みんなの議会

紋別市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月10日

(1)がん対策について/(2)学校用品のリサイクルについて

2016年3月10日、紋別市議会の一般質問で、梶川友子議員が「がん対策について」「学校用品のリサイクルについて」について質問し、市長 宮川良一、教育長 齋藤房生、健康推進課長兼保健センター事務長 大平朱美が答弁しました。

質問者
梶川友子 議員
答弁者
市長 宮川良一、教育長 齋藤房生、健康推進課長兼保健センター事務長 大平朱美

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 梶川友子

初めに、あす3月11日で東日本大震災から5年に当たります。余りに巨大な自然の猛威と受け入れがたい原発事故、人間個人の無力さを思い知らされました。全ての犠牲者の方のご冥福と被災地の一日も早い復興を心よりご祈念いたします。それでは、通告に従い質問をいたします。初めに、がん対策についてお伺いいたします。がんは、日本で昭和56年より死因の第1位であり、平成26年には年間約37万人が亡くなり、生涯のうちに約2人に1人ががんにかかると推計されています。こうしたことから、依然としてがんは国民の生命と健康にとって重大な問題であるとともに、がん対策は一億総活躍社会の実現に向けても取り組むべき課題の一つであります。日本のがん対策は昭和59年以降、対がん10カ年総合戦略、がん克服新10カ年戦略、第3次対がん10カ年総合戦略と、10年ごとに戦略の改定を行い施策を実施してきました。さらに、平成19年4月には、がん対策をより一層推進するため、がん対策基本法が施行され、基本法に基づき、がん対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、がん対策推進基本計画を策定しました。それ以降、がん患者を含めた国民ががんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない社会の実現を目指して国と地方公共団体、がん患者を含めた国民等の関係者が一体となってがん対策を進めています。さまざまな施策によりがん対策の進捗は見られるものの、がん対策推進基本計画中間評価報告書では、がんの年齢調整死亡率75歳未満の20%減少について、このままの状況では目標の達成が難しいと予測されています。その理由として、たばこ対策やがん検診の受診率向上に向けた施策がおくれているなどが挙げられています。こうした状況を踏まえ、昨年平成27年6月1日に厚生労働省主催のもと、がんサミットが開催され、がんの予防として早期発見を進め避けられるがんを防ぐこと、がんの治療、研究を推進しがんによる死亡者数の減少につなげていくこと、就労支援や緩和ケアなどを含む包括的な支援により、がんとともに生きることを可能にする社会を構築することを、3つの柱としたがん対策加速化プランが策定されました。そこで、受診率向上対策について以下何点かお伺いいたします。1点目に、市政執行方針には特定健診の受診率向上の取り組みを通じて、国保加入者の健康増進と医療費の抑制に努めるとあり、これは生活習慣病の予防と理解しますが、がん予防も含まれているのか、また生活習慣とがんの関連についてあわせてお知らせください。2点目に、健康寿命を延ばし、かつ医療費を抑制するために、予防医療を充実させ、早期発見、早期治療により重症化を防ぐことは極めて重要であります。しかし、死亡原因の第1位であるがんの日本人の平均受診率は30%以下であり、欧米の70%以上、お隣韓国の60%に比べてかなり低く、先進国の中でも最低レベルです。国の基本計画では受診率50%、胃、肺、大腸は当面の間40%を目標に掲げております。紋別市では、平成23年からの最高受診率で平成25年で胃がん14.4%、肺がん15.5%、大腸がん16.6%、子宮頸がん16%、乳がん20.9%であります。この現状を踏まえ、当面の目標である40%に向けての具体的対策をどのように考えているのかお伺いいたします。3点目に、紋別市の子宮頸がん、乳がん、大腸がんの無料検診クーポンの配付状況や効果及び未利用者や精密検査を受診しない方への対応についてお伺いいたします。4点目に、血液検査によってピロリ菌をチェックする、胃がんリスク検診の普及について平成24年第2回定例会でも質問をさせていただきました。胃がんは、部位別の罹患者数で男性は第1位、女性は第2位であります。御存じのように、胃がんの原因の95%がピロリ菌の感染であります。浅香正博北海道医療大学副学長は、胃がんに密接にかかわりのある萎縮性胃炎の大半がピロリ菌感染によるものであり、胃がん予防のために除菌が必要であることを提言しております。また、ピロリ菌の発見で2005年にノーベル賞を受賞したバリー・マーシャル博士も、ピロリ菌検査と内視鏡検査をセットにした、日本の胃がん撲滅への取り組みを高く評価しております。ピロリ菌感染から胃粘膜萎縮の症状が進み、最後にはピロリ菌も生存できないほど悪化した後、胃がんに移行するプロセスを経ることから、まず血液検査により胃がんリスクをABCDの4種類に分類、A判定以外の方は内視鏡で精密検査を行った後、症状に合わせて除菌治療を行います。血液検査による胃がんリスク判定と内視鏡検査をセットにして実施するメリットは、採血検査から入るため身体的負担が軽減される、内視鏡の無駄うちがなくなる、バリウム検査を廃止できる等、医療費削減効果は多大であります。群馬県高崎市は、平成23年度より20歳から35歳まで5歳ごとに無料でピロリ菌検診、40歳から70歳まで5歳ごとに自己負担500円でABC検診を、東京都品川区では平成24年に50歳から75歳まで5歳ごとにピロリ菌検査を実施したところ、受診者2,495人中ピロリ菌感染者は1,042人、実に感染率41.8%であり、高齢者ほどその比率は高くなるという結果が報告されております。東京都町田市は平成25年10月より、日野市は平成26年6月より胃がんリスク無料血液検査を開始、岡山県真庭市では平成25年8月より中学2、3年生を対象に希望者に無料でピロリ菌検査を実施、道内でも函館市、本別町、福島町でも導入されております。紋別市においても40歳以上の特定健診の項目にピロリ菌血液検査を追加すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。5点目に、胃がん撲滅への将来的な布石として、中学3年生を対象に毎年ピロリ菌検査を実施するべきと考えます。見解をお尋ねいたします。6点目に、紋別市の小中学校におけるがん教育の取り組みについて、例えば医療従事者やがんを経験された方を外部講師として招き、子供たちと交流する中で、命の大切さや他人への思いやりを育んでいくという視点が重要であります。本市におきましても、総合的な学習のときなどに医療従事者やがんを経験された方を外部講師として招き、重層的ながん教育を実施すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。次に、学校用品のリサイクルについてお伺いいたします。平成28年度末をもって元紋別小学校は南丘小学校へ、上渚滑中学校は紋別中学校へそれぞれ統合が予定されております。学校の廃校や移転に伴い、物を大切にする心を子供たちに育むことを考えた場合、この統廃合のタイミングは最適な教育の場であると考えます。人口2万8,000人弱の広島県大竹市では、廃校ノスタルジアと題し取り組みを行いました。当日は雑貨店のようにレイアウトされた650点の学校備品は、昔懐かしさも手伝い、市外からのお客様も多く、予想以上に大盛況であったようです。紋別市でも学校の統廃合に向けてリサイクルできる備品があると考えます。使える備品は他校へ振り分けるということもあるかと思いますが、子供たちの思い出の品とまた卒業生の思い出の品として開催してみてはと考えますことから、何点かお尋ねいたします。1点目に、統廃合に向けて記念行事等の役員に関しまして、さきの地元紙に掲載されておりましたが、備品関係、例えばロッカー等の事務用備品はもとより、音楽室や理科室あるいは図書室、調理室など特別教室の教材備品は、卒業生や一般市民にとっては貴重な思い出の品となるかもしれません。そのようなことから、今後の整理を進めていくために部会等は設置されているのか、お尋ねいたします。2点目に、やはり学校が統廃合されることにより、いろいろと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。その一つの思い出を残すという意味では、リサイクル市を開いてみてもよいのではないかと私は考えますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。以上で質問を終わります。再質問は留保いたします。

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、梶川議員のご質問にお答えいたします。初めに、がん対策についてであります。1点目の生活習慣病とがんの関連につきましては、生活習慣病予防にはがん予防を含んでおり、食生活や運動習慣、休養、喫煙等の生活習慣の改善は、がん予防につながるものと認識しております。2点目のがん検診受診率向上対策につきましては、年度当初に広報もんべつの折り込みチラシにより、春の健診に対し受診勧奨を行い、以後の健診には未受診者に対して受診を促すため、問診票を事前郵送するなどの対策を講じているところであります。また、本年度はアンケートを実施した結果、回答者の約半数がみずから医療機関でがん検診を受診しているほか、定期的に受診していないケースが多いことが判明いたしました。本来は定期的に検診を受けることが早期発見につながることから、従来の個別勧奨や町内会への働きかけを行うとともに、がんの罹患者やこれまでの未受診者の状況、職場健診の状況など、対象者を整理することで、さらなる受診率向上対策を講じてまいります。3点目の無料クーポン配付状況等につきましては、平成21年度から子宮頸がん及び乳がん検診を開始し、平成25年度までの5年間の対象者は、子宮頸がんは20歳から40歳の5歳刻みで毎年600人程度、乳がんは40歳から60歳の5歳刻みで800人程度、受診率は子宮頸がんが5年間平均で24.7%、乳がんは26.1%と、無料クーポン券対象者は非対象者に比べ約8%高い受診率となり、一定の効果はあるものと思われます。また、大腸がん検診は平成23年度から開始し5年目となりますが、対象者は40歳から60歳の5歳刻みで毎年1,600人程度、受診率の平均は11.5%と非対象者の受診率より低い状況となっておりますが、国が示した対象者には職場での検診対象者も含まれていることが要因となっております。国の方針に基づき平成28年度は受診動向を把握した上で、個別の受診勧奨を徹底するため、無料クーポン券対象者を一定年齢に絞り込み実施してまいります。要精密検査の未受診者の対応につきましては、委託先である北海道対がん協会からの情報提供により、精密検査の結果把握と未受診者情報に基づいた受診勧奨を実施しております。4点目と5点目の胃がん予防のピロリ菌検査につきましては、ピロリ菌感染の予防方法は明確になっておらず、保菌者の母親から幼少時に感染する場合もあることから、妊娠前に除菌することで子供への感染予防にはつながると思われますが、胃がん罹患者の95%以上はピロリ菌陽性者である一方、非罹患者の90%も陽性との見解もあり、がん対策加速化プランに基づく検証の推移を見ながら、健診項目の追加も含め効果的な予防対策を研究してまいります。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。

答弁 教育長 齋藤房生(教育長は2019年9月まで)

それでは、梶川議員の教育問題についてお答えいたします。初めに、小中学校におけるがん教育についてであります。小学校高学年及び中学校では、学習指導要領に基づき保健体育の授業の中で、生活習慣病の予防や喫煙の害を通じ、がんの原因や予防、検診等について指導を行っております。このほか、公益財団法人がん研究振興財団作成の、がん教育パンフレット4種類を中学校2年生全員に配布し、がんへの正しい知識向上へ活用を図っております。議員ご指摘の外部講師を招いた授業につきましては、新年度広域紋別病院の協力のもと、いのちの授業を小学校で実施したいと考えております。また、紋別中学校では昨年総合的な学習の時間で、保健センター保健師によるがんを含めた生活習慣病予防に関する授業を行っております。教育委員会では、これまでの取組状況や今後の実施予定などの情報提供を各学校に行い、がん教育につなげてまいります。次に、学校用品のリサイクルについてであります。1点目の統廃合に伴う部会につきましては、各学校において閉校事業協賛会が設立され、その部会は式典や記念誌発行が主な内容であります。学校備品は、教育委員会の管理となりますので、その整理につきましても教育委員会が行うことになりますが、地域にとって貴重な思い出になるような備品については十分配慮してまいります。2点目のリサイクル市開催につきまして、統廃合予定校の備品リストをもとに各学校へ移管案内を行い、再利用を行うほか、公共施設での活用を検討いたします。その後残った備品は、将来的に廃棄処分になることが予想されますので、有償、無償を含めて有効活用を検討してまいります。以上、答弁といたします。

再質問 5番 梶川友子

ありがとうございました。あと2点ほど再質問させていただきます。ピロリ菌感染者は、高齢者ほどその比率は高くなるという結果が報告されています。隣の北見市では、予防に力を入れることで医療費の増大を食いとめるためということで、35歳と中学2年生を対象に、35歳は胃がんリスク検診で、中学生は尿検査及び尿素呼気試験を実施して、陽性の結果が出た場合は除菌治療を公費負担で行っています。若年者でピロリ菌に感染している人は、5%前後だということもわかっております。稚内市とか苫小牧市、帯広市、美幌町、松前町、由仁町などで中学校を対象に、学校単位で実施しているのは尿中抗体検査というものなんですけれども、中学生のときにピロリ菌検査、除菌を行えば、この世代以降の人は将来胃がんになることはほとんどなくなります。そして、その子が大人になったときの家族感染を絶つことができ、やがて地域からピロリ菌感染者をなくすことにもつながります。また、中学生を対象にピロリ菌検査、除菌を実施する場合の費用と胃がん医療費との費用対効果の面からも注目されています。この件についてどのように考えますでしょうか、お聞かせください。

答弁 健康推進課長兼保健センター事務長 大平朱美

お答えいたします。やはり、今現在衛生環境が整って感染率は低下しているんですけれども、小さい5歳くらいの子でも、先ほど議員さんもおっしゃったとおり、5%くらいの子は感染しているということがわかっています。それで、お母さんからの感染ということが考えられるんですが、そういうことを考えると、中学生でピロリ菌の検査をして除菌をして、自分が子供を産んだときに子供にうつさないという部分では非常に有効だと、そういうふうに考えております。ですが、中学生で除菌することが本来のがんの予防というところで、まだはっきりと明確になっていないというところで、今現在がん対策の加速化プランの中で、北海道では北大のお医者さん方が北海道内の市町村に協力を依頼して、先ほど議員もおっしゃったようにいろいろなまちで、今私が調べたところ17市町村は中学生のピロリ菌検査を実施しているとお聞きしております。ですが、まだ検証中ということでこの結果がはっきりしまして、これががんの予防ということで対策として国がやっていきましょうということが明確に示されましたら、実施を考えていきたいなというふうに考えております。以上です。

再質問 5番 梶川友子

北見市の場合は去年から始めているんです。29年度までという予定はお聞きしているんですけども、非常に中学生の場合は効果があるということをお聞きしていますので、予防対策として中学生を対象に実施するべきというふうに私は思いますので、よろしく検討をしながらしっかり取り組んでいただけたらと思います。これは答弁いいですけど。あと、学校用品のリサイクルですけれども、最後に有効活用を検討していただけるということですので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

出典:紋別市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月10日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる