みんなの議会

中札内村議会 平成30年3月定例会 2018年3月9日

エキノコックス対策について

2018年3月9日、中札内村議会の一般質問で、宮部修一議員が「エキノコックス対策について」質問し、村長 森田匡彦、住民課長 坂村暢一、副村長 山崎恵司が答弁しました。

質問者
宮部修一 議員
答弁者
村長 森田匡彦、住民課長 坂村暢一、副村長 山崎恵司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 宮部修一

それでは最初の質問をさせていただきます。エキノコックス対策について。中札内村でも毎年猟友会の協力をいただいて、鳥獣駆除対策として多くの鳥獣駆除をしていただいております。その中で、キツネにおいても、例年二、三百頭程の駆除頭数となっておりますが、なかなか絶滅とはならないのが現状であります。農村部では、キツネの姿は見慣れた光景でありましたが、最近では村の市街地形成も徐々に外に広がり、市街地区でもキツネの姿や糞を見かけることもあるとお聞きしております。近年、観光客による餌付けなども報道されておりますが、エキノコックス症への関心が今一歩、軽視されているように思います。無症状の潜伏期間が長く、症状がでるまでに数年から十数年かかり、長い潜伏期間を経て重い肝機能障害を引き起こす大変重篤な病気である。道内での発症が多いエキノコックスであるが、駆除対策での絶滅も限界があるなかで、最近、道内のいくつかの自治体では、駆虫剤(虫下し)入り餌を散布することで、感染源となる虫卵が確認されなくなったとの報告もあり、感染リスクを軽減することに成功している実例もあります。農業や観光への風評被害防止のためにも、中札内村としても、今後、近隣自治体と協力し、駆虫剤入り餌の散布試験に取り組んでいく考えがないか伺います。

答弁 村長 森田匡彦(村長は2025年6月まで)

エキノコックス対策についてですが、有害鳥獣による農作物等への被害を防止するために、本村では、鳥獣被害防止計画を策定し、猟友会の協力により、対策を講じているところであります。その中でもキツネは、エキノコックスを媒介し、人が感染すると十数年の潜伏期を経て、重篤な症状を引き起こすことはご承知のとおりです。キツネのエキノコックス感染率は、40%という研究報告もあり、道内では毎年20人ほどの患者が発生しているとされております。このため、北海道では、毎年2月ごろに、市町村が有害駆除などで確保した検体の提供を受け、解剖検査によるエキノコックス症媒介動物疫学調査を実施しております。本村においても、今年度、7検体を帯広保健所に搬入しており、検査結果は4月下旬ごろ示される予定であります。昨年度の検体調査の結果ですが、2検体中、エキノコックス本体、いわゆる虫体が確認されたものはありませんでした。人への感染源となるエキノコックスの卵、いわゆる虫卵を駆除するために、十勝管内の鹿追町を含めて、道内10町村で駆虫薬散布を実施し、効果が出ているとの報告がされております。駆虫薬を魚のすり身などに混ぜて、放牧地など家畜が食するおそれのある場所や河川・湧水池などの付近を除いて広範囲に散布し、キツネが駆虫薬を摂取することによりエキノコックスが駆虫され、一度駆虫されたキツネは再び感染しない限り、虫卵を排出しなくなります。散布を繰り返すことによって感染個体が減り、キツネのエキノコックス感染率を下げることにより、人への感染リスクを下げようとするものです。しかし、駆虫薬を摂取しない、再感染を起こす、非散布地域から侵入してくるキツネが感染源となって感染固体が継続していくために、感染率が完全にゼロになるということはないとされております。駆虫薬散布は、エキノコックス症対策に効果が期待できますが、継続的な検体の検査など市町村単独での実施は難しいことから、北海道保健福祉部で作成しているキツネの駆虫に関するガイドラインを参考に、北海道保健福祉部、道立衛生研究所や北海道大学の研究グループなどの助言・指導を受けながら、感染状況、効果を事前に研究し、継続的に実施できる体制づくりも含めた検討を進める考えであります。また、住民への感染防止対策の周知やエキノコックス症検査受診勧奨にも引き続き取り組んでまいります。

質問 6番 宮部修一

ちょっと理解力が悪いもので、確認をさせていただきます。後半の方の答弁で、この駆虫薬散布について、上部の組織やら大学等との助言・指導をいただきながら、この駆虫薬に対して前向きに取り組んでいくようにも聞き取れますし、また、先の方の答弁の中では、何かこの駆虫薬に対しては取り組まないようにも取れるものですから、その辺、まず最初にちょっと確認をさせていただきたいと思います。

答弁 村長 森田匡彦(村長は2025年6月まで)

すみません。うまく意向を伝えられなくて申し訳なく思っております。宮部議員に質問いただいた駆虫薬の散布については、非常に効果が出ております。実施している自治体については。ご質問にあったとおりで、中札内村としては前向きに取り組んでいきたい。ただ、取り組む上では、経費もそれなりにかかるものですから、きちんとさまざまな先行事例であったり、研究機関等ときちんと情報共有した中で取り組みを進めていきたいということでの答弁でありました。

質問 6番 宮部修一

分かりました。中札内村は管内の中でも面積的にはそう大きな街ではないのかもしれませんけれども、こういった駆虫薬を散布して歩くということになりますと、かなりの労力やらお金やら、時間がかかると思います。農村部の、自分は農村部の方ですので、ちょこちょこキツネの姿を見かけることが多いのですけれども、そういった散布の手間を少しでも省くために、ある程度、農家の方ですとどの辺にキツネが出てくるかというのも、ちょこちょこ見ていると思うのですね。結構最近ですと、屋敷周り辺りも生ものの処理あたりは完全に密封したような状態で埋めてはあるのですけれども、やっぱりそういった匂いを嗅ぎにきたりですとか、また、畜産ですとか畑作農家両方ですけれども、堆肥ですとか餌等に近寄ってくるような場合もあると思います。そんな中で、やっぱり村の方がそういった散布を全村回るというのは大変なことだと思いますので、もし可能であるのであれば、そういった農家の方々に希望を取って、こういった駆虫薬を大体出てきそうなところ辺りに散布してもらうですとか、そういった方法でこういった駆虫薬を使うことはできないのかなというふうにも思うのですけれども、その辺いかがなものでしょうか。

答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)

農家の方等々にご協力いただきながら、この駆虫薬を散布していくということでありますが、実際もう実施をしている鹿追町、それから、先進地域、ニセコ町等、いろいろちょっと研究をさせていただいて、実施の方法としては、その駆虫薬、これはいわゆる薬ですので、誰でも簡単に扱えるということではないので、獣医師等専門家の助言をいただきながらということにはなるのですけれども、それを魚のすり身に混ぜて散布をするということになります。鹿追町では、駆虫薬を入れた餌を車で、大体職員が1日かからずに、いわゆる車のところから道路の法面に100メートルおきに置いていくという形で散布をしているというふうに聞いております。ニセコ町では、職員ではなくて、町の中でボランティア組織をつくって、ボランティアの方が車に乗って散布をしていくというようなやり方も行っているようではあります。確かに、これをやるときに、薬ということもありますし、その散布の方法、それから、最初に駆虫薬をやる前に、やっぱり市町村、私たち村の中のキツネの生息地域、それから、実際に感染しているかどうかという、いわゆる状況把握をする。そして、どこに撒いたら一番効果的かということをきちんと研究をして、その駆虫薬自体は無害なのですが、やはり住民の方の周知、きちんとご理解いただいてからやらないと、子どもが食べたりとか、それから、いろいろな弊害が起きてくるので、その辺きちんと調査をして、どこに散布をしていくか、誰がそれをやっていくかということをきちんと計画を立ててやっていくと。毎年、繰り返し繰り返しやることによって、キツネの感染率が下がってきますので、それを継続的にできるような体制というのも必要になってくると思います。そうすると、市町村単独でやるには、例えば、感染しているかどうか糞を調べるというところも、ここに載っていた道立の衛生研究所、それから、北海道大学がタイアップをして、この10市町村と協力しながらやっていることもあることから、単独で簡単に薬を手に入れて、農家の方に配っていただくというようなスタイルではなかなか難しいので、これはきちんとその専門家、専門機関と協力しながら、まずしっかりとした計画を立てて臨んでいきたいというふうに考えているところであります。

質問 6番 宮部修一

よく分かりました。薬でありますので、なかなかやっぱり個人的には散布はできないということでありますけれども。これ、やるとなれば、今課長言われたように、継続してやっていかないと、なかなか効果が上がらないと思いますので、ぜひこれも継続してやっていけるような体制を組んでいっていただきたいなというふうに思います。あと、最近人間だけではなくて、飼い犬にも感染が確認されていると。猫あたりも出ているみたいですし、豚などもあるようですけれども、結構皆さん飼い犬を散歩に連れて歩いている姿を見かけるわけですけれども、やっぱりこういった際の、犬の糞の処理についてはかなりよくなっているとは思うのですけれども、その散歩して連れて歩いている犬あたりが、やっぱり落ちているほかの糞などにも注意をしなければならないでしょうし、また、たまには話して遊ばすような場合もあるのではないかなというふうに思います。そういったときに、糞やら、また、野ネズミ等を食べたりして、また犬にも感染したりというような経過もあるみたいでございますので、こういった飼い犬あたりについてもちょっと注意を促していく必要があるのではないかというふうに思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)

飼い犬がエキノコックスの媒介をしていくという形で、道内だけではなくて、本州でも犬が感染をしているというような事例も出てきているようです。確かに飼い犬からエキノコックスが感染してしまうと、当然それが人にまた感染していく可能性がありますので、私たちの課では、犬の方も担当していますので、飼い主の方には重々このところを周知をしていきたいというふうに思っております。

質問 6番 宮部修一

よろしくお願いします。それではあと、最近、市街地区の中でもキツネの姿を見るというような声も聞きます。そんな中で、市街地区の方も結構家庭菜園あたりに取り組まれている方も多いのではないかなというふうに思うのですけれども、そういうときに、やっぱりキツネをよく見かける、近くで見かけるような場合等についても、やっぱり野菜等、夜は囲うですとか、また、食べるときには熱を加えて食べるですとか、やっぱりそういった注意喚起も、広報等でも今までもやったこともあるかと思いますけれども、そういった注意喚起も必要ではないのかなと思います。また、それと最近中札内村もかなり観光客も増えてきております。街から来られる方にとっては小動物でありますので、キツネあたりを見るとかわいいと思うのか、餌をやったりですとか、呼び寄せたりするというようなことも報道等でも見られるわけですけれども、そういった観光客の方にも注意を喚起する必要もあるのではないのかなというふうに思うのですよね。なかなか看板を上げることはできませんけれども、何かの方法等でやっぱりそういった注意喚起を促していく必要もあるのではないかなと思うのですけれど、その点いかがお考えでしょうか。

答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)

まず市街地区、道のガイドラインによりますと、市街地の中に駆虫薬を置くと、確かに飼い犬が食べてしまう、子どもが触ってしまうということもあるので、直接市街地に置くということではなくて、キツネの巣をきちんと把握をして、そこから市街地に入ってくる進入路のところに丸く円のように駆虫薬を置いて、市街地に入って来るキツネにそれを食べさせてというような取り組みをしているようです。それから、観光客ですが、確かに観光客の方は、エキノコックスの知識等々がないというふうに思いますので、観光の担当の課含めて、その辺を注意を喚起していきたいというふうに思っております。

質問 6番 宮部修一

今の点については分かりました。あと、答弁の中で、被散布地域からの侵入も考えられると。そういったキツネの感染によって、また、なかなか感染率がゼロになることはないという答弁もあったのですけれども、やっぱり鹿追町さんでも報告もあったように、やっぱり自分の町だけでやっていてもなかなか、キツネの行動範囲も、自分は狭いのかなと思ったのですけれど、結構キツネの行動範囲も広いということで、なかなか一つの町村だけでやっていても感染が減っていかないのではないかということで、なるべく各自治体連携して取り組んでいく必要があるのではないかというような報道もなされておりました。私もやっぱりそういった取り組みが必要ではないかなというふうに思うのですけれども、その辺ちょっとお考えがあればお聞かせ願いたいと思います。

答弁 副村長 山崎恵司(副村長は2025年6月まで)

宮部議員からのご指摘のとおりだと思います。当然そういったことがないと、キツネが生息する地域、駆虫剤を撒いた地域外からやって来るキツネも当然いるわけで、そういった面では、取り組みを広域的にということがやっぱり原則なのだろうというふうに思います。できるだけそういった場面、村長も私も含めて、そういった管内の町村、全道、そういった部分で出席したような会議の際には、そういったことが提言できるかどうかということも含めて考えたいと思います。ただ、もともと北海道もこのガイドラインをつくって、道内の10町村で散布の研究を行っているということでございますので、これがこのまま研究のままで終わるということではないというふうにも思っていますし、それだけのガイドラインをつくったということは、それが全道全域の中で、そういった駆虫薬によるエキノコックスの駆虫ということが当然念頭にあるのだというふうに思います。1自治体がそのことを申し上げるよりも、まずは道がその研究の成果をもって、全道の各市町村に対して、そういった駆虫薬散布の実施を呼びかけるというのがまずあって然るべきかなと。そういった面では、市町村の方から一つずつ声を上げていくというのも当然かなというふうに思っているところでございます。

質問 6番 宮部修一

ぜひ、広域での取り組みができるように声を上げていっていただきたいなというふうに思います。あと、ちょっと話変わって申し訳ないのですけれども、鳥獣駆除関連なので、アライグマについてもちょっとお聞きしてもよろしいでしょうか。中札内村のアライグマの捕獲数というのは、最近ほとんどないのですけれども、実は中札内で、私の家の倉庫の中で、今から言うと5、6年ぐらい前になるのですけれども、実はアライグマ5匹を捕獲したことがあります。たまたま倉庫の中に入ったので、全部閉め切って、猟友会の方にお願いをして捕っていただいたのですけれども、その後あまりアライグマの捕獲はないということでございます。ただ、今、十勝管内の中ではかなりアライグマが急増しているという報道もございました。昨年の12月19日に帯広市でアライグマ対策会議の準備会というものを開催されたというふうに報道がありました。その中で、十勝の捕獲数も、2015年が70匹、16年が128匹、17年度はまだ途中ですけれども、270匹を超える捕獲数があるということで、かなり激増傾向にあるということでございます。このときに、十勝総合振興局の方で、来年2月に市町村と連携した対策会議を設置するということが決められたというふうに報道されていたのですけれども、もしこの2月の設置会議に村としても参加をされていたのであれば、何か今後の取り組み等について、どのような話し合いがされたのか。その辺もし、参加されておれば、ちょっとお話を聞かせていただきたいと思います。

答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)

アライグマに関してですね。手元にちょっとその連携会議のものがないので、詳しくはちょっとここでお話はできないのですけれども、確かに今、十勝、アライグマが本州からどんどん北上していて、道内でも道南地区、道央地区ではかなりこのアライグマの被害があると。十勝は、先ほど議員がお示ししたような捕獲数にはなっていますが、やはり急増していると。十勝は、ここ1、2年で何とかこの駆除をしっかりすれば、本州のようなアライグマの被害を防げるのではないかということで、道の方でそのような対策会議を開いているところではあるというふうに聞いています。アライグマはメス1匹で5、6匹、要するにねずみ算方式でどんどん増えていくので、このところをしっかり対策立てなければならないというふうに私たちも感じています。そして、来年度の予算の中で、今、中札内ではアライグマの捕獲はないのですけれども、平成29年度にはちょっと調査をしたことはあるのですが、なかなかアライグマ自体が見つからないというか。ですが、これはしっかり取り組んでいこうということで、平成30年度の予算の中で、鳥獣対策協議会の方で、このアライグマの捕獲の罠を購入して取り組んでいこうというふうには考えているところではあります。その対策会議に住民課の職員、参加をしております。

質問 6番 宮部修一

アライグマ、なかなか本当に見ることができない状態なのですけれども、でも、私どもの地域の方でも農家仲間で話していても、やっぱり結構本当の小さな足跡が畑の中にあって、ビートあたりを引っ張り出したりですとか、いたずらしているようなことが確認できるのですね。多分キツネではなくてアライグマではないかなというような、仲間うちで話にはなっているのですけれども、多分、中札内にもまだいるとは思うのです。前回うちで捕った後も、檻をかけていただいたのですけれども、なかなかその檻には入らなかったのですよね。報道の中では、かなり清水町あたりが箱罠等を設置して、今年度あたりでも106匹を捕獲しているという報道もあったので、やっぱりうまく罠を設置すれば掛かる可能性もあるのではないかなというふうに思いますので、今後そういった早くに取り組まれているところの情報等もいただいて、ぜひ、中札内村でもアライグマの捕獲に向けて、ちょっと努力をしていただきたいなと。アライグマあたりもエキノコックスの感染症の疑いもあるというような情報もございますので、併せてちょっとアライグマの捕獲にも取り組んでいくべきではないかなというふうに思います。あとは大体、この駆虫薬については、何とか前向きに取り組んでいただけそうなことでございますので、このエキノコックス、長期間自覚症状がないので発見が遅れる場合が多いのですけれども、このエキノコックスの検査も、毎年ではなくて数年に一度受ければいいのかなというふうには思うのですけれども、ぜひ、住民健診等でも、このエキノコックスに再度感心を住民の皆さん方に持っていただいて、検診も受けていただきたいなというふうに思いますし、さらに、受診率の向上に向けて努力をしていただきたいというふうに思います。また、クマやシカ、カラス、ドバトなどについては、どちらかというと農作物や家畜に被害をもたらすものが多いのかなというふうに思いますけれども、キツネに関しましては、やっぱり人間やら飼い犬、また、猫やらそういったものに被害をもたらす可能性がありますので、感染を減らす取り組みとして、この駆虫薬の試験、散布もぜひ前向きに取り組んでいっていただくことをお願い申し上げまして、私の質問に代えさせていただきます。

出典:中札内村議会 平成30年3月定例会 2018年3月9日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる