紋別市議会 平成23年第3回定例会 2011年9月12日
(1)空港問題について/(2)地域産業に関わる問題について/(3)広域紋別病院問題について
2011年9月12日、紋別市議会の一般質問で、阿部徳明議員が「空港問題について」「地域産業に関わる問題について」「広域紋別病院問題について」について質問し、市長 宮川良一、観光交流推進室参事 長谷川恒が答弁しました。
- 質問者
- 阿部徳明 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、観光交流推進室参事 長谷川恒
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 阿部徳明
私は、新風の会の一員として、さきに通告させていただきました順に従い質問させていただきます。冒頭、去る8月19日に85歳で亡くなられました紋別市名誉市民故新沼浩元北海道議会議長に謹んで哀悼の意をあらわしたいと存じます。9月5日に新沼家と紋別市の合同葬儀がとり行われましたが、多くの方から数々のご功績が語られました。紋別市の都市像であります「流氷と大地の恵みを活かし 人が輝き躍動するまち もんべつ」は、流氷研究国際都市構想の核である氷塊展望塔やオホーツク流氷科学センターなど、いわゆるガリヤゾーンの整備は、新沼浩先生の政治力なくして語ることのできない紋別市の地域間競争に勝ち残り得る施設であります。私は、市政に参画する機会を与えられた一人として、偉大な政治家新沼浩先生の残されたご功績を忘れることなく、ふるさと紋別発展のため、私もその一翼を担いたいと意を強くしているところであり、重ねてではありますが、数々のすばらしい実績に感謝いたし、安らかなるご冥福をお祈り申し上げるものであります。それでは、質問に入らせていただきます。まず、空港問題についてお尋ねをします。8月18日に宮川市長は、東京直行便が搭乗率低迷のため10月30日から1月31日まで千歳空港乗り継ぎの経由便で運行せざるを得ない状況を市民に公表されました。その前日には、議会各派の代表者を通じて私どもにも報告があったわけであります。はっきり申し上げて、唐突感は否めませんでした。搭乗率の低迷は今始まったことではなく、常にオホーツク紋別空港の課題でありました。議会においても一般質問のたびに市の対応や全日空の方針などについて質疑がなされてきたわけであります。また、北海道新聞の報道によりますと、国土交通省の空港運営のあり方検討会が国管理空港を2014年度から民間事業者に委託するとした報告書などが示されたとの記事があったところであります。北海道には、国管理の5空港、道管理の6空港、市管理の2空港の13空港があり、日本一のドル箱空港と言われる新千歳空港以外はすべて赤字空港であり、道管理の6空港も含め、民間委託などの管理の見直しが避けられない状況との報道であります。だとすれば、今回の東京直行便休止はその線上にある方針ではとの心配があるわけであります。紋別にとって東京直行便は紋別市の発展に欠くことのできない生命線であり、宮川市長の目玉施策である交流拡大プロジェクトの推進に廃止は多大な影響を及ぼすものであります。今年は紋別で合宿を行う大学チームは12団体とお聞きしておりますし、名門の東海大学は10泊11日の合宿とのことであり、他の団体と合わせると経済効果の面でも相当な貢献度であり、これらはすべて東京と直行便で結ばれるという利便性があるからと考えるのが妥当と思います。そこで、何点か質問させていただきますが、先般私ども新風の会で石川県能登空港を行政調査してまいりました。私は、参考になった点もありますので、能登空港の取り組みを紹介しながら具体的質問をしたいと存じます。平成15年に開港した能登空港は、東京と1日2往復で就航しており8年目を迎えておりますが、搭乗率は今まで66.5%である航空会社との契約である62%を常に上回っている状況であります。それにはさまざまな要因が考えられますが、私が感じたところ、石川県が前面に出て搭乗率に取り組んでおりました。石川県には国管理の小松空港と県内に2空港があり、北海道の13空港ある現状とは違うにしても、県の対応の並々ならぬ意欲を感じてきたところであります。何点か申し上げますと、全国初となる搭乗率保証制度を提案し、成立したとのことであります。それは目標搭乗率、すなわち62%を下回った場合、地元が航空会社に保証金を支払う、逆に目標搭乗率を上回った場合は航空会社が地元に販売促進協力金を支払う仕組みとしており、先ほども述べたように、開港以来目標を上回っておりますので、7年間で販売促進協力金として約1億3,300万円を受け取っております。また、空港ターミナルビルと行政機関を構築しており、ターミナルビル内に奥能登総合事務所、パスポート申請窓口、住民票、戸籍謄本、印鑑証明書などのサービスセンター、生涯学習センター、奥能登農村総合事務所などを置いており、約200人の職員が勤務しておりました。さらには、道の駅に登録するなど、あるいは乗り継ぎ割引運賃設定を21区間にわたって設けるなど、さまざまなアイデアを考え、駆使しながら、県、各市町村、議会、民間、旅行業者を巻き込んでの搭乗率向上に向けての取り組みがなされておりました。いずれにしても、オホーツク紋別空港は明年2月1日からは再度直行便が復活するわけであり、紋別市も効果的な取り組みを構築し、実施していかなければ、将来の廃止が現実の問題となりかねないことを肝に銘じて、その対策に万全を期すべきであります。そこで、具体的にお聞きをしてまいります。1点目は、紋別市は7月20日にANAから要請があったとしております。私どもに報告があったのは8月17日であります。その間市長はさまざまな折衝を重ねられたことは推測いたしますが、一人市長が悩む問題なのか、私には疑問であります。もちろん行政の長として対応、対策をとっていかなければなりませんが、私は議会にもすぐ報告していただき、ともに知恵を出す、あるいは紋別空港利用促進期成会にも報告し、共通の認識を持ってもらうことが必要ではなかったのかと思うところであります。したがって、議会、期成会に対する報告が1カ月後になった見解とその間の協議内容について詳しくお知らせください。2点目は、今回の措置が路線廃止の道をたどるのではとの懸念を持たざるを得ません。したがって、私は西紋の市町村も含めた中で、オホーツク紋別空港を支える地元の方々が一堂に会し、知事、国会議員、道議会議員、市町村議員、経済団体、観光関係団体、町内会、老人会、婦人会、ありとあらゆる団体に呼びかけ、オホーツク紋別空港利用促進総決起大会を開催すべきと考えますが、ご意見を賜りたいと存じます。3点目は、オホーツク紋別空港応援隊を首都圏在住の西紋出身者で結成していただき、紋別市は流氷観光をはじめ、カニ、ホタテ、魚をアピール、雄武町、興部町、滝上町、西興部村ではそれぞれの特産、観光資源のアピールをしていただき、旅行代理店との連携のもと、西紋出身者で首都圏在住の方を中心にふるさと訪問ツアーなどの誘客促進を図るべきと考えますが、ご意見を賜りたいと存じます。4点目は、千歳経由となることから、3カ月間ではありますが早急に千歳での乗りかえることでの利便性を強調するためにも、前段能登空港の取り組みも紹介しましたが、千歳からの東北、中国、四国、九州、沖縄方面の乗り継ぎダイヤ時刻表を作成し、周知させるべきと考えるが、ご意見を賜りたいと存じます。5点目は、路線維持のためには思い切った対策をとらなければなりません。私は、さらなる市民割引を実施し、多くの市民の方に東京便を利用してもらうことが大切ではないかと考えます。したがって、さらなる市民割引を実施する考えはないのか、あわせて宮川市長が考える紋別市の生命線とも言うべき東京直行便維持のための戦略をお聞かせいただきたいと思います。次に、地域産業にかかわることについて質問させていただきます。先ほどの空港問題の関連質問になると思いますが、紋別羽田直行便の搭乗率低迷のため、10月30日から1月31日まで運行を休止するということですが、その時期はちょうど年末年始であり利用者が増えると思われます。特に、年末商戦の時期でもあり、販売の中心となる首都圏からの直行便があることで商社が来やすい環境にありますが、乗り継ぎになることによって首都圏の商社の経費増になり、そのため商社の出張も敬遠され、それが地域の活性化に影響を及ぼすことになるのではないのでしょうか。直行便が休止されることにより、紋別の活性化、また地域産業にどのような影響があると思われるか、お考えをお聞かせください。次に、広域紋別病院についてお尋ねします。4月1日に道立紋別病院から広域紋別病院としてスタートしてから半年が経過しております。私が一番心配するのは、5年間ぐらいの赤字補てんも含めた道からの支援金98億円が底をついたとき、病院の状況によっては紋別市の負担が増大するわけであり、そのことによって紋別市の財政負担が心配されるからであります。今回の質問に当たり、ヒアリングの段階で一定の問題意識も共有できましたし、もう既に病院議会も立ち上がっていることから、それらの議論は病院議会にゆだねることといたしますので、今回は質問を取り下げることとさせていただきます。病院議会の活発な議論に期待し、宮川市長にはぜひ市民に愛される病院づくりに全力で取り組んでいただけるようご期待を申し上げるものであります。以上で私の質問は終わりますが、再質問は留保させていただきます。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、阿部徳明議員のご質問にお答えいたします。初めに、空港問題についてであります。1点目の市議会、オホーツク紋別空港利用整備促進期成会に対する報告と協議内容についてでありますが、協議内容につきましては、さきに牧野議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。市議会や期成会への報告につきましては、7月20日にANAからの提案が事務レベル段階であり、8月5日に私がANAの幹部から説明を受け協議を重ねた後、8月17日に会派代表への説明を、翌18日には期成会への説明を行ったところであります。2点目の各団体を交えた利用促進に係る総決起大会についてでありますが、路線維持にはANAとの信頼関係を堅持し、当該路線からの赤字をどう解消するか、最善策をANAと協同で考えるときであり、総決起大会の開催は考えておりません。3点目の西紋地域出身者の首都圏在住者による応援隊の結成についてでありますが、遠紋地区のふるさと会組織は、本市のほか湧別町、佐呂間町、雄武町にあり、他にオホーツク圏管内ふるさと会連合会がございます。本市では、3年前にも30周年記念事業として帰省ツアーを実施した経緯もあり、路線維持に向けて首都圏でのサポーターとなるふるさと会への働きかけを行うためにも、遠紋地域と連携を図りながら帰省ツアーについても提案してまいります。4点目の千歳空港での乗り継ぎの時刻表作成についてでありますが、利便性の向上を図る観点からも、紋別振興公社作成の時刻表の配布や市ホームページに掲載するなど、周知に努めてまいります。5点目のさらなる市民団体助成と路線維持に向けた戦略についてでありますが、市民団体助成は団体人数と利用月から助成額を定めており、今後もより効果の出るよう助成額にめり張りをつけるなどさらに検討してまいりたいと考えております。また、路線維持に向けた戦略につきましては、さきに牧野議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。次に、地域産業に関する問題についてでありますが、年末商戦への影響につきましては、乗継旅割や特割を活用していただければ直行便の運賃と比較しても過重な負担にならないと考えております。最後になりますが、先ほど議員から広域紋別病院のご質問の件につきましては企業団議会のほうにゆだねるということで取り下げのお話がありましたので、答弁はいたしませんが、病院の問題につきましては議会の皆様も含めて市民の最大の関心事でありますことから、今後企業団議会もありますが、私としても誠心誠意取り組んでまいりたいと考えておりますことでご理解願います。以上で答弁を終わらせていただきます。
質問 4番 阿部徳明
空港問題については、私と重複してる点が梶川議員、牧野議員、今市長の説明でわかりました。ただ1点、地域産業にかかわる問題、これは空港問題に関連してのことなんですけども、ちょっと重なるのかなと。実は、けさも私この議会に来る前に、ちょうど今サケの時期でして、そのサケの水揚げを見に本州のほうから業者の方が来て、それで直行便で来ようと思ったんですけどもあいにく満席で千歳経由で来たと。千歳経由で来て、物すごい便利が悪くて、今度から何か千歳経由に何カ月間かなるという、そのお話の中でのそういう話が出て、随分便利が悪くてこれじゃあもうそんな簡単に来れないねと、そんな話になったんですけども、そういうその話の中で、実は今震災の復興復旧が随分おくれてるという中で、商社の方もこれからは本当はこっちのほうに来る回数も以前よりは増えるだろうと。私どもの商社だけでなくて、ほかの企業の方なんかも増えるんじゃないかということで、できれば復興復旧がある程度整備された後にこういうような試してみるというような、空港の状況を試してみるというようなことであればいいんだけど、今ちょうどそのときにぶつかってて、いや、随分便利悪くなるねという、そういう話をしたもんですから、できればこれをちょっと先送りにするだとか、道にお願いするだとか、国にお願いしてこういうような状況だから何とかそういうような復興復旧がある程度整備されてからそういう話になったらどうかとかというようなことはできないのかどうかちょっとお聞かせください。
答弁 観光交流推進室参事 長谷川恒(観光交流推進室参事は2013年3月まで)
お答えいたします。市長さんの答弁にもございましたとおり、経過については今までの梶川議員、牧野議員についての答弁との重複になる可能性もありますけれども、実際にこの路線維持、地方の路線の赤字維持のために今回の実証実験ということでANAからご提案があった部分でございます。従来サービスの質の低下ですとか、安全性の低下防止のために新規参入というんですか、エア・ドゥ等との新規参入の規制を行う需要調整規制というのを国土交通省で行ってきた部分でございますけれども、それが平成14年に廃止となって、この採算路線と不採算路線との間のいわゆる内部補てん、例えばドル箱と言われる千歳空港の収益の部分を不採算路線の地方路線に回す等々のそういう規制があったわけでございますけれども、14年に廃止となりましたことで新規参入、またLCC等の参入等がございまして、今回ANAの第1・四半期の経常についても81億円の赤字という部分がございます。その部分を含めての今回のちょっと提案だった部分がございますので、今議員さんのご質問にありました期間の延長等々についてはなかなか厳しいのかなというふうに考えてございます。以上でございます。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
この3カ月大変ご心配をおかけしているんですけれども、当初やはり紋別は直行便をずっと飛ばしていくというのが市民の総意でありますので、その点で交渉させていただいてございました。しかしながら、この第1・四半期のANAが81億円の赤字、逆に赤字路線をも切ってきたJALは170億円の黒字という、そういう大きな差が開いてきておりますので、社内的にもかなり赤字路線対応の関係については厳しい状況になってきております。そうした中で、この3カ月を経由便化するというのは、もう一つこの震災以降の大変搭乗率が落ちて非常にこちらの路線も例年にない赤字がさらに加わっておりますので、その部分を3カ月間ANAが羽田-千歳間のある面ではドル箱と言われている路線を1路線確保することによって、その黒字をやはりこのうちの赤字路線に対応してもらうと、そういう形で少しでもこの赤字路線を解消するという、そういうような考え方もまた一つございまして、大変市民の皆さんには、また商業関係のそうした方々にはご迷惑をかけますが、何分そういう点でご理解をいただきたいというふうに思ってございます。
質問 4番 阿部徳明
わかりました。ぜひ宮川市長についてはそういうことで地元の地域産業の活性化ということでそこら辺を重点的に、できれば3カ月のものを2カ月にしていただけるとか、半分の1カ月半にしていただけるとかすると、今先ほど申し上げたとおりの状況なので、とにかくもうやはり商社の方々も今東北の復旧復興がおくれてるということで随分そんなようなことでこっちのほうに目を向けてるみたいなので、よろしくお願いいたします。以上で終わらせていただきます。