紋別市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月9日
(1)避暑地化構想の基本計画策定業務をめぐる観光連携室長と、前任の室長であった会社役員の受託収賄での逮捕について/(2)市政執行方針にもあります「確固たる基幹産業を守るとともに、新たな産業・雇用・人の流れを作り出すこと」を具現化するためにも、ふるさと納税の一部を財源としての産業発展のための基金の創設について/(3)紋別高等看護学院について/(4)令和5年度予算で提案されている株式会社紋別カントリークラブへの助成金について/(5)昨年12月23日の市内全域の停電について/(6)紋別市内の火災時の消火活動における水の確保について/(7)一層厳しさを増す酪農への紋別市の令和5年度の対応について
2023年3月9日、紋別市議会の一般質問で、喜多俊晴議員が「避暑地化構想の基本計画策定業務をめぐる観光連携室長と、前任の室長であった会社役員の受託収賄での逮捕について」「市政執行方針にもあります「確固たる基幹産業を守るとともに、新たな産業・雇用・人の流れを作り出すこと」を具現化するためにも、ふるさと納税の一部を財源としての産業発展のための基金の創設について」「紋別高等看護学院について」「令和5年度予算で提案されている株式会社紋別カントリークラブへの助成金について」「昨年12月23日の市内全域の停電について」「紋別市内の火災時の消火活動における水の確保について」「一層厳しさを増す酪農への紋別市の令和5年度の対応について」について質問し、市長 宮川良一、産業部長 得永恭志、総務部長 牧野昌教、保健福祉部次長 西田尚市、紋別地区消防組合事務連絡室長 大谷信一、庶務課長 茂木洋人が答弁しました。
- 質問者
- 喜多俊晴 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、産業部長 得永恭志、総務部長 牧野昌教、保健福祉部次長 西田尚市、紋別地区消防組合事務連絡室長 大谷信一、庶務課長 茂木洋人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 喜多俊晴
私は、市民の声の一員として、さきの通告の順に質問させていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。昨年12月8日、折しも第4回定例会の最終日、紋別市民にとって大変ショッキングなニュースが飛び込んでまいりました。それは、紋別市が推し進めている避暑地化構想の基本計画策定業務をめぐり、観光連携室長と前任の室長であった会社役員の受託収賄での逮捕のニュースでありました。逮捕翌日、12月9日の北海道新聞では、黒地白抜き大見出しで「紋別市室長受託収賄疑い」とあり、「道警逮捕避暑地構想で18万円」、そして、中段以降に「『市に拠点』参加業者制限」と報道されております。その新聞の記事では、首都圏からの移住を促す紋別市の避暑地化計画構想の基本計画策定業務をめぐり、特定の業者が受注できるように依頼を受けて便宜を図った見返りに業者側から現金18万円を受け取ったとして、道警捜査二課と紋別署は、8日、受託収賄の疑いで観光連携室長を逮捕した、道警は同容疑者が業務の委託業者を選ぶ公募型プロポーザル(事業提案)で業者が有利になるよう参加条件を厳しくしたと見て調べていると書かれております。次に、12月19日付の同じく北海道新聞では、記事の大見出しは、「参加制限 紋別市長が決裁」、「避暑地化汚職 チェック果たせず」とあり、そのタイトル概要紹介記事では、紋別市が発注した避暑地化構想をめぐる汚職事件で、受託収賄容疑で逮捕された同市の前観光連携室長の岩井智広容疑者、50歳が公募の参加条件を厳しくし、特定業者を有利にしようとしたと見られる実施要項について、宮川良一市長、68歳が決裁し、認めていたことが、18日、同市への取材で分かった、道警は、岩井容疑者が業務の委託先を選ぶ公募への参加を制限し、特定業者が受注できるようにしたと見ている、公募できる企業が絞り込まれる異例の要項だったが、市長のチェックは機能しなかったと報道されております。ここで、この汚職事件についてお尋ねをいたします。現職の部長職とその前任者が逮捕された今回の事件ですが、そこには避暑地化構想に係るプロポーザル審査における参加条件に対する便宜が問題と報道されていますが、なぜ、このような事態、事件が発生してしまったのか、事実関係も含め、お尋ねいたします。また、今回の贈収賄事件で逮捕・起訴されている岩井被告は、逮捕後、総務部付参与となっておりましたが、2月17日に今後の公判において公訴事実を認める内容の上申書を弁護士を通じて市に提出したことを受け、紋別市は24日付で懲戒免職処分を発表し、また、本議会冒頭に、市長による行政報告の形で、この汚職事件の経過を報告、逮捕から起訴、そして、市としての起訴休職発令、2月24日付の懲戒免職までの経過を説明、市民、市議会議員各位へ陳謝され、さらに信頼回復に努めるとの言葉を述べられました。しかしながら、今回の汚職事件は単に現職と前職の観光連携室長の現金授受だけの問題ではないと考えております。今回、この事件を受けて、紋別市は、再発防止に向け、どのように対策を考えておられるのか、お尋ね申し上げます。令和5年度市政執行方針、一般会計予算についてお尋ねをいたします。このたび示されている令和5年度の紋別市の一般会計予算案は、過去最高と言われた令和4年度の291億8,200万円からさらに大きく伸び、402億4,500万円と110億円増加しております。ふるさと納税が大きく伸びていること、高等看護学院の移転建替事業などの大型事業が要因にありますが、北海道新聞では、「寄付金頼みに危うさ」、「効果的な財政運用を」の見出しで報道され、ふるさと納税バブルとも書かれております。もちろん、慎重を期し、熟慮を重ねての予算案の提案であると承知しておりますけれども、我々議員も、将来を見据え、慎重に議論に挑みたいと考えております。ただ、1点だけ、この場でお伺いをいたします。私は、今、紋別市が直面している最大の課題の少子高齢化、人口減少の対応を長期的に見たとき、一番大切なものは、やはり、地域の産業基盤の発展にあると考えております。宮川市長の少子化や人口減少に対する取組に賛同するものでありますが、いま一度、長期的な産業基盤発展の戦略を期待するものであります。現在、紋別市では、ふるさと納税を原資として、基金積立金として、公共施設等整備基金、子育て応援基金、医療確保対策基金に令和5年度も積み増しの予定でありますが、市政執行方針にもあります「確固たる基幹産業を守るとともに、新たな産業・雇用・人の流れを創り出すこと」を具現化するためにも、ふるさと納税の一部を財源としての産業発展のための基金の創設を提案いたします。市長のお考えをお尋ねいたします。次に、紋別高等看護学院についてお尋ねいたします。紋別市が施設をつくり、今までどおり北海道が責任を持って運営をする形で、いよいよ本年、建物工事が始まり、来年の春には新校舎での新入学生の入学と伺っております。まず、新校舎完成までのスケジュールについてお聞きをいたします。校舎が完成しても学生が思うように集まらなければ元も子もありません。本来であれば、学生を集めることは運営側の北海道の責任だと思いますが、二十数億円の拠出をする紋別市も真剣に力を注いでいかなければならないと考えております。そこでお尋ねをいたします。入学生の募集活動は現在どのように行われておりますか、紋別高等看護学院ならではの魅力も併せてお知らせください。次に、募集の範囲について、管内だけではなく、北海道全域、紋別便の利用も視野に入れた東京方面をはじめとした全国からの学生募集も十分視野に入るのではないかと思いますが、いかがでしょうか。また、今回、校舎移転新築に当たり、募集活動の新たな取組がありましたら併せてお知らせください。次に、このたびの令和5年度予算で提案されております株式会社紋別カントリークラブへの助成金についてお尋ねをいたします。地元新聞でも報じられたのを受け、ゴルフを愛好する市民を中心に、市長の大きな判断を評価し、今後の事業展開に期待するという声の一方、民間会社に2億円という大金を補助してよいのか、その後の運営に不安がないのかとの声があるのも事実であります。紋別カントリークラブは、もし新設をすると数十億円もかかる施設であり、紋別市として大切な財産と私は考えております。今後とも長く多くの人に愛され、利用される施設であってほしいと願っているわけですが、2億円という額は過去に例のない金額と思いますので、以下、お聞きいたします。1点目に、会社からの要請がこの話の始まりとも聞いておりますが、今回の会社からの要請の内容についてお尋ね申し上げます。会社の歴史、経営状況、また、コースの現況なども含めてお尋ねをいたします。2点目に、今回の補助金2億円は事業費の全額と伺っておりますが、その概要についてお尋ねをいたします。3点目に、今回の公的支援について、紋別市が支援を決断するに至った理由をお聞きいたします。4点目に、今回の公的支援により、ゴルフ場は、現在、紋別市が進めている避暑地化構想にも組み入れ、紋別の観光や流入人口にも影響を与える可能性を期待いたしますが、株式会社紋別カントリークラブは今回の支援を受けて今後どのように変わっていくのか、お知らせください。5点目ですが、今回支援してもらったが、経営がうまくいかない、引き続きの支援をお願いしますといったことがあってはならないと考えております。会社への今後についての市長の見解と会社の考え方、会社の決意についてお知らせください。次に、昨年12月の市内全域の停電についてお尋ねをいたします。昨年12月23日に、市内の全域、しかも、3日間にわたり、2度の長時間の停電が市民を襲いました。それぞれの関係機関、また、市役所職員の昼夜を問わない懸命な復旧作業や避難所等の対応により、また、気温も0度前後と、この時期としては極端に冷え込まなかったことも幸いし、大きな被害にならなかったこと、心からほっといたしました。しかし、電気が途絶えたのと同時に今回は通信網も寸断され、固定電話、携帯電話の多くが共に使用できなくなりました。周りから全く孤立してしまい、自分の家だけが停電しているのか、電話が故障しているのかどうかも分からず、特に高齢者のお宅では大変心細い夜となりました。一軒一軒の安否確認というものが実はとても大切で、とても難しいことに今さらながらに気づかされました。町内会の結びつきも徐々に薄れてきていることも事実としてあるのかと感じている中、このような非常時にこのとても大切な安否確認や声かけを市としてどのようにお考えなのか、具体的な方策を含め、お尋ね申し上げます。また、紋別-遠軽間の送電線網が2系統とも被害を受けたこのたびの停電ですが、これ以外のルートの確保を今後検討していただく働きかけが必要であると考えますが、いかがでしょうか。また、簡単ではないと言われていますけれども、地元にあるバイオマス発電所や太陽光発電所の電気を非常時にその地域内で利用できるシステムづくりを今後も訴えていく必要があると考えます。市としてのお考えをお知らせください。次に、紋別市内の火災時の消火活動における水の確保についてお伺いいたします。紋別市内では、令和4年1月から12月に11件の火災が発生しております。そのうち3件は市街地以外です。また、この1月末には上渚滑地区で牛舎火災も発生しております。昨年の3件のうちの1件は、私も関係しておりました。消火活動にご尽力をいただきました消防署員、消防団の皆様の懸命な消火活動に心から敬意を表しますとともに感謝を申し上げます。図らずも自らが当事者となったとき、改めて、特に市街地以外での火災の場合、水の確保はとても重要だと感じました。ここでお尋ねをいたします。1点目に、市街地以外、いわゆる郊外で火災が発生した場合の水の確保について、どのような方法があるのか、お知らせください。河川を取水場所とした場合の具体的な方法、また、どれくらいの距離までが利用可能なのか、お知らせください。その場合、冬期間、河川凍結時の水の確保についてはどのようになっているのか、お尋ね申し上げます。2点目に、郊外での防火のための貯水場所、取水場所がどのくらいあるのか、お尋ねいたします。3点目に、現在、消防ではタンク車は何台保有されておりますか、また、紋別地区消防組合内での広域的な連携はどのようになっておりますか、お尋ねをいたします。4点目に、まず、紋別市街地、渚滑町内、上渚滑、元紋別、小向、沼の上の市街地の火災時の取水について、消火栓の整備は十分であるのか、改めてお知らせください。5点目に、上渚滑地域は、平成4年に営農用水の整備が完了し、そのときに合わせて、平成3年から平成5年の3年をかけて防火用水13か所も整備されたと聞いておりますが、実際には火災時に使用に至っていないように見受けられます。実際にはどのように活用されているのか、お知らせください。次に、一層厳しさを増す酪農への紋別市の令和5年度の対応についてお伺いをいたします。紋別市の農業の中で大きなウエートを占めているのは酪農業であります。現在、その酪農がコロナの影響により全国的に経営難に追い込まれ、主産地である北海道内の酪農家も非常に厳しい経営状況にあります。乳製品、特に脱脂粉乳の在庫が過去最高に達し、生産者が生乳の出荷を制限しなければならない生産抑制を余儀なくされております。さらに、為替相場が大きく円安に進んだことを受け、肥料、飼料をはじめ、生産資材、電気料金など、過去に類を見ない価格の高騰が続き、経営に大きく影響を及ぼし、大きな打撃を受けております。北海道では、令和3年度、酪農経営をやめる件数の割合が前年比3.1%だったものが、令和4年度では4.5%と約1.5倍になり、離農農家戸数は8年ぶりに200戸を大きく上回り、酪農家戸数の減少が加速しております。経営の悪化が背景にあることは言うまでもありません。紋別市も、この窮状に対して、令和4年度、配合飼料高騰緊急対策特別支援事業を創設し、迅速に対応していただきましたことに感謝を申し上げます。しかし、残念ながら、本年度―令和5年度は、北海道の生乳生産量を昨年の当初計画乳量よりさらに3.4%、14万トン削減することが決定しております。飼料、肥料をはじめ、生産資材等の価格はさらに高騰や高止まりが続き、好転の兆しは見えず、また、初生とく、初妊牛、廃用牛などの市場価格も厳しい状態が続いており、酪農の経営は令和4年よりもさらに一層厳しさが増すと見られております。地元のオホーツクはまなす農協も、4月に行われる定期総会において、この窮状を見据えて、年度当初の予算の中に営農支援対策予算として1億5,000万円を盛り込んだ異例の予算案を提出いたします。紋別市にもこの酪農現場の窮状に注視をしていただいており、市政執行方針の中にも示されております。紋別市内の酪農生産基盤を決して棄損せず、将来に向けて守っていただくためにも状況に合わせた迅速な対策が必要と考えますが、市のお考えをお尋ねいたします。以上で私の質問は終わりますが、再質問は留保させていただきます。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、喜多議員のご質問にお答えいたします。初めに、元職員の受託収賄での逮捕についてであります。1点目のなぜこのような事態、事件が発生してしまったのかについてでありますが、これまでの新聞報道にもあったように、3月7日に行われた第1回公判では、元職員は、紋別市避暑地化推進基本計画策定業務の受注契約に関し、特定の企業が同受注契約を締結できるよう、参加資格として、紋別市内に本店、支店、営業所を置く法人との条件を付した公募型プロポーザル方式による入札を企画、立案したことへの謝礼、及び、今後もその企業が有利かつ便宜な取り計らいを受けたいとの趣旨の下に供与されたものであることを知りながら、企業の関係者である前任の元観光連携室長より複数回にわたり計18万円の現金の供与を受けたことを認め、懲役1年、追徴金18万円が求刑されました。これまでの新聞報道等を受け、市では内部調査を進めてまいりましたが、今後は、4月20日に予定されております公判の結果を受け、元職員からの聞き取りを実施するなど、事件の検証を行ってまいります。2点目の再発防止に向け、どのような対策を考えられているかについてでありますが、今回の事件は、本来、職員に法令遵守を徹底すべき立場の部長級職員が引き起こした事件であり、従来の取組では、全ての職員に対し、コンプライアンス意識を徹底することができていなかったと考えております。今後は、全ての職員が、改めて公務員倫理と法令遵守に対し、共通の認識を持って行動することにより、失われた信頼を取り戻し、市民からより一層信頼される職員、市役所を目指してまいりたいと考えておりますことから、職員が公務員として意識すべき事項や行動等について具体化したものを策定し、全職員に啓蒙を図るほか、不祥事再発防止委員会を設置し、再発防止策を策定し、公表してまいりたいと考えております。第2に、ふるさと納税の一部を財源とした産業発展のための基金の創設についてでありますが、ふるさと納税の寄附に対する返礼品につきましては、商品の製造、加工から発送まで、幅広い分野において地元産業の活性化等に大きく貢献しているものと考えております。また、子育て応援基金などを設置し、これら基金に寄附金を積み立てることで、後年度の財政需要に対応できる原資が確保できるとともに、本来は子育て支援の分野などで必要となる一般財源が他の分野で活用可能となることから、産業をはじめ、多岐にわたった分野において柔軟な事業展開を図ることが可能となっております。なお、基幹産業に対する寄附金の活用につきましては、オホーツクの流氷と自然を守る基金より、水産加工残滓処理施設特別対策事業や家畜疾病予防対策事業のほか、有害鳥獣防除対策経費など、産業に関わる事業に対して寄附の一部を充当しております。こうした状況を踏まえ、議員のご提案の産業発展のための基金の創設については、条例等の縛りから使途が限定され、柔軟性のある事業展開が難しくなることを含め、考えておりませんが、産業基盤の発展などに支援が必要と判断される場合については、これまでどおり、迅速で柔軟な対応をしてまいりたいと考えております。次に、紋別高等看護学院についてであります。1点目の新校舎完成までのスケジュールについてでありますが、本日、学院校舎棟及び学生寮の建設工事の入札を実施したところであります。順調に工事が進捗いたしますと、令和6年3月上旬に完成し、検査後の3月中旬には建物の引渡しを行い、その後、備品等搬入、引っ越しを終え、令和6年4月の開校を予定しております。なお、駐車場等の外構工事につきましては、令和6年5月頃から8月末にかけて行う予定であります。2点目の入学生の募集活動についてでありますが、北海道は、ホームページ等での広報活動のほか、紋別高等看護学院教員による学校訪問、合同進学説明会などにより募集を行っております。そのほか、地域看護人材育成事業として、北海道、紋別高等看護学院、広域紋別病院、紋別市の4団体が連携して、看護師を志す若い世代に対し、紋別高等看護学院の魅力や看護師のやりがい、移転新築による学習環境、生活環境の充実についての説明をオンラインにより開催いたしました。残念ながら、開催時期や新型コロナウイルス感染症の影響から思ったほどの参加者は見込めませんでしたが、来年度に向けて、開催時期や方法、参加者への広報活動など、北海道、紋別高等看護学院と協議を行っているところであります。紋別高等看護学院は、学費等の経済負担が少なく、修学資金制度が充実していることも魅力の一つであります。学費等は、3年間で140万円程度の負担で、寮費と合わせても300万円程度の負担にとどまるのに対し、北海道、紋別市、広域紋別病院企業団の3団体の修学資金を合わせると、最大で総額600万円弱の貸与を受けることができます。したがって、学費、寮費を差し引いた約300万円は学生の生活費に充てることができますので、一切の負担なく3年間の学生生活を送ることが可能であると考えられます。また、この修学資金は、各団体の貸与条件を満たすことで返還が全額免除される好条件の制度でありますことから、市といたしましては、これらの好条件について、市ホームページ等の活用による広報活動はもとより、紋別高等看護学院とともに学校訪問や進学説明会などへ参加し、学生、保護者に対し、情報発信してまいりたいと考えております。また、航空機によるアクセスの利点と紋別高等看護学院の魅力を道外の看護師を志し、北海道に興味のある学生、社会人経験者に対し、広く周知し、興味を持つ学生等の掘り起こしを行い、実際に来ていただき、紋別高等看護学院、本市のよさを知っていただく機会をつくることで一人でも多くの学生等を受け入れるよう取り組んでまいります。次に、株式会社紋別カントリークラブへの助成金についてであります。1点目の株式会社紋別カントリークラブからの要請の内容についてでありますが、紋別カントリークラブは、昭和42年10月に元紋別元丘に9ホールを擁するゴルフ場として整備され、平成4年3月にクラブハウスが新設、同年7月にはさらに9ホールが造成され、市民の交流、健康増進の場として利用されてまいりました。しかしながら、バブル経済崩壊後の景気低迷とともに利用者数が減少傾向となり、昭和42年の開場以来、運営を続けてきた株式会社紋別ゴルフクラブが平成21年に破産し、ゴルフ場の存続が危ぶまれましたが、市民有志が紋別ゴルフ場を運営する会を結成し、その年の営業を続けたとお聞きしております。現在の運営会社である株式会社紋別カントリークラブは、平成22年3月に同会のメンバーが中心となって設立され、これまで、利用料金の見直しやコースの維持管理体制の改善など、経費節減に努めながら黒字での運営を続けてきておりました。しかし、今般の新型コロナウイルス感染症の流行をはじめ、クラブハウスなどの既存施設の老朽化や一昨年の干ばつ被害などの影響により、利用者数の減少に伴い、今年度は赤字決算が必至であるとお聞きしております。株式会社紋別カントリークラブでは、引き続き、運営継続する意思はあるものの、前段申し上げた状況下において、多額の費用を要するコース整備や既存施設の改善に取り組むことが困難とのことから、令和4年11月29日、本市に紋別ゴルフ場のリニューアルの支援要請がなされたところであります。2点目の事業費の概要についてでありますが、築30年が経過しているクラブハウスの受電設備や給湯ボイラーなどの施設等改修に3,320万円、グリーン芝などの維持管理に必要なコース管理用機器などの購入に9,280万円、傷んだグリーン芝の張り替えのほか、フェアウエーの一部張り替えなど、コース等整備に5,350万円、散水栓等の増設などの経費に2,050万円、合わせて事業費2億円を紋別カントリークラブリニューアル補助金の予算案として定例会に提案したところであります。3点目の紋別市が支援を決断するに至った理由についてでありますが、ゴルフは、年齢に関係なく誰もが楽しめる生涯スポーツの一つであり、市民の体力づくり、健康増進に大きな役割を果たしており、コロナ禍前の令和元年度年間利用者数は約1万人で、そのうち約2,300人が市外からの利用者であり、本市のさらなる交流人口の増加や観光振興を推進するに当たって必要不可欠な施設であります。市といたしましては、これらを総合的に勘案し、支援する決断をしたところであります。4点目の紋別カントリークラブは今回の支援を受け、今後どのように変わっていくのかについてでありますが、運営課題となっていた設備等の老朽化や傷んだ芝の補修などのコース整備を行うことで、市民が楽しく快適にプレーできる環境となるほか、株式会社紋別カントリークラブは、現行利用料金の引下げや、会員と非会員でプレー条件に差が出ないよう、利用料金を同一料金に見直すとお聞きしており、ゴルフ人口がさらに拡大し、市民が気軽にゴルフを楽しめる場になるものと考えております。5点目の会社への今後についての市長の見解と会社の考え方、会社の決意についてでありますが、株式会社紋別カントリークラブは、さきに申し上げたとおり、前運営会社が自己破産した後、今日まで自主運営を続けてきており、このたびの支援要請やその後の協議の場において、リニューアル後は、コースの維持管理体制の見直しなど、運営の効率化を図るとともに、オホーツク紋別空港から近くにある優位性や本市の豊かな農水産物を生かしたツアー商品の提供など、本市が誇れる優良な観光施設として、交流拡大や東京-紋別直行便の利用促進に貢献できるよう取り組んでいくとの強い決意を述べておりましたので、私といたしましても、歴史ある紋別カントリークラブの持続的な発展に期待するものであります。次に、昨年12月23日の市内全域の停電についてであります。1点目の非常時の安否確認や声がけについてでありますが、今回のケースでは、地域の要配慮者としてウェブに登録されている方については各介護事業所や紋別市地域包括支援センター、民生委員などの避難支援等関係者に安否確認を行っていただきましたが、登録のない高齢者のひとり暮らしの世帯などの安否確認が難しい状況でありました。それを踏まえ、災害時に備えた市民とのネットワークの強化が重要であると認識しており、今後も、防災訓練や防災出前講座などを通じて、自助、共助、公助の考え方を広めていくとともに、各町内会に対し、自主防災組織の設立を積極的に働きかけていくなど、市民相互の横のつながりと市との連携を推進してまいります。2点目の送電網のさらなる確保についてでありますが、遠軽変電所から紋別変電所への電気供給は紋別東線1号線及び2号線並びに紋別線の3系統となっており、今回の停電は、着雪による紋別東線の両線を支持する鉄塔の倒壊に加え、同時期に倒木による紋別線の断線が重なり、発生したものであります。再発防止対策といたしまして、紋別東線の鉄塔復旧工事につきましては、倒壊した箇所付近の鉄塔3基に1基追加し、着雪などの負荷を分散することで、電気供給の信頼度の向上を図り、強固なものに整備されると北海道電力ネットワーク株式会社よりお聞きしておりますが、現在は、遠軽変電所からの送電ルートのみでありますことから、今後、別ルートでの送電線の確保について協議を進めてまいります。3点目の地元にあるバイオマス発電所や太陽光発電所の電気を非常時に利用できるシステムづくりについてでありますが、発電所の電気を停電時に地域に供給することは技術的には可能でありますが、需要と供給のバランスを調整するためには大規模な検証作業と費用が必要であるほか、電気事業法により、不具合が発生した場合の責任は一般送電事業者である北海道電力ネットワーク株式会社が負うこととなり、同社の判断も必要であります。今後、発電所の電力を直接使用している自治体の事例などを参考に、実現の可能性について同社と協議してまいりたいと考えております。次に、紋別市内の火災時の消火活動における水の確保についてであります。1点目の市街地以外、いわゆる郊外で火災が発生した場合の水の確保についてでありますが、出動車両の積載水のほか、現場付近の河川などの活用を第1選定といたしますが、直近に河川などがない場合には、市が所有する給水車を出動させ、水を確保するように対応しております。また、河川などから補給する場合には、直近にポンプ車や可搬式の小型ポンプを部署させており、単独で送水できる距離は、現場の条件にもよりますが、ポンプ車で200メートル程度、小型ポンプで100メートル程度であります。河川凍結時の水の確保につきましては、大型水槽車、化学車及び市の給水車により、消火栓から補給した水をピストン輸送して対応しております。2点目の郊外での貯水場所、取水場所についてでありますが、上渚滑地区には、中渚滑、下渚滑、立牛を含め、容積20トンから40トンの防火水槽が15基、消火栓を17基設置しているほか、小向地区には防火水槽を2基、沼の上地区には防火水槽を3基設置しております。3点目の消火活動における広域的な連携についてでありますが、消防署が保有する水を積載するタンク車等の台数につきましては、積載水量が3トンのタンク車、10トンの大型水槽車、2.5トンの化学車の3台を配備しており、紋別消防団においては、上渚滑地区に積載水量2トン、沼の上地区に積載水量1.5トンのタンク車を配備しております。広域的な連携についてですが、紋別地区消防組合の所属機関においては、所属長や現場指揮者からの応援要請により直ちに出動することとなっており、本年1月に上渚滑町上東で発生した牛舎火災においても滝上支署からタンク車の応援を受けております。なお、紋別地区消防組合といたしまして、対応が困難な大規模火災が発生した際には、紋別地方生コンクリート協同組合との協定により、コンクリートミキサー車の出動を要請するほか、北海道広域消防相互応援協定に基づき、オホーツク管内、さらには、道東地区からの応援を受けることとなります。4点目の市街地の消火栓の整備についてでありますが、国が示す消防水利の基準が都市部を想定した基準であるため、紋別市内の充足率は4割程度となりますが、地域の実情に即した具体的な整備を推進していくことが求められており、充足率の不足を補うため、消防署に大型水槽車や消防団にタンク車を配備しております。今後においても、消防車両の更新時に積載水量の増量を検討するなど、消防力の充実強化に努めてまいります。5点目の上渚滑地区の営農用水の消火活動への利用についてであります。上渚滑地区営農用水を活用した防火用水については、営農用水施設の整備に合わせ、簡易防火水槽として上渚滑町立牛地区から下渚滑地区にかけて13か所設置しております。しかしながら、通常、消防水利としての防火水槽の貯水量は20トン以上を有しておりますが、この防火水槽は、貯水量が約1.5トンの容量しかなく、また、吸水速度も遅いため、消防水利として使用するには十分な水量を確保できないことから、これまで、上渚滑地区営農用水供給エリア内での消火活動において、この防火水槽を使用した実績はなく、タンク車で対応している状況にあります。次に、一層厳しさを増す酪農への紋別市の令和5年度の対応についてであります。議員のご指摘のとおり、本市農業生産の中核を担う酪農を取り巻く情勢はかつてないほどに極めて厳しい状況にさらされているものと大変危惧しているところであります。こうした状況を踏まえ、市といたしましては、昨年12月に市の独自施策として配合飼料高騰緊急対策特別支援事業を創設し、迅速に対応してきたところであります。引き続き、国や北海道などの対応状況を注視しつつ、生産現場の状況を適宜見極めながら必要な支援策について検討してまいりたいと考えております。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)
再質問 12番 喜多俊晴
それでは、幾つか再質問させていただきます。まず、1点目の汚職事件の関係でございます。市としては、こういうことがありました、それを受けて、職員の法令遵守の徹底を促し、コンプライアンス意識を高めるとともに、不祥事再発防止委員会の設置をするということがその対策ですよというご答弁であったかなと理解させていただきました。しかし、今回の事件は、現職の方と元職の方でお金の授受をした、18万円がやり取りされたという事件であり、プロポーザル審査に便宜を図っていただくために起きたというものです。そこでお伺いしたいのですけれども、プロポーザル審査に当たり、紋別市内に本・支店を置く業者ということが新聞等で書かれておりますように明記されていたのかどうか、お答えいただきます。
答弁 産業部長 得永恭志(産業部長は2023年3月まで)
プロポーザル審査に当たり、市内に住所をということが明記されていたかについてです。市では紋別市避暑地化推進基本計画策定業務委託プロポーザル実施要項を策定しているのですが、参加資格要件としまして、紋別市内に本店、支店、営業所を置く法人と記載させていただいております。
再質問 12番 喜多俊晴
新聞では岩井被告から提案があってと書かれていましたが、岩井被告から提案があってそうしたのかについてお答えをいただきたいと思います。
答弁 産業部長 得永恭志(産業部長は2023年3月まで)
提案があったかどうかについてですが、現在、公判中でございますので、ここでの答弁は差し控えさせていただきたいと思います。
再質問 12番 喜多俊晴
公判中というのも事実であるのかなとは思いますけれども、3月7日に初公判が行われております。8日の北海道新聞に記事となって出ておりますが、両被告は起訴内容を認め、即日結審をしたとなっておりまして、あとは判決を待つばかりということです。現実に公判中ではありますが、結審していますので、今の答弁はいかがかなと思いますが、どうでしょうか。
答弁 産業部長 得永恭志(産業部長は2023年3月まで)
私も新聞記事で結審されたという事実は知っておりますし、議員のおっしゃったとおりですが、現在、公判中です。また、事実関係について、本人は3月7日にそう言ったのかもしれませんけれども、まだ判決が下っておりませんので、大変申し訳ございませんけれども、答弁は差し控えさせていただきたいと思います。ご理解を願います。
再質問 12番 喜多俊晴
それでは、一般論として、プロポーザル審査というものがどういう目的でなされるものなのか、お答えください。
答弁 産業部長 得永恭志(産業部長は2023年3月まで)
プロポーザル方式について、紋別市プロポーザル実施要綱にもありますけれども、簡潔に申し上げます。お金のことがありますので、普通は入札となります。ただ、それ以外に、市の財産を使ってやってもらうという性格のものですので、内容などを審査しなければならないため、プロポーザルを提案していただき、業務委託をするというものです。
再質問 12番 喜多俊晴
僕も同じ理解です。広くアイデアを求め、より有効な使い方とするためのものですよね。これも新聞に出ておりましたが、商工会議所によると、市内に800社ある企業の中で今回のような要件を満たす業者というのはないとのことです。本来、市内にないのであれば、それを市外へ、あるいは、道外へと広く対象者を広げていくのが一般的である、でも、今回はそうなっていないというような論調で書かれていましたが、それについてはどのようにお考えですか。
答弁 産業部長 得永恭志(産業部長は2023年3月まで)
市内に業者がいない場合は、市外へと広げていくということが一般的だと考えております。
再質問 12番 喜多俊晴
先ほどは今回の避暑地化構想のプロポーザルには紋別市内に本・支店を置く業者という項目があるとお答えをいただきました。そして、プロポーザルというのは広く意見を求めるための方式だということもお答えをいただきました。今回、見合う業者が1社あって、プロポーザル審査とかなり近い日程の中で支店が紋別市内に置かれ、そこに落札された、だから、贈収賄が成立した、これが今回の公判で両被告が認めた内容かなと思ってございます。先ほどは公判中だからとありましたが、この流れについては12月に事件が発覚したときから変わっておりません。そして、この内容を当人たちは認めたということです。この事実関係について、市としてはどう認識されているのか、お答えください。
答弁 産業部長 得永恭志(産業部長は2023年3月まで)
先ほど市内にない場合についてはあれでしたけれども、私どもとしては、プロポーザルを行う前に参加資格の関係で期間を設け、参加できるように募集をかけておりまして、1社はあったのかもしれませんけれども、ほかにも応募をしてくるものだという考えがありましたし、そういうことで事務手続をやっておりました。よって、その分かった事実があったのか、前観光連携室長がそうやっていたかという事実までは認識してございません。
再質問 12番 喜多俊晴
現実としてこういう項目が入っていたわけです。新聞では、この項目を入れることをお願いした、それで贈収賄が成立したという筋書なのですが、今、公判中ですので、答えられないということでした。ならば、判決が出た段階で、プロポーザル審査の中で岩井被告から実際に働きかけがあってこうなったのか。もう一つ、今回の問題は、個人が勝手に市役所の金庫に手を突っ込んでポケットにお金を入れたというところにあります。これは、金庫の管理責任はあるのですけれども、その人が悪いですよね。でも、これは1人でやっている審査会ではないと思うのです。そこには座長がいるかと思いますし、その決裁は市長にも行くと思います。新聞では、残念ながら、チェックが届かずというような見出しまで出ていたわけですが、単純に個人の問題ということで済まされない案件なのかなと思っております。個人的な職員の資質の問題ということでご答弁が締めくくられましたけれども、必ずしもそこでは収まらない、もう少し根の深い問題であったかなと思います。一つに、入札の在り方、それから、指定管理者、あるいは、第3セクターと市とのつながり、そして、職員の出向の在り方、これらが今回の事件の根深いところにあるのではないかなと思いますし、今回の事件から紋別市は本当に大丈夫かな、大きな一石が投げられたのかなと思いました。これらも含めて、市長のご見解をお伺いいたします。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
喜多議員のご質問にお答えいたします。まず、チェック機能が働かなかったということについては深くおわびを申し上げたいというふうに思っております。なお、本人とはお話をまだしていません。事実については新聞報道等や裁判の関係での職員への聞き取り等で承知しておりますけれども、喜多議員の言われるように、いろいろな要素があった中でこうしたことが起きたと考えております。また、第3セクターの在り方や職員の配置の在り方等もあるかと思いますので、その点も十分に協議し、市民の皆さんに誤解や疑義を持たれないように、そして、こうしたことのないよう、体制も含め、透明性を持って進めていきたいと思っております。
再質問 12番 喜多俊晴
先ほども申し上げましたが、判決が出ましたら、どうしてこういう報道されるようなことになったのか、現実にプロポーザルの中で一個人の意見が不透明な中で入れ込まれたのか、そこにお金が介在するほどの力関係が外部から加わったのか、現実にはそれから次のステップがあって、この予算は執行にならなかったわけで、そこは皆さんもご承知のとおりですけれども、その明確な調査はぜひお願いをいたしたいと思います。また、市長にも答弁をいただきましたが、透明性のある紋別市政にさらに努めていっていただきたいことを心からお願い申し上げます。次に、ふるさと納税の関係についてです。今、紋別市では少子化が極端に進んでおります。多分、他の市町村よりもはるかに速いスピードです。平成30年頃までは150人前後をキープしていたのですけれども、そこから108人、105人、95人、95人と100人を割っていきます。平成29年や30年に紋別市では一体何があったか、それをぜひ調査していただきたいと思うのですけれども、それは置いておきまして、今回はご提案でございます。今、子育てをしている方々、あるいは、これからそうなる方のための対策は非常に必要だと思っております。しかしながら、長い目で見ますと、紋別市に産業があり、子育て世代が、あるいは、高校、大学を卒業してこれから就職をする人が住んで働いて、家庭をつくり、子育てをしていっていただく人をいかに増やすかなのです。そのためには、産業が必要です。確かに、基金のことは答弁にあったとおりかなと思いますけれども、長い目で見ますとメリットとデメリットがあって、それを勘案し、各産業団体に喚起を与えるということがあってもいいかなと思ってございます。何々をしたいということで単年度の予算をつけていただくのではなくて、もう一歩進んで、この地域の産業をどうするのだということを考えた長期的な予算も必要かな、そのための基金ということもあるのかなと思っていまして、その点についてもう一度お伺いしたいと思います。
答弁 総務部長 牧野昌教(総務部長は2023年3月まで)
お答えいたします。特に基金を造成するかしないかについて答弁をさせていただいたところでございまして、特に産業が子育て等よりも劣るというようなことを考えているわけではありません。ただ、基金につきましては条例設置という縛りがあり、産業といいましても一くくりにはできない分野でございます。その都度、要請があって基金を引き出すというとき、それに合致するかどうかということがあります。その中で、産業誘致などは、基金がないですが、条例解釈も出ている事例もあり、基金としますと逆に使いづらいのかなというような判断もさせていただいております。ですから、産業をおろそかにしているという意識で基金造成を考えていないというような答弁では決してございませんので、ご理解をお願いします。
再質問 12番 喜多俊晴
それは十分に理解しておりますが、産業という話をすると、農でも水産でも、それから、建設その他でも、各企業がまず努力をしなさいとなりますよね。それはそのとおりだと僕も思うのです。ただ、市が牽引役となり、大きな提案をするということも今後は必要になってくると思います。これから2万人を切っていくとき、それぞれの企業が高齢化し、縮小化していったとき、どう打開していくのかというときに市の牽引が必要だと思うのですね。その一つのシンボルとして基金ということを提案させていただきましたけれども、ぜひともいろいろな角度からのご検討をよろしくお願いいたします。次に、高等看護学院についてお尋ねをいたします。間もなく令和5年度が始まりますが、次年度の入学者数はどのぐらいになると予想されていますでしょうか。
答弁 保健福祉部次長 西田尚市
お答えいたします。現在、推薦の合格者発表とⅠ期試験が終わってございまして、14名が内定となっております。しかし、定員が30名であり、定員を満たしていないため、Ⅱ期募集を行っております。今後、試験を行って、最終合格発表が3月23日となります。ただ、旭川をはじめ、ほかの学校との併願の方が結構いらっしゃいますので、それで減ることも予想しております。令和4年度の最終入学者は12名ということでしたので、それ前後といいますか、大変厳しい状況にはなるのではないかなと考えております。
再質問 12番 喜多俊晴
非常に答弁しづらい数字だったかなと思いますが、これが現実です。多分、去年はもっとたくさんの合格者がいましたよね。しかし、そこから減ってしまい、それで12名という話です。それを考えると、本当にぞっとする数字です。でも、これから22億5,000万円をかけるということですので、これにめげていてはいけないわけです。でも、生徒がいないと何ぼ頑張っても学校は成り立たないのです。ですから、紋別市としては集めることが至上命題です。北海道がやるのですよ。でも、言い方は非常に悪いかもしれないですが、道は片腹も何も痛んでいなくて、いつでも切ろうと思ったら切れるという話ですよね。道の人に聞こえたらまずいので、こういうことを言ってはいけないのですけれども、本当に全力で学校を守っていただきたいと思いますし、紋別市も真剣になって取り組まなければいけないということです。昨年、4団体による人材育成事業をやっておりましたが、いつ頃にやって、何人ぐらいがそこに参加されましたでしょうか。
答弁 保健福祉部次長 西田尚市
お答えいたします。昨年12月に実施してございます。ただ、新型コロナ感染症の影響が非常に大きかったところです。それにより4団体の協議も若干遅れていまして、周知活動もちょっと遅れたのですけれども、6名の参加者ということでした。当日、1名のキャンセルがあり、最終的には5名の参加者で、オンラインにより開催しました。
再質問 12番 喜多俊晴
これまた答弁しづらい数字を聞いて恐縮でしたけれども、では、令和5年度の具体的なスケジュールはどうなっていますか。
答弁 保健福祉部次長 西田尚市
令和5年度でございますけれども、現在も北海道と学院と市で協議検討しております。幸い、コロナが収束してきておりまして、紋別に来ていただけるような状況にもなってきております。それに、令和5年度は学院祭等も実施するということで、それにぜひ合わせて来ていただくという話もされております。ただ、残念なことに、新しい施設がまだできていませんので、新しい施設のイメージがなかなかつきにくいということがございます。外観の様子などが分かるように動画も作成しているのですが、内部で検討いたしまして、内部も分かる動画を検討させていただいて、校舎が建て上がるまでの間、それで周知活動をしていきたいと考えてございます。
再質問 12番 喜多俊晴
学校訪問や合同進学説明会など、いろいろなものがきっとあると思います。僕にも娘がいますので、分かるのですが、看護に進む子たちというのは高校2年生くらいから授業内容が変わってくるのですね。つまり、高校生も、1年生や2年生の段階で看護のほうに進みたいというような意向を持っている子が多いので、そういう段階からどんどん入り込んでいかないといけないのですよ。来年の入学まであと1年ですが、夏休み前の7月ぐらいから入り込んでいってPRをかけないと出遅れると思うのですね。その辺はどう考えていますか。
答弁 保健福祉部次長 西田尚市
喜多議員のおっしゃるとおり、3年生になってすぐという段階ではちょっと厳しいと考えております。広域紋別病院も含め、中学生、もっと下の小学校の子どもたちから看護師を志すということに魅力を感じていただけるような行事や催しを検討しておりました。また、先ほども申し上げたように、コロナの収束が見えています。広域紋別病院でも看護師不足がありますので、病院とも連携を図り、小学生や中学生という若い世代の方に看護師の魅力を発信し、看護師を志す方を一人でも多く発掘したいと思います。
再質問 12番 喜多俊晴
よろしくお願いいたします。紋別便を利用し、北海道だけではなく、全国から生徒を呼んでちょうだいという提案もさせていただきました。それについて答弁もいただいておりますが、では、具体的にどうやって全国に発信をするのかということですが、歩いていってお話をするというような状況ではないのです。今どきですから、インターネットなんかを使って、あるいは、そういうサイトづくりをプロに頼むなど、多少のお金はかかるのでしょうけれども、そういうことで、とにかく、来年の春、入学生が定員30人いっぱいになるような、申し訳ないですけれども、具体的に結果を残さないとまずいと思っていまして、担当者としての意気込みをぜひもう一度聞かせてください。
答弁 保健福祉部次長 西田尚市
市も積極的に行います。ただ、学生は、ハード面だけではなく、ソフト面というのも志望のポイントの一つと考えています。市としては、建物や先ほど言った修学資金の関係については大々的にPRしていきますし、学習面、教員体制、学校での生活については、北海道の看護学院なものですから、連携しながら進めていきたいと思っております。
再質問 12番 喜多俊晴
そのとおりだと思いますよ。今日の答弁の最初にインターネットという言葉がありましたし、僕も入学生が何人いるかをインターネットで調べました。江差と旭川と横並びで紋別高等看護学院が出ていましたが、校舎が建て替わるなんてどこにも書いていませんでした。何の魅力も語られていないのです。ホームページでやっていますと言っても、現実はこうなのです。例えば、親子で来てもらって、ここの雰囲気を味わってもらい、ここに来たいというような子がもしいるとすれば、多少お金がかかってもいいから、助成事業を新たにつくってもいいと思うのです。とにかく人を集めるということです。補正で上がってきたら僕は賛成しますので、そういうことも含めて、本当に真剣に取り組んでいただきたいことを心からお願い申し上げます。次に、カントリークラブ、ゴルフ場の関係についてです。とにかく頑張っていただきたいと思いますが、2億円をかけたとき、周辺にあるゴルフ場と比べて見劣りしないものとなるのか、ぐっとよくなるのか、僕にはよく分からないものですからお聞かせいただければと思います。
答弁 産業部長 得永恭志(産業部長は2023年3月まで)
お答えいたします。先ほど市長から答弁もいたしましたが、今回、株式会社紋別カントリークラブから要請をいただいたのは、一昨年の干ばつ被害によってコースの芝が枯れてしまい、その補修がかなりの高額となってしまうことから補修ができないような状態であったということです。また、機材や乗用カートが古く、近隣の上湧別リバーサイドゴルフ場にかなりの人が流れたとお聞きしておりますが、今回の支援でそうしたところが是正されると考えております。また、今までの協議、あるいは、総会の議案書の収支の関係なども見せていただいたところ、一昨年の干ばつのときから赤字となっていましたが、それ以前は黒字で来ていましたので、今回のリニューアルによって流れていった人も呼び戻せると思っておりますし、見劣りしないものになると思っております。
再質問 12番 喜多俊晴
そうはいっても、これからどんどん人口が減っていくわけで、市内あるいは周辺からの入り込みだけで黒字を維持していくのは非常に難しいのかなとも思います。答弁にもありましたけれども、紋別便なんかを利用してということです。本州のように夏は暑くて昼間にゴルフなんかしていられないよというときは、近くの飛行場を利用し、どんどん来てくれるようにするなど、紋別市としてそうした支援もぜひお願いし、このゴルフ場が市民に長く愛されるゴルフ場として続くことを願います。続きまして、消防の関係で伺いたいと思います。答弁の中で、近くに川があれば、それを第1選定とするとありました。何か、それだけが頭に残ったのですけれども、その第1選定というのはどういうニュアンスで話されたのか、お知らせください。
答弁 紋別地区消防組合事務連絡室長 大谷信一
お答えいたします。議員のご質問は郊外での火災のケースでございましたが、郊外といいましても、防火水槽や、市街地の消火栓から伸ばすといった選択も戦略としては当然あるのですが、距離が長くなればなるほど効率が悪くなりますし、人員をそちらに必要以上に割かなければいけなくなります。しかし、消防としては水を切らすことが一番問題ですので、継続的に安定した水量を得るということで、こういったケースでは河川を第1選定の中に入れているということです。
再質問 12番 喜多俊晴
多分、長い歴史の中でこういうものが残っているのだと思うのですけれども、河川といってもそれほど身近なものではないですよね。行ってすぐに取水できるかというと、なかなかそうもいきません。特に冬です。しかし、答弁でもありましたが、冬は想定していないということですよね。では、冬の火事はどうするのだという話になるのです。防火水槽があちこちにあるということでしたが、やはり、タンク車で水を運ぶというほうにもう少し大きく消防のかじを切っていくべきと思います。今日の答弁にはありませんでしたが、青色の給水車がありますよね。市が持っている10トンのタンク車とその給水車がメインだと思います。申し訳なかったですが、私が火災を起こしてしまいまして、活躍をいただいたわけですが、あの給水車は何年型のものか、答弁できますか。
答弁 紋別地区消防組合事務連絡室長 大谷信一
お答えいたします。市の青色の給水車ですが、もともとは消防で所有していました大型水槽車で、年式は昭和61年でございます。
再質問 12番 喜多俊晴
先ほど上渚滑地区の営農用水のことについてご答弁をいただきました。僕自身もそれで消火ができると思っていたのですが、平成3年から平成5年まで、3年かけてつくったけれども、一度も消火には利用されていないと聞いて愕然としました。火事が起きてもあれがあるから大丈夫だと実は思っていたのですね。でも、そうではないと今回初めて知りました。現実に火事が起きると、まずは水の確保となります。せっかくたくさんの人が集まっても、ホースを持つ前にまず水を探せということで、あっちの川に走り、こっちの川に走りというのが現実です。でも、それでは初動消火にはならないですし、非常に厳しい状況なのかなと思います。そこで、10トンのタンク車をもう一台装備すべきということを提案します。1月の末に上渚滑で起こったときも、答弁にありましたが、滝上からちょっと小さめの6トンぐらいのものが走ってきてくれて、先ほどの青色の給水車との3台体制で消火をしていただいて、辛うじて間に合ったかなという感じでした。ここにあります町場でも4割しか消火栓が確保されていないとお答えをいただきましたが、それで分かりましたということにはなりません。やはり、市の消防・消火体制を一層整備する上では一つに給水車の必要性ということがあろうかと思いますが、それについてはどうお考えでしょうか。
答弁 紋別地区消防組合事務連絡室長 大谷信一
お答えいたします。議員がご提案されたとおり、消防側といたしましてもこれが望ましい姿だとは思ってございません。ただ、それに伴う人員や出動体制も含め、いろいろなことを検討して構築しなければいけないと考えてございます。また、先ほどの市長答弁にもございましたとおり、化学車は積載水が2.5トンです。この化学車も更新時期を迎えておりまして、今、いろいろと情報収集している中で、2.5トンではなく8トンぐらいの化学車の機能を有した消防車両もありますので、それも含め、水量の確保に努めてまいりたいと考えております。
再質問 12番 喜多俊晴
消防議会の関係もきっとあると思うのですけれども、ぜひ、市民の安全を確保する、担保するということで前向きに検討していただければなと思います。また、タンク車だけではなく、水の確保に関してはいろいろな方法があろうかと思います。いろいろなアイデアも出しながら、どこかで火災が起きてしまった場合に速やかに消火活動ができる体制をつくることは当たり前の話ですので、ぜひご検討をお願いします。次に、停電の関係についてです。声かけに関し、ご答弁の中にあった要配慮者というのはどういう方をおっしゃるのか、教えてください。
答弁 庶務課長 茂木洋人
お答えいたします。避難をする際、誰かの支援がないと動けない方、あるいは、連絡手段がない方を想定しております。
再質問 12番 喜多俊晴
もちろん、そのような方に対して手を差し伸べるというのは当たり前の話で、市としてはきちんとやっていかなければいけないと思います。しかしながら、特にひとり暮らしのご高齢の方、そうした方は、多分、要配慮者リストに入っていないのだと思うのですけれども、電気もない、電話もないという状況になると孤立するのです。また、アパートやマンションであっても隣に誰が住んでいるかも分からない時代でして、そこに人がいるのかいないのか、電気がついていれば人が住んでいると分かるのですけれども、そういう状況の中での声かけというのは非常に難しいなと思うのです。先ほどは各町内会に対する自主防災組織の設立ということをおっしゃっておりましたけれども、具体的にどんなことを想定されているのでしょうか。
答弁 庶務課長 茂木洋人
お答えいたします。まず、平常時には、地域でどのような危険箇所があるか、また、避難経路がどうだ、避難場所がどうだ、何かの災害が起こった場合はこちらに避難するなど、そのような確認の活動をしていただきます。また、災害時は、先ほど申し上げましたとおり、事前に把握している要配慮者の避難の誘導や声かけをしていただきます。このように、我々の周知や情報発信には限界がございますので、それを補う組織として活動していただければと考えております。
再質問 12番 喜多俊晴
それを各町内会にお願いするというようなスタンスなのかなと思うのですけれども、今、町内会も高齢化しておりますし、成り手がいない、あるいは、町内会に入りたがらない、町内会に入らない人が増えているという実態もあって、これだけではなかなか前に進まないのかなと思います。また、このことを町内会にお願いしますと言ったとき、果たして前向きに機能するような方向で動くのか、このハードルはなかなか高いのかなと思います。何らかの形で市が主導し、災害時の体制を構築していかないといけないと思っているのです。そこに町内会を入れ込んでいく、お願いし、ご協力をいただくというようなスタンスを持たないといけないのではないでしょうか。町内会に文書を回し、では、頼みますというような流れにはなかなかならないのではないか、今の時代、本当に難しいのかなと思います。そして、災害はこれから増えるのではないかなとも思っております。これだけ気象条件が大きく変化をする時代でして、こういうときにはどうするのだということは市が真剣に考える必要があろうかと思います。ご答弁願います。
答弁 庶務課長 茂木洋人
お答えいたします。議員がおっしゃるとおり、いろいろな災害が今後起きることも想定されております。市では、昨年、防災の冊子を作成し、全戸に配付させていただきました。それも活用していただきたいというのはもちろんですし、そのほか、防災セミナーや防災訓練等で防災に対する意識を広めていこうと考えております。なお、自主防災組織を積極的にやっていただけている町内会は幾つかございます。ただ、全ての町内会がそういうわけではございませんので、まずは意識の啓発をしっかりとしていきたいと考えております。
再質問 12番 喜多俊晴
非常に難しいとは思うのですが、お隣さんに元気かいと言うような社会が本当はいいのだと思います。今の時代、それが難しいのだと思います。でも、隣に人が住んでいたとして、その人が元気かどうかが身近で分かる距離感となるよう、ふだんの行事も含め、そうなる手助けやご提案を市としてもしていかなければならない時代に入っているのかなと思いますが、いかがですか。
答弁 庶務課長 茂木洋人
今、コロナ禍ということもございまして、地域の方々とお会いする機会が減ってきているのも事実です。そういった中でも、喜多議員がおっしゃるとおり、隣の人がどういう人かを知るというのも重要だと考えておりますので、町内会を所管する市の関連部署とも連携し、周知できるよう努めてまいりたいと考えております。
再質問 12番 喜多俊晴
それでは、電気のことについてです。送電線の確保についてはご答弁をいただいたとおりだと思います。海に面した山肌に何ルートあっても、気象条件は同じです。そこが風でやられる、雪でやられるというわけで、結局、3ルートあっても2ルートは駄目だったということなのです。滝上は、多分、名寄のほうから電気が来ているのでしょうか。それで、雄武や興部の一部は駄目でしたが、残りは大丈夫だったということですよね。ですから、遠軽を拠点とした遠軽-紋別間のルートだけではなく、ほかのルートを検討していただきたいと思います。今回、そういう答弁をいただきましたので、ぜひ、そういう方向でお願いをいたします。また、バイオマス発電所がそこにありますよ、あるいは、ソーラーパネルがいっぱいあります、でも、使えませんというのは今まで説明していただいたとおりです。でも、今、スマートグリッドとか、僕も詳しくは分かりませんけれども、ITを利用して、送電線の供給側と家庭や事業所の需要側をコントロールし、バランスを取りながらやっていくということが少しずつ言われてきています。北電がどう動くかはありますし、経産省がどう取り組んでいくかもあるのですけれども、時代はどんどん変わっていくと思うのですね。それも含め、ご答弁のとおり、災害が起きたときに市民が困らない体制づくりをぜひ推し進めていただきたいと思います。最後に、酪農の関係についてです。我々の業界の酪農スピードNEWSというものがあります。昨日、大見出しで「酪農家の離農、年度末に相次ぐ恐れ」の見出しの記事が出ましたが、相当な窮状です。これから1年間、どういう経済の動きがあるかは分かりません。好転するかもしれませんが、恐らくは、相当なスピードで、急激な方向性で、厳しい状態がますますというのが我々の置かれている立場でございます。状況においていろいろなお願いをしますが、市にも注視をしていただき、ぜひ対応していただきたいということを最後にお願いし、私の質問を終わります。