みんなの議会

中頓別町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日

ICT教育の現状と問題点について

2025年3月10日、中頓別町議会の一般質問で、髙橋憲一議員が「ICT教育の現状と問題点について」質問し、教育長 大島朗が答弁しました。

質問者
髙橋憲一 議員
答弁者
教育長 大島朗

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 髙橋憲一

それでは、2問目に行きます。ICT教育の現状と問題点についてをお伺いいたします。本町でもコロナ禍を契機に児童生徒に1人1台のタブレットの支給によるいわゆるICT教育が始まっているわけですが、教育のデジタル化が進む中で様々な問題点も浮き彫りになってきています。2006年からICT教育に取り組んだスウェーデンでは、昨年アナログ、紙と鉛筆の教育を併用すると表明しました。また、日本の脳科学者によるスマホやタブレットの使用に伴う脳の発達障がいが発生するという研究結果も発表されています。このような中、我が町の子供たちの健全な発達を保障するためにICTの利用には細心の注意を払っていただきたいと思いますが、お考えを伺います。

答弁 教育長 大島朗

ただいまの髙橋議員によるICT教育の現状と問題点についてご答弁申し上げたいと思います。現在小中学校では、ICTを活用した学習を行っております。主な活用として、調べ学習のまとめやプレゼン整理、デジタル化した教材の活用、AIなどが生徒一人一人の習熟度に合わせて最適な問題を出題するAI型教材などです。中央教育審議会のワーキンググループが2月14日、次期学習指導要領の実施に合わせてデジタル教科書を無償給与の対象となる正式な教科書にすることを決定しました。学習内容が紙とデジタルに分かれた融合型の教科書も認め、両方の利点を組み合わせた授業をしやすくすることが狙いです。デジタル教科書が正式な教科書になると、これまで以上に動画や音声などを含む幅広いデジタルコンテンツの利用を広げることで学習の理解や興味、関心がより深まることが期待されていますが、一方で紙とデジタルの両方の利点を取り入れた学習環境の重要性もあり、紙のよさとして一覧性や全体を見渡せる点も考慮した学習指導も必要です。また、ワーキンググループからは、児童生徒の発達段階、学校の実態等に応じて検討することが重要として、小学校低学年への導入は慎重に検討するように示唆されています。また、全国的に子供たちの視力低下が見られ、本町においても全国の結果と同様の傾向が見られます。その原因として、タブレット端末、モバイル端末、ゲーム機などを目から近い距離で長時間使用していることが考えられます。スマホやSNSは、脳の報酬系を刺激して依存させ、集中力を低下させるという論説もあります。以上のことから、常に最新の研究データを教職員でも学び合いながら、発達や成長によりよい活用の仕方を進めていきたいと考えています。そのためにも現在連携を図っている北海道教育大学未来の学び協創研究センターや学芸大学教育インキュベーションセンターなどの先導的学びの研究機関より助言をいただき、評価検証しながら進めたいと考えております。

質問 3番 髙橋憲一

教育長への質問の追加といいますか、先ほどスウェーデンの例を挙げましたけれども、ヨーロッパでは非常に早くから進められていて、例えばイギリスとかフランスとか、デンマークとかオーストリアとか、それからスペイン、ポルトガルなんかも見直しを進め、それからアメリカも、州によってですけれども、見直しを進めているというような現状が今起きているということです。それから、脳に対する影響ということでいうと、これは東北大学の川島先生が研究されて、2010年から18年にかけて8年間仙台市内の公立の小中学生をMRIを使って検証をした結果、最大で3年ぐらい脳の発達が遅れると。つまり大脳皮質、前頭葉というところが遅れるという結果が出ています。つまり中学3年生になっても前頭葉が小学6年生のままだという結果も出ています。そういう意味では、非常に影響が大きいというふうに思われています。ただ、私が期待するのは、中頓別町というのはある意味では例えば脳の発達に非常に有効だと言われている自然体験だとか、それから芸術関係の学び、そういったものを大いに活用してもらって、子供の脳の発達を順調に進めていっていただきたいというふうに思いますけれども、その点について何かご意見ございましたらお願いいたします。

答弁 教育長 大島朗

ただいまのご質問に対してお答えしたいと思います。今おっしゃっていただいたように、脳の影響についてというところは私も存じているところでもあります。ただ、今国のほうで進めようとしていることは教育として捉えなければならないところと、あと町として今進めようとしている自然体験学習、体験的な学習というところはとても大事なところですので、それはもちろん最重要視していきたいというふうに思っていますが、ICTの活用を全否定するということではもちろんないのですけれども、子供たちの影響というのはあるというふうに国のほうでも言いながら、上手に活用してくださいというふうに、デジタル教科書も地方で選択をするというような形で、紙とデジタルを併用していいだとか、紙でいくとか、データ一本でいくとか、ここも今後恐らく、恐らくですけれども、それぞれの地方で決定するというような状況になるというふうに言われていますので、その辺も含めて、最新の研究も含めて、今おっしゃっていただいたことも大事にしながら、子供たちの健全な育成、それから学びの多様性に対応できる、それから一番は子供たちが本当に健康で学べる環境をつくるというのは大事にしていきたいというふうに思っています。繰り返しますけれども、中頓別町のよさを生かした学習環境というのはぜひこの後も継続してまいりたいと思っています。

質問 3番 髙橋憲一

どうもありがとうございました。それでは、私の質問を終わります。

出典:中頓別町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日 議事録 PDF(42ページ) 間違いを知らせる