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幕別町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月10日

幕別町における保育事業の今後の方向性について

2010年3月10日、幕別町議会の一般質問で、芳滝仁議員が「幕別町における保育事業の今後の方向性について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
芳滝仁 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 芳滝仁

通告に基づきまして質問をさせていただきます。幕別町における保育事業の今後の方向性について。第5期幕別町総合計画第3章「笑顔ゆきかう健康とやすらぎのあるまちづくり」の第1節「子育てにやさしい環境づくりの推進」の中で、児童を取巻く現代のさまざまな環境の変化に対応するため、また多様化する保育ニーズに対応するために、保育サービスの拡充が必要であるとしており、具体的には、延長保育や病後児保育など新たな保育の拡充に努めるとあるが、現状について伺います。次に、保育所の保育内容を定める保育所保育指針が改定され、平成20年3月に新しい保育所保育指針が公布されました。改定に当たって課題となっている一つに、保育所における質の高い養護と就学前の子どもに対する教育機能の充实があります。保育所における保育は、養護と教育が一体となって豊かな人間性をもった子どもを育成することをその特性としていますが、今後の保育内容の充实を考えるとき、乳児を含む3歳未満については養護に力を入れた保育、3歳以上については教育機能の充实に力を入れた保育というように、子どもの発達過程に応じた具体的な保育事業の推進が必要であると考えますがお伺いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

芳滝議員のご質問にお答えいたします。「幕別町における保育事業の今後の方向性について」であります。行政執行方針でも、一部述べさせていただいたところでありますが、平成22年度から札内青葉保育所の保育を指定管理者が行うに当たり、延長保育と病後児保育を、それぞれ利用者負担をいただかない中で实施することといたしております。延長保育につきましては、午後6時30分から午後7時までとしておりますが、平成22年度入所予定児童数3月1日現在、74人いらっしゃいますけれども、このうち8人が希望をされております。なお、病後児保育につきましては、町内認可保育所に在籍する児童が、入院の必要がなく、かつ病気や怪我などの急性期等を過ぎ回復期にあるものの、未だ集団での生活が困難な場合に、専用の保育审において専任の看護師及び保育士が当該児童の保育を行うものであります。なお、病後児保育の实施内容につきましては、1日の定員を4人以内として、月曜日から土曜日の午前7時30分から午後6時30分までの間、原則として1児童連続して7日以内の範囲で行うこととしており、利用申込等の詳細につきましては、各認可保育所に掲示するほか、チラシ等を作成し保護者に対しまして十分な周知を図ってまいりたいと考えているところであります。次に、「子どもの発達過程に応じた具体的な保育事業の推進について」であります。ご承知のとおり、保育所保育指針は、昭和40年に保育所保育のガイドラインとして制定され、平成2年、平成12年の改正を経て、平成20年3月28日「新保育所保育指針」が公布され、平成21年4月1日から施行されたところであります。「新保育所保育指針」では、「特に、保育所が入所する子どもにとって『最もふさわしい生活の場でなければならない』」とされた上で、子育てを取り巻く様々な環境の変化により、乳幼児期にふさわしい生活を送ることが難しくなってきていることなどを踏まえ、「保育内容の改善」として4項目が明示され、その一つとして、「『養護と教育の一体的な实施』という保育所保育の特性の明確化」が示されたところであります。同指針で規定する『養護』とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり、具体的には食事、排泄、寝る、遊ぶなどの肉体的成長を促すことであります。また『教育』とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助とし、具体的には意欲や興味を引き出すとともに、友達との会話をとおしたコミュニケーションの手法を学ぶことであり、これらの感情及び情緒を引き伸ばすために、「健康」、「人間関係」、「環境」、「言葉」、「表現」の5つの領域の発達援助が示されております。その一例といたしまして、5歳児の場合、「健康」では、『自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとすること』、「人間関係」では、『社会生活における望ましい習慣や態度を身につけること』、「言葉」では、『人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わうこと』などと、されているところであります。今回の改正では、生後6カ月から就学前までの子どもたちの育ちをより具体的に促すものとして、保育目標や保育方針を示し保育の全体計画となる『保育課程』を作成し、その保育課程のもとに子どもの育ちをより具体的に把握する視点として「養護」と「教育」の両面から、それぞれの年齢に合わせた保育内容とする『指導計画』を立て、子どもに対する発達援助の方法や果たす役割を示し、实践することとされたところであります。乳幼児期は、生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期であり、子どもたちは、1日の大半を保育所で過ごしますことから、生活や子どもの自発的な活動としての遊びなどをとおして、生きる力の基礎となる心情、意欲、態度を身につけながら、様々な学びが積み重ねられることが大切なことと理解をいたしているところであります。従いまして、「新保育所保育指針」に示されるとおり、「3歳未満児については、一人ひとりの子どもの生育歴、心身の発達、活動の实態等に即した保育」を、「3歳以上児については、個の成長と子ども相互の関係や協同的な活動が促されるような保育」を行い、「保育所の保育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに留意し、幼児期にふさわしい生活をとおして、創造的な思考や主体的な生活態度の基礎が培われるよう」、様々な環境と体験を提供しながら、一人ひとりの健やかな育ちを支えるとともに、保育士も子どもたちから学び、常に自らの保育を振り返り、保育の質の向上に向けた努力をしてまいりたいと考えているところであります。以上で、芳滝議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 13番 芳滝仁

再質問をさせていただきます。まず、延長保育、病後児保育のことにつきましてでありますが、22年度から開所されるという運びになったのは、誠に喜ばしいことであろうと思うことであります。看護士が保育所に入るということが、ある意味では、その保育について厚みが出てきた形になるのだろうと思うことでございます。今後の形で、ここには出ていないのでありますけれども、本年度から国が力を入れて補助金をアップをしまして進めている施策に病児保育というのが示されてあります。医療機関や保育所に併設をされる形で病児保育所、そういう施設は全国に1,200カ所あるそうであります。急にこのニーズが高まりましたのは、インフルエンザのことで、働いていらっしゃるご家庭のところで、なかなかその問題が起こり、若い子育ての方々が困られたということに基づいて、これからの保育のことについて考えていかないといけない分野だろうということで今年から補助金をアップをされるということになっております。まだまだ幕別町では、これから検討課題になるのでありますでしょうか、そういうことも含めて保育の拡大についてお考えをお伺いしたいと思うことでございます。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

病児保育の関係については、まだ国から市町村へ示されたものは、何もない訳であります。ただ、病児保育の関係、それと今、国がさかんに進めておりますのは、保育所運営自体が公から民へということで、どんどん進められている状況にあります。そういったことからこの病児保育なのかも、おそらく企業なり、あるいは今言われた病院等が付設して实施していく保育、そういった観点が多分にあるのだろうというふうに思いますけれども、公として、公の立場の中で保育所に関わっていったものが、今後どのような形で出てくるのかそれらを十分検討しながら対応してまいりたいというふうに思います。

再質問 13番 芳滝仁

さまざまなそのニーズが寄せられようと思いますが、できるだけそれに応えるような形の保育事業の進め方をしていただければなと思うところでございます。あと、今回改定されましたことの内容でありますが、保育所保育指針の改定の内容でありますが、一つ教育ということが非常に出されてきております。これは今回の特徴になっておりまして、特に3歳以上の保育につきましては、幼稚園教育と同等の教育をしていこうというふうな方針が出されているところであります。そのところで、養護と教育という二つの考え方が真中に据えられてきている訳でありますけれども、養護につきましては、生命の保持と情緒の安定ということが、これは6歳までとおしてその養護の基本的な考え方として示されてあります。教育につきましては、3歳児未満児に対応するのと、3歳児以上に対応する書き方が違っていることであります。その辺のその今後の取組みの進め方につきまして、やはり保育士の研修であれだとか、また視察であれだとか、協議であれだとか、そういう進め方につきまして、どのようにお考えなされていらっしゃるのかお伺いしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほどもお答えしましたけれども、この保育所でいう教育というのは、学校で教えるような勉強を教えるとかという教育とはちょっと違う、あくまでも保育所内で子どもの発達に見合った中でのいろんな指導、あるいはそれを助けるような体制づくりが求められてきているのだろうということでというふうに思っております。それと保育士の研修等につきましては、实は青葉保育所が指定管理者へ今年からお願いすることになりましたから、あの青葉保育所に常設保育所に5人の町職員といいますか保育士がおりました。これらが今度不要になるわけですので、それぞれの保育所に所長を今度は担任を持たない、いわゆる所長としてフリーの立場で、いわゆる保育士の指導監督、あるいは子どもたち、あるいは施設の管理、そういったものにあたっていきたいということで内容を進めております。そういったことからさらに保育士個々の研修についても十分内部での検討、あるいは町を含めた中での協議をさせていただきたいというふうに思っております。

再質問 13番 芳滝仁

どうぞ具体的に研修を深めていただいて、それを保育の現場に成果として表していただきたいなと思うことでございます。保育所の保育が、ご答弁の中で小学校以降の生活の学習の基礎の育成につながることに留意しとされてあります。保育指針が改定される検討会の中では、小学校の先生方との連携というふうなことが非常に議論されていたように思います。いろんな情報等につきましては、小学校の方に送付されることになっているだろうと思うのでありますが、その具体的なその一人ひとりの子どもにつきましての、その小学校との、そういう協議の場と申しましょうか、連携と申しましょうか、そういうことにつきましては必要になってくる、そういう時代なのではなかろうかと思いますがどうでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

あの直接的に保育所、幼稚園と小学校との交流ということは今の段階ではありませんけれども、保育士、公務員にとっては、当然私どもの町には、幼稚園と保育所が両方公立でありますから、保育士あるいは教諭との交換人事もあるわけですので、そうした中で公がそれぞれ学校教育に関わっての勉強、研究というようなことも進められているというふうに思いますので、当然保育所を出たあと小学校へ子どもたちが入って、そこで学校生活に慣れて、みんなと同じような生活ができるようなことについては、十分保育の中でも配慮していっているのだろうというふうに思っております。

再質問 13番 芳滝仁

年内の保育所の利用数は202万人位だというふうな報告が一部なされております。2008年の0歳児の入所人数が8万8,189人、全体の4%も占めているということだそうです。3歳児未満児につきましては、全体の33.5%にもなるという報告がされております。また、待機児童につきましては、2008年1万9,550人、あとその内3歳未満児が1万4,864人、私が調べたところでは、そういう数字が出ております。全体の76%にもなるのだと、数字はさまざまな形があるのだろうと思いますが、3歳児未満児の待機児童が76%、大変大きな数字としていらっしゃるのだということで、現实があろうかと思うことであります。そういう意味で、いわゆる養護に関わる、その3歳未満児の一つの保育について、今後もますますその充实を図っていく必要があろうかと思うことであります。例えば、関西の方では乳児保育園というのがあります。これは0歳児から3歳未満児までの養護専門に行っております保育園でありまして、これは民間でありますけれども、栄養士また看護士が配置をされまして、手厚く子どもの保育について図っていらっしゃると。その後、3歳以上に幼稚園であるだとか、保育所だとかというふうな形に進んでいかれるというふうな形が関西の方では多く見られるところであります。そういうことが、保育所一つでなかなかできるということは無理だと思うのでありますけれども、ある意味では3歳未満児のそういう保育について充实をさせていくという、そういうことが今後保育事業において求められていることなのだろうと考えておりますが、その件につきましてお伺いしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

待機児のうち未満児が76%いらっしゃる、当然施設の関係ですとか、保育士の配置の関係からそのような数値になってくるのだろうと思いますし、私どもの町では、昨年をとっても3歳以上児の待機児というのは、ほとんどというか皆無でありますけれども、どうしてもやはり未満児、乳幼児に待機児童が出る場合があります。これは限られた保育士で、限られた施設の中で保育をするものですから、定員を超えるような入所はなかなか許可することもできませんし、対応も難しい問題がありますけれども、今は全保育所、常設の全保育所で未満児の扱いもやっていますので、今当初では、もちろん待機はいないのでありますけれども、今後のことになりますと正直言ってまだまだ不透明な部分があるものですから、できる限りそうした面での力も入れていかないとならないし、またもう一つは保育士の確保ということが問題になりまして、なかなか公募してもいないというのも年度中途になってくると課題としてあるものですから、そういったことも早めに登録などの手法を取りながら未満児保育についても、さらに充实できるように意を用いてまいりたいというふうに思っております。

再質問 13番 芳滝仁

乳児につきましては、3人について1人、1人以上の保育士、1歳から3歳未満児につきましては、6人に1人の1人以上の保育士というふうな形で、非常に保育士の体制が困難な現实があろうかと思います。そういうことを課題としていただきまして、今後いわゆる特に養護に関わる3歳未満児のその保育について力を入れていただきますようご期待申し上げまして、質問を終わりたいと思います。

出典:幕別町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月10日 議事録 PDF(49ページ) 間違いを知らせる