みんなの議会

中頓別町議会 令和8年第2回定例会 2026年6月11日

新規事業の検証はどのような基準で行っているのかという部分について

2026年6月11日、中頓別町議会の一般質問で、蓮尾純一議員が「新規事業の検証はどのような基準で行っているのかという部分について」質問し、町長 小林生吉が答弁しました。

質問者
蓮尾純一 議員
答弁者
町長 小林生吉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 蓮尾純一

続きまして、2問目に入らせていただきます。2番目、新規事業の検証はどのような基準で行っているのかという部分についてお伺いします。町長の任期も残り1年を切っている状況の中で、初当選後様々な事業の立ち上げを行ってきた経緯がありますが、見渡してみると立ち上げこそ行っているが、当初期待したほど利用されていない、効果が発揮されていないなどの事業が多数存在します。予算、決算審査の中において町長や職員より説明はされておりますが、事業を始めた当初に期待されたほど課題解決には至っていない点について現状どのようにお考えかお伺いします。また、町長が初当選された後、任期3回の中で、このような事業に対し、概算で総額幾らの予算が投入され、町の一般財源からの歳出の規模は総額幾らになっているのかお伺いいたします。非常に辛辣な意見となりますが、町長の事業への取組を拝見する限り、立ち上げこそ一生懸命取り組まれておりますが、その後の運用に対する意識が薄くなっているように感じます。一例ですが、ライドシェアの取組などは当初非常に期待されたものでした。今後必要になるサービスであり、住民相互扶助のきっかけになるものでありましたが、現状町民有志によるドライバーよりは職員による送迎がほとんどである現状があります。これはアプリを立ち上げても、やはりずっと毎日そうなのです。介護医療院に関しても、高齢者が安心してこの町で最期まで生活するために期待された事業でしたが、看護師の不足により入院に制限がかかっている現状だと伝え聞いております。このほかにも同様の事例が散見される中、現状分析ができているのか、また検証は行われているのか、立ち上げた事業を継続していく基準はどのようなものと考えておられるのかお伺いします。

答弁 町長 小林生吉

新規事業の検証に関する質問にお答えをしたいと思います。これまで3期12年分に新規で立ち上げた事業、現計予算ベースで整理をいたしました。通常特定財源として整理される特定目的基金の充当額を加えた額を一般財源として集計をしているところです。結果として、平成27年度に9事業で5,346万7,000円、うち一般財源が4,690万6,000円であったものが令和8年度では29事業、事業費1億5,681万5,000円、うち一般財源が1億2,978万5,000円というふうに推移をしています。ここについては短期間で集計しているので、正確というか、もう少し精査する必要があるのかもしれませんけれども、ご質問いただいて以降で整理をさせていただいたものというふうにご理解をいただければと思います。通算12年分で一般財源総額は1億1,390万8,200円で、単年度平均では9,492万4,000円ということであります。なお、一般財源の中には人口減少問題と総合戦略事業などとして普通交付税や特別交付税に算入されている費用が含まれている点についてはご留意をいただきたいというふうに思います。事業開始に当たり重視している点は、人口減少問題に対処するために検討委員会が作成した中頓別町総合戦略を中心に事業化を進めている点であります。個別の事業については、多くの事業で当初の目的、役割を果たしていると認識をしています。なお、現状が利用が伸び悩み、一定数の成果でとどまっている事例もありますが、その目的はある程度果たせているものというふうに考えています。また、事務事業の評価としては、総合開発委員会による外部評価を実施しており、重点、最重点に位置づけられた事業については拡大、現状維持、縮小など委員の皆さんから意見をいただいて、それを踏まえて整理をしているところであります。町としてその評価内容を踏まえ、毎年度10月下旬から1月上旬にかけて関係課と協議を行い、事業の必要性や妥当性を年度当初から予算編成の基礎としていると、システムの中で運用しているということであります。

質問 1番 蓮尾純一

通算12年で約11億円ですよね、我が町の一般財源。ちょっとざっくりした計算ですけれども、一般財源の総額の中から考えると、12年ですが、結構大きな割合なのかなというふうに私は認識をさせていただきました。その割にはというような言い方は大変失礼かもしれませんが、今町長がおっしゃられているような目的が十分に果たされているものって本当にあるのかどうなのかという部分というのは、恐らく立ち上げた当初にこうこうこういう利用があって、この程度利用があるとか、このように取り組まれることで町がこういうふうに豊かになるなど、しっかりとしたゴール、要するにKPI、KGIが設定されていないのかなとも思ったりはするのです。ただ、一応は出ているのは確認を私もしています。それと比較検討すると、私としては十分に果たせているものとは全然考えられないなというふうに思います。決して今まで無駄だったわけではありませんが、もっと早いタイミングで事業自体をやめるべきであるとか考えることも十分に考えられたのではないのかなというふうに思っています。先ほどの1問目にも通ずる部分もありますが、早急にその目的は十分に果たせているというふうに考えずに、これはもしかしたら無駄なのかもしれないとか、これはやらなくてもいいかもしれない、これはやらないほうがいいのかもしれないというような判断も必要となってくると思います。今29事業まで膨らんでいるのですよね、これは職員さんにとってもとんでもない仕事の増加数だと思います。確かに平成27年度頃に比べると職員数は増えておりますが、募集人員に対してはやはり集まっていない部分も往々にしてあります。に対して29事業まで増えている。約30事業ですよね、増えてしまっているわけなのです。それは、これだけ増えれば、人もいないのに内容が薄くなって、結果ついてこないよなというところだと思うのです。やはり見直しは必要だと思います。その部分についてご答弁をお願いします。

答弁 町長 小林生吉

事業の見直しに関しては、今まさに行革の対象の中で最終的には聖域なく全ての事業について見直しをしていくという中でその検証を行っていくということになるというふうに思っています。私の始めた、私がというか、私になってから始まった諸事業について、これからも全て継続すべきだというふうに考えているわけではなく、改めてその効果を検証した上で、続けるもの、あるいは見直しをするもの、やめるもの、その辺の振り分けを丁寧に行っていきたいというふうに思います。大きな目的とするところは、今私たちがずっと闘っているというか、日本全体もそうでありますけれども、人口減少していく社会の中でどうこの地域を将来に維持、持続していくかという、そこに尽きるというふうに思います。地方創生を言われて十数年たちますけれども、いまだにやはり子供の数、出生の数が全国的に減り続けているというのがこの国の現状なのだというふうに思っています。そんな中にあっても、大都市とか、そういうところだけが生き残れればいいということでは決していないというふうに思っていますし、1次産業を支えたり、エネルギーを支えたり、そういう中でやっぱりこの地域が未来も存続していくということが何よりも大事だというふうに思って、そのためのいろんな施策にやっぱり取り組んでいかなければならないというのが現状ではないかと、これからも大切なところなのではないかというふうに私は思っています。私が町長に就任した当時、本当に平成十四、五年ぐらいから続いた厳しい財政状況、そして市町村合併、こういった中で生き残っていくための財政基盤の強化ということが最大の課題であったというふうに思います。前町長の功績は、大変その意味で大きな功績を残していただいたというふうに思っています。そうした中で、多くの事業について見直した後、縮小して新規の事業に取り組むことはなかなかなかったというふうに思います。地方創生が言われて、ちょうど私が就任したタイミングでありますけれども、そこでやっぱりステージが大きく変わらなければいけなかったと私は思います。その意味で私なりに提案をし、職員と一緒に考えながらこれらの事業について取り組んできたということであります。その分職員も増えてきていますし、それらが全て効果的に行われているかどうかということについては、先ほど申し上げたとおり検証が必要でありますので、成功とか、そんなふうに言うつもりはもちろんありませんけれども、ただやっぱり今いろいろあがいてこの局面を変えていかなければならないという、そういう思いというか、そこはぜひご理解をいただきたいというふうに思います。私自身の町長としての評価はもちろんあるというふうに思いますけれども、決して自分を過大に評価しているつもりもありません。職員からの行革の検討委員会の中でもらう意見にも真摯に向き合っていきたいというふうに思いますし、これまで議会から頂戴した意見、町民の皆さんから懇談会でいただいている意見、それらも全て含めてこれらの取り組んできた事業、行革と一体で見直しをしていきたいというふうに考えています。

質問 1番 蓮尾純一

私も町長が立ち上げた事業等々が駄目だとは決して思ってはいないのです。ただ、やはり続いていないというのも大きな問題かなと思います。当初掲げた構想が構想どおりいっていない。ここにも挙げておりますが、ライドシェアであったり介護医療院の話、ほかにもいろいろありますが、取りあえず続いているけれども、ぽつぽつになってしまう。それに対しててこ入れ等を行っていないから、結果として使われない事業になってしまってしまったり、理想だけ高いものになってしまったりというようなことになっているのかなとも思いますので、決して取り組まれた事業自体は無駄なものはないとは思ってはいるのですが、そこの部分も、これだけたくさん事業が立ち上がってきているので全部町長が把握している中で継続、持続可能性を図っていくというのは非常に難しいのかもしれませんが、やった以上はやはりそこも意識してやっていかなければいけないものだと思うのです。それが、町民からもお伺いしますが、なかなか続いていないと、こんな言い方もあります。途中で町長は飽きてしまったのかなというような言い方もあります。これも飽きてしまったのかなというようなお話もよくお伺いします。そうではないのだよということも含めて、そうではない中で事業の点検をして、先ほどの1問目にあった行革も含めて行っていただきたいなというふうに思います。もちろん種まきというような意味合いも大いにあったと思います。ただし、種まきをしている中で今年度の予算のように基金から5億円繰り入れるというようなことが続いていくと、基金総額で考えると、町長もご存じかと思いますが、近いうちに基金もなくなってしまいます。非常に重要な局面だと思いますので、必要であるというふうに考えたりするのが前提ではないというふうにお話はお伺いしましたが、お金がかからないような形で今まで積み上げてきたものを何とか消化させるだとか、そういうふうに考えていっていただきたいのですが、どうでしょう。

答弁 町長 小林生吉

僕は、やって、飽きたということは一つもないと。まず、例示していただいているライドシェアについてですけれども、これは私がということではなくて、本当にすばらしい取組だというふうに思っています。先ほど冒頭の質問の中でも、職員が担うケースが増えているというところですけれども、確かにそれ以外のドライバーの利用件数が下がっていることは下がっているかもしれませんけれども、今職員が行っている運行について言うと、従前は要するに利用できなかったサービスだと。やっぱりドライバーの方がいなくてマッチングできなかったところ、そこを職員がドライバーになることによってカバーできるようになったというふうに私は理解しています。事実そうだというふうに思います。ここの取組が私はすばらしいと思うのは、ドライバーの皆さんがライドシェアで実際に運行しているかどうかだけではなくて、10年にわたって地域の公共交通の問題、課題に向き合いながら、どういうふうに解決できるかということをずっと真摯に向き合って議論をしていただいています。こんなふうに会議を持って10年も続けていただいているというのは、本当にすばらしいことだというふうに思います。地域の中で、行政のサービスということではなくて、共助の仕組み、お互いに助け合う交通の仕組みということを考えながらこれまで継続したということに対しては、本当に経緯を表していますし、町の外の方にも大いに誇れるすばらしい取組だと思っていますので、そこは、時間が経過して利用が少なくなったという、そういう捉え方ではなく、改めてご理解をいただければというふうに思っています。介護医療院の話もありましたけれども、これは町内で最期まで住み続けることができない町で最期を迎えられない。その現状を解消したいということから、今介護医療院を病院に併設して運営をしています。介護医療院を続けることが目的ではなくて、最期までこの町で住み続けられる、この町で最期を迎えられる、よその町に行かなくてもこの町でそれができるということを実現していくためのものであって、この取組も今これを続けていくために、介護医療院という形にこだわらず、この機能、役割をしっかり残していくということを主に考えた見直しを行っていこうとしているところでありますので、その点についてもご理解をいただければというふうに思います。そのほか、どんな事業が尻すぼみというふうに思われているか分からないところはありますけれども、例えば子供の相談支援事業なんかでは必要とする専門職を確保していくのが難しいとか、いろんな理由はありますけれども、本当に必要だと思って思い続けている事業はたくさんあります。こういったものをこれからも持続できるようにしていかなければいけないというふうに思っているところでもありますので、住民のここで暮らす幸福感というか、そういうものがしっかり感じてもらえるような取組というふうに考えながら、ぜひ見直しを含めて今後の運営に当たっていけるようにしたいというふうに思います。

質問 1番 蓮尾純一

私も決して無駄だとは思ってはおりませんので、持続可能性に向けてできることはできる、しっかり検証を行ったものはおっしゃられるとおりやめるものはやめるというようなことをしっかりやっていただきたいなと思います。尻すぼみに見えてしまっているのも現状では町民からの意見なので、そういうふうに見えているのも現実です。町長は今そういうふうにおっしゃられますが、町民にはそういうふうには見えていない部分もありますので、しっかり持続可能性を見据えた上で取り組んでいるのだというところをしっかりと情報提供するなり事情説明をするなりということをしていかないといけないのかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。それに加えてここの部分で最後に申し伝えたいのは、先ほどの再質問でも言いましたが、新しく事業を始めているおかげで基金を食い尽くすようなことはないようにしっかりと努めていただきたいなというふうに思います。

出典:中頓別町議会 令和8年第2回定例会 2026年6月11日 議事録 PDF(22ページ) 間違いを知らせる