新冠町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月14日
森林環境譲与税の活用について
2023年3月14日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「森林環境譲与税の活用について」質問し、町長 鳴海修司、教育長 奥村尚久が答弁しました。
- 質問者
- 伹野裕之 議員
- 答弁者
- 町長 鳴海修司、教育長 奥村尚久
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 伹野裕之
5番、伹野裕之です。議長より発言の許可を得ましたので、森林環境税の活用について質問いたします。その前に、一般質問要旨に誤りがありますので、訂正をお願いいたします。4行目の約6000億円との記述ですが、約600億円の誤りです。訂正をお願いいたします。それでは、質問いたします。地球温暖化の原因となる二酸化炭素、CO2を吸収する森林は、脱炭素社会を実現する上で不可欠な役割を果たし、地球温暖化防止に貢献しています。森林が光合成により吸収した二酸化炭素、CO2は、炭素のみが樹木の中に蓄積され、酸素は大気に放出されます。炭素は樹木の中で、固定化されており樹木を燃やさない限り、吸収された二酸化炭素CO2が大気に戻ることはありません。このような形で、地球温暖化の防止に貢献している森林の保全は重要と言えます。また、森林は二酸化炭素CO2を吸収するだけではなく、豪雨の際には、土壌中に雨水を貯留して、河川への急激な流入を防ぎ、洪水を緩和したり、土砂の流出を防止する機能も持ち合わせています。このような機能を持つ森林を自治体が適切に整備、管理して、保全するための財源として、個人住民税を納めている約6千万人13の納税者から、年間千円を住民税に上乗せし、約600億円を徴収する森林譲与税は、2024年度から導入されます。国は、この森林環境税を各自治体の私有林と人工林の面積、林業従事者の数、人口の3つの基準に応じて決定し、市町村に約540億円、都道府県に約60億円を森林保全担い手確保などに活用させるために、森林環境譲与税として配分します。これに先行して国は、2019年から森林環境譲与税を交付金として自治体に配分し、森林保全に向け取組を促していますが、活用していない自治体も多く、この3年間に配分された約840億円の47%に当たる約395億円が活用されず、積み立てているケースが多いとされています。そこで次の3件について伺います。1点目、当町における過去3年間の森林環境譲与税の交付金額とその活用状況は。2点目、今後の活用プランは。3点目、林野庁が昨年まとめた森林環境譲与税に関する施策事例集には、学校教育に接続したものとして推奨されている木材利用普及啓発があり、その中で福島市は、森林林業学習会や木製遊具による普及啓発で、森林環境譲与税を財源として森林経営管理制度に基づく取り組みを進め、市内小学校を対象に森林林業学習会を開催し、市内森林での間伐作業見学、丸太切り等の体験学習、林業施設見学を実施し、森林整備と木材利用の結びつきについての理解を促す木育を行っています。当町も、教育関連事業に森林環境譲与税を活用すべきと考えます。町長の所信を伺います。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
伹野裕之議員から御質問の、森林環境譲与税の活用についてにお答えいたします。森林の有する公益的機能は、地球温暖化防止のみならず、国土の保全や水源のかん養など、国民に広く恩恵を与えるものであり、適切な森林整備を進めていくことは、我が国の国土や国民の生命を守ることにつながる一方で、所有者や境界が分からない森林の増加、担い手の不足等が大きな課題となっております。このような現状のもと、国は温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止等を図るための、森林整備等に必要な財源を安定的に確保する観点から、国民一人一人が等しく負担を分かち合い、森林を支える仕組みとして、平成31年3月に森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律を制定いたしました。市町村及び都道府県は、譲与された森林環境譲与税を財源に、森林整備等を行うことになります。ご質問の1点目でありますが、令和元年度から令和3年度までの過去3年間に当町へ譲与された金額は1242万9千円で、全額を森林環境譲与税基金に積み立て、このうち令和3年度予算の執行にあたり204万6千円を基金から取り崩して林道維持費に活用いたしました。また、令和4年度予算の執行にあたりましては、令和3年度末基金残高1038万4千円を全て取り崩し、私有林の間伐事業及び林道治山施設の維持管理費に活用いたしました。加えて令和4年度の譲与予定額551万6千円は基金積立を行わず、令和4年148月に発生した大雨災害による林道復旧費及び治山施設の維持管理費用への活用を計画しております。次に、ご質問の2点目と3点目を合わせてお答えいたします。今後の活用プランでございますが、森林環境譲与税は間伐等の森林整備に関する施策と担い手の確保や木材利用の促進など森林整備の促進に関する施策に充てることとされ、当町としては新冠町内の森林整備や林業の担い手対策、木材利用の推進、林道や作業路などの路網整備、山地災害の未然防止対策、有害鳥獣対策など森林整備に関連した幅広い活用を考えております。伹野議員からご指摘のありました、譲与税が活用されないまま、基金に積み立てられている要因の一つには、私有林が全く無い大都市へ多額の譲与税が譲与されている実態があります。これは譲与税の算定方法に人口要件があることから生じた弊害と捉えられ、これら要件の見直しについて議論が進んでいるとの一部報道もございますが、一方、森林地帯を多く抱える市町村の譲与額が増額されますと、ご提案のありました木育につきましても、担い手育成の観点から検討を進めて参りたいと考えておりますし、当面は森林現場に近い使い道として、私有林の森林整備や林道等の維持管理に係る費用を優先させたいと考えますので、ご理解をいただきたいと存じます。
再質問 5番 伹野裕之
ただいま町長から、木育に関しまして前向きな意見をいただいたと感じております。そこで、教育長にお伺いします。当町は豊かな森林資源に恵まれています。未来を担う子供たちに、森林の持つ地球温暖化防止や洪水緩和などの機能を理解してもらうためにも、また先ほど町長が述べられましたように、担い手育成のためにも、木育が重要な役割を果たすものと考えております。国からの交付金で賄うことも出来ます、林野庁も教育関連事業を推奨していることから、木育を総合学習の授業などで行うことも可能と考えます。教育長の木育に対する考えがあれば、お伺いいたします。
答弁 教育長 奥村尚久(教育長は2025年3月まで)
伹野裕之議員からの御質問の、木育に活用するべきではについてお答えいたします。木育は、子供を初めとする全ての人が木と触れ合い、木に学び、木と生きる取り組みでありまして、子供の頃から、人と木、森林との係わりなど、木を身近に使っていくことを通じて、豊かな心を育むことは大切な教育だと考えております。学校における教育活動は、学習指導要領に基づき、各教科の教育課程が構成されますが、加えて、環境教育、人権教育、消費者教育、情報モラル教育、性教育、主権者教育、防災教育、食育、職業教育、そしてSDGsなど、様々な教育活動の充実が期待されているところでありまして、木育を含めて、全てを個別の教育活動として取り組むことは難しい状況にございます。木育に関する取り組みといたしまして、社会教育事業では、ツリークライミングを初めとした自然との触れ合いを大切にした事業展開を図っているところであります。また、認定こども園や各学校につきましても、校地内の環境や校外学習を通じて、木や森15林など自然とのかかわりを大切にしているところでございまして、今後におきましても、これらの取り組みの中で、木育を進めてまいる考えでございますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
再々質問 5番 伹野裕之
ありません。