みんなの議会

紋別市議会 令和2年第1回定例会 2020年3月16日

(1)紋別市の財政状況について/(2)ガリンコ号について

2020年3月16日、紋別市議会の一般質問で、宮川正己議員が「紋別市の財政状況について」「ガリンコ号について」について質問し、市長 宮川良一、財政課長 鈴木保智、企画調整課長 富樫豪志、ガリンコ号建造推進室参事 岩井智広、総務部付参事 兼田秀哉、観光連携室長 中島和彦が答弁しました。

質問者
宮川正己 議員
答弁者
市長 宮川良一、財政課長 鈴木保智、企画調整課長 富樫豪志、ガリンコ号建造推進室参事 岩井智広、総務部付参事 兼田秀哉、観光連携室長 中島和彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 宮川正己

私は、さきの質問通告に従い、以下質問をさせていただきます。まず、紋別市の財政状況についてお尋ねをいたします。令和2年度の予算は、宮川市長4期目の最後の本格予算であり、地域総合戦略の2期目のスタートとなる本市において非常に重要な年であると考えています。私は、総合計画は、平成23年の地方自治法改正後も紋別市として絶対に持たなければならないとの見解を持つ一人でありますが、総合計画の策定についての議論は、また質問の機会を持って、別途、議論を深めさせていただきたいと思っています。しかし、総合計画という政策の柱を持たない現在の紋別市においては、この地域総合戦略こそが、少子化、高齢化のほか、人口減少、雇用といった時代の潮流と地域課題に対応する政策展開の柱に取ってかわらなければならないわけでありますが、これらの課題に対応する政策事業の実施には当然ながら必要な予算と健全な財政状況が不可欠であります。昨年の第3回定例会において、平成30年度の決算を踏まえた本市の実質公債費比率及び将来負担比率の報告を受け、ともに前年より改善しているとの説明がありました。実質公債費比率は10.3%、将来負担比率は25.7%と、両数字とも国の示す早期健全化基準を下回り、紋別市の財政は健全である、そのような結果が示されたと認識いたしております。宮川市長が就任しましたのが2005年―平成17年でありました。この2年後、あの忌まわしく衝撃的だった夕張市の財政破綻があり、従来の地方財政再建促進特別措置法にかわり、病院、下水道などの特別会計や、第三セクターを含めた連結ベースで財政状態を把握するため、地方公共団体の財政の健全化に関する法律、いわゆる健全化法が平成19年に制定されました。宮川市長就任時の本市の財政状況を振り返りますと、一般財源に占める公債費比率を3カ年平均化したもので、25%以上になると早期健全化団体に、35%以上だと財政再建団体に指定される実質公債費比率は19.9%、この比率が350%以上になると早期健全化団体に指定されることになる将来負担比率は129.0%となっており、これが翌年の平成20年度の決算ベースでは、実質公債費比率が17.0%、将来負担比率が98.0%に、5年後の平成25年度の決算ベースでは、実質公債費比率が12.5%、将来負担比率が48.3%に、そして、直近の平成30年度決算ベースでは、実質公債費比率は10.3%、将来負担比率は25.7%と、この12年間で着実に改善してきたという結果になっています。これは、赤井前市長就任時、職員の退職金も支払うことができないのではないかという庁内議論から予算編成作業が始まったという状況でありましたが、約100人にも及ぶ大胆な職員定数の削減、毎年2億8,000万円という莫大な紋別市単費負担となっていた道都大学補助金の打ち切り、市内各団体等への補助金の一律カット、予算編成時におけるたび重なるマイナスシーリング等々、赤井市政で行われた徹底した行財政改革の効果とあわせ、宮川市長が地域の課題に目を向け、必要な政策事業を展開しつつ、財政健全化の両面に尽力してきた成果であると評価をしています。また、歳入面に目を向けますと、オホーツクの流氷と自然を守る寄附金、いわゆるふるさと納税の寄附額が平成30年度には21億円を超え、そして、令和元年度には80億円に迫るなど、市の歳入の一角を担う重要な財源となっており、こういった部分も決算数値に好影響を与えている要因の一つであると私なりに分析しています。しかし一方で、宮川市長の就任時の平成17年度一般会計における当初予算額は、147億6,437万9,000円でありました。近年の一般会計における当初予算額を見ると、平成27年度は169億9,627万1,000円、平成28年度は181億6,872万円、平成29年度は186億2,571万7,000円、平成30年度は184億901万円、そして、平成31年度には192億2,755万8,000円と、5年前と比較すると約22億円の増加、市長就任時と比較すると約45億円もの増加になっており、今回提案されております令和2年度一般会計当初予算案の額が265億878万5,000円ですから、とどまることなく増加しており、当初予算額の増加が常態化していることが見て取れるのであります。新聞報道によりますと、令和2年度の国の予算額も、2019年度当初の101兆4,571億円を上回る102兆6,580億円と過去最大となっており、この背景には、2012年以降、国税収入が増加傾向であったということが一つの要因と言われているものの、この国税収入ですら令和元年度には当初見込みを下振れする状況になっているほか、国と地方を合わせた長期債務残高が国内総生産GDP比で2倍に達し、先進国中で最悪のレベルに達しているのであります。私は、本市の予算額がふえ続けることについて異論を唱えるわけではありません。ただし、行政経験を有する一人という立場から考えると、予算の積算、そして、その執行に当たり、地方自治法では、最小の経費で最大の効果を上げるようにしなければならないといった定義づけがなされており、同時に効率性、透明性を確保し、無駄のない行財政運営をしなければならない、いわゆる財政規律が必要であると決められているのであります。この考え方を前提に、本市の財政状況を見てみますと、どうでしょうか。市長就任時と比較すると、当初予算ベースで約117億円もの拡大となっています。当然、少子高齢化に起因した社会保障費の増加を初め、幼児教育・保育の無償化など、国の政策や時代の潮流に伴う増額理由があることも承知しております。しかし、足元に目を向けてみますと、人口が減少し、税収も先細りしていくことが確実視される中、このような大型事業を続けていくこと、そして、予算の膨張を漫然と続けていくことを危惧しているのであります。国及び地方自治体では、社会保障費の増加に伴い、総体予算が増加することは仕方ないといった風潮も感じられますが、2022年からは団塊世代が75歳以上の後期高齢者になり始め、社会保障費の増加は今よりも加速するのであります。国から交付される地方交付税、市民から納付される税金、そして、ふるさと納税による寄附金と、どれをとってもこれらの原資は有限であります。何かに力を注げば、ほかの何かは我慢しなければならない、こういった政策バランスは昔も今も変わりはなく、健全な行財政運営には不可欠であると考えております。昨年12月の定例会の一般質問でも取り上げられておりました旧道都大学問題においても、私自身、大学の誘致から財政支援、そして撤退までに携わっていた一人であり、当時のことを鮮明に覚えておりますし、また同様に、初代ガリンコ号の運航による観光の礎づくりから現2号の建造まで担当いたしましたが、その当時は、国を初め、各自治体が非常に厳しい財政事情を抱える中、汗を流し、知恵を絞り、それを競い合った時代であったと思っております。官から民へ、そして中央から地方へといった小泉改革の柱が示される中、自治体職員の定数見直しや地方交付税を初めとした三位一体の改革への対応に右往左往させられた記憶があります。財政状況は今とは全く異なっていたものの、市民の声に耳を傾け、限られた財源をいかに有益に使うか、こういった部分は、裕福な時代であろうが貧しく厳しい時代であろうが、常に普遍的でなければならないと私は考えています。今回の定例会で、令和2年度の当初予算案が示されました。過去からの経緯を踏まえ、現在の紋別の課題等に対応し、そして、未来を見据えた予算案であるか否かを私ども各議員はしっかりと議論しなければなりません。そのためには、私はみずからの勉強不足をいさめることから始めることこそが必要だと感じているところであります。以上を踏まえ、以下お尋ねをいたします。初めに、このような多様な課題を抱える中、令和2年度の当初予算に係る総括として、どのような方針を念頭に置き、予算編成を行ったのか、お知らせください。2点目であります。ここ数年、まちなか公営住宅の建設を初め、生涯学習センターの移転、改築、大山児童センターの建て替え、加えて、新ガリンコ号の建造など、事業費が大きく、後年度に負担を有する大型事業の実施が続きました。そして、これらの事業では、地方債、いわゆる起債の占める割合が大きく、当然、建物等が完成した以降においても建設事業費などの負担をしていかなければなりません。起債といっても借金に変わりはなく、幾ら交付税で措置されるといっても、やはり将来負担を見据えた計画的な活用が必要であります。令和元年度をもって、一定程度、大型事業を了したものと思われますが、今後、健全な財政運営を進めていくに当たり、起債の償還となる公債費の見通しと起債活用の考え方についてお聞かせください。3点目であります。第1期総合戦略では、地方における安定した雇用を創出する、地方への人の流れをつくる、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる、そして、時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する、こういった四つの基本目標が掲げられておりました。令和2年度から始まる第2期地域総合戦略でも同様にこれらが施策の柱になるものと考えますが、この基本目標を実践するため、新年度予算にはどのような事業をどう反映させているのか、新規事業を中心にお聞かせください。4点目であります。財政調整基金に関してであります。昨今では、基金の残高がふえている状況を悪いというような風潮も見受けられますが、私はそうは考えていません。もともと、財政調整基金とは、年度間の財源の変動に備え、積み立てられるものであり、積み立てや活用の方法については地方財政法で定められており、各自治体の知恵と工夫で、不測の事態に備えているというのが財政調整基金の有する役割であります。本市における財政調整基金の推移を見ますと、10年前の平成21年度末で5億7,455万円であったものが直近の平成30年度末には19億1,832万円となっており、比較すると3.3倍、金額にして13億4,377万円もの増加となっています。そこでお聞きしますが、財政調整基金の残高の的確性、妥当性といったことについてはどのように考えているのか、その運用状況を含めてお聞かせください。5点目であります。ふるさと納税による寄附金の使途についてであります。先ほど申したとおり、この寄附金に関しては、恒久的かつ安定的な財源ではありません。1年間で80億円近い寄附金がある今だからこそ、未来を見据えた財源対策の一つとして効果的に活用すべきではないでしょうか。令和2年度においても、前年度と同規模の寄附金があったと仮定し、返礼品や郵送料として使用した残りについて、今後見込まれる財政需要の対応として、例えば、公共サービスの中心を担う市役所の建て替えの財源として積み立てるなど、効果的かつ計画的な運用をすべきと考えますが、いかがでしょうか。寄附金の使途に対する考え方と今後の活用方針をお知らせください。次に、現在建造中であります新ガリンコ号についてお尋ねをいたします。ガリンコ号は、紋別市のシンボルであり、ランドマークでもあります。北海道の紋別と言ってぴんとこない人にも、流氷の中を走るガリンコ号のまちといったことで広く認知され、流氷観光、イコール、オホーツク海、オホーツク海、イコール、ガリンコ号と言われるほど、紋別市の広告塔の役割を担い、紋別市の観光を牽引してきたと思っております。インバウンドが人気を博す中、新たなガリンコ号の誕生は非常に喜ばしく、紋別の観光の新たな幕あけであると大いに期待をしているところであります。ガリンコ号の建造に当たっての議会議論は、平成30年の第2回定例会におけるガリンコタワー株式会社による新造検討の委員会協議に対する質問を皮切りに、約1年半という非常に短い期間、そして、非常に淡白な議論により進められてきたわけであります。通常であれば、事業の目的や規模等を考えても、特別委員会なりを設置し、十分な議論を踏まえた上で、オール議会、そしてオール市民により取り進めなければならないものだと今でも私は考えておりますが、こういったことが欠如していたことから、私をはじめ、数名の議員から建造に至るまでの経緯等に対する質問が複数回なされ、議会における丁寧な議論がなされていない、議会のみならず、市民のコンセンサスが十分ではない、3億円とも言われる市民負担の是非、こういったことが焦点とされてきたわけであります。総論からいえば、新たなガリンコ号の建造に異議を唱える議員はいないものと思っていますが、私の昨年3月の質問でも提起させていただきましたとおり、建造決定に至るまでのプロセスにもう少しの配慮と丁寧さが必要であったと思っています。オホーツク・ガリンコタワー株式会社が現2号のあり方を検討した理由には、5年に1度、ちょうどことし4月が定期検査となりますが、この検査費用が5,000万円超にまで増大していること、そして、流氷の勢力が弱まる中、現船では対応できない環境下にあるといったことなどが後継船を建造するに至った理由だったのではないでしょうか。それがどうでしょうか、昨年6月の第2回定例会での田中議員の質問に対して、2隻体制の運航は大きな可能性を秘めていると同時に、船員の確保、係船場所及び必要設備等の整備など、検討事項が多岐にわたることから、ガリンコタワー株式会社との十分な協議が必要との答弁があり、それをもとに会社側と協議をされたものだとは思いますが、12月に示された委員会報告資料においては、2隻体制が事実上決定したものとなっておりました。新しい船をつくることになった理由、大義名分といった部分が置き去りとなり、来年からは現船と新船の2隻体制で運航する、こういった方針転換が示されたのであります。当初の説明において、船体の老朽化や莫大な検査費用、そして、ガリンコタワー株式会社独自での建造費用の捻出は難しい等々、こういった諸事情に一定の理解をしたからこそ、非常に拙速で乱暴な進め方に対しても、ある意味、仕方あるまいと感じた議員、そして市民は多かったのではないでしょうか。これらの経過を踏まえ、新ガリンコ号の就航に関して、以下お尋ねをいたします。1点目であります。当初説明のありました2号は売却、廃船、陸上展示を前提に協議を進めると言っていたものが、2号と新ガリンコ号の2隻体制になった経緯を改めてわかりやすくお知らせください。また、新船建造の提案理由との整合性についてもお知らせください。2点目であります。昨年3月の私の質問への答弁において、指定管理者制度の活用を想定しているが、市の所有船舶であることから、定期検査費用をはじめ、その維持経費の負担割合については、今後、詳細を協議するということでありましたが、新ガリンコ号の運航を10カ月後に控え、これら検査費用等の負担協議はどう整理されたのか、お聞かせください。3点目であります。これも、昨年3月のことですが、答弁において、新船就航後の収支について、冬期間、約3,400万円の収入増が見込まれるとの回答がありました。単純に、2号が3号になれば現在より収益が3,400万円増加する、そういう回答だったと思います。また、12月の総務経済常任委員会の報告資料では、現2号の収支試算が出され、1月から3月までを過去5年間の平均値としたもの、2月を過去5年間の平均値とし、1月と3月を平均値の50%としたもの、同様に、1月と3月の収益をゼロにしたものの3パターンが示され、最大で8,849万円、最小で649万円の黒字収益が見込まれると示されました。来年からの運航が1隻体制から2隻体制となるわけですから、個々の収益ではなく、2隻を含めた運航収益全体が現在と比較してどう変わるのかといった試算が当然ながらなされていることと思います。2隻体制でも十分な収益が見込めると判断に至った、収益見込み、シミュレーションをお知らせください。4点目であります。2隻体制の運航となれば、私の知り得る限り、ガリンコタワー株式会社のみでの船員確保は不可能だと考えておりましたが、12月の委員会報告書の中では、多くの船員を雇用している市内企業への依頼で対応するとなっておりました。人手不足だと伝えられる海運業界の中で間違いのない約束がなされているのかどうか、お知らせください。5点目であります。今回の新ガリンコ号の造船に関し、当初は船を10億円でつくります、その後の乗船に必要な乗下船装置、いわゆるタラップが必要です、その次には、船を陸上とつなぎとめる係船柱が必要です、そして、立て続けに、2隻を前後に並べて係留するので、陸電施設も必要です、その次には、乗船待合室の拡張が必要なので、海洋交流館を拡張しますと、次から次に後追いで必要経費の予算が出されております。船本体を含め、新たな船を就航させるための施設整備は総体で幾らとなり、最終的な市民負担は幾らとなるものか、お知らせください。また、私は、このような五月雨式な提案のあり方は議会軽視につながるのではないかと懸念を抱いている議員の一人でありますが、いかがなものでしょうか。なぜこのような提案手法がとられるのかも含めて、市長の見解を承りたいと思います。6点目であります。先ほど申したとおり、2号は本年が定期検査の年であります。従来の説明では、外国製の部品調達や老朽化などの理由から、令和2年度に受検するための検査費用として5,000万円程度が必要で、これがガリンコタワー株式会社の大きな負担になってくるという説明だったと記憶しております。2隻体制とするため、この春、定期検査を受検するとなると、本年度のガリンコタワー株式会社の決算は、昨年度よりもさらに5,000万円赤字がかさむと考えられますが、この検査に係る負担増に関し、ガリンコタワー株式会社に対して市から何らかの補塡を行うか否か、お聞かせください。また、昨年のガリンコタワー株式会社の総会後の地元新聞報道では、ガリンコタワー株式会社の累積赤字は5億5,767万2,738円に膨らんだと報道されておりましたが、これを今後どのように処理されると聞いているのか、お知らせください。7点目であります。さきの総務経済常任委員会の報告資料の中では、2隻体制運航の場合の前提条件として、ガリンコ号Ⅱは、本年4月に上架し、定期検査を受け、令和3年から令和7年までの1月から3月の3カ月間のみの運航とし、夏場においては、第5船溜に係留、もしくは、船揚場に上架と示されておりました。ガリンコ号に関し、冬期のいわゆる流氷到来期の乗船客数、乗船率は非常に高いと聞いておりますが、夏場の運航、例えば、釣りクルーズなどに関しましては、実際のところ、船員等の人件費すら賄えていないのが実情であり、昨年の第1回定例会における私の質問に対しても、夏場の乗船者数は2,000名ちょっとで、収入では約500万円という答弁をいただいたところであります。従前より、夏場のガリンコ号の活用、収益向上が難しく、課題と言われてきた中、2号の冬期だけの運航は妥当なものであると考えていますが、資料に記載されていたとおり、2号は今後5年間、そして、流氷到来期の3カ月間のみの運航ということに変わりはないのか、このことに関して、ガリンコタワー株式会社とどのような協議を行い、どのような方向性が定まったのか、お聞かせください。8点目であります。最後になりますが、本年1月から新しいガリンコ号が運航するにもかかわらず、市民の間では盛り上げムードに欠けると申しますか、機運の醸成がされていない、どこか人ごとのような感じがあり、また、行政サイドから新たな船の就航に向けてのPRがなされている様子も見受けられません。ことしの秋口には、九州・大分から新しいガリンコ号が到着する予定と聞いております。船の就航まで1年を切っている中、10億円以上の投資をする新ガリンコ号のPRがされていないのはなぜなのでしょうか。さきに開催された流氷まつりなど、多くの観光客が集まる場所で、新しい船のイメージ案、建物でいえばパースでも言うのでしょうか、そういった戦略的なPRを行うことで来年の流氷まつりへの集客、そして、来年の新ガリンコ号の乗船へと結びつくものと考えられますが、いかがでしょうか。市民周知を含め、新ガリンコ号の就航に向けての周知・宣伝方法等について見解をお知らせください。以上で私の質問を終わりますが、再質問については留保をいたします。

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、宮川議員のご質問にお答えいたします。初めに、本市の財政状況についてであります。私は、市政運営や予算編成の方針決定に際しては、机上のみで判断することなく、常に現場に足を運び、市民の皆さんの声に十分に耳を傾け、市民目線を大切にしながら、将来の本市のあるべき姿や市民の望む形に誠実に向き合い、熟慮の上、公正に判断することを基本とし、今日まで一貫して取り組んでまいりました。この間、地域医療崩壊の危機、紋別-羽田直行便存続の危機、紋別高校間口削減の危機など、幾度となく市民生活を窮地に陥れかねない深刻な事案に直面し、これらの危機を乗り越えるために、これまでも市議会議員の皆様のご支持を得た上で重大な決断を行ってまいりました。これらの決断によって生じる費用は、決して安価なものではなく、また、その成果も一朝一夕にしてあらわれるものではありませんが、本市の持続的な発展と市民の安全・安心な暮らしを確保するためには、全て必要不可欠な都市機能であり、かつ、政策的投資であると確信しております。これまでの主な取り組みとその成果を政策分野ごとに申し上げますと、産業振興の分野におきましては、国際的な競争の激化を初め、担い手不足や経営コストの高どまりなど、本市の基幹産業である農林水産業を取り巻く経営環境が厳しさを増す中、農業では、良質な粗飼料生産基盤の整備や牛舎の大規模化及び高度新技術の導入などに積極的に支援することにより、生乳生産量の増加を実現するとともに、酪農経営の安定化に資するよつ葉生クリーム工場を誘致し、また、林業、林産業では、森林認証材の流通や販路拡大の取り組みに加え、林業等の好循環や新たな雇用の創出など、地域経済の活性化につながる木質バイオマス発電所の誘致を実現いたしました。さらに、水産業では、沖合底引き船の建造、紋別漁業協同組合によるホタテ漁業船の更新及び新製氷工場の建設に対する支援等により、漁労効率の向上や加工施設の衛生管理体制を強化し、他地域に負けない競争力と持続性のある経営基盤が着実に確立されたものと認識しております。安全・安心な暮らしの確保に関する分野におきましては、長年の懸案であった休日夜間急病センターの開設や広域紋別病院の移転建替え等による地域医療体制の強化を初め、老朽化が進む市立保育所、市立児童館の移転建替えや、民間の認定こども園の建て替えに対する支援、障害者に対する相談支援体制の強化や就労支援施設の新設、地域包括支援センターのまちなかへの移転や特別養護老人ホーム安養園の増床整備に対する支援など、医療・福祉分野における良質な施設整備や支援体制の強化が図られたものと認識しております。快適な生活環境の確保に関する分野におきましては、高齢者等への配慮やまちなか居住を推進するための計画的な公営住宅の整備、消防・救急体制の強化に向けた消防救急無線のデジタル化や高規格救急車、救助工作車、40メートル級はしごつき消防ポンプ車を配備、また、オホーツク流氷公園の開園、環境に配慮した広域ごみ処理施設の建設など、社会基盤整備が進展したものと認識しております。教育の推進に関する分野におきましては、小・中学校における学習サポーターの導入や公設塾の開設、学校図書館における図書の充実や巡回司書の配置、スポーツ少年団や金管バンドなどの課外活動や部活動への支援強化、紋別高校の生徒に対する学力向上支援や部活動における外部指導者の導入、さらには、現在建設中の学生寮など、小・中・高校の各成長段階に応じたさまざまな支援を展開してきたほか、生涯学習センターやこども発達支援センターの移転、開設など、子供たちの健やかな成長を支える良質な教育環境の整備が進展したものと認識しております。交流人口の拡大に関する分野につきましては、おためし暮らしを初めとする2地域居住、大学生や実業団によるスポーツ合宿や音楽合宿の誘致、首都圏や東南アジアなどへの積極的な観光誘客の展開などにより、ホテル業や飲食・サービス業などを中心に経済効果が見られるほか、紋別-羽田直行便の通年運航の確保、さらには、現在建設中の新ガリンコ号の就航での交流人口の拡大により市内経済の好循環が着実に進展していくものと認識しております。今後とも地域社会を取り巻く環境が目まぐるしく変化し、先行きが不透明となることが予測される中、従来型の行政手法にとらわれることなく、スピード感のある対応や民間企業との連携強化がますます重要になると認識しており、引き続き、時期を逸することなく、迅速かつ適切に施策を展開してまいります。1点目の令和2年度の当初予算編成に係る総括についてですが、令和2年度は第2期紋別市総合戦略スタートの年であるとともに、私の4期目最後の本格予算であります。第1期戦略で掲げております四つの基本目標をさらに加速させ、KPIの達成と、時代の変化に対応し、地域における多様な課題に即応できる予算編成としております。また、現状を認識した上で、未来に対する投資を視野に入れたことが特徴の一つであると考えており、市税収入が伸び悩む中にあっても、ふるさと納税による寄附金の効果的な活用のほか、事務事業の見直しや後年度の地方交付税措置を見据えた有利な市債の活用により財源を確保し、次代を見据えた人づくり、ものづくり、そして、地域づくりに重点的に予算を配分したことで過去最大の積極的予算編成となったところであります。2点目の公債費の見直しと活用に当たっての考え方についてですが、令和2年度以降、学校給食センター建設事業や植物工場建設事業、生涯学習センター建設事業などの大型建設事業に係る起債償還が本格化いたします。これら償還額の大きな起債については過疎対策事業債を活用しており、一般会計における地方債の元金償還額総体の52.2%を占め、今後もこの比率は高くなるものと考えております。過疎対策事業債を含めた地方債全般における償還額の今後の見通しは、令和7年度までの中期動向といたしまして、過去に借り入れしている公園緑地事業債や防災対策事業債などの償還終了に伴い、令和2年度をピークに減少していくものと考えております。また、起債活用の考え方については、住民負担の世代間の公平を確保するための有効な財源であるものの、償還が及ぼす将来の財政負担に留意しなければならず、元利償還金に対して地方交付税措置がない市債の発行を抑制するとともに、大型建設事業に着手する際は実質公債費比率への影響に十分配慮してまいりたいと考えております。3点目の総合戦略に関する予算計上についてですが、令和2年度からの第2期総合戦略は、第1期総合戦略の基本的な考え方を踏襲しつつ、国から示された新たな視点に重点を置き、施策を推進していくこととなりますが、各分野における一例を申し上げますと、交流人口、関係人口の拡大の部分においては、避暑地化構想推進事業として、大山エリアの利活用構想の策定を、地域おこし協力隊活用推進事業においては、協力隊員数の拡大のほか、おためし地域おこし協力隊の受入れ経費を計上しております。また、人材育成の部分では、学校図書館司書等配置事業において、従来、巡回のみで対応していた学校司書を増員することで常駐と巡回による対応が行える経費を、外国語指導助手配置経費においても、新学習指導要領に対応した外国語教育の向上を目的に、外国語指導助手1名を増員する経費をそれぞれ計上しております。外国人との共生の部分では、外国人受入環境整備事業として、外国人材の受け入れに関する体制整備に係る経費を、外国人介護人材育成事業では、市内の介護人材不足に対応した修学給付制度の取り組みに係る経費をそれぞれ計上しており、こうした事業が第2期総合戦略に関する事業となっております。4点目の財政調整基金の残高に対する考え方と運用状況についてですが、財政調整基金の残高は、議員のご指摘のとおり、本市のみならず、全国的に増加傾向となっております。こうした状況から、国の経済財政諮問会議や財政制度等審議会において、基金残高の増加をめぐって議論が交わされているものと承知しております。財政調整基金においては、経済等の著しい変動等に伴う財源不足に対応することを念頭に、入札減による不用額の執行を抑制し、決算剰余金として積み立てるなど、将来に備えております。各基金において適正な残高に関する特段の定めはありませんが、基金残高は、公債費の償還能力の指標となるものであり、また、不測の事態に対して円滑な財政出動が行えるよう、今後も一定程度確保してまいりたいと考えております。これら基金の運用状況につきましては、ペイオフを念頭に置き、原則、金融機関から借り入れを行っている範囲で定期預金運用を行っているほか、平成30年度には国債や地方公共団体金融機構債を購入するなど債券運用を行っております。今後も、表面利率や保有期間で有利な債券を中心に、安全性、流動性、効率性の担保を念頭に置いた運用を図ってまいりたいと考えております。5点目のふるさと納税による寄附金の使途と活用方針につきましては、さきに喜多議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。次に、ガリンコ号についてであります。1点目の2隻運航体制となった経緯と新造船の提案理由との整合性及び4点目の船員の確保につきましては関連がありますので、あわせてお答えいたします。2隻運航体制の経緯につきましては、平成30年6月開催のオホーツク・ガリンコタワー株式会社の取締役会において、ガリンコ号Ⅱ検討委員会の報告がなされ、増大する定期検査費用、流氷勢力の減退による流氷帯への到着時間の課題や利用者の利便性向上など、総合的な判断のもと、紋別市からの財政支援を前提として新造船することで同月の株主総会を経て本市に対して提案されたものであります。この時点においては、ガリンコタワー株式会社では、2隻体制の取り組みについて、会社の経営状況、船員確保の課題等が山積する中、その考え方はなく、新造船についての協議を本市とガリンコタワー株式会社で進めていたところ、令和元年第2回定例議会において田中議員のご質問の際に2隻体制のご提案をいただいたことから、本市より運航主体であるガリンコタワー株式会社へその可能性について検討を依頼したところであります。2隻運航の協議においては、ガリンコ号Ⅱの船体は、直ちに運航に支障が出るほどの老朽化が進んでいるとの判断ではなく、ガリンコタワー株式会社における将来的に負担すべき経費の圧縮といった主に経済性の面から新造するものであり、ガリンコ号Ⅱは今後も一定期間の使用に耐え得るものであることを前提に、2隻運航による安全性の向上、収益性の確認、新たな船員の確保、ガリンコ号Ⅱの廃船費用等の捻出など、多くの課題について議論したところであります。このうち、重点課題の一つであった船員の確保については、ガリンコタワー株式会社から市内の海運関係の企業に船員の確保を依頼し、合意に至ったことから、2隻体制での運航の見通しが立ったものであります。これにより、大きな課題であった安全性の向上については、1隻がエンジントラブル等により流氷帯域で航行不能となった場合、その救援船としての役割を担えること、また、例年の事前予約数に対して定員枠により乗船がかなわない多くの観光客へのサービス向上が図られること、これらのリスク回避とサービス向上の2点が同時に解決できると考えられます。新造船の提案理由との整合性については、本市が新ガリンコ号を建造することにより、ガリンコタワー株式会社が今後の運航に一定の方向性を見出せたため、本市からの2隻体制の検討依頼に応じたものであり、収支などの諸問題を解決しつつ、2隻体制での運航の見通しが立ち、これら諸条件の変化に対応することが最善と判断したものであります。一つの事業を完結するまでには一定の期間が必要であり、その間、さまざまな状況の変化があり得ます。これらに臨機に対応し、所期の目的に照らした上で、よりよい結果を生むように果断に方向性を修正していくことが大切だと考えるところであります。2点目の新ガリンコ号の検査費用等の負担協議についてですが、新ガリンコ号は、本市所有の船舶であり、検査費用等は紋別市が負担するものと考えております。3点目の2隻体制のシミュレーションについてですが、ガリンコ号Ⅱの収支は、令和元年12月11日に開催された総務経済常任委員会で報告いたしましたとおり、ガリンコタワー株式会社では、1月から3月までの冬期間のみ、5カ年運航することとした場合、検査費用等の運航原価を賄いつつ、単年では約1,700万円、最低でも約100万円の収益が生じると試算しております。また、新ガリンコ号については、乗船料を現行の料金体系に当てはめて試算した結果、乗船料については約3,400万円の増収となり、収支では単年で約5,200万円の収益が生じる試算となりますことから、2隻体制で運航することにより、単年で約5,300万円から約6,900万円の収益が見込めると判断しているところであります。5点目の船本体を含めた新船を就航させるための施設整備費及び提案のあり方についてですが、施設整備費は総体で約13億4,700万円を見込んでおり、その内訳といたしましては、新船の建造費で約10億2,300万円、乗下船装置購入費で3,000万円、係船柱及び陸電設備の設置費などで約2,000万円、海洋交流館の増改築及び既存施設の改修費などで約2億7,400万円を予定しております。その財源といたしましては、地方創生拠点整備交付金などが1億1,380万円、交通エコロジー・モビリティ財団助成金が1,000万円、そのほか過疎対策事業債の元利償還金に対する地方交付税措置として約8億3,080万円を見込んでおり、市の負担額は約3億9,240万円となりますが、新船の建造費で借り入れる過疎対策事業債の元利償還金のうち、地方交付税で措置されない3割についてはガリンコタワー株式会社が使用料相当として市に納付する予定となっておりますことから、最終的な市の負担は約1億円弱となる見込みであります。提案のあり方につきましては、新ガリンコ号発注に当たっては、基本設計での発注であり、令和元年度に実施設計を進め、船舶の諸元が随時決定するに伴い、係船柱や陸電設備などの設備の改修または新設の必要性を検討し、その結果を随時説明させていただいたところであります。また、海洋交流館につきましては、現状を本市及びガリンコタワー株式会社にて確認した結果、乗船客の混雑緩和が必要になったこと、さらには、利用客への利便性向上といった課題を解決すべきとの判断から、これらの提案となったものであります。五月雨式とのご指摘でありますが、本市といたしましては、新ガリンコ号建造に合わせ、利用者のさらなる利便性向上及び本市の観光の牽引役であるガリヤゾーンのさらなる交流人口の拡大を目指し、スピード感を持って進めてきた結果であることをご理解願います。6点目の2隻体制となるためのガリンコ号Ⅱの検査費用5,000万円の市の補塡及びガリンコタワー株式会社の累積赤字の今後の処理に関し、検査費用に対する市の補塡についてですが、ガリンコ号Ⅱはガリンコタワー株式会社所有の船舶であることから、検査費用は会社にて負担するものとしております。ガリンコタワー株式会社の累積赤字の今後の処理は、2隻体制のシミュレーションでお答えいたしましたように、新旧ガリンコ号の2隻体制での運航により、現在よりも収益が上がる試算結果となっていることから、会社全体の収支の改善が図られ、累積赤字が解消されていくものと考えております。7点目の2隻体制のガリンコ号Ⅱの運航期間につきましては、現段階において、今後5年間の流氷到来期の1月から3月までの3カ月とし、採算性も含めたガリンコ号Ⅱの運航の可否については、本市からガリンコタワー株式会社に検討を依頼したものであり、本市といたしましては会社にて決定した事項について尊重するものであります。8点目の新ガリンコ号の就航の周知・宣伝方法につきましては、さきに阿部議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。以上で答弁を終わらせていただきます。

質問 10番 宮川正己

どうもありがとうございました。答弁の冒頭で、宮川市長の4期15年間で取り組んでこられた主要施策、その成果などについても詳しくお知らせいただき、大変恐縮しております。どうもありがとうございます。それでは、何点か再質問をさせていただきます。まず、紋別市の財政状況に関連してお尋ねをしたいと思います。令和2年度の当初予算編成に対する基本的な考え方についてはわかりました。新しい総合政策の推進に関する部分に重点的に予算を割いているというようなことが主な答弁要旨であったかなと思っております。ただ、予算について私がお聞きしたいのは、予算案にも含まれておりますが、公共施設の老朽化への対応も待ったなしではないかなという気がしているからで、その代表的なものとして、予算の中にも盛り込まれておりますが、市民会館や健康プールなどがありますし、飯田議員が議長になる前に話された市庁舎も待ったなしにその時期が迫ってくるのではないかと思っております。さらには、その他公共施設の修繕改修もどんどんと迫ってくるのだろうと考えております。そこで、公共施設の改修といいますか、整備の今後の方向性等について、わかる範囲で結構でございますので、お聞かせをいただければと思います。

答弁 財政課長 鈴木保智(財政課長は2022年6月まで)

お答えいたします。今回の令和2年度の当初予算では、議員のご指摘のとおり、市民会館のほか、健康プール、上渚滑歯科診療所、スポーツセンター、海洋交流館など、こういったものについての改修経費や実施設計費を計上してございます。これらの施設の改修については、平成27年に策定してございます公共施設等総合管理計画にのっとり順次進めておりますけれども、今後は、国の補助制度を含めて、改修に係る財源を模索しながら鋭意進めてまいりたいと考えております。そういった意味からも、令和2年度の新年度予算案には、公共施設等整備基金として7億5,000万円を積ませていただいているところでございます。また、市の本庁舎の改修建替えの関係についてです。平成29年に国が創設しました公共施設等適正管理推進事業債の中の市町村役場機能緊急保全事業を活用するとなれば令和2年度中に実施設計まで着手しなければならず、この制度を今からというのはなかなか難しいため、制度の延長や他制度の創設などについて国の動向を注視している状況でございます。以上でございます。

質問 10番 宮川正己

わかりました。ありがとうございます。本庁舎については、ことしじゅうに更新をというようなお話もありましたけれども、なかなか大変だなと思っていました。ことしではないにしても、いずれ早い機会に取り組むことになろうかと思いますが、このことに関してはほかの議員も意見をお持ちだと思いますので、議論を深めていただければと思います。ただ、庁舎だけの問題ではなく、公共施設といいますと、水道や下水道、道路、橋などもありますので、それらも含めた広い視野での計画的な着手というのでしょうか、上物だけではなく、そういった社会インフラも含めた整備について、当然考えていただけるとは思っていますが、ぜひお忘れのないようにお願いしたいと思います。次に、今回の予算を見てみますと、外国人との共生、それから、外国人労働者の確保といったことが含まれていたと思います。例えば、外国人受入環境整備事業のほか、福祉の分野であれば、私が昨年3月の定例議会でお願いをいたしました東川町での外国人介護人材育成事業のことも含まれておりまして、感謝を申し上げたいと思います。その他にも外国人就労推進事業といったものが含まれていたと思いますけれども、まさしく、これからの時代は外国人を外して考えられないのが地方社会なのだろうというふうに思います。ただ、こうやって紋別市がほかの自治体に先駆けていろいろなことに取り組んでいると思いますけれども、そういった外国人関連の施策に対する国や道の財政支援というのはどんなふうになっているのかということです。一部、東川町の関連の国から入ってくるというお金は、去年、私もちょっと勉強しましたので、わかっております。そのほか知り得る範囲、雑駁で結構でございますが、私ども紋別市のように頑張っている地方都市の外国人関連施策に関する国や道の財政支援はどのような状況になっているのか、お知らせをいただければと思います。

答弁 財政課長 鈴木保智(財政課長は2022年6月まで)

お答えいたします。外国人関連の受入れ施策に対する国や等の支援についてでございますけれども、総務省より、多文化共生施策に取り組む自治体に対する財政措置を拡充するという発表が先月2月にございました。具体的には、外国人の方向けの防災訓練に対する経費、それから、自治体の窓口へのタブレット端末の配備、通訳の委託などを特別交付交付税で措置するといった内容の発表でした。今後も外国人の方の受け入れに関する国の制度等に照らし合わせながら、地方財政措置のあるものを優先に取り組みを進めてまいりたいと考えてございます。以上でございます。

質問 10番 宮川正己

わかりました。私どもの会派には会社を経営している者が2人おり、外国人に働いてもらっている方もおります。話を聞きますと、その人たちの労働力が非常に重要な戦力となっているということでありますし、地域社会を守り、産業を守るためにも、ぜひ、国や道において支援や応援体制がとられますよう、市長会等でまた議論を深めていただければというふうに思います。次に、公債費、過疎債についてお尋ねをいたします。交付税措置の恩恵が大きい過疎債の活用を中心に運用しているというような答弁であったかと思います。では、この過疎債の制度についてでありますけれども、たしか昭和45年以来の制度であり、10年スパンで延長されていったものではないかと思っており、計算してみますと、4度ぐらい延長されてきており、令和2年度末にその期限が切れる時限立法ではなかったかというふうに記憶をしております。ただ、人口が減ってきて、過疎債を使う市町村がふえてきているのではないかと思っているのです。うちが一番頼りにしている起債なものですから、その分捕り合戦でおくれをとったり、今まで借りていたというか、当てにしていたものが、使うところが多くなったから、紋別市ばかりというわけにはいかないということになると、財政状況の組み立てというものが変わってくるのではないかと考えます。そこで、期間の延長について、どのような取り扱いなのか、それから、ふえてきて、どういう流れになっていくのかも含め、制度の動向、今後の見通しについてお聞かせをいただきたいと思います。

答弁 企画調整課長 富樫豪志(企画調整課長は2020年3月まで)

お答えいたします。まず最初に、現行の過疎法の関係についてでございますが、議員のご指摘のとおり、現行の過疎法については令和2年度末をもって期間が満了いたします。ただ、新法制定等の動きが今徐々に出てきておりますし、私どもの現行の過疎地域自立促進市町村計画が現行の過疎法に基づくものでございますので、来年度は新たな計画の策定の作業に取り組んでまいりたいと考えてございます。

答弁 財政課長 鈴木保智(財政課長は2022年6月まで)

お答えいたします。今、企画調整課長から令和2年度末―令和3年3月に現行法の期限が来るということをご説明させていただきましたが、私どもで活用しております過疎対策事業債は、この法律にのっとって計画を策定し、活用させてもらっているところでございます。全国の状況で言いますと、市町村合併による一部過疎も含め、800団体ですから、全体の5割近くは過疎債を使えまして、道内で見ますと8割以上が対象となってございます。そうしたこともあり、今、企画調整課長から説明したとおり、期限を延長してもらえるようにとは考えておりますが、地方6団体、過疎問題懇談会というものがございまして、平成29年から、各省庁と調整をとり、現行の法律の課題、メリット、デメリットを洗っているところでありますので、その推移を見たいと思っております。延長していただければいいのですけれども、各省庁においてヒアリングの結果が秋口までにはまとまるということでしたので、まずはその動向に留意してまいりたいと考えてございます。以上でございます。

質問 10番 宮川正己

わかりました。次に、財政調整基金の残高についてです。市長の答弁では、全国的に財政調整基金の残高がふえている、それで国の経済財政諮問会議で議論がされているということでしたが、それは私も報道等で知っております。ただ、経済財政諮問会議で議論をされたことを受け、総務省としては財政調整基金をどうしろというような指導の方向に持っていこうとしているという理解をされているのでしょうか。私としては、先ほど質問で申し上げたとおり、財政調整基金は一定程度なければだめだ、計画的にどんどんふやしていったらいいのではないか、ここまで具体的には言いませんでしたけれども、そういった質問の趣旨でやらせていただいた気でおります。経済財政諮問会議で議論されたことを踏まえ、総務省は今後どうしようとしており、各市町村にどういうものがおりてきているのか、お知らせをいただければと思います。

答弁 財政課長 鈴木保智(財政課長は2022年6月まで)

お答えいたします。質問にもありました経済財政諮問会議、それから財政制度等審議会からは、まず、各自治体の基金の残高をきちんと押さえることという要望が出ておりまして、それを受けて、平成29年と31年の2回、総務省から基金の積立状況等に関する調査を受けておりまして、当初においても返答してございます。この調査結果は総務省のホームページにも出ているのですけれども、全国的に財政調整基金が増額しているとのことです。その理由ですが、合併算定がえの特例措置の適用期限の終了に備えて、それから、災害に対する備えなどであります。この議論については今後も続くとは思うのですけれども、3カ月前の12月の地方財政審議会で今後目指すべき地方財政の姿ということについて専門家の方から意見が出されており、基金残高が増加していることをもって地方財政に余裕があるかのような議論や地方の財源を削減するような議論は不適当であるとまとめられてございまして、地方の意見や実情について一定程度理解いただけていると考えてございます。以上でございます。

質問 10番 宮川正己

わかりました。ありがとうございました。これでやめますけれども、最後に、財政に関連して、ふるさと納税についてお尋ねをしたいと思います。喜多議員の質問にお答えをいただいたわけですが、私も基本的な考え方については理解をいたしました。しかし、令和元年度において寄附額が急にがんと伸びましたよね。その要因は、ざっくりで結構でございますが、何だったのでしょうか。また、せっかくこうやって伸ばしてきたので、今後とも、市民としてといいますか、関係者として、80億円と欲張らないまでも、それ相応のいい成績というか、全国の皆さんの理解と応援をいただければというようなことを考えているのです。ですから、1点目としては、寄附額が急に伸びた原因は何だったのか、よかった点は何だと思われているのかということです。そして、2点目ですが、1万円や3万円など、いろいろとあったかと思いますが、私の女房が東京から飛行機で帰ってきたとき、隣のご婦人が1泊2日のふるさと納税の返礼品なのですと教えてくれたのです。それでちょっと調べてみましたら、17万円で初めて1人分なのですね。その方はご夫婦で来たと言っていましたから、相当高額の寄附をされた方だったのだなと帰られた後になってから改めて思ったということがありました。それも踏まえ、1万円の人が多かった、2万円の人が多かったというようなことがわかれば教えていただければと思います。それにあわせ、人気の返礼品は何なのかもお願いします。それから、次年度以降はどのような取り組みをするのかです。先ほど言った80億円は望みません。でも、ありがたいお金ですから、どのような取り組みを考えておられるのか、ざっくりで結構でございますので、お知らせをいただければと思います。

答弁 企画調整課長 富樫豪志(企画調整課長は2020年3月まで)

お答えいたします。まず、ふるさと納税の寄附実績がおかげさまで好調に推移している要因についてですが、これまでPRに地道に取り組んできたということがあると思っております。加えて、インターネット上の申込みサイトを拡大させていただきましたし、そこに掲載する画像についても、新鮮に見えるように、きちんと伝わるように努力をさせていただいておりまして、こうした取り組みがようやく実績に結びついてきたというふうに思っております。このほかの大きな要因といたしましては、返礼品の申込みランキングを発表するという取り組みが各ポータルサイトで実施されておりますが、おかげさまで、紋別市の海産物を中心に、上位へのランクインが長期間にわたって維持できたということもあるのではないかというふうに考えております。それから、金額についてですけれども、今回、ホタテが非常に人気でございました。ホタテの関係での寄附額として1万円ということがございまして、1件当たり1万円の申し込みが約50%を占めておりました。その次に多かったのは2万2,000円の価格帯で、これが20%を超えております。人気の返礼品につきましては、先ほど申し上げましたとおり、ホタテ玉冷が最も人気がございました。それから、ズワイガニのポーションも人気がありましたし、やはり、海産物を中心に高い人気があるのかなというふうに思ってございます。次に、次年度以降の取り組みについてですけれども、まずは今の状況を維持していきたいというふうに考えておりますが、地場産品のPRにも非常に大きく結びついているものですので、今後とも紋別産品が広く受け入れられるよう、紋別産品のよさをしっかりと伝えていくような取り組みを実施していきたいと思っておりますし、そのために上手に申込みサイトを活用させていただければなというふうに思ってございます。以上でございます。

質問 10番 宮川正己

ありがとうございました。年末に担当の方に廊下で会ったのですが、年末だから忙しいのだというようなお話をされていました。忙しい中、大変恐縮でございますが、電話等で問い合わせをしてくる、わけのわからないというと語弊がありますが、コンピューターで処理できない方もいらっしゃると思います。そのときも、ぜひ親切に教えてあげて、それで寄附額がふえたと言えるように、大変な作業だとは思いますけれども、課長以下、職員の皆さんには頑張ってやっていただければというふうに思います。次に、船のことについて、二、三点お尋ねをしたいと思います。まず、最初の質問ですが、今、大分でつくっている船がありますね。それが大分から運ばれてくるという話が市長からありましたが、結構な距離があると思うのです。それから、5年に1回、あるいは、毎年の定期検査をしますが、それはどこでやることになるのかが1点目です。大分へ持っていかなければだめなのか、それとも、道内のどこかの造船場でできるのか、紋別ではちょっと無理なのかなと思うのですが、それについて教えてください。そして、定期検査や中間検査がありますよね。大きく分ければ、5年に1回の定期検査と1年ごとの検査ですが、その費用はどのぐらいだと押さえられているのか、支障がなければお知らせをいただきたいと思います。

答弁 ガリンコ号建造推進室参事 岩井智広

お答えします。まず、新ガリンコ号はどこで検査をやるのかというご質問についてです。エンジンを外し、ばらして、軸など、いろいろな部品を細かく見る5年に1回の定期検査に関してですが、ガリンコ号Ⅲは、ガリンコ号Ⅱとは形式が違うエンジンが入っておりまして、そのエンジンを点検する実績としては函館のドックが一番多いという点から、5年に1度の検査に関しましては函館のドックで行うことを予定してございます。その他、毎年行われる定期的な簡易検査につきましては、市内の造船所で上架させて検査することで考えてございます。また、費用についてですが、毎年行われる簡易な検査は、今のところの見込みとしては、1回につき1,100万円程度を見込んでおります。そして、5年に1度の定期検査に関しましては4,200万円程度を見込んでいるところでございます。以上です。

質問 10番 宮川正己

まだ実際に事業は動いていませんからわからないのでしょうけれども、今、岩井課長がおっしゃった4,200万円の中に、この函館までの回航費は結構するのではないかと思うのですが、そういうものは入っているのですか。

答弁 ガリンコ号建造推進室参事 岩井智広

お答えいたします。今申し上げた4,200万円には、函館までの回航費は、今のところ、見込んでございません。以上です。

質問 10番 宮川正己

突然、数字の話を出して済みませんでした。先ほどの答弁では、数字が間違っていたら申しわけないのですが、2隻体制になると、いろいろな費用を差し引いたとしても、5,300万円から6,900万円の利益が出るというようなことだったと思うのです。これは、単純に考えて、ガリンコタワー株式会社の利益がそれだけふえると考え、よかったなと思ったりもしています。実際に決算すると、それだけの額がもうかっているというか、純利益として上がっているかどうかは別として、僕は、たくさん利益を上げていただいて、収益向上分というのか、その利益の一部をガリンコタワー株式会社の社員の給料を上げたり、待遇をよくしたり、お客様への対応もそうですし、施設整備に充てていかないと、頑張れ、頑張れとだけ言っても、社員もそんなに高い給料ではないというふうに私は理解していまして、それでは頑張り切れないと思うのです。だから、ガリンコタワー株式会社が頑張った、それだけの利益があるというお話を聞いて私は安心しましたし、随分大きな金額が残るのだなと思っておりましたけれども、その頑張った見合いの分を会社が使えるようなシステムをぜひつくってあげるべきではないかというのが私の考えで、去年も言ったのです。そういったことについて、会社側と協議をされているのだろうとは思うのですが、どんな協議をしたのか、支障のない範囲でお知らせをいただければというふうに思います。

答弁 総務部付参事 兼田秀哉

お答えいたします。議員のご指摘のとおり、社員のモチベーションを上げ、効率よく働いてもらうためには、人員数や給与などの待遇面など、労働環境の改善が必要であるというふうに考えておりますし、会社側としても同様の認識であると考えてございます。以上でございます。

質問 10番 宮川正己

私も突然聞いて申しわけないと思っているのですけれども、多分、事業化に向け、これから詰めていくのだと思うのです。その中では、もう一度提案させてもらいますが、私が言ったことにも視点を当てて、使途のあり方について、うまくいくように頑張っていただければというふうに思います。それでは、私の再質問の最後でございますけれども、8点目に関連して、宣伝、周知等についてです。阿部秀明議員への答弁と同じですというようなことで、わかりました。ただ、阿部議員への答弁の中で、航空会社に30年勤務されていて、旅行会社に豊富な人脈を持っている方を招聘し、プロモーションし、誘客を促進していきたいというお話があったというふうに思っています。飛行機の搭乗率向上に多大な力を発揮されている中島室長のような方が来ればいいかなと思いながら答弁を聞いておりましたけれども、この招聘される方と市の関係というのはどういうものになるのでしょうか。中島室長は、時限的というか、5年間なら5年間の関係だというようなことは議会等でも議論させていただいていますが、どういう関係なのか、お知らせをいただきたいと思います。また、その費用は幾らぐらいで、どこで措置されているのかです。前に会派で勉強会をやったとき、予算書では見つからなかったものですから、わかっていれば教えていただければというふうに思います。

答弁 観光連携室長 中島和彦(観光連携室長は2020年9月まで)

まず、人材についてですけれども、飛行機同様、紋別で観光を宣伝、周知することが一番重要だと思っていまして、紋別観光振興公社として、東京の外資系の航空会社に30年間勤務されて、このたび定年された方に観光をちょっと手伝ってくれというようなことでお声がけいたしまして、紋別観光振興公社とガリンコタワー株式会社で折半し、1年契約でお手伝いをいただくといったような契約形態を考えておりまして、市とは特に関係がないような立場での活動になるかと思います。

質問 10番 宮川正己

わかりました。以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

出典:紋別市議会 令和2年第1回定例会 2020年3月16日 議事録 PDF(42ページ) 間違いを知らせる