幕別町議会 平成23年第1回定例会 2011年3月8日
公的保育の堅持を
2011年3月8日、幕別町議会の一般質問で、野原惠子議員が「公的保育の堅持を」について質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 野原惠子 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 野原恵子
通告に従いまして、次の質問を行います。公的保育の堅持を。今、世界では乳幼児期の保育がその後の人生に極めて大きな影響を及ぼすことが明らかになり、質のよい保育をどの子にも保障することが大切な課題となっています。ヨーロッパでは就学前の2年間は、どの国でも保育料を無料にするのが当たり前になってきています。また、保育の重要性が広く認識され、国と自治体の責任で保育を充実させるのが世界の大きな潮流となっています。それに反して日本の政府は、20 年近く保育の充実どころか、公立保育所の民営化など、規制緩和に終始し、後ろ向きです。今、民主党政権は「子ども・子育て新システム」という名で日本の保育制度の大転換を目指しています。新システムで論議されている内容は大きく二つあります。一つは、保育所制度を市町村が責任を持って実施する公的な現在の制度を廃止して、介護保険制度をモデルにした保護者が自己責任で事業者と直接契約する制度へと転換することです。もう一つは、それぞれの理念のもとで実践を積み重ねてきた幼稚園や保育所を、これまでの経緯や現場の状況を踏まえた十分な論議もせず、子ども園として一体化しようとしていることです。新システムでは、①市町村は保育所入所に責任を持たず、保護者は保育所を自力で探し、直接契約をしなければならない。②国の定める最低基準がなくなり、子供の命、安全が危険にさらされる。③保育料は、保護者の所得にかかわらず、負担がふえる仕組みになり、お金がなければ必要な保育が受けられなくなる。④保育所の経営が不安定になり、保育者の労働条件の悪化につながるなど、児童福祉制度として機能してきた現行の保育制度が解体されてしまいます。既に幕別では、第2次保育所民営化計画が進められていますが、保育所を必要としている子供たちに、量的にも質的にも市町村が責任を持って保育を実施していく公的事業としての保育制度を堅持していかなければなりません。したがいまして、次の点について伺います。1、児童福祉制度としての現行保育制度を堅持すること。2、子ども園制度は進めていかないこと。3、国に「子ども・子育て新システム」の検討を中止するよう求めていくこと。以上です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
野原議員のご質問にお答えいたします。「公的保育の堅持を」についてであります。ご質問の要旨にもありますように、政府は、幼保一元化と民間参入などを盛り込んだ「子ども・子育て新システム」の基本制度の要綱案を昨年6月にまとめ、現在、開会中の通常国会に関連法案を提出し、平成 25 年度の本格実施を目指す考えでおります。この「子ども・子育て新システム」の基本制度要綱案によりますと、一つはすべての子供への良質な成育環境を保障し、子供を大切にする社会、二つ目に出産・子育て・就労の希望がかなう社会、三つ目に仕事と家庭の両立支援で充実した生活ができる社会、四つ目に新しい雇用の創出と、女性の就業促進で活力ある社会の実現を目的に、政府の推進体制・財源の一元化、社会全体による費用負担、基礎自治体の重視、幼稚園・保育所の一体化、多様な保育サービスの提供、ワーク・ライフ・バランスの実現を目指すものであります。ご質問の1点目、「児童福祉施設としての現行保育制度を堅持すること」とご質問の2点目、「子ども園制度は進めていかないこと」についてでありますが、政府が「子ども・子育て新システム」を策定し、推進しようとする背景には、改善しない「尐子化」問題があります。平成2年のいわゆる「1.57 ショック」で尐子化傾向が注目を集め、以来、20 年が経過しております。この間、平成6年には「エンゼルプラン」が示され、平成 15 年には「尐子化社会対策基本法」の制定、翌平成 16 年には「尐子化社会対策要綱」が策定されるなど、国全体で取り組みを進めてきたところであります。しかしながら、平成 21 年の合計特殊出生率は、1.37 と改善の兆しが見えないのが現状であります。このようなことから、政府は、新たな次世代育成支援のための包括的・一元的なシステムとして「子ども・子育て新システム」を策定し、尐子化対策を進めようとするものであります。現段階では、制度の詳細につきましては、検討会議の作業グループのもとに設置された三つのワーキングチームで、具体的な検討が進められている状況でありますので、その検討の推移を注視し、対応をしてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「国に「子ども・子育て新システム」の検討を中止するよう求めていくこと」についてであります。先ほども申し上げましたが、新しいシステムの全容が示されていない段階でもありますが、逆に「尐子化」の問題は、社会全体の大きな課題でもあり、社会全体で新たな対策に取り組まなければならない状況にあるものと考えるところであります。そのようなことからも、関係する多くの学識者や当事者が集まり、早急に実効性のある新しいシステムを構築するため、十分な協議がなされることが必要であろうと考えておりますので、現段階で検討の中止を求めていく考えは持ち合わせておりませんことを、ご理解いただきたいと存じます。以上で、野原議員のご質問への答弁とさせていただきます。
質問 7番 野原恵子
今、民主党政権下でのこの「子ども・子育て新システム」この内容は尐子化対策ということではなくて、経済対策、雇用対策としての保育、そして今ある福祉としての保育の内容、それを根本的に変えていくものだということが、この検討会議の中の資料の中でも明らかになりまして、今、保育団体からは、これは本当に公的な保育の制度が根本から崩されるとして、大きな問題になっているところなのですが、その認識としては、この町としてはどのように押さえているのかと思うのです。本当に尐子化対策として、今の民主党政権、この「子ども・子育て新システム」を導入しようとしているのか、そこのところをお聞きしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
私どもが聞いておりますのは、昨年の1月 29 日に関係閣僚構成員とする子ども・子育て新システム検討会議が設置され、さらに、6月 29 日に同会議で取りまとめられた子ども・子育て新システムの基本制度案要綱が、尐子化社会対策会議で決定をされたと。そして、その後、子ども・子育て新システム検討会議作業グループのもとに設置された現在三つのワーキングチームで、具体的な検討が進められていると。その中で、今後の検討課題として子ども・子育て新対策、幼保一体化の具体化、多様な給付メニューの創設など保育サービス拡大の仕組み、あるいは市町村に対する負担金、補助金の仕組み、あるいは社会全体による費用負担の合意形成、恒久財源の確保、こういったことが、この制度の中で今いろいろ論議をされているというふうに、私どもはお聞きをしているところであります。
質問 7番 野原恵子
尐子化対策検討会議のその部分で検討されているということで、私の資料といたしましては、この今進められていようとしている新システムという中では、問題点がありまして、一つは市町村が保育所の入所に責任を持たなくてもいいと。介護保険制度をモデルにした施設と保護者との直接契約になる、そのように制度を展開していこうとしているということが、私の手元には入ってきております。そうしますと、本当に保育が必要とする、そういう人たちが保育所に入れなくなるような、そういう関係になってくるのではないかということなのですが、その町として、自治体として行うことは、保育の必要度を認定する、これは働く保護者、その人たちの就労時間に応じて保育の時間を認定していく、こういうふうに変えられようとしている。それともう一つは、自治体から保護者に助成・補助金と出されるのですが、それは施設に直接支払われる。このように変えていこうとしているということなのです。これが自治体の責任ということで、保護者は自分でその入所する保育所なりを探していかなければならない。また、手のかかる子供や障害を持つ子供たちが本当に保育士の手が多くかかるということで、なかなか保育所入所に入れないのではないかという危険もあるということが懸念されております。それと、市町村は待機児、幕別で言えば、乳児がなかなかその年によりまして入れないような状況もあるというふうに、町のほうからお答えいただいているのですが、そういうところもしっかり把握できなくなる可能性があるということですね。そうしますと、自治体は乳幼児の子育てや保育の状況を把握する、そのことが低く、そういう姿勢が低くなってくるのではないか、こういう危険性があると、私は資料として思っているのですが、その辺はいかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほども言いましたように、尐子化対策全般の中で、今、一部として保育所問題が野原議員から取り上げられたのでしょうけれども、先ほどの言ったメニューの中でいきますと、多様な給付メニューの創設など、保育サービスの拡大の仕組み等の具体化というような内容になってくるのだろうと思いますけれども、お話ありましたように、一つには待機児童が特に都市部において非常に多くなっている。これを解消するための一つに、いわゆる民間の活力を導入して、いろいろ民間の力の中でこれらを解消していこうというようなことが論議をされていると。もう一つは、保育所の待機児童がふえているのに、既存の幼稚園の児童数、子供数の数がどんどん減っているので、これを一体化することによって、いわゆる待機児童の解消につながっていくのではないだろうかと。これに対しては、幼稚園側が猛烈な反発をしているようですから、先般の会議も両論併記のような形での結論しか出ていませんけれども、そういったことを含めた中で全体的な尐子化対策であり、保育所の今後のあり方、あるいは民間と行政が担う役割、そういったものの検討が、今のシステムの中で検討されているのだろうというふうには押さえております。
質問 7番 野原恵子
待機児の解消ということであれば、公的な保育所を増設していく、ここが一番の子供に責任を持った保育行政になっていくと思うのです。なかなか公設の保育所が、都市部ですけれども、建てられないというところには、公的な支援というのが一般財源化されて、なかなか保育のほうに回らない、そこに大きな原因があるというふうに私は押さえております。ですから、国がしっかりと保育に責任を持つ、自治体が責任を持つということであれば、そこに財政措置をしっかり行っていく、これが健全な子供を育て、将来的に社会にしっかりと巣立っていく子供を育てていく基礎になっていくというふうに私は思います。今、町長がおっしゃいましたように、保育園と幼稚園との関係、そこのところも幼稚園に入る子供たちが尐なくなってきているので、保育所と幼稚園と一緒にしていく、保幼一元化、子ども園ということになってくるのですが、そこはそれでまたひとつ私は問題があると思うのですが、それは後でちょっと質問させていただきたいと思いますが、このシステムの中でもう一つ問題があるのは、国の定める基準が、民間が参入することによりまして、基準が低くなっていくのではないか。例えば今子供の1人当たりの最低面積は 3.3 平米、1坪ですよね、私たちの年代で言いますと。そのぐらいの面積が最低必要だと。それには遊んだり食べたり寝るということには、それが必要だということなのですが、新しく民間が導入されました都市部では、その面積が狭められていっているだとか、それから保育士の採用も、今は8時間に見合うような保育士を正規職員で採用するというところも、4時間パート、2時間パートでもいいと、そういうふうに基準が下げられて、緩和されてきているというところで、本当に子供たちに責任を持った保育ができるのかということで、都市部では大きな問題になっております。この幕別町で、今そうなっているかというと、そうではないのですけれども、そういうところにもひとつ大きな不安があります。既に幕別では臨時職員という形で進められてきておりますけれども、都市部ではそういう形でやはり最低基準が下げられてきているというところに、民間が参入することによって、そういう不安が大きくなってきている。民間が入るということは、利益を追求する一面もあります。ですから、利益がなくなってしまったら撤退する可能性もありますし、やはり一番保育の中で必要な経費というのは、人件費にかかわりますから、そこが削減され、そして利益を追求するというふうになりますと、給食の部分が削られるですとか、そういう危険性もあるということで、保護者、それから保育者から大きな不安が出ているのですが、その点について、どのように押さえているか、お聞きしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほど来申し上げておりますように、今そういった子育ての新システムの会議がグループ討議になって、いろいろ論議されていると。この中には当然地方自治の代表者もいらっしゃいますし、保育士側の代表者も幼稚園の代表者も保護者も、あるいは学識者も、あるいは労使にかかわっての現場の保育士さんだとかなんかが出て、そこで今いろんな論議がされて、どういう方向にこれから持っていくかということが協議されているわけですから、私どもはそういった方向性を見きわめた中で、町としてどういうところ、今後それを対応していくかということが求められてくるのだろうと。あるいはおっしゃるとおり、民間が担う役割、町が担う役割、これはまたいろいろ今の協議がなされる中で出てくるものもあるのかもしれませんけれども、私どもは十分論議をされ、そして双方といいますか、お互いが理解される中で、新しいシステムなり新しい制度ができてくることが、また尐子化対策に、あるいは待機児童の解消に、あるいは民間活力に、あるいは責任ある保育制度と、いろんなことの中でこれから対応はしていかなければならないというふうには思っております。
質問 7番 野原恵子
今そのように進めている中で、かかわる方々がそこで今論議をしているということなのですが、そういう中で出てきた問題点が、こういうことの方向に行こうとしているというところに問題があるということで、今そうならないように公的な保育制度をしっかり守っていこうという、そういう中での質問でありますので、もし町長がそれがまだはっきりされていないということでありますので、では、私もまだはっきりされていない中で、こういう危険性が心配があるということでのお尋ねの質問になると思うのですが、そういう中でこういう危険性があるということを今ここでお話ししていまして、そうならないために公的な保育制度をしっかり守っていくということが、子供のために必要だということの立場で質問を今しているところなのです。そういう問題があります。それともう一つは、保育料の問題なのですが、今でも幕別町の保育は国の基準よりも細分化されまして、7段階の 14 というふうに細かく細分化されて保育料も低くされているのですが、それでもこの料金でも、なかなか子供を預けたくても保育料が高くて預けられない。もうちょっと保育料軽減してもらえないだろうかという声がある中で、こういう制度が導入されますと、保育料の負担が収入に応じて決まるのではなくて、保育の量によって保育料が決められる、保育サービスによって保育料が決められる。ですから、収入があってもなくても8時間預ける、6時間預けるということによって、保育料が変えられようとしているのです。そういう中で、保育時間が長い人ほど料金が高くなるですとか、それからまた、こういう民間が導入をされますと、そういう保育だけでなくて、多様な保育という形で、例えば音楽を習わせないだとか、そういうことも進められていく中では、さらに料金が加算されるということで、お金がなければ必要な保育が受けられない仕組みに変えられようとしているのです。だから、そうならないために、きちっと今これから、そういう中で声を挙げていくことが必要ではないかというふうに思うのですが、もしそういう状況になってしまうということになれば、本当に保育を必要としている子供たちが保育所を利用できない、保育を受けることができない、そういう状況になりかねないという心配がありまして、そうならないためにも、今しっかりと地方から声上げていく必要があると思うのですが、こういう保育料の問題についてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
おっしゃられているのは、今のグループ討議の中で、そういうことが話題となって検討されているということでありますので、当然のことながら、先ほど言いましたように、私どもの代表もその中に入って、そういういろんな意見を戦わしているのだろうと思いますので、私どもの立場で今すぐどれをどうこうすべきだということにはならないと思いますけれども、おっしゃられるように、十分論議がされて、そして我々にとっては、やっぱり一番なのは、野原議員が言われるように、子供や親にとって安全な保育所が運営されることを望むということには、これはだれもが変わるものではないというふうに思いますので、いろいろ協議を進める中で、さらによりよい方向に向かっていただければというふうには思います。
質問 7番 野原恵子
やはりしっかりと自治体としては、将来の子供たちに保育をしっかり行っていくというのは、自治体として福祉施策としての保育制度として、必要、堅持していかなければならないと思っております。それで、今、幕別町では、保育所民営化計画という第2次計画が、今、進められておりますけれども、実際に、今、青葉保育所は指定管理制度になっています。それと南保育所はこれから民設民営に計画を立てているということです。それとさかえ保育所と北保育所は公設公営、それと中央保育所と今ある幼稚園は認定こども園制度にしていくと。三つのパターンになりますよね。そうしますと、町の責任としては、こういう幼稚園と保育所と合わせまして、子供たちに対する制度、これに対しましては、責任の度合いがそれぞれ違ってくると思うのですが、この点については、町はどのようにして子供たちに責任を果たそうとしているのか、その点をお聞きしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
それは全般、お示しをした本町の保育所の計画、幼稚園を含めた計画でありますけれども、具体的にそれらが今後進めていく中にあって、町としてどういう責任をとるのか、あるいは民設民営がどのような形で進められていくのか、あるいは本当に認定こども園なるものがこれから設置していくことが可能なのかどうか、まだまだいろんな課題はきっとあるのだろうというふうに思っております。そういったことで、まずは今の話ではありませんけれども、国の制度自体もまだまだ変わっていく、あるいは変化していく部分があるのだろうと思いますから、そういったことも見きわめた中で、町としては町の責任、そして町の果たす役割を十分とらえながら対応していきたいというふうには思っております。
質問 7番 野原恵子
今、前段お話ししましたように、民設民営というふうになりますと、経済団体が参入してくるということになりますね。そうしますと、前段お話ししましたように、町としての保育所に対する責任はどうするのか、それから国の定める最低基準の緩和につながるのではないか、それから保育料がどのように変わっていくのか、それから保育士の労働条件がどう変わるのか、ここのところが崩れていく可能性が十分にあると思うのです。その心配があるものですから、先ほど、今、民主党政権が進めております新システムにつながっていく可能性があるという心配があるのです。ですから、国がどういうふうに進めていこうとしているか、それに沿ってこの内容も民設民営も変わってくる、国の制度によって変わってくると、そういうふうにお考えになっていると思うのですが、そうなりますと、指定管理、それから公設公営、これを子供に対する助成ですとか、そういうものも変わってくる可能性があると思うのです。だから、そうならないためにも、今までの保育制度というのが必要だと思うのですが、その変わっていく危険性について、町長はどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほどから言っておりますように、本当に、それでは札内南保育所が民設民営でやっていくことが可能かどうかという段階まで、まだそこまでは詰めた話にはなっていないのだろうと思いますけれども、その当時計画を持ったときの一つに、民間でなければこれからの保育所、例えば建設するとき、札内南保育所や中央保育所はもう老朽化が来ているので、どこかで建てかえをしなければならないという話が出たときに、民設民営でなければ国の補助金も出ませんよとか、いろんなことがあって、そういう計画があり、それでは幕別中央保育所は幼稚園との一つにすることがどうかと、そういう計画が現在来ているわけですけれども、それが今また新システムという名のもとに、どういうふうに変わっていくかがわからない状況ですから、我々は、計画はもちろん今の計画があるわけですから、それが今後どのように変化し、国の情勢や、またその新システムなるものが、どのようなことで町の責任なり、民間の責任になり、あるいはその補助金制度が国の財源の配分がどうなるのか、そういったことも含めて、私どもはこれから対応していかなければならないだろうというふうに思っておりますので、今の段階で、もう間違いなく民設民営でいくとか、全くやめてしまうとか、もう1回ゼロから建て直しするとか、そういったことではなくて、十分先ほど来申し上げておりますとおり、状況を把握しながら、踏まえながら対応していくことが大事であろうというふうには思っております。
質問 7番 野原恵子
やはり保育所の建てかえのときに、しっかり交付税措置されて、町と国の責任できちっと建てられる、そういう財政措置があれば、町でも安心して保育所をきちっと建てかえていくということはできると思うのですが、国の指導というか、計画といたしまして、そういう状況で財政支援をしていくときには、指定管理ですとか、民間でなく、そういうところで建てるという計画でなければ、財源措置しませんという、そこに大きな問題があると思うのです。ですから、私はその国にもそういう点からもしっかりと意見上げていくことが必要ではないか。きちっと子供たちに責任を持つ、国が財政支援するという姿勢を貫くことが、子供たちの安心した保育行政を行うという保障になる、財源の保障になると思うのです。そこがまた一つのネックになっていると思うのですが、そういうことではないというところには、町長の大変さもわかることはわかるのですけれども、でも保育というのは、福祉の分野ですから、国がそうしなければ、町できちっと責任を持たなければならないというふうに思うのです。そういうときに、こういう計画としてこれから国の制度がどう変わるかわからないので、計画は計画としてあるけれども、こういう計画で民営化を進めていくということは、町の姿勢は変わらないということだとは思うのです。今のこの答弁の中では、国に対して、こういうことをやめてほしいとか、そういうことは一切言いませんと。けれども、この国のシステムに沿って民営化計画を進めていくということですから、今、町長のお答えになった、今後どうなるかわからないというお答えでしたが、答弁ではこのとおり進めていくということですので、そこに私はひとつ矛盾を感じるのです。ですから、そういう点ではやはり子供たちにしっかり責任を持つということでは、町の責任で福祉としてしっかりと保育行政を進めていくということが大事ではないかというふうに私は思います。それで、今、子ども園、それを進めていくということですが、今、子ども園で一番心配されていますのが、幼稚園と保育所を一体化した子ども園というのは、幼稚園の対象は保育に欠けない子供が対象、保育所の対象は保育に欠ける子供が対象、そういうところが一緒になりまして子ども園とするということですよね。そうしますと、今、現在の市町村に申し込む保育所の仕組み、それから幼稚園の仕組み、そのものではやはり直接契約、保護者が自分で探して契約する直接契約にするということと、利用料も収入に応じたものから、利用時間に変えた応益負担、認定時間を超えた部分は全額自己負担もあり得る、それから独自の教育内容や体操、音楽の課外活動の追加料金を認め、入学金や授業料の徴収も検討される。先ほど私お話ししましたが、こういうふうになりまして、本当に父母が安心して働き続けられるという保育の内容になっていくのかどうか、そこが一番心配されているところです。ですから、こういう心配のされている子ども園というのは、私は進めていくべきではないと考えておりますけれども、今、中央保育所と幼稚園との子ども園のこの計画、これもこれからどうなるかわからないという、そういう考えでいらっしゃるのかどうかお聞きしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
これも先ほど申し上げましたように、幕別中央保育所が老朽化して建てかえの時期が来たときに、今のまま、中央保育所として保育所を建てかえることがいいのか、幼稚園の数も減ってきているので、幼保一元化のことを考えると、幕別市街地には1カ所の施設でいいのではないかというようなことが前提にあって、ちょうど認定こども園という話が出たときに、そういう計画を立てさせていただきました。ここに新聞記事がありますし、私も、つい最近士幌の町長と話をして、十勝では唯一士幌に子ども認定園があります。どうなのだ、どんな課題があるのだというようなことを親しく聞いたのですけれども、3年目を迎えて順調にいっているということを言いました。ただ、いろんな課題がまずあった。例えば保育士と幼稚園というのは、これは資格がまず違いますから、保育士が幼稚園の授業をするわけにいかないし、それでは、幼稚園の教員が保育を見ることにはならないと。同じ建物の中にいて、何でそんなことになるのだというようなことが、まず一番大きな要因だったというようなこともありましたけれども、大分今はなれてきて、もちろん先ほど言ったように、保育料と幼稚園料とは金額も違いますし、片一方は一律だし、片一方は所得で決められると。いろんな課題があるけれども、やっぱりなれてくることによって、今は随分親からも喜ばれているというようなことは聞きました。ただ、これがすべてかどうかということでは、もちろんないのだろうと思いますし、また士幌だからできること、あるいはうちの町ではまた違うこともあるのだろうし、もう一つやっぱり大きなのは数がどっとふえた。いわゆる職員の数がどっとふえたというのが非常に大きな要因だ。今までより 10人ぐらいふえたのではないか。これは逆に言うと、デメリットにはなるのでしょうけれども、そうかといって一遍に管理料が倍にふえたというようなことにはもちろんなっていないというようなこともありました。ですから、私どもも、別にその今先ほど来申し上げておりますように、この新システムの中で先ほども言っているように、前の審議会の答申は一元化を外しましたので、一元化でもよければ幼稚園は幼稚園単独でもいいというようなことになっていますので、そのままどういうふうにいくかは我々もわかりませんけれども、尐なくてもそういった審議の結果が出た中で、再度調査あるいは研究はしなければならないものだろうというふうには思っております。
質問 7番 野原恵子
既に士幌では子ども園、都市部でも子ども園で運営されているところもありまして、そこではさまざまな問題が出てきていますね。士幌ではまだそういう問題はあるにしても、順調にいっていると。私もその新聞記事は読みました。けれども、この中でやはり心配されるのは、保育所と幼稚園を二つ兹ね合わせた施設である。保育に欠ける子と保育に欠けない子供が一緒のところで保育をされるということが一つ心配もありますし、それとやはりそういうところでは、いろいろな保育サービスも行われる可能性もあると思うのです。士幌ではどうかわかりません。でも、子ども園になりますと、保育、それとこちら側では例えば音楽を習いたいといえば、専門の方に来ていただきまして、そういう専門の保育をやる。それは全部個人負担になると思うのです。そうしますと、お金のある方はそういうふうなところを専門のそういう保育を行う。そうでないところは、お金が余りかけられない子供、そういう差が出てくる可能性もあるのです。だから、そういうふうになりますと、やはり経済状況に応じて子供の保育の内容も変わってくるという、そういう心配もこれから起きてくるわけなのですよね。で、今、格差社会と言われていますけれども、そういう小さい保育にかかわるそういう世代から、そのような保育の内容に格差の生じるそういう保育をしていっていいのかという心配も、これから出てくる。実際に子ども園として都会で行われている中では、そういう危険性もあるわけで、そういうことをしては私は自治体としてはいけないというふうに思うのです。今、幕別町でもせっかく子供の権利に関する条例がつくられました。こういう中でも、こういうふうな子ども園のような二面性というか、二つのそういう保育ということになりますと、子供たちにしっかり責任を持つ保育制度になっていくのかどうか、その辺が非常に心配されるわけですが、それはどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
子ども園ですから、幼稚園の業務、保育業務兹ね合わせて一つの施設ですれども、ただ、そこへ通う子供が二つに分かれたから、それは格差ということには私は何かならないような気はしますし、同じように認定こども園だって、民設でやっているところもあるでしょうし、士幌のように公設でやっていた場合、あるいはうちなんかは公設でやろうとしている認定こども園、そのときに、幼稚園は1万円もらうけれども、保育料は 5,000 円だとか、そんな差が出るのかどうかはちょっとわかりませんけれども、尐なくても子供に対して、あんたは幼稚園だから勉強もっとしなさい、あんたは保育所なのだから寝てればいいのですよ、そんなことにはやっぱりならない。同じようなことでやっぱり子供には接していかなければならないでしょうし、決して格差なんてことがあってはこれは私はならないだろうというふうに思っておりますので、結果はというか、これから先のことは、先ほど来、申し上げておりますよう、どういうふうな方向に行くかは別にしましても、おっしゃるとおり、そういうことにならないように十分配慮していくことは、必要であろうというふうには思っております。
質問 7番 野原恵子
町長がそのようにお答えになった、それを堅持していただきたいと思うのですけれども、民間の導入ということになれば、そういう危険性もあるということですから、町長はこの民営化計画、これはまだ確実にこのように進めていくというふうではないとおっしゃっているのですが、このとおり進められていくとすれば、そういう危険性は大いにあるということは、この民営化計画の中では明らかだと思うのです。ですから、そこのところをしっかりと町として保育に責任を持つということであれば、やはり町が責任を持ってすべての保育制度を行っていくということが子供たちに十分な保育を保障するということになると思うのです。ですから、このような三つのパターンになるようなこういう保育行政というのは、私は矛盾を感じるのです。ですから、こういう民営化計画ということではなくて、しっかりと町が責任を持つ、児童福祉法の24 条にも定められておりますように、しっかりとそこに町が責任を持っていくということが、これからは本当に大事になってくると思うのですが、その点はこれは確実なものではないと町長はお答えになったので、その点お聞きしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほど来お話ありましたように、民設になったからと、その民設の保育所がすべてそうやって格差があったり、保育料が倍になったりということではないというふうには思います。それなりに良心的な保育所もあるのでしょうし、当然、町が民設を許可するということになれば、それなりの条件なり契約なり、あるいは町の許可がなくしてはできないことだとか、いろんなこともまた出てくるのだろうと思いますけれども、それ今どうのこうのというのはもちろんありませんけれども、私どもはやはり町立の子供を預けるわけですから、そんな無責任なといいますか、町が全く民設だから知らないのだというようなことには、私はなってはいかないのだろうというふうに思いますけれども、野原議員が危惧されるような、憂慮されるようなことももちろん絶対ないなんていうことは私も言いませんけれども、そうならないように努めていくことが、また我々の責務でもあろうというふうには思っております。
質問 7番 野原恵子
町長がそのように保育にきちっと責任を持っていくのだというふうに、しっかりとお答えいただいたので、そこは堅持していただきたいと、私は思います。それと、なぜ今このような質問をしたかといいますと、この今の子供システム、これに対しまして、さまざまな保育団体が非常に心配していまして、全国的にこういう制度はやめてほしいという運動が今大きな広がりになっております。ですから、こういうところもしっかりと私たちも受けとめて、それで、この新システムが本当に子供の保育に責任を持つシステムなのか、そういうところも検証していかなければならないと思うのです。まだきちっと決まったわけではないということですので、でも、こういう問題が浮上しているということは、そのように進んでいく可能性も含まれているわけですから、こういう可能性が出てきた以上は、そうならないような手だてとして、こういう懸念があるのであれば、やめてほしいという、そういうことをしっかりと意見として上げていくことが私は必要ではないかというふうに考えておりますが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
検討部会のあり方が今後どういうふうに進んでいくのかはわかりませんけれども、先ほど来申し上げておりますように、せっかくいろんな方々が代表に選ばれて協議がなされて、それぞれの立場でそれぞれのご意見を出されているのだろうと思いますから、結果はわかりませんけれども、お互いが意見を出し合って協議すべきことは協議していくことは、私はいいことでないかなと。かえってやめてしまえばいいということにはならないような気もするのですし、現に民設が悪いといっても、民設保育所も国内にはたくさんあるのだろうと思いますし、幼稚園なんかだったら、逆に民設のほうが多いのだろうというふうに思います。だから、そういった人たちの意見も、またこういった中で反映される。あるいは国の意向、あるいは我々地方自治体の代表者の意向、あるいは保育士さんや幼稚園教諭の皆さんの意向、いろんなことを話し合った中でいい方向に結論が出ていけば、我々はありがたいなというふうに思っておりますので、中止を要請するというようなことは、ちょっと私としては避けたいなというふうには思っております。
質問 7番 野原恵子
中止を求めることは避けたい。はい。それであれば、しっかりと実際に現場にいる方々の意見を尊重する、そこが本当に大事だと思うのです。尊重されていれば、このような問題は各団体から懸念されているような問題は起きてこなかったと思うのです。それがないから、このような民設民営ですとか、民間が参入した場合どうなるのか、そこに問題があるということで懸念が出されているわけですから、そうならないような手だてをしっかりと行っていくことが大事だと思うのです。中止を求めていかないということであれば、そういう懸念に対してしっかり意見を上げていくということが大事だと思うのですが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほども言いましたように、本来の子供が親が喜んでもらえるような保育所になることが我々も望むところでありますから、そういったように心配されるようなことがありましたら、そうならないように当然、これはまた私のみならず、団体的な行動の中で声を出していくことになる、そういうふうに私も思っております。