名寄市議会 令和4年第2回定例会 2022年6月21日
(1)下水道事業の経営戦略推進に向けて/(2)魅力ある市立大学運営について
2022年6月21日、名寄市議会の一般質問で、東川孝義議員が「下水道事業の経営戦略推進に向けて」「魅力ある市立大学運営について」について質問し、上下水道室長 佐藤美香、市立大学事務局長 水間剛、市長 加藤剛士が答弁しました。
- 質問者
- 東川孝義 議員
- 答弁者
- 上下水道室長 佐藤美香、市立大学事務局長 水間剛、市長 加藤剛士
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 東川孝義
おはようございます。議長より指名をいただきましたので、通告に従い、大項目2点について順次質問をしてまいります。大項目の1番目、下水道事業の経営戦略推進について伺います。下水道や浄化槽は、清潔で快適な生活環境を実現し、雨水排除による浸水被害の防除、さらには川、海などの地球環境の保全に貢献するなど、私たちの生活に欠くことのできない重要な都市基盤整備であります。近年、人口の減少傾向や少子高齢化、さらには快適でよりよい環境を求める市民ニーズの変化を含めて、日々の生活インフラを支える重要な事業の一つであり、下水道事業は期待される役割も変化をしているのだと考えます。今後も下水道事業がその本来の目的である公共の福祉を増進しながら、持続可能な運営を行うためにも、中長期的な経営戦略が必要になってくるものと考えます。そこで、小項目の1番目、下水道事業経営戦略の進捗状況について伺います。名寄市下水道事業経営戦略は、2017年、平成29年から10年間にわたる事業運営が進められております。この間、令和2年4月から下水道事業を水道事業と同様に企業会計で管理をして地方公営企業法の全部を適用する事業運営となっております。会計方式の変更と併せて経営環境の変化を受けて、令和2年度において名寄市下水道経営戦略の改定が行われております。その見直しに向けては、当初の計画を基本に進められていると思いますが、計画策定時と今回改定後の見直しによる内容と現在までの進捗状況についてお伺いをいたします。次に、小項目の2番目、下水道事業の現状と課題について伺います。下水道事業は、下水排水、下水汚水、個別排水事業に区分され、事業が進められていると考えております。そこで、名寄地区、風連地区の下水道普及率と水洗化率の実態と個別排水事業における浄化槽整備の状況についてお伺いをいたします。一方、最初の整備から50年近く経過した管渠の整備、また下水終末処理場も老朽化をしており、更新には多額の費用も必要となることから、計画的な整備が求められるところでありますが、下水道事業の現状と課題についてもお伺いをいたします。次に、小項目の3番目、将来の需要予測と経営健全化の取組について伺います。今後人口減少に伴う下水道使用料の減収や老朽化施設の更新など、短期的には収益の増加に結びつかない投資の増加や修繕費など、経費の増加が予想されます。下水道事業を進めていく上で、投資に対する考え方並びに人材育成、経費回収率の向上に向けた施策をはじめとする経営の効率化、経営健全化の取組についての考え方について伺います。次に、大項目の2番目、魅力ある市立大学運営に向けて伺います。小項目の1番目、コロナ禍における各種対応について伺います。新型コロナウイルス感染症は、2020年1月15日に国内で最初の感染者が確認された以降、日本国内はもとより、世界規模で感染者が拡大し、緊急事態宣言並びにまん延防止等重点措置をはじめとした対策に加えてワクチン接種が実施をされております。現在は、3回目のワクチン接種が実施をされており、今年5月の大型連休はしばらくぶりに行動制限が解除されたところであります。しかし、国内の感染者は減少傾向にはあるものの、平常の生活に戻るのはまだまだ時間がかかるものと思われます。そこで、この間における市立大学のオンライン授業、オープンキャンパス、学生生活のサポートなど、大学運営における各種対応の取組実態についてお伺いをいたします。次に、小項目の2番目、大学院設置への具体的な取組について伺います。名寄市立大学の将来構想(ビジョン2026)は、2017年より実施をされ、2022年度は中期計画の最終年度となります。将来構想の専門教育の充実発展の課題の中で大学院の設置に関する具体的な検討を設置検討部会での審議、教授会での議論、外部評価組織での理解を求めながら前期計画での検討を中期計画では実質化していくとされております。中期計画の最終年度に当たり、大学院設置の具体的な内容及びスケジュール等について伺います。次に、小項目の3番目、独立行政法人化の取組について伺います。加藤市長4期目、市政執行の所信表明において、市立大学の独立行政法人化の検討を進めていくと述べられております。将来構想の運営委員会形態の在り方において、持続的な発展のための効率的、効果的な大学運営について、前期計画より検討、検証が進められていると理解をしております。独立行政法人制度とは、独立の法人格を与えて業務の質の向上や活性化、効率性の向上、自律的な運営、透明性の向上を図ることと明示されております。独立行政法人化に向けてのこれまでの議論経過並びに今後の取組について伺います。以上、檀上からの質問とさせていただきます。
答弁 上下水道室長 佐藤美香
おはようございます。東川議員からは、大項目で2点にわたり御質問いただきました。大項目1は私から、大項目令和4年6月21日(火曜日)第2回6月定例会・第3号2は大学事務局長からの答弁となりますので、よろしくお願いいたします。まず初めに、大項目1、下水道事業の経営戦略推進に向けて、小項目1、下水道事業経営戦略の進捗状況についてお答えいたします。下水道は、清潔で快適な生活環境を実現し、雨水排除による浸水被害の防除、さらには河川、海等の地球環境保全に貢献するなど、私たちの生活に欠くことができない重要な都市基盤施設となっております。下水道の整備や施設の改築方針には多額の資本を要しますが、市民に清潔で快適な生活環境を安定的に提供するためにも事業を計画的に行う必要があり、中長期的な視点に立った事業運営を行うため、経営の効率化及び健全化を目指した経営の基本計画である名寄市下水道事業経営戦略を策定し、計画期間を平成29年度から10年間として取組を進めてまいりました。経営戦略については、名寄市総合計画(第2次)を具現化するための計画として策定し、下水道事業における各種計画はもとより、上位計画である総合計画及びその他計画との整合性を図りながら、毎年度経営指標に基づく進捗管理、評価を行い、投資・財政計画と実績との乖離が大きくなった場合は、その原因を分析し、3から4年を一区切りとして見直しを行い、適宜更新していくとしていたことから、令和3年3月に改定を行っております。改定の内容につきましては、下水道は令和2年4月から地方公営企業法を適用し、特別会計から企業会計に移行するとともに、下水道事業と個別排水事業の2つの特別会計を下水道事業会計の1つの企業会計として事業を進めているところであり、特別会計方式で見通していた投資・財政計画を減価償却費などの企業会計特有の項目がある企業会計方式への変更が主となっております。加えて、下水道使用料や一般会計繰入金などの収入の減少と施設や管渠の老朽化に伴う改築更新費用の増加を見込み見直しております。現在までの進捗状況につきましては、毎年度の令和4年6月21日(火曜日)第2回6月定例会・第3号決算状況と経営指標に基づき、進捗管理、評価を行っており、おおむね計画どおりの進捗状況となっております。今後は、令和3年度決算を踏まえ、経営指標に基づいて評価、分析し、見直し及び改善をいたします。次に、小項目2、下水道事業の現状と課題についてお答えいたします。本市の下水道事業は、昭和46年7月に最初の事業認可を受け、その後12回の認可変更を経て、現在まで施設整備を行っております。処理区域については、計画区域面積1,044ヘクタールの名寄処理区と188.8ヘクタールの風連処理区の2つの処理区域があります。また、処理場施設については、昭和55年3月供用開始の名寄下水終末処理場と平成9年8月供用開始の風連浄水管理センターがあり、名寄下水終末処理場については汚水処理のほかに、雨天時には合流区域からの雨水を大型ポンプ5台により排水処理を行っております。まず、下水道の普及率ですが、令和4年3月末現在で名寄処理区で91.8%、風連処理区で57.2%となっており、全体では87.2%となっております。また、水洗化率につきましては、名寄処理区で98.6%、風連処理区で96.7%、全体では98.4%となっており、下水道処理区域内の普及拡大はおおむね完了しているところです。次に、個別排水事業における浄化槽整備の状況ですが、普及率につきましては名寄地区で92.3%、風連地区で63%で、両地区では79.4%となっております。浄化槽につきましては、生活排水処理基本計画に基づき整備を行っており、平成8年度から令和9年度で616基を整備する計画であり、令和3年度までに547基の整備が完了し、進捗率は88.8%となっております。下水道施設については、管渠を名寄、風連合わせて193キロメートル管理しております。今後10年でそのうちの36%に当たる69キロメートルの管渠が耐用年数50年を経過することから、平成30年度から計画的に更新をしているところです。次に、処理場施設では、名寄、風連合わせて1,083点の設備があり、老朽化が進行しているため、平成6年度から劣化の著しい施設を順次更新しております。また、令和元年度からは管渠及び処理場施設共に施設の改築更新計画である下水道ストックマネジメント計画に基づき改築更新を進めております。この下水道ストックマネジメント計画では、下水道施設の健全度について、今後どのくらいの時期に施設の老朽化により状態が悪化してくるのかなど長期シミュレーションを行い、現状の健全度を持続できるよう計画を策定しております。また、年度により事業規模が偏らないよう事業費の平準化を図り、管渠については年間4,000万円、処理場施設では約3億円程度の事業規模で更新を計画しているところです。しかしながら、改築更新費のほとんどを国の交付金事業により実施しており、交付金の配分額によっては事業の進捗に大きく影響が出てくることが課題となっております。国費の配分については、平成29年度に財政制度等審議会の中で下水道事業については受益者負担の観点から汚水処理の施設の改築は原則使用料で賄うべきと示されたことから、現在汚水施設の改築更新には国費が配分されづらい状況となっております。ここ最近については、令和元年度から本年度までの配分率で要望額に対して平均で78.5%となっており、今後も国費が配分されづらいことが続くものと予想されることから、少しでも有利な補助メニューを活用するなど、施設の劣化状況を見ながら随時計画を見直し、効率的に事業を進めてまいりたいと考えております。次に、小項目3、将来の需要予測と経営健全化の取組についてお答えいたします。経営戦略では、将来の需要予測を行い、効率化、経営健全化の取組を反映し、投資費用の検討と財政の検討から策定した投資・財政計画を基に、経営基盤強化と財政マネジメントの向上を図ることを目的としております。経営戦略改定後の投資・財政計画では、公共下水道は当面現行の下水道使用料と一般会計繰入金によって経営を維持することとしております。また、個別排水事業は、基数の増加に比例して償還財源が不足するため、その不足分を賄う一般会計繰入金が年々増加していきます。公共下水道と一体的に費用の抑制、経営改善等に取り組み、安定的な事業運営に努めることとしております。投資に対する考え方として、人口減少に伴う下水道使用料の減少と労務単価や資材費の上昇による委託料や修繕費など経費の増加が予想されるため、収支が圧迫されることが見込まれます。また、施設や管渠の老朽化が進むため更新需要が高くなることから、下水道ストックマネジメント計画に基づき、投資水準の平準化を図りながら事業を進めていくこととしております。経営の効率化、経営健全化の取組については、人材育成が重要であると考えております。人材育成の考え方として、今日の公営企業運営では今までに増して職員一人一人の多様な能力が求められ、職員の能力開発の重要性がますます高まっていることから、専門知識に関する研修の充実を図り、ノウハウを継承するため、技術管理マニュアルを整理し、体系化を進めることとしております。効率化の取組として、他自治体では料金窓口業務の包括委託や施設運転管理の包括委託などアウトソーシングが進んでおります。本市としてもコスト縮減による業務の効率化はもとより、施設管理や検針、徴収業務などの民間委託の検討や組織の見直しを含め業務全般について精査を行い、将来の事業環境を想定した下水道事業の方向性と組織の在り方を検討することの必要性についても経営戦略の中に記載しているところです。また、経費回収率につきましては、企業会計移行後の公共下水道の経営経費回収率は120%を超えており、汚水処理に係る費用が使用料収入により賄われている状況となっております。一方で、令和4年6月21日(火曜日)第2回6月定例会・第3号個別排水の経費回収率は約52%と低くなっており、併せて今後も下水道使用料の減少と維持管理費及び改築更新費用の増加が見込まれ、厳しい状況が続くものと考えております。汚水処理経費の削減等による経費回収率の向上に向けた取組を行うためにも、将来を見据えた本市の下水道事業のあるべき姿を想像し、上下水道事業経営審議会に諮りながら適正な使用料水準についての議論を進めてまいります。以上、私からの答弁とさせていただきます。
答弁 市立大学事務局長 水間剛
私からは、大項目2、魅力ある市立大学運営について、小項目1、コロナ禍における各種対応についてお答えいたします。初めに、授業につきましては、可能な限り対面授業を基本とする方針に基づき、令和4年度前期授業開始に併せて様々な対策を講じてまいりました。まず、文部科学省からの通達で示されております身体的距離を確保しつつ授業を行っていきますと、通常の教室の定員数より少ない人数で授業を行わなければなりません。そのため、本学の校舎の構造上、50人以上の学生が一斉に授業を受けることができる教室が少ないことから、今まで使用していた長机を変更し、1人用の机などを新たに導入し、50名以上が入ることができる教室を3教室追加いたしました。また、換気システムが設置されている図書館大講義室におきましては、二酸化炭素濃度を計測し、80名まで収容できるようにし、履修人数が多い授業についても対面授業を行うことができるようにいたしました。しかし、80名を超える履修者がいる科目につきましては、引き続きオンライン授業を展開しておりますが、学内においてオンライン授業を受けたい学生に配慮するため、さらには学内において自己学習ができる環境の拡大を図るため、学内に設置されております3つのPC室で、今まで自由に利用できなかった図書館等のPC室にも各席にフィル令和4年6月21日(火曜日)第2回6月定例会・第3号ターを設置し、学内での学習環境の強化をいたしました。次に、オープンキャンパスにつきましては、今年度は7月2日、7月31日、10月1日の3回実施予定としております。直近の7月2日土曜日の開催につきましては、6月2日から募集を開始しておりまして、感染対策を徹底し、参集型で実施する予定をしております。次に、学生生活へのサポートにつきましては、コロナ禍における様々な環境の変化に伴い、大きなストレスを感じる学生がいることから、本学に設置しております健康サポートセンターでは保健師、看護師に加え、今年度から精神科の専門医師も会計年度任用職員として週2日勤務しており、4名体制で電話、メール、対面での相談を随時受け付けており、さらにはサポートセンター側からも気になる学生に対して定期的に面談をするなどのサポート体制を取っており、今後も学生が安心して相談できる体制の充実を図ってまいります。次に、経済的な支援につきましては、令和2年度に国から給付されました学生等の学びを継続するための緊急給付金が令和3年度に追加で給付されることになり、一昨年度に給付された学生114名に加え、新たに67名の学生に対して追加で給付されました。また、昨年度も実施しました日本学生支援機構からの支援金を活用した学生食堂メニューの割引については、6月13日から開始し、学生の食生活へのサポートも実施してまいります。さらには、市内経済団体をはじめ、様々な市民団体等からも本学の学生に対し生活物資などの支援を受けており、改めて本学の学生に対する名寄市民の思いやりの気持ちに感謝するところであります。次に、小項目2、大学院設置への具体的な取組についてお答えいたします。大学院の設置については、地域の抱える様々な課題について研究し、それらを解決することによって地域の新しい未来を開くために、より高い研究、教育を行う道北地域の研究、知の拠点として、コミュニティケア教育研究センターや関係機関と協働した研究を行い、また学部と連続した教育を行うなど、道北地域の発展に寄与していくために必要であると考えております。一昨年度7月から大学院設置検討会議を14回開催し、この間検討を進める上での参考データとするために、大学院への進学に関する意向調査として本学の在学生及び卒業生、名寄市の近郊で本学の学科に関連した職場で勤務している社会人に対してアンケートを実施いたしました。また、昨年度は文部科学省への大学院設置に関わる申請の際に高いハードルの一つであります教員の組織編成について、現在在籍している教員において大学院での修士論文を指導、補助できる教員数を確保するための業績予備審査について委託調査を実施いたしました。当初は、本学の4学科について専攻科を設置することで検討を始めてまいりましたが、委託調査の結果を踏まえ、大学院設置の際に新たに採用する教員を最小限にし、大学院に関するニーズなども考慮した結果、名称は仮称でありますが、健康科学研究科健康科学専攻として1研究科1専攻でまずは検討を進めていくこととなりました。この1研究科1専攻で取得可能な学位につきましては、栄養学と看護学の2つの修士を取得することを想定しており、入学定員は毎年度10名程度と考えております。今後の大学院設置における取組といたしましては、先ほども述べましたが、大学院設置に関わる文部科学省への申請には非常に高いハードルの課題が多々あります。それらの課題を一つ一つクリアしていくためには、実際に大学院の開設に携わった経験に基づく専門的な知見が必要不可欠と考えております。このことから、元札幌市立大学副学長で札幌市立大学において大学院設置に直接担当者として携わった経験を持ち、大学院修士課程及び博士課程において学位論文の指導教員としての実績も豊富である中村惠子氏から大学院設置に関する手続から具体的なカリキュラム編成まで多岐にわたる内容についてアドバイザーとして指導いただきながら、大学院設置に向けて準備を進めてまいります。次に、小項目3、独立行政法人化の取組についてお答えいたします。公立大学における独立行政法人化につきましては、地方独立行政法人の一つとして公立大学法人として平成16年4月に制度が施行されました。公立大学協会の加盟大学99校のうち90校の大学が既に公立大学法人に移行いたしました。公立大学法人は、大学の教育研究、人事、組織、予算執行などの運営上の権限が大学の裁量に委ねられ、行政の関与は健全運営を図るための最小限にとどめられますが、一方で運営全般が大学の裁量に委ねられることから成果を厳格に求められる制度となっております。公立大学法人化への移行については、財務会計制度、人事給与制度、組織体制目標評価制度、情報システムの構築など多岐にわたる準備作業など、他大学の事例を見ても約2年程度の時間と多大な労力が必要となります。学内での議論につきましては、名寄市立大学の将来構想(ビジョン2026)中期実施計画の中で運営形態の在り方の検証項目の中でどのような運営形態が本学にとって必要であるかについて議論を行うこととなっておりますが、一昨年度からの新型コロナウイルス感染症に関わる大学運営全般の対応、さらには大学院及び助産師課程の設置に関わる検討などを優先課題として議論を進めてきた経過があることから、具体的な議論には至っていないのが現状であります。しかし、少子化に伴う学生確保など、大学運営を取り巻く環境は年々厳しさが増していくことを鑑みると、本学の運営形態をどのように構築することが日本最北の公立大学であり、道北の知の拠点として、さらには魅力ある大学として存在し続けることができるか、喫緊の課題として再認識し、検討を進めてまいりたいと考えております。以上、私からの答弁とさせていただきます。
質問 15番 東川孝義
それぞれ丁寧な答弁ありがとうございました。与えられた時間の中で再度質問させていただきたいと思います。最初に、下水道事業の経営戦略推進ということで、小項目3点にわたって答弁をいただきました。1点目の下水道経営戦略の進捗という中で、私のほうからもお話しさせていただいていた、答弁にもありました令和2年4月から地方公営企業法が適用されたという。特別会計から企業会計というふうなことで、先ほど答弁の中では投資・財政計画、これは減価償却費に振り替わったけれども、おおむね計画どおりに推移をしたというふうな御説明だったかと思います。進捗管理、これは当然毎年経営資本に基づいてそれぞれ実施をされていると思うのですけれども、ちょうど半分の策定5年後を経過した令和3年3月改定がされたということなのですけれども、企業会計の変更を含めてほとんど当初の計画どおりなのか、あるいはここを見直したという内容があれば、改めてお伺いをしたいというふうに思います。
答弁 上下水道室長 佐藤美香
経営戦略の改定内容かと思います。その前に、先ほど答弁した中で若干数字が違っていたのがありましたので、先に訂正させていただきたいのですけれども、計画区域面積、風連処理区の面積を188.8ヘクタールとお伝えしているのですけれども、実際には180.8ヘクタールの間違いでしたので、訂正させていただきます。まず、経営戦略の内容の変更なのですけれども、改定した際に、先ほど投資・財政計画の変更が主なものということでお伝えしているのですが、その投資・財政計画を作成するに当たりまして、まず人口減少ですとか将来の需要予測、そちらを変更したのと併せまして、労務単価等の上昇の経費の増加分、それとストックマネジメント計画に基令和4年6月21日(火曜日)第2回6月定例会・第3号づいて投資水準を平準化したということをお伝えしておりましたが、それまで実は年平均2億円以下の事業費だったのですけれども、それを3億4,000万円ということで、事業費自体を増加させておりますし、それと企業会計移行時に様々な経費削減の対策が取れたものですから、そちらについても含めながら収支のバランスを確認して作成しております。さらには、総務省から経営戦略というのは示されているのですけれども、改定されたガイドラインの中で経費回収率の向上に向けたロードマップなど、新しい項目を追加するように指示がありましたので、そちらも改定していることと、さらには経営効率化、経営健全化の取組についても具体的な内容を示すようにということでありましたので、そちらについても内容を若干変えながら、経営戦略については改定しているところです。
質問 15番 東川孝義
特別会計から企業会計に変わった段階で事業計画、これはストックマネジメントだとか人口減、これはまた後ほどお聞きをしたい部分もあるのですけれども、当初の経営指標に基づきながら企業会計の変更と併せて大きく内容的には見直されているというふうな形で理解をさせていただきたいというふうに思います。それで、もう一点、この分は理解をいたしますが、それで下水道の普及率、先ほど名寄地区91.8、風連が57.2、全体で87.2というふうなことで、水洗化率も全体で98.4と。これは、非常に全体の中では、区域内ではおおむね事業としては完了しているというふうな御答弁だったかと思います。個別排水事業、これも資料等を参考にして、今も答弁にあったのですけれども、令和9年度までに616基を整備するという計画だと思うのですけれども、令和3年度までで547基、計画が616基で、残りの69基、これ残りの年数で計画的に今のところ進めていけるのかどうなのか、改めてこの辺お伺いをします。
答弁 上下水道室長 佐藤美香
個別排水事業についてなのですけれども、こちらについては平成24年にアンケート、実際未普及世帯に対してアンケートを実施しております。それによりまして、平成25年から令和9年度までの計画、生活排水処理基本計画を立てているのですけれども、その中でアンケートの希望調査によって5年間、25年から29年は12基、それ以降は10基ということで計画をしております。その結果、616基、令和9年度までに整備する計画としているのですけれども、浄化槽整備については申請、要望を受けて事業を進めるものでありますので、そういった意味でいけば、そこの目標に達するために推進していくものとは実は捉えておりませんで、要望があった際には年間10基予算を持っておりますけれども、それ以上であったり、令和2年度にはコロナの関係で2基しか要望はありませんでしたので、そういった意味で柔軟な対応をしていきたいと思いますし、10年度以降についてもこの整備基数と計画基数検証しながら、またさらにはアンケートを取って今後の事業を進めていきたいと考えております。
質問 15番 東川孝義
事業の進め方について理解をいたしました。当初の計画よりも、それぞれの個別の申請を受けた中で実施をしていくということで年間10基程度と。単純に今69、計画に対して残っているとすれば年間14ぐらい。それは、少ない年もあれば多い年、要望に応えていくという形の中で理解をさせていただきます。関連してなのですけれども、下水道の普及率、普及拡大という面からすると、事業はおおむね完了したというふうなお話もあったのですけれども、いずれにしてもいろんな設備、当初の設置から50年近く経過をしているということで、かなり老朽化をしていると。その中で、先ほどもありました管渠の整備事業、年間4,000万円ぐらいというような先ほど答弁もあったのですけれども、この辺の事業の進め方をどのように考えているのかお伺いをしたいというふうに思います。
答弁 上下水道室長 佐藤美香
下水道管渠の整備についてですけれども、ストックマネジメント計画の中で管路調査を行っておりまして、管路調査を基に損傷が著しい路線について優先順位をつけながら、年間4,000万円程度の工事を今後進めていくような計画で今現在更新計画を進めているところです。
質問 15番 東川孝義
優先順位をつけて、年間4,000万円ぐらいの事業費というふうなことと、今ストックマネジメントというお話、先ほど答弁でもありました。基本的にストックマネジメント計画というのは長寿命化というふうに自分は受け止めて、そういう手法なのかなというふうに思うのですけれども、距離的なもの、それから老朽化した年数的なものを含めて、既存の設備、先ほども優先順位というお話もございました。この辺で、今の現状の中でこのストックマネジメント計画全体の中で、特に管渠の部分を含めてなのですけれども、どのように進めていかれようとされているのか、改めてもう一度お伺いをさせていただきたいと思います。
答弁 上下水道室長 佐藤美香
ストックマネジメント計画についてなのですけれども、実は令和元年度からストックマネジメント計画進めているのですが、従前は長寿命化計画というのを持っておりまして、その長寿命化計画については管渠と施設それぞれに標準耐用年数というのがございまして、それを基準に耐用年数過ぎたものから更新をかけていたところです。ストックマネジメント計画につきましては、それぞれの標準の耐用年数令和4年6月21日(火曜日)第2回6月定例会・第3号ではなくて、下水道施設全体、管渠、施設含めて全体の中長期的な施設の状況を予想して、さらには施設、設備ごとにこの状態を監視しながら、目標とする耐用年数を任意で定めて、維持管理と更新を一体的に行うような計画となっております。その結果、先ほどお伝えしたとおり2億円以下の事業費が3億4,000万円になったのですけれども、実際に標準耐用年数で更新を単純にした場合、約9億円、年間にかかるという試算が出ております。それと、例えば2億円以下の事業費で進めていくと、実際に15年後には相当数状態が悪化するということも出ておりますので、そのような内容でストックマネジメント計画に基づいて更新を進めているところです。
質問 15番 東川孝義
標準耐用年数、目標とする形の中で、できるだけ長期化を図りながら、単純にいくと年間9億円ぐらいの投資をしていかなければならないというふうなことで、今3億4,000万円でしたか、先ほどのお話。いずれにしても、それぞれ個別にしっかり監視をしながら、この辺を進めていくというふうなことと、いずれにしても非常に経費がかかっていくと。経費を削減するという中では、昨年の決算委員会の中で有収率、令和元年度から比べると6.6%向上していると。これは、非常に結果としてはよい数字だと思うのですけれども、なぜここまで向上されたのかという要因についてお伺いをしたいというふうに思います。
答弁 上下水道室長 佐藤美香
有収率ですけれども、下水道事業における有収率につきましては、汚水処理水量に対して使用料の水量の割合を示したものになるのですけれども、例えば不明水が少なければ、その有収率が上がるというのが一般的な要因かと思うのですけれども、実際に名寄市につきましては汚水管だけではなくて、一部名寄市街地、合流管がありますので、合流方式ですと汚令和4年6月21日(火曜日)第2回6月定例会・第3号水と雨水、両方処理するものですから、雨の降る量や降り方によって、実際に有収率というのが大きく変動するものとなっております。ですから、降雨量によって、実は増減しておりまして、令和2年度については降雨量が多かったので、有収率が実は上がったというのが実態でございます。実際に令和3年度は、令和元年度と同等レベルに落ち込んでおりますので、実は一概に有収率を上げて不明水の効果が出るかということ、その評価についてはなかなかできないというのが実態です。ただ、不明水については、対策を令和2年度から工事のほう進めておりまして、その効果としましては排水障害で個人のお宅から苦情が減ってきているという実態もありますので、不明水に対しても効果は一定程度出ているというのも評価しているところです。
質問 15番 東川孝義
単純に不明水の解消だけにしては、非常にこれだけの率を上げるというのは大変なことだなと。汚水と雨水の関係、合流方式ということで理解をしました。いずれにしても、不明水の対策、今も実施をされているということなのですけれども、これを減らしていくということも非常に収益にはつながっていくのかなというふうに思いますので、引き続き対応を進めていただきたいなというふうに思っております。やはり下水道の関係、投資・財政計画、冒頭からもお話をさせていただいたとおり、将来の需要予測と経営健全化という部分ではその辺非常に今後厳しい見方をせざるを得ないのかなというふうに思います。先ほども一般会計に与える影響の心配もあるというお話もございました。それから、国の交付金、これも非常に厳しい現状になっているというふうに思いますけれども、先ほども御説明あったかと思うのですけれども、ここ何年か、こちらから申請をしている交付金に対して、実際に補助というか、交付金の割合というのはどのような実態になっているのかお伺いしたいと思います。
答弁 上下水道室長 佐藤美香
最近についての交付金の実態ですけれども、令和元年度、本要望に対して交付決定の率が55.3%、令和2年度が66.3%、令和3年度につきましては94.3%、令和4年度、本年度ですね、90.7%ということで交付決定されているところです。実際に令和3年、4年、決定率が多いのですけれども、先ほどお伝えしたとおり汚水については配分されづらいということで、今回雨水ポンプ更新を令和2年度から進めておりますので、どちらかというと雨水に対する交付金がつきやすくなっていたという結果が90%台になったと見込んでおります。
質問 15番 東川孝義
内容的には、3年、4年、交付金申請の手法なのかなと。いずれにしても、汚水の部分についても計画的に進めていかなければならないのかなというふうには思っておりますけれども、この辺今後また厳しさが予想されるのかなということで思います。非常にコスト削減に向けて、先ほども御答弁もいただいた内容ですけれども、一部民間委託、ほかの自治体では窓口業務だとか検針をアウトソーシングで進めているところもあるというふうなことで、下水道料金そのものというのも実際には令和2年にたしか一部改定がされたと思うのですけれども、いずれにしても今後やっぱり人口減少なりいろんな形の中で設備の老朽化の更新、いろんなものを進めていく中では、だんだん厳しさが増していくのかなと。当然この料金改定というのは、上下水道経営審議会というところに恐らく答申を、そこでの意見が反映をされると思うのですけれども、現状の中でお答えどこまでいただけるか分からないのですけれども、下水道の料金というのは現状のままでどれぐらい推移できそうな状況にあるのか、お答えできる範囲で答弁いただければというふうに思います。
答弁 上下水道室長 佐藤美香
下水道の使用料の改定ですけれども、実は平成20年4月に名寄地区、風連地区の料金を統一して以降、実際の料金改定というのは行っていないのが実態です。平成26年4月と令和2年に消費税の転嫁分ということで増額はしているのですけれども、平成27年に改定の議論を経営審議会の中でしまして、5年間を算定期間として積算した結果、据置きが妥当ということで検討はしたのですけれども、据置きをしております。その算定期間の5年間が経過したのが実は令和2年までの期間で算定していたのですけれども、実際に料金の水準を検討する必要性があったのですが、公営企業会計化をして経営の分析ですとか事業の評価をこの間で判断するには時間が必要だということで、実際の議論についてはまだしていないのが実情です。ただ、企業会計化をした後の経営分析がやはり二、三年必要だということもありますので、今後水道の料金についても算定期間が令和5年度で終了するということもありますので、それに併せながら経営審議会に諮って使用料の水準、例えば上げる必要があるのか現状維持がいいのか、下げてもいいのかというのを考える時期が来るのではないかと今現在のところ考えているところです。
質問 15番 東川孝義
今お話があって、水道もやっぱりそれぞれ市民の方が日々の生活をする上での重要なインフラの事業なので、適宜遅れを取らないように、大変になってから、こんなに大幅にというふうな形でなくて、今御答弁があったような形の中での対応をお願いしたいというふうに思います。次に、魅力ある市立大学運営に向けてということで何点か改めてお伺いをしたいというふうに思います。コロナ禍における各種対応というふうなことで、令和4年6月21日(火曜日)第2回6月定例会・第3号それぞれ御答弁をいただきました。基本的には対面授業を避けるとはいいながら、教室に入れる人数だとか、いろんな形の中でどうしてもオンラインをせざるを得ないというふうなこと。それから、健康サポートの面で新たに医師の方も入れながら、それぞれ対応をされているというふうなことで、当然ハードの面と、それからソフトの面、やっぱり今の医師の方等についてはメンタルの面のいろんなサポートがされているのかなというふうに思いますけれども、実際に相談されている状況だとかというのがもし分かれば、人数的なものが分かれば教えていただきたいと思います。
答弁 市立大学事務局長 水間剛
今御質問ありました健康サポートセンターでの相談の業務なのですけれども、おかげさまでコロナも3年目となりまして、今大学の授業、先ほどもお話しさせていただいたように、約8割程度もう対面授業で、80名以上の履修者がある授業でしかオンラインはやっていないということで、通常の学生生活ができる環境にありますので、具体的な人数は押さえておりませんけれども、昨年、一昨年から比べると非常に学生の相談件数が少なくなったという印象はすごくあります。また、相談に来られた部分につきましても、先ほどお話しさせていただいたように、精神科の専門の医師の方が相談に乗っていただけますので、よりアドバイスといいますか、学生も安心してそういった相談もできるというような雰囲気の中で健康サポートセンターが運営されているというような感じでおります。
質問 15番 東川孝義
名寄市立大学に在学している学生の方というのは、ほとんどが名寄以外の方で名寄に来て生活をされているというふうに思います。今年の3年生は、1学年、2学年、それから2年生は1学年、ほとんど学生と話をすることもできない、大学でのいろんなゼミだとか令和4年6月21日(火曜日)第2回6月定例会・第3号そういうのにも参加できない。そういう面でしっかり、今は対面授業も8割ぐらい増えてきたというお話も伺いましたけれども、いずれにしてもそれぞれのハードとソフトの面のサポートというのも非常に重要だと思います。特にオンライン授業の中では自分の下宿、ウェブがつながらないで下宿を変更したというふうなお話を伺った学生もいらっしゃいますので、その辺しっかりとサポートをしていただきたいなというふうに思います。残り時間少なくなってきたので、市長のほうにお伺いをしたいと思います。大学院設置と、それから独立行政法人化の取組ということで、旭川市立大学、実は来年開学をするということで、今年の市立の大学ですね、非常に志願倍率が大幅に去年から見ると上がったと。その背景は何かなというと、今年1年は入学金は変わらないですけれども、毎月の学費が来年以降安くなるというふうなこともあって非常に倍率が上がったということで、その恩恵が受けられるのではないかというお話もあります。当然名寄市立大学と学科で競合する部分もあると思いますけれども、市長として名寄市立大学、昨日も代表質問の中でありましたけれども、日本最北の公立大学として、さらにその魅力を上げていくためにどういうふうな考えでいられるのかというのと、やはり独立行政法人化、非常にハードな取組だと先ほども事務局長のほうからございましたけれども、いずれにしても平成16年から99校あって、もう既に90校が独立行政法人化されているというふうなことで今後進めていかれると思うのですけれども、その辺の考え方について改めてお伺いをして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。
答弁 市長 加藤剛士
水間局長からも先ほどお話ありましたけれども、現在大学においては助産師課程を来年度から開設をすると。加えて、大学院の設置も今鋭意検討されているということでございます。大学の中でも、さらに大学の学業の質を担保しつつ一層高めていく、そのことと地域にどういう貢献していくかということで、こうした議論がなされ、今そうした状況になっているということ。これは、設置者としても全面的にできるサポートはしていきたいというふうに考えているところであります。議員おっしゃられるとおり、今後もうずっと、どう考えても日本の18歳人口は年々減っていくという中で、大学の定員というのは全く減っていない状況です。義務教育と違って、大学は全国的な競争の渦中にさらされるということもございます。大学の学問の質を担保しつつも、やはり学生が集まらないと経営が成り立たないという側面もありますので、今この社会の大きなうねりの中で大学の経営判断をより迅速に、かつ弾力的に、あるいは透明性の高い経営をしていくということは大変重要だというふうに思います。そのことが名寄市立大学の特徴であります地域との関係性、そうした強化にもつながっていくのではないかというふうに考えています。その上で、独立行政法人化というのも大きな選択肢の一つとして考えているところでございまして、これは設置者としてですね。今の段階では目の前にある助産師課程、あるいは大学院の設置ということの議論をしっかりと進めている段階でありますので、そこをしっかりと見守りつつサポートしていくということになりますけれども、こうした今大きな時代の変化に対応していくべく組織の在り方の見直しというのを今後進めていかなければならない課題であるというふうに考えています。いずれにしても、名寄市立大学はこの地域の大きな宝でありますので、この大学がさらに維持、そして発展していくことこそが名寄市の発展にもつながると考えておりますので、しっかりとサポートしていくということはお誓い申し上げたいと思います。
質問 15番 東川孝義
いずれにしても、名寄市立大学の将来構想(ビジョン2026)に基づき、それぞれ施策の考えの中でさらに魅力のある大学というふうなことで進めていただくよう要望して、私の質問を終わらせていただきます。