幕別町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月11日
議事録に件名の記載なし
2019年12月11日、幕別町議会の一般質問で、中橋友子議員が質問し、町長 飯田晴義、土木課長 小野晴正、防災環境課長 寺田治、住民福祉部長 合田利信が答弁しました。
- 質問者
- 中橋友子 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、土木課長 小野晴正、防災環境課長 寺田治、住民福祉部長 合田利信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 18番 中橋友子
通告に従いまして、質問を行わせていただきます。私は、台風 19 号被害の教訓を生かし防災対策の強化と見直しを質問いたします。10 月 12 日に日本に上陸した台風 19 号は、関東、甲信、東北で記録的な大雨となり、その影響は 14都県、390 市区町村に及び、堤防決壊 71 河川 140 か所、浸水面積2万 5,000 ヘクタール、死者・行方不明者が 100 名を超える甚大な被害をもたらしました。神奈川県箱根町では降り始めからの降水量が1,000 ミリを超え、観測史上初めての記録となっています。大型台風の連続上陸の要因は特定されていないものの、気象庁では南海の海水温度の上昇を一因とし、地球の温暖化が進み出したことにより台風が発達するエネルギーが蓄積され、大型化すると推定されています。地球温暖化防止に向けては、「国連気候変動枠組条約締約国会議」が 21 世紀半ばまでに二酸化炭素排出量をゼロにする目標を掲げ、達成を目指していますが、ヨーロッパ諸国で積極的な反面、日本やアメリカは消極的であり、早期に温暖化防止に向けて参加国の足並みがそろうことが期待されております。現状では、温暖化防止までは遠く、日本全土に台風が上陸し猛威を振るう可能性は大きく残されています。さらに台風の進路が北に移動し、北海道に上陸する可能性も大きくなってきています。幕別町は、直近では平成 28 年8月の台風で大きな被害を受け、復旧と防災・減災に力を入れてきましたが、今回の台風 19 号の被害の実態を教訓に、今後も備えには万全を尽くし、防災・減災の対策を常に強化していくべきであると考えます。以下、次の点を伺います。①堤防、河川の治水対策。町内の河川は、札内川、十勝川、猿別川、途別川の一部と国の直轄河川となっています。堤防破壊や越水、氾濫のない堤防整備や河川改修、床下げなどに万全の対策が求められていますが、国や道に対する働きかけも含めて現状を伺います。②川幅の狭い支流は本流よりも決壊しやすいと指摘されています。支流に水位計を設置し、水位計を確認することは、避難行動に移る重要な判断材料になります。日常的に地域住民に水位計の数値を確認できるようにしていくことが避難を早め、救済に役立つことが実証されています。幕別でも生かすべきではないでしょうか。③幕別町のハザードマップは、1000 年に一度の降雨を前提とする洪水浸水想定区域を定め、平成 29年に更新されていますが、降水量は何ミリを想定して作成されたのか。台風 19 号に照らして見直す必要はないのか。また、「幕別町地域防災計画」や「防災のしおり」の見直しは必要ないか。④人権が守られ、国際基準に基づいた避難所の水準を目指す考えは。⑤今回の台風の犠牲者のうち、避難が遅れ、車中で亡くなられた人も多数でありました。命を守るための避難訓練の重要性が浮き彫りになっています。町が5か年計画で取り組んだ防災訓練は、今年度が最終年となっていますが、これまでの防災訓練で特に障がい者、高齢者など要支援者の参加状況など総括と教訓は。今後は地震、水害など災害の種別や冬季や夜間などの災害を想定した訓練を継続し、「防災が文化」として根づくまで実施すべきではないでしょうか。以上です。
答弁 町長 飯田晴義
中橋議員のご質問にお答えいたします。「台風 19 号被害の教訓を生かした防災体制の強化と見直しについて」であります。大型で強い勢力で上陸した台風第 19 号により、関東地方を中心とした広い範囲で記録的な大雨となり、河川の氾濫や土砂崩れ等により、多くのとうとい命が奪われ、いまだ行方不明の方もいるほか、住家被害が約9万棟となるなど人命、財産に甚大な被害が及んでおります。気象庁では、極めて大規模な災害に発展することを予想し、大雨特別警報を1都 12 県に発表しておりましたが、避難の遅れなどにより多くの人命が失われる結果となり、早い段階での避難行動の必要性を改めて認識したところであります。ご質問の1点目、「堤防破壊や越水、氾濫のない堤防整備や河川改修、床下げなどに万全の対策がとられているか、国や道に対する働きかけも含めて現状は」についてであります。町内の河川のうち、国が管理する河川は十勝川水系に属し、十勝川、札内川と途別川及び猿別川の下流は、全て一級河川であります。道が管理する河川は、一級河川が十勝川水系の猿別川及び途別川の上流のほか、上統内川やメン川など 16 河川があり、二級河川は当縁川水系の当縁川と忠類幌内川の2河川があります。河川は、公共に利用されるものであって、その管理は洪水等による災害の発生を防止し、公共の安全を保持するよう適正に行われなければならないため、毎年、国や北海道に対し、河川断面の確保や河道の土砂掘削、河畔林の伐採など、冠水被害対策について要望を重ねてきたところであります。はじめに、国が管理する河川の十勝川では、JR 根室本線鉄橋上下流部の右岸側において、築堤盛り土工事が実施されているほか、十勝中央大橋下流部、千代田新水路実験水路部及び千代田大橋下流部において、河道掘削工事が行われております。札内川では、JR 根室本線鉄橋下流右岸側において、水防資材の置き場として利用する水防拠点整備の工事が実施されたほか、札内川ゴルフ場付近の右岸側において、河道掘削工事が行われております。途別川では、JR 根室本線鉄橋下流部において、築堤ののり尻を強化する築堤堤脚保護工事が実施されたほか、JR 根室本線から十勝川合流点までの区間の伐開工事が実施されました。猿別川では、猿別水門と止若樋門の隣接部において、内水対策用の釜場を設置する救急排水施設設置工事が完成したほか、猿別水門では停電時でも門扉の自動降下が可能となる機能強化が行われており、さらに JR 根室本線鉄橋下流部では、伐開工事と河道掘削工事が行われております。次に、北海道が管理する河川についてでありますが、平成 28 年の台風 10 号により越水被害が発生した旧途別川では、昨年度までに河川改修計画の検討が行われ、本年度は河川法に基づく河川整備計画の変更手続が行われているところであり、来年度から築堤かさ上げと河川断面の拡幅を行う河川改修事業に着手する予定と伺っております。このほか、茂発谷川の河川改修事業、古舞川の河道掘削築堤整備、糠内川の河道掘削護岸整備が、それぞれ本年度実施されております。国、北海道ともに、今後においても冠水被害対策を重点的に進めていくと伺っておりますが、町といたしましても引き続き国や北海道に対し、各期成会や関係機関と連携を図りながら河川改修等について、要請活動に努めてまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「支流に水位計を設置し、地域住民に水位計の数値を確認できるようにしていくことが避難を早め、救済に役立つことが実証されているが、幕別でも生かすべきではないか」についてであります。国土交通省では、中小河川の水位観測網の充実を図るため、洪水時の水位観測に特化した低コストな水位計「危機管理型水位計」を開発、実用化し、「中小河川緊急治水対策プロジェクト」として、平成 30 年度から令和2年度を目途に、人家や重要な施設の浸水危険性が高く水位観測が必要な箇所において、自治体や住民が的確な避難判断ができるよう、全国約 5,800 か所に設置を進めているところであります。町内においては、国が管理する河川では、十勝川に4か所、札内川に2か所、途別川に1か所、猿別川に1か所の計8か所を平成 30 年度に設置しており、北海道が管理する河川では、猿別川、茂発谷川、旧途別川の3河川に各1か所ずつ計3か所を平成 30 年度に設置し、途別川、糠内川、古舞川、千住川、メン川、当縁川の6河川に各1か所ずつの計6か所を令和元年度に設置予定であり、2か年で合計9か所に設置される予定であります。これらの危機管理型水位計の水位は、インターネット上で誰でも確認が可能となっており、洪水時において河川管理者が把握する水位データとして利用されるばかりでなく、自治体にとっては避難勧告等を発令する判断情報として、住民にとっては避難行動に移る情報として、大変有効な情報であると考えております。さらに、国や北海道では、来年度以降において簡易型河川監視カメラを設置する予定と伺っておりますことから、危機管理型水位計と簡易型河川監視カメラにより、中小河川の監視が強化されることになるため、町といたしましても、こうした河川の水位情報を有効に活用して、住民を迅速かつ円滑な避難行動に導けるよう、防災活動につなげてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「幕別町のハザードマップは 1000 年に一度の降雨を前提とする洪水浸水想定区域を定めているが、降水量は何ミリを想定していたのか、台風 19 号に照らして見直す必要はないか、また、「幕別町地域防災計画」や「防災のしおり」の見直しの必要はないか」についてであります。現在のハザードマップにおける降水量については、72 時間の想定最大降雨で浸水想定区域の作成を行っており、これを 24 時間雨量に置き換えますと、十勝川では 268 ミリ、札内川では 414 ミリ、猿別川では 370 ミリ、途別川では 428 ミリとなります。また、ハザードマップについては、各河川の流域ごとに、想定し得る最大規模の降雨に対応した河川ごとの浸水想定区域を一枚の図面にあらわしたものであり、令和元年8月6日に北海道が管理する途別川の区間において、浸水想定区域の見直しが行われましたことから、令和2年度の出水期までにハザードマップの一部見直しを行う予定であります。なお、「幕別町地域防災計画」及び「防災のしおり」の見直しにつきましては、近年の災害や台風19 号の災害を踏まえ、国の防災基本計画等の変更が行われた際には、地域防災計画等の見直しが必要になるものと考えております。ご質問の4点目、「人権が守られ、国際基準に基づいた避難所の水準を目指す考えは」についてであります。避難所における国際基準とは、1997 年に複数の人道支援を行う NGO 組織と赤十字・赤新月運動によって計画された「人道憲章と人道支援における最低基準」として「スフィア・ハンドブック」にまとめ、1人当たりの居住空間は 3.5 平方メートル、トイレは 20 人に1基、さらに男性1に対し女性3の割合で設置するなどの基準を定めており、平成 28 年4月に内閣府が作成した「避難所運営ガイドライン」では、避難所の質の向上を考えるときに参考にすべき国際基準であるとしております。本町では、発災直後に命を守るために多くの方が避難所へ集まることを想定し、必要最低限の避難スペースを基準に、それぞれの避難所における収容可能人数を算出しておりますことから、災害初動期から質の向上を確保することは難しいものと考えております。しかしながら、災害初動期を過ぎた後、避難所生活では、ストレスによる心の問題やエコノミークラス症候群による健康被害が想定され、避難所内の生活空間の充実やプライバシーの保護に配慮した環境整備が必要でありますことから、段ボールベッドやパーティションを使いプライバシーの確保に努めるとともに、さらに長期化する場合は簡易ベッドを確保するなど、国際基準を参考に避難所の質の向上を段階的に図ることが必要であると考えておりますご質問の5点目、「これまでの防災訓練で特に障がい者、高齢者など要支援者の参加状況など総括と教訓は、今後は災害の種別や冬季、夜間などの災害を想定した訓練を継続し、「防災が文化」として根づくまで実施すべきでは」についてであります。本町では、平成 27 年4月に策定した「幕別町防災訓練計画」に基づき、27 年度から 31 年度までの5か年で地域防災訓練を実施し、本年 11 月 30 日の農業者トレーニングセンターを指定避難所とする訓練を最後に、全て計画どおり終了したところであり、災害発生時における的確な避難行動を習得するとともに、自分や家族の命を守る「自助」の意識と地域の協力となる「共助」の理解が進むなど、防災の意識の向上が図られたものと考えております。これまで5年間の訓練では、87 公区、延べ 2,464 人の方に参加をいただき、このうち障がい者や要介護認定者などの要支援者の方は 58 人、70 歳以上の高齢者の方は 1,017 人で、全体の約 43.6%となっておりますが、自力歩行が困難な障がい者や高齢者については、参加する意識があっても、身体的、年齢的な容態からやむを得ず参加できない方もおり、共助の体制の確立がこれからの課題と受けとめております。また、訓練参加者からは、「大規模な災害が増える中で訓練が役に立った」との感想が多く寄せられ、基本的な避難行動及び避難所の入所を体験できたことにより、地域による防災力向上の一助につながったほか、訓練を機に、毎年自主的に防災訓練を実施する公区や避難所が同一である複数の公区が連携防災組織を設立し、合同訓練を継続するようになったことは、地域防災訓練を実施した効果によるものと捉えております。しかしながら、災害時の被害を最小限に抑えるためには、地域住民による組織的な協力、防災活動が極めて重要な役割を果たすことになりますが、幕別及び札内の市街地においては、自主防災組織の組織化が進んでいない地域もありますことから、日ごろからの防災意識の向上や地域の防災力を高めるための啓発等が大変重要であると考えております。このようなことから、谷口議員の答弁でも申し上げましたとおり、令和2年4月から「地域防災マネージャー」の資格を有する者を任用し、各地域に出向いて、地域と連携した防災体制の強化を図るとともに、地域が主体となり、ハザードマップを活用した避難行動やさまざまな災害を想定した訓練が行えるようお手伝いをしてまいりたいと考えております。以上で、中橋議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 18番 中橋友子
それでは、再質問を行わせていただきます。本州を襲った 10 月 12 日ですから、まだそこから2か月しかたっていないのですけれども、しかし、あのときのマスコミ報道で私たちは災害の甚大さを受けたのですけれども、東日本大震災のときとはまた別な意味での衝撃的な被害であったと自分は思っています。というのは、台風の頻度が早過ぎる、多過ぎる、そしてその範囲が広過ぎるというようなことで、全く、異常気象を反映というふうには言われてはいますけれども、ここまでひどくなるものかというふうに震え上がる思いでした。台風は1年間に大体上陸というのは、日本には平均では 2.7 個だったそうですけれども、今年は既に5個上がってきているということであります。年間に大体発生するのが 25.6 個ぐらいということでありましたけれども、ことしは 10 月までに既に第 22 号が出ておりましたので本当に、ひどくなれば回数が減るというふうに言われてきたのですけれども、それも違ってきていると。ひどくもなり回数も増えるという状況だと思います。世界の平均気温は、これ先ほども質問にありましたけれども、1900 年代に比べて 1.1 度上がっている。この直近の 2011 年から 15 年までの5年間でも 0.2 度アップしていると。二酸化炭素の濃度は 20%高くなっている。こういったことが台風が猛威を振るうということになっています。幕別町の平均年間降水量というのが 1,000 ミリなのですけれども、この 1,000 ミリが1日で降るような、そんな台風の状況であったということです。台風は大雨だけではありませんでした。ことしの5月には全国で 30 度を超える猛暑が訪れるということも、この異常気象の一端ではなかったかと思います。幕別町では平成 28 年に台風被害があって、たくさんの事業が取り組まれて、それに対する備えが進んできておりましたけれども、それが十分であるのかどうかという検証も含めて、今回質問に立てさせていただきました。まず、第1点目なのですけれども、幕別から一人も災害で犠牲者を出さないということから、まず大きい河川の整備状況、それは国が管理するもの、北海道が管理するものというふうになり、川とは言えないような川も含めまして、普通河川はこのほかに幕別町では 154 河川あるということでありますから、これは水が流れていないようなものもありますけれども、一応川としては位置付けられているということであります。こういった幕別町の中に、どういった川がどう走っていて、どこが危なくてどこが住民は対策をとらなければならないのかというようなことも、いつも頭の中に入っているような状況がつくられればなというふうに思います。1番目の質問では、国と道の事業については、願っていたとおり順調に事業が進んでいる報告であったと思います。これからというのはほんのわずかで、北海道が管理する河川の旧途別川の改修の検討が、本年度、整備計画が立てられて変更があり、来年度から築堤のかさ上げに入るということであります。これは実際にどのぐらいの期間ででき上がるのか、まず伺います。
答弁 土木課長 小野晴正(土木課長は2021年9月まで)
旧途別川の改修期間なのですけれども、先ほど中橋議員がおっしゃったとおりに来年度からやる予定にはなっているのですけれども、事業費は 27 億円ということで、今、想定はしているのですけれども、その期間は、予算の関係なのかなとは思うのですけれども、いつまでという期間は明示されておりません。以上です。
再質問 18番 中橋友子
27 億円ということで、すごいお金がやっぱりかかりますね。どこかで期間が分かればというふうに思います。ただ、報告いただきましたように、私もずっと幕別の河川をざっくりですけれども、回ってみましたら、柳の伐採も含めて本当にきれいになってきているのです。ですから、こういった災害に対応できるようなことがだんだん整ってきているなということを思いました。旧途別川も一刻も早く完了することを期待していたいと思います。次、②の支流に水位計でありますが、国がこの事業が有効だということで、治水対策のプロジェクトの一環として始めまして、全国 5,800 か所というお答えもいただきました。幕別町には、国と道の関係では既に設定あるいはこれから6河川に1か所ずつ設置予定であり、合わせて9か所設置されるということであります。全てこれらはインターネット上で、つまりスマホなどでも誰でも確認ができて、どのラインになったら避難が必要だということまで含めて、これから避難計画などに生かされる仕組みになっていってるのでしょうか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
危機管理型水位計の閲覧でございますけれども、誰でも川の防災情報から閲覧が可能であります。以上です。
答弁 土木課長 小野晴正(土木課長は2021年9月まで)
済みません。先ほどの質問の訂正なのですけれども、事業期間といたしまして、予定では平成 32 年から平成 40 年の9年間と予定されているということで書いてありました。済みません。訂正いたします。
再質問 18番 中橋友子
分かりました。先ほど言ったように、要するに誰でも見られるという仕組み、それがつくられていますし、また、これからもつくられていくということでありますから、後ろのほうでもお尋ねしたいと思うのですが、それが住民の皆さんの避難の一つの指標になるような、そういった計画づくりが大事だと思うのです。ただ見て、ああ、増えてきたなということだけでは意味がない。やっぱり一定のところでどの時点で、レベル1とかレベル2とかというふうになっていくのでしょうけれども、そういったことも含めて活用、水位計をキャッチしているものの活用のあり方について検討されているのでしょうか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
危機管理型水位計のほかに既についている水位計も閲覧ができる状態でございまして、水位計を閲覧したときに避難勧告水位率とか、そういうラインが入っていますので、それを基準にタイムラインというものを作成しております。今回、危機管理型水位計では水位情報しか分からないものですから、今後そういったタイムライン的なものも必要になってくると考えておりますが、今のところまだそこまでの作成には至っておりません。
再質問 18番 中橋友子
せっかくそういった情報網が整備されても、住民の避難に生かされるものにつながらないと、投資したものも何にもならないと思うのです。これは急いで整備すべきだと思いますが、大丈夫ですか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
タイムライン自体は、国の直轄河川と道の指定河川というものにしかつくられていなくて、今、中小河川に危機管理型水位計をつけて水位の状況が分かるように水位計をつけてもらっているところです、これからつけるところもあるのですけれども。さらに、そこの場所に今度はカメラもつけていただくことになりますので、状況を確認するだけの水位計とカメラになるものですから、中小河川については、そこに避難判断水位ですとか、そういう水位が設定されていない。ですので、現況の水位と、あと堤防の高さも出ていますので、それを見て、我々もそうですけれども、今後雨がどれぐらい降るか、あるいは土壌の雨量指数というのも分かっていますので、それをもとに避難勧告とかを発令しようというふうに考えております。
再質問 18番 中橋友子
手順としては分かりました。ここにも簡易型河川監視カメラを設置予定と書いてありますので、今もパソコンを開くとインターネットで、例えば猿別川のところなら、ばんと川は映るのですけれども、それが大雨になって洪水の危険性といいますか、避難しなければならないようなときが来たときには、どのラインで避難しなければいけないのだというようなことが、前情報で住民にきちっと伝わっていくことが大事だと思うのです。違いますか。そういうふうにしないと意味がないということを私は言っているのです。どこでも、国がやること道がやること、幕別が直接というのはなかなか難しい面もあるかもしれないけれども、しかし、そういった水位計をつけて監視ができるのであれば、きちっとしたそれの、ここまで来たら危ないよというのが幕別の防災担当のほうからしっかりと行けば、すばらしいシステムになるのではないでしょうか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
その辺の水位については、今後、北海道の河川管理者とも、どの水位になったら危ないのかだとかというのをお聞きしながら検討していきたいと思います。それともう一つが、危機管理型水位計のほかに気象庁の洪水マップというものがありまして、そのマップですと中小河川の色で危険度が分かるというマップがありますので、そちらのほうもぜひご紹介していきたいなというふうに思います。以上です。
再質問 18番 中橋友子
分かりました。後ろのほうでも防災については、避難訓練の強化なども含めてそこで絡めてもう少し伺いたいと思いますので、ここではこのぐらいにしたいと思います。ただ、水位計が今回の台風 19 号できちっと設置されていて、さっき言いましたように、住民にまでこの状況になったときに避難すべきだということが、整備を実際にされていた自治体がありまして、そこでは犠牲者がなかったという報道も今回されていますので、ぜひそういうことを生かしていただきたい、このように思います。では次、3番目です。ハザードマップの件です。ハザードマップは 1000 年に一度ということで国土交通省がきちっと方針を出されて策定されたものであります。今回、札内川では 414 ミリ、猿別では 370 ミリ、途別では 428 ミリということなのですけれども、これを想定されてつくられたと。ハザードマップは降水量だけではなくて、いろんな要件を加味されてつくっていると思いますので、それだけではないと思うのですけれども、ただ、今回のように物すごい雨が降ったということになったときに、今のハザードマップは、例えばここは 50センチの浸水区域ですよ、あるいは3メートルですよ、それ以上ですよということなのですけれども、今回のようなことが起きたとしたら、それはそのままでいいのでしょうか。もっともっと被害が広がるという危険性はありませんか。
答弁 町長 飯田晴義
それぞれの河川管理者がどうなるかということを、それを重ねて一枚のハザードマップをつくっているわけなのですが、これは大丈夫かというと、24 時間で十勝川で 268 ミリ、札内川 414 ミリ、猿別川 370 ミリ、途別川 428 ミリと今回の台風 19 号に照らし合わせると、24 時間 1,000ミリぐらい降っているところがあるわけでありますから、大丈夫かと本当に私も言いたくなるわけなのです。ただ、問題は、では何ミリを根拠にしてハザードマップをつくるかということがあるので、そこは河川管理者の役割なので、私たちは本当にこれで大丈夫か、異常気象なのだからもっと高目の設定ができないのかということは十分に議論しなければならないのでしょうけれども、逆に言うと、つくるほうからすると、根拠となる雨量を何ぼにするかというデータも私はないのかなと。まさか本州の雨量を当てはめて、ここに置き換えるということにもなりませんから、これは非常に難しい作業なのかなと。雨量だけ見たら本当に本州と比べたら少ないのではないかとは言いたくなるのですけれども、ではこっちで 1,000 ミリがいいのかといったら、やっぱり役所のやることですから根拠のないものをベースにした数字はつくれないというところに私はちょっともどかしさがあるのかなと、そんな思いもしているわけではあります。ただ、我々としては、本当に今の降り方で言うともっと高目設定というのはできないのかということは問いかけていきたいなというふうに思います。
再質問 18番 中橋友子
よく分かります。こんな 1,000 ミリというのは自分たちも考えてもみませんでしたから、だから当然そういうお答えにもなると思うのですけれども。ただ、住民というのは、町から渡されたハザードマップとか、それから防災のしおりとか、やっぱりこれ命綱なのです。だから、雨が降って本州のほうで事故があって開くのですよ。広げて、うちの町もしああなったらどうなるのだろうというときに、黄色い色分けとか茶色い色分けとか、札内の9割が浸水してしまうのですけれども、そういったことを見ている。これ大事なことですから、やっぱり本当の危険を回避するマップになってほしいと。もう一つマップで言いますと、これは国に対してぜひ要望を出していってもらいたいなというふうに思うのですけれども、結局住民がそれを読み取る、周知、これは町でやるべきだと思うのです、教育も含めて。ですけれども、上からつくってきているものですから、こういう色づけはあるのだけれども、さっきの話にもちょっと似ますけれども、この時点になったらここに避難するのだという避難経路だとか、避難のタイミングだとかというのはやっぱり読み取れないのです。だから、特に土地勘のない人たちは、あれを見てこういうふうになったら困るなと思うのだけれども、次の行動に移せないということがありますので、ハザードマップを見直せるのでしたら、これ自治体の職員の皆さん、役場職員の方なんかもそこの中に入れていただいて、本当に住民に生かされるものにつくりかえていくというような、そのぐらいの姿勢を持って国に当たっていただきたい。私、できれば住民も入れていただきたいと思うぐらいなのですけれども、それは無理でしょうから役場職員ぐらい入れていただけないでしょうか。どうでしょうかね。
答弁 町長 飯田晴義
これ、地方自治体の職員が入って、これは少ないのではないか、多いのではないかという議論をする場ではなくて、科学的に出した数字をそのまま図面に落としているという作業でありますから、それに対してこれは少ないぞというからには、それなりの根拠をこちらから逆に持たなくてはいけないので、そこはやっぱり感覚の問題ではなくて、きちっとした雨量を想定したときに浸水想定区域がどうなるかということに基づいて、それを重ね合わせてハザードマップになっているわけですから、私はそれぞれの河川管理者がやる水位計については、なかなかそれを反論する証拠というのはないわけで、難しいというふうに思います。
再質問 18番 中橋友子
せっかくできるマップですから、一つで何役も果たしていただけるようなものになっていったらいいなと思うわけです。少なくともこのマップを読み取るための出前講座だとか、やっていらっしゃるのだと思うのですけれども、学校教育だとか、それから生涯学習などには入れていくべきだと思うのですけれども、やっておられますか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
出前講座については、実はすごく要望が多くて、ことしは 17 回、昨年は15 回だったのですけれども、ことしはもう 17 回の要請がありまして、こういったハザードマップを使った水害編の出前講座も開いているという状況でございます。以上です。
再質問 18番 中橋友子
分かりました。さらに進めていただきたいと思います。次、4番目なのですけれども、いよいよそういう災害が起きてマップでいろんな状況を掌握した上で、今度避難ということになるのですけれども、今回の台風 19 号でも、あるいは特に東日本大震災のときの状況が大きいのですけれども、いわゆる二次災害、避難をしてから命が奪われてしまうということが後を絶ちませんでした。東日本では、推定では 400 人を超えたと言われています。そこで、町としては、できることを町でやっていかなければいけないわけですから、避難の直接の指示やどこにどうするかというのは、町が主導権を持ってやっていかなければならないと思います。そうした場合に、今の避難基準、幕別町は先ほどもありましたけれども、平成 17 年につくられて皆さんにお渡ししているのですけれども、私はここで人権を守って国際基準に見合うような、そういったことを描いて仕事に当たってほしいということを求めたのですけれども、幕別町の、例えば、ここで避難所の基準だとか、そういうのは最小限度というお答えでした。これ、最小限度の基準、例えば面積にしたら幾らとか、ざっくりありますか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
1人当たり2平米で計算しております。
再質問 18番 中橋友子
最低限、畳ちょっと1枚ぐらいですね。国際基準は畳2枚なのですよね。それで、畳だけではなくて、そうしたら、いわゆる今、特に多様性やジェンダーということが問題になっていて、いろんなプライバシーを守るとか、あるいは温かい食事の提供だとか、全国からたくさんいろんな教訓が生み出されています。そういったものをぜひ私は取り入れる努力をしていただきたいと思うのです。スフィア基準というのは、町長がお答えいただいたとおりに 20 年前に世界で人道支援をやっておられる方たちの経験に基づいてつくられたもので、必ずこうしなければならないというものではないのですけれども、そうした経験で積み上げられたからこそ本当に人権を守られる中身になっているのだと思うのです。私はやはり、今の幕別町の2平米ということをおっしゃられましたけれども、さらにお答えにあったように、トイレの数が 20 人に1人だとか、あと女性と男性の場合、女性のほうが3倍多くつくらなければなりませんよですとか、たくさんあります。それで、こういうことを目指しながら二次災害を防ぐ、同時に避難所が狭いがために二次災害につながったということもなくさなければなりませんし、また、今回の教訓では、避難所が遠過ぎて行けなかっただとか、それから避難所がいっぱいで入れなかった、あるいは避難所そのものが浸水してしまった。特に避難所の弱者対応が不備で自宅に戻ってしまったというようなことが実際、19 号のさまざまな結果をひもときますと出てきています。だから、やっぱりこういうのを本当に真剣に学んで、国際基準人道支援まではいかなくとも、そういうところを目指して、ぜひ幕別町の今の基準でよしとしないで、変えていく姿勢を持っていただきたいのですけれども、どうですか。
答弁 住民福祉部長 合田利信(住民福祉部長は2019年12月まで)
避難者の二次災害といいますか、エコノミークラス症候群、こういったことに陥らないようにするのは、もちろん大切なことだと思っております。ただ、町長答弁でも申し上げましたとおり、まずは自分の命を守る、避難していただくという、これが一番大切でありますので、特に水害にあっては、早い段階から避難情報を早くにお知らせすることができると。今のレベル5ということで、特に気象庁からの情報をもって速やかに行動していただくと。本当に命を守る行動をとっていただくのが大事だと思っておりますので。ただ、避難所生活においては、とにかくプライバシーのほうだとか、そういった観点は重要になってくるものでありますけれども、まずは命を守っていただくと。そして、落ちついてきた後に避難生活者のニーズを十分に把握しながら、避難生活において二次災害に陥らないような体制を整えていきたいと考えております。
再質問 18番 中橋友子
失礼しました。段階的に改善されていくように求めたいと思います。今まずは逃げるのがということをおっしゃられましたので、5番目に入りたいと思います。5番目は、防災を文化に位置付けてということで書いたのですけれども、部長が今お答えになられたように、逃げないで亡くなられた方というのが物すごい数だったのですよね、全体の中でも。それで、やっぱりまずは、今回、防災無線を入れられますけれども、危険が迫らないうちに逃げるのだという、いわゆる避難のスイッチ、その人個人、個人一人ひとりに避難するぞというスイッチが入ることが大事だと思うのです。このスイッチをどこで誰が入れるのかという、そこになってくるのですけれども、それは日常的に防災訓練をして、危険度を自分たちで、みんなで共有しながら、ここだという学習を積み上げた上で逃げるというのもあるのですけれども、もう一つは、やっぱり行政側の姿勢、理事者の姿勢もすごく大事なのですね。今回、避難の途中で亡くなられた人が随分いる中で、結局、避難しなかったものですから、先ほど行方不明者も入れて 100 人近いということだったのですけれども、実際、逃げること、避難がうまくできなくて亡くなった方がここで 39 人いらして、自宅がもう逃げる前に浸水してしまったと、あるいは土砂崩れで破壊してしまったと、それから車に乗ったのだけれども車が水没したと、あるいは横転したというようなことで、特に 70 代以上の方たちが多かったわけです。こういう状況なのですけれども、ただ、全く被害も出ていない町村も、こういうときって比較して出しているところが多いのですよね。それで、でも大事だなと思ったのは、やっぱり日常的に訓練がされているということと、一つは首長が直接マイクを持って避難しなさいというふうに行動をとっている町もあるのですね。それは1か所でしたけれども、全体としてはコミュニティ、地域で、そこで、いわゆる率先して活動する人、「率先活動町民の存在」というふうになっているのですけれども、そういう人たちがやっぱり組織されているところは、早目早目にきちんと声がかかって、そして高齢の方たちも、さっき課題として残っているということなのですけれども、ちゃんとリヤカーなどに乗せて避難しているのですね。だから、やっぱりこういうふうになると、命を守るためにはまずハード面できることはハード面で頑張ってほしいということが1番からの質問なのですけれども、最終的にはそのハードを越えて越水してくるということは何ぼでも考えられるわけですから、やっぱり逃げるにこしたことはない、逃げるが勝ちという、そこの意識を町民全員に持っていただくという取組を今までもされてきているのですけれども、もっともっと、今、地域づくり、地域のコミュニティ、自治づくりということも別な方面で議論にはなっていますけれども、こういう昔からつくり上げてきている住民の危機意識を持つ、ここでは公区づくり、「区長会が頑張っている」と書いてありますけれども、本州のほうでは、私よく分からなかったのですけれども、結(ゆい)の制度とか催合(もやい)の制度だとか、それからいろんなものを支える職人、技能職人のグループだとか各町内の中にあって、そういうところが継続して今回も避難をリードされて助けているのですね。だから、こういう事例を学びながら幕別町としても、徹底した避難のための訓練、学習、それから町からの手だて、応援ということをしっかりと構築をして、命を守る仕組みをつくるべきだと思うのですけれども、どうでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
おっしゃるとおりです。ことしまで5か年間で地域防災訓練をやってきましたけれども、結果的には 10%ちょっとの参加率にとどまってしまいました。出てきてくれた方には本当に感謝を申し上げたいのですが、ただ、その避難訓練の様子を見ていると、ちょっと言葉は失礼かもしれませんけれども、緊迫感がないのです。5年間でやった避難訓練というのは、震度7の激震が起きたという想定でやっているのですが、震度7というと立っていられない、ぶっ飛ばされるような揺れなので、そういう揺れを体感していないだけに、何かお年寄りが集まってはおしゃべりをしながら久しぶりだねみたいな感じで避難していると、そういうようなムードが私は感じられたわけであります。ですから、もう少し本当にこんなに恐ろしいのだよということを分かってもらえるような、いろんなほかの事例なども紹介しながら、まずは緊迫感を持ってもらって、自分の命を守るのだよということをしっかりと習慣づけていただく。そして、自分が大丈夫であれば隣近所の方の様子を見てもらうということをやってくださいと、私、挨拶のとき必ずそう言っているのですけれども、なかなかやっぱり緊迫感を持ってやっていただけないところに問題があろうと思いますし、それと今の事例、隣近所というか中心的な方がいて一生懸命やっていただいているとありましたけれども、なかなか市街地では難しいわけで、人口規模の問題、市街化の問題もありますので、なかなか難しいのでありますけれども、来年4月からは専任の職員も任用しますので、そういった職員によって危機迫るようなお話をさせていただく中で、これはやっぱり自主的な組織をつくらなければいけないのだということを、一人ひとりに分かってもらうことをしていかなくてはならないのかなというふうに思います。一日、二日でできる話ではなくて、何年もかかるかというふうに思いますけれども、地道な活動、我々としての啓発活動に努めてまいりたいというふうに思います。
再質問 18番 中橋友子
危機感をやっぱり持つというのは、本当に自分の命がそれで失われるのだというところまでつながらないとだめなのだと思うのです。町長が言われるように、町で頑張ってほしいですし、実は、そういった意味では地域でいろんな活動を幕別町内でも展開されていまして、例えば私が住んでいます桂町は、札内の鉄南の 14 公区の中に入るのですけれども、毎年のように避難のための学習会があって、そしてそこで、それぞれの町内の、まだまだ緩いものがありますけれども、避難に向けての経験交流を語りながら、ただ、代表の方が本当に一生懸命なのです。そして、その方が、防災を文化にしましょう、位置付けましょうということで、繰り返し繰り返し、高齢なのですけれども、本当に熱心にやられると、もう私たちも頑張らなくてはというふうに思う。だから、町がそういったところに火をつけながら、地域も応援して、地域も頑張っていくという両面が、今、求められると。そうでなかったら文化なんかつくられないと思うのです。文化として息づかないと思うのです。ぜひそういう命を守れる幕別町になることを期待して、質問を終わりたいと思います。