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紋別市議会 平成23年第2回定例会 2011年6月7日

(1)紋別市の今後の防災対策について/(2)消防署への救助工作車両配備について/(3)広域紋別病院の現況について

2011年6月7日、紋別市議会の一般質問で、鈴木敏弘議員が「紋別市の今後の防災対策について」「消防署への救助工作車両配備について」「広域紋別病院の現況について」について質問し、市長 宮川良一、庶務課長兼行財政改革推進室参事 寺井志郎が答弁しました。

質問者
鈴木敏弘 議員
答弁者
市長 宮川良一、庶務課長兼行財政改革推進室参事 寺井志郎

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 鈴木敏弘

私は、未来の会の一員として、さきに通告した順に従い質問をさせていただきます。最初に、今年3月11日に我が国観測史上最大規模の地震と津波により未曾有の被害をもたらした東日本大震災で被災された多くの方々にお見舞いと、そして不幸にして亡くなられた大勢の方々のご冥福をお祈り申し上げます。宮川市長におかれましては、再選後折り返しが近くになりましたが、今回の大震災においては、市民の安心安全を守る首長の立場として、大変心を痛めたことであろうと思います。それでは、質問に入らせていただきます。最初に、当市の今後の防災対策についてお尋ねいたします。平成20年度策定の第5次総合計画では、これまで比較的災害が少ないとされていた紋別市においても、あらゆる非常時を想定した災害対策の充実が求められていると現状を把握し、市民の防災意識の向上、高齢者や障害者など要援護者に対する支援体制の確立が重要と課題も明記され、主要施策として防災意識の高揚、防災基盤の充実が上げられています。その中の具体例として、自主防災組織の育成があります。まさに自分たちのまちは自分たちで守るという地域住民の高揚が必要であり、町内会単位として地域コミュニティを図ることが一番重要なことだと思います。今私たちは東日本大震災の想像を絶する悲惨な光景を報道等を通じて目の当たりにした経験を最大限有効利用すべきと考えます。そして、いろいろなケースを想定し、実践的、効果的な防災訓練を実施し、常日ごろからの準備が絶対不可欠であります。訓練を重ねることにより、市民の心の中にそれぞれ防波堤をつくることが大事と考えます。ただ、あくまでも町内会の自主性だけに頼らず、紋別市として何らかの方向づけと指導が必要であります。平成16年作成の洪水ハザードマップと平成19年作成の等高線マップ、いわゆる津波避難マップを見直しし、きずなを大切にした市全体の防災対策の再構築が必要であると私は考えます。今こそ市全体で立ち上がる時期だと思います。抽象的ではなく、より現実的な取り組みが絶対必要と考えますが、宮川市長のお考えをお聞かせください。次に、消防署への救助工作車両配備についてお尋ねいたします。平成22年10月6日午前4時ごろと、平成22年10月27日午前11時ごろの非常に短期間に、国道248号線元紋別区間において大変大きな交通事故が2件発生いたしました。10月6日早朝の事故は、幸いにして死亡者は出ませんでしたが、1名は大けがを負い、消防署レスキュー隊の約1時間に及ぶ活躍により一命は取りとめたとのことです。2件目の10月27日午前11時ごろ発生の交通事故は、四重衝突事故でありました。信号待ち停車中の先頭から3台目の大型ダンプカーに4台目の中型保冷車が追突した事故であります。私は偶然現場を通りかかり、約1時間その事故処理の一部始終を拝見することができました。4台目の保冷車は3台目の大型ダンプカーに車両のキャビンが半分ほどめり込んだ状態であり、消防署のレスキュー隊、救急隊のそれぞれの活躍を目の当たりにする大変貴重な体験でもありました。第1番に追突した4番目の保冷車の運転手の方の人命救助であり、突き刺さった車両の引き離しが大きな障害となっておりました。たまたま現場近くにリース会社があり、だるまジャッキ等を借用したりし、レスキュー隊員がみずからの命をもかけた一分一秒を争う作業が繰り広げられている状況でありました。その作業と並行して、救急隊は4台目の運転手に声をかけ、そして勇気づける光景は、消防隊員のまさに人の命を守るという使命感あふれる状況だったと思います。約1時間以上にわたりさまざまな攻防が繰り広げられ、やっとの思いで車両の引きはがしに成功し、無事運転手の方を救出し、救急車で病院へ搬送されました。私は、助かった、運転手の方の命は守られたと思っていましたが、翌日死亡された事実を知りました。まさかと思ったわけですが、外傷性ショック死だったそうであります。仮の話ではありますが、ある程度装備の整った救助工作車両があったならどうであったのでしょう。もし30分早く救出できていれば助かったのかもしれません。その現場にかかわったレスキュー隊員たちは非常に悔しい思いをされたことと思います。常日ごろから有事に備えて訓練を積み重ね、いざというときの実践で工具等が足りず、結果的に大切な人の命を救えなければ、隊員たちのモチベーションも下がってしまうと思います。近隣の北見市、網走市では、工作車両が配備されているとお聞きしました。やはり紋別市としても人命救助を第一と考え、多額な歳費が必要かと存じますが、配備をすべきと考えます。紋別地区消防組合管理者でもあります宮川市長の見解をお聞きします。最後に、4月1日オープンした広域紋別病院の現況と今後の課題についてお伺いいたします。紋別市民、そして西紋4町村の大きな期待を背負っての船出であったと思います。約2カ月経過した時期でありますが、地元新聞等からは大きな評価を得ているように思われます。そして、市民の声として、新しい病院は看護師さんのユニホームが明るくなり、結構込んでいるよとのお話もお聞きしました。私自身も5月23日、25日の両日、広域紋別病院で受診しました。待合室は患者さんであふれ、ドクター、看護師さん、その他のスタッフの方々も大変忙しく働いておられました。やれやれと一安心すると同時に、新病院の企業長をはじめ、関係各位のご努力に敬意を表したいと思います。さて、全国的な看護師不足はいまだ解決されていませんが、よりよい地域医療を目指すには欠かすことのできない存在が看護師さんであります。現時点での看護師さんの人数等についてはいかがでしょうか。そして、企業長の見通しはいかがでしょうか。宮川市長は、昨年の企業団発足以来、速やかに病院の最高責任者の選考に入り、4月着任を目指し取り組んできたとお聞きしておりますが、病院はスタートし2カ月が過ぎました。企業長はどのような人で、いつ着任する予定となるのか。先方の都合もおありでしょうから、お知らせできる範囲内でご答弁願います。そして最後に、喫緊の課題は何かおありでしょうか。先般労働組合も発足し、労使で力を合わせての病院運営を期待するものであります。しかし、地域住民の新病院に対する意識づけも大変重要であり、我々地域の病院として守り育てるという強い意識が最も大事であると思います。先般広域紋別病院より企業長並びに病院長名で疾病予防への取り組みとして健康に関する市民公開講座開催のご案内をいただきました。今後もできる限り市民公開講座等を多く開催していただき、広域紋別病院と市民との信頼関係をつくり上げていっていただきたいと思います。安心して暮らせる紋別市として、広域紋別病院は絶対不可欠な存在であるという認識を市民共通の課題として強く持ち続けなければならないと私は思います。以上で私の質問は終わりますが、再質問は留保いたします。

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、鈴木議員のご質問にお答えいたします。紋別市の防災対策についてでありますが、このたびの東日本大震災では非常に多くの方が被害に遭われ、いまだに避難所での暮らしを余儀なくされていることに心よりお見舞い申し上げますとともに、私たち行政は災害に対する備えをしっかりと進めていかなければならないと決意を新たにしたところでございます。初めに、自主防災組織の育成についてでありますが、災害が発生した場合、まず自分の安全は自分で守る自助と、地域や身の回りの人たちの協力をもって助け合う共助、そして私たち行政がなすべき公助がそれぞれ機能し、連携し合いながら被害が最小限に抑えられるよう、日ごろからの備えが重要であると考えているところであります。自主防災組織につきましては、地域の安全を守る共助のための組織として全国各地で組織されております。本市には、現在のところ自主防災組織は組織されておりませんが、町内会を単位とした地域コミュニティがあり、これまでも町内会を基本に防災訓練や避難訓練、防災啓発活動、さらには災害図上訓練など、防災に関する活動を行ってきたところであります。また、大規模な災害発生時において行政が支援できることには限界があります。公的機関の支援が来るまでの間、被害の拡大防止や地域に居住する障害者、高齢者、子供など、避難行動が難しい住民を守るためには、町内会などの地域の力が欠かせません。町内会におかれましては、日ごろから危険箇所の把握に努めていただくとともに、情報伝達訓練や初期消火活動、避難誘導、救急救命講習など、災害対処方法について話し合いを持つことも地域の防災力向上には有効な手段であると考えております。市といたしましても、広報もんべつにおける防災関連記事の掲載や防災展の開催、地域での防災講座の開催など、効果的な手法を検討しながら、引き続き市民の防災意識の高揚と地域の防災力の向上に努めてまいりたいと考えております。また、第5次紋別市総合計画では、自主防災組織率50%を目標に掲げており、町内会のご理解を得ながら、自主防災組織の役割を担っていただけるよう市が先頭に立ち進めるとともに、防災訓練の実施につきましても、画一的なものではなく、地形や環境に応じ、小規模ながらもさまざまな争点に基づきながら訓練できるよう、町内会のご協力をいただきながら積極的に進めてまいりたいと考えております。次に、ハザードマップ等の見直しにつきましては、北海道が策定するオホーツク海沿岸津波浸水予測図が本年度完成すると聞いており、また国の防災基本計画においてもこのたびの大震災を受け、各地の予想震度、被害想定、津波対策を抜本的に見直すこととしていることから、これらをベースに洪水ハザードマップも含め、よりわかりやすいハザードマップを作成するとともに、本市の地域防災計画の見直しを検討したいと考えております。議員ご指摘のように、大災害であるほど市民一人ひとりの防災に対する意識の持ち方が大変重要となってまいりますので、今後も町内会での災害図上訓練開催への支援や防災展での防災啓発活動、あるいは防災講演会の開催など、機会をとらえ積極的な啓発活動と実践に取り組んでまいりたいと考えております。次に、消防署への救助工作車両配備についてであります。救助工作車は、ウインチ、クレーン、発電照明灯、その他人命救助のために必要な構造及び設備を有する四輪駆動車であり、多くの救助資機材を積載し、迅速で効率的な救助活動を行うための専用車両であります。現在、消防署では救助隊を1隊運用しておりますが、救助工作車は配備しておらず、化学消防車に救助資機材を積載して対応しております。しかし、専用車両ではないことから、積載スペースが限られ、資機材すべての積載はできておりません。そのため、近年の事故や災害の多様化への対応に苦慮する事態が生じており、少ない人員でより早く確実な救助活動を実施するため、救助工作車を導入、配備することは、国で示す消防力の指針に定める配備基準にも該当することから、今後消防力の整備総体の中で優先度を考慮しながら取り組んでまいりたいと考えております。次に、広域紋別病院についてでありますが、1点目の新病院における看護師の確保状況につきましては、現在常勤の看護職員数は63名で、道職員を退職されてこられた職員が37名、新規採用職員が10名、北海道からの派遣職員が16名と聞いております。また、看護業務を補うため、当初11名の臨時看護職員の確保を予定しておりましたが、看護師等の人材が不足しており、現在5名の臨時看護職員の配置で運営をしているとのことで、企業団は引き続き臨時看護職員の募集をホームページ、ナースバンク、ハローワーク等により行っているとうかがっております。来年度の看護職員の確保に向けて、各看護師養成施設及び大学等へ看護の責任者である看護部長を先頭に北海道とともに養成活動を行っているほか、新規採用職員の説明会等への積極的な参加を行っていると聞いております。2点目の企業長の見通しについてでありますが、さきの第1回定例会においてお答えしておりますが、ある人材に絞り込み、面接、協議を重ねてまいりましたが、このたび本人より正式に承諾が得られたところであります。新しい企業長につきましては、道内の公的病院で内科医として長年勤務され、院長経験も10年以上有し、病院経営にもたけた有能な方であると認識しております。企業長の着任時期につきましては、本人が現在道内の公的病院に勤務をしていることから、先方の事情等も考慮し、年内をめどに着任していただけるよう調整されていると聞いております。3点目の喫緊の課題についてでありますが、やはり安定的な常勤医師の確保と、看護師など医療従事者の確保だと伺っており、現在北海道から派遣を受けております看護師などの医療従事者25名につきましては、派遣期間が限られておりますことから、一日も早く派遣に依存しない企業団職員による体制が必要と考えております。看護師をはじめとする医療従事者につきましては、人材不足等により確保が厳しい状況にありますが、一人でも多くの医療従事者を職員として早期に確保し、病院職員一人ひとりが企業団の職員としての自覚を持ち、医療に携わる者が心を一つにしていただき、地域医療をみずからが担ってもらうことが何より重要であると思っております。以上で答弁を終わらせていただきます。

再質問 2番 鈴木敏弘

それでは、何点か再質問させていただきたいと思います。最初の防災対策でありますけども、51年前にチリ沖地震の津波によって、それが死者、行方不明者が11名被災された浜中町の5月24日午前6時30分より、本年で第22回を数えた町内全体の津波防災避難訓練を実施したという報道がなされました。人口的には4月末現在で6,592名おられるようでありますけども、そのうちの参加者は13.8%強の911名ということでありました。去年は幾らだったんですかということで電話でお聞きしたんですけども、723名ということですから、やっぱり東日本大震災の影響大きかったんだろうと、こう思います。ただ、浜中町としての課題というのが、その6時半というのは当時被災をされた時間を同じ時間帯をつくってるようでありますから、子供さんの参加というのは一切あり得ない時間帯だということで、そういう時間帯の設定等もありますし、それからほとんど車で避難されるということなもんですから、渋滞の状況の把握ができてないと、こういうことも申しておりました。それから、過去の想定からすると、11メーターぐらいの津波が予想されてるようでありますけれども、現実の避難場所では対応できる問題ではないと、こういうことのようであります。これは紋別市についても同じようなことが言えるんだろうと思いますけれども、毎年防災訓練、私どもも機会があれば参加をさせていただいてますけれども、その避難方法等についても再考の余地はあるんだろうと、こう思いますけども、その辺について1点お聞かせください。

答弁 庶務課長兼行財政改革推進室参事 寺井志郎(庶務課長兼行財政改革推進室参事は2012年3月まで)

避難方法についてでございますけれども、何よりも地域の実情に合ったという部分が最優先されるべきかなというふうに考えてございます。訓練の方法につきましても、町内会の皆様とよりよい方法、より実践に即した避難方法等を十分協議検討しながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。

再質問 2番 鈴木敏弘

私の町内は総会が4月26日に終了したんですけども、その中で町内の会員から万が一という話がやはり出ました。ご存じのとおり、私どもの地域は海抜ゼロに近いような状況のところでありますから、一度避難のための順序等を全部整理はしたんでありますけれども、もう一度いわゆる高齢者、それから障害者ということを意識しての検討に今町内としても入ったところでありますけれども、先ほど言われた自主防災組織の育成という部分に当然該当するんだろうと思いますけれども、いわゆる災害の図上訓練、これ私の町内も町連協主催のところに一度参加をさせてもらいましたけれども、私どものところはいわゆる田舎ですから、町内の部分とはちょっと違うんですね。ですから、そんなことも考えた中で行政の支援をいただきながらこういう形で、うちの町内としてのスタイルをつくっていきたいと、こんなふうに思ってますんで、ぜひひとつご協力をお願いしたいというふうに思います。次よろしいですか。じゃあ次、救助工作車の配備についてでありますけれども、私の印象としては随分前向きなご検討をいただけるというふうに感じましたので、これもひとつぜひよろしくお願いをしたいと思います。市長、そういうことでよろしいですか。市長、そういうことでよろしいでしょうか。ありがとうございます。じゃあ、最後でありますけれども、広域の紋別病院でありますけれども、何が何でも市民にとって欠かせない2次医療の機関であるということを我々市民一人ひとりが共通の、先ほど言いましたけれども、認識に立って、やっぱり守り育てるという強い覚悟が必要だというふうなことを訴えまして、私の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。

出典:紋別市議会 平成23年第2回定例会 2011年6月7日 議事録 PDF(28ページ) 間違いを知らせる