新冠町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月23日
地域公共交通の今後の在り方について
2023年6月23日、新冠町議会の一般質問で、長浜謙太郎議員が「地域公共交通の今後の在り方について」質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。
- 質問者
- 長浜謙太郎 議員
- 答弁者
- 町長 鳴海修司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 長浜謙太郎
9番、長浜謙太郎です。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い、地域公共交通の今後の在り方についての一般質問をいたします。当町は、町内全域及び新ひだか町静内地区の医療機関等の送迎機能を付加した独自の乗り合いバス(コミュニティーバスメロディー号)を導入し、交通弱者と言われる高齢者や子ども、学生等の足を確保するとともに、道南バス日高沿岸線やJR北海道バスとの接続を強化し、また、西新冠地区においても、予約運行方式(デマンド運行)を導入し効率的で持続可能な町内の公共交通を確立しております。そして、福祉の分野では、70歳以上を対象にした寿バスや福祉ハイヤーとして、民間に業務委託する移送サービスを行っており、自家用有償旅客運送制度のもと、町内のバス、ハイヤーと、福祉有償運送のすみ分け5を図り、利用者の状況に応じた移動手段が整備されております。このように先進的に取り組み、成功事例となっているわけではありますが、これからを考えると、利用者数の減少、車両メンテナンスや維持更新、人員確保に燃料高騰など、不安材料は尽きることがありません。一方で、市街地から離れて暮らす方がいて一定数の利用者もあり、免許を返納する方も増えてくる中、求められるニーズは、より細分化してくるでしょう。果たして、現行の29人乗りマイクロバスでの運行体制が最善で利にかなっているのか。登録、利用者の動向詳細を把握できるならば、タクシー料金として助成するほうが経済的ではないのか。スマホアプリを活用することで、より合理的なマッチングが図られる可能性は。こういった事象について、利用状況を数値でつぶさに分析し、費用対効果を試算してみることも価値があると思います。例えば、利用者の減少を逆手にとり車両をコンパクトにする。これにより、迅速性やコスト削減などの多くの利便性が見込めます。あるいは、地域住民の理解と協力を求め、NPO法人や一般社団法人によるライドシェアでの移動支援活動に補助する後方支援に決する。これは民業圧迫ではなく、現状の民間業者は、より専門性を高めた事業に専念することもできると考えます。実際にこの仕組みを活用している自治体も存在します。地域が直面する逼迫した交通課題の解決に向けて、MaaSやスマートモビリティといった言葉も目にするようになり、自動運転やAIの活用など、未来を感じさせる実証実験も行われております。2月には、公共交通をよりよくするためのアンケート調査も実施されたところでありますが、地域公共交通の今後の在り方について、町長の所見を伺います。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
長浜謙太郎議員から御質問の、地域公共交通の今後の在り方についてにお答えいたします。地域公共交通を考えるとき、取り巻く社会環境は、年々厳しさを増していると感じています。進む人口減少社会は、利用者の減少につながり、高齢化の進行は、交通弱者の顕在化となり、過疎化の進行は運行効率を悪化させ、更には2024年問題と称される交通関連法案の改正は、運行担い手確保を困難とする可能性を含んでいます。これら全ての市町村に共通する社会現象は、都市部と地方いずれにおいても公共交通の確保問題へとつながり、市町村が取組むべき喫緊の課題となっています。私は、地域公共交通は、地域社会存続の重要な柱であり、社会基盤施設の1つとして捉え、絶えることなく継続させるための交通施策を推進して行く所存であることをまずもってお答え致します。現在、町は新冠町地域公共交通計画を策定しており、策定過程において、利用者ニーズを把握するためアンケート調査を実施致しました。109件の回答の中には、利用者個々の実情から生まれる細かな要望もあり、運行の安全確保の面から対応できないものもありますが、出来る限り要望に近い対応を検討し、可能な対応については行っていきたいと考えています。6ご質問の中にありました適正な車両サイズの検討については、将来的な地域人口と利用者数を想定した上で効率的な車両とすることが、経費削減、安全確保などの面から必要と考えていますので、適時適切な対応を行っていく所存です。またスマートフォンアプリケーションを活用した効率化については、利用者である高齢者がアプリケーションの利用に不安があること、及びアプリケーションの導入によって効率化を図る必要性に迫られていないことから消極的にならざるを得ませんが、交通情報の発信など、情報提供の手段としては効果的と考えていますので、活用を行っていくこととします。長浜議員のご質問の中にもありましたが、地域公共交通の維持と継続については、利用者そして地域住民の理解と協力が必要であり、また主に都市部においては、NPO法人などが公共交通の継続的な運営に携わる事例があることも存じていますが、私は個々の地域住民の事情を聞き取りながら、住民に寄り添いつつ地域公共交通を推進して行きたいと考えており、町民の皆さんに求める協力の態様は、町の実施する運行における安全運行への協力と利用ルールの遵守、そして利用者ご自身の安全確保等であり、ボランティア団体等による運行支援は、現状において必要としていないことをご理解ください。また高齢者の生活支援と公共交通の取り組みは、福祉施策と連携を取りながら今後推進して行く所存です。進行する人口減少社会を考えたとき、また利用者の声に耳を傾けたとき、更には1日およそ350キロメートルを運行している現状を考えたとき、予約運行方式であるデマンドバスの活用拡大が考えられますが、利用者ニーズが広範囲に及ぶことからコストが上昇する可能性、そしてサービス低下の可能性などあらゆるマイナス要素を十分に検討しなければならないと同時に、現状での経費比較など可能な範囲で検証を繰り返していかなければならないと考えております。今後担当課において鋭意検討を進めることとしてございます。冒頭申し上げましたが、地域公共交通は、地域社会存続の柱であると考えています。持続可能な公共交通の確立には来るべき社会に備え、一歩先に手立てを講じることが何よりも大切です。利用者の減少が地域公共交通の弱体化につながらないよう、創意工夫と交通施策を展開してまいる所存ですので、ご理解願います。
再質問 9番 長浜謙太郎
2点伺います。1点目です。アンケートの結果に対し、可能な対応は行っていくとありましたが、アンケート結果の詳細、これは回答率や内容ですが、これについての公表はされるのでしょうか。2点目です。ボランティア団体等による運行支援は、援助を必要としていないとのことでしたが、将来を見据えて、それこそ一歩先に手だてを講じるという意味でも、情報の発信や提供の手段としては、効果的と考えていらっしゃるスマホアプリの活用について、これは当町で実績のあるICTの実証実験について働きかけを行っていく考えはあるでしょうか。7
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
長浜議員の再質問についてお答えいたします。1点目の再質問についてですが、実施しましたアンケート調査については、新冠町地域公共交通計画の策定が終了次第、議会説明を行いますので、その際には、計画書資料編として添付することとして、あわせて町民の皆さんへはホームページ等で公表いたします。2点目の再質問であります。将来を見据えたボランティア団体の支援と、スマホアプリによる情報発信の実証実験についてでございますが、持続する公共交通体系の自立を目指すとき、ボランティア団体の支援活動については、現状消極的ではありますが、今後、町民活動の盛り上がり等によっては検討を進めてまいりたいとも考えてございます。また、スマホアプリの活用についてですが、即時速達の機能が期待できるスマホアプリの活用については、これまでも検討を行ってきましたが、今後も引き続き検討協議を進めてまいりますので御理解願います。
再々質問 9番 長浜謙太郎
ありません。