新冠町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月18日
コミュニティ・スクールの導入
2015年12月18日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「コミュニティ・スクールの導入」について質問し、教育長 杉本貢が答弁しました。
- 質問者
- 伹野裕之 議員
- 答弁者
- 教育長 杉本貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 伹野裕之
4番伹野裕之です。議長より発言の許可を得ましたので、通告に従いコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)導入について質問いたします。公立学校教育に対する国民の多様な要請に応え、信頼される学校づくりをより一層進めるためには、保護者や地域住民の意向が学校運営により的確に反映されることが重要であるとし、平成16年6月に地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正され、保護者や地域住平成27年第4回定例会新冠町議会会議録 第2日 平成27年12月18日民が一定の権限を持って、学校運営に参画することを可能とするコミュニティ・スクール学校運営協議会制度が導入されました。コミュニティ・スクールは、教育委員会から委員に任命された保護者や地域住民等で構成される合議制の機関である。学校運営協議会を通じて校長の作成する学校運営の基本方針の承認、学校運営全般について教育委員会・校長に意見を述べることなど一定の権限と責任をもって学校運営に参画する仕組みであります。平成26年4月1日時点でコミュニティ・スクールの活動は、187市区町村で1919校。うち幼稚園94園、小学校1240校、中学校565校、高等学校10校、特別支援学校10校と増加傾向にあります。文部科学省は学校と地域が一定となって子どもを育む地域とともにある学校づくりの有効な仕掛けとして、コミュニティ・スクールを全公立小中学校の1割、約3000校に拡大することを目標に、一層の設置促進を図っています。このことを受け、北海道も取り組みの拡大を図ろうとしている。北海道教育委員会は、コミュニティ・スクール導入推進を重点点検・評価し、今年の5月から6月にかけ、道内公立小中学校と市町村教育委員会を対象にアンケート調査を実施しています。このアンケート調査は、効果的な行政の推進に資すると共に、道民への説明責任を果たすため、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、教育委員会の事務の管理、執行状況について、学識経験者の知見をも活用しながら、平成20年度から毎年度点検評価を行い、重点的に取り組んでいる施策や道民の関心の高い施策について、成果や課題を検証する目的で実施しています。今回の調査結果の分析で、導入される成果については地域との情報共有や意見集約など、地域連携についての期待は高い。学力向上や生徒指導の課題解決など、学校諸課題の課題解決についての期待は低い。全般的に学校に比べて教育委員会の方が期待は低い。となっている。導入しない理由について全体としては学校では成果が不明確。市町村教育委員会ではすでに地域と連携が出来ているとの回答が最も多く、コミュニティ・スクールは必要ないと考える不用感が強いとなっている。こうした中、第3回北海道総合教育会議で最終的な議論を行い、北海道知事が10月28日に、北海道総合教育大綱を決定し、学力向上、コミュニティ・スクールの普及促進、子どもの貧困対策と教育支援の3点を重点的な取り組みとして位置づけをしている。人口減尐の到来という非常に厳しい状況の中で、北海道の子ども達は道民の手で地域全体で育てていくこととして、北海道総合教育大綱の中の本道教育の基本方針で、コミュニティ・スクールの普及促進を図ろうとしている。ここで次の2点を質問いたします。北海道教育委員会からのアンケート調査は、小中学校と教育委員会に求められたが、その回答内容はどのようなものだったのか、概要説明を求めます。当町にもコミュニティ・スクールが必要かと思うが、その可否は。以上お伺いいたします。
答弁 教育長 杉本貢(教育長は2017年3月まで)
議員ご指摘のとおり、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)につきましては、平成16年度から制度化され、全国で平成27年4月1日現在2389校が指定されておりますが、北海道においては5%未満の実施率で、北海道の実施平成27年第4回定例会新冠町議会会議録 第2日 平成27年12月18日率が低く、特に日高管内では実施している市町村がない状況にあります。そのため北海道総合教育大綱の重点的な取組として取り上げられているところです。また、管内においては、11月に日高町を会場に制度説明会も開催されております。本制度に係るアンケート調査については、5月に制度未導入の内、小中学校304校を無作為に抽出して行われたものです。その中で、当町では新冠小学校が対象となり、また、教育委員会からも回答しております。調査はコミュニティ・スクールの導入の予定についての設問内容で、導入については、今のところ予定していないとの回答をしております。次にコミュニティ・スクールの導入の可否についてでございますが、当町においては地域住民参画による学校運営を行う組織として、平成15年度から学校評議員制度を導入しており、各学校に4名それぞれ学校長の推薦により委嘱しております。コミュニティ・スクールについては、先にお話したように、平成16年度に地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正により制度化されており、主な役割として3点で1点目、校長の作成する学校運営の基本方針を承認すること。2点目、学校運営について、教育委員会又は校長に意見を出すことが出来ること。3点目、教職員の任用に関して、教育委員会に意見を出すことが出来るとあります。両制度を比較しますと、学校評議員は校長の求めに応じ、個人として意見を述べることに対して、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は一定の権限を持って関与する合議制の機関となっております。当町においては学校評議員制度を取り入れた時期と、コミュニティ・スクールが制度化された時期とがやや重なり、導入間もない、評議員制度の充実に向けて取組をすすめておりました。各学校で行われている、評議員会は年間3回の学校主体となった会議を実施しながら学校運営上の意見を頂きながら学校経営に反映しており、設置から10年以上を経て学校に浸透して来ていることから、コミュニティ・スクール等の新たな制度導入については検討していなかったのが実情です。しかし、道教委からも積極的な働きかけと研修会等実施されておりますので、今後、各種情報を収集の上、学校とも意見交換しながら熟慮したく考えております。
再質問 4番 伹野裕之
道教委のこのアンケート調査の結果で学校としては、成果が不明瞭、ほとんどの市町村教育委員会ではすでに地域との連携が出来ていると回答し、コミュニティ・スクールは必要ないと考える不用感があります。当町においても、同様の回答かと思われます。しかしながら、北海道教育委員会は、今年度山口県と三重県の先進校を視察し、コミュニティ・スクールの特徴を次の6点に整理しております。1点目、地域は学校の応援団として学校運営に参画している。2点目、地域は、学校の問題点や課題を地域に聞く。地域と共有することが出来る。3点目、地域は学校の課題を責任感と自覚を持って受け止める。4点目、学校だけで考えるよりも多彩でかつ人員が必要な解決策に取り組むことが出来る。学校と地域が互いに誘発しあい、学校が活性化する。6点目、地域で子ども達を見守るため、児童生徒の問題行動にも気づきやすい。このように分析・整理されています。このことから地域人材を活用する制度や、地域の意見を学校運営に取り入れる平成27年第4回定例会新冠町議会会議録 第2日 平成27年12月18日制度がほかにもありますが、視察で明らかになったコミュニティ・スクールと他の制度との違いは、地域の考え方にあると思われ、それは、地域が学校の課題を自らの課題として受けとめている。地域には、学校からの依頼に応じないといった受け身の姿勢や外部から学校に対して、助言・アドバイスをするといった感覚はなく、地域がまさに学校の当事者と同じように当事者として、学校の課題と向き合っており、地域は学校や子ども達と同様なことに関して、学校職員と同じように自分達の課題として捉えていて、学校と地域が課題として捉える領域は、重なり合っていたと北海道教育委員会は結論づけています。この視察の検証から見えて来ることは、アンケート調査での導入しない理由の答えと、相反する成果が映り出されていることです。コミュニティ・スクールの成果や他の類似制度との違いなどが十分に認識される可能性があります。先ほど教育長は学校評議員制度に触れましたけども、私も学校評議員を小学校と中学校で務めさせていただきました。その中でやはり学校評議員制度に関しましては、あくまでも外部評価というようなそういった観点での見方しか出来なかった部分があります。地域を代表して、意見を言える立場でありますけども、あくまでも外部評価というような認識が強かった記憶がございます。当町においても教育長の目指すところの教育目標を達成する上で、教育長の言うオール新冠で対応するのであれば、自ずとコミュニティ・スクールが必要不可欠かと考えます。教育委員会の中にコミュニティ・スクール検討委員会というような調査研究するプロジェクトチームを立ち上げ、十分に検証した上で判断すべきではないでしょうか。私は早急に取り組むべき課題と考えます。再度答弁を求めます。
答弁 教育長 杉本貢(教育長は2017年3月まで)
重ねてのご質問でございますが、一部繰り返しになろうかと思いますが、ご答弁申し上げたいと思います。まずもってコミュニティづくりに対する認識でございますが、ただいまの北海道教育委員会の見解も紹介されましたが、私自身コミュニティ・スクールは、地域住民が学校運営に参画し、学校と地域が力を合わせて子どもの成長を支えることにより、地域とともにある学校づくりや地域コミュニティづくりを進める上で有効な手だてであると認識しているところでございます。そのことを踏まえ、尐し振り返りになりますが、学校運営協議会制度は平成16年の地教行法の改正。学校評議員制度はその4年前の平成12年の学校教育法の改正によるものであります。そのため、本町においては学校評議員制度を先に導入し、運営してきたことから、その後の学校運営協議会については重複する制度と捉え、メリットについても十分に把握することが出来ずに、現在に至っているところであります。しかし、近年に至り平成25年閣議決定で第2期教育振興基本計画が策定され、その中で全国1割の学校での実施を目指すという計画が決定されており、また、平成27年3月政府の教育再生実行会議の第6次の提言においては、すべての学校がコミュニティ・スクール化に取り組み、コミュニティ・スクールの仕組みの必置について検討を始めるという提言がなされたところであります。これを受け、文部科学省は同年4月、中央教育審議会にこのことについてを諮問したところであり、中央教平成27年第4回定例会新冠町議会会議録 第2日 平成27年12月18日育審議会では、現在審議中でありますが、10月段階の部会の審議では、混乱を懸念する学校関係者の意見を考慮し、導入を努力義務にとどめる審議をまとめたやにマスコミ報道を見たところであります。また、この中教審は年内に答申をまとめるとのマスコミ報道がありますので、その中の論議では、学校支援本部とのあり方について検討が加えられるなど、いまだ流動的であります。いずれにいたしましても、近年このことについてのスピードアップ化が求められていると認識はしてございます。しかし、法改正以来10年以上が経過してもいまだ全国的には約8%、道内では約2%程度にとどまっていることのその原因、メリット、デメリットを両面をよく含めて調査研究し、既存のPTA組織や学校評議員組織、学校支援地域本部、ボランティアNPOなどとの整合性について、よく慎重に検討してまいりたいと。もし、その中で仮に負担感などがあったとすれば、そのことが現在の中教審の答申、話し合いの中でどのように扱われるのかと。そのことを十分注視し、中教審答申を出た段階で導入の可否については教育委員会において慎重に検討してまいりたいと思いますので、どうぞご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。