みんなの議会

幕別町議会 平成23年第3回定例会 2011年9月14日

男女共同参画推進条例の制定を

2011年9月14日、幕別町議会の一般質問で、野原惠子議員が「男女共同参画推進条例の制定を」について質問し、町長 岡田和夫、教育長 金子隆司、民生部長 菅好弘、保健課長 境谷美智子が答弁しました。

質問者
野原惠子 議員
答弁者
町長 岡田和夫、教育長 金子隆司、民生部長 菅好弘、保健課長 境谷美智子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 野原恵子

通告に従いまして、次の点について質問をいたします。男女共同参画推進条例の制定を。1975 年の国際婦人年以来の男女平等を求める世界と日本の運動の中で、1999 年男女共同参画社会基本法が制定されました。基本法は、男女があらゆる分野の活動に参加する機会の拡大を目的にしたものです。特に、日本の女性の社会的地位の低さ、平等のおくれは、社会全体の根本問題として国際機関から繰り返し批判され、改善が強く求められています。女性に対する差別のない社会、女性が固定的な役割に縛られることなく主体的に生きることができる社会は、男性や障害を持つ人など、だれにとっても個性が尊重される暮らしやすい社会になります。男女がお互いに人間として理解し合い、男女平等を教育的側面で実現するために具体化されたのが男女共学です。2006 年 12 月に改正された教育基本法では、第5条「男女共学」がすべて削除されています。このことは、男女共同参画社会の推進に逆行するものです。総務省の労働力調査によると、2010 年の女性雇用者数は、過去最多の 2,329 万人、中でも非正規雇用がさらにふえて、女性雇用者の 53.8%となり、非正規雇用全体に占める女性の割合は 69.4%に上ります。賃金格差は、縮まるどころか拡大し、2010 年の常用労働者の女性賃金は、男性のわずか 51%です。北海道では、2001 年4月から男女共同参画基本法に基づき、条例が施行されています。十勝では、帯広市、芽室町、士幌町、中札内村が条例を策定し、推進に取り組み、「審議会などの委員に女性を積極的に採用するようになった」「町の政策や町民に対する接近の方法など、行政の意識が変わった」「女性の賃金格差を是正した」などの効果があったと報告されています。さらに、音更町、鹿追町が検討中としています。したがいまして、次の点について伺います。①男女共同参画社会実現のための進捗状況は。②審議会等への女性登用の状況は。③女性の健康を保障する総合的な対策として。1、骨粗しょう症、乳がん、子宮がん等の検診率の向上を。2、若い世代で増加している性感染症の予防のため、性教育や医療関係者による相談活動の推進を。④女性に対するあらゆる暴力根絶への対応は。⑤学校における男女平等教育の状況は。⑥男女共同参画推進条例の制定を。以上です。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

野原議員のご質問にお答えいたします。ご質問は、町と教育委員会にわたるものでありますが、私からは、ご質問の1点目から4点目までと6点目につきまして答弁させていただきます。「男女共同参画推進条例の制定について」であります。男女参画社会基本法につきましては、個人の尊重と法のもとの平等をうたっている日本国憲法に基づいて、男女が互いに人権を尊重しつつ、平等にあらゆる分野の活動に参画する機会を確保し、かつともに責任を担うべき社会の実現のために制定されたものであります。尐子高齢化の急速な進展を背景に、労働力人口の減尐により経済の停滞や社会保障制度の持続性に対する不安などが高まっている中、女性の社会進出が一層期待されているところであり、本町においては、第5期幕別町総合計画の中で、男女共同参画社会の形成に向けて、住民の方々の理解を深めることや、男女が平等に参画できる機会を拡充すること、そして子育て支援策の充実を図ることなどに取り組むこととしているところであります。ご質問の1点目、「男女共同参画社会実現のための推進状況について」であります。これまで、住民の皆さんに男女共同参画社会の実現に向けての理解を深めていただくために、公共施設内に PR ポスターを掲示するとともにパンフレットの配布を行ってきたところであります。また多くの子育て支援策を講じてきたところでありますが、特に女性が社会進出しやすい環境をつくるために、保育所の保育事業の拡充などに努めてきたところであります。近年、男女共同参画社会の推進に向けた講演会やシンポジウムなどが、十勝管内でも開催される機会がふえておりますので、今後はこれら講演会の案内をお知らせするなど、多くの町民の方々が興味を持ち、関心を高めて理念を理解していただくよう引き続き広報紙やホームページを活用して、周知・啓発に努めてまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「審議会等への女性登用の状況について」であります。初めに、地方自治法第 180 条の5に基づく教育委員会、選挙管理委員会、公平委員会、監査委員、農業委員会、固定資産評価審査委員会、6委員会の女性委員の登用状況についてであります。平成 23 年4月1日現在、委員総数につきましては 42 人、うち女性委員が4人ということで、登用の割合は 9.3%という状況であります。また、地方自治法第 202 条の3に基づきます審議会等附属機関の状況でありますが、これにつきましては、国民健康保険運営協議会や都市計画審議会など 24 の審議会等があり、委員総数につきましては 307 人、うち女性委員 71 人、登用の割合は 23.1%という状況であります。道内における女性委員の登用状況についてでありますが、地方自治法第 180 条の5に基づく委員会につきましては、平均 9.2%、地方自治法第 202 条の3に基づきます審議会等の委員につきましては、平均 19.8%でありますので、本町は、いずれも道内平均よりも若干高い登用状況にあります。審議会の中には、関係団体からの推薦により委員をお願いしていることもありまして、女性委員の登用が尐ないものもありますが、今後も男女共同参画の観点から、さまざまな機会を通じて各種審議会等の委員として、女性委員の積極的な登用を働きかけてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「女性の健康を保障する総合的な対策について」であります。男女を問わず自分の健康状態を把握し、健康づくりを実践することは重要であり、生活の基本でもあります。今日女性の平均寿命が 86 歳を超え、個人的な健康上の問題としてだけではなく、性差を考慮した健康対策も必要な時代となりました。男女がお互いの身体的性差を十分に理解し合い、お互いの人権を尊重しつつ、生涯にわたり健康で充実した生活を送ることを目標とし、女性に特有な健康問題である妊娠・出産・不妊・更年期障害対策・がん等の疾病対策など、生涯を通じた各種事業の充実を図っているところであります。ご質問の「各種検診受診率の向上について」であります。まず、骨粗しょう症検診につきましては、平成 13 年度まで集団検診で実施をしておりましたが、町内の医療機関において個別対応として、より精密な検査ができる体制が整い、集団検診より安価で実施が可能となったため、集団検診は終了いたしております。現在は、ご希望の相談があった際には、町内医療機関の紹介及び巡回ドック、人間ドック等のオプション検診の受診をお勧めいたしております。次に、乳がん検診でありますが、現在 40 歳以上の町民の方を対象に集団検診としては、年に5日間、個別検診としては、十勝管内5カ所の医療機関と契約し、通年の受診ができる体制を整えております。平成 22 年度の実績は、受診対象者 2,031 人に対し、受診者数 749 人で、受診率 36.9%となっております。また、子宮がん検診も同様に、現在 20 歳以上の町民の方を対象に、集団検診といたしましては年に5日間、個別検診としては、十勝管内7カ所の医療機関と契約し、通年の受診ができる体制を整えております。検診実績は、平成 22 年度受診対象者 2,695 人に対し、受診者数 1,056 人で、受診率 39.1%となっております。乳がん、子宮がん検診の受診率向上に向けましては、平成 21 年度より実施の「女性特有のがん検診対策事業」といたしまして、指定年齢の方に対し、無料クーポン券を配布し、受診を勧奨しているところであります。また、若い女性が受診しやすいよう集団検診では、子供の一時預かりを実施し、他の検診と同時に受診できるように日程を編成するとともに、早朝の検診を設定するなど、工夫を重ねているところであり、受診率は、それまでの平均を乳がん検診では約 15 ポイント、子宮がん検診では、約 12 ポイント上回りました。今後も受診率の向上を目指し、取り組みを進めてまいりたいと考えております。次に、「性感染症の予防のための性教育について」でありますが、健康教育といたしましては、町内にある二つの高校と連携し、計画的に実施をいたしております。江陵高校では、毎年学校祭に合わせて、性感染症のパネル展示、パンフレットの配布を実施いたしております。また昨年度は生徒 30 人に対し、子宮頸がんワクチンの説明会に合わせて、性病予防についての健康教育を実施いたしました。幕別高校では、高校3年間を通じ、命についての教育を 12 時間実施されており、その中で生徒は、性教育、DV の予防、自分を大切にすることを学んでおります。町では平成 19 年度からその中の1講座を担当いたしまして、保健師・助産師が講師として出向き、妊娠、出産、子育てについて講義をした後、町内の親子の協力を得て、乳幼児との触れ合い体験を実施いたしております。平成 22 年度は、18 組の親子に協力をいただき、62 名の生徒が参加いたしました。若い世代からの性に関する相談も受けておりますが、専門的な HIV 感染等の相談については、帯広保健所の相談窓口をご紹介しております。また、現在、帯広保健所が中心となり、管内の保健師と養護教諭のネットワーク会議を開催し、思春期の性について検討をする機会を設けており、町の保健師も積極的な参加に努めております。医療関係者による相談活動といたしましては、「十勝性を考える会」が中心となる活動がありますが、その中で、仲間同士で性の悩みの問題を語り合い、解決をしていく活動「ピア・サポート」活動、専門家による相談会や研修会などが行われており、今後も広報等を通し、住民の方に広くお知らせしてまいりたいと考えているところであります。今後も引き続き、保健所、助産師、養護教諭等と連携し、相談教育機能を高めてまいりたいと思います。次に、ご質問の四つ目、「女性に対するあらゆる暴力根絶への対応について」であります。家庭内暴力、いわゆる DV は、たとえ相手が配偶者やパートナー等の身近な関係であったとしても暴力は犯罪であります。他人ではない家庭内という環境では、見過ごされてしまいがちですが、どんな場合でも、どんな間柄でも暴力は許されるものではありませんし、DV を背景とした殺人事件が発生するなど、近年は、より深刻な実態が明らかになっております。本町における DV の状況は、過去4年は相談や通報はありませんでしたが、ことしに入り1件相談窓口への問い合わせがありました。この相談事例と同じかどうかは定かでありませんが、十勝総合振興局により保護された事例があったというふうに伺っております。町といたしましては、各窓口で DV の相談に関するパンフレットを配布しているほか、広報誌やホームページで相談窓口の周知を図っております。また、町と人権擁護委員により毎年まくべつ産業まつりや忠類のどんどこいむら祭りの会場で、人権啓発を行っているほか、人権擁護委員による人権相談が、幕別地区と札内地区は各月の第3水曜日に、忠類地区は3か月ごとに開催し、相談に応じていただいております。この問題は、年齢や男女を問わず、暴力を許さない社会をつくっていくという意識を一人一人が共有することが重要であり、そのためには子供のころからの長期的な人権教育に取り組むことが必要であると考えております。引き続き、関係機関と協力のもと、あらゆる暴力の根絶に向け啓発に取り組んでまいりたいと考えております。ご質問の6点目、「男女共同参画推進条例の制定について」であります。道内の市町村における男女共同参画に関する条例の制定状況につきましては、平成 23 年4月1日現在で 10 市6町となっており、十勝管内においては芽室町と士幌町が制定しております。なお、帯広市と中札内村は、男女共同参画推進計画を策定したところで、条例制定までは至っていないとお聞きいたしております。男女共同参画社会の実現に関しましては、地方公共団体が単独で実施することは難しいものであり、国が全国統一的に取り組むべき課題であるとのことから、なかなか進んでいないのが実情であります。本町といたしましては、これまでも先進自治体の事例を調査・研究してきたところでありますが、引き続き、他町村の動向なども注視しながら条例制定に関して、必要性も含めた研究をしてまいりたいと考えております。以上で、野原議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

野原議員のご質問にお答えいたします。ご質問の5点目、「学校における男女平等教育の状況について」であります。男女平等教育につきましては、日本国憲法の「法の下の平等」の精神を受け、教育基本法第2条において、「男女の平等を重んじる」と規定され、さらに第4条では「性別によって教育を受ける機会を差別してはならない」とうたわれ、男女平等の原則が明確に規定されているところであります。このことから、男女が互いの違いを認めつつ、ひとしく人間として尊重され、男女相互の理解と思いやりによって、ともに力を合わせて生きていくことができる社会を築くことを目指して、「男女平等、協力、理解」についての学習を学校教育の場において進めていくことが大切なことと考えております。本町におきましては、一つ一つの教育活動に男女平等を明記したり、強調したりするようなことはほとんどありませんが、子供たちの身体的、精神的発達段階に即して、保健体育などの各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間などを活用するとともに、学校生活全体を通して男女平等教育が行われているところであります。具体的には、児童生徒名簿や運動会の徒競走グループの男女混合化や体育祭の応援団によるエール交換などでも男女混合チームが通例となっており、役割に男女の区別がない姿を見ることができます。また、児童・生徒会活動や町の研修派遣事業などへの応募状況においても、男子よりもむしろ女子の児童生徒が積極的な状況も見られるなど、学校生活においては男女平等の原則が浸透しているものと考えております。しかしながら、社会生活全般を見渡しますと、男女の固定的な役割分担意識や社会的慣習が根強く残っている状況もかいま見られますので、男女共同参画の意識をはぐくむ教育の推進に一層努めてまいりたいと考えているところであります。以上で、野原議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

再質問 16番 野原恵子

それでは、1番目の男女共同参画社会実現の推進状況のところで、再質問させていただきます。町の第4期幕別町総合計画、それと5期の幕別町総合計画、そこでも、ともに「男女共同参画社会」、そのことは明記されております。しかし、第4期総合計画では、きちっと節を設けまして男女共同参画社会、それがどうして必要か、そのこともきちっと明記されております。そこでは、女性だけではなく、男性が家庭や地域社会から疎遠な存在となることなどの状況も今生まれている。そういうためにも、やはりこの男女共同参画社会の推進は必要である。このことがしっかりと明記されております。けれども、5期総合計画の中では、そこのところが大変薄まっておりまして、その「男女共同参画社会の実現に向けて一層の取り組みが必要」と、これだけの明記になっておりまして、具体的になぜ必要か、そのことがしっかりと明記されておりません。このことから見ましても、やはりこの総合計画の中での男女共同参画社会への実現へ向けての取り組みが薄まっているのではないかと思いますが、その点についてお考えを伺います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

総合計画におけるその男女共同参画にかかわっての表現が、第4期と第5期では違っているというようなご質問でありますけれども、決して思いが後退したとかという意味のことではないというふうに私どもは押さえております。あくまでも紙面上のこともあったのでしょうし、第4期で詳細をうたったので、第5期の部分で簡潔にしたのかという思いもありますけれども、決して思いで後退して、男女共同参画の思いがだんだん薄れてきたというような感じでは思っておりませんので、ひとつご理解いただければと思います。

再質問 16番 野原恵子

それでは、町として、独自にその取り組みといたしましては、この間男女共同参画社会の推進に向けた講演会、シンポジウム、そういうことなどでも十勝管内で開催される、そういう場合には、積極的に参加するようなそういうことも周知、啓発に努めている、このようにお答えになっております。町独自でのそういう取り組みが必要ではないかと思います。十勝管内ということだけではなくて、幕別町でどのようなことが行われているのか、そういう事例に沿いまして、商業者ですとか、農業者団体ですとか、女性団体ですとか、そういう形での講演会とかシンポジウム、それがより一層推進していくことになるのではないかと思うのです。ですから幕別町独自のそのような取り組みが必要ではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

おっしゃるとおり十勝のみならず町独自の取り組みということも当然必要になってくるのだろうというふうに思います。今まで余りそうしたことがやってきていない現実ですので、これからそういったことの取り組みも十分検討させていただきたいと思いますし、またいろんなところに、団体等にも働きかけていくことも必要であろうというふうには思っております。

再質問 16番 野原恵子

そのことが、より一層男性も女性もその理解を深め、そしてまちづくりに大きな力を発揮していく基礎になっていくと思うのです。ですからそういう点では、具体的に幕別町でどのように取り組んでいるか、そういうことも含めたことをこれから取り組んでいくことが必要ではないかと思います。それに含めまして、家庭で保育に当たる方、女性が保育に当たるというのが圧倒的にまだまだ多いと思うのですけれども、これからは男性も育児に参加していく。そのことによりまして、より一層人間としての視野が広まっていく、このようにもお聞きしておりますし、実際にそういう場面にも何度も会っております。そういう点では、このシンポジウムですとか講演会ですとか、そういうところにもきっちりと視点を当てていっていただきたいと思います。次に、審議会への女性登用の状況ですが、ここで数字に示されております。国では 30%を目標ということですが、北海道でも幕別町でも、まだそこには到達していないのだということが、数字では明らかになっております。けれども、平成 18 年の調査では、審議会等への女性登用は 25.4%、このようにお答えになっております。それから見ますと、登用率が下がってきているのですね、数字から見ますと。それで、ここでは何が原因なのかなというふうには思いますが、今お答えいただいた中で、私は、その関係団体からの推薦、ここに女性委員の登用が尐ないとお答えになっているのです。ですから、そういうところでも町だけではなくて、各団体にこの男女共同参画その視点が位置づけられていないのではないかと思うのです。そういう視点が位置づけられておりましたら、女性への登用がもっと広がっていくと思いますが、その点はいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

前回の答弁したその 25.何%、そのときのその対象団体といいますか、協議会あたりがどの程度のものでやったのか、ちょっとわからないのですけれども、一番多いのは、例えば民生委員協議会なんかは、圧倒的というとちょっと失礼かもしれないけれども、女性がかなり多いわけですので、その辺がその中でカウントされていたのかどうか、その辺ちょっとわかりませんけれども、できる限りの女性の登用ということについては、私どもも意を用いているつもりでありますし、ただ団体から推薦をいただくのは、多分に団体の長たる人たちが出てこられるわけですけれども、私どもは決して長にお願いしているわけではなくて、団体からどなたかを推薦してくださいということですので、その中には当然女性も含めていっているわけですから、これからもそういった中に、そこまで追記して書くことが、女性をお願いしますと書くことには、これならないかもしれませんけれども、そういったことも十分意を用いながらこれからもその推薦に当たってはお願いしていきたいというふうに思います。

再質問 16番 野原恵子

明記してくださいということではなくて、その団体の中に、その団体がその目標を達成していくとか、そういうことに対してやはり女性の知恵とか力とか、そういうものも必要ではないかという視点に立てば、女性の登用もふえるのではないか、そこが問題だと私は一つ思います。それと、まちづくりの推進委員会、この中でもこの男女共同参画が一つのテーマになりまして、これから論議を進めていくと思うのですが、そこでの女性の登用率も5期総の中では、24 人中、女性はたしか4人だと思いまして 12.5%なのです。ですから、そういうところで、女性の立場からも意見を上げて参画していくということでは、もっと女性の委員、審議員が必要ではないかと思いますので、そういうところでもしっかりとその参画の立場に立った委員を選任していくということが必要ではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほど来申し上げておりましたように、もちろん女性を拒むものではありませんし、女性の方がどんどんご参加していくことがまちづくりの上においても、大変大事なことだろうというふうに思いますし、女性の方の意見がこのまちづくりに反映されることも大切なことだろうというふうに思います。ただ、なかなか女性の意識、住民の意識の中では、先ほど野原議員がおっしゃったように、女性は家庭だ、男性は労働だと。あるいはそういう場には余り出ないで、それはもう自分のところは下支えをするような役目があるという、そういうところがある意味では奥ゆかしさというのですか、女性らしさというのですか、そういう面もあるのかもしれませんけれども、何か全道的にも、この間もアンケートをとると、働く女性なんかでも半分以上は、もう管理職はなりたくないという女性がいると。仕事が大変だと、長時間の仕事につきたくない。ですから、女性側の意識というものも、やっぱりこれからいろいろな面では変えていっていただき、ぜひ参加していただけるような意識を持っていただくことも、そういう啓蒙をすることもある意味では私どもの役割になるのかもしれませんけれども、ぜひそういうことは、これからも続けていっていきたいというふうに思います。

再質問 16番 野原恵子

今、町長がお答えになりましたが、確かにそういう意味で、講演会とかシンポジウム、そういうのが必要だと考えております。また、女性の働く条件、それから男性もそうなのですが、非常に長時間労働、それから女性の働く条件も大変厳しくなっております。そういう点で、参画していく、そこだけをとらえるのではなくて、大枠で見て、ではその人たちが一生涯通して、どうやって人間らしく生きて、老後はどうやって迎えていくか、そういうことも含めますと、やはり働く労働条件も変えていかなければならない、そのことによって、男性も女性もその社会に参画していくことができる。大きな問題でもありますので、今そこを論議することではありませんので、それは横に置いておきたいと思います。(発言する声あり)

再質問 16番 野原恵子

議長、不規則発言はしないようにお願いいたします。次に、女性の健康についてでありますが、骨粗しょう症、乳がん、子宮がんの検診のことなのですが、乳がん、それから子宮がん、これは受診の率が上がってきているということですが、他町村から比べますと、帯広市は同じ状況でクーポン券も利用しているということなのですが、帯広市は子宮がん検診が 70.5%、それから乳がんが 60.8%という総合振興局の調査で、数字がこのように出ています。それによりますと、幕別町は約半分なのです。そして、このクーポン券が利用できなくなった場合には、もっと受診率が下がるのではないかという心配があります。がん検診は、1回だけではなかなか 100%発見できるという状況では、今、医学的にはないというふうに思っておりますので、やはり毎年検診を行うことによって精度を上げることになると思います。そういう点では、この検診は非常に大事だと思うのですけれども、収入の低い方は、やはりなかなか受けづらいということもありまして、町でのその対策がこれからも2年に1度ではなくて、毎年検診を受ける手だて、こういうことも必要ではないかというふうに思っております。それと、骨粗しょう症なのですが、これは集団検診から外されているということなのですけれども、それで受診率やなんかは、町としてはきちっと集計されていないということだと思うのですけれども、最近、高齢化になっていくにしたがいまして、骨折ですとか、寝たきりですとか、これはその一つの要因として骨粗しょう症が挙げられると思うのです。それで、町としてもやはりしっかりと対策も考えて検診も受けていく、そういう手だてもきちっと啓蒙とか、そういうことで必要ではないかと思うのですが、その点はいかがでしょうか。

答弁 民生部長 菅好弘(民生部長は2013年3月まで)

今、二つ乳がんと子宮がん、骨粗しょう症とありました。私は、健康については、これは性差関係なく、自分の体は自分が守ると、こういう意識というのが、まず大前提にないと、受診率というのは上がっていかないのではないかなという気がします。そのような意味で、広く町民に対しては、検診を受けていただけるように周知をしていきたいと。また、所得によって、なかなか受けづらいのではないかと、このようなことについても心配される部分というのがあるわけなのですけれども、できるだけ料金については、ご負担が高くならないように行っているつもりでございますので、その辺の状況も実態などもこれからいろいろと把握しながら検討は、させていただきますけれども、まずは自分の体は自分で守ると、この意識を高めていただけるように取り組んでいきたいなというふうに思います。

答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)

骨粗しょう症の部分でございますけれども、平成 13 年当時まで骨粗しょう症の検診というのは、委託料が 3,500 円、自己負担 1,000 円でいただいておりました。骨粗しょう症というのは、ご存じのとおり骨密度の測定で、私たちは、その高い委託料を払った検診よりも、健康教育とか指導事業を充実させることで、この骨対策をしていこうという判断で、というのの一つに町長に答弁もしていただきましたとおり、町内の病院でより精密な機械を入れた専門病院ができましたので、そちらのほうで自己負担が 1,000 円ちょっとでできるということもありまして、検診をするなら、骨密度をはかるならそちらではかってください。ただし、骨密度をはかっても、その密度がそこから何かをしたからよくなるということではないので、よりよく骨密度を高いまま保つための事業に力を入れていきたいということで変更していっております。

再質問 16番 野原恵子

自分の体は自分で守る、これは当然のことなのです。ですから、その守るために、では行政としてどうするか、そこのところを私は手だてを講じることが必要ではないかという立場で質問をしているわけです。ですから、今、骨密度の検診ですか、それもそういう手だてを行っているということは、ちょっと知りませんでしたので、周知をきっちりしていただくということが必要ではないかなと思います。また、子宮がん、乳がんですが、やはり検診率も上げていくということでは、早く発見すれば、今治っていく病気というふうに言われていますし、そして医療費も早く発見すればかからないわけですから、家族のことですとかそういうことも考えますと、早期発見、早期治療が必要だということで、やはり検診率も上げていくことが必要ではないか。クーポン券が利用できなくなったときのその受診率も下がるという心配もありますので、その手だても必要ではないかということで、私は質問していますが、お答えをいただきたいと思います。

答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)

確かにそのとおりだと考えております。クーポンに関しましても年度ごとにできるだけ受けていただけるような通知ですとか、各種団体、PTA のお母さんとか、そういう方たちへのチラシの配布ですとか、できる限りの対策をとりながら現在実施しています。託児に関しても、うちではお母さんたちを主体にしたいろいろなサークルがあるので、若い方の検診、子宮がん検診を受けていただくということで、託児も始めておりますし、そこで 20 代の方の検診の率は、比較的上がってきているという事実もあるので、この辺確認させていただきながら、さらによい手だてを考えていきたいと思っております。

再質問 16番 野原恵子

次に、③に若い世代に対する性教育や医療機関による相談活動、この点について質問をさせていただきます。今、町長のお答えの中では、幕別高校と江陵高校で実施しているということでした。こういうことをしっかりと、今、性に関する情報がいろんなところではんらんしておりますが、正しい情報というのは、本当に必要だと思っております。そういう点で、高校で実施されているということですが、これが十勝管内では芽室中学校、池田中学校で性の講演会、それは総合学習の中だと思うのですけれども、保健所の保健師さんが講演に来て実施しているということなのです。そういう点からでも高校で実施しているということですが、今、低年齢化しているということもありまして、幕別町の中学校でも、やはりそういう講演会をしていくことが必要ではないかと思っておりますが、その点はいかがでしょうか。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

ご指摘のとおり低年齢化をしているというのは、実態としては承知しております。そのような観点から、芽室あるいは池田さんのように中学校の授業の一環として取り入れていくことについては、検討をさせていただきたいというふうに思います。

再質問 16番 野原恵子

ぜひ早急に実施していただくことを求めていきたいと思います。次に、DV の関係なのですが、この点では、今、相談はことしに入って1件あったというお答えですが、これはなかなか表に出てこないものでもありますが、十勝総合振興局の調査では、年々その件数がふえてきております。これは、十勝全体ですが、幕別で何件という数字は出ておりませんけれども、ちなみに平成 19 年度が 84 件、平成 20 年度が 122 件、21 年度が 130 件、22 年度が 154 件と、年々その相談件数もふえてきております。ですから幕別町でもその相談件数はなくても内在していることがあり得ると思います。そういう点では、手だてとしてはどうするかということは、やはり啓蒙活動とか、きちっとそこを知らせていくということで、その手だても行われているということなのですが、やはりこれは、それが DV だと気づかない場合もあるわけなのです、お互いに男性も女性も。そこが難しいところだと思うのですが、そこがしっかりと認識できるような手だても必要です。そのための手だても行っていると思うのですけれども、これからも啓蒙、啓発、これはしっかりと行っていかなければならないと思います。これは、暴力だけではなくて、言葉ですとか、これは精神的暴力と言われておりますが、そういった性的暴力もこれも一つの DV になるということで、お互いに気づかないでいるという場合もありますので、そういうところもしっかりと手だてをとっていくことが今後ますます必要だと考えておりますので、そういう点もこれからもきちっと手だてをとっていただきたいと思います。また、この DV は子供の虐待にもつながる可能性がありますので、ここはもうしっかり若い世代からも高齢になってからも、この調査によりますと相談があるという、年齢的な相談というのもこの資料の中でありますので、これはどんな世代にもあり得ることなので、これからも引き続き、そういう啓蒙活動を行っていっていただきたいと思います。次に、これは学校における男女平等教育ということでは、これは教育の現場では、しっかりそれは行われているのだというお答えでした。これは、教職員がその学校の中で、きちっとした位置づけを持って対応していかなければ、またこの幕別町で行われていても、ほかの学校に行ったらばどうなのかということも考えられます。ですから、教職員に対する研修をしっかりと行っていくことも必要だと思っております。それと同時に PTA の研修とかそういうところでも男女共同参画とはどういうことなのかということも学習も必要だと思っておりますけれども、その点はいかがでしょうか。

答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)

学校内でのことにつきましても、ふだんから職員会議等の中でも指導が行われているというふうに思っていますし、子供たちについては、特別にその教科を持つというようなことはありませんけれども、いわゆる全教科を通じての指導の中で行われていると。ただ当たり前のように感じて忘れがちになるというか、関心が薄れるというようなことがしばしばあります。そういうことからいいますと、いわゆる男女平等の観点、そういった視点でいろいろな事象を見直すことも必要であるという現場の認識も持っております。これは校長会、教頭会なども通しまして、絶えず原点に帰る、そういう姿勢が大事だということについては、お伝えをしているところであります。あと PTA の研修会等については、そういう題材、講演課題などをつくりまして、取り進めていくことについては可能だろうというふうに思いますので、検討はさせていただきたいと思います。

再質問 16番 野原恵子

次、参画条例の制定をということなのですが、町長のお答えでは、「男女共同参画社会の実現に関しては、地方公共団体が単独で実施することは難しいものであり」とお答えになっております。また、「条例制定に関しては、必要性も含めた研究をしてまいりたい」と、このようにお答えになっておりますが、その必要性も含めた研究、このこと私非常に大事な部分だと。必要でないと考えているのか、必要だと考えている、この点も前回に私質問をしているのですが、そこでは必要性も含めてということは、お答えになっていないのです。ということは、トーンダウンしているのではないかと思うのですが、その点はいかがですか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

これ6月 29 日付の勝毎があるのですけれども、「進まぬ男女共同参画」と。先ほど言いましたように管内計画を持っているのと条例を持っているのは4市町村だと。これ、国の基本法では都道府県は計画を策定しなさいと。市町村は義務目標、努力目標である。いわゆる努力義務があるという状況で、中にはつくろうと思ったけれども、町民の反対でできなかった町もあると、そういったこともあって、今いろいろ研究をしているわけですけれども、答弁で言っている前回が必要性云々ではなくて、今回必要性について字句を入れたというのは、逆に前向きに条例の必要性を含めて検討していこうということですから、マイナスという意味では、決してないつもりです。大体大方の町村の意見としては、やっぱりそういう方向にいくのだろうと、制定していくというような方向にいくのだろうというふうには思っておりますけれども、私どもが今言ったような状況を踏まえながら、その必要性についての十分検討をしながら対応をしていきたいというふうに思っております。

再質問 16番 野原恵子

町長も同じ資料を持っていると思うのですけれども、ここでは芽室町ではその条例を制定して、ここでは審議会などで委員の女性を積極的に採用する。そして、ここが私大事だと思うのですが、町の政策や町民に対するアプローチ方法など、行政の意識が変わった。私ここが非常に大事だと思うのです。ですから、そういう条例をつくっていく段階、そしてそれを実施してからの芽室町の自治体の意識、行政の意識が変わった。ここが私非常に大事だと思うのですけれども、そういう点について、町長はどのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

もちろんまちづくりを進める上で、女性の立場、女性の意識というものが反映されることが望ましい、これは先ほども申し上げたとおりですし、もう一つ、私はこの記事の中で、士幌町が毎年女性サミットを開いているという、この辺はなかなかユニークで、まちづくりをする中でそうした女性の声が行政に直接聞かれるのかなと、そのような思いもしております。いろんな事例なんかもこれからも参考にさせていただきたいというふうに思います。

再質問 16番 野原恵子

前向きにということで、ぜひ実現させていきたいと思っているところですが、今回の東日本大震災で、ここで女性の役割が非常に力を発揮しているという事例も報告されているのですけれども、ここでは仙台市なのですが、指定避難所になっていない施設で、乳幼児を抱えたご夫妻ですとか、お年寄りのための臨時の避難所を立ち上げて、それから必要な物資を持ち寄り、支援を続けたというのですが、なぜそれができたかというところなのですが、これは日ごろから女性の視点で防災宣言をつくるなど、積極的な取り組みを展開してきた女性たちが、その中心になったというのです。ですから、緊急なときには、いきなりそういうことはできないと思うのです。積み重ねがあったので、女性たちが、何が必要かということを臨機応変に対応できたということだと思うのです。これは、やはり日ごろの積み重ねがあったからこそ、そういうことを実際に緊急なときに対応ができたというふうに私は思います。そういう点でも、やはり男女共同参画、これが条例ができていることによりまして、それが緊急のときに迅速に対応できるというふうに考えておりますので、もう一度になりますが、期限を決めて、いつぐらいまでにこれを具体的にしていきたいと考えているのか、その点をお答え願いたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

特に来年3月に条例化しますなんていうそこまではまだ我々は考えておりませんけれども、これから十分、先ほども申し上げましたように、他町の事例なども調査しながら対応していきたいというふうに思っております。

再質問 16番 野原恵子

この男女共同参画条例の制定をということは、私が議員になってからもう何回も質問もしておりますし、先輩議員も質問もしております。何年もかかってこの制定をという、条例をということを質問しているのですが、それが実現に至っておりません。ということは、やはり町長がどのようにお考えになっているのかということも問われると思うのですが、早急にこれを実現に向けていくことによって、幕別町のまちづくりに大きな力を発揮できる、そういう立場で私たちも臨んでいきたいと思いますので、期限を決めてというところでは、期限はお答えできないということなのですが、なるだけ早い時期に条例を制定していただきますよう、このことを要望したいと思います。以上で質問を終わります。

出典:幕別町議会 平成23年第3回定例会 2011年9月14日 議事録 PDF(75ページ) 間違いを知らせる