みんなの議会

新冠町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月17日

教師の多忙、改善策は

2016年6月17日、新冠町議会の一般質問で、堤俊昭議員が「教師の多忙、改善策は」について質問し、教育長 杉本貢が答弁しました。

質問者
堤俊昭 議員
答弁者
教育長 杉本貢

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 堤俊昭

平成25年春にOECDが教育に関し、様々な調査を実施しました。その中に、教師の勤務時間調査があり、加盟34カ国の平均は週38時間であったのに対平成28年第2回定例会新冠町議会会議録第2日(平成28年6月17日)し、日本は54時間と断然の1位との結果になっています。その後ということになるかと思いますけれども、文科省が教師の勤務時間等について、昨年の11月に全国の451校を対象に調査を実施し、1万人から回答があったとのことであります。結果、中学校の教師は1日平均の勤務時間が12時間6分、最も長いのが教頭、副校長の12時間53分、小学校においても大差ない結果となっています。毎日4~5時間の時間外勤務となっています。さらに自宅に仕事を持ち帰り、採点や翌日の授業準備等に1時間30分を費やすとのことであります。私には身内に教師もいますし、先生は忙しいとの認識はありましたけれども、これほどとは思いませんでした。1ヶ月の時間外が80時間以上となりますと、過労死の警戒ライン40時間をはるかに超え、危険水域に入っていることとなります。どのように認識をされていますか。一方で、文科省の調査とはいえ、この数値は本当なのだろうかという疑問に感じることがあるのも事実であります。文科省の調査や結果は、さらに分析が出来るのであれば説明をお願いしたいし、時間外の要因、当町の実態は調査をしているのかどうか。実態は文科省の報告通りなのか等について伺います。さらに文科省は、教師の負担を軽減し、子どもと向き合う時間を確保する。として、ガイドラインを出しています。これを参考に業務を効率化するようにとの具体的な項目も示し、要請があったところでありますが、どのような取り組みをされているのかについて伺います。

答弁 教育長 杉本貢(教育長は2017年3月まで)

堤議員からのご質問にお答えいたします。議員ご指摘のとおり、学校現場を取り巻く環境は、学力向上の取組をはじめ、児童、生徒に社会の中で生き抜く様々な力を身に付ける授業の充実に努めることは基より、いじめや暴力行為等の諸問題の発生、特別支援を必要とする児童生徒の増加、不登校の対応等、年々複雑化・困難化しており学校に求められる役割は拡大・多様化しております。そのような中で、OECD国際教育指導環境調査につきましては、学校の学習環境と教員の勤務環境に焦点をあて、無作為抽出した国公私立192校の中学校校長及び教員を対象としまして、平成25年に調査されました。ご指摘のとおり日本の教員の1週間あたりの勤務時間は参加国最長の53.9時間でありまして、1ヶ月の残業時間に換算すると約56時間であり、教員の多忙化が指摘されております。文科省においても、平成18年度に実態調査を行っておりまして、その調査によりますと、休日を合わせた1ヶ月の平均残業時間は校長が約36時間、教頭が約63時間、教諭が42時間でありました。これらの経過から、文科省では平成26年度11月に、教職員業務実態調査を行っております。調査については、学校の業務に係る負担や改善策に係るデータを収集し、学校現場の業務実態を明らかにする目的により「学校調査」「教職員個人調査表」の2種類の調査を、地域規模、学校規模を考慮して451校を調査対象として実施されております。結果につきましては、ご指摘のとおり、中学校教諭の1日の平均在校時間は12時間6分で持ち帰り時間が1時間44分と報告されております。教員の勤務時間は時期によって異なり、調査時期が期末テストの採点、学期末の成績処理の時期と重なったこともあり、年間を通しての勤務実態とは言えないため、にわか平成28年第2回定例会新冠町議会会議録第2日(平成28年6月17日)に過労死に至るものとは、捉えておりません。また、当町の小中学校はこの実態調査の対象となっていないため、当町における実態については把握しておりませんが、聴き取り調査によりますと、小学校では大半の教員が午後6時過ぎには退勤している状況で、中学校においては部活指導もあり、行事等のある繁忙期には7時過ぎまで大半の教員が居残っている状況であります。次に、学校と教職員の勤務実態の把握に関する調査研究の分析についてですが、本調査では、教職員がどのような業務に従事し、どのような業務に負担感を感じているのかといった視点に着目し調査されておりまして、その結果によると、業務を負担と感じる項目で最も高いものは、「国や教育委員会からの調査やアンケートへの対応に関する業務」でありまして小中学校の教頭職、教諭で80%を超える状況であります。次いで2番目に「研修会や教育研究の事前レポートや報告書の作成」、3番目に「保護者・地域からの要望・苦情等への対応」、4番目に「児童・生徒、保護者アンケートの実施・集計」となっております。昨年7月27日に出された「学校現場における業務改善のガイドライン」では、この勤務実態調査に基づき、改善策を次のように5点示しております。1校長のリーダーシップによる学校の組織的マネジメント、2教員と事務職員等との役割分担など組織としての学校づくり、3校務の効率化・情報化による仕事のしやすい環境づくり、4地域との協働の推進による学校を応援・支援する体制づくり、5教育委員会による率先した学校サポートの体制づくり。これらの対策とともに、文科省では、平成28年3月に「教育職員の時間外勤務等の縮減のための実践事例集」を作成し、通知表の電算化や職員会議の効率化、定時退勤日の設定等、各学校の取組みが紹介されておりますが、当町教育委員会における取組みといたしまして、まず人的支援として、各学校へ加配教諭を配置し、特別支援員、学習支援員の配置。次に管理職の負担軽減として、校長会、教頭会の参加による現状把握と事務の軽減、学校開放事業の管理委託、各学校へのメール等周知及び回答による事務の簡素化、また地域の人材の活用として人材バンクの活用、総合学習における予算措置等を行っております。次に縮減に向けた学校の取組についてですが、定時退勤日を月1回職員会議の木曜日と設定し、縮減強化月間として、年2回、運動会、学習発表会が終わった6月・10月に設定し、また、職員会議の効率化にも取り組んでいる状況であります。部活動については、月曜日を生徒会・学級活動を優先日とし、木曜日は、職員会議・研修日のため基本的に休止し、また、定期試験1週間前の休止や休日においては、半日程度での効果的な指導、授業日においては、放課後の2~3時間程度で活動が終わる工夫などの取組を行っています。今後、PTAの協力を得る取組を行い、実効性のあるものへと高めて参ります。以上のように学校教職員の勤務実態については、業務の多様化に伴い、年々多忙化しているのが実態ではありますが、各学校、学校長がリーダーシップを取りながら、縮減に向けた取組みを実施しており、また、教育委員会としても、学校と連携を図りまして、負担軽減に向けた取組みについて更に協議を進めたく考えておりますのでご理解いただきたく存じます。

再質問 2番 堤俊昭

教師の適正な勤務時間については、やはり学校が正常に運営をされていることが一番の条件になるということで、それの努力と、今時間の縮減に向けて、様々な方法で具体例でも挙げて、努力をしているということを聞かせてもらいましたし、また、文科省のとおりなら、大変な事態だなと思いましたけれども、文科省の数字とは随分違うということで、尐しは安心したところでありますけれども、教育長の答弁の中に今尐しありましたけれども、主に中学生ですけれども、部活について、先生の負担が大きいことで、平日でも常に2時間程度は練習ということになると思いますし、土日につきましては、大会であるとか発表会ということで、付き添うということで、この実態が教師の勤務時間の平均値を大きく引き上げていると思います。私、随分以前ですけれども、これは、教師の勤務時間ということもありましたけれども、主には生徒の技術の向上ということで、コーチを外部委託したらどうですかという話をしたことがありますけれども、民間の人がコーチをしている姿を見たことはある訳でありますけれども、そういったことについて、どのように取り進めてきたのかについて、聞きたいと思いますし、また、部活について、自分がほとんど専門的な技術も知識もないので、負担に思っている先生も7割程度もいると。これは報道でありましたけれども、目にしたこともあります。そういった事情で、これは中教審でありましたけれども、部活動を指導する外部顧問制を導入したらどうかということで、答申をしたことでありますし、また、文科省においても土曜日曜の部活の引率を民間の方でも出来るようにするといったことも調査検討をしているということで、それに先駆けて、尐しずつ自治体においても、部活動の顧問の民間人登用というのも進めている事例も目に付いている訳でございます。費用の問題等もある訳でありますけれども、すでにそういう事例も出て来ている訳でありますから、新冠町もそういうことに積極的にチャレンジをして、さらに教師の勤務時間の適正管理ということに努めてほしいなと思うのですけれども、その点は如何ですか。

答弁 教育長 杉本貢(教育長は2017年3月まで)

再質問ということでございます。議員ご指摘のように、教員の正規の勤務時間を超えての学校に残っての仕事という実態がある訳でございまして、取り分け、中学校の教員の時間が多いということが結果から、わかる訳でございまして、ご指摘のように、大きな要因として部活動の指導というところがあるというのも、私も同感なところでございまして、6月14日付の読売新聞、日経新聞に記事がございましたが、文部科学省が6月13日に教員の長時間労働を改善する方策をまとめたと。議員から中教審のお話もございましたが、中教審の答申に基づいてかと思いますが、特に、部活動について中学で週2日以上、高校で週1日以上を目安に休養日の設定を徹底し、教員の負担を軽減するよう校長に求める。また、ご指摘のありました教員以外の部活動指導員も制度化し、配置を促すと。近く各教育委員会等に通知する予定ということが6月14日付の新聞に載ってございました。文部科学省も前回の調査に基づき、中教審の答申に基づき、このような通知を発する運びになったのかなと思っているところであります。教育委員会におきま平成28年第2回定例会新冠町議会会議録第2日(平成28年6月17日)しても、外部講師のことにつきましては、検討してこなかった訳でございますが、安全面ですとか、保障、待遇の面ですとかその方の指導の面ですとか、それから体罰の問題ですとか、生徒指導上の問題ですとか、いろいろと検討し具体的な人選、固有名詞に至っていなかったのが事実でございまして、教育委員会としても若干検討した経過がございます。議員ご指摘のようなことで新聞に同じことが載ってございましたので、ご紹介いたしまして、教育委員会はこの通知文に基づきまして先生方が、子どもたちと向き合う時間を確保出来ると。本業の1時間1時間の50分、45分の授業に集中出来ると。その準備が万全に出来ると。そういう環境を作ることが、支援することが教育委員会の役目と捉えてございますので、そういう立場で努力していきたいと考えてございますので、何とぞご理解を賜りたいと思います。

出典:新冠町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月17日 議事録 PDF(17ページ) 間違いを知らせる