みんなの議会

新冠町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月20日

教育行政とまちづくりにおけるウェルビーイング

2025年6月20日、新冠町議会の一般質問で、中山千鶴子議員が「教育行政とまちづくりにおけるウェルビーイング」について質問し、教育長 下川徳久、町長 山本政嗣が答弁しました。

質問者
中山千鶴子 議員
答弁者
教育長 下川徳久、町長 山本政嗣

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 中山千鶴子

はい。引き続き質問いたします。近年教育現場では、子どもたちが心身ともに健康で、良好な人間関係を持ち、幸福で前向きに生きる状態を意味する「ウェルビーイング」の理念が重視されるようになってきました。私自身もこの考え方には強く共感しており、子どもたちがただ学力を高めるのではなく、幸福に生きる力を育むことこそ、これからの教育の根幹だと感じております。当町でもこの視点が教育行政に取り入れられてきたところですが、新たに就任された教育長の方針と今後についてお伺いいたします。1点目、下川教育長はウェルビーイングという考え方をどのように受け止めておられるのでしょうか。また、前教育長はウェルビーイングを育む教育を教育行政の柱の一つと位置づけておられましたが、その方針をどのように引継ぎ、発展させていくのでしょうか。2点目、ウェルビーイングの実現のためには、子どもたちが自己肯定感や学校への安心感を持てることはとても大切なことですが、現在どのような手法や指針を用いて、これらを把握、評価につなげているのでしょうか。また、評価を受けて改善された事例などがあればお聞かせください。3点目、子どもたちの健全な成長には保護者のみならず、地域の方々の協力が必要です。ウェルビーイングの理念を保護者や地域の方々とどのように共有しているのでしょうか。ウェルビーイングの理念は教育現場だけでなく、まちづくりにも反映させていただきた11いと強く思いますので、町長にも1点お伺いいたします。所信表明で「町民の皆さんがどのような幸せを求め、どうすれば幸せを実感できるかを共に考えていきたい」と述べられていましたが、具体的にどのような取り組みを想定しているのでしょうか。

答弁 教育長 下川徳久

御質問のウェルビーイングについてお答えします。令和5年6月16日に「第4期教育振興基本計画」が閣議決定され、この計画の中にウェルビーイングという言葉が使用されております。この第4期教育振興基本計画には、ウェルビーイングという言葉の持つ意味として、「今後の教育施策に関する基本的な方針であり、ウェルビーイングとは身体的、精神的、社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含むものである。また、個人のみならず、個人を取り巻く場や地域、社会が持続的によい状態である包括的な概念である」と記されています。このように、ウェルビーイングという子どもたちの今と未来の幸せを願う概念は、教育現場並びに教育行政の中に脈々と受け継がれてきました。国が示す教育振興基本計画や前教育長が示した新冠町教育行政執行方針に掲げられたことを契機に、改めて教育行政の目指す方向性として認識を深めております。御質問1点目の前教育長の方針を私はどのように継承、発展させていくのかについてです。私は、前教育長が示した「子どもたちを中心としたウェルビーイングのさらなる充実と学校教育の活性化」という方針をしっかりと受け継ぎ、さらにその概念と方向性を学校教育のみならず、社会教育にも広げ、子どもから大人に至るまで幅広く現在のウェルビーイングを未来のウェルビーイングにつなげられるよう教育行政を進めてまいります。2点目の数値化しにくい幸福感などをどのように把握、評価し、改善しているのかについてお答えします。議員御指摘のとおり、ウェルビーイングの概念に直結する自己肯定感や学校での安心感を児童生徒のウェルビーイングとして数値化し評価することはとても困難なことではありますが、新冠小学校、新冠中学校ともに児童生徒アンケートを用い評価改善を行っております。昨年度の「自分には良いところがあると思うか」という自己肯定感を把握するアンケート結果は、良いところがあると答えた新冠小学校児童が79%、新冠中学校生徒が65.7%となっておりました。この結果を受け、学校現場では「自分には良いところがあると答えられなかった子どもたちに目を向け」改善を図っております。改善内容につきましては、小学校が道徳の時間において自分の特徴を知り、長所を伸ばそうとする意識と意欲を高める内容の授業を年度の始まりと学期の始まりに実施するよう年間指導計画を見直しております。また、中学校では、定期的なものではなく日常における生徒一人一人の小さな成長と良さを認め、そのことを生徒自身にも気づかせていくことを教育活動全体において重視するよう改善を図っております。次に「学校での安心感」に関する昨年度の結果は、小学校において「学校は楽しい」と答えた児童が84%、中学校において「普段の生活の中で幸せな気持ちになることがある」と答えた生徒が78%おりました。この結果を受け、小学校では「ぽかぽかことば」と称する相手に対する思いやりの12言葉を使うことを今年度の重点課題の一つとし、生徒指導上の重点目標に掲げ、全職員で取り組むことにつなげております。中学校においても職員と生徒、生徒同士の信頼関係を重視し、温かい声かけや対応に心がけながら、家庭とも連携し、生徒の良さを共有していくよう取り組みを進めております。3点目の「ウェルビーイングの理念を保護者、地域の方々とどのように共有しているか」についてお答えをします。新冠小学校、新冠中学校ともに文書による発信と対面による発信を通し、ウェルビーイングの理念共有を図っております。具体例を申し上げますと、学校便り、学級だより、保健だよりなどの各文書、保護者説明会、学級懇談会、個別面談などの対面、SNSを活用した学校ホームページが挙げられます。また、学年レクリエーション、運動会、学習発表会、学校祭、地域参観日、入学式、卒業式など児童生徒の笑顔や真剣な眼差し、運動会による勝って流すうれし涙、負けて流す次の成長につながる悔し涙、互いに協力する態度など子どもたちのウェルビーイングな姿や状態を直接見ていただくことによる共有も図っておるところです。説明は以上でございます。

答弁 町長 山本政嗣

ウェルビーイングについての御説明につきましては、今、下川教育長からございましたことから、私からはまちづくりにおけるウェルビーイングにつきまして、町民の幸福感の実感を「共に考える」という取り組みの視点から御答弁申し上げさせていただきます。人口減少社会にあって、当町は、これまでの取り組みが一定の効果を産み、消滅可能性自治体から脱却するなど、人口減少対策の成果が目に見えるものとなりつつあると実感をしているところであります。しかしながら、社会現象として、減少していく国民人口の中においては、今後も町民人口は緩やかに減少し、そして町の規模は縮小していくものと考えているところであります。そのような社会では、町の未来を町民の皆さんと共に考えていくことが今後ますます重要になり、町民意見の施策反映はこれまで以上に意を用いていく必要があると感じているところでございます。本定例会におきまして「マイタウン30委員会設置条例」の全部改正について議決を頂戴いたしましたが、改正条例にあるように、幅広い世代からまちづくりの意見を聴き取り、聴き取った意見を議会とともに共有した中で、まちづくりを進めていく、即ちまちづくりを共に創りあげることを目的としたことは、第一歩だというふうにも考えているところでございます。また、私が町民の声に触れる機会というのは、町政懇談会をはじめ今後様々な場面が想定されますし、町には管理職による地域担当の制度もございますことから、これらの仕組みをより一層機能させるとともに、自らの考えを自らの言葉で伝えるなど、町民の皆さんとの対話を大切にしていくことを意識してまいりたいと考えているところでございます。更に、これらを進めていく中では、町の課題、あるいは町民が描く希望を私自身がしっかりと受け取り、感じ取ることに心がけ、町民の皆さんとともに町の将来を考えていくという姿勢を守り、対話による町民意見の聴収を主体とした取り組みを進めることで、町民13の皆さんが幸福感あるいは充実感といったものを実感できる施策につなげてまいりたいと考えております。いずれにおきましても、簡単な取り組みではないというふうに承知をしておりますが、魅力あふれるまちづくりに誠心誠意取り組んでまいる所存でございますので、まずもって御理解をお願いしたいと存じます。

再質問 4番 中山千鶴子

はい。教育長並びに町長の御答弁ありがとうございました。子どもたちの明るい未来のため、また、当町の発展のため、今後も町民の声を大切にした政策を進めていただきたいと思います。しかし、町民にとっての幸福感は非常に主観的なものであり、見えにくいものです。また、時代とともに変わっていくものです。ですので、その声を可視化し、継続的に把握、活用する仕組みが重要ではないかと思います。そこで次の2点について提案いたします。1点目、町民の満足度や生活の質、地域への愛着などをテーマに定期的なアンケートを行い、その結果を町の政策評価や計画策定に反映していく仕組みを設けてはいかがでしょうか。また、結果を公表し、行政と町民が一緒に町の課題や希望を共有できるようにしてはいかがでしょうか。2点目、今後策定される総合計画や各種施策計画において、ウェルビーイングの視点を明記し、各事業が町民の幸福感や暮らしの質向上にどう寄与するかを可視化、評価できるようにしてはいかがでしょうか。町民一人一人が新冠に住んでよかったと実感できるようなまちづくりをともに築いていけることを心から期待し、提案といたしますが、町長の所見を伺いたいと思います。

答弁 町長 山本政嗣

中山議員からの再質問にお答えを申し上げます。「幸せ」は見つけるものではなくて、気づくものであるというふうにも言われますけれども、個々にこれは違いがあるわけでありますし、また、議員御指摘のように主観的なものであるとも思うわけであります。しかしながら、まちづくりの中におきましては、町民の皆さんの幸福感はやはり「この町に住んでよかった」いうことに帰結するんだろうというふうにも考えているところであります。そのためには、先ほど御答弁申し上げましたが、町民の皆さんの考え、気持ちに直接触れる、感じることでまちづくり施策につなげる取り組みをまずは推進したいというふうに考えているところであります。そこで、議員御質問の1点目のアンケート調査の実施でございますが、これらをまちづくりを進めていく中で定期的に行っていくということは少し困難な部分もあろうかと思いますけれども、この視点を持ってまちづくりを進める中で、必要に応じてアンケート調査というものも実施を適宜してまいりたいと考えているところであります。2点目でありますが、ウェルビーイングの視点についてでございます。いわゆるウェルビーイングが意味する心の充足、これは先ほど来申し上げてますけれども個人によって多種多様である、そして、個別のまちづくり事業で具体的にお示しをしていくということは14非常に難しい部分があるというふうに捉えているわけでありますが、まちづくりコンセプトでもあるRE、レ・コードの理念と、町民憲章を意識したまちづくりを推進していくことで、町民の皆さんが新冠町を愛して、そして住んでよかったと思っていただけるまちづくりこそが、ウェルビーイングの具現化につながるものというふうに捉えているところであります。このような考え方を大切にするとともに、町が有する各種計画の策定におきましては、このまちづくりコンセプトを基礎としつつ、検証においてはどのような結果につながったかを見極めていくことといたしますけれども、その作業全てはウェルビーイングの推進につながっていくということを意識してまいりたいというふうに考えております。まちづくりの推進においては、今後より一層REの精神、これの具体化、そして町民憲章の理念を感じ取ることができるよう、まちづくりを推進していこうという考えでございますので、御理解を賜りたいと存じます。以上でございます。

再々質問 4番 中山千鶴子

ありません。

出典:新冠町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月20日 議事録 PDF(10ページ) 間違いを知らせる