幕別町議会 平成20年第3回定例会 2008年9月10日
大きく2点について
2008年9月10日、幕別町議会の一般質問で、斉藤喜志雄議員が「大きく2点について」質問し、教育長 金子隆司、学校教育課長 伊藤博明が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤喜志雄 議員
- 答弁者
- 教育長 金子隆司、学校教育課長 伊藤博明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 斉藤喜志雄
私は大きく2点について質問をいたします。その一つは、公立高校の入学者選抜試験実施にかかわって、学校裁量問題制度が導入されることについてであります。そして、その二つ目には、町内15小中学校における児童生徒の不登校の実態について、質問をいたします。最初に、公立高校入試に問題選択制を導入する件について、何点かお伺いをいたします。北海道教育委員会は、6月の23日、2009年度の公立高校入学者選抜試験、いわゆる入試から、従来の一律の標準問題のほかに、応用力、すなわち、知識・技能などを活用する力を重視した学校裁量問題を用意し、各学校の判断で、差し替えを可能にする制度を導入することを公表いたしました。その具体的な内容は、国語・数学・英語の3教科については、各高等学校の判断で、標準レベルの問題を減らし、より難易度の高い応用問題を増やせるようにするといった内容の制度変更であります。受けて、9月の5日には、道教委から全道で30校、管内では帯広柏葉高校1校が、この制度を、09年度の入試から導入することを発表したことは、ご案内のとおりであります。私は、この制度導入の背景には、全道一律の問題では、点差がつかず選抜資料としては不十分という従来からあった一部の意見に応えての措置と理解をしているところでありますが、一方、受験生や保護者、そして、教育現場からは、どのくらい難しくなるのか。準備期間や説明が足りず、子どもたちへの配慮に欠けるのではないか。あるいは、受験競争が加速し、新たな高校の序列化が生じるのではないか。加えて、入試に対応したクラス編成が必要ではなどなど、さまざまな声が聞こえてくるところでもあります。このように多くの関係者に、衝撃と影響を及ぼしている入試制度が変更されようとしていること。正しく言えば、変更されることに対して、2点、お伺いをいたします。まず最初に、今回のこの措置を、教育行政のトップとして、どのように受け止めているか。また、その是非を含めて、所見なり見解をお伺いをするものであります。次に、今後、受験生や保護者、そして教育現場の声にどのように対応なり対処し、不安の払拭や疑問、あるいは意見などに応えていこうと考えているかを、お伺いをいたします。次に大きな2点目である町内15校に在籍する児童生徒の不登校の実態について、お伺いをいたします。8月7日に発表された文部科学省の全国学校基本調査によりますと、昨年度に病気や経済的な理由以外で、年間30日以上欠席したいわゆる不登校と呼ばれる児童生徒数が、前年比1.9%増の約13万人にも及び、以前として不登校増加の傾向に歯止めがかかっていないことが明らかになりました。あけても、中学生にあっては、前年度2.2%増の10万5,328人にものぼり、この数は全体の約8割を占めているとのことでもあります。また、生徒全体に占めるその割合は、過去最高の2.9%にものぼり、34人に一人が不登校という極めて異常な状況にあるだけでなく、各クラスに一人は不登校の生徒がいる計算になることを意味するものであり、児童生徒の実情にあった決め細やかな体制づくりや施策、そういったものが早急な取組みが強く求められているものと考えるところでもあります。一方、不登校が全国全道では増加傾向にある中、管内にあっては横ばいないしは微減。あるいは微増というところもありますが。といった状況が続いていると聞いているところでありますが、これも管内の各学校や各市町村教委のねばり強い指導と取組みの成果が表れたものと考えるところでもあります。以下、何点か本町の実態や取組みについて、お伺いをいたします。その一つは、町内15校の児童生徒の不登校数と、全体に占めるその割合。その推移並びに不登校の原因や要因について、どのように押さえられているか、お伺いをいたします。その二つ目、登校しても保健室にいるか、あるいは特定の事業以外は保健室で過ごすいわゆる保健室登校の児童生徒が、5年前に比べて増えていると聞いておりますが、その状況や実態は、本町の場合はどのようになっているか、お伺いをいたします。そして3点目は、これまで学校に行きたくても行けない事態に追い込まれ喘いでいる子どもたちの苦しみを救うため、いわゆる不登校0を目指して、各学校や町教委は、どのような取組みや施策、支援策、指導を展開してきたか。また、その成果と課題について、お伺いをいたしたいと思います。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
斉藤議員のご質問にお答えをいたします。はじめに、公立高入試の問題選択制導入についてであります。高等学校の入学者選抜につきましては、平成9年11月に、文部科学省が中央教育審議会からの答申を受け、具体的な改善方策を示しているところでありますが、その中においては、選抜方法が狭い意味での学力の評価に重点が置かれているなどの状況をとらえ、今後は、選抜方法の多様化など、評価尺度の多元化の観点に立った入学者選抜の改善を一層進めていく必要があると論じております。また、学力検査の問題につきましては、単に知識の量を問うような問題はできるだけ避け、思考力や分析力などを問う出題を一層工夫することと、入学者選抜の方法については、調査書と学力検査の比重の置き方の弾力化や小論文・面接・実技検査の実施、学校内外における文化・スポーツ活動やボランティア活動などの積極的な評価などについて、一層の改善に努めることが示されているところであります。ご質問の1点目、どのように受け止めているのかについてであります。6月の23日に北海道教育庁から通知のありました平成21年度道立高校入学者選抜の改善方針におきましては、入学者選抜方法の多様化を図り、生徒の力を一層多様な観点から評価できるようにするため、学力検査問題の出題方法を改善することとしており、ご質問にありますように、平成21年度の入学者選抜から、5教科の学力検査のうち、国語、数学、英語の問題に、活用力を試す学校裁量問題を導入する方針が示されたものであります。このほど、道教委から学校裁量問題を選択する高校が公表されましたが、道内30校のうち、十勝管内では帯広柏葉高校の1校のみが実施するとされております。学校裁量問題は、学校の特色に応じ、生徒が身に付けている多様な力を的確に把握して入学者の選抜ができるよう導入されるもので、基本的には、これまでの出題方針の範囲の中で、知識・技能等を活用する力をより重視して出題されるものであり、学習指導要領に基づいた中学校における学習指導のあり方を変えるものではないと伺っております。今回の決定は、これまでに道教委が入学者選抜の改善として示した方針に基づき実施されるものであり、生徒の学力を適正に計り、公正・公平な入学者選抜を図っていくための一環のものと認識いたしております。ご質問の2点目、今後、どのように対応していこうと考えているのかについてであります。現時点におきましては、詳細な内容について伝えられておりませんので、関係機関からの情報収集を引き続き行うとともに、道教委が開催する入学者選抜の説明会等を踏まえて、生徒、保護者への確かな情報の発信に努め、また、生徒一人ひとりに対するきめ細かな進路相談を実施されるよう指導してまいります。また、情報発信と進路相談を通じて、制度導入に伴う生徒や保護者の戸惑いや不安に配慮し、子どもたちのストレスが増大することがないよう、不安感の解消に向け、生徒指導に当たっていただくよう、対応してまいりたいと考えております。今後とも、知識や技能を活用する力を身に付けることができるよう、問題を理解し、考えて答えを導くということを普段の学習の中で培っていくことを目標に掲げて、校長を先頭に教職員が一丸となって、さらなる取組みにまい進いただくよう、指導してまいりたいと考えております。次に、町内児童生徒の不登校の実態についてであります。子どもたちにとって、心の居場所であるべき学校、また多くの人々との共同活動や体験を通じて社会性を身に付け、生きる喜びや学ぶ喜びを実感できる場であるべき学校。そんな学校に行きたくても行けない、学校へ行ってみんなと仲良くしたいと思っても学校への一歩を踏み出せない、そんな思いを抱えて生きている子どもたちが、少なからずいるという現状に、心を痛めているところであります。ご質問の1点目、ご案内がありましたように、1年間に30日以上欠席した児童生徒のうち、病気や経済的な理由によるものを除いたものを不登校児童生徒と定義いたしておりますが、過去3年間の状況を申し上げます。平成17年度は、小学校1校で1人、中学校4校で13人、合計5校で14人。平成18年度は、小学校2校で3人、中学校2校で8人、合計4校で11人。平成19年度は、小学校2校で2人、中学校2校で13人、合計4校で15人となっており、前年度に比べて4人の増となっておりますが、平成14年度の23人をピークに、平成15年からの5カ年では、11人から15人の範囲内で横ばいで推移をいたしております。次に、児童生徒総数に占める割合と推移について申し上げます。平成17年度は、小学校で、1,633人に1人に当たる0.06%、中学校は、63人に1人に当たる1.59%、平成18年度は、小学校で、578人に1人に当たる0.17%、中学校は、108人に1人に当たる0.92%、平成19年度は、小学校で、846人に1人に当たる0.12%、中学校は、68人に1人に当たる1.48%という状況であります。平成19年度の状況を十勝管内平均と比較いたしますと、帯広市を含む管内平均は、小学校0.24%、中学校1.63%であり、いずれも管内平均を下回っております。新聞の見出しに、全国の中学生の状況が34人に1人、おおむね1クラスに1人が不登校と紹介されておりましたが、本町の中学生は、ちょうどその倍の68人に1人、おおむね2クラスに1人という状況であります。次に、不登校の要因・原因についてでありますが、主な要因といたしましては、他者との関係を築くことが困難なケースや、対人恐怖症のような心の問題をはじめ、生活のリズムがくずれて夜遅くまで起きているため、朝起きて登校する気力が持てないといったような、本人に関わる問題が最も多く、次に、親子関係など家庭の問題や学業の不振、友人関係などがありますが、その多くが、複数の理由によって不登校に至っているものとの捉え方をいたしております。ご質問の2点目、保健室登校の状況についてについてであります。学校へは登校できても、教室で授業に参加することが困難で、保健室で学校生活を過ごす、いわゆる保健室登校の実態につきましては、毎年の統計をとってはおりませんことから、データでの比較は困難な状況であります。各学校では、不登校の状態となった児童生徒に対しては、いきなり教室ではなく、まずは、保健室へといった指導も行っており、学校によっては保健室登校が増えているところもございます。これらは保健室をあずかる養護教諭が、児童生徒の相談体制の一翼を担い、子どもの側に立って話を聞き、子どもを支援していくといった姿勢によるものが大きいと感じております。ご質問の3点目、これまで不登校0を目指して各学校や町教委はどのような取組みや施策・支援策・指導を展開してきたのか。また、その成果と課題はについてであります。教育委員会といたしましては、児童生徒の生活指導に関わる校内体制の整備・充実に努め、校内において情報を共有化することにより、教員個々の問題意識や関心を高め、決して担任一人の問題にはしないという意識の醸成に努めるよう、各学校に対して指導するとともに、各学校との連携を図りながら、不登校の解消に向けて取組んでまいりました。不登校に対しては、何よりも家庭訪問が有効な手立てであると言われておりますことから、各学校においては、家庭訪問での指導や、登校を促すため直接迎えに行くなど、根気よく、子どもや保護者との接点を持つよう心がけているところであります。一方では、教育相談体制を整備することも重要でありますことから、学校から、あるいは保護者からの求めに応じて、教員として豊かな経験を持つ学校教育推進員をはじめ、スクールカウンセラーによる個別相談を行い、保護者や子供の不安感の解消に努めております。また、学校へ登校できなくなった子どもを学校とは別の場所で、スクールカウンセラーの援助を得て、教員が学習指導にあたっているケースもありますが、これも一定の効果をあげているものと思っております。加えて、教職員配置に際しましては、学級数に応じた本来の定数に加えて、指導方法の工夫改善や生徒指導対応などの特定の目的を持った教職員の配置を積極的に活用することにより、チームティーチングを実施するなど、子どもにかかわる教職員の数を増やす取組みを展開してまいりました。その成果につきましては、一朝一夕で大きな結果を残すことは難しいのもまた事実でありますが、本年度からは特別支援教育支援員を増員し、児童生徒個々の教育的支援の充実にも取組んでおり、子どもにとって一番身近な存在であります先生からの根気よい働きかけを行うことによって、再登校ができるようになったケースもございます。しかしながら、不登校の要因の中に、昨今の保護者の経済的な側面、教育観の多様化や養育放棄といった家庭の問題が生じてきており、保護者の不安をどう解消し、どうサポートしていくかという福祉的な対応が必要な状況になっており、これらにどう対処していくかが課題であると認識いたしております。現下の状況を鑑みた時に、決してまだまだ十分とは捉えてはおりませんが、今後とも、こうした取組みを進めていく中で、学校生活がすべての子どもたちにとって、有意義で充実したものとなるよう、学びの環境づくりに向け、全力を傾けてまいりたいと考えております。以上で、斉藤議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 3番 斉藤喜志雄
なるべく専門的にならないように、再度お尋ねをしたいというふうに思いますが、申し上げるまでもなく、入学制度の変更は、志願者やあるいは保護者のその準備に大きな影響を与える問題。そこで、導入時期の問題がはたして今回のこの方策で適切であったかどうかについて、私はどうしても疑問を持っているものですから、お尋ねをするところであります。ご案内のとおり、実は大学の入試制度というのは、2年間の予告だとか公表が、2年前の公表が必要とされてきている。一番精神的にナイーブな15の春を迎える子どもたちの受験に、今回のケースを見てもたとえ選択問題の導入とはいえ、私は必ずしも適切でなかったというふうに考えております。先ほど来話が出ているように、このことが公表になったのが、6月です。そうすると、入試までに9カ月、今年の春というか、現在の中学生でいえば、残り9カ月、そして、どこの学校が選択するのです。今回出ました。この間、9月に。全道で30校、管内では柏葉高校1校。残されたところは半年。6カ月ですよ。はたしてこういった時期に、仕組みをいじるということが妥当だったのだろうかどうか。私にとってはとても保護者や受験生の心情を考えての取組みではないというふうに思っているわけですが、このあたりについて、教育長はどのようにお考えになっていたか、あるいは、何か全体の中での話し合いの中で、そういったことが、道教委の中に伝えられたのかどうかについて、お尋ねをしたいと思います。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
導入時期が適切であるのかどうかということであります。私としては、少し節足すぎるのではないかと、そういう意味合いの思いはわかります。わかりますが、基本的な判断をする場合の考え方として、今までの学習指導要領の問題と方針の範囲が変わるものではないのだということでありますから、そのことが保護者あるいは生徒にきちっと伝わっていくことによって、さほどの混乱はないのではないかというふうに思いますし、これはあくまでも道教委における制度変更の問題であります。したがいまして、町教委が守備範囲を超えるものということも言えますが、通常で言えば、フィルター調査というのでしょうか、そういうような時間をとってやるのが、通常であります。全国ベースでは。北海道はこの道を選んだということについては、平成9年の方針を受けて、十分な時間があったものと、そういう判断での結論だろうというふうに思います。いずれにしても、町教委の守備範囲を超える制度上の問題ということで、私としては割り切っていきたいというふうに思っております。
質問 3番 斉藤喜志雄
私は制度変更にかかわって、その手続き等々を進める部分については、当然それは北海道教育委員会がその責めを負うものだということについては十分理解をしております。しかし、少なくとも、私学とは違いまして、公立高等学校で全道にその制度が及ぶとすれば、今一度もっと誠意ある受験生や保護者の不安に応えていく、そういうものが必要であろうという視点から物を申しておりますし、幕別町の子どもたちの教育を預かる教育長の立場として、先ほど、節足に過ぎるのではないかという私の思いはというので、私は十分そこのところは理解しましたが、しかし、ぜひ、そういう意見反映をしていっていただきたいものだなと。そのことが道教委の姿勢をもっと開かれたものにしていくのであろうというふうに考えるものでもあります。今ちょっと、さき走りましたからあれですけども、実は、意見を聞く機会というのは持たれたのでしょうかということを、この後にお尋ねしようと思って用意をしておりました。これは、単に教育委員会だけでなくて、今申し上げましたとおり、あるいは受験生の代表の方々だとか、あるいはPTA関係のお父さん、お母さん方だとか、あるいは、一番実は影響を受けるのは、私もそうでしたけれども、中学校の教育を預ける先生方が学校長が、これまた非常に憂慮するところでもある。そういった意味で言うと、制度改変がよりよいものにしていくためには、広い多くの方々の意見を求めることが大事だというふうに思っている。先ほど、私は質問のところでこういうふうに申し上げました。一部のと申し上げました。一部の。間違いなく一部なのですよ。それも何とおっしゃったか。今までの問題では、進学校は差がつかなくて困るから、より点差の開くものにすべきだとこう言った。そういう3年来の、もっと言うと、道校長会の高校、高校の校長会の要望に基づいて、その話を聞いてやったという意味で言うと、先ほど言った決してこの論議は開かれた中で語られ、公正で公平な選択をということからいえば、先ほど教育長の答弁の中にあった公正で公平なということを理解しております。そういうことで、必ずしも本当に私は、公正で公平な、開かれたというところが、本当にそうなのか。いささか疑問に感じております。次、移らせていただきますが、そこで、本当に北海道教育委員会は、この制度導入にかかわって、説明責任は果たされているというふうにお考えかどうか、教育長のお考えで結構ですから、お聞かせいただきたいというふうに思います。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
私どもが道教委に対して、いわゆる意見を申し述べるとするならば、十分な説明責任を果たすべきということは、これは意見でありますけども、言える範疇であろうというふうに思います。そのことは、説明の機会があったかと、ご質問に対する答えにもなりますけども、私ども、1年数箇月しか経っておりませんので、過去にはあったのかはわかりませんが、過去にもないとするならば、これはおっしゃっている意味がよくわかると。そういう観点から、意見を申し上げること、いわゆる説明責任に係る責任。このことについて、明らかに求めていくことについては、これはもう当然のことであろうというふうに思います。確かに一部の要望であり、差がつかないからゆえにというようなことも、新聞報道等では認識をいたしておりますけども、何といいましても、不安に応えるという私どもの責務がありますので、先ほどの説明責任に基づく伝達については、いろんな寄与に努めていきたいというふうに思っております。
質問 3番 斉藤喜志雄
そうなのですよね。要するに、選ぶ側と選ばれる側があるということを、北海道教育委員会はしっかりと踏まえた制度変更をやらなければ私はだめだと。そうしないと、決して不安を解消することにはならないと。したがって、子どもたちがどんなになるのだろう、難しくなるのだろうか云々というので、いろんな、これは現場の先生も含めて。現場の先生方も含めて、声が聞こえていたときに、何と言ったか。先ほど、教育長が答弁されたように、学習指導要領の範疇から出すのだから、特別な準備はいらないのだと。しかし、一方では、点差がつかないから点差のつくようにするのだ。標準問題から、より難易度の高い問題と入れ替えるのだということが公になっているわけですから。そうすると、この説明では、特別な準備は必要ないのだよなんていう説明したって、不安解消には決してならない。実は、宮城県でこの制度を導入しました。ご存知かもしれませんが、宮城県でこの制度を数年前に導入したのです。しかし、このときには、どういうことをやったかといったら、大問題を入れ替えるときに、標準問題の応用、基礎的問題、標準問題、そして応用問題、いずれも、それが60点満点で15点から20点の範囲で配点になるという、そういうスタイル。その応用問題のところを、より難易度の高いものとこうやって差し替える。そこで、宮城県ではどういうことをやったかといったら、実は1年前に、心配しないでくださいといって、これまでの問題、それをこういう問題に変えますといって、実はきちっと保護者や子どもたち、そして、これは学習指導要領の範疇の中ですから、どうぞ応用力や活用力をしっかり身につけていれば解ける問題ですよといって示した。したがって、一定程度、それでももちろん受験者の心理なんていうのは、そんな生易しいものではないと思いますが、しかし、一定程度の理解、しかし、今回は違う。特別な準備は必要ない。学習指導要領の範疇だから。これは説明責任果たしているなんていうふうには決して言えない。したがって、ぜひ、何かの機会があったときに、この辺は道教委に反映していただきたいものだなというふうに考えているところでもあります。いずれにいたしましても、一番私が心配するのは、この制度が導入されることによって、中学校教育が歪められないようにすることが大事だと思います。これは現場のトータルとしての責任者である教育長さんの仕事だというふうに思っていますので、ぜひ、ここのところでの能力別の学級編成なんていうことが、各学校の中で起こらないように、能力別というのはできるできないとかという意味でなくて、受験者という意味で。受験校によって、そういうその授業体系ができることのないように、ここのところは、ぜひ、ご指導をいただきたいものだなと、こんなふうに願っているところでもございます。先へ進ませていただきます。不登校の問題について、少しお話を申し上げたいというふうに思いますが、先ほど来お話を聞いていて、私は非常にうれしく思いました。本町の子どもたちが、全国、全道、管内でも、非常にその数が少ないということ。私は、不登校というのは、いろんな要因があるだろうけれども、基本的には子どもたちに魅力があった。魅力にあって、行きたい学校、保護者にとって行かせたい学校という教育活動が充実していることが、実は不登校をなくす大前提だというふうに思っています。実際にそういう意味でいうと、教育長を中心に、各学校の校長を中心に、本町の教育活動が充実して、子どもたちが満足感や成就感、あるいはいろんな活動で有用感や存在感を味わえる、そういう実態にあるから、こういう数字になって出るのだというふうに、私は理解をしておりまして、そういう意味では、大変すばらしいことだなと、こんなふうに、高くまず評価をしておきたいというふうに思います。今後とも、ぜひ、そういった観点から、さらなる本町の教育活動の充実に向けて、頑張っていただければなと、強く願うところでもあります。そこで、保健室登校について、少しお伺いをしたいというふうに思うのでありますが、いわゆる保健室登校というのは、不登校予備軍ですよ。データお持ちでないというふうに言われたので、それは求めませんが、もしあれでしたら、日本学校保健会という組織があると思いますが、そこが毎年データ求めています。したがって、学校に、そこでどんなふうに報告しているのということを聞いていただくと、あると思います。わかると思いますが、実はそのデータによりますと、過去5年間に、全国的には1.7倍に増えているのですよ。したがって、いわゆる不登校ではないけれども、不登校予備軍としてのそういうものが、本町の町内においてどういう実態にあるかを、実は押さえておくことが、またこれ、いわゆる対処療法的なスタンスからいうと、必要であろうと、こんなふうに考えてもおりますので、ぜひ、そのあたりは、把握をしておいていただければなというふうに思うわけであります。そこで、実はその保健室が果たすその役割というのは、非常に不登校の子どもを含めて、非常に大きくなってきているし、養護教諭が児童生徒の家庭や、それから、虐待のいじめ等々の把握をするというので、担任よりも実は養護教諭の方が多いのですよ。という統計があるのです。そういう意味でいうと、この保健室の機能強化というところを、ぜひ、再確認をして、学校の中の避難場所、子どもたちにとって、学校の中の避難場所としてのこの保健室の役割、機能を再認識していただいて、機能強化を図っていただける。もっとより具体的にいうと、例えば、体調悪い、健康を害したというときに、子どもたちが保健室利用するのですけども、今言ったように、心の病であれする部分について、それとセットというのは、僕は必ず適切でないと思っている。したがって、少しのお金かけることによって、分けるというかな、健康を害したり、体調悪くて来た子どもと、それから、そうではなくて、授業に行けない子どもたちとの、その条件整備みたいなものを、ハード部分で少しご検討いただけないものかなというふうに、細かいことは後で申し上げます。後ほどということにいたしまして、ご検討いただけないものかなと考えるのですが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
最後の部分だけでよろしいのかなというふうに思いますが、保健室の仕切りを入れる等の、いわゆる心の病で、そこに立ち寄る子どもさんではなくて、病気とかそういうもので立ち寄るお子さん、私ども見ておりまして、カーテン1枚でいいのかな。そんな思いもしておりました。検討させていただきたいと思います。
質問 3番 斉藤喜志雄
長くなるので気が引けてるのですが、いわゆる道内では、学用品費のその就学援助を受けている小中学生の割合が、2002年度の16%から、2006年度は21%に増加している。増えたというふうに聞いているわけですけれども、本町については、大枠でいいですから、どんな実態になっているか、お聞かせいただけませんか。
答弁 学校教育課長 伊藤博明(学校教育課長は2009年12月まで)
町内の就学援助の状況でありますけれども、19年度を基本にお話をいたしますが、5年前の平成14年度では、小学校では13.4%の認定率といいましょうか、援助率でありました。中学校は11.9%、合わせまして、12.9%でしたが、昨年、平成19年度の状況におきましては、小学校で19.3%、中学校で17.9%、合計で18.8%と、5カ年で大きく伸びているところでありまして、今年度の状況につきましても、8月末現在で、合計で19.3%ということで、昨年末の状況を、もうすでに超えている状況であります。
質問 3番 斉藤喜志雄
何でこんなことを、実はお尋ねをしたかというと、実は、間違いなく、いわゆる世に言われるところの経済的な格差が広がってきていることを意味するのですね。私はそう思っているのですよ。そういった経済的な格差が、実は、学ぶ意欲を失わせているというふうに、最近言われている。難しい言葉で言えば、インセンティブディバイドと、いわゆる意欲の格差と。そういうものが、明らかに社会的現象として見られるようになってきているというふうに言われてきます。いわゆる貧困が原因で、将来の希望を失ったり、あるいは、親が育児放棄をするような状況になって、通学の習慣が崩れてきている。いろんな原因があるけれども、先ほど、教育長の答弁の中にあったように、いろいろな原因があげられるけれども、実は、そういう経済的なという部分が大きなウエイトを占めてきているという点から目立ち始めてきているという点からいえば、私はそういう経済的格差が、この数字の中にも表れてきて、あるいは中には家庭崩壊みたいので、通学の習慣が崩れてきている子どもたちがいるのかな。したがって、何というのでしょう、従来の学校や町教委の対応・対処ではしきれないケースが出てきている。これは文部省も認めている。そこで、実は、今年度から設けましたスクールソーシャルワーカーという制度が設けられてございますので、うちは人数は少ないとはいえども、0を目指すとすれば、せっかくそういう制度が出てきて、なかなか、とりわけ若い学級担任等々では対応しきれないような、そういうものを、そういった一定程度の年齢や経験や、そういったものをお持ちの方を、制度的に導入する。いわゆるソーシャルワーカーとして導入することも、一つ有効な手段ではないかというふうに考えて、その部分について、どのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
スクールソーシャルワーカーにつきましては、今年度、国が全体的の15億円の予算をもちまして、道内におきましては、20自治体、46名の配置がなされたところであります。十勝におきましては、帯広市に3名ということでありました。私どもその情報をいただきまして、申請をしようかなと思っておりましたが、なんといったらいいのでしょうか、その該当者が少ないというレベルで、なかなかそこに至らなかった。ただ、過去にありましたスクールカウンセラーと同じように、最初は試行で始まりますけども、そのうちまた、全国にそれぞれの配置がなされていくのではないかというふうに思っています。そういう機会を逃さず、申請をしていきたいというふうに思っております。あと、その経済格差が意欲の格差につながるのではないかというお声もございますけれども、必ずしもそうとは言い切れないと、非常に複雑なものがあるのだろうというふうに思っております。私どもの町の就学援助率が高くなりましたのも、いろいろなご指摘を受けまして、手続きの簡素化等々を進めてきたという経過もありますし、確かに、この伸び方はどこも同じような伸び方しておりますので、そうなりますと、経済格差というものが、不登校の云々というふうに、因果関係はなきにしもあらずというところだなというふうに理解をしているところです。
質問 3番 斉藤喜志雄
いずれにいたしましても、幕別町は対処療法的に、教育活動の充実という点では、先ほどお話したとおりでありますが、対処療法的にもいち早くスクールカウンセラー制度を取り入れたり、あるいは、まっく・ざ・まっくの中に、いわゆる不登校児対策のための教室を開設したり等々、非常に管内的にも先進的な取組みを進めてきたその成果が、ああいった数字に出てきているものだろうというふうに考えておりますし、ソーシャルワーカーにつきましても、今後とも、ぜひ、ご検討、数は少ないと言えども、いろんな方向に僕は活用ができるのではないかなと。上手にあれすることも可能だということで、そういう人的配置もできればしていただければ、一層本町の教育が充実するのではないかと、こんなふうにも考えるところでありますので、ご検討いただければと考えるところであります。いずれにしても、わかった、できた、楽しかったと子どもたちが学校へ行きたいと言うような、そういう学びの環境づくりに、ぜひ、今後もご奮闘いただければとお願い、期待を申し上げまして、質問を終ります。