みんなの議会

幕別町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月12日

町内の高校との協働活動について

2024年9月12日、幕別町議会の一般質問で、塚本逸彦議員が「町内の高校との協働活動について」質問し、教育長 笹原敏文、町長 飯田晴義が答弁しました。

質問者
塚本逸彦 議員
答弁者
教育長 笹原敏文、町長 飯田晴義

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 塚本逸彦

通告に従い、質問いたします。1、町内の高校との協働活動について。昨今、地方の高等学校の維持存続が難しい中、町内には中札内高等養護学校幕別分校と幕別清陵高等学校の2校があり、生徒たちの地域貢献が大きい割に、学校行事を含め町民への情報発信や認知度は十分と言えない状況であります。学校としても多くの地域の皆さんとのつながりを希望しており、地域連携を活発に行うことは、生徒の成長だけではなく、地域全体の発展にも大きく寄与することから、以下の点を伺います。(1)町内の小学校・中学校・高等学校の連携に向けたサポートの考えは。(2)学校祭など開放された学校行事や学校の様子を町広報紙への掲載協力は。2、将来に向けた公教育への取組について。急激に変化する時代の中で、学校教育も大きく変わりつつあります。これからの世界を生き抜く子どもたちを育むため、多様な教育が各地でも行われ始めています。従来の一律な教育ではなく、子どもたち一人ひとりの違いを認め、年齢や障がいなどを越えて共生し、主体的・協働的に学ぶ多様な考え方を重視するなど、教育構造そのものが大きく変わりつつあります。子どもの未来は町の未来でもあり、文部科学省が掲げる「令和の日本型学校教育」での個別最適かつ協働的な学びの重要性が強調される新学習指導要領にも沿ったイエナプランの導入校も全国で増えている中で、幕別町の取組について、以下の点を伺います。(1)イエナプランをモデルとした将来の公教育に取り組む考えは。以上です。

答弁 教育長 笹原敏文

塚本議員のご質問にお答えいたします。ご質問は、町と教育委員会にわたるものでありますので、私からは質問事項1の1点目および質問事項2につきまして、答弁をさせていただきます。はじめに、「町内の高校との協働活動について」であります。現在、本町には、中札内高等養護学校幕別分校および幕別清陵高等学校の2校の道立高校が設置されており、両校とも地域とともにある学校として、地域と一体となった特色ある学校づくりに取り組んでいるところであり、中札内高等養護学校幕別分校では、公共施設での花壇整備や清掃活動、駐車場のライン引きなどのほか、農家実習など地域と連携した活動により、地域の一員として社会自立に向けた取組を行っております。また、幕別清陵高等学校では、地域イベントでのボランティア活動のほか、昨年度から地域におけるさまざまな人との交流、協働することを機会として、持続可能な社会の創り手となる資質を養うことなどを目的とした「地域連携マイプロジェクト」を実施しており、地域の高校として、教育活動を通じ、地域の未来を創っていく生徒の育成に取り組んでいるところであります。ご質問の1点目、「町内の小学校、中学校、高等学校の連携に向けたサポートの考えは」についてであります。町内の高等学校2校における小学校、中学校との連携した取組としては、中札内高等養護学校幕別分校では、作業学習を活用し、幕別小学校の新入生に入学のお祝いとして寄贈するランチョンマットを製作しているほか、町内小中学校の駐車場のライン引きを行っており、また幕別清陵高等学校では、一部の小中学校からの要望により、生徒が長期休業期間や放課後に学習補助を行うことなどにより、主体性や社会性を育む体験的活動を重視した教育活動に取り組んでいるところであります。現在、こうした連携に当たっては、それぞれのニーズに合わせて各学校間で連絡調整を行っておりますが、今後、さらなる推進を図るとともに、高等学校から学校存続に向け町内中学生の進学先の選択肢となるよう、中学校との連携について教育委員会に支援を望む声があることなどを踏まえ、教育委員会が調整役として学校間におけるマッチング機能を果たすなど、ニーズ把握や情報交換等が円滑に行えるよう、できる限りのサポートをしてまいりたいと考えております。次に、「将来に向けた公教育への取組について」であります。平成 29 年に学習指導要領が改訂され、小学校では令和2年度から、中学校では3年度から全面施行となる中、平成 31 年の文部科学大臣による中央教育審議会への諮問「新しい時代の初等中等教育の在り方について」に対する答申「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して」において、今後の教育課程のあり方については、学習指導要領で各教科等の指導を通して育成を目指す資質・能力を「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の三つの柱をバランスよく育成することが必要であるとされております。また、日々加速度的に進化する情報化に対応するためには、新たに学校における基盤的ツールとなる ICT 端末を最大限活用しながら、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく育成する「個別最適な学び」と、子どもたちの多様な個性を最大限に生かす「協働的な学び」の一体的な充実を図ることが重要であるとされております。ご質問の「イエナプランをモデルとした将来の公教育に取り組む考えは」についてであります。イエナプラン教育は、ドイツで考案されオランダを中心に普及した、一人ひとりを尊重しながら自律と共生を学ぶ教育方法であり、2、3学年からなる異年齢のグループで行い、教科別の時間割ではなく、対話、遊び、仕事(学習)、催しの四つの基本活動から成り、活動内容は子どもたち自身が決め、子どもの自発的で責任ある行動が尊重されることから、主体性が育まれる教育方法とされております。また、異年齢が同じ教室においてグループで活動するため、年下の子どもたちは年上の子どもたちのサポートを受けられるという安心感があり、年上の子どもたちは年下の子どもたちに対する責任感が生まれるほか、子どもたち同士で学び合い、対話を重視した教育活動により、自分の意見の伝え方や、人の意見をどのように受け入れるかなど、他者を尊重する協調性を育むことができるとされております。日本においては、2010 年に日本イエナプラン教育協会が任意団体として結成され、2014 年に一般社団法人となり、日本におけるイエナプラン教育の発展・普及の取組として、イエナプランスクールの認定を行っておりますが、現在のところ公立校での認定は1校のみと実践例が少ない現状にあります。また、子どもの性格が人と関わるのが極端に苦手な場合には、グループでの活動に過度なストレスを感じてしまうほか、学習指導要領に準じたカリキュラムとの両立や、イエナプラン教育を理解し体現できる教員の確保といった課題もあるとお聞きしております。こうした現状から、現時点において本町としてイエナプラン教育に取り組む考えはありませんけれども、他の教育方法と併せて今後の経過等について注視してまいりたいと考えております。以上で、塚本議員のご質問への答弁とさせていただきます。

答弁 町長 飯田晴義

塚本議員のご質問にお答えいたします。ご質問の1点目の2、「学校祭など開放された学校行事や学校の様子を町広報紙への掲載協力は」についてであります。本町では、毎月1日に広報紙を発行しており、町内会のご協力をいただきながら各世帯に配布し、町の施策や財政に関すること、防災や環境に関すること、健康や福祉に関する情報などのほか、各種申請や手続、イベント開催の案内などを掲載するなどさまざまな情報を提供しております。また、広報紙に毎月掲載しております「まちのわだい」のページには、町内で行われた主な出来事などを写真とともに掲載し、町内でのイベントや町民の皆さんの活動をお伝えすることで、イベントへの興味や関心、活動へ参加するきっかけづくりとしていただいているところであります。町内の高等学校における学校祭などの行事につきましては、ここ数年掲載しておりませんが、過去には学校祭の一部として行われていた、まくべつ夏フェスタ会場におけるダンス披露や、札内夏祭りにおける行灯パレードなどを掲載しておりました。町といたしましては、広報紙を通じて地元の高等学校に通う学生の皆さんの活動をお知らせし、学校の魅力を伝えることで、町内外の中学生の進学先として選択していただくきっかけとなるほか、地域を挙げて学校を支援していく機運の醸成につながるものと考えておりますことから、今後、学校で行われる行事などにつきましては、積極的に情報を発信してまいりたいと考えております。以上で、塚本議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 2番 塚本逸彦

再質問に入らせていただきます。まず、1の町内の高校との協働活動についてです。やはりコロナ前は交流が結構あったと聞いておりました。そしてコロナになり、そして校長が替わりということで、また環境を一からつくってというところで、交流が途絶えてしまっている部分もあったようです。こういった事情から、この答弁、非常に前向きな答弁でありがたいと思っておりますが、やはり持続的にこういった活動は行っていく部分が必要かと思います。そして、学校単位で今は段取りを組んでという部分もありますので、その辺が先生方の負担にもなっている部分があったり、法的な手続が要る場合には、やっぱり煩雑な部分があったりということもありますので、その辺もサポートも教育委員会のほうで少しやっていただけると、コーディネートしていただけると持続的に校長先生、それから現場の先生方も安心して行っていけると思いますので、持続可能な関係づくりというのをぜひやっていただきたいと思います。その点についてもう一言、何かありますか。

答弁 教育長 笹原敏文

答弁の中でも若干触れておりますけれども、私も教育長になってから何度も高校には足を運ばせていただいて、直接、校長先生や教頭先生とお話しする機会もございました。当然これまでも直接、中学校のほうに高校の先生が出向いて、高校の、主に進路に関する説明になりますけれども、進路担当の先生に直接お話をさせていただく、そういった活動については、ずっとこれまでも行ってきているというお話をしておりました。また、今後さらに高校としても中学校と連携を深めて取組を進めていきたいと、より高校のことを知ってほしいというお話もされておりましたので、いま一度教育委員会が間に入って、町内の中学校になりますけれども、そうした機会を何がしか設けるなりをして、連携の強化といいますか、取組をもう少し進めていきたいと、そのように考えております。

再質問 2番 塚本逸彦

ぜひよろしくお願いいたしたいと思いますけれども、やはりここの辺は高校生の力というのはとても地域にも大きな力になりますので、ぜひよろしくお願いします。2番の将来に向けた公教育の取組についてですが、イエナプランにこだわった部分ではありませんが、この答弁の中にある認定を受けているのは1校と。認定というのはイエナプラン協会に対して結構なハードルが高い部分がありますので1校ですが、全国で注目を集めています名古屋市では、今年度から名古屋市全域にわたってイエナプランをモデルとした教育方針を導入しております。名古屋市長の肝煎りで、オランダに教師や教育長など派遣して研修を受けてやっております。あと岐阜県でも一部、全部ではありませんね、一部、週に1回とか月に1回、ブロックアワーというイエナプランの中の一つを取り入れてやっているということもありますので、認定は1校なのですけれども、導入事例というのは長野県、それから広島県、あとは幕別町ではもう既に取り組んでいるかとは思いますけれども、令和型の教育において、個別最適な学びということですので、今まで先生が指導的な立場だったのが、サポート側に回ってくるという教育方針になっていると思いますけれども、そういった部分は幕別町でも取り組んでいるかと思います。こういうことも含めますと、イエナプランにとってもやはり挙げられた課題もありますけれども、現状の教育はもっと課題が多いはずなので、その辺も含めて全てということではありません、いろんなこれから幅広い教育方法がありますので、現状は今の個別最適な教育とかそういった部分に関しましては、イエナプランも非常に有効であるということは、もう各教育界でも非常に興味を持たれている部分もありますし、やはり今から取り組んで、導入はなかなか難しいかと思いますけれども、イエナプラン協会からいろんな情報発信もありますし、研修もありますので、そういったところは研究の一つとして知識として、また今後の幕別町の教育に生かせる部分があると思いますので、そういった部分は続けてほしいと思いますけれども、その辺どうでしょうか。

答弁 教育長 笹原敏文

答弁の中ではちょっと触れてはいなかったのですけれども、これまで町内で取り組んでいる小中一貫教育の中で、乗り入れ授業ですとか、中学生と小学生が一緒になって学習活動に取り組むですとか、そういった活動をやっておりますので、まるきりイエナプランと合致したものではないにしても、そういう異年齢での学習活動という取組については、これまでも取組を進めております。そうした意味においては、今後、幕別小中学校が一緒となった義務教育学校においては、まさにそうした活動もより取組がされることになるのかなと思っております。イエナプラン教育という教育方法にこだわらずというお話でしたけれども、まさにそのとおりでありまして、学習指導要領に基づいたという考え方はありますけれども、そうした中にあって、取り入れられるものについては、どんなものがあるのかということについて、今後においても注意深く検討のほうはしていきたいなと思っております。

再質問 2番 塚本逸彦

先日も、鎌倉の前教育長であって、今、文科省の学習指導要領を作っておられる方とお話しする機会がありましたけれども、やはり個別最適な授業、それから協働的な授業という取組が文科省でも手引を出しましたので、ぜひ読んでいただきたいということでしたので、またホームページとかで見られると思いますので、その辺も参考になさっていただければと思います。次、広報の部分ですけれども、高校の広報ですね。こちらはやはり先ほどの話もありましたように、高校側としては、非常に情報発信したいのだけれども、どうしたらいいか。それから前回も養護学校に関しましては、学園祭を7月に行いまして、住民の方に少しでも来ていただきたいということで、キッチンカー等用意して行われたところであります。教育委員会としても、養護学校については前の住宅のところの庭を花壇にしたりとか、いろいろ協力されている部分ではありますが、やはり広報でも養護学校、それからあわせて清陵高校、広報のページで1ページ高校のページを作ったらどうだという、僕は思うのですけれども、それぐらいにして、定期的に発信していくということで、より地元の高校が身近になる。それから養護学校の生徒さんにとっては、自分たちの活動が評価されるということで、自分の自信にもつながっていい効果が表れるのではないかと思いますので、ちょっと積極的にそういったことはあまりお金もかかりませんので、そういった部分、ソフト面での充実をこれからやっていくこと。やっぱり学校の魅力を訴えることで、こういう学校に入れたいということであれば、また幕別町への人口誘致にも、それが目的になっては間違っていますけれども、結果としてそういう魅力的な学校をつくるということは、これは招致もあわせてですけれども、そういったことで幕別町に住んでみたいなという人も現れるかもしれませんので、そういったものも含めてちょっと広報、その辺もうちょっと積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、その辺どうでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

町内に2校の高等学校がありますけれども、そのうち、とりわけ幕別清陵高校につきましては、多田学園の理事長の本当にご英断によって、言ってみれば幕別町としては高校を一つ残すという意味で救われたと私は思っております。ですから、これはうやむやにしては決していけないわけでありますから、そういう中で去年、今年の入学生、初めて募集段階で定員を割り込んだので、非常に私危機感を持っておりますので、やはり地域を挙げて清陵高校、そして分校を応援していかなければならない、支えていかなければならない、そういう思いを持っておりますので、そこはいろんな話題があると思いますので、そこを細かくリサーチしながら、なるべく掲載をする中で、町民全体で支えていただくような学校にしていければと思っているところであります。

再質問 2番 塚本逸彦

確かに、十勝管内でも高校を有する上士幌町、鹿追町、大樹町、それぞれ振興会とかあったりして、高校に力を入れております。そして、通学補助とか給食の補助、そういった補助で優遇するという部分も確かにありますけれども、本来は学校の魅力があって通うというのが本来の姿だと思いますので、その辺を含めて地域と学校が協力し合って、魅力ある学校づくり、高校づくりをして、それを発信していく形を幕別として、町としてとっていけたらと思いますので、その辺のお考え、もう一度お願いします。

答弁 町長 飯田晴義

先ほども経過についてお話ししましたけれども、やはり町としては、今、魅力ある高校づくり補助金というのを出させていただいていますけれども、この使い方も含めて、しっかりと魅力づくりに寄与するような使い方にしていきましょうということで、7月に私も含めて教育委員会と学校長、教頭と懇談、意見交換をさせていただきまして、どういった使い方をするのかについては今月いっぱいまでに高校側から案を出していただいて、それをたたき台にして、より一層魅力あるお金の使い方にしていこうということになっておりますので、そこはもう気持ちは全く変わりませんので、本当に町内の中学生の進学先として行ってみたいなと、あるいは他町村もそうなのですが、行ってみたい学校にしていくことが何よりでありますから、そこはしっかりと町、教育委員会、学校側と意見交換をしながら、魅力ある高校づくりに向けて取り組んでまいりたいと思います。

再質問 2番 塚本逸彦

まさに、そういった教育の町としての幕別町、魅力ある幕別町になっていただきたいと思いますので、今のご意見、本当に全く同感でございます。以上で、質問を終わります。

出典:幕別町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月12日 議事録 PDF(64ページ) 間違いを知らせる