みんなの議会

紋別市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月9日

(1)宮川市政3期目における取組みについて/(2)市政執行方針等について/(3)平成28年度、地方財政対策と市財政の展望について

2016年3月9日、紋別市議会の一般質問で、宮川正己議員が「宮川市政3期目における取組みについて」「市政執行方針等について」「平成28年度、地方財政対策と市財政の展望について」について質問し、市長 宮川良一、教育長 齋藤房生が答弁しました。

質問者
宮川正己 議員
答弁者
市長 宮川良一、教育長 齋藤房生

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 宮川正己

私は、新風の会を代表して、通告に従い、以下質問をいたします。初めに、宮川市政3期目における取り組みについてであります。宮川市長は、3年前の市長選挙において、市民の皆さんの圧倒的な信任のもと、三度市政のかじ取り役という重責を担われてこられました。当選後の平成25年第2回定例市議会における所信表明演説では、市民本位の市政を一層徹底するとともに、これまでの経験を生かし、刻々と変わる時代の変化を的確に読みながら、立ちはだかる困難に時機を失することなく果敢に立ち向かう攻めの姿勢でしっかりと紋別のかじ取りを行ってまいりたいと市政3期目に当たっての決意を述べられています。この3年間、本市は地域医療崩壊の危機や空洞化が進む中心市街地の問題、さらにはTPP問題など数多くの困難な課題に直面してまいりました。市長は、これらの課題の解決に向けて、市民の先頭に立ち、各関係機関と連携しながら積極的な対応を図られてこられました。よく頑張ってこられたと私は市議会議員の一人として受けとめています。特に、広域紋別病院の移転開院や木質バイオマス発電所の誘致、東京直行便の通年運航化などは市長がリーダーシップを発揮し、取り組まれてきたことが結実したものであり、その成果は市民からも評価を得られているものと考えています。しかし一方では、最重要課題と位置づけられている医療、中心市街地、観光の3つの再生は市長の思い描く姿には達しておらず、道半ばではなかろうかと私は感じているのであります。平成28年度予算は、宮川市政3期目の最後の本格予算となるものであります。これまでの取り組みの成果を踏まえ、さらなる前進に向けて新年度予算を編成されたものと思いますが、そこでお尋ねをいたします。1点目、市長は3期目において、本市のまちづくりに向けてどのような視点に基づき、どのような施策に取り組まれてきたのか、その主な取り組みの内容と成果についてお知らせください。2点目、3つの再生の取り組みについての現状認識と今後の目指すべき姿、そして平成28年度の取り組みについてお知らせください。次に、市政執行方針等についてお尋ねをいたします。まず、第1の確かな産業を育てるまちづくりについてであります。初めに、TPP協定に関連してお尋ねをいたします。昨年、TPP協定が大筋合意に至り、2月4日には参加12カ国が協定文に署名し、大筋合意の内容が確定いたしました。今後、国内においては国会承認などの協定発効に向けた手続を進めていくことになるわけであります。一方、道内においては、農林水産業などへの影響が懸念される中、新聞報道によりますと、北海道では2月17日、TPP協定が発効した場合、関税撤廃などで道内の農林水産物の生産額が最大598億円減少するとの試算が公表されました。その報道によりますと、酪農、畜産が特に大きな影響を受け、農畜産の生産減少額は300億円から400億円規模、ホタテ、サケ、マスなどの水産物についても50億円から100億円規模と試算されております。まさに本市の基幹産業である農業、水産業の主要生産物が影響をこうむるとのことであり、今後の本市への影響が心配されるところであります。そこで、お尋ねをいたします。市においては、TPP協定発効に伴い、本市の基幹産業である農林水産業への影響をどの程度と認識されているのか、また今後どのような対策をお考えなのかお知らせください。次に、市建設工事の地元企業への発注についてお尋ねをいたします。平成28年度においては、まちなか市営住宅や学校給食センターなどの大型建設事業が予定されており、その後も青年の家の建替整備などが予定されていると思います。これら市の建設工事発注に当たっては、地元建設業界よりぜひとも地元企業に発注してほしいという強い要望が表明されています。申し上げるまでもないことでありますが、地元建設業者は市内の社会基盤整備や生活環境の確保を図る上で不可欠な存在でありますし、市内の雇用を維持する上でも安定的な経営環境が望まれるものであります。そこでお尋ねをいたします。平成28年度に市が予定するまちなか市営住宅や学校給食センターなどの大型建設工事に係る地元発注について、どのような見解をお持ちなのかお知らせください。次に、第2の安心して健やかに暮らせるまちづくりについてであります。まず、介護保険事業についてお尋ねをいたします。既に第6期介護保険事業計画がスタートしており、この計画においては全国一律の介護予防給付のうち、訪問介護、通所介護を市町村が取り組む地域支援事業へ移行するものと位置づけられております。これは、既存のサービスに加え、NPO、ボランティア、民間企業など、多様な社会資源の活用を図りながら、介護予防や見守り等の生活支援サービス等に柔軟に対応し、既存の枠組みにとらわれないサービス提供を可能にするものであり、紋別市におきましては、本年4月より、いわゆる新しい総合事業に取り組むとのことでありますが、その具体的な取り組み内容についてお知らせください。また、高齢になっても生きがい、役割を持って地域で生き生きと生活することを目指す介護予防事業に新たに介護支援ボランティア制度を創設するとありますが、その制度内容と具体的な取り組みについてお知らせください。さらには、今後増え続けるであろう認知症患者や、その家族などへの支援のために必要な認知症施策や医療ニーズをあわせ持つ高齢者を地域で支えていくために不可欠な在宅医療と介護の連携体制確立について、今後どのような取り組みを進めるのか具体的にお知らせください。次に、障害者の就労支援対策についてお尋ねをいたします。市長は、これまでも障害者の就労支援に積極的に取り組まれており、このたびの植物工場の建設は障害のある方の自立した生活を強く後押しするものとして、特別支援学校や福祉関係団体などから評価を得、期待されているものと思っています。養護学校や高等養護学校、障害者施設を有する本市において、障害者の就労の場の確保に向けた取り組みは、今後とも重要な位置づけになると考えています。そこでお尋ねをいたします。市では、今後の障害者の就労支援対策についてどのような取り組み方針を持たれているのかお知らせください。また、植物工場のその後というか、第二弾、第三弾についての夢やビジョンがあれば、それもあわせてお知らせください。次に、第4のいきいきと学び続けるまちづくりについてであります。まず、紋別市教育大綱についてお尋ねをいたします。平成27年度から地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正により、市長と教育委員会の協議の場として、総合教育会議の設置が義務づけられ、あわせて本市の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策について、その目標や施策の根本となる方針を教育大綱として定めることとされました。本市においては、昨年11月に市長が招集する総合教育会議においてこの教育大綱が策定されたと承知いたしておりますが、大綱の位置づけや目的、施策の体系など、その概要についてお知らせください。特に、学力テストなどの結果では、全国、全道平均を下回っていると言われている市内児童生徒の学力向上についてどのように取り組まれようとしているのかについてもあわせてお知らせください。次に、魅力ある地元の高校づくりについてお尋ねをいたします。市政執行方針で述べられてるとおり、地域を支えるのは人であり、紋別高校は未来の紋別を支える人づくりのために重要な役割を担う教育機関であります。しかし、先日新聞報道により遠紋地域の6高校の入試出願状況を確認したところ、紋別高校を含む全ての高校において出願者数が定員数を下回る状況となっておりました。このうち、紋別高校は普通科、総合ビジネス科、電気機械科の3学科の合計定員数200名に対して164人という出願状況であり、昨年に引き続き定員割れということであります。少子化の影響が大きいことは理解するものの、このような状況が続けば高校の間口削減などの議論につながっていくのではないかと危惧するのは私だけではないはずであり、紋別高校の入学希望者の拡大に向けた取り組みが必要と考えていたところ、市では新年度において魅力ある地元高校づくりに向けて、第一線で活躍されたスポーツ選手による部活動のバックアップに取り組むとのことであります。出願者数が定員割れしているこの時期に紋別高校の魅力向上を図る上で大変有意義であり、楽しみな取り組みの一つであると思います。紋別高校は、道立の教育施設でありますので、道教委の方針や高校の教職員の考え方が尊重されるべきことはもちろんでありますが、地元自治体としても紋別高校と連携し、守り立てていくことが重要ではないでしょうか。そこでお尋ねをいたします。市では、このたびの紋別高校の入試出願状況をどのように受けとめられているのか、また魅力ある地元の高校づくりに向けて、今後どのように取り組まれていこうと考えているのかお知らせください。次に、第5のオホーツクの個性を活かした交流のまちづくりについてであります。移住施策についてお尋ねをいたします。私の記憶では、本市は平成17年度から専門部署を設置し、おためし暮らしなど移住対策への取り組みを本格化させたと認識しています。本市のおためし暮らしの取り組みは好評を得て、道内でもトップクラスの実績を上げ、現在においても短期間ではあるものの、春から秋にかけて多くの利用があると聞いております。短期間といえども、市内においてさまざまな消費活動が行われるわけでありますから、その経済効果は小さくなく、本市にとってもメリットがあるものとして市民に受けとめられています。一方、この取り組みはお試しでの短期移住を踏まえ、将来的には本市への本格移住などに結びつけていくことを最終目的とするものと認識いたしておりますが、本格移住につながったケースは残念ながら現状では少数とのことであります。移住政策については、全国的に人口減少が進む中、都市間競争が一層激しくなっており、移住の実績を上げていくためには他市町村に負けない魅力ある取り組みが必要であると感じております。そこでお尋ねをいたします。本格的な移住や二地域居住に向けて、新年度において予定される取組内容についてお知らせください。また、交流人口の拡大につながる避暑地化に向けた取り組みについて、その基本的な考え方と新年度における取組内容についてお知らせください。次に、第6の市民が行動、参画するまちづくりについてであります。市職員の人材育成についてお尋ねをいたします。少子高齢化の急速な進展や人口減少など、地域課題が山積みする中、市民が市職員に期待するものはますます大きくなってきています。市職員の皆さんは市民の期待に応えるため、今後とも自己研さんと職務遂行に一層精励いただかなければなりません。また、市役所の組織としても、職員のやる気と能力が最大限に引き出されるよう、計画的かつ効率的な職員の育成に努めていただかなければならないと考えています。そこでお尋ねをいたします。本年度より人事評価制度を活用し、人材育成基本方針に定める求められる職員像を目指した人材育成に努められるとのことでありますが、これは具体的にはどのように行われるものなのか、本市の評価制度の仕組みについてお知らせください。最後に、平成28年度地方財政対策と市財政の展望についてお尋ねをいたします。平成28年度地方財政対策では、地方の一般財源の総額が確保されたものの、トップランナー方式の導入や別枠加算の廃止など、市最大の収入科目である地方交付税を取り巻く環境は非常に厳しいものになりつつあると感じています。このことは、平成28年度予算においても地方交付税計上額が2億4,000万円ほど減収となっていることにもあらわれているものだと思います。そこで、平成28年度地方財政対策と本市の平成28年度予算について、以下お尋ねをいたします。1点目、地方交付税の予算計上額は、先ほど申し上げたとおり67億6,000万円と昨年度に比べ2億4,000万円もの減となっております。その要因として、国勢調査による人口減が大きく影響していると思われますが、そのほかにも地方交付税算定におけるトップランナー方式の導入も要因なのではないかと感じております。これらを含め、交付税減額計上の要因とそれぞれの影響額をお知らせください。また、総務省の資料によりますと、トップランナー方式の導入は、今後おおむね3年から5年程度をかけて段階的に交付税に算入するとのことでありますが、それに対する今後の市の対応と取り組みについてお知らせください。2点目、市の平成28年度予算についてであります。予算書を見ると、政策的経費が学校給食センターやまちなか市営住宅の新築などの大型事業に伴い大きく増加しており、その財源の多くを市債に頼っているように見受けられます。また、公共施設の耐震改修や老朽化に対応する改修なども今後の課題であろうと認識いたしておりますが、それらの改修の主要な財源も市債となると思われ、公債費の伸長による財政の硬直化がないものかと懸念しています。そこで、これらの市債償還についての見通しをお知らせください。3点目、予算編成に当たり、財政調整基金を4億2,800万円ほど繰り入れております。これは、すなわち同額の財源不足となるわけでありますが、平成27年度の繰り入れが3億700万円であり、財源不足額が拡大しているように見受けられるのであります。予算資料によりますと、財政調整基金の平成28年度末残高は約11億6,000万円程度となっており、このように財政調整基金に依存した対応をとっていれば、あと数年で基金は枯渇するのではないかと感じておりますが、その考え方と今後の見通しについてお知らせください。以上で私の質問は終わりますが、この後予算特別委員会もありますので細かい質問はいたしませんので、答弁に当たっては誰にでもわかる明快なご答弁をお願いいたします。

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

おはようございます。それでは、宮川議員のご質問にお答えいたします。初めに、私の市政3期目における取り組みについてであります。1点目の取り組み実績につきましては、平成17年6月に市長に就任して以来、市民本位の市政実現、公平公正な市政運営を旨とし、ふるさと紋別のさらなる発展を願う市民の皆様とともに、医療、中心市街地、観光の3つの再生をはじめ、基幹産業である農林水産業の生産基盤の強化、教育環境の充実、子育て支援や福祉サービスの拡充などに全力で取り組んでまいりました。その取り組みの一端について、進行中のものを含め、申し上げたいと思います。最重要課題と位置づけている3つの再生におきましては、医療では広域紋別病院の移転開院、中心市街地では新たなまちなか市営住宅の建設、観光では東京直行便の通年運航の再開など、今後の取り組みへの足固めができたと認識しております。また、産業の振興では、議員ご指摘の木質バイオマス発電所の誘致のほか、酪農経営環境の改善と収益性の向上を図るための施設整備に対する支援制度の創設、ホタテ協業船の更新や製氷工場の建設に対する支援など農林水産業の生産体制の強化を図り、教育施策では、市内小学校への学習サポーターの配置のほか、児童生徒の食物アレルギーへの対応力を強化した新たな学校給食センターを整備するなど子供たちの学ぶ環境の充実に、子育て支援では、紋別保育所、紋別児童館の建替整備にあわせて、新たな病後児保育を開始したほか、中学生までの医療費無料化を制度化するなど子育て環境の充実と保護者の経済負担の軽減に、介護・福祉施策では、地域包括支援センターの中心市街地への移転や特別養護老人ホーム安養園の増床整備に対する支援のほか、福祉型植物工場の建設など介護サービスを必要とする高齢者の利便性の向上や障害者の就労環境のさらなる充実にそれぞれ取り組むことができたと感じております。2点目の3つの再生の現状認識と今後の方針につきましては、地域医療の再生は市民の命を守ることが私の最大の使命であることから、これまでの取り組みといたしまして、1次救急を担う休日夜間急病センターの開設をはじめ、上渚滑診療所の改築、さらには北海道から地域の中核病院でありました旧道立紋別病院の移管を受け、医療体制の再構築を図るため、新広域紋別病院の移転改築を行ったところであります。また、命に直結する心疾患や脳疾患の直接搬送体制を整え、近隣医療機関との連携に取り組んでまいりました。そのほか、病気の重症化を防ぐ観点から、生活習慣病の予防に向け、特定健診の受診勧奨や、その結果に基づいた保健、栄養指導を行ってまいりました。一方、課題といたしましては、医師をはじめ、医療従事者不足から新広域紋別病院の診療科目の充実が思うように図られず、地域で完結する医療の確立には至っておりませんが、人工透析や一部分娩が再開されたことに加え、道内の三医育大学や東京の聖路加国際病院をはじめ、さまざまな大学病院とのパイプも広がりつつあり、地域医療の再生は確実に一歩ずつ進んでいるものと認識しております。今後におきましても、広域紋別病院の診療体制の充実強化を最優先し、連携する休日夜間急病センターや上渚滑診療所の医療機能の充実を図りながら地域で完結する医療の実現を目指し、平成28年度は引き続き企業団と一体となり、医師をはじめとした医療従事者の確保に重点を置き、直接搬送体制の一層の充実と関係医療機関との連携強化を図ってまいります。中心市街地の再生は、平成25年に策定した紋別市まちづくりビジョンに掲げております都市機能の集積による利便性の向上などを目指しただれもが安心・快適に暮らせる生活環境づくりをはじめ、消費者ニーズに対応した個店のサービスの充実などを目指した魅力的で賑わいのある交流空間づくり、また中心市街地と観光拠点間との機能的な連携を図ることなどを目指した楽しく回遊できる空間づくりの3つの基本方針に沿った取り組みを進めてきたところであります。活性化に向けた施策といたしましては、起業者の掘り起こしを進めたことで、新たな店舗展開の動きが見られているほか、花や緑を活用した町並み景観の整備により交流人口の増加が図られてきたものと考えております。また、都市機能の集積に向けた取り組みとして、地域包括支援センターを中心市街地に誘導してきたほか、定住人口の増加を図るため、まちなか市営住宅の整備事業に着手したことで新たな中心市街地の形成が始まっていると認識しております。しかしながら、古くから点在する未利用地の流動化は図られておらず、青空駐車場や空き地などの拡大、また商店主の高齢化と後継者問題などに起因する老朽化した建物や空き店舗が増加しているなど、目指すべき再生にはまだ時間を要するものと認識しております。これらの課題に対応するため、今後は従前からの取り組みを常に検証し、時代に即したソフト事業を展開するとともに、不動産の流動化やハード事業に主眼を置いたまちづくりを進めてまいりたいと考えております。平成28年度は、1棟目のまちなか市営住宅の工事に着手し、2棟目以降の建設候補地を検討していくほか、多世代が交流できる複合施設の建設と施設周辺の整備に向け、規模や機能等を示した整備構想を策定し、関係権利者と具体的な協議を進めてまいります。観光の再生は、本市はこれまで流氷を大きなテーマとして流氷研究国際都市というコンセプトを生かしながら積極的な観光施策を展開してまいりました。中でも、ガリヤ地区を中心とした各観光施設の整備やアザラシシーパラダイスのオープンに加え、花観光に代表される広域連携事業、さらには観光協会や中心市街地における各種イベントの開催支援のほか、観光による地域経済活性化セミナーを開催するなど、本市観光の再生に取り組んできたところであります。しかしながら、観光が産業として成り立つためには、流氷や恵まれた海の幸に頼るばかりではなく、潜在する観光資源の発掘とこれらを積極的に生かした経済活動が幅広く多くの産業に広がり、雇用の創出や地場産業振興の原動力になることが重要であると考えております。新年度においては、本市を訪れた国内外の方々が観光施設のみならず、まちなかや飲食店街を安心して訪れ、できるだけ長く滞在していただけるような環境の創出に向け、飲食店などのデジタル案内サイトの開設やWi-Fi環境の整備、外国語に対応可能な観光ガイドの配置など、旅行者目線に立った受入体制の充実に努めてまいります。また、観光振興の一翼を担う紋別-羽田線につきましては、市内はもとより、遠紋地域が一丸となって利用促進に努めた結果、本年度も過去最高の搭乗者数に達する見込みとなっており、東南アジアなどへのPR効果も徐々にあらわれてきております。今後もさらなる利用者数の増加を図るため、地方航空路線活性化プログラムなどを活用するとともに、航空会社や旅行会社と一体となり、民間のノウハウを生かし、この地域ならではの特色を国内はもとより、東南アジアなどに広くPRしていくことが将来の複便化や新たな路線の拡大にもつながっていくものと考えております。本市といたしましては、これら取り組みを通し、観光地としての受入体制の整備と空港の利用促進を一元的に進めることにより、人を呼ぶまちから人を呼び活性化するまちへの転換を図り、観光が産業として成り立つまちづくりを進めてまいります。今後におきましても、引き続き市政の課題解決と本市のさらなる発展に向けて3つの再生の一層の事業推進を図るとともに、力強い産業基盤づくりや安心して暮らすことのできる社会基盤づくりの取り組みなど、積極的に施策を展開してまいります。次に、市政執行方針等についてであります。1点目のTPP協定発効に伴う本市の農林水産業への影響につきましては、本年2月17日に北海道が公表した減少額の試算結果に基づき試算をいたしますと、農業では平成25年の農協取扱額から農畜産物などの生産減少額は最大で約5億9,000万円、林業では平成25年の製造品出荷額から集成材等が最大で約1億2,000万円、水産業では平成25年の生産高からホタテ、サケ、マスなど最大で約6億2,000万円であり、農林水産業全体で最大約13億3,000万円と試算しているところであります。これらの影響に対し、今般の大筋合意を踏まえ、国が決定した総合的なTPP関連政策大綱に基づき措置される関連施策を効果的かつ有効的な活用を図り、本市といたしましては、農業では畜産クラスター事業を活用し、地域の酪農、肉用牛経営の生産力、競争力強化に努めるほか、牛舎などの環境向上施設の建設や協業法人の設立支援など、時代の変化に左右されない足腰の強い農業の確立に向け、取り組んでまいります。林業では、本地域は森林認証制度にいち早く取り組み、林業の好循環の構築に邁進しておりますが、引き続き、最新鋭の高性能林業機械の導入や路網整備を積極的に進め、作業の省力化とコスト縮減、生産性の効率化を一層推進し、持続可能な林業、林産業の確立に向け取り組んでまいります。水産業では、競争力を強化するために収益性の向上や効率化を目的としたホタテ協業船の更新支援及び資源管理などを目的とした栽培漁業の一層の推進やHACCP基準を満たすための水産加工施設の改修などにより、安全・安心を確保し輸出を促進するほか、新たに広域的に地域が連携して取り組む広域浜プランを策定し、水産業の経営の安定化に取り組んでまいります。いずれにいたしましても、TPP協定の影響が長期に及び、今後新たな課題も想定されますことから、引き続き関係団体とも密接な連携のもと情報共有を図り、実情に即した対策を検討するとともに、国に対しても必要な対策を要請してまいります。2点目の市建設工事の地元企業への発注につきましては、市の発注工事は市内経済の活性化はもとより、地元建設業者の雇用が安定することで人口減少の抑制や生活環境の保全を担う人材の確保も見込まれますことから、地元建設業者の技術力で対応できるものは地元企業に発注することが基本と考えております。平成28年度に発注予定の大型建設工事につきましても、地元で十分対応可能な構造、規模でありますので、地元企業への発注を予定しております。3点目の介護保険事業につきましては、新しい総合事業は本市が総合事業へ早期に移行することで次期計画において実績に基づいた保険料推計が容易になるほか、介護予防の充実を図り、生活支援体制の仕組みづくりを進めるため、平成28年度より実施するものであります。その内容は、これまで介護予防給付の中で行っていた訪問介護と通所介護のサービスを地域支援事業の中に移行し、現行と同様のサービスを実施することに加え、介護予防事業においては従来二次予防対象者のみを対象に実施していたリハビリ等の機能向上事業を通所型サービスとして要支援1、2の方も利用可能なサービスとすることにより、利用者層を拡大して介護予防の充実を図ることが可能となります。なお、要支援1、2に該当する利用者が従前と同様なサービスを受けられるよう要介護認定申請を基本に行い、認定調査の際に基本チェックリストも同時に実施することで適切なサービスにつなげてまいりたいと考えております。また、総合事業を円滑に、より効果的に進めていくため、昨年11月に市と介護事業所との総合事業意見交換会を発足させたところであります。この意見交換会では、介護保険計画作成時に行います住民ニーズ調査の結果も鑑み、市内事業所との話し合いの上、住民のニーズや資源を的確に把握し、支え合いの仕組みづくりの検討を進め、本市の実情に合った新しい住民主体のサービスを協議し、市内事業所との合意のもと、多様なサービス体制の整備に向け、取り組んでまいります。介護支援ボランティア制度は、ボランティア登録をしていただいた65歳以上の高齢者に市が指定する高齢者福祉施設や児童福祉施設などで行事の手伝い等のボランティア活動を行った際、ポイントを付与し、当該ポイントを健康増進などに活用できるものに還元する事業を社会福祉協議会に委託して実施するものであります。この事業の実施により、高齢者の社会参加活動を通じた介護予防の推進に努め、高齢になっても生きがい、役割を持って生活できる地域を実現するための取り組みを行ってまいります。認知症施策と在宅医療・介護の連携体制確立に係る今後の取り組みは、認知症施策は認知症の早期発見や認知症の方とその家族を支援する相談体制を整備するために来年度地域包括支援センターに認知症地域支援推進員を配置し、平成29年度末までに認知症サポート医をはじめとする認知症初期集中支援チームの設置に向けた取り組みを段階的に進めてまいります。なお、現在市内には認知症サポート医の資格を持っている医師が不在であることから、医師会等関係機関との連携のもと、事業の推進に向け取り組んでまいります。在宅医療・介護の連携体制の確立は、疾病を抱えても住みなれた生活の場で自分らしい生活を続けていくため、地域における医療・介護の中心的な役割を果たす医師会や広域紋別病院、介護事業所などと連携し、医療・介護を一体的に提供できる体制の整備に向け、検討を進めてまいります。4点目の障害者の就労支援対策につきましては、取組方針は障害者が住みなれた地域で自立した生活ができるよう、福祉的就労から一般就労までの道筋を整えるほか、高等養護学校の卒業生などの定住促進に向け、社会資源の整備などを推進してまいりたいと考えております。そのため、新年度より障害者を一般就労として受け入れる企業に対し助成制度を創設し、就労継続支援事業所などに通所している方が一般企業と雇用契約に基づく就労をした場合に1カ月分の最低賃金相当額を限度として補助するものであります。これにより、障害者就労に対する理解の促進や企業の人件費負担を軽減し、一般就労への移行を支援してまいります。また、専任職員を配置し、建設を予定しております植物工場をはじめ、新たな就労の場の創設に向け、企業に対する働きかけや住む場所の確保としてグループホームの開設を推進する役割を担うこととし、他市町村出身の在校生が多い高等養護学校の卒業生や市外から事業所に通所している方が本市に定住していただくため、必要な社会資源の確保を進めてまいります。今後のビジョンは、あらゆる事業に関して人手不足が深刻化し、企業も障害者雇用の可能性を意識し始めており、中でも製造業のライン作業、クリーニング業、リネン事業などについては障害を持った方が多く採用されております。本市といたしましては、障害を持った方が自立し、充実した生活を送り、活躍できるまちを目指し、現在まで福祉ショップやカフェ、植物工場の建設など就労の場が育ってきており、この芽を大きくするため、今後もあらゆる産業、企業、事業所と連携し、雇用の場の創出を推進してまいりたいと考えております。7点目の移住施策につきましては、本市のおためし暮らしは平成25年度30世帯64人、平成26年度33世帯76人、平成27年度24世帯54人と推移しており、これまで9世帯20名が移住しております。新年度の取り組みは、初めて本市でおためし暮らしを希望する方や移住を真剣に検討されている方を優先的にお越しいただくとともに、おためし暮らし用住宅は、広報もんべつなどによる住宅提供の公募や空き家調査の結果を踏まえ、所有者の同意を得られた使用可能な住宅を活用するなどおためし暮らし用の住宅数を増やし、より多くの方々に本市での生活体験ができるよう、受け入れの増加を図ってまいりたいと考えております。また、昨年度制作しました本市のPR動画を国や北海道が開設する移住関係のホームページや各種イベントなどで放映するほか、首都圏等で開催される移住フェアではUIターン事業と連携を図り、生活や就業の情報を幅広く周知するなど、本格的な移住や二地域居住の増加につなげてまいりたいと考えております。避暑地化に向けた取り組みは、まず避暑地化に向けての基本的な考え方は、夏季の冷涼な気候や自然災害の少ない地域性、豊かな自然環境や観光資源、さらには東京直行便を有する交通の利便性等のメリットを最大限に生かし、道外はもとより、海外からも人や資本を呼び込み、交流人口の拡大を進め、まちの活性化を図ろうとするものであります。この施策の実現には、民間のノウハウ、経験等を有し、かつ幅広い民間企業等とのパイプ役を担うことができる人材が不可欠と考えており、新年度から外部より専門的知見を有する人材をアドバイザーとして登用し、先進事例の調査を行い、紋別の避暑地としての方向性も含め、まずは紋別らしい避暑地としてのあり方等を検証しながら構想を策定し、速やかな事業の推進に取り組んでまいります。8点目の市職員の人材育成につきましては、地方公務員法の改正により、能力、実績に基づく人事管理を徹底し、より高い能力を持った人材の育成、組織全体の士気高揚や公務能率と住民サービスの向上を図るため、平成28年度から全ての自治体に人事評価制度が導入されます。本市の人事評価制度は職員の職務遂行能力を評価する能力評価、業績及び取組姿勢、意欲、態度を評価する業績評価の2本立てとし、評価項目や設定された目標に照らして職員一人ひとりの能力や勤務実績をできる限り客観的に把握し、絶対評価により行います。評価に当たっては、原則管理職が評価者となり、面談や行動観察を通して得た客観的事実に基づき、業務の質、正確性、情報収集力などの評価要素に対し評価点を付与し、部下に評価結果の開示を行った上で5段階の総合評価を決定します。制度の導入に当たり、既に全職員を対象に研修を行っておりますが、効果的な人材育成の観点から評価者の的確な評価と指導が重要であると考えており、評価者に対する研修を今後も継続的に行い、制度の信頼性を高めていくとともに、職員が自主性とやる気、誇りを持って働き続ける活力ある市役所の実現を目指してまいります。次に、平成28年度地方財政対策と市財政の展望についてであります。1点目の地方交付税につきましては、平成28年度の計上額を普通交付税が58億6,000万円、特別交付税が平成27年度同額の9億円を合わせ、67億6,000万円としたところであります。特別交付税を除き、普通交付税と臨時財政対策債を合計したいわゆる実質的な交付税といわれる計上額で比較いたしますと、平成27年度は64億1,300万円、平成28年度は63億2,000万円であり、9,300万円が減少したところであります。人口減による影響額は測定単位として国勢調査人口の速報値が使われる費目に関し、平成27年度算定ベースで1億円ほどの減収と推計したところであります。また、トップランナー方式とは、アウトソーシング等に取り組む自治体の先進事例を地方交付税の算定に反映させようとするもので、その影響額は平成27年度算定ベースで5,300万円の減収と試算したところであります。トップランナー方式に対する今後の対応は、平成28年度において対象に掲げられている16業務のうち、学校公務補や一般ごみ収集の委託化、体育施設の指定管理者制度の導入など11業務については既に委託化や指定管理者制度へ移行しており、残る5業務のうち学校給食調理業務につきましては、平成29年度に委託化してまいります。しかし、平成29年度以降の交付税算定におきましては、図書館や公民館、児童館などの公共施設に対する指定管理者制度の導入や庁舎窓口業務の委託化など、本市としては未着手のものがほとんどであり、今後検討する必要があるものと認識しております。どちらにいたしましても、交付税減収要因となる制度でありますので、今後減収額に対応した歳出削減を図っていかなければならないと認識しているところであります。2点目の公債費につきましては、議員ご指摘のとおり、公債費の伸長は政策予算に使える一般財源を圧迫し、硬直させるため、時代とともに変化する市民ニーズに的確に対応していくことが困難となります。そこで、将来得られる収入によって住民サービスを維持しながら確実に償還できるようシミュレーションを行った上で、事業実施の是非を判断しております。公債費の今後の推移は、市民会館の耐震改修などの大型事業が控えておりますが、今後も計画的な事業の実施とともに、元利償還金に対する交付税措置の高い有利な起債を活用するなど、実質公債費比率を知事への届け出のみで市債発行が可能な16%以内で推移するよう努めてまいります。3点目の財政調整基金につきましては、平成27年度予算では財政調整基金3億700万円、地域福祉基金1億5,000万円を合わせ、4億5,700万円を財源不足のため取り崩そうとしたところであります。これは、交付税や税収などの歳入は確実に収入できる見込みの金額を計上しており、歳出は建設事業などにおいて資材や労務単価の変動に耐えられるよう余裕を見込むほか、給付関連でも前年実績に多少の伸びを見込むなど市民サービスに支障を来たさない金額で計上しており、こうした歳入歳出の乖離を埋めるため、財政調整基金を繰り入れ、予算の均衡を図っているところであります。予算執行に当たっては、入札減などは確実に不用額として残すなど厳しく制限をかけた結果、本議会に提案させていただいております平成27年度補正予算において、地域福祉基金繰入金は全額の1億5,000万円、財政調整基金繰入金は1億6,600万円を減額したところであります。平成28年度予算におきましても、財政調整基金4億2,800万円を繰入計上しておりますが、同様な執行を心がけ、繰入額の圧縮に努めてまいります。基金残高の今後の見通しでありますが、地方財政法第7条の規定により、決算剰余金の2分の1以上を基金に積み立てなければならないことから、数年程度で枯渇するものではないと考えております。今後も引き続き多様化する市民ニーズに柔軟に対応できるよう、健全な財政運営に努めてまいります。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。

答弁 教育長 齋藤房生(教育長は2019年9月まで)

それでは、宮川議員の教育問題についてお答えをいたします。初めに、紋別市教育大綱についてであります。この大綱は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第1条の3第1項の規定に基づき、本市の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策について、その目標や施策の根本となる方針を教育委員会との協議を経て市長が定めるものとされております。施策の体系につきましては、4つの基本方針、8つの分野、23の施策項目とし、本市の第5次総合計画を踏まえて策定した生涯学習推進計画が幼児教育、義務教育をはじめ、芸術文化、スポーツ分野に至る教育部門の総括的な計画でありますことから、同推進計画における推進項目及び主な事業を本大綱の具体的施策としております。特に重点的な取り組みとして、給食調理場の統合を含めた学校施設の再編、統合、少人数指導の推進及びICT教育の充実を掲げております。また、学力向上の取り組みについてでありますが、小学校では学習サポーター配置事業による長期休業中の補充授業や放課後授業を実施し、特に長期休業中の補充学習は昨年度より紋別高校学生ボランティアの協力を得て学習体制の強化が図られました。このほか、平成26年度から家庭学習の手引きを全児童生徒に配布、本年度は生活習慣の手引きを配布し、活用しているところであります。中学校では、教員による補習授業や家庭学習指導を行い、基礎学力の向上に努めております。教育委員会といたしましては、教員の研修や公開研究会開催を通じ、教師力の向上に努め、一層の学力向上対策に取り組んでまいります。次に、魅力ある地元の高校づくりについてであります。紋別高校の入試出願状況につきましては、一昨年の普通科出願者数が二桁となり、募集定員を下回った時点から注視しておりました。今回の出願状況で普通科出願者数が三桁になりましたが、依然として総合ビジネス科及び電子機械科ともに定員を下回っており、市といたしましても、入学者確保の対策が必要と考えております。今年3月卒業の市内中学校3年生は189名となっており、仮に全員が紋別高校に進学しても3学科合計の募集人員に満たない状況であります。今後もこのような状況が続くことが予想され、部活動や将来を見据えた進学で市外への流失の割合も少なくないことから、魅力ある地元高校づくりの一環として、本年4月より任期付市職員に元プロ野球選手である日本ハムファイターズ球団職員を市内小中高校の野球部指導等の人材として採用し、部活動指導の充実強化を図ってまいります。また、教育委員会では本年1月、市長をはじめ、教育委員、紋別高校、市校長会及びPTA連合会の代表者に参加いただき、紋別高校の活性化に係る懇話会を開催いたしました。会議の中では、紋別高校が実施した高校活性化のアンケート結果をもとに、道教委が進める新しい高校づくりの協議や部活動及び学習面での支援等が必要であるとの共通認識に立ちました。教育委員会といたしましては、市内中学生の進学先となる紋別高校の学力向上につなげるために学習サポーター配置事業継続による基礎学力の向上やイングリッシュキャンプ等による外国語の能力向上を図り、紋別高校と連携を深め、市内の生徒はもとより、市外の生徒も進学する魅力ある地元高校づくりに取り組んでまいります。以上、答弁といたします。

出典:紋別市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月9日 議事録 PDF(5ページ) 間違いを知らせる