みんなの議会

幕別町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月8日

空き家対策について

2015年9月8日、幕別町議会の一般質問で、内山美穂子議員が「空き家対策について」質問し、町長 飯田晴義、教育長 田村修一、企画室長 細澤正典が答弁しました。

質問者
内山美穂子 議員
答弁者
町長 飯田晴義、教育長 田村修一、企画室長 細澤正典

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 内山美穂子

通告に従いまして、質問させていただきます。一つ目は、空き家対策についてお聞きします。人口減少、高齢化が進み、住宅の供給過多も背景にして空き家が全国的に急増し、社会問題になっています。道内でも7軒に1軒が空き家と言われ、幕別町も近い将来、深刻な状況になることが予想されます。空き家の増加に対応するため、道内でも 40 の市町村が空き家の適正管理に関する条例を制定し、本年5月には「空家等対策の推進に関する特別措置法」が全面施行されました。これは、防災、衛生、景観など、周辺の暮らしに影響を及ぼす管理不全な空き家を「特定空家」として、自治体が所有者に対して撤去や修繕を勧告、命令できるというものです。また、一歩踏み込んだ調査も可能になりました。しかし、特定空家になってからでは、その対応に多くの手間とコストがかかってします。問題は、こうした特定空家の予備軍です。早い段階で情報を入手できる仕組みをつくり、早期に発見して支援や予防することが重要と考えます。空き家を負の遺産にするのではなく、地域活性化の資源として再生できるように、先進地の事例を参考にしたり、町民と活用法を議論する場を設けてアイデアを積極的に取り入れるなど、前向きな発想で取り組む必要があると考えます。本町では、空き家・空き店舗対策のほか、「マイホーム応援事業」も行っており、好調に推移していると思われます。本町の管理不全の空き家は、現時点では多くはありませんが、空き家問題が大きくなる前に予防策を打つ必要があると考えます。そこで、以下について伺います。①空き家の全町的な調査の進捗状況と所有者へ意識調査のアンケートを行うことについて。②「空家等対策計画」の策定と協議会の設置、相談窓口の一元化について。③「特定空家」除却への助成について。④定住や長短期移住希望者へ空き家バンクを開設する考えは。⑤地域活性化のために空き家を有効活用する考えは。二つ目は、「図書館を核にした地域づくりと郷土資料のデータベース化」についてです。幕別図書館は昨年度、全国に先駆けて独自の蔵書管理システムを導入しました。使われている二次元カラーバーコードは、従来のバーコードと違い、一度にたくさんの情報を読み取ることができるすぐれもので、全国から注目が集まっています。幕別町図書館には、読書環境を充実させることはもとより、地域づくりのかなめとしてたくさんの可能性があるものと期待しています。また、本町には、貴重な郷土の歴史資料を保存・展示する複数の施設があります。中でも、ふるさと館や蝦夷文化考古館は老朽化が進み、風雪などで損壊のおそれもあり、アイヌ民族の道具や写真などの資料、埋蔵文化財などの収蔵品をどういう状況で管理していくかが喫緊の問題です。まずは、郷土資料全体の状況を把握し、早急に整理して、長期保管に適した状態に移すことが大切です。同時に、地域の文献などを継続して収集し、既存の資料とともにデータベース化して、図書館のシステムと連携していけるのではないかと考えます。図書館が核になって地域文化の情報拠点としての役割を担い、各施設が部局と連携しながら、地域の歴史を後世につなげることが重要だと考えますが、以下について伺います。①施設の整備計画と郷土資料などの課題と対策について。②資料をデータベース化し、図書館のシステムと連動して活用する考えは。③郷土資料の調査を専門機関へ研究委託したり、整理や保存などの専門的な人材を「地域おこし協力隊」制度を活用して登用する、または町教委独自の専門職員を配置するなどの考えは。④郷土資料整理などのボランティアを育成することについて。⑤新庁舎移転に伴って、保存期間が終了した公文書について図書館への引き継ぎは。以上です。

答弁 町長 飯田晴義

内山議員のご質問にお答えいたします。ご質問は、町と教育委員会にわたるものでありますので、私からご質問の1点目につきまして答弁をさせていただきます。初めに、「空き家対策について」であります。近年、全国的に空き家問題が顕在化し、特に老朽化した危険な空き家が原因となって、屋根材の飛散や壁材の落下により住民に危害が及ぶおそれがあるほか、大雪や地震災害による損壊や倒壊といった防災上の問題、放火や不審者の出入りといった防犯上の問題など、各地でその対応が求められております。こうした空き家問題が顕在化してきた原因といたしましては、親の死去に伴い相続した親族が遠方にいる場合や、解体費用をかけずに売買を望んでいる場合、相続人が対立している場合など、その原因はさまざまであるとお聞きしており、こうした原因により管理が不十分となって周辺の住民生活に影響を及ぼし問題となっているものであります。こうした事態に対応するため、国におきましては、「空家等対策の推進に関する特別措置法」、通称「空き家対策特別措置法」を制定し、本年5月に全面施行されたところであります。ご質問の1点目、「空き家の全町的な調査の進捗状況と、所有者へ意識調査のアンケートを行うことについて」であります。本町では、昨年8月に全町の水道給水エリア内において、水道休止届が出ている箇所を対象とした空き家の概略調査を実施しており、その結果、227 軒の空き家があることが判明いたしております。また、このうち約8割に相当する 182 軒につきましては、特に問題となる状態にはなく、残る 45軒につきましても十分な管理状態にはないものの、直ちに住民生活に深刻な影響を及ぼす危険な空き家はありませんでした。このことから、所有者に対する意識調査などにつきましては、現在のところ実施しておりませんが、空き家の適正管理について、啓発に努めてまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「「空家等対策計画」の策定と協議会の設置、相談窓口の一元化について」であります。空家等対策計画と協議会につきましては、空き家対策特別措置法では「空家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するため、基本指針に即して、空家等対策計画を定めることができる」とされ、「空家等対策計画の作成及び変更並びに実施に関する協議を行うための協議会を組織することができる」とされております。また、相談窓口につきましては、同法では「所有者による空家等の適切な管理を促進するため、情報提供を行う」とされており、これにつきましては現在のところ、都市施設課が窓口となって危険な空き家に係る相談とその対応を行っているところであります。具体的な対応状況につきましては、これまでに相談のあった件数が6件、そのうち市街地内の空き家が5件で、このうち2件は既に所有者の方に対応をいただいて解決いたしております。また、解決に至っていない4件につきましては、直ちに危険な空き家に該当する状況にはありませんが、引き続き所有者に対して適正な管理となるよう協力を求めていきたいと考えております。これら法律に基づいた取り組みにつきましては、ご質問の1点目で申し上げました概略調査の結果において、住民の生活環境に深刻な影響を及ぼす危険な空き家がなかったことから、今後における空き家の状況などを踏まえまして、検討してまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「「特定空家」除却への助成について」であります。特定空家につきましては、空き家対策特別措置法におきまして、一つ目として、放置することで倒壊等著しく保安上危険となるおそれがある状態にある場合。二つ目として、放置することで著しく衛生上有害となるおそれがある状態にある場合。三つ目として、管理が不十分であることで著しく景観を損ねている状態にある場合。四つ目として、周辺の生活環境を保全するためには放置することが不適切である場合であり、これらいずれかの状態にあって、さらには周辺の建物や通行する住民に悪影響をもたらすおそれがあり、その悪影響が社会通念上許容される範囲を超え、なおかつ気象条件等によって危険の切迫性がある場合に、「特定空家」として該当することになるものであります。ご質問の1点目でも申し上げましたように、概略調査の結果を見ますと、本町におきましては、こうした危険な空き家はありませんが、今後は特定空家に該当すると判断される状態となった場合におきましては、法令の手順に沿って手続を進めてまいりたいと考えております。ご質問の4点目「定住や長短期移住希望者へ空き家バンクを開設する考えについて」と、ご質問の5点目「地域活性化のために空き家を有効活用する考えについて」は関連がありますので、あわせて答弁をさせていただきます。空き家を積極的に有効活用する手法といたしましては、移住定住の促進施策に取り組む町があるほか、シェアハウスとして利用を図るなど、その対応はさまざまであると認識いたしているところであります。本町におきましては、町への定住の促進を目的に、本年4月から実施いたしております「マイホーム応援事業」は、8月末現在の申請数が 48 件であり、そのうち6件が中古住宅の購入であります。中古住宅においては、本事業を活用することにより、移住定住が促進されるとともに、空き家の解消にもつながりますことから、空き家の所有者に対し本事業を周知し、住宅ストックの有効活用に努めてまいりたいと考えております。また「空き家バンク」につきましては、定住対策を進める上で必要であるものと認識しておりますが、北海道では道や市町村、民間団体等で組織する協議会を設置し、道内全域を網羅した「空き家情報バンク」の開設など、空き家等の有効活用を図る取り組み方針の素案を取りまとめたところであり、本町といたしましては、道の取り組み状況を見定めながら、来年度からの事業化に向けて取り組んでまいります。以上で、内山議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)

内山議員のご質問にお答えいたします。次に、「図書館を核にした地域づくりと郷土資料のデータベース化について」であります。自然環境や歴史的背景の中で培われてきた郷土資料や文化財は、先人の暮らしや精神文化を知る歴史的、民族的な価値があるだけではなく、郷土への誇りや愛着を育てるための重要なふるさと資源であり、町民の共有財産、知的資源であります。郷土資料を適切かつ継続的に収集や整理、保存、公開することは、将来の文化発展の基礎となるものであり、町の重要な責務であると認識しております。このようなことから、白人コタンのアイヌの指導者であった故吉田菊太郎氏が、アイヌ民族の先祖が残した収蔵品を陳列及び保存するために建設した資料館を昭和 41 年に町が寄附を受け、蝦夷文化考古館とし、管理運営しているところであります。また、ふるさと館は、ボウリング場として建設されたものを昭和 53 年に町が取得し、町の郷土資料を保存展示する施設として昭和 54 年にオープンし、一般に公開しているところであります。さらに、平成 18 年には忠類村との合併により忠類ナウマン象記念館を加え、考古館は生活史、ふるさと館は産業史、ナウマン象記念館は自然史と、3館それぞれの個性・特徴を生かしてふるさとの歴史を後世に伝える場として設置しております。ご質問の1点目、「施設の整備計画と郷土資料などの課題と対策について」であります。ご質問にもありますとおり、蝦夷文化考古館は昭和 34 年、ふるさと館は昭和 45 年に建設されたものであり、それぞれ 56 年、45 年が経過しており、両施設とも老朽化が進んでいることから、貴重な郷土文化資料の保存につきましても、今後、雨漏り等による資料の劣化等が懸念されるところから、施設整備のあり方や資料の保存展示方法等について検討が必要な状況と認識しております。このことから、これまでさまざまな角度からそのあり方等について検討を進めてまいりましたが、より具体的な検討を行うため平成 24 年6月に町文化財審議委員会に町指定文化財の保管・活用について諮問し意見をいただいたところ、両施設については、新設、改修等の早急な対応が必要との答申を受けたところであります。教育委員会といたしましては、この答申を踏まえ、「先人の遺産を後世に伝える」という基本理念を掲げ、その具現化のために「資料収集機能」「整理・保存機能」「公開・普及・教育連携機能」の目指すべき三つの機能を有する施設の整備方針として、「「(仮称)幕別町郷土文化資料館」整備等基本構想案」を作成し、本年3月に町文化財審議委員会にお示し、検討を行っているところであります。本委員会では、「各種資料の保存管理上からも両館は合築が好ましい」「資料の適正な保存管理のため、空調の整備を望む」「ふるさと館は建てかえる場合は、現在地にこだわらなくてもよいのではないか」などのご意見をいただいたところであり、これを受け、今後さらに社会教育委員やふるさと館事業委員などから広く意見を伺い、最終的な基本構想を策定してまいりたいと考えているところでおります。ご質問の2点目、「資料をデータベース化し、図書館のシステムと連動して活用する考えについて」であります。ご質問の1点目で申し上げました「(仮称)幕別町郷土文化資料館」整備等基本構想案の中で、収集・保存事業として、収集した資料に関する資料名、来歴、状態、概要などの情報をデータベースとして記録・保存し、さまざまな場面において利用すべく考えており、ご質問にあります図書館のシステムとの連携によるデータベース化等の手法につきましても、基本構想の中で今後検討してまいります。ご質問の3点目、「郷土資料調査の専門機関への研究委託、地域おこし協力隊制度の活用による専門的な人材の登用、専門職員の配置への考えについて」であります。教育委員会では、町民の郷土文化に対する理解を深めることを目的として、既に平成 18 年度から専門的な人材として、郷土文化研究員を配置して、郷土の歴史、民俗、芸術、文化、産業並びにアイヌ民族に関する資料の収集や整理を実施しているところであります。また、ふるさと館におきましては、生涯学習アドバイザーを配置するとともに、昭和 54 年の開館前の準備段階から町民のボランティア組織である「ふるさと館事業委員会」が資料整理、企画展示、郷土史研究、ジュニアスクールなどの運営を行っており、歴史の散歩道などふるさと館以外の事業にも協力をいただいております。このようなことから、現在のところ新たに「地域おこし協力隊」制度の活用は考えておりませんが、今後、新たに資料館を建設した場合の職員等の配置については、基本的には現状と同様な体制を基本として考えておりますが、必要に応じ、ほかの専門的な人材の活用についても検討してまいりたいと考えているところであります。ご質問の4点目、「郷土資料整理などのボランティアを育成することについて」であります。先ほど申し上げました「(仮称)幕別町郷土文化資料館」整備等基本構想案の中では、収集・保存を主とした「資料庫」ではなく、「資料館」として、広く一般の町民等が気軽に郷土資料に触れることのできる管理運営を行うことが必要であると考えており、今後、具体的な検討の中で施設の場所、規模、内容やその管理運営体制についても検討してまいります。また、先ほど申し上げましたボランティア組織であります「ふるさと館事業委員会」は、ふるさと館の郷土資料などの整理についてもご協力をいただいており、郷土史の保存等を行う上で重要な組織でありますことから、今後とも安定的に活動がなされるよう新たな委員の募集などを行い、各種業務などに支障のないようにしてまいりたいと考えているところであります。ご質問の5点目、「新庁舎の移転に伴い、保存期間が終了した公文書について図書館へ引き継ぐことについて」であります。町の公文書につきましては、「幕別町公文書管理規則」において、保存期間を永年、10 年、5年、1年と保存基準により区分するとともに事務事業ごとに分類し、保存期間が満了するまでの間、庁舎内の書庫、執務室の保管庫等に保存しているところであります。また、同規則第 15 条では「本庁等が保存する公文書で保存期間の満了したものは主管課において、別に定める手続を経て廃棄又は図書館への引渡しをしなければならない。」と規定しております。このことから、規定に基づき、保存期間の満了した公文書の廃棄あるいは図書館での保管を順次行ってきておりますが、これまで図書館では、町史編さんの際に使用した記録写真や町を上空から撮影した航空写真等、歴史的公文書を引き受け保管しているところであります。現在、庁舎全体で来年5月に予定しております新庁舎移転に向け、文書の発生から管理、保存、廃棄に至るまでを体系的に整備するファイリングシステムを平成 26 年度から導入し、公文書の整理、文書量の軽減等を進めているところでありますが、今後においても公文書の整理を進める中で、町史の資料となるべき歴史的公文書など、図書館が有する地域文化の情報拠点としての機能に合致する文書等について整理、保管してまいりたいと考えております。以上で、内山議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

再質問 5番 内山美穂子

再質問させていただきます。空き家対策についてですが、調査の状況については、今後の動向を見ながら引き続き調査を進めてほしいと思いますが、アンケート調査につきまして、現在、実施していないということなのですけれども、一つ事例を挙げたいのですけれども、北広島の事例なのですけれども、市のホームページでは北広島に住みたくなる WEB サイトで移住を支援する事業や空き家バンクなどの充実した情報を載せています。この取り組みを始める前、空き家、空き地の所有に対して意向などを調査するアンケートを実施しました。その内容の一つなのですけれども、「仮に、あなたの空き地の草刈りや清掃を行うかわりに、雪投げ場や夏場の菜園として地域住民が利用することについてお聞きします」と具体的な内容になっておりまして、答えも、「積極的に検討したい」「条件によっては検討したい」「可能性はない」という、そういうのを出しておりまして、こういう調査を行ったのが今から5年前で、この結果を生かして今の空き家対策につなげていったと聞きます。幕別町も、どうして空き家になったのか、空き家について何が困っているのかとか、どんなことを望んでいるかという具体的な状況と意向を調査して、今後の対策につなげていくことが重要だと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

今後の対策という中で、何の対策かということが私は一番問題になるのかなと。ただ空き家を調査すればいいというものではなくて、その空き家が、人々の生活に非常に危害を加えるような、風が吹けば何か屋根が飛んでくる、壁が落ちるだとか、そういった危険性があるのか、あるいは放置しておくことで防犯上の問題、好ましくない問題が生じるおそれがあるのかとか、そういった、まず何のために私は調査する必要があるのかということを、きちっとこう捉える必要があるのかなというふうに思っているところでもあります。今、言ったようなことを懸念される場合のおいては、今回の法律によって、これはもう厳正に対処するべきであるというふうに思っております。ただ、まちづくりにおいてはいろんな考え方がありまして、定住対策のために空き家を積極的に活用していくのだといったことがあったり、あるいは観光地にあって景観上好ましくないものについては助成してでも空き家を撤去していくのだと、いろんなまちづくりの考え方があろうかというふうに思います。そんな中で、私どもの町においては、現在の空き家になっている建物がさほど危険な状況にもありませんし、基本的には個人の財産でありますので、個人が責任を持って撤去するなり修繕するなりしていただくのが筋であろうという考え方でおります。

再質問 5番 内山美穂子

通告書のほうにも書きましたけれども、危険空き家になる前に有効活用する道を見つけるための動向を、今のうちから調べておく必要があるのではないかなという意味での、有効活用の意味でのアンケート調査ですね、今後どうしたらいいのかということですね。ただ、アンケート、そういう目的がはっきりしないということであっても、こういうことを実施して何の意味があるかというよりも、マイナスになるということはありますか。空き家を持っている人たちが多分にいると思うのですけれども、そういう人たちがどういう状況で空き家に至ったのかとか、そういうのを調査することというのは、私は大事ではないだろうかと思うのですけれども。早い段階で情報を手に入れる仕組みをつくることで、今後、絶対空き家が社会問題になるということはわかっているので、そういった意味での事前の準備というのは必要だと思います。ぜひ、早急に取り組んでいただきたいと思います。何か、きょうは時間の関係で、もう残り時間が少なくなってしまったので、これ以上お話しするのを控えさせていただいて、2点目と3点目についてですね。質問の2点目と3点目、空き家と対策計画の策定と協議会の設置と、3点目の特定空家除却への助成制度についても、今、危険な空き家が差し迫っていないということなので、引き続き検討していただきたいということで、4点目に移らせていただきます。空き家バンクを開設する考えについて、来年度の道の動向を見ながら来年度の事業化に向けて取り組んでいるということですが、第5期総合計画の後期見直しの中でも、空き家情報を初め移住関連情報をホームページなどで積極的に発信しますと書いてありますし、昨年の小島議員の質問の中でも、整備を進めたいと言われています。2年がたっていますが、どういう形で進めているのか、お聞きしたいと思います。空き家バンクに関してです。

答弁 町長 飯田晴義

進めているということではなくて、答弁でも最後の部分でお話ししましたけれども、今、道が同じようなことをやろうとしているわけですね。詳細はまだ押さえておりません。というのは、つい二、三日前に新聞報道で明らかになったわけでありまして、同じことをやる必要はないのですね。まず、道が全道を網羅した形で空き家の情報を収集して、それを公開するということなものですから、その内容を確認した上で、もしそれが使えるのであれば、それはそちらのほうに情報を提供するという形もあるのかなというふうに思っています。ただ、いずれにしても、定住対策を進める上で、空き家の情報がないというのはこれ非常に恥ずかしいことかなという、そういう思いは持っておりますので、よその空き家バンクの情報を見ると、本当に 40 軒とか 30 軒しかない。さきの北広島市のお話にもありましたけれども、100 軒ないんですね、北広島市であっても。まさしく私は、そういうような空き家バンクであれば、何にも意味がないのかなと。少なくとも 200 軒以上の空き家があるというふうに推定されるわけですから、そこまではいかないまでも、せめて3桁くらいの空き家情報が載らなければ、私は意味をなさないと思いますので、いずれにしてもそういう一歩進んだ形で、空き家バンクというものに手がけていきたいなと。それは、来年度という期限を区切って、道の状況を見ながらでありますれども、町としてもやりたいなというふうに思っているところです。

再質問 5番 内山美穂子

それでは、ホームページを見ますと、ほとんど動いていないのですけれども、そこまで空き家がふえないと、やらないということになりますか。

答弁 町長 飯田晴義

やらないというふうに申し上げているのではなくて、これやりますと言って、すぐ、あした、あさってにできるわけではないわけで、情報提供いただいて、その情報も単に空き家がありますということではなくて、何年建築の、どういう構造で、どういう間取りがあってというところまでいかないと、これ空きや情報にならないわけですから、まずそういった内容を提供してくださいというところから始まるわけであります。それとともに不動産業者の方にも協力を得ながら、なるたけ多くの情報を集めてそれをアップしたいということでありますので、それは来年度に向けてやっていくつもりでおりますけれども、先ほど言いましたように、道がどういったことに取り組むのかはっきりまだしませんので、そこを見きわめながら、いずれにしても来年度までに取り組みたいというふうに思っています。

再質問 5番 内山美穂子

やはり町独自でするのは限界があると思うので、その不動産業者との連携というのは必要になってくると思います。前向きに、そういう形で来年度に向けて整備を進めていきたいということであれば、少し待ってみたいと思いますので、ごめんなさい、早急に取り組まれるように、先進事例を参考にしながら、また道のそういう動向を見ながら取り組まれるよう期待しております。空き家バンクと関連して、定住対策に関連する質問をさせていただきたいのですけれども、町は定住対策事業として、忠類の白銀台ロッジ5棟を移住希望者用に提供して「おためし暮らし」を行っていますが、どのくらいが定住につながっているでしょうか、お答え願います。

答弁 企画室長 細澤正典

おためし暮らしの関係であります。こちらは平成 18 年から窓口を開いて行っている事業ですが、おためし暮らしと直接関係があるわけではありませんが、移住されたという部分で言いますと、平成 18 年に1世帯3人の方が札幌から来ています。それと、平成 20 年に1世帯1人の方が札内へ転入されているという実績を押さえています。

再質問 5番 内山美穂子

それは、おためし暮らしを体験された方ですか。

答弁 企画室長 細澤正典

おためし暮らしの体験者ではございません。移住定住の促進と言いますと、あと東京の方で移住フェアのほうにも行って、幕別町を紹介して、こういう町ですので移住してくださいといったことも行っております。平成 20 年度の方に関しましては、移住フェアの関係で相談のあった方というふうに押さえています。

再質問 5番 内山美穂子

はい、わかりました。

再質問 5番 内山美穂子

そこから空き家対策につなげていこうと思ったのですけれども。例えばそういう意味なのです。例えば、おためし暮らしを今ロッジでやっているのですけれども、もしそれが定住につながっていなければ、札内とか幕別地区の空き家を利用して、そういう定住のための生活を実際にされたほうが効果があるのではないかというところまで質問したくて質問しました。ということで、もし定住に結びつかないのであれば、今度、空き家をそういった形で利用するのも一つの方策かと考えます。ちょっと横道にそれてしまったようで、申しわけありません。おためしの後、5番目に行きます。地域活性化のためにというところで、空き家についてはマイホーム応援事業のほか、金融機関が移住者向けに空き家対策の融資制度を行っているので、情報収集しながらタイアップして利活用を図っていくのも方法の一つだと思います。一方で、空き店舗の問題です。シャッター商店街などについては、空き店舗がすごく目立ちます。町でも空き店舗対策事業はしていますが、不動産価格の低下が続いていて、どの市町村でも売れない・貸せない不動産がふえています。看板が落下する事故なども各地で起こっておりますし、新たな対策を講じなければ、老朽化が進み、危険な空き家となってしまいます。幕別町も、地域活性化のための有効利用を考えるべきだと思いますが、今月になって池田町のほうで空き店舗を利用した地域交流の場をつくったというのが報道されていたのですけれども、そういういろんなアイデアを出すために、「地域住民によるワークショップ」を開いてみてはどうでしょうかということで考えておりました。地域住民でフリートークでいろいろ話しをする中で、皆さんの知恵とか得意分野を生かして一歩前に進めることも大切だと思います。そのためには、まず行政が旗振り役になって、双方をつなぐ機会をつくってほしいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 飯田晴義

突然の提案でありますけれども、少なくとも私どもは日常的にいろんな住民の方であったりいろんな業種の方と会話をとってきている、いろんなお話し合いをさせていただいているわけでありまして、そういう中で、ある程度の住民の方々の考え方というのはわかっているつもりであります。ただ、それが十分かというとそうではありませんので、今、言われたことで、直ちにやるかどうかということはちょっと別にしまして、今以上に住民の方々のお話を聞きながら、意見交換をしながら、住民の方と一緒になって、このまちづくり、地域づくりに努めてまいりたいというふうに思います。

再質問 5番 内山美穂子

ぜひ進めていっていただきたいと思います。最後に申し上げます。危険な空き家になってからでは問題が大きくなり過ぎるので、危険になる前の予防策について、前向きに早期に取り組んでいただくよう期待して、次の再質問にかえさえていただきます。次、図書館を核にした地域づくりについてなのですが、聞きたいことがいっぱいあったのですけれども、一つ、データベース化するに当たって、その前の段階について再質問させていただきますけれども、初めに、地域おこし協力隊は考えていないということを含めて、現在の人員で問題ないと受け取ってよろしいのでしょうか。

答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)

先ほどお答え申し上げましたとおり、平成 18 年から郷土資料の収集、整理、研究に郷土文化研究員という方で、この方、教員の OB なのですけれども、郷土資料、そういう社会教育関係に非常に詳しい方、その方にお願いして資料の収集、整理をしていると。さらに、埋蔵文化財の発掘をした場合には、その発掘の調査員の方々が資料整理して報告書を必ずつくっていただいています。また、平成 23 年、24 年には、その埋蔵文化財の研究員として、またそういう詳しい方をこちらで配置しているところであります。さらに、先ほど申し上げましたとおり、ふるさと館の事業委員会、こういう方たちにお手伝いをいただいて専門的なことも含めて進めているので、現状では、今のところはこの体制でいきたいというふうに考えております。

再質問 5番 内山美穂子

収蔵品はどういう形で保管しているのか、現状を把握されてますでしょうか、伺います。

答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)

埋蔵文化財の関係で言いますと、収蔵品は、何というのですか、コンテナというプラスチックのこれくらいの箱ですね、それに発掘された場所、種類、年代とか、そういうものに応じてコンテナに一まとめに、分類して、区分して納めてあって、そのコンテナが今 100 以上あります。本来であれば、専門の博物館等であれば、それを収蔵するような施設、保管庫みたいのがあるのでしょうけれども、何せ先ほど申し上げましたとおり、もともと専門の施設として建てていないので、ボウリング場を改装しているので、それをこういう研究員が作業するような場所にこう積んだ形で保管しているところであります。先ほど、文化財審議委員会の中で、空調施設をつけたほうがいいというような話もありました。もちろん、空調施設をつけて湿度・温度管理をするのがベストなのでしょうけれども、現状そこまでは至っていないという状況であります。

再質問 5番 内山美穂子

やはり危惧しているのは、段ボールに入ったままの紙とか写真とか、そういうのというのは劣化がすごいのですね。だから、やっぱり中性子とかの封筒に入れたり、いろんな方法とかもあるし、やれることは、その文化審議委員会が答申書を出したのが平成 24 年6月なのですけれども、その時点で、もう既に資料とかのそういう建物の老朽化とかいろんなことを言われていまして、その間でも、やはりすることというのはあるのではないかなと思うのですけれども、建物も待ったなしで老朽化しています。昨今の異常気象で、大雪とか大雨で潰れないとも限りません。そうしたときに、そういう資料がだめになってしまってからでは、もう取り返しがつかないと思うのですね。そういう認識はありますでしょうか。

答弁 教育長 田村修一(教育長は2018年3月まで)

先ほど言いましたとおり、非常に古い建物であるということで、この施設、前段も申し上げましたけれども、議員もおっしゃられたとおり、町の資料、非常に貴重なものであるというふうに考えております。また、この施設で展示することによって、子どもたちが自分たちの町に育っている中で、先人がどのような苦労をしてきたのか、町はどうやってつくられたのかと、そういうようなことを学ぶ場と、生涯教育、子どもたちだけでなくて、生涯教育というような場としても非常に重要であると考えております。そういうことで、重要な資料を何とか保存したいという気持ちは非常に、もちろん町でも持っているところでありますけれども、現在、先ほど申し上げましたとおり、基本構想案を策定して、さらにそれをさまざまな方のご意見を伺いながら、具体的なものをまとめて、今後の、どういう形で整備していくかというのを検討する材料をつくっていきたいと考えておりますので、もう少し時間いただければと思っております。

再質問 5番 内山美穂子

郷土資料に関しては、結構希少価値の高いものもありまして、やはり地域おこし協力隊、今のところそんな必要ないという認識であっても、やはり専門的な立場の人からその中を見てみて手伝ってもらうとか、いろんな方法があると思うのです。十勝管内でも、学芸員として上士幌の東大雪自然館に博物館活動推進員として1人いますし、鹿追のジオパーク推進室にも学芸員がおりまして、かなり中の専門的なことをやってくださっていると思います。そういう方を採用されるということは、現状に目を向けていただいて、前向きに考えていただきたいと思います。郷土資料などのボランティアを育成することに関しても、事例を挙げますと、帯広の百年記念館ではボランティア養成講座を行って、その後、展示解説や整理などをやってもらうという取り組みをしています。やはりいろんな方にかかわってもらって、その養成講座を開いて、町のことを知ってもらうということは、町に対する愛着も湧きますし、いろんな意味でこの町を大切に思ってもらえると思います。例えば、こういうことを企画するにも人員は必要なので、やはりその辺をもう一度見直していただきたいと思います。以前、短大生の教育実習を受け入れていたとき、これ教育実習を受け入れるのも大変だと思うのですけれども、その感想として「こういう郷土資料の仕事に携わらせていただいて、すごくうれしかった、将来学芸員になりたい」と言っていたのです。それを私聞いて、すごいうれしいなと思ったのですよね。子どもから大人までが、さまざまな人がかかわって郷土資料館をよりよいものにしていく、そしてデータベース化につなげていく、このことが大切ではないかと考えるので、検討されることを期待します。最後に、先ほど中橋議員のご質問の答えにありましたが、地方創生のことで、町のお考えをもう一度お尋ねします。今回の私の質問、ちょっと時間がなくて質問したいことの半分も質問できなかったのですけれども、単に郷土の歴史や文化を保存してデータベース化することだけで捉えているのではありません。幕別町にある固有の財産を見つけ出して、ほかの町がまねできないようなオリジナルなもの、町民が自慢できるものをつくり上げていく、これを目指す第一歩の事業として捉えています。自分たちの力で地域をよくしていくのが、政府の掲げる地方創生の原点だと思います。そのためには、自分たちの町をとことんまで見直す必要があります。そこで中心になるのが、地方情報編集センターとしての幕別図書館です。先ほども、町長は、住民の意見を参考に、この総合戦略を進めていきたいと言っていたのですけれども、郷土資料を整理、保管して、住民誰でもが自由にアクセスでき、町民の知りたいことが何でもわかる地域づくりの拠点にも幕別はなるのです。幕別で生まれた幕別図書館のシステムは、地域社会の可能性を広げてくれるものと考えています。今まで、大体の図書館は、東京のほうで本を購入していたのですけれども、それを地元で買い、地元の福祉施設の人たちが、障害を持った方たちが、カバーを張りつける作業をしたり、地域でそういう回せるような取り組みに今つながっていっているのですね。飯田町長は、この1月に帯広で開かれた「シンポジウム「知の地域づくりを考える」in 帯広」で、図書館が万人の知的要求に応える拠点だという講師の指摘を受けたときに、前向きにいろんなことを話されていました。心新たにして陣頭指揮を図っていきたいという建設的なお話をされていたので、私はとてもうれしくなったのですね。こうした取り組みこそ、地域の活性化につながっていくと考えていますが、町長にお聞きします。今後、具体的に取り組んでいかれるのか、お考えをお聞かせください。また、策定中の地方創生の地方総合戦略の基本計画の中に、幕別図書館のシステム、これを生かしたまちづくりを位置づけることが望ましいと考えますが、これについてお考えをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 飯田晴義

私が教育長時代のシンポジウムを見られていたの、ちょっと恥ずかしいですけれども、当時は当然そういう思いを持ってやっていましたし、それは今も私は全く変わるものではなくて、図書館が果たす役割というのは、単に本の貸し出しではなくて、その地の地域づくりの中心になるのだと、そういう思いは私も持っています。ただ、所管は、今、教育委員会の所管でありますので、予算をつければいいのではないかと言われるかもしれませんけれども、そういった思いは全く変わっておりませんので、このあとの予算編成であったり、あるいは地方創生の中で、そういったものも位置づけられるのであれば、どういった具体的事業があるかということは確かにあろうかとは思いますけれども、そういった位置づけられるのであれば、それは位置づけていくべきかというふうに思っております。

再質問 5番 内山美穂子

あした、審議会があるというお話を先ほど聞いたので、またこういうところも説明していただきながら、本当に今どこも同じことをやっている中で、これはすばらしいことだと思うので、そういうところも審議委員の皆さんに説明していただきながら、位置づけていただきたいと思っています。そういうところで、時間がなかったので、もう本当に途中になったのですけれども、心新たにして取り組んでくださることを大いに期待して、私の質問を終わらせていただきます。

出典:幕別町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月8日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる