5%ということで、非常に家計にとっての負担の比率、あるいは絶対額も含めてですけれども、大きな開きがあります。そこで、お尋ねしたいわけですけれども、これは今すぐ数として出なければ後ほどでもよろしいのですけれども、1つ目に、公的医療保険制度がいろいろ種類がございます。その保険制度別の町民の加入者数どうなっているか。2番目に、現在の国保税の1人当たりの平均税額、またあわせて世帯当たりの平均税額。3番目に、加入者に占める65歳から74歳の割合がどうなっているか。それから、無職の方の割合がどうなっているか。4番目は、軽減判定の割合とそれから一方滞納している方、滞納者の割合がどうなっているか。それから、5番目は、滞納の場合に措置されることがありますが、短期被保険者証の発行あるいは資格証明書発行者数、これらについてこの5年間どのように推進しているかということについてお尋ねしたいわけでありますが、今すぐ数字を並べるというのは多分難しいと思うので、後ほど数字でもらってもよろしいのですけれども、なぜこういうことを聞くかといいますと、先ほど紹介したように国民健康保険の加入者の状況と、負担割合、負担感が協会けんぽに大きな開きがあるということです。この計算、国保税の税率を決める手法について先ほどお話がありました。道から示される標準税額とか、そういうものに近づけるようにということだとか、案をつくって審議会にかけるとか、そういう手順がございますけれども、健康保険税の計算、私も今回の質問に当たって調べていろいろわかったことは、いろんなものが積み重なっていると。分解しますと、所得割というのがあったり、資産割があったり、それから世帯の人数です。4人家族だったら4人掛けるいくらいくらと、それプラス世帯に対してかける決まっているお金というのがございます。これは平等割と呼ぶそうです。それが合算されると。それにプラスして、これは年齢によって違うのですけれども、後期高齢者医療の制度を支えるための負担金、これが足されている。若い層、65歳以下だと介護保険の制度を支えるための負担額、こういうものが上乗せされているということがわかりました。それで、協会けんぽの場合はこういうことはないわけです。ましてや、家族の人数によって掛金がふえるというような仕組みはないわけです。ですから、私はせめて、1番目と2番目の収入とか資産については応能割というふうに呼ばれているそうです。所得や資産に応じて応能割の計算項目と、それに対して応益割というのがあって、これは家族の人数と世帯というふうに、これが応益割であると。これが1995年のときには7対3だったのです。応能のほうが割合が高かった。ところが、ずっと国の政策によって目標は5対5にするということで、2017年度にはこれが6対4になっていると。いわゆる応益割、家族数だとか世帯にかかる昔の人頭税というか、頭数に税金をかけると、そういう前近代的な税金の取り方だと思うのですけれども、この割合をふやしていくという流れになっているわけです。私は国民健康保険制度が長もちするためにはこの仕組み自体を変えなければいけないというふうに思っています。この仕組みを変えるというのは当然町ができるわけでもありませんし、国の政策に絡むわけでありますけれども、これは自治体として、先ほど全国知事会とか市町村会とか、基礎的自治体がこの制度改正を求めています。そういう意見書を出しています。そういうことを実現するために、ぜひ町としてもこういう機会がありましたら声を上げていただきたいということをぜひお願いしたいと思っています。この間のまちづくり懇談会のときに国民健康保険税の問題が話題になった地域がございまして、そのときに町長からは、先ほど紹介した資産割というのがありますけれども、これはゼロにしていくのだと、多くの標準的な考え方としては昔と違って、資産割、例えば農家の方が持っているトラクターだとか、いろんな固定資産がありますけれども、そういうものが計算の対象になっている。これを少なくしていくのだと。いずれゼロにしていくのだという見解が表明されました。私は、これは当然資産にかけることについてはなくしていくことには賛同いたしますけれども、同時に先ほどから繰り返し申し上げておりますように、家族の人数にかかるというような、ほかの健康保険制度ではないそういうやり方は廃止すべきと思いますので、改めてその点をご理解いただいた上で強く発信していただく。場合によっては、これは財政が絡みますけれども、少しでもそういう部分の軽減を研究していただけないかということを強く希望しておりますが、いかがでしょうか。
答弁 保健福祉課長 桜井幸則(保健福祉課長は2024年12月まで)
それでは、まず私のほうから数字的なところの回答をしたいと思います。まず、数字的な部分でいうと、公的医療制度に加盟している被保険者の数ですけれども、済みません、私の所管するところでは国民健康保険と、あと後期高齢者のほうを担当しておりますので、そちらの加入者数のほうをご紹介したいと思います。まず、直近でデータとしてそろえますと、まず国保の平成30年度の被保険者数が1,488人、過去5年さかのぼるということで、平成29年度ですと1,545人、平成28年度が1,566人、平成27年度が1,555人、平成26年度が1,544人という、これは国保年報の年平均の加入者数でございます。後期高齢者につきましては、直近が11月末現在のニセコ町の加入者ですけれども、680人、それと、30年度末で681人、平成29年度末で699人、それから、平成28年度末で704人、平成27年度末で693人という状況になってございます。それと、加入者に占める65歳から74歳の割合のところもデータございますので、ご紹介します。これは国保のデータだけになりますが、直近ですと令和元年度元年11月末で割合でいうと34%、それと前年度末、平成30年度末で33%、平成29年度末で32%、それから平成28年度末で31%、平成27年度末で同じく31%という状況になってございます。なお、私たちの担当のほうでは、国保の資格管理のほうは行っておりますが、職種、職業についての管理はしておりませんので、無職等の情報はない状況でございます。それと、短期証、資格証の発行した数についてでございますが、こちらについてもデータがございまして、まずニセコ町でニセコ町の国保として資格証の発行をした例はございません。それと、短期証につきましては、まず今年度でいうと12人の方に短期証を発行してございます。平成30年度については18人、平成29年度では26人、平成28年度では55人、平成27年度では54人に対して短期証の発行をしているということでございます。こちらで押さえてる数字的なものは以上になります。
答弁 税務課長 芳賀善範(税務課長は2021年3月まで)
私のほうで数字のほうをお答えしたいと思います。国保税の1人当たりの平均税額、うちのほうは直近の数字だけが出せましたので、5年間の推移については後ほどでお願いします。国保税の1人当たりの平均税額ですけれども、医療、後期の部分で9万7,345円になります。介護部分につきましては12万7,901円と。世帯当たりの平均税額は、医療、後期分で16万8,477円、介護分につきましては20万7,855円となっております。それから、軽減判定、減免者の割合ですけれども、医療、後期では817世帯中635世帯、77.7%です。介護では、381世帯中241世帯、63.3%となっております。滞納者の世帯ですけれども、817世帯中93世帯、11.4%という数字が直近の数字です。以上です。
議員の質問 8番 高木直良
今数字も示されたのですけれども、非常に高齢者の割合が高いということとか、あるいは滞納の方も10%を超えている。そういう状況を見ますと、かなり対象になっている世帯の方にとっては大きな負担になっているという事実があるというふうに読み取れます。そういう意味で、先ほどいろいろ述べましたように、全体的には国の制度でありますから、国に対して強く働きかけると同時に、町として工夫ができればできるだけ負担を減らしていくという、そういった工夫をお願いしいたしまして、これは回答要りませんが、私の希望とするところでありますので、ぜひよろしくお願いいたします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
現在の国保につきましては、全国市長会、それから全国町村会、そして都道府県とあわせて年に1回は全国の国保制度改善の全国大会を東京でやっておりまして、今ご承知のとおり国保から社会保険に移行して、特に中枢を担っていた皆さんが今社会保険に移行して、制度改正に伴って改正しています。それと、ずっと国全体の国保への支援金というのは減ってきているのはご承知のとおりだと思います。そういった面で各自治体での国保会計は、田舎はもちろんでありますけれども、中堅の都市部でも相当厳しい状態に今なってきているというのが実情であります。町政懇談会の中でも、今後さらに精査はしますけれども、今上げないために国保会計から1,500万円基金から取り崩しをして入れて、何とか値上げ幅をできるだけ小さくというふうに思っておりますが、今後今のまま国が方針を変えない限りは相当厳しいのではないかと思っておりますので、今後そういった運動につきましては全力を挙げたいというふうに思っております。2018年に国保の都道府県化が始まりまして、2023年に納付金、来ている通知です。全体の割り当て金の配分金というか、通知の金額の平準化を行うということに今北海道のほうで進めておりまして、この後に全国統一の保険料ということで、ニセコであろうとどこのまちであろうと同じになるというような方向で現在動いているところであります。こういった実情も、我々も動きますけれども、議会議員各位におかれましても、議長会初めいろんな場で国保の窮状について国の制度改正あわせて要望していただければありがたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。