紋別市議会 令和3年第2回定例会 2021年7月19日
(1)「医療と介護の充実強化」について/(2)「空港ビル拡張・チャーター便の誘致・札幌便の運航再開等」について/(3)「人を育てること」について
2021年7月19日、紋別市議会の一般質問で、石田久就議員が「「医療と介護の充実強化」について」「「空港ビル拡張・チャーター便の誘致・札幌便の運航再開等」について」「「人を育てること」について」について質問し、市長 宮川良一、教育長 堀籠康行、観光連携室長 岩井智広が答弁しました。
- 質問者
- 石田久就 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、教育長 堀籠康行、観光連携室長 岩井智広
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 石田久就
私は、市政会の一員として、さきの通告の順に従い、質問させていただきます。初めに、「誰も取り残されることのない医療・福祉・介護を実現すること」から、医療と介護の充実強化についてお尋ねいたします。医療、福祉、介護は、市民の命と安心を守るため、まさになくてはならない最も重要な都市生活基盤であります。特に、市長は、平成17年の就任直後から、地域医療崩壊の危機に直面されており、医療の重要性や福祉、介護の充実への思いは誰よりも強いものがあると推察しています。所信表明にて、住み慣れた地域で、安心して介護、医療が受けられ、自分らしい生活を最期まで続けられる環境をつくり上げるため、強い使命感を持って取り組むと述べられていることも、地域医療の重要性を痛感されているからこその強い決意の表れであると思いますし、多くの市民と同様、私自身も今後の行方に大きな関心と期待を抱く一人であります。一方、本市の医療を取り巻く状況ですが、広域紋別病院や休日夜間急病センターの診療機能が着実に向上しているとはいえ、医療従事者の不足や民間医療機関の閉院など、依然として厳しい課題を抱えております。また、介護についても、介護従事者不足が深刻であり、高齢化の急速な進展とともに、必要なサービス提供体制の確保が難しくなりつつあります。このような厳しい状況の中、医療や介護の充実を図ることは簡単なことではなく、中長期的な視点と計画的な取組に加え、地域間や業種間の連携強化などの積極的な取組が不可欠と考えております。そこで、何点かお尋ねいたします。1点目に、本市における医療と介護が抱える今日的な課題と、今後、地域や市民への影響に対する市長の考え、または、見解について、2点目に、地域完結型の医療体制を整え、さらに、介護と連携して強固な地域包括ケアシステムの構築を目指すとされていますが、どのような医療、介護の体制を目指し、また、そのために今後どのように取り組まれるのか、具体的な施策等があれば、併せてお尋ねいたします。次に、「誰も取り残されることのない医療・福祉・介護を実現すること」から、紋別高等看護学院の現状と課題についてお尋ねいたします。遠紋圏唯一の看護師養成施設である道立紋別高等看護学院は、長年にわたり、広域紋別病院をはじめ、地域の医療機関に数多くの卒業生を輩出されております。特に、本年3月に卒業した看護学生23名については、全員が国家試験に合格しており、また、過去3年の広域紋別病院の4月1日時点での新規採用者は、令和元年度で6名中5名、令和2年度で6名中4名、そして、本年度は9名のうち7名が当該学院の卒業生であり、看護職員として従事されております。まさに地域が誇る名門校であり、同時に、地域医療を支えるためになくてはならない大変重要な施設であると言えます。しかし、今、その紋別高等看護学院が厳しい向かい風にさらされていると感じております。その一つは、新聞やテレビで報道されたパワハラ問題であり、さらにもう一つは、学院施設の老朽化であります。パワハラ問題については、本年3月、教員が学生に対してパワーハラスメントを繰り返していたとの報道がなされ、このことは地元新聞においても大きく取り上げられたところであります。また、学院施設の老朽化については、北海道は、施設の建て替えは行わず、改修等により教育環境の整備に努めるとの方針を打ち出したものの、施設の老朽化は想像以上に進行しており、特に学生は生活面において多くの不便を強いられていると伺っております。私は、令和元年12月の定例会で紋別高等看護学院の施設の老朽化について質問させていただきましたが、その2か月後の令和2年2月、必要な施設改修等により対応し、建て替えはしないと報道発表され、その後、令和3年度になってようやく改修の設計業務に対する予算計上がされたことから、実際に改修工事が開始されるのは令和4年度以降になるのではないかと思われます。この二つのことは、紋別高等看護学院がこれまで積み上げてきた良質なイメージを損ない、今後の入学生の確保にもマイナスの影響を与え、最終的には、地域を支える医療従事者の確保にも影響を及ぼしかねない重大な問題であります。ほかにも、令和元年11月に北海道が公表した看護職員需給推計では、令和7年度時点において必要となる看護職員数が8万6,421人と見込まれているのに対し、実際の供給数は8万5,005人と、1,416人の不足が見込まれております。この看護職員需給推計を見る限り、地方の学校等を含め、さらに入学者を増やしていくことが必要であることは北海道が一番自覚しているはずであり、また、この予想されている1,416人の不足は、これまでの傾向からも、都市部ではなく、地方にしわ寄せが来ることは必至であります。そこで、何点かお尋ねいたします。1点目に、紋別高等看護学院におけるパワハラの有無や実態などの最終的な事実関係は現在進められている北海道の調査の結果を待つことになると思いますが、報道後において、北海道または当該学院から市に対して、現状や改善策など、何らかの説明はあったのか、また、市としては、一連のパワハラ報道についてどのように受け止められているのか、お尋ねいたします。2点目ですが、紋別高等看護学院の入学者数の減少は本年度に始まったことではなく、定員30名に対して、平成30年度は19名、令和元年度は18名、令和2年度は22名と、入学者の減少傾向は既に3年前から始まっており、本年度は14名と半数にも満たない状況であります。このような大変深刻な事態であるにもかかわらず、これまでの北海道の対応からはまるで危機感が伝わってこないのが実態であります。令和7年度に1,416人の看護職員が不足する推計を令和元年に公表していながら、紋別高等看護学院の入学者の減少を踏まえ、どこに原因があるのか、どのように改善すべきかを知り得ながらも何の対策も打たないでいる北海道と言わざるを得ません。北海道は、道内全域において安定的な地域医療体制の確保を図る上で重大な責任のある立場でありながら、一体、入学者の減少理由をどのように認識し、今後、入学者の減少に歯止めをかけるためにどのように対応される方針であるのか、分かる範囲でお知らせください。3点目ですが、北海道は、以前より学院施設の老朽化について現状を把握していたにもかかわらず、改修まで何年もの時間がかかっていることについては、表面上でいいことを語るだけで、実際には何もしないし、できないということで、他人事と言われても仕方がないと感じています。学生は、これまで、応急的な対処しかされない中、雨漏り、隙間風、網戸はない、夏は暑い、冬は寒い、このような環境の中、看護師となるために必死で勉強し、生活しております。前述したとおり、紋別高等看護学院は地域が誇る名門校であると私は認識しております。北海道は学院施設の改修を予定されているとのことですが、名門校にふさわしい改修内容となるのか、非常に不安を感じているところであります。現時点において、北海道が予定されている紋別高等看護学院の改修スケジュールやその内容等について、分かる範囲でお知らせください。4点目ですが、紋別高等看護学院の入学者を確保するためには、学生にとって魅力ある施設にしていくことが不可欠であります。特に、前述のとおり、生活面において多くの不便を強いられていると伺っておりますことから、せめて学生が健康的で快適な日常生活を送ることができるよう、市として協力することはできないものか、お尋ねいたします。次に、「確固たる基幹産業を守るとともに、新たな産業・雇用・人の流れを創り出すこと」から、空港ビル拡張、チャーター便の誘致、札幌便の運航再開等についてお尋ねいたします。本市と首都圏をつなぐ紋別-羽田便は、地域の医療の確保や経済の活性化、交流人口の拡大等において重要な路線であり、昨年来続いているコロナ禍において、完全運休とはせずに運航を継続していただいている全日本空輸株式会社と路線維持に努めている紋別市や紋別観光振興公社の方々の努力にも改めて敬意を表する次第であります。この航空路線の維持については、今後の紋別市の課題となる交流人口の拡大という観点で絶対的に欠くことのできないものであり、また、紋別空港は、観光振興のみならず、あらゆる地域活動における戦略的拠点として極めて重要な施設でありますし、現行の羽田便の複便化、市長が掲げる札幌便の再開やチャーター便の誘致はさらなる発展に必要な一つであると私自身も強く感じています。昨年の市議会定例会においても、空港ビル拡張工事についての議論がありましたが、当初、空港ビル運営会社により実施とされていたものが、様々な協議を経て、紋別市所有施設として整備することを検討していくとされ、また、地域振興としての機能を有することにより国の支援も視野に入れていく、さらには、既存ターミナルの北側に到着ターミナルを整備し、渡り廊下で接続する分棟案での検討を行うということでありました。今後、さらなる利便性の確保に向けた現空港ビルの拡張が進められることと思いますが、従前の搭乗待合室の混雑度緩和、並びに、札幌便、チャーター便の受入れについては、既存ターミナルでの対応となるのではないかと推測するところではありますが、その改築内容についてはいまだ示されておりません。そこで、何点かについてお尋ねいたします。1点目に、これまでどおり、設計業務は空港管理ビル、増築工事については紋別市という整備手法で変わりはないのか、また、国の支援はどのようになったのか、お尋ねいたします。2点目に、到着ターミナルが新築されることは理解いたしますが、増築されるターミナルビルの機能はどのようなものを有するのか、また、札幌便等の受入れに対する既存ターミナルの改築の有無と改築を行う場合の内容及び費用と負担はどのようになるのか、お尋ねいたします。3点目に、市長の所信表明では、燃料タンクの新設とありましたが、現在も羽田便には燃料の供給がなされていると思いますが、あえて燃料タンクを新設する必要性についてもお尋ねいたします。4点目に、チャーター便の誘致と札幌便の運航再開のめど、さらには、オホーツク紋別空港増築の今後のスケジュールについてお尋ねいたします。次に、「確固たる基幹産業を守るとともに、新たな産業・雇用・人の流れを創り出すこと」から、避暑地化構想についてお尋ねいたします。私は、平成30年第4回定例会において、避暑地化構想について質問させていただきましたが、紋別市に限らず、どこの自治体でも抱えている課題が人口減少問題であり、この大変重要な課題を解決するための一つの手段として避暑地化構想を推進するべきであると思っております。市長は、これまでの市政執行方針にて、定住人口の減少により生じる様々な課題は交流人口の拡大により補うとの考え方の下、今後の避暑地化推進の方向性を示す利活用構想の策定を経て、このたびの所信表明では、観光関連企業等との連携により避暑地化構想を具現化させ、ワーケーションなどによる交流人口の拡大はもとより、2地域居住、さらには定住へとつなげるための施策を展開していくとしておりますが、紋別市の持続的な発展にとって避暑地化構想の具現化は成し遂げなければならない重要な取組であると私も考えております。今般のコロナ禍を契機として、テレワーク導入等の働き方改革はより進展しつつあり、今後のウィズコロナ・ポストコロナ社会にあっては、テレワーク等を前提として、地方に就労を含む生活の拠点を移し、都市との関わりも副次的に残すという、いわゆる新しい生活様式に沿った2地域居住が進展、拡大することが期待されます。特に、テレワークの一つである旅先などを拠点に仕事と休暇の両立を目指すワーケーションへの取組については、本年第1回定例会での阿部秀明議員の質問に対し、市長は、本市の自然豊かな地域特性を生かした都市部にはない仕事環境を提供することは本市と都市部の交流につながるものであり、避暑地化推進の一環として検討を進めていくと答弁されました。私も避暑地化構想にこの視点を取り入れることについては賛意を示しますし、ぜひ取り組んでいただきたいと考えております。定住人口や交流人口の拡大に係る成功事例については、後志管内のニセコエリアが全国的にも有名ではありますが、外国資本などによる土地取引や投資、開発が相次いで行われたことにより、低迷していたスキー場には活気がもたらされるなど、外国人観光客などが大幅に増加し、地域経済の活性化につながっている一方、地価の高騰や乱開発の懸念など、ニセコエリアに押し寄せている開発の波に対し、地域住民は期待と不安が入り交じった複雑な感情を抱いていると聞いたことがあります。私は、避暑地化構想の具現化に民間活力の導入は不可欠であると考えますが、当該地での導入に当たっては、ニセコエリアのような民間企業が独自の視点で行うものではなく、紋別市のコンセプトを理解し、それに沿った取組を行う民間企業と紋別市がパートナー関係を構築した中で共に避暑地化を進めていくことが必要であると思われます。そこで、何点かお尋ねいたします。1点目に、本議会において避暑地化推進基本計画策定業務が予算計上されておりますが、この目的と内容、業務委託先の選定方法について、2点目に、避暑地化構想を具現化していくに当たり、具体的な数値目標を掲げ、取り組んでいくことが肝要であると思いますが、この数値目標と経済効果等に対する市の考えについて、3点目に、避暑地化構想の具現化に向けた今後のスケジュールについてお尋ねいたします。次に、第4の「生涯に渡って“つながる教育”を地域で支えること」から、人を育てることについてお尋ねいたします。市長は、人を育てることを政治信条に、就任以来、教育に関して大変強い思いを持ち、学校教育や芸術文化、スポーツなどの各分野で数々の政策を打ち出し、教育環境の整備を進められ、この少子化の時代、次代を担う子どもたちのため、尽力されてきたことに対し、それを高く評価するとともに、今後の教育の未来に大きく期待するものであります。このたびの所信表明では、幼児教育から高等教育までの一貫教育の考え方について、学校単位、義務教育だけでなく、幼児教育から高等教育まで、保護者の皆さんの願いを教育現場全体で共有すること、また、教育を地域一丸で支えていくことへの思いを述べられております。現在の教育を取り巻く課題は、少子化やICT化など、時代の流れに伴い、これからもますます複雑化していくことが予想される中、今、教育という問題を地域全体で支えていこうという考え方は、まさに、これからの紋別市にとってあるべきスタンスと私も強く思うところであり、その取組に注目するものであります。また、生涯学習については、これまでも、ことぶき大学や各種講座の開催、文化団体等への支援など、幼児から青少年、高齢者まで、幅広い年齢の方に対する事業を推進してこられたことは承知していますが、これを、今後、つながる教育として地域で支え、進めていくことは、社会教育を取り巻く環境の変化の中で、まさしく今後の地域社会を持続可能なものとし、個人の充実した人生を実現する上で社会的な課題解決を図るための施策であると考えます。そのため、市民が全てのライフステージにおいて自ら学習し、その成果を社会に還元できる生涯学習社会の実現が求められます。そこで、何点かお尋ねいたします。1点目に、市長は、コミュニティ・スクールの役割が教育を地域で支えていく上で重要であると述べられておりますが、コミュニティ・スクールで協議された内容や意見等にはどのようなものがあるのか、また、その後、どのように変わったのか、さらには、市長も日頃より自ら学校に足を運ばれていると聞いておりますが、具体的にどのような役割や効果を期待し、そこに行政はどのように関わっていこうとされているのか、お尋ねいたします。2点目に、市長は、行政の役割として、学力の向上はもとより、部活動の在り方や特別支援教育も含めた考え方を示されておりますが、私も、学校の役割は、学力向上だけではなく、部活動を通じて社会性やルールを学び、また、仲間との連帯感や共同意識を醸成することの意味において大変重要な学校教育の要素であると思っております。そこで、今年度の各中学校のスポーツ系、文化系の設置部活数と生徒数に対する部活動の加入率について、また、幼児教育から高等教育までの一貫教育の理念を教育現場全体で共有し、進めていくに当たっての部活動の在り方について、どのように認識し、どのように取り組んでいかれるのか、さらには、今年度からスタートしている地域部活動の内容と今後の方向性についてお尋ねいたします。3点目に、今後の人口動態の見通しやSociety5.0で想定される科学技術の発展に応じた教育、人生100年時代に応じた教育環境の整備など、課題は多くあると感じていますが、それらに対応した生涯にわたる学習意欲を応援、つながる教育を地域で支えていくに当たり、具体的にどのような取組を考えているのか、お尋ねいたします。次に、GIGAスクールについてお尋ねいたします。Society5.0時代を生きる子どもたちにふさわしい、誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化され、創造性を育む学びを実現するため、文部科学省のICT環境を整備するという構想に基づき、全ての児童生徒の1人1台端末等は紋別市でも整備され、いわゆるGIGAスクールとして今年度より事業がスタートしております。始まって間もない時期ですので、具体的な成果についてはまだ見えない部分も多いかと思いますが、例えば、年代の違いや習熟度の差による難しさ、専門的知識を有するスタッフの確保、通信環境やセキュリティーなどのシステム上の問題、機器の耐用年数による今後の機器更新の問題など、現時点でも課題は多いのではないかと思っております。そこで、GIGAスクールに係る教育委員会及び各学校での事業の進捗状況と現状の課題について、さらには、GIGAスクールの実施についての期待する効果と今後の成果の見通しについてお尋ねいたします。以上で私の質問は終わりますが、再質問については留保いたします。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、石田議員のご質問にお答えいたします。初めに、医療と介護の充実強化についてであります。1点目の医療と介護が抱える今日的な課題と地域や市民への影響についてでありますが、医療や介護従事者の不足、それによる地域の医療体制や介護サービスへの影響など、議員のご指摘と同様の認識をしているところであります。2点目の地域完結型の医療体制の整備と強固な地域包括ケアシステムの構築についてでありますが、地域完結型の医療体制とは、地域の医療機関がそれぞれの特徴を生かすとともに、その役割を分担し、限られた医療資源を有効に活用することで地域の命は地域で守る体制を確立することであります。具体的には、広域紋別病院が、手術や入院など、急性期医療の役割のほか、在宅医療や保健・福祉事業との連携など、住民から求められる診療体制の整備について中心的な役割を担い、民間医療機関には、かかりつけ医として、また、慢性期医療や在宅医療の実施機関としての役割を担っていただき、地域住民に切れ目のない医療の提供を目指していくものであります。今後は、より充実した医療体制を構築するため、広域紋別病院や紋別医師会、さらには、西紋地域の国保病院との連携体制の強化に向け、関係団体との協議を進めてまいりたいと考えております。また、強固な地域包括ケアシステムにつきましては、医療機関を退院後、高齢者が速やかに福祉施設に入所できるようにすることや在宅療養を希望する場合は安心してきめ細やかな医療や在宅サービスを受けることができるような体制を目指すものであります。今後の取組といたしまして、施設系サービスについては、介護老人福祉施設などの入所定員の拡充に向けた増床整備への支援に取り組んでまいります。また、在宅系サービスについては、広域紋別病院をはじめ、在宅医療に取り組む意欲のある医療機関、紋別市地域包括支援センター、訪問看護事業所などの連携体制を確立するとともに、夜間の訪問介護や訪問看護におけるサービス体制の強化に向け、介護人材の確保を含め、ハード、ソフトの両面から支援策を検討してまいります。次に、紋別高等看護学院の現状と課題についてであります。1点目のパワハラ問題についてでありますが、本年4月下旬、紋別高等看護学院の副学院長など、教職員3名が来庁し、一連の報道により地域の皆様にご心配をかけていることへのおわびや、北海道の本庁において、紋別高等看護学院を含めた道立高等看護学院におけるパワハラの有無や実態解明に向けた調査を進めていることのほか、学生や保護者の不安、疑念を払拭するための説明、対応に早急に取り組む方針であることなどの説明をいただいたところであります。この問題に係る市の見解でありますが、紋別高等看護学院における一連のパワハラ問題は、平成30年度までに発生した過去の事案であり、現時点においては、新たな体制の下、教職員の皆さんの献身的なご努力により紋別高等看護学院は適切に運営されているものと認識しておりますが、北海道においては、実態解明に向けてしっかりと調査の上、学生、保護者への丁寧な説明を行い、一日も早く不安の払拭に努められるとともに、これ以上、風評が拡大することのないよう取り組んでいただきたいと申し上げたところであります。2点目の北海道として入学者の減少理由をどのように考えているかについてでありますが、少子化の進行により若年人口が減少していることや看護職を目指す学生の大学志向、さらには、紋別高等看護学院及び江差高等看護学院においては、近隣圏域において民間の看護師養成所が新設されたこともあり、北海道としても入学者の確保が最大の課題と認識されております。入学者の減少に歯止めをかけるための北海道としての対応につきましては、昨年3月の公表資料である道立高等看護学院の方向性についてにより示されたとおり、引き続き、地域との連携を図るとともに、必要な施設改修等により教育環境の整備に努めるとされているほか、紋別高等看護学院の担当者からは、奨学金制度の拡充、入学試験における併願制度や2次募集の実施、推薦入学者の確保などの取組を推進していく方針と伺っております。3点目の北海道が予定されている改修スケジュール等についてでありますが、学生寮を含む学院施設につきましては、本年度中に実施設計を行い、本年度末頃から来年度にかけて内部改修工事、令和5年度に外部改修工事を行う予定であると伺っております。また、主な工事内容といたしましては、施設の長寿命化を図るための電気・暖房・給排水設備の改修、床、窓の改修、アスベスト除去工事及び外壁工事と伺っております。4点目の学生が健康的で快適な生活を送るための協力についてでありますが、今年度より実習先である広域紋別病院までのタクシーチケット及び紋太の湯の入浴チケットの助成を開始したところであります。今後とも、学生の生活面や経済面などについて、できる限りの応援をしてまいりたいと考えております。次に、空港ビル拡張、チャーター便の誘致、札幌便の運航再開等についてであります。1点目の整備手法及び国の支援についてでありますが、さきの第1回定例会で阿部議員のご質問にお答えしたとおり、現在進めている設計業務は引き続きオホーツク紋別空港ビル株式会社で行い、新築ターミナルビルの工事は本市で実施いたします。また、国の支援につきましては、補助金及び交付金、さらには、起債の活用についても引き続き国及び北海道とも協議をしてまいります。2点目の新築ターミナルビルの機能についてでありますが、地域振興施設としてのスペースを確保すべく、常時は開放的なスペースとして、近隣市町村の特産品を扱う物販の実施、デジタルサイネージを使用した近隣市町村の情報提供及び各種イベントの開催が可能なスペースとして活用し、航空機が到着した際には、保安区域として容易に出入りのできないスペースとするべく、手荷物受け取りスペースを可動壁で仕切って運用するという国内でも例を見ない施設を予定しております。既存ターミナルビルの改築は、オホーツク紋別空港ビル株式会社と本市との協議の結果、オホーツク紋別空港ビル株式会社で行うこととなり、その内容については、懸案事項でありました搭乗待合所の混雑度緩和のために待合所の拡大、また、再開を目指している札幌便や誘致を進めているチャーター便を見込んだチケットカウンターの新設や各航空会社が使用することができる事務所スペースの整備などであり、それらの費用については約1億円を見込んでいると伺っております。3点目の燃料タンクの設置の必要性についてでありますが、議員のご指摘のとおり、現在の紋別-羽田便の航空機には、女満別から、日々、陸送により燃料が供給されておりますが、悪天候や事故などにより燃料供給ができないという事態が想定されること、また、現在の燃料移送については、航空会社と燃料移送会社の排他的契約となっていることから、本市が再開を目指している札幌便や誘致を進めているチャーター便には燃料供給がされないため、離島を除く国内の空港で唯一燃料タンクが設置されていない本空港にとって今後のさらなる航空路線の活性化に向けては燃料供給体制の確立が必要であることから、燃料タンクの新設を進めてまいります。4点目のチャーター便の誘致と札幌便の運航の再開及び紋別空港増改築の今後のスケジュールについてでありますが、私は、路線再開に当たっては、運航する航空会社との信頼関係構築や運航実績が不可欠と考えており、関係構築や実績づくりに努めてまいりました。令和元年度に北海道が道内航空ネットワークの充実・強化調査研究事業として実施した丘珠-紋別線のトライアル運航事業を本市が引き継ぎ、昨年度は、株式会社紋別観光振興公社の主催により丘珠-紋別線のチャーター便運航を実施いたしました。残念ながら、新型コロナウイルス感染症拡大により事業は中止となりましたが、首都圏のお客様を中心に7割ほどの予約実績があり、路線再開に手応えを感じたところであります。本年度においては、6月と7月にそれぞれ1回ずつの計2回、市の支援により、株式会社北海道エアシステムの退役予定の機材を活用し、首都圏の旅行会社と株式会社紋別観光振興公社との共同事業により北海道周遊の旅を企画、実施しております。参加したお客様からは、貴重なフライト体験に感激したことや株式会社紋別観光振興公社添乗員のホスピタリティーに感謝の声などが上がり、搭乗後すぐにSNSに投稿されるなど、本市のイメージアップにも貢献しており、運航会社の北海道エアシステムとともに、今後の事業展開に自信を持ったところであり、運航実績及び信頼関係が徐々に築かれているものと実感しております。また、来年2月には、再度、丘珠-紋別線のチャーター便運航を実施し、将来の定期便就航につなげたいと考えております。本市のあらゆる地域活動の戦略的拠点であるオホーツク紋別空港の重要性に鑑み、さらには、アフターコロナを見据えた本市の戦略を遅れることなく速やかに展開すべく、令和4年度中に全ての工事完了を目指し、スピード感を持って進めてまいります。次に、避暑地化構想についてであります。1点目の避暑地化推進基本計画策定業務の目的と内容、業務委託先の選定方法についてでありますが、本市では、冷涼で穏やかな気候や雄大な自然環境、豊かな食資源に恵まれ、また、自然災害も少なく、首都圏と直結する航空路線を有するなどの特性や強みを生かした本市ならではの避暑地化構想を掲げ、地方創生の根本的な課題である人口減少に対応し、定住人口、交流人口、関係人口の創出と拡大を進め、持続可能で活気あふれるまちづくりを目指しております。これらを実現するために、令和2年度には、市街地に位置する大山・森林公園エリアや郊外のコムケ湖エリアを避暑地化構想の推進エリアに定め、各エリアにおける利活用の方向性を整理してまいりました。今般の推進基本計画においては、避暑地化構想の具現化を図ることを目的としており、前段に申し上げた方向性を土台に、推進エリアにおいて展開する来訪者にとって魅力のあるメニュー開発や本市観光の核となり得るコンテンツの創出等を盛り込んだ具体的かつ確かな実効性を有した計画として策定するものであります。業務委託先の選定方法につきましては、議員のご指摘のとおり、私は、この避暑地化構想を具現化させていくためには、民間活力の導入、とりわけ、誘客、宣伝、運営に関する高度なノウハウと全国的な地方創生に関する幅広い見識を有し、特に首都圏住民の動向に精通している観光関連企業などとの連携が何より重要であると考えておりますことから、業務委託先の選定に当たりましては、公募型プロポーザル方式により、本市が描く避暑地化構想と思いを共有し、共に手を携え、進めていくことのできる企業を選定してまいります。2点目の具体的な数値目標についてでありますが、第2期紋別市総合戦略に掲げる基本目標の「もんべつの恵まれた豊かな資源を活かし、稼ぐ力を高め、人が集まるまちをつくる」のKPIである交流人口の創出、拡大の目標値60万1,028人の達成と観光消費額の目標額37億4,418万2,000円の達成が避暑地化構想を含めた本市全体の大きな数値目標でありますが、避暑地化構想個別での数値目標や経済波及効果額については、現在のところ、算出しておりません。しかしながら、議員のご指摘のとおり、避暑地化構想については、合理的な根拠に基づく数値目標を掲げ、事業を実施していかなければならないと考えております。このため、今回の推進基本計画の策定に合わせ、第2期総合戦略の数値目標と整合性を図りながら、避暑地化構想における適切な数値目標を明確化するとともに、市内経済への波及効果についても、国が公表している観光消費額等の統計数値を活用し、推計してまいりたいと考えております。3点目の今後のスケジュールについてでありますが、本年度内に推進基本計画を策定してまいります。策定に当たりましては、各エリアの検討部会やパブリックコメントなどにより幅広くご意見をいただき、計画に反映させてまいります。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。(降壇)
答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)
それでは、石田議員のご質問にお答えします。人を育てることについてであります。1点目のコミュニティ・スクールで協議された内容や意見につきましては、学校の教育目標及び運営方針のほか、部活動や教育環境などの協議が行われており、部活動の意見として、部活動存続のために地域の力を活用していく必要があるとの意見や、教育環境の意見として、児童生徒送迎時の安全確保のため、駐車場環境の整備が必要との意見があるところです。役割や効果の期待については、さきの山﨑議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。行政の関わりについては、学校運営協議会の状況に応じ、必要に応じて助言などを行うとともに、意見を踏まえた施策や教育環境整備が進められるよう努めてまいります。2点目の部活動への認識と今後の取組についてでありますが、今年度の部活動の状況は、紋別中学校は、スポーツ系が五つ、文科系が一つで、加入率は60.3%、潮見中学校は、スポーツ系が五つ、文科系が一つで、加入率は57.0%、渚滑中学校は、スポーツ系が二つ、文科系が一つで、加入率は44.0%であり、平均加入率は57.8%となっております。部活動への認識についてですが、中学校の部活動は教育課程外の活動ですが、スポーツや文化等に親しませ、学習意欲の向上や、責任感、連帯感の涵養など、学校教育が目指す資質、能力の育成に大きく資するものと考えております。取組についてですが、文部科学省では、令和5年度より休日の部活動を段階的に学校から地域へ移行する方針であり、市教委といたしましても段階的に廃部となった活動の地域への移行や休日の部活動のサポートを進めてまいります。地域部活動の内容につきましては、文化系として、茶道、琴、書道、ヒップホップダンス等の地域文化クラブをスタートしました。活動場所は紋別中学校茶道室で、他の中学校からは部活動サポーターが送迎しております。スポーツ系としては、合同部活動及び休日の部活動のサポートを進める予定で、野球、女子バレー、女子バスケットの3種目を計画しております。今後の方向性といたしましては、児童生徒、保護者、学校や地域の要望等を把握し、部活動指導員などとして地域の方々に参画いただきながら、多様なスポーツ・文化活動環境の整備を図りたいと考えております。3点目の「生涯に渡って“つながる教育”を地域で支える」ための具体的な取組につきましては、さきの山﨑議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。次に、GIGAスクールについてであります。教育委員会及び各学校での進捗状況と現状の課題についてですが、教育委員会では、ネットワークの安定性向上や不具合への対応等の環境整備、緊急時における家庭への持ち帰りの仕組みやその際のネットワーク環境のない家庭へのモバイルルーターの貸与などを進めております。学校では、端末の配付及びアカウントの交付、情報モラルや健康面に関する指導を行い、市内全学校の全ての学年において日常的に端末を活用した授業を行っております。課題については議員のご指摘のとおりでありますが、とりわけ、教育委員会の課題は専門的知識を有するスタッフの確保であり、学校の課題は個々の教員の持つ専門的知識に差がある点と考えており、解決に向けて取り組んでいるところであります。期待する効果と今後の成果の見通しについてですが、1人1台端末は、鉛筆やノートと同様に学ぶ道具として定着しつつあり、調べ学習やドリルなど、学びの選択肢の一つとなっていることは既に見られる効果であります。今後は、利活用の幅を広げることで、学びに向かう力や情報活用能力の育成が進められると期待しております。さらに、進化し続けるデジタル社会で生き抜く力を持つ人材、Society5.0に対応するまちづくりを担う人材育成の基盤づくりが図られるものと考えております。以上、答弁といたします。(降壇)
質問 14番 石田久就
2点お尋ねいたします。まず、1点目は確認です。先ほど市長の答弁では、離島を除く国内の空港で燃料タンクがないのは紋別の空港だけだということだったように聞こえたのですが、離島以外では日本で紋別市だけなのですか。
答弁 観光連携室長 岩井智広
お答えいたします。私もちょっと勉強不足で、今回、いろいろと調べたほか、航空会社に問合せをしましたところ、道内では、確かに、離島以外で燃料タンクがないのは紋別空港だけだったのですが、さらに調べていきますと、国内においても離島以外で紋別市だけだったという調査結果でありました。
質問 14番 石田久就
分かりました。次に、部活動の考え方についてですが、先ほども申し上げましたとおり、学校教育において部活動というものは大変重要だと思っております。100人の子どもがいれば100通りの夢や将来があります。頑張って勉強し、優秀な大学を目指す子どももいれば、プロ野球選手やJリーガーになりたい、公務員になりたい、ユーチューバーになりたいと、それぞれ夢があり、それに向かって努力する子どもたちを育て、支援していくことが学校と地域が果たすべき大事な役目だと思っています。教員の働き方改革の上で部活動の指導が大きな負担となっていることも十分に理解しておりますけれども、だからこそ、その負担を最大限にカバーするために行政や地域が協力していく、それが地域部活動の考え方だと思います。教員に過度な負担を背負わせなくても、部を設置して、地域と協力し、子どもたちに部活動の場を提供することは何ら不都合もないと思いますし、つながる教育にあっては、学校内のこととはいえ、部活動は地域の大切な財産だと思います。だからこそ、部の設置、廃止にあっては、行政や地域、PTA、あるいは、学校運営協議会などと事前に協議し、慎重に検討する必要があるのではないかと思います。市長が目指す一貫教育とは、こういうつながる活動、つながる教育により育った子どもたちが地域に愛着を持ち、将来、地域のために貢献してくれる人材を育てることだと私は受け取っていますけれども、このことは、単に教育の問題にとどまらず、地域づくり全体に関わることだと思いますので、部活動の問題を含めた一貫教育に関する宮川市長の思いをお聞かせください。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
一貫教育という言い方がいいのかどうかは分からないのですけれども、特に私立の教育機関においては小中高一貫教育というものがあります。しかし、必要なのは、紋別のまちがどういう子たちをどう育てていくのだというもので、地域や学校も含め、共有の認識を持つことだと思っていますし、それに向かって、今お話があった部活動はどうしていくのだ、GIGAスクールはどうしていくのだということが議論されるべきであると思っております。そもそも、働き方改革云々というのは子どもには全く関係ありません。子どもが主役の教育を社会的に求められているのであれば、行政として、あるいは、地域として、どうやってそれを補っていくのかを考えていく必要があると思っており、家庭教育、そして、地域の教育力、学校教育力を相互に高めていく取組をしていかなければならないと思っているのです。それが紋別版一貫教育の私としての理念です。その中で、コミュニティ・スクールの果たす役割は非常に重要だと思います。今までにもそうした組織はありましたけれども、結局、開かれた学校には全然ならず、依然として閉ざされています。そこで、コミュニティ・スクールを突破口として、学校で足らざるところというか、協力してもらいたいことを地域なり行政に言って、そこに入っていき、一緒に学校づくりや子どもたちの育ちをしていくことが基本であり、紋別の目指すところだと思っております。私も総合教育会議の議長を務めており、先般、コミュニティ・スクールを拝見させていただき、いろいろと問題点も分かりましたので、議員の皆さんと協力をしながら、いい教育環境をつくれるように努力してまいりたいと思います。
質問 14番 石田久就
最後に、1点、教育長にお尋ねします。コミュニティ・スクールで課題等が協議され、話し合われた後、改善されていくことと思いますけれども、その内容が市民に分かるように報道なりで周知することはできるのでしょうか。
答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)
議員のご質問にお答えします。コミュニティ・スクールは、各学校が運営協議会として設置するものであり、地域、保護者の方が参加することになりまして、そこで話し合われた内容について、公表が必要かどうかですが、それぞれのコミュニティ・スクールで判断することになるかと考えております。現在、今回の議会でもコミュニティ・スクールで話し合われた議論をぜひ市民の皆様にというふうなお話がありましたので、運営協議会にはそういった要望があることをお伝えし、地域に分かりやすいような形で議論が進められるように助言してまいりたいと考えております。