みんなの議会

新冠町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月23日

急を要するデータセンター誘致促進への取り組み

2023年6月23日、新冠町議会の一般質問で、竹中進一議員が「急を要するデータセンター誘致促進への取り組み」について質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。

質問者
竹中進一 議員
答弁者
町長 鳴海修司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 竹中進一

議長より発言の許可を得ましたので、次の一般質問をいたします。本年3月の第1回定例会において、ICTによる活性化への取り組み、データセンターや実証実験への積極的な誘致について一般質問いたし、データセンターへの町長の所見を伺いましたが、現時点においては、まちづくりの中で優先順位は低いとの答弁をいただいたところでございます。第1回定例会で、そのような町長答弁をいただいたにもかかわらず、時間を置くことなく、このたびの質問に至りましたのは、第1回定例会後、経済産業省が2021年に策定した半導体デジタル産業戦略の改定案を示したことに起因するものであることを御理解ください。改定案では、国内のデータセンターの8割超えは、東京圏、大阪圏といった大都市に集中し、かつ国際海底ケーブルの陸揚げ局は、房総半島や志摩半島などに集中していることに対し、大規模自然災害等への備えとしての危機対策の強化、脱酸素電源活用等の観点に加え、北米やアジア太平洋島をつなぐ我が国の地理的な優位性を生かし、国際的なデータ流通のハブ的役割を強化するとして、戦略的な中核拠点の整備に向けた取り組みを行う。さらには、国際海底ケーブルルートの多様化と、ハブ機能の強化を促進することを目的に海外と日本を結ぶ海底通信ケーブルの整備とケーブルの陸揚げ基地として北海道と九州を優先する方針が示されました。また、陸揚げ基地候補として苫小牧市が有力視されている旨の報道があったところです。これまで世界的に見ても、先進各国に遅れをとっている感のあるICTに関する取り組みを挽回するために、データセンター整備補助費を、今回、2023年度から4年間で455億円を計上。事業者をこの夏以降に公募するとしております。今までは、土地造成や電線整備への最大半額補助でしたが、北海道と九州については、一定の条件を満たせば建物への補助も受けられるという、進出する企業にとっては魅力的な条件が整うことになりました。近隣に新千歳空港があり、さきに申し上げました、苫小牧市に海底ケーブル陸揚げ局の整備が期待できることとなりましたので、格好の条件30が新冠町にそろってきたのではないかと思います。現時点では、苫小牧市に陸揚げされる海底光ケーブルからラピダス進出が決定した千歳市、札幌市の大都会、大規模データセンターのある石狩市を結ぶ計画が中心となっているようですが、このルートですと、一極集中のリスクも危惧されます。新冠町は、このルートからも程よい距離に位置する地域ともなりますので、大変困難な取り組みとなると思いますが、町長には、町の活性化に即つながると期待が出来ますので、町の前向きな取組姿勢を求めるところでございます。以下に、新冠町を候補地として推し進めた理由について述べさせていただきます。国が示す北海道を選んだ3つの理由には、1、既存のデータセンターが集中している東京、大阪圏からの遠さ。2、再エネ電源の多さ。3、北米などとの距離が近く、世界的な拠点になり得る。以上の3点が示されております。この中の、特に2の再エネ電源については、現在、新冠川水系に4か所の水力発電があり、合計で最大27万9千キロワットの再生電源を生み出しております。最も下流には岩清水ダムが位置しておりますが、その下流もさらに急勾配の川となっており、平地に出るまでの間には、ポロピナ沢やアブカシャンペ沢をはじめ、数本の沢から水が合流しており、グーグルを見ると、全くの素人考えではございますが、その下流にさらに水力発電用のダムの建設が出来そうな感じがします。もし、もう1か所水力発電所が出来たとしたら、再エネ電源のさらなる利用が見込めるのではないかと思いますし、現時点では、データセンター冷却用の大量の電源は、再生エネルギーを当てることが重要なポイントとなる方針ですが、現時点では、主に、洋上風力が想定されているようです。しかし、安定のしない風力発電は、蓄電装置や事故の可能性が高いと思われますので、より安定した電源の水力のほうが絶対的有利だと思います。したがって、データセンター誘致の切り切り札にもつなげることができるのではないかと思います。ぜひ、このような壮大なプロジェクトを実現に挑戦いたし、町長を先頭に町民全体が一丸となって取り組み、相当な時間と努力が必要となりますが、夢のような話に終わらせることなく、まちの活性化に大きな期待を膨らませることができると思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

竹中進一議員から御質問の、急を要するデータセンター誘致促進の取り組みについてにお答えいたします。本一般質問は、本年第1回定例会において竹中議員が提出した、ICT先進自治体への取組みで、町の活性化をに係る一般質問と同様の質問であり、4月以降の特別な事情の変化に起因した一般質問とも思えないため、この度の答弁は第1回定例会における答弁と大枠において変わるところはないことをまずもってご承知おき願います。また通告書にあります本年6月6日に公表された経済産業省による改訂版、半導体デジタル産業戦略については、半導体と蓄電池に関する取組みの加速化、AIを念頭に置いた情報処理基盤の構築及びインフラの整備について内容を改定し、取りまとめたものと認識31しており、まちづくりの方向性に影響を与えるものとも考えておりません。従って、第1回定例会における答弁である、雇用の創出、地域経済への寄与といった私たちが企業誘致に期待する効果が希薄と考え、現状解決しなければならない多くのまちづくりの課題がある中、データセンターの誘致を優先して進める考えはございませんという答弁を再度申し上げさせていただきます。竹中議員のこの度の一般質問は、半導体デジタル産業戦略の改訂において国がデジタルインフラ整備の方向性として北海道や九州圏での整備促進を打ち出したことがきっかけになっているかと推測します。また改訂版では、電力源として脱炭素の必要性をうたっていることから水力発電所の新設可能性をも提案理由に上げられているかと考えます。しかしながら、送電施設から所定の距離内にある必要面積を備えた適地を当町が有しているとは考えられず、また莫大な建設費用を要する水力発電所が今後新たに建設される可能性は極めて低く、そのことを前提とする町づくり協議は、困難と言わざるを得ません。今は、データセンター誘致に向けた議論ではなく、町民生活と新冠町が直面する多くの課題解決に向け、議会と協議を重ねるときと考えていますので、ご理解願います。

再質問 1番 竹中進一

今回の一般質問をいたすに当たり、私は2か所のデータセンターを視察いたしました。両施設とも、今後の需要拡大を見越していることを感じました。石狩市のデータセンターは、近隣に風力と太陽光発電設備を備えておりましたが、今月17日の新聞報道では、国内最大級のスーパーコンピューター相当の計算機能を整備し、約135億円を投資すると掲載されており、さらに、今月20日の報道では、電源を水力中心の再生可能エネルギーへの切替えを行うとされておりました。ただ、1点気になりましたのは、海が近いために、塩害を防ぐため、大事な換気に特殊なフィルターを使っていて、一部さびのようなものも見受けることが出来ましたことから、データセンターは、繊細な配慮が必要との印象を受けてまいりました。余談ですが、スーパーコンピューター構想が発表されたその日には、当該事業者の株価が急騰するなど、事業者にとって、また投資家にとってデータセンターにかかる取り組みは、企業価値の向上をもたらすという大きな意味が現在はあり、多くの企業が参画を計画する余地が今後あるかと考えます。こうしたことからも、データセンターは、今後、最大の成長分野であることは間違いないのではないでしょうか。もう一方で、データセンターが大量に必要とする電力について、全くの素人の考えではございますが、新冠川水系の新たな水力発電の可能性について、一考することは出来ないでしょうか。仮に、岩清水発電所の下流にダムをつくるとしたら、正確な数字ではございませんが、発電所近辺の標高は約180メートルで、泉地区の山中での川の標高は約90メートルではないかと思いますが、その落差は約85メートルあるのではないかと思います。再生可能エネルギーの普及は喫緊の課題で、その可能性がある限り、挑戦してみる価32値は、限りなくあるのではないでしょうか。視察した、もう一方のデータセンターでは内部を見ることが出来、雪を利用した一定の温度を24時間38度Cに保ち、中に長時間いますと、汗ばむ感じでした。将来的には、現施設を10倍に増設し、農業や陸上の水産養殖を進めるための実証実験も行っておりました。今回の質問は、大変難しい内容ではございますが、道内2か所のデータセンターも実現までには10年ぐらいを要して実現に至ったとお伺いいたしました。新冠の現在の水力発電所、アーチダムの建設当時の関係者のお話を聞く機会がございました。以前、レコード館ですが、お聞きいたしましたが、今はあそこにあります、当然のような感がありますが、相当の苦労や犠牲を払い、完成したことを伺うことが出来ました。もし、可能性があるとしたら、今は絶好のチャンスではないかと思いますし、現在の技術や機械の進化により、当時よりは、取り組みやすい環境ではないかと存じますので、新冠町の将来を見越して、ぜひとも取り組んでみてはいかがと思いますが、町長のお考えをお伺いいたします。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

竹中議員の再質問にお答えします。データセンターへの議員の思いでは理解しますが、私は、データセンター立地における4つの優位性の確保は、当町においては不可能ととらえてございますし、さきの答弁でも申し上げたとおり、誘致事業として、経済効果の期待性が希薄で、現実性のない事業は施策の選択肢にはございませんので、御理解願います。また、新冠川の発電につきましては、新冠川は、農漁業への維持流量の確保という大事な点がございますし、そういった面で、冷却水として大量の水を使うこの計画については、全く不可能だと考えてございますので、御理解願います。

再々質問 1番 竹中進一

ありません。

出典:新冠町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月23日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる