南幌町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月24日
学校における働き方改革の推進について
2024年9月24日、南幌町議会の一般質問で、星真希議員が「学校における働き方改革の推進について」質問し、教育長が答弁しました。
- 質問者
- 星真希 議員
- 答弁者
- 教育長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 星
それでは一般質問させていただきます。学校における働き方改革の推進について。近年、社会情勢が大きく変化している時代で学校が抱える問題も複雑化・困難化が進んでいる時代であります。特に学校の教職員をめぐる問題については、文部科学省中央教育審議会でも、教職員確保や教職員の処遇を改善する対策を打ち出すなど、積極的な教職員の働き方改革を推進する対策が行われています。本町では、来年度から小中一貫教育がスタートし、今後教職員を取り巻く環境が変化してくることが想定されます。小・中学校だけでなく、教職員・教育委員会と双方が働き方改革推進の目的をきちんと共通認識し、連携が取れるような体制でいることでより良い方向へ改善していけるのではないかと考えます。令和5年6月に閣議決定された第4期教育振興基本計画の中に、「教師のウェルビーイングの確保の必要性」が新しく盛り込まれていることからも、働き方改革とウェルビーイングは密接に関連すると考えられます。令和6年度教育執行方針にも「学校における働き方改革の推進」がうたわれており、その目的に沿って、教職員・教育委員会が連携して取り組まれているのか、教育長へ伺います。
答弁 教育長
学校における働き方改革の推進についてのご質問にお答えします。北海道教育委員会や本町教育委員会では「働き方改革アクションプラン」を策定し、1つ目に「校務の効率化と役割分担」、2つ目に「部活動に係る負担軽減」、3つ目に「学校運営体制の見直し」、4つ目に「意識の変容を促す取組」、5つ目に「学校サポート体制の充実」の5つの柱を掲げ、教職員が働きやすい環境の実現に向けて取り組んでいます。「働き方改革アクションプラン」の評価としては、長時間労働の是正として、1ヶ月の時間外在校等時間「45時間以内」という数値目標を示していますが、令和5年度1年間の平均で比較しますと、南幌町の小・中学校教職員の平均は「21.5時間」であり、数値目標の45時間や北海道平均の「37.5時間」を下回っており、時間外在校等時間の結果からは成果が出ていると判断しています。しかし、働き方改革における目的は、限られた時間の中で、教師の専門性を生かしつつ、授業改善や児童生徒等に接する時間を十分確保し、教師が自らの授業を磨くとともにその人間性や創造性を高め、児童生徒等に対して効果的な教育活動を持続的に行うこと、また、改革によって生み出された時間を教師本来の業務である子どもたちのために使うこととしています。働き方改革の実現のためには、「働き方改革アクションプラン」に掲げている、教職員の意識改革が大切であると考えることから、「職員室の協働体制の確立」「教育のDX化」「地域との連携」の3つのポイントにより、教職員と教育委員会が連携して、さらなる改革に取り組んでいるところです。今後についても、働きやすい・働きがいのある職場が実感できるような環境づくりを学校と一体となって進めてまいります。
質問 星
南幌町というか、本町の教育委員会で行っている働き方改革アクションプランに基づいて、現在、時間外在校等時間の結果ですね。その辺は成果が出ているのではないかなということが感じられました。で、勤務時間とか教師の負担軽減など、この働きやすさの改善は少しずつ見えてきているのではないかなということが理解できたんですが、同時に、働きがいのほうですね。先生の教師としての達成感や成長感、そういった働きがいを得るための取組では、この働き方改革アクションプランにおいては、意識の変容を促す取組とあるんですけれども、これが教師の働きがいを得るために必要な取組ではないかなと思ったんですが、この意識の変容を促す取組というものは一体どういう取組・内容がされているのか、一つお聞かせいただきたいと思います。もう1点なんですけれども、働き方改革における目的になるんですけれども、働きやすさと環境とか、時間とか、働く時間とか、そういうもの。まあ早く帰ること、仕事を軽減すること、そういうことが目的になってしまうと、早く帰ることとか、仕事を減らすこと、こういうことに注力してしまって、実際学校現場において、教職員同士で必要な対話ができなかったり、子どもや保護者と信頼関係を構築するような余裕を失ってしまったりするのではないかなという心配がされます。やっぱりここでも、答弁の中でもあったんですけれども、改革によって生み出された時間を教師本来の業務である子どもたちのために使うこととしていますと言っておられるので、大事なことは、働き方改革で削減することが目的、減らすことが目的ではなく、それをどう子どもたちのために使っていくのか。今、改善しようとしていることが子どもの学びにつながっていくのか、そういうことを教育委員会と現場と両方で、再確認とか共通認識しながら取り組んでおられるのか、その2点を伺いたいと思います。
答弁 教育長
星議員の再質問にお答えします。まず1点目、意識の変容を促す取組ということで、現在、本町教育委員会が取り組んでいる事業として、小学校・中学校教員合同の研修会を行っております。小中一貫の取組の一つとしてやっておるものですけれども、小学校・中学校それぞれの職場の協同意識を高めるだけではなくて、小学校・中学校両方を含めた協同意識を高めるということで、現在効果が出ております。内容については、1つ目がいじめ、不登校の未然防止につなげるために、子ども理解支援ツール「ほっと」を利用し、北海道医療大学冨家教授による分析・指導・助言をいただきながら、教師の児童生徒理解の向上と、児童生徒のコミュニケーション能力を向上させる取組を行っております。2点目として、北海道文教大学石垣教授による生徒指導対応と、危機管理に関する研修、それから、協働性を高める学校づくり、最後に、これらを生かした主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業づくりという取組を行っており、専門性の向上と意識改革を促し、児童生徒に対して効果的な教育活動を持続的に行うことを目指して、一堂に会した研修を行っているところです。2点目、やはり生きがいという、教師の生きがいという部分で、この1点目の質問の答えともまた共通するところはございますが、本町としては、現在、小学校・中学校の9年間を同じ視点で継続性のある教育環境として整えるための、試行的な一貫教育を進めているところです。今年度は、義務教育9年間の継続的指導について研修を行い、小学校と中学校の交流による学習指導と生徒指導の改善に取り組んでいるところです。これにより、今後は人間力を育むためのコミュニケーション能力を高める指導体制の構築、自分はどう考えるかを大切にした、深い学びを実現する授業改善を進めていきたいと考えます。これらの策により、教師として力量を高めて子どもの役に立つこと、これが生きがいにつながるものと考えております。
質問 星
教育委員会として様々な支援体制や取組がなされているということを理解いたしました。再々質問させていただきたいんですけれども、この様々な取組が、学校の先生の教員人生において幸福感、やってよかったというか、充実感とか達成感とかは、ウェルビーイングというんですけれども、身体的、精神的、社会的にいい状態であることをいい、生きがいや人生の意義など、将来にわたる持続的な幸福を生む概念として定義されているんですけれども、それが先生の幸福感を高めることにつながっているような支援体制、取組体制でいるのかということがわかるために、その現状がどう改善されてきて、先生の幸福感であったりいろんな支援が役に立っているなということがわかるような取組も必要なのではないかなと私は思っているんですが、この幸福感というのは、先生それぞれ個人や、個人を取り巻く環境の社会が幸せであったりという包括的な概念にもなりますから、もちろん個人一人ひとりによって達成感であったり、やりがいであったりというのは多少差が出てくると思います。先生方にとって、その一人ひとりの差を認め合いながらも改善につなげていくことが重要で、それがどう改善につながっているかなということを、直接先生と意見交換したりとか、例えば主観的指標などによる状況の把握ですね。そういうものから、改善がどの程度生かされていて、どの辺がまだ改革が必要なのかなということに役立てるような、これからの取組も必要なのではないかなと思うんですが、その辺についてどうお考えかをお聞かせください。
答弁 教育長
再々質問にお答えします。教職員との意見交換の場ということですけれども、まず、これにつきましては小中一貫教育の会議があったりだとか、それから、学校訪問等を行っておりますので、校長・教頭、それから直接教員から聞く場面がありますので、その意見を参考にしながらまた進めていきたいというふうに考えております。それから、これまでの私の経験の中から、先ほど星議員も言われていましたが、やはり子どものためにもっと時間を使いたいんだと。だけれども、それができない。早く帰るという時間によって制限されていて、自分がやりたいことができないんだというような、そういう教員の声も聞いたことがあります。その教員、ただし時間が長くなると、それによって体力的、精神的に疲弊してしまって、子どもたちのためにならないということがありますので、そのバランスを考えた取組というのが非常に必要かなと考えております。その中で1つは、特に教職員の協働、自分の専門性を生かして、不得意な分野については私がやりますよとか、それから、今、授業中でほかの子どもの対応ができないので、私がお手伝いしますよとか、そういうような声が自然とできるような職場づくり、こういう協働体制のある職場づくりを進めるための研修、これも実際行っているところです。さらに、職員の環境を整えるために、国のほうとして、現在予算要望しているところではありますけれども、教職員の調整額が現在4%ですけれども、13%を要望していたりだとか、学級担任の手当を増額、教科担任制を小学校3、4年生に拡大とか、若手教員を支える新たな職を創設、それから将来的に残業を月20時間程度に削減、教育委員会ごとに在校時間の公表を推進していく、このような取組もうたわれておりますので、これにのっとりながらさらに進めていきたいと考えます。
質問 星
いえ、これで終わりたいと思います。最後に、やっぱり認め合いながらということが大事なんじゃないかなと思います。決して対立しながらの改善ではなく、いろいろな先生方のワークライフバランスを認め合いながら改善していって、先生方の笑顔が少しでも増えて、それが子どもに伝わって、さらに地域や保護者の人たちがよりよい学校づくりができるように、子どもにいい学びがつなげられるようにということを期待して、私の一般質問を終わりたいと思います。以上です。