みんなの議会

むかわ町議会 平成28年第3回定例会 2016年9月26日

台風9号の災害対策の課題と今後について

2016年9月26日、むかわ町議会の一般質問で、野田省一議員が「台風9号の災害対策の課題と今後について」質問し、町長 竹中喜之、総務企画課長 髙田純市が答弁しました。

質問者
野田省一 議員
答弁者
町長 竹中喜之、総務企画課長 髙田純市

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 野田省一

それでは、通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。まず第1点目でありますが、台風9号の災害対策の課題と今後についてということで質問をさせていただきます。今年の台風は、これまでに経験のない短期間に連続、集中し、北海道に上陸、接近してきました。特に9号台風のときの災害対策での課題、今後についてお伺いをいたします。1点目として、今回の経験より、災害対策の課題はどのように整理されているのか。特に夜間や深夜の情報の伝達方法や避難準備情報、避難勧告、避難指示など、町民からそれぞれの言葉の意味が理解されにくく、実際の避難された割合から、どのような課題として捉えているのかお伺いいたします。2点目でありますが、今後の取り組みとして、タイムライン、事前防災行動計画の導入が全国関連市町村で8割の市区町村が策定しています。道内でも5割の市区町村が策定している状況であります。タイムラインの導入により、今回の災害と重ね合わせて考えても、より安全に災害対策、避難行動ができたと思われますが、今後の導入についての考えをお伺いいたします。

答弁 町長 竹中喜之

台風9号の災害対策の課題と今後についてお答えを申し上げたいと思います。8月22日から23日にかけての台風9号の災害対策の課題でございますが、23日零時から5時までの5時間雨量で100ミリを超える激しい雨となっております。被害拡大の懸念から、2時30分に災害対策本部を設置、応急対策や地域住民の避難対策に努めたところでございます。避難情報の発令につきましては、3時35分鵡川地区二宮豊城地域の4世帯16人、5時0分穂別地区穂別市街地、富内、仁和上の116世帯184人に土砂災害避難勧告を発令したところでございますが、夜間並びに限られた警戒区域となっていることから、鵡川地区におきましては、避難対象住宅を訪問、穂別地区においては、個別の電話対応並びに情報端末による周知を行ったところであります。また、7時20分、穂別地区中島、茂別地区の4世帯9人に避難勧告、8時45分に鵡川地区川西頭首工から鵡川河口までの1,711世帯3,353人へ河川氾濫警戒情報による避難準備情報等を発令いたしました。伝達方法としましては、穂別地区は個別の電話対応、鵡川地区におきましては、市街地以外は町広報車と消防鵡川支署により広報を行い、市街地につきましては、防災無線による周知を行ったところでございます。結果として、土砂災害避難者は5世帯23人、避難率10.3%、河川氾濫情報避難者は22世帯25人で避難率0.7%と、低い避難結果となっているところでございます。今回の災害対策の課題としましては、住民皆さんの災害への危機意識のあり方等での避難率の低下と考えております。特に鵡川地区におきましては、天候が回復した後の避難情報の発令となったこともあり、危機意識が薄れたことで避難者が少なかったと考えております。反省としましては、住民の皆さんの一定程度の防災意識があるという前提での対応でありましたので、危険レベルの準備、勧告、指示という順序や、降雨終了後も上流部の降雨によりタイミングがずれてくるなど、防災に対する住民皆さんへの意識高揚のための今後の啓蒙、啓発が大事になってくると考えているところでございます。今後におきましては、従前に増して防災意識の啓発活動に邁進するとともに、災害時におけます情報伝達の創意工夫について住民の方々からの御意見等を伺いながら、あらゆる方法で災害情報等の発信に努めてまいりたいと考えております。次に、今後の取り組みとしてのタイムラインの関係でございますが、タイムラインとは、災害の発生を前提に防災関係機関が連携し、災害時に発生する状況をあらかじめ想定し、共有した上で、いつ、誰が、何をするかに着目して、防災行動とその実施主体を時系列で整理する計画でございます。国土交通省による水災害に関する防災・減災対策本部にて、平成26年1月に検討が開始され、平成27年8月に防災・減災対策本部会議にて平成32年度までにタイムラインを策定し、本格的タイムラインを展開していくとの決定をし、平成28年8月にはタイムライン策定活用方針というのが公表されたところでございます。この平成27年における730団体の策定目標を掲げたタイムラインにつきましては、避難勧告等の発令、タイミングに着目したもので、簡易版と言われるものも含むものとなっております。現在、全国の589市区町村で策定されており、1級河川鵡川につきましても、気象庁、北海道開発局、町の連携と、水位レベルによる避難勧告等のタイミングや災害対策現地情報連絡員の派遣が定められた簡易版タイムラインは、本町におきましても作成しておりますことから、道内5割の策定団体に含まれているところでございます。むかわ町では、避難指示の判断、伝達マニュアル水害編を平成28年、本年3月に作成し、簡易版タイムライン避難手順に沿った災害時の避難行動を指針としているところでございます。なお、現在策定済みとなっております道内43団体のうち、本格的なタイムライン、いわゆる試行版の策定団体は滝川市1団体でございますが、本町におきましても、北海道開発局との協議、連携のもと、今後取り組んでまいりたいと考えますので、御理解を願いたいと思います。

質問 13番 野田省一

まず、避難勧告、避難準備で、避難された住民の方が10%以下、0.7%、河川に関しては0.7%、土砂に対しては10.3%と、まあ、私も数値を聞いた時点、あるいは穂別地区の避難された方の数を見させていただいたときには、非常に少ないのかなというふうに思っていました。今後について、工夫をしたいということでございますけれども、まず一つなんですけれども、ちょっとそもそもの話を一つ1番のほうでするんですが、今回、そのハザードマップというものが何年か前からかつくられてきているんですけれども、いろいろ見ても、恐らくハザードマップのことについて、これは改善してほしいなと思うんですけれども、和製英語でやはり括弧書きで、あるいは日本語で直訳というか、意訳したもので災害予想図とか災害予測図とか、御高齢の方にハザードマップって何だということが、これ和製英語だということは、恐らく和製英語、ちょっと調べてみたんですけれども和製英語のようですので、やはり、少し表題に大きくそのようなものを持ってくる必要があるんじゃないかなと思っています。それと、そもそもの話はそこだけなんですけれども、まず今回、土砂災害と河川災害のハザードマップがそれぞれあるんですけれども、その中で、洪水のハザードマップの中で避難準備情報というところに町からの呼びかけ内容というのが未記載なんですね。これがどうしたということないんですけれども。ちょっとこれ、避難準備情報は、これから読み取ると、どうも気象台より大雨洪水情報が発令されたら避難の準備をしましょうという表記になっているんですよ。町からの呼びかけ内容というのは点々点々になっていて、ここに記載されていないんですよね。後で確認していただければいいです。このことがどうのこうのということないんですけれども、かといって、土砂災害のほうを見ると、避難準備情報はこうしましょうみたいな。やはりちょっと、それともう一つというか、ほかにいろいろと、災害に対する概要版、その中では、表題が私たちの防災ということで、むかわ町地域防災計画概要版というやつを見ると、避難準備情報というところには、発令時の状況とか、住民に求める行動とかいろいろ書かれているんですけれども、それぞれ3つとも違うんですよ。これは、住民の方からしたら、今回、避難準備情報が出ました、避難勧告が出ましたというときに、果たして土砂災害なのか水害なのか。まあ地震ではないなというのは体感である程度わかると思うんですけれども、洪水なのか、土砂災害なのかということによって、このマニュアルを見直さなきゃならない。そこを見ている人いるかどうかわかりませんけれども、見た人もいらっしゃると思いますけれども、やはりここら辺非常に曖昧になっていると。このやはり避難準備情報、避難勧告、避難指示という言葉の意味というのが、これ、今回の東北での災害の中でもやはりこのことが問題になっていましたけれども、やはり私たちも、避難準備情報って何をしなきゃならないのかなということがはっきりと、いろいろといっぱい書かれていて、あるいは書いていないところもあるというような状況で、やはりこれ、一度整理して、準備情報が出たらこうしましょうと、ここの部分やはり、大きく町民の皆さんに言葉の理解をしていただくために必要でないかなと。防災情報、防災無線なり、情報端末などで避難準備情報ですよと言われても、ぴんとこないと思うので、その辺の整理、今後の課題として恐らく捉えていると思うんですが、今後どのようにしていくのか、まずこの2つだけお聞きいたします。

答弁 総務企画課長 髙田純市(総務企画課長は2018年3月まで)

ただいまのハザードマップ上のあるいは防災計画上でのわかりにくいというようなことの内容でございますけれども、今おっしゃられましたことにつきましては、確かにそういうところが見受けられます。今回の反省といたしましたところにおきましても、聞こえにくかったという内容もそうですけれども、その内容があらかじめきちんと、どういうふうになったらどういうふうに出るのか、どういうふうな人たちが対象になるのか、土砂の場合にはどこの人たちが出る可能性があるのか、どんなふうに出るのかというふうなことが、細かな内容が、あらかじめ住民の皆さんにお示ししていない部分が随分あったというふうに反省をしているところでございます。これは今回の概要も含めまして、わかりにくい部分などにつきましては、言葉の考え方、レベルがどういうふうに上がっていきますよ、こういうときにはどうですよといったときに、どういうふうな表現をして町が皆さんにお知らせするのか、それに対して住民の皆さんがどうしてくれるのかということを、もっと高齢者の方々にもわかりやすい内容に変えてまいりたいというふうに考えております。先ほど行政報告の中でも申し上げましたハザードマップ及び防災計画につきましては、逐次見直しを行いまして、少々、今回のハザードマップ等の改正には時間が要するかもしれませんけれども、できるところから直しまして、皆さんにわかるような内容にしてまいりたいというふうに考えているところでございます。なお、御質問の中にありました避難準備の情報につきましては、土砂災害、洪水災害等につきましても、基本的には同じでございます。早目に、いつでも避難勧告が出ましたら避難ができる状態で、心配な場合につきましては事前に避難をする、また時間がかかる、要支援を要する方々につきましては、避難を開始するというような内容でございますので、それらも含めまして、よりわかりやすいものに直していきたいというふうに考えているものでございます。

質問 13番 野田省一

一つ、ハザードマップの言葉の和製英語という部分もぜひ検討して、また後で答弁いただければと思いますけれども。先ほどから、もう既に配ってしまったものだからしようがないですけれども、新たにまたということなんで、次から次と本当に私たちの手元にそれぞれいろんな災害対策についてあったんですけれども、なかなか、私も含めてだんだん目がこう、小さいものの字が読みづらくなってきている人が多くなっていますので、やはりそこを簡素化して、何とかそこも工夫していただけるとありがたいなと思っております。それで、災害の話、2つ目に入りますけれども、1つだけ、さっきのハザードマップの件だけ後で答弁願います。タイムラインについてですけれども、むかわ町では既に簡易版として作成されたんだということですけれども、じゃ、簡易版は今回タイムライン、まず機能したのかということが一つ、それと、本格的には道内では1カ所ということでありますけれども、今回、滝川市ですか、が今回タイムライン使って行動したのかどうかというところも。こういった機会に、ぜひ皆さんがそれぞれやはりそれなりの経験をしたときに、いつも言うんですけれども、何とかは熱いうちに打てという話がありますから、まだみんな記憶が新しいうちに検証をして、やはり自分たちの町に取り入れられるところは取り入れていくべきだなと。いろんな報道あるいはインターネットのホームページ上から見ると、タイムライン導入したところでやはり、今回のことを考えてみると、早目に、気象庁の情報も我々も、今一般の人たちも早く台風の状況とか進路図とか、3日も5日も先がある程度の予測ができる、降雨量もある程度は見えてくるという状況の時代に入っていますから、やはり何時間前でしたっけ、72時間前まで必要かどうかわかりませんけれども、48時間とか、何日か前には既に、台風がやってくるということはある程度予測できるわけですから、やはりその時点でいろいろな取り組みをしていけば、今回のこと、防災無線が聞こえなかっただとか、避難情報が深夜にわたったことだとか、そういったこと全て、全てとは言えない、相当大きく事前に、その該当に当たりそうな地域の人たちに連絡しておけば、大きな課題、人的な問題はなかったんでよかったんですけれども、先ほど頭にありました、実際に避難してきた人が10%以下だったということも、防災意識を高めるということに非常に当てはまってくるんじゃないかなと思って今回提案をさせていただきましたけれども、本格導入は今後ということですけれども、実態としてはいつごろになりそうなんですか。

答弁 総務企画課長 髙田純市(総務企画課長は2018年3月まで)

まず、タイムラインが今回どのような内容で行われたか、実際には使われていたかといいますか、利用できたかというところでございますが、このタイムラインの現在できております簡易版につきましては、大変簡易な、実際簡易なものでございます。つまり鵡川の1級河川の観測所の水位がどのくらいまで上がると、具体的に言いますと、氾濫注意水位になったあるいは避難判断の水位になった、あるいは氾濫危険水位になったというような、水位が何メートルあって、その段階に達したときに避難準備情報を出す、あるいは避難勧告を出す、いつになったら避難指示を出すというのが明確に定められまして、その対応として、どういうふうに開発局ですとか、気象庁なり北海道との連絡をとっていくのかといったことが簡易に記載されたものでございます。また、これに基づきまして、今回につきましては、氾濫注意水位になった段階で避難準備情報、また避難判断水位になりましたときに避難勧告を発令いたしました。これらにつきましては、既にこの注意水位到達した段階で、先ほどの行政報告の中でも申し上げましたとおり、災害対策現地情報連絡員という名称で、これは国のほうで、先ほど言いました、言われております和製英語になってしまうのかもしれませんが、これはフランス語のようでございますが、リエゾンと呼ばれる派遣員が開発局のほうからむかわ町の本部のほうに派遣をされるというような連携になってございます。今回の災害対策本部を設置いたしました段階におきましても、これらの北海道開発局から2名のリエゾンが参りまして、町長が務めます本部長と、水の増加の状況とあるいは開発局側の判断等も協議をいたしまして対応していったという部分でございます。たしかに長いスパンでのタイムラインも重要かと思いますが、現在できておりますこの簡易版の中での対応は今申し上げたような内容でございまして、これらにつきましては、一定程度といいますか、十分な機能をしたものというふうに考えているところでございます。本格的なタイムライン、今後につきましてはいつというふうな内容での約束はできませんが、本町の1級河川を管理いたします北海道開発局のほうからも、これらについて逐次作成していくように協力を求めております。なかなか、先ほど言いました43団体の北海道の中でも、まだ1団体しかできていない。今お隣の町でも作成の途中だというふうに聞いております。大変時間がかかる、たくさんの関係機関との連携、協議の打ち合わせをしましてできていくものでございますので、これらにつきましては、時間がかかりますけれども、今後、間違いなく作っていくように連携を開発局等とも連携を図りながら作ってまいりたいというふうに考えているところでございます。もう一つ、先ほど和製英語のハザードマップの中で和製英語等というような内容のお話がありましたが、これにつきましても、ハザードマップあるいは防災計画等の見直しの中でどういうふうに住民の皆さんにお知らせするのかという部分では、和製英語を一切使わないというようなお約束はできません。一般的にそれが流布しておりまして、皆さんそのほうがわかりやすいということもございますので、それらも含めまして、できるだけわかりやすい平易な言葉で皆さんにわかるような、文字の大きさ等も十分考慮いたしまして、配慮をしてまいりたいというふうに考えるところでございます。

質問 13番 野田省一

和製英語全部使うなという話ではなくて、漢字で表記もしていただければより一層御高齢の方にもわかりやすいのでないかなと。ハザードマップと言うよりも災害予測図と書いてくれていれば、一遍にわかるんでないかなと思います。それとタイムラインの導入については、ちょっと今明言がなかったんですけれども、間違いなくは導入するんだということはありましたけれども、今年なのか来年なのか、10年かけてなのか、ちょっとその辺、ある一定程度の目標があればお伺いしたいと思います。何せやはり、熱いうちに打っておいたほうが、少しでも今回の経験を得た人たちで関連していただきたいなということも一つあります。それともう一つはやはり、年代がこう変わっていって、なかなか職員の数も減ってきたりとかいう、2町があったときから比べると細かいところまでわからなくなってきているんで、今回のことをいい経験にして、ぜひそういったものを、むかわ町独自のものをつくっていただきたいと思いますが、お考えがあれば。

答弁 町長 竹中喜之

極力重複は避けたいと思いますので、タイムラインのむかわ町としての簡易版から試行版、いつなんだということの御質問かと思います。現在、室蘭開発建設部所管しているのが沙流川と1級河川鵡川とされておりまして、平取の沙流川のほうが先行して今検討会が開かれております。この簡易から試行に移る検討会が開かれて、そろそろ詰めの段階かなと思っているところでもございます。その後に、1級河川鵡川のほう、むかわとしての北海道開発局とむかわ町等とのタイムラインの試行版の策定が予定されるかと思いますので、その辺は御理解を願いたいかと思います。このタイムライン、その行政間のタイムラインというよりも、この行動規範というのをいかに地域に住む皆さんに浸透させていくのかと、こういったことがこれから防災意識の向上に結びつくのではないかなと思っているところでもございます。こういったことも含めて、今後に向けて、今回の防災対応の検証を図りながら、このタイムラインの早期策定に向けても進めていきたいと考えておりますので、御理解願いたいと思います。

質問 13番 野田省一

災害については、それぞれの箇所についての質問は今回あえてしていませんけれども、ほかの議員の皆さんがいらっしゃいますので、それぞれいろんな角度から災害について質問があると思いますが、特に今回は言葉の意味とそれと、タイムラインの導入ということについて質問させていただきました。それぞれ答弁いただきましたので、次の質問に移ります。

出典:むかわ町議会 平成28年第3回定例会 2016年9月26日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる