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新冠町議会 令和8年第3回定例会 2026年9月11日

行財政改革下における予算編成と財源確保について

2026年9月11日、新冠町議会の一般質問で、長浜謙太郎議員が「行財政改革下における予算編成と財源確保について」質問し、町長 山本政嗣が答弁しました。

質問者
長浜謙太郎 議員
答弁者
町長 山本政嗣

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 長浜謙太郎

3番長浜謙太郎です。議長より発言の許可を頂きましたので、通告に従い、「行財政改革下における予算編成と財源確保について」の一般質問をいたします。先般、令和2年度から6年度の決算額をもとに、令和17年度までの財政推計が示されましたが、人件費、物件費は物価高騰の影響により増加の一途を辿り、令和11年度で財政調整基金の枯渇が見込まれるものでした。そして総務省は、ふるさと納税返礼品で海外産ワインを扱う自治体の実態調査に乗り出しており、トンネルワインの恩恵を受けている当町の風向きは相当厳しくなると予想されます。近年、多くの自治体では厳しい財政状況に対応するため、予算編成に枠配分方式を取り入れているようです。各課からの予算要求を1件ずつ理事者が事業を精査していく従来の積み上げ方式と異なり、理事者があらかじめ課ごとに一定の予算を付与し、その枠内で各課が事業の精査をしていく枠配分方式では、課における裁量と責任が拡大し、限られた財源の効果や効率を考慮した戦略的資源配分が可能となります。積み上げ方式と枠配分方式、それぞれ功罪はありますが、収支ギャップの発生に伴う事務方の負担や職員のモチベーションを鑑みると、枠配分方式での予算査定に一考の価値はあると思います。また、今定例会において流通障害を理由に見送られましたが、令和8年度は当町のシンボルであるサラブレッドの大壁画の修復に、新規事業としてガバメントクラウドファンディングに取組み、直近では「引退馬に輝くセカンドキャリアを。馬と人の未来応援プロジェクト」と題し、にいかっぷホロシリ乗馬クラブや新冠中学校馬術部を前面に掲げた事業も実施しております。逆風にさらされるふるさと納税に代わる財源確保手段としてのガバメントクラウドファンディングの捉え方と、枠配分方式での予算編成の可能性について町12長の見解を伺います。

答弁 町長 山本政嗣

長浜議員から御質問頂きました「行財政改革下における予算編成と財源確保について」お答えを申し上げます。まず、今後の予算編成手法における枠配分方式の御提案でございますけれども、議員御指摘のように、当町が策定いたしました財政推計におきましては、昨今の経済情勢や物価高騰に伴う人件費や物件費などの各種経費の増加、更にふるさと納税制度を取り巻く逆風などによりまして、今後の財政状況は予断を許さないという状況にございます。こうした中、各課の裁量と責任の下で、効率的な予算配置を行う枠配分方式は、職員の自主性の向上やスクラップ・アンド・ビルドの推進、更には財政部門の事務負担の軽減など、行財政改革を進める上で有用でありまして、多くのメリットがある手法の一つであるということは認識をしているところでございます。しかしながら、当町において枠配分方式を導入するにあたりましては、いくつか慎重に検討するべき課題もあるものと考えております。第一には、当町は自治体規模が小さく、予算規模も小さいという中で、各課職員の所管範囲、事務担当範囲が広うございまして、当町におきましては、担当課が配分された枠の範囲内での調整にとらわれがちとなり、そして町全体の優先判断よりも、枠の消化ということが目的化してしまうという懸念もあります。第二に、急激な社会情勢の変化や緊急案件への対応課題、あるいは町がまちづくりとして進めます重要施策に対しまして、機動的に財源を投入するという政策方針が十分に反映されにくくなるというような懸念もあります。第三に、政策的経費は年度ごとの情勢あるいは財源構成によって、内容や優先度、関係者との調整など、事情が大きく異なりまして、財政担当課にとりましても各課の事情に応じた適正で公平な予算額をあらかじめ算出、設定することは容易な事務作業ではないわけでありまして、制度設計や事前の調整に過度な事務負担が生じるような懸念も挙げられます。以上の観点から、当町におきましては、各課の事情や事業の必要性を理事者が直接聞き取り、政策意図を的確に反映できる従来の積み上げ方式による査定を継続したいというふうに考えているところであります。ただし、行財政改革におけます枠配分方式の有用性やメリットを踏まえまして、他の自治体の取り組み事例や課題点をしっかり整理をしていくとともに、導入にあたっては、職員がその意図や意義を正しく理解をして、自主的かつ円滑に事業調整を行えるような体制や意識、こういったものを醸成していくようなプロセスも不可欠であろうというふうに考えますことから、当町に適した導入のあり方について、段階的に研究や研修を進めてまいりたいというふうに考えております。13次に、新たな財源確保の手立てとしてのガバメントクラウドファンディングについてお答え申し上げます。本年度の対象事業として予定をしておりました「優駿浪漫街道サラブレッド壁画整備事業」につきましては、昨今の中東情勢等によりまして来年度以降への見送りとさせていただいたところでございますけれども、その一方で実施をいたしました新冠ホロシリ乗馬クラブに関わる「馬と人の未来応援プロジェクト」におきましては、目標額100万円に対しまして、48名の寄附者の皆様方から103万円の御寄附を頂きまして、目標額を達成することができております。当町の地域資源である軽種馬を前面に掲げた取組みに対しまして、全国から温かい御支援と御共感を頂きましたことは、これは新たな財源確保の手法として、一定の手応えを感じているところでもございます。厳しい財政運営が続く中にありまして、寄附者の共感を呼ぶ資金調達の手法は、今後ますます重要性を増してまいります。今回の経験と成果を踏まえまして、既存事業、新規事業を問わず、ガバメントクラウドファンディングに馴染む対象事業を見極め、選定しながら、積極的な財源確保に取り組んでまいる所存でございます。以上答弁とさせていただきます。

再質問 3番 長浜謙太郎

はい。予算編成に関しましては、やはり枠配分というのは難しいということの中で、町長おっしゃられていたとおり各課との積み上げたものを、意思疎通を図りながら進めていくということで、より思いの通った形で政策、予算編成がなされていくものだと認識いたしました。再質問として、財政健全化の指標となる国と地方合わせた基礎的財政収支の黒字化をめぐり、近年は単年度での達成を目指す目標を見直し、複数年度でバランスを確認する方法に転換するよう求める流れがあります。次年度は、山本町長の任期折り返しの年の予算編成となる中で、厳しい財政状況であっても、共感を呼ぶストーリーを描き、将来へ希望を抱けるような投資的要素を明確にするといった、点が線となるような長期的展望を強く意識していくべきと考えますが、この点について伺います。また、地域資源を生かした返礼品開発や魅力発信を通じた馬のふるさとのブランド確立として、昨年12月に当町を含む胆振日高地域5自治体とトラストバンクは持続可能な馬産業の発展と地域発展に向けた連携協定を締結しました。先ほどの当町が取り組んだプロジェクトもこれを受けて実施したものと思われますが、ともに協定を結んでいる安平町はふるさとチョイス専任コンシェルジュのサポートによるサービス、富裕層とされる馬主を対象とした牧場での預託料やスタリオンでの支払いにふるさと納税払い、チョイスPayを活用しております。性質上、これと同等のものを当町でも行えると考えますが、検討経過や実施計画について伺います。14

答弁 町長 山本政嗣

議員から頂きました再質問にお答えを申し上げます。まず1点目に頂きました基礎的財政収支の捉え方、あるいは中長期的な展望に立った投資的要素の必要性という部分であったと思いますけれども、御指摘のように国のほうでは、単年度の黒字化目標ということから、複数年度でバランスを判断する考え方ということなど財政の健全化目標の柔軟な運用、これを模索する議論がなされているということについては、承知をしているところであります。しかし、当町のような小規模自治体にとりましては、これは御承知のように単年度の収支不足というものが直接基金の取り崩しにつながっていくというような背景がございます。したがって、今御指摘頂きましたような推計でいきますと、基金が枯渇をするというような推計になっていくわけでありまして、これは小規模自治体として、非常に厳しい現実として受け止めていかなければいけないというふうに思います。そういう厳しい財政状況にありましては、まず事務事業の徹底的な見直し、あるいは整理、統合、そして積極的な歳入の確保というものに意を用いていくことが最優先課題であるというふうに考えておりまして、今回、昨年度の決算も提出させていただきましたけれども、その中での監査委員の意見においても、経常収支比率の改善というものも御指摘を頂いていることに象徴されているのかなというふうに思います。その中にありましても、短期的な取組みを要する事業への投資、これは当町でも創業支援への支援、創業支援を中心とした制度創設、あるいは子育て支援策の新規創設、やらなければいけないことはしっかりと財政投下をして、反面、見直すべきところは見直していこうという、そういうメリハリを持った行政運営が求められていくんだろうというふうに考えているところであります。議員から頂きました、そういう中にあっても将来への投資のストーリーというようなことも頂きました。大変ありがたいお言葉ではございますけれども、行政の役割は、さきにも申し上げましたけれども第一に住民の福祉の増進とあることは、さきの答弁で申し上げましたとおり、言うまでもないわけでありますけれども、そういった中で考えますと、やはり町民の皆さんの生活に対する安心をということで考えると、やはり医療、全ての年齢層を通じた福祉の向上、介護の環境、そして教育環境の充実ということがやはり優先度が高いものであろうというふうに捉えております。そういった中から、徳洲会の誘致、あるいは特養、デイサービスの移転計画、更には小中学校の統合改築計画というものも構想化させて頂いているというようなことでありまして、それぞれに多額の費用を要するようなことを、この短期、中期間の中で計画をさせていただいているわけであります。そういった意味から言いますと、将来の展望を明るいものとするためにも、健全な財政基盤の確立というのは必須条件という認識でありまして、この見通しなくして私が将来への希望を抱けるような話をすることによって、すなわちそ15こは言ってみれば無責任な構想をお伝えするようなことにもつながりかねないということでありますから、まずは町民生活に密着をした、先ほど申し上げた予定する事業、これをしっかりと取り組む上で、その基盤となる財政力を健全化していくということに意を用いていきたいと考えているところでございますので、どうぞ御指導、御助言も含めた中での議会の御理解を賜ってまいりたいというふうに思います。2点目に頂きました安平町での取組みに関するふるさと納税の関係でございますけれども、まずふるさとチョイスの専任コンシェルジュにつきましては、これはトラストバンクさんから既に返礼品の情報発信、新たな企画の助言、こういったものに広くサポートを受けているわけでございまして、今後も、これはもう積極的に活用を図っていく考えとしております。それから預託料のふるさと納税の返礼品化につきましては、今、総務省に対しまして、このものを返礼品に登録することに関して可否判断を行っております。総務省の判断が認められた際には、まず日高軽種馬共同育成公社において先行実施をして、そういった問題点なども確認した上で、町内の生産牧場への展開、拡大を図っていくという計画をして進めているところであります。それから種付料につきましては、これも2年ほど前に町内の事業者の皆さんと導入に向けた協議を行った経緯がございます。その際には事業者の皆さんの事情もございまして、合意には至っていないわけでございますけれども、町としてはですね、軽種馬の町として財政効果、あるいはブランドの発信という点において、まだ諦めてはいないということであります。今後も相談、協議を継続したいと考えておりまして、事業者の方々の承諾が頂ける環境が整いましたら、ぜひとも加えていきたいというふうに考えておりますし、そのためには関係者の皆さんや議員の皆さんからも違った立場の中で後押しを頂くような御協力、御支援も賜ってまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げます。以上でございます。

再々質問 3番 長浜謙太郎

ありません。

出典:新冠町議会 令和8年第3回定例会 2026年9月11日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる